2013年1月28日月曜日

空母戦を上手く戦うためのガイド v0.1


空母対空母の手に汗握る戦いというのは、数年越しでPBEMをプレイしたとしても数回しか経験できないものだと思います。なぜかというと、そのくらい戦えば日本側の空母の数が尽きてしまうから。日本側が運良く空母を失わずに済んだとしても、新たに就役する米軍空母と新型機のせいで、手に汗握るではなく連合軍空母の一方的な活躍の場になってしまうと思うからです。その少ない空母戦の経験から、多くを学ぶことは難しいことです。自分の好きな条件でセットアップしたサンドボックスシナリオを用意してAI相手に空母戦を戦うことも、自説の検証にはとても役立つでしょう。しかし、人間相手の戦い方を学ぶにはAIと戦うだけでは不安で、やはり実際に人間相手に戦ってみるか、AARを読むか、プレイヤーの体験談を読むかという方法を必要とすると思います。AARはたくさんアップされていますから、たくさん読めば、いろいろな知識が得られるはずです。でも英語の文章を速く読む能力に欠ける身には、AARをたくさん読むのはきついもの。その点、フォーラムのWar RoomのセクションにたてられているこのHow To Orchestrate a Carrier Battle v0.1と銘打ったスレには、多くのプレイヤーの経験が集約されていてとても勉強になります。スレ主さんは今後も改定してゆくおつもりのようですが、とりあえず現在の内容を紹介してみます。

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空母戦を上手く戦うためのガイド
序論:WitP AEの空母戦についてのガイドを書いてみようと思い立ったのは、空母の戦闘がランダムであるという意見や不満がこのところ目立ったからだった。そういった議論のおかしな点(私も含めて誰にも自惚れがあるが、それは含めないとして)をいくつか指摘してみる。
その種の議論を実りあるものにするためには、「空母戦はいかれてる」とでも名付けたスレをたてて、みんなが自分の経験した空母戦のコンバットリポートを次々と紹介するだけでは意味がない。やるなら、一つの空母戦の議論に専念するスレを各自がたてるべきだ。空母対空母のある戦いの議論の最中に、別の空母戦の結果を安易に引用してレスするようなことはしばらく控えた方がいい。これを守らないと、議論の方向がずれていき、制御不能になってしまう。なぜそうなのか、理由は簡単。空母戦は複雑で関与する変数もとても多く、ミスしてしまう可能性も多いからだ。そういったミスは実際の戦闘の始まるずっと以前に始まっていることが多いということも、私の言いたい点の一つだ。
すでにコンバットリポートが提示されているスレに、別の空母戦のコンバットリポートが提示される場合、その別の空母戦には、現に議論されている空母戦のものとはまったく異なる状況があって、その異なった状況が異なる結果の原因になっているものだ。新たに提示された空母戦は、元の空母戦とは異なった意図、環境、戦略状況、戦力の下で展開されたものであることがふつうだ。多くのテーマがいちどに語られると、元々そのスレの焦点となっていた問題がなんだったか誰にも分からなくなってしまい、ゲームエンジンの仕組みや欠陥の解明は不十分なまま、バベルの塔状態、つまり誰も他の人が何を言っているんだか分からない状態になって終わってしまう。これは、空母戦に関する最近のスレをみれば明らかだ。
私はこのスレで特定の空母戦の例に対する議論をしたくはないので、以上のことを事前に注意させてもらった。まあ、そういったことを避けるには、スレをたてないのが一番ではあるんだけど。私がこれから述べることに対するコメントは歓迎する。ただ細かな点までふれることができないと思うので、完璧じゃないという文句は付けないでほしい。私の試みに協力しようという方のコメントは歓迎だし、そういった方々には予め感謝しておきたい。
WitP AEの空母戦に関して議論する前に、空母戦に乱数が加味されていることはみとめておこう。そこで我々が目標とすべきなのは、この乱数の影響をなるべく小さくすることだ。「きちんと調整しなきゃいけない要素が多すぎて、どうしてもおかしくなっちゃうのがでてきちゃうよ」という状況を「乱数」のせいだと言う人が少なくないように思う。たしかに、なにもかもきとんと調整して戦闘に臨むなんてことが無理なことは分かるし、私自身の経験でもそうだ。大切なのは、対戦相手より「少しだけ余分に」きちんとさせておけばいいってこと。完璧を目指す必要なんてないんだ。じゃあ、基礎的なことから始めよう。

1) 空母を準備する
a) パイロットの質: 
これは、当たり前のことのようでしばしば等閑視される。特に、空母にもともと乗り組んでいたパイロットは良いパイロットだという誤った仮定に基づいてそうされていることも多い。でも必ずしも良いパイトッロばかりではないんだ。空母の飛行隊に割り当てられているパイロットを見てみよう。彼らの任務は何かをよく考えて、訓練させよう。急降下爆撃機のパイロットにNavBを、雷撃機のパイロットにNavTを、戦闘機のパイロットにAirスキルを訓練させるだけでは不十分だ。たしかにそれらは任務に直結したスキルではあるが、補助的なスキルを無視すると、補助的なスキルにも気を配っている対戦相手に遅れを取ってしまうことになる。パイロットの訓練に際しては、訓練用飛行隊のパイロット収容定数とパイロットの必要数を天秤にかけ、状況に対応することが必要だ。前線にパイロットを送る必要があって、技量の低いパイロットで甘んじなければいけないと感じることもあるだろうが、対戦相手も同じ状況に陥っていると判断してはならないということだけは忠告しておく。どうしても技量の低いパイロットを投入しなければならないようなら、それに応じて戦力を計算しなおさなければならない。
補助的なスキル: 
NavS: 急降下爆撃機と雷撃機のパイロットは全員このスキルを上げておくことが必要だ。このスキルは本当のところ、補助的なスキルなんかじゃなくて、NavBやNavTと同じくらい重要なんだ。目標を発見できなかったり、目標のdetection levelを最大にすることができないようだと、空母戦に負けてしまう!NavBやNavTを鍛えるのと同じくらいの熱意でこのスキルも鍛えておこう。
Def: 攻撃隊のパイロットと同じく、戦闘機のパイロットにとっても重要なスキルだ。個々のパイロットにとってはそれほどの違いをもたらさないのかもしれない。というのも、空襲が成功しても乗機が撃墜されてしまうことはあるから。しかし、このスキルはCAPのいる目標を攻撃した時の生還率に大きな影響を持つ。Defスキルは対戦相手のCAPの迎撃をやり過ごしたり、CAP相手に時間を稼いだり、攻撃可能な機体の減少を防いだりして、目標を攻撃できる機体を増やし、飛行隊のexp値が低下にともなって大きく低下してしまうパイロットの士気を高く維持してくれるし、CAPのパイロットならその生残性を高め空襲を受けた時に再び迎撃に出撃できるようにしてくれる。対戦中の一方がこのスキルに注意を払い、他方が等閑視しているようだと、このスキルが空母戦の勝敗を分けることになる。
パイロットのスキルについては、いくら強調しても強調し足りないくらいだ。大戦後半に登場する空母の多くには、せいぜい並みのパイロットしか乗せられていない。これは両軍にあてはまることだ。訓練済みのパイロットが乗っているものと期待してそのまま彼らを戦闘に参加させたり、数的な優性があれば事足りると思っていたりするようなら、考え直した方がいい。双方の空母部隊の勢力に大きな差がないようなら、パイロットの質こそが決め手になるだろう。
例えばアメリカの護衛空母には、airスキルの平均がせいぜい50台前半、defスキルが30-40程度、NavB・NavTスキルがせいぜい50台前半、NavSスキルが20-40のパイロットが乗り組んでいる。これで充分だとあなたが感じるようなら、たくさんの空母が沈む運命にあると思っておいた方がいい。遅れて登場するエセックス級空母にも、またreplacement squadron(訳注:機体を正規空母に補給するためCVEに載せられている飛行隊)にも同じことが言える。みんなひどいスキルの持ち主で、空母戦に参加する準備はこれからという状態。攻撃目標がたくさんあることの予想される戦場で役立ってもらうには、送り込む前に訓練しておこう。
b) 空母とすべての護衛艦艇をアップグレードしよう
これについてはこれまでにも充分に議論されていている。ゲームに付属のシナリオの対空砲の能力は貧弱としかいえないものだが、ないよりはましだ(DaBabes modでは改善されているそうだが、プレイ経験が浅いのでどの程度なのかは私に尋ねないでほしい)。でも、いずれにせよ対空砲は単にそこに存在しているだけで効果がない、なんてことはない。もっと改善してほしいのは山々だが、対空砲のアップグレードは大きな違いをもたらす。攻撃に移った雷撃機4機編隊のうちの1機が魚雷を命中させることができるのか、それとも4機中の2機が損傷してしまい、しかも損傷した2機のうち1機は魚雷を命中させるはずだった1機でそのため攻撃は失敗に終わってしまうのか、の違いを意味するわけだ。「乱数」の影響を最小化すべし、憶えているよね。たしかに大戦後期の連合軍はレーダーのおかげで大量虐殺が可能だが、安全を見込んで、すべての戦闘艦、駆逐艦には最新式のレーダーを備えておいた方がいい。レーダーがあっても探知の遅れが発生する可能性が少しは存在するから、その「少し」を「極少」にまで低下させるチャンスを放置する理由はない。
c) 艦長をチェックしよう
艦船を指揮する人物にとって重要なスキルはNavalスキルだけだ。空母の艦長にとっても、大切なのはNavalスキルだ。艦長たるもの、爆弾が落ちてきた時や複数の魚雷が接近してきた時にどう操艦すべきかを知らなければならないし、水上戦闘艦隊や潜水艦からどう逃れるかも知っておいた方がいい。Navalスキルが高いほど、うまくやれる。Airスキルは搭乗したり、飛行隊を指揮する指揮官のためのスキルだ。艦船を操ったり、戦場で艦船を生き残らせるのには役立たない。
d) 飛行機のアップグレードをチェックしよう
これが、当たり前なのは承知しているし、あなたもすぐに次の章に移りたいと思っているかもしれない。でも個人的な経験から、飛行機の自動的なアップグレードは嫌いだ。在庫機が勝手に使われてしまって、必要な時に在庫が無くなってしまいがちだから。でも、これは無視されることが少なくない。
空母に搭載する新型機の最適な組み合わせを探そう。どの任務にも最新型機が最適だとは必ずしもいえない。その理由を以下に述べよう。まず、どの機種にアップグレードするかは重要な問題だ。というのも、空母での作戦行動に関するふたつの重要な性能値があり、それがしばしば無視されているからだ。そのひとつは巡航速度で、もうひとつはservice ratingだ。私は連合軍側でしかプレイした経験がないので連合軍側の視点でしかものを言えないが、日本側プレイヤーにとっても同じだろう。巡航速度は、協調のとれた空襲行動のカギとなる。個々の機種の巡航速度の差が小さければ小さいほど、空襲が細切れになってしまう可能性は小さくなる。細切れになることをなんとしても避けなければならないことは自明のことだろう。機種ごとの巡航速度の差がかなり大きいことは憶えておくべきだ。ある機種をアップグレードすることで、巡航速度の差が拡大してしまうことがしばしばある。特に、戦闘機や急降下爆撃機ではアップグレードによる正の効果が、巡航速度の差の拡大によって打ち消されてしまうことだってあるくらいだ。
同じくService ratingも間違いなく重要だ。service ratingはある機体がメンテナンスでどのくらいの期間使えなくなるのかを示す指標で、結果として、その機種を装備した飛行隊が激しい戦闘を繰り返した時に、配備されている機体のうちどれくらいの割合が持続的に運用できると期待できるかを示してくれる。これは空母に関係ないと思う?それならservice rating 3のヘルダイバーの初期型を、機体のfatigueが高値になるまで海上哨戒任務につかってみるといい。そして、その飛行隊を休息させ、修理にかかる期間をチェックしてみよう。きっと思いがけない数字にびっくりすることだろう。service rating値の高い機種は、service rating値の低い機種より性能が上回っていることが多い。例えば初期型のヘルダイバーとSDB-5を比べてみるとわかる。しかし、もし高性能のためにservice rating値の高さを受け入れるのだとしたら、機体のfatigueに注意を払うことと、また頻繁な飛行任務を伴う作戦を長期にわたって計画することは避けなければならない。また海上哨戒任務も機体に負担をかけるのだということを忘れてはならない。
違った機種に同一の任務を指示する時には、service ratingの違いを自覚して、作戦を計画しなければならない。複数の機種を組み合わせた方が良い場合も多いが、重大な局面では、攻撃が細切れになってしまうこともあることを心しておくべきだ。
2) いつどのように戦うかを決める
これは空母戦の非常に重要な部分だが、敗者の側ではこれを過小に評価していることが少なくない。戦闘を受けるか避けるかの決定に関与する要素は複数存在する。
a) 全体的な戦力を比較しよう
いま自軍はどの艦船を利用できるのか、対戦相手はどの艦船を利用できるはずかという点に、常に注目しておこう。何隻という精確な数値まで知る必要はなく、おおまかに見積もれれば充分だ。なぜこれが重要なのか?情報部門の本当に面白いところは「判明していることは何か?」ではなく「分かっていないことは何か?」の方だ。現在利用可能な敵空母の数を推定できれば、次には判明している敵空母の存在位置の情報をもとに、他の海域に出現する可能性のある敵空母の数を推定することができる。インド洋にmini KBを見かけたら、マリアナに存在するらしいKBに含まれる空母には、mini KBの分が含まれていないと考えることができる。このほかにも、各空母の改装の時期と、新しい空母の竣工時期とを頭に入れておかなければならない。繰り返すが、大まかに見積もれれば充分だ。この見積もりと、あなたが現在利用できる空母の隻数を比較して、空母戦を行うべきか、行うとしたらどんな風に戦うべきかを計画することになる。劣勢であることが判明したからといって、必ずしも戦いを避けなければならないというわけではない。期待できる戦果を低く見積もり、戦力を拮抗させるための支援(水平爆撃機や潜水艦)の検討が必要になるだけのことだ。こうしたことを怠ると、危険を覚悟で戦うことになる。「もう1945年だから日本の空母から被害を受けることなんてないだろう」なんていう考え方は、空母戦を失う第一歩だ。
b) 戦力の質を比較しよう
空母の数を比較する時、これは重要でないように見えるかもしれないが、そうではない。航空機の質は勝敗を決定する要素だ、P-47に日本の陸軍機が散々な目に合わされているのを見たことはないかい?航空機のある種の性能は、空戦や空母への攻撃に大きな違いをもたらす。日本と連合軍との間の質的な関係が変化する時期がいくつかある。かなり重要な変化もあるので、これを無視すると期待した通りの結果を得られないことにもつながる。日本側プレイヤーには若干有利な点があるといわれている。連合軍側の航空機生産数と生産開始時期が固定されているのに対し、日本側プレイヤーは生産数だけでなく、実際に生産を開始する機種の選択まですることができるからだ。そうはいっても、おおまかに推測することは可能だ。まあ上記の点は考慮しておこう。以下のリストは重要な時期をすべて網羅したものではないが、私の考えを支持してはくれると思う。
日本海軍では
  • 九九艦爆から彗星への機種交替:これ以上付け加える必要があるかい?飛行甲板に落ちてくるのが250kg爆弾から500kg爆弾に変わるってことだ。
  • 零戦52型丙(A6M5c)から烈風(A7M2)への機種交替:これもまた、言うまでもないだろう。せいぜい並の戦闘機から、上昇率3220フィート/分、最高速度392ノットの機種への交替だ。ヘルキャットの制空権よ、さようなら。

連合軍では
  • F4F-4からF6F-3への機種交替:零戦52型丙から烈風への機種の交替が日本海軍のパイロットにもたらすのと同様の感慨を、アメリカ海軍のパイロットは味わう
  • SBD-3からSB2C-1への機種交替:1000ポンド爆弾は同じままで、さらに250ポンド爆弾2個がおまけについてくる
  • TBD-1からTBF-1への機種交替:これがアメリカ海軍にとってどんな意味を持つか言うまでもないよね

ほかにもあるが、だいたいは分かってもらえたと思う。こういったアップグレードは両軍間のバランス、それも数ではなく、質、爆弾・魚雷の運搬手段としてのバランスを大きく変化させる。これらのアップグレードを念頭において、空母戦を計画しよう。対戦相手も同じことを考えているんだということも忘れないように。
c) 局地的な戦力バランスを知ろう
当然のことながら、全体的な戦力バランスよりすこし具体的な話になる。戦うべきかどうかを選択する際には、全体的な戦力のバランス(分かっていないことは何か?)と局地的な戦力のバランス(その戦線について判明していることは何か?)をきちんと評価できていることが望ましい。これはIntelリポートや海上哨戒や潜水艦の目撃情報やその方面の根拠地の偵察情報を総合することで実現する。対戦相手が上手な人だとこういった情報をなるべくあなたの眼から隠そうとするので、その点には注意が必要だ。このゲームの一番面白い点は、情報に関するこういった追いつ追われつの駆け引きなんだと、わたし個人としては感じている。この点で私と好みが似ている人は、悲劇的な大敗にまっしぐらといったような目に遭うことは少なく、対戦相手に読み勝って相手の裏をかくことのできる確率が高くなるんだと思う。最低限必要なことは、あなたが計画した作戦に相手がどのくらいの戦力を対応させることができるかということを評価しておくことだ。作戦にかかる期間が長くなればなるほど、脆弱な部隊を空母で守ってやることの必要な期間が伸びる。作戦の実施される地域が相手の防衛線に近くあなたの補給線から離れているほど、相手が妨害して来る可能性が高くなるし、あなたが対処しなければならない敵戦力もそれだけ強力になることが予想される。さらに多面的な脅威(潜水艦、水上戦闘艦隊、水平爆撃機、空母群など)に対応して好ましい結果を得るには、作戦に参加する戦力をより強力なものとしておかなければならない。
d) 戦力の消耗を計算に入れてしておこう
これは、b)項からただちに導かれることで、消耗は空母群が作戦目的の達成のための行動を開始したその瞬間から始まる。結果的に戦闘力、最大規模の空襲を実施する能力が失われてゆく。作戦に参加する期間の短い側、参加戦力の多い側、補給線の短い側が消耗という点では有利だ。
陸上基地の水平爆撃機の脅威下で、空母群に上陸侵攻部隊の援護を実施させる際にとくに注意しておかなければならないことだが、その状態が1週間続いた後、戦力的にはあなたのものに匹敵する敵機動部隊が休養充分でやってくれば、それでも相手にも勝てると期待することはばかげたことだ。moraleとfatigueがそういった戦闘に大きく影響してくる。強力な敵空母群の出現の可能性がある状況下で、あなたの空母部隊に、地上部隊攻撃や飛行場空襲、水平爆撃機に対するLRCAPやCAPをさせ、水平爆撃機相手に対空砲の弾薬を消費させ、水上艦隊や潜水艦による襲撃への警戒を行わせながら、上陸侵攻部隊の支援をさせなければいけないようなら、以下の三つのうちから一つを選択するようにすべきだ。
  • 任務に専念できるよう、上陸侵攻を支援する空母群と敵の空母に対処する空母群を用意する(でも、こうやって分けてしまうと、戦力としては弱くなってしまう)。これについては後述する。
  • 逃げる
  • もっと容易な目標を選んで上陸侵攻する。
上陸侵攻部隊の防衛と上陸した地上部隊への支援を数日続けて疲れている空母部隊が、どこからか現れた敵の休養充分の空母部隊に叩きのめされ、空母に大きな損害が生じるのをみるのは面白いことではない。でも、これはプレイヤーの不適切な指示が原因で生じることで、決して「プレイヤーの制御できない乱数による」ものではない。
e) 利用可能な戦力はすべて利用しよう
空母のみで空母戦を戦おうとするのは愚策だ。接近してくる敵空母を捕捉したり、また空母戦で傷ついた空母にとどめを刺したりなど、潜水艦を利用すべきだ。敵の水上艦隊の脅威を防いだり、敵空母に脅威を与えたり、味方空母への攻撃を防いだりするために水上艦隊も利用できればもっといい。さらに、水平爆撃機の航続距離内で作戦を実施できれば最高だ。海面すれすれに飛ぶ中攻により被害をうけてから空母戦を戦うことほど最悪なことはない。これが実現すれば数的な有利を確保することにもつながる。また対戦相手は不安になるだろうし、不安はミスにつながりやすいものだ。またいちどにいろいろな脅威に対処することが必要になるし、予定より作戦期間が延びてしまうだろうから、作戦の主目的から注意がそれてしまいがちだ。
これで空母戦の準備の理論的な面はおしまいだ。第2部として実践的な面をそのうちまとめたいと思う。でも、ここまで書くのにかなり時間がかかってしまったので、新しい章はしばらく待ってもらうことになるだろう。
次章でカバーしたいと思っているのは、戦いの場所の選択、空母機動部隊の編成の仕方、飛行隊の編成の仕方、戦闘の前日にすべきこと、知っておくべきゲームエンジンの悪い癖、敗北後の癒し方。でも私の生活は忙しいので、これを実現するには時間がかかりそう。なので、いつまでに書けると確言はできない。でも早く書きたいとは思う。ここまで読んでくれてありがとう、付け加えるべき点があれば報せてほしい。


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以下、これを読んだ人のレス。上記のガイドの初稿は11月24日に書かれていて、上記に訳した12月7日付けのものは、これらのレスの一部を反映して修正されています。
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いつもどおりよく書けてるね、Lo Baronさん。さて、空母TFの構成の好みについて。ペナルティを受けることにはなるが、すべての空母を一つのTFにまとめた方がいいという人もいる。これについて検証した人はいるんだろうか?


ありがとう。このガイドにはみんなにとって自明と思えるようなことも含まれているが、自明なことの方が見過ごされやすいというのも世の常だ(すくなくとも私はそんな経験をしょっちゅうしている)。私はそんな点も含めたいと思っている。空母TFを一つにまとめるかどうかも「空母機動部隊の編成の仕方」の章に含める予定だ。検証についてだが、直接比較した検証はなかったと思う。しかし必ずしも正解が一つであるとは限らず、まとめるのと分けるのと、どちらにも有利な点と不利な点がある。私自身は相互に支援できる複数のTFに分ける派だが、その理由はいくつかあって、いずれ「空母機動部隊の編成の仕方」の章で説明したいと思う。かいつまんで言うと、Detection Levelと、協調のとれた空襲を行いたいのと、バランスのとれたTFを編成したいのと、リスクを減らしたいのと、戦力の過度の集中を避けたい(CAPの迎撃空戦回数を最大にしたい)のと、柔軟性と、ダメコンとが、複数のTFに分けたい理由だ。このガイドからははずれるが、空母TFを複数に分けることの利点は、最新のベータパッチでan overcoordination bugが修正されたことにより、さらにはっきりとしてくると思う。


LoBaronさん、飛行隊指揮官やTF指揮官のAirスキル値についてもパイロットの章に加えてほしい。指揮官のAirスキル値は関係するパイロットの質に影響してくるからね。


そうだね。これについては「飛行隊の編制」の章でとりあげる予定だった。でもほかの章か、指揮官のスキルについて記述する別の章を新たにつくった方がいいのかもしれない。これは重要な点だから、よく考えてみるつもりだ。もともと「飛行隊の編制」の章では攻撃高度や、高度による協調攻撃の実現法や、異なった高度を指示するの不利な点や、各任務の%の設定などについて述べるつもりだった。この中に指揮官のスキル値のことをいれるのがいいのかどうか。やはり別の章の方がいいかな?少し考えてみるよ。


LoBaronさん、ありがとう。初稿もすばらしいできだった。CVL・CVEが行うCAPやASWや正規空母の飛行隊への機体の補充など支援空母としての任務についても書いてくれるとありがたい。あとReaction Rangeについても。


空母の任務の章で、どのタイプの空母がどの任務に最適かについても述べようと思う。あとReaction Rangeについて指摘してくれてありがとう。これもいずれ扱う予定だ。はっきりいうと、Reaction Rangeスライダーをいじっても空母対空母の対決には影響が及ばない。空母が敵空母に反応して示す行動は、Reaction Rangeスライダーが導入される前から存在していた仕様だ。空母が敵空母に反応して示す行動は、あるヘクスに向かって動こうとするものではなく、敵空母への空襲を実施するのに最適な距離をとろうとして移動するというものだ。連合軍の空母と日本の空母とではその距離が異なっていて、たしか連合軍の場合は3-4ヘクス、日本空母の場合には4-6ヘクスだったと思う。この数字が正しいかどうかについては自信が持てないので、調べてみないといけないが。


潜水艦についてだが、私の経験では空母戦の航空攻撃で空母を沈めた経験よりも、空母戦の後に傷ついた空母を潜水艦で沈めた経験の方がずっと多い。レームダックは潜水艦の良い獲物だ... ダメコンについてみると日本側はかなり不利だ。運が悪いと、1000ポンド爆弾たった一発の命中で、飛行隊を収容できなくなってしまう。2回以上の攻撃の応酬があるようだと、連合軍側の方が有利になることが多い... 


Advanced Weatherの設定がオンのときとオフのときとではゲームエンジンの振る舞いがはっきり違っている。Advanced Weatherの設定がオンのときには、利用可能な手段を有効に生かす技が重要になる。悪天候で水上機が飛行できない可能性が高くなるからだ。それに対して、陸上の基地から発進する哨戒機は悪天候の影響を受けない。なので、水上機だけに頼って空母TFを送り出すのは考えものだ。偵察任務にはAdvanced Weatherの設定がオンでも影響されにくい急降下爆撃機や雷撃機をあてることもできる。また水上機を搭載した水上戦闘TFを別に複数用意して、空母TFとは別のヘクスに位置させてもいいだろう。悪天候によって水上機の飛行できない確率が50%あったとしても、TFが4つあれば4つすべてが悪天候で哨戒機を発進させることのできない確率は13%より小さくなる。機動部隊にとって良くない状況は、Advanced Weatherの設定がオンで、九七大艇の哨戒域外に、たった一つのTFだけで、水上機の哨戒にのみたよって出動することだ。こんな風だと、史実と同様に、連合軍側が先攻する確率は大きい。


私は水上機による哨戒に頼ったりはしないようにしている。空母の飛行隊はすべて10%を海上哨戒にあてて増槽もつけさせるか、またはTBFの飛行隊1つか2つを海上哨戒80%と専念させたりする。戦力が10%少なくなるが、充分にパトロールしてDetection Levelが増加してくれれば元が取れる。空母戦について必要なのは、DLをなるべく高くしておくこと。


私も同感で、敵のTFを見逃さず、DLを最大化させるためなら、戦力の20%をあてることも辞さない。空母戦を成功させるにはこれが必須だ。海上哨戒は空母の飛行隊の戦力を増加させる要素としてみなされるべきで、哨戒と攻撃をうまく組み合わせるにはこれが唯一の方法だ。攻撃隊なら発進・飛行できそうな程度の天候なのに、その程度の悪天候のせいで哨戒が不十分になり、攻撃が失敗するなんて最悪。NavSスキルの高いパイロットの乗り組んだ哨戒機、重爆などの補助的な哨戒手段は多ければ多いほどいい。しかし頼りにしているのは、空母自体から発進する哨戒飛行隊だ。天候には注意が必要で「戦闘の前日にすべきこと」「知っておくべきゲームエンジンの悪い癖」の章でとりあげたいと思う。


私は連合軍側でしかプレイしないので、機動部隊が来そうな方角を、雷撃機に哨戒させるようにしている。どうせ低性能の雷撃機だから、敵を発見してくれることの方が役にたつ。話は変わるが、直感には反して、攻撃隊は進行途上では迎撃されず、目標上空だけで迎撃される。たとえば、日本側がBaker島のヘクスからCanton島にむけて攻撃隊を発進させて、Baker島に連合軍側の戦闘機がいたとしても戦闘は起きない。Baker島からどこかにLRCAPさせていると消耗するのに。「敵空母とこちらの間には戦闘機の配備された飛行場が3つあるからだいじょうぶ」なんて考えてはダメ。DLも空戦も、経路ではなく目標上空だけが問題。目標の周囲でCAPやLRCAPしている戦闘機はにじみ出て戦闘に参加することもあるけど。この仕様は興味深い結果をもたらすことがあって、カミカゼ攻撃にも影響がある。


これは完全に正しいとは言えない。来襲する敵機は目標とされているヘクスで探知されるだけで、途中の経路のヘクスでは探知されない。少なくとも私の経験した範囲では、周囲の根拠地が来襲する敵機の探知に寄与することはなかった。でもCAPの設定によっては、来襲する敵機の経路上の空母や根拠地が敵機の迎撃に関与することがある。これについてはどこかの章で触れるつもりだ。いつになるかは分からないけど... たぶん「戦闘の場所」の章になるだろう。CAPのこの振る舞いは、蘭印のように狭い戦場での空母のCAPに重大な影響を与えることがある。


私の言いたかったことが伝わっていないようだから正しく言い直すと、目標となっているヘクスが敵機を探知して、その情報に基づいてCAP/LRCAPのアルゴリズムが起動する。例えば戦闘機がたくさんいる飛行場があって、敵機の目標からは距離6ヘクス、敵機の発進地点からは2ヘクス離れているとすると、LRCAPアルゴリズムは2ヘクスではなく6ヘクスの方をつかう......つまり、直感的には敵機の進路のすぐ近くにいるはずの戦闘機部隊が、このゲームではそうは扱ってもらえない。さっきの私の挙げた例では、機動部隊の目と鼻の先のBaker島にいる40機の戦闘機も空戦には参加してくれない。なぜなら敵機の探知はCanton島で起きることだから。それに陸上基地の戦闘機にはTF上空へのLRCAPを指示するときのペナルティのルールがあるから、どっちみちBaker島の戦闘機に期待するのは問題外なんだけど。でも、陸上基地の航空戦力が攻撃の方に参加するのはまた別の問題だ。空母対空母の戦いの時、陸上基地の零戦にはCAP/LRCAPを指示するけど、機動部隊が航続距離内にいるのなら、escort 100%を指示する。陸上基地の戦闘機がCAP/LRCAPとして敵空母との戦いに寄与することはほとんどないが、攻撃隊の一部に護衛戦闘機として参加することは大いにあり得ることだから。


私は、空母から発進する哨戒機に哨戒域serch arcを設定することはない(陸上基地の水平爆撃機の場合には哨戒域を設定する)。哨戒域を設定するのとしないのとの違いがよく分からないんだ。充分な数の哨戒機を飛ばせば、哨戒域全域にわたって複数の機が哨戒してくれる。複数の空母飛行隊に哨戒域を指示ずるのが面倒なだけということもあるんだけど、これで問題ないよね... 


zキーを押した時、哨戒域を指示しておいた方がそれらしく見えるw


Airスキルは「Airスキルは搭乗したり、飛行隊を指揮する指揮官のためのスキルだ。艦船を操ったり、戦場で艦船を生き残らせるのには役立たない」というのは、艦長に対するもの?それともTFの指揮官にもあてはまるの?機動部隊には空母の艦長が6人と1人のTF指揮官(南雲さん)がいる。7人全員にAirスキルは関係ないってことか、それとも6人の空母の艦長だけ?


私の知る限り、TF指揮官のAIrスキルは空母艦載機が飛行できる頻度を増やしたりなどで、作戦行動に影響する。でもNavalスキルよりも重視すべきだとまでは感じない。私なら、Airスキルが90あるからという理由でNavalスキルが45のひとをTF指揮官として任命しようとは思わない。でもAirスキルも補助的なスキルとして重要なのは確かだ。それと、はっきりと分かりにくかったかもしれないが、ガイドに書いたのは艦長について。


海上哨戒任務は実際の空襲に関連するの?それとも敵のTFをみつけるだけ?


空襲には参加しないけれど、軽視してはいけない。みつかっていない敵を攻撃することはできないから。プレイしていると、爆撃機が目標を発見できずに帰投するのをよく目にすると思う。しっかり哨戒しておけばそういう事態は少なくなる。


マニュアルのDLの項に目を通してみてほしい。哨戒任務は敵TF攻撃の一環であると考えておいた方がいい。相手のDLが高いほど、命中させやすくなる。これは水上艦どうしの砲戦にも、商船に対する爆撃にもあてはまる。敵をみつけ出すことのできる哨戒機は、爆弾を落とすことがなくとも、危険な武器だともいえる(その分、艦船の側にも良いレーダーを装備しておくことが重要になる)。単に見つけ出されただけのTFと、しっかり正体のばれてしまったTFとの間には大きな違いがある。


空母を失う経験をする前に、このガイドに書かれていることを知っていたらなあと感じた。爆撃機パイロットのNavSスキルを鍛えるなんて考えてこともなかった。テーマからはずれるが、ASW用のパイロットにもNavSスキルを鍛えておいた方がいいんだろうか?


私はASWの専門家だというわけではないが、ASWは一般的な艦船攻撃とは違った仕組みになっている。私が知る限りでは、ASW任務(とASWスキル)は潜水艦の探知と攻撃の両方に関係している。だから必ずしもNavSスキルを鍛えなければいけないということにはらないだろう。他方、ASW任務とは違って、NavS任務だと航続距離が半減されることがない。だから、ASW用の飛行隊にもNAvSスキルを鍛えておく意味はあると思うし、NavSでも潜水艦をみつけることができる。このスレは空母戦専用にしておきたいと思っている。でも、ASWもこの範疇に入ると思う。潜水艦が空母にとって脅威なのは当たり前だから、ASWも注目すべきテーマではある。最善の潜水艦対策は、潜水艦にみつからないことだと私は思っている。地域ごとの敵の脅威の度合いにもよるが、後方の海域を航行している時には、空母搭載機による哨戒飛行をまったく実施せず、水上機に任せることをお勧めする。ASW TFと水平爆撃機のコンビに任せてもいい。どっちがいいか断言はできないけれど、「伊165は艦載急降下爆撃機に発見された」というメッセージが表示されると、隠しておきたい情報が相手に伝わってしまうのは確実だ。


日本の空母の対戦能力は強力だ。九七艦攻はおそらく日本の持つ最善の対潜哨戒機で、機動部隊が港にいるときは、常にパイロットにASWスキルの訓練をさせている。これは空母戦にも関係してくる。まず、スキルが上昇するとexpも上昇することがあり、総合的な戦闘能力と生残性が改善される。また、機動部隊が港にいる時には、艦載飛行隊をASW任務につかうことができて便利だ。機動部隊がいる港とは別の地域でASWに従事させ、誤った情報を対戦相手に与えることができるかもしれない。空母のアップグレードの時には、相手の注意を欺くために別の場所でそうやってASWに使うようにしていている。さらに、空母が移動する時、アップグレードのために帰港する時、ASW任務は重要だ。後方の水域では、60%をASW任務に振り向けることで、exp 60-80、ASWスキル70以上の九七艦攻百機以上を潜水艦による被害を防ぐ目的にあてている。護衛の水上艦と水上機母艦の水上機も昼夜いっしょに哨戒する。しかも空母はASW TFをフォローするよう指示しておく。こうしてあっても空母に潜水艦の魚雷を命中させられたこともあるが、雷撃された空母の多くはアップグレードや修理のために空母TFのみが本土との間を航海していたときのことだ。九七艦攻がいれば、沈没するようなことはないだろう。戦場と近い水域ではこの方法を使わないことが重要だ。遭遇戦になったときに、九七艦攻のうち10-20%でもASWに専念しているのはまずいからだ。もし空母の居場所を秘匿したいようなら、相手の誤認を狙って、同時に他の地域でも急降下爆撃機や雷撃機に対戦哨戒任務をさせればいいと思う。


ASWと情報の秘匿と空母作戦に関しては、議論のあるところだと思う。空母の移動時に対潜哨戒をさせる目的は、空母の存在がばれる危険は承知で、潜水艦の危険を避けるためだ。あなたの言うように、空母艦載機を発見した潜水艦から発せられる「XYZは戦闘爆撃機によって目撃された」「XYZは空母機に追跡された」といった特別なメッセージなどともに他の情報とを総合して対戦相手は全体像を描く。連合軍側を持ってプレイしている者としては、機動部隊が九七大艇の哨戒域の外に乗り出そうとした時、とくにAdvanced Weatherの設定がオンにされているようだと、これについて日本側がどういう決断をするかが非常に大きな意味を持つのだろうと思う。通商路をパトロールしているアメリカの潜水艦の攻撃が不発に終わっても、それによって機動部隊が帰港しつつあるのか出動途中なのかが判明する情報が得られれば、戦略的には計り知れない価値を持つことになる。とくに自軍の、つまりアメリカの空母が出港中ならなおさらだ.. この話題についてもう少し触れるが、空母戦の予定水域のヘクスを潜水艦で埋めてしまって相手の空母の動向を探る作戦があり得ると思う。たった一隻の潜水艦が艦載機に目撃されたことで空母のDLの上昇につながるわけだから、潜水艦でその辺りのヘクスすべてを埋めておけば、相手の哨戒域がどこまで達しているかを知ることができるだろう。ま、最高の情報は、歴戦の空母の巨大な姿が潜望鏡画面にみえることだが。


日本海軍は千歳級、利根級、航空巡洋艦に改装後の最上級といった、哨戒機の運用に適した艦種をたくさん持っている。100機以上の水上機をつかえる日本側プレイヤーでも、攻撃任務に使える機体を哨戒任務に振り向けなければならない理由があるのだろうか?パイロットのスキルを2つ3つと鍛えるのも無駄に思える。特に攻撃隊のパイロットの消耗は激しいから。


問題なのは、Advanced Weatherの設定がオンだと水上機の哨戒活動に支障を来すことがある点だ。水上機を運用する艦種のいるヘクスの天候が悪いと、水上機が飛んでくれない可能性が高い。しかし空母艦載機が悪天候に影響されることはずっと少ない。もし空母艦載機が飛行できるようなら相手の空母をみつけてくれるので、ミッドウエイのようなことにはならないで済むはずだ。Advanced Weatherの設定がオンだと地球はHoth(訳注:スターウォーズに出てきたあの雪の星のことですよね)みたいに、水上機が飛べない可能性が高くなる。大きなTFの飛行機運用能力を天候を決定するサイコロの目に委ねるのは、破滅的な結果を招くリスクが大きい。これが特に問題なるのは、日本側が九七大艇の哨戒域外で遭遇戦を戦おうとする場合だ。というのも陸上基地所属の哨戒機は天候の影響を受ける度合いが小さいから。Advanced Weatherの設定がオンで、機動部隊がカタリナの哨戒圈内に踏み込んで行くのは、上手な連合軍側プレイヤー相手だとミッドウエイを再演することになるだろう。


戦いの場所はこのガイドに取りあげるべきテーマだと思う。私自身の経験は乏しいが、多くの空母戦は、上陸作戦に際してか、または大規模な戦いを計画せずに戦力投射してしまったことによって生起するものだと思う。たとえば、相手空母との遭遇も予期しながら空母TFを相手の通商路に向けて航海させていたところに、突然相手の空母が出現する。空対艦の戦闘アルゴリズムは距離のパラメータに従っているが、その詳細はプレイヤーの与り知るところではなく、攻撃隊が翌日にあとまわしにした方が良い敵を先に発見して攻撃してしまうことも起こりうる。私はxAKLをつかった自殺的なピケットラインの構築を容認するものではないが、例えばギルバート諸島やスバ北方に敵の商船がみつかることは不思議ではない。商船をみつけて攻撃できること自体はいいことだが、その奥に敵の空母がいたりすると商船をみつけて攻撃してしまったことが災難になりうる。私にも、機動部隊やmini KBからの攻撃隊が敵の空母や主力艦の攻撃に集中せず、商船の攻撃に向かってしまった経験が2回ほどある。当然のことながら、攻撃が分散してしまったことでがっかりさせられた。同じようなことだが、空母TF内の戦艦は、敵の攻撃隊の攻撃がすべて空母に集中するのを防いでくれる。


ガイドの中の、急降下爆撃機と雷撃機パイロットのNavSスキルを訓練する必要性のところには異議がある。補助的なスキル(あなたはGrdBスキルもなんて言い出すかも知れないし)をそれなりのレベルまで鍛えるには時間がかかるし、日本の開戦時に配属されているパイロットは攻撃以外に使うには貴重すぎる。海上哨戒は水上機と、小さな空母(魚雷を搭載していないものもある)に搭載された哨戒専用の艦攻隊にまかせるようにしている。急降下爆撃機のパイロットには補助的なスキルとしてASWスキルを鍛えてある。日本の急降下爆撃機は対艦攻撃での価値が劣るし、対空砲を装備している地上の目標への攻撃につかう気はしない。そういった理由で、急降下爆撃機のパイロットには時間的余裕があるのでASWスキルを鍛えることにしている。こっそり移動したい時(常にそうだといえばそうだし)の空母艦載機によるASWの効果は疑わしいが... 


それもありだとは思う。少なくとも日本側については。でも、私はガイドに述べた内容をそのままにしておきたいと思う。その理由は3つある。
1) 冗長性の確保:小さな空母の飛行隊を哨戒飛行に専念させる案には欠点がある。それら小空母(水上機母艦を哨戒専用にしていても同じ)の中から沈没するものが出てしまうと、突然、機動部隊の攻撃力が減ることになってしまう。空母艦載機のパイロットにも哨戒任務を指示しておけば、艦船の沈没の際にも哨戒と攻撃のバランスが取れた状態でいられる。
2) 個人的な好み:もし空母をいくつかのTFに分けて活動させているようだと、それらTFが離れてしまう時にも大丈夫なように、各TFごとに哨戒域を指示しておかなければならない。こうすると、戦闘による損傷で哨戒域を維持できない可能性がさらに高くなる。私は、沈没する艦が出ても、残った空母が攻撃手段として活動し続けられるようにしておきたいと思っている。実のところ、護衛する艦の不足で複数の空母を一つにまとめなければいけない事情がある日本側プレイヤーにとっては、これはあまり関係ないことだとは思う。
3) exp値:私はパイロットのexp値が50以上にならなければ空母に乗せないことにしている。exp 50を達成するには、いずれにせよ2つのスキルを鍛えなければならなくなる。たしかに、雷撃機パイロットにはNavBスキルを鍛えさせてもいいし、これも意義あることだ。でもその逆(急降下爆撃機パイロットにNavTスキル)はそうとはいえない。鍛えるべき2つ目のスキルを自由に選べるとしたら、私なら当然NavSスキルにする。ASWスキルも選択肢としてはあるが、個人的にはNavSだ、やっぱり。日本側では話はそれほど単純ではないかもしれない。でも、攻撃隊のパイロットにはNavSを鍛えておきたいし、ASWスキルはそれ専用の部隊に限りたい。
すでにあなたが言及したように、空母艦載機によるASW任務は限定的に用いるべきだし、地上目標の爆撃は意味のあるときだけに限るべきだ。地上の目標のほとんどは爆撃するに値しない。


水上機を運用できる艦種の多くは改装の対象となる。水上機母艦は軽空母になる可能性があるし、最上級の航空巡洋艦へのアップグレードは戦争たけなわの時期に長い期間を費やすことになる。それにしても、空母のパイロットは戦争中だいたい何をしている?港にいるか戦線後方で航海しているかでしょう。その間、訓練できるスキルを向上させればいいんでないの。


水上機母艦が改装でいなくなる頃には二式艦偵(D4Y-C)が搭乗するから、その議論はなりたたないんじゃないの。二式艦偵を装備できる飛行隊の数が限られているので、最上級の航空巡洋艦へのアップグレードは魅力的だと思うし、利根級と一緒に空母TFに組み込めば、20機以上の水上機を運用できる。


二式艦偵にけちをつけるわけではないけど、二式艦偵で哨戒の問題が解決するわけじゃない。二式艦偵のService Ratingは望ましい値ではないし、装備できる飛行隊の数は少ないし、しかも空母に搭載すれば攻撃用の機数がそれだけ減ってしまう。現に搭載されている機種の10%を哨戒にあてるんじゃだめなの?


このスレには興味深い戦術が寄せられている。移動中の空母の飛行隊が活動せず、そのTFの水上機に対潜哨戒をまかせることなど。その目的は、潜水艦が空母艦載機に目撃されたという報告によって、対戦相手がこちらの空母の在処を知ることのないようにというもの。でもそんな報告は信頼できないと思うけどな。潜水艦が、自艦を目撃した飛行機の機種を正しく報告できるなんてあり得なさそう。西海岸沖を航行するTFが飛行機の目撃報告を頻繁に寄越すが、その機種は水上機だったり、雷撃機だったり、戦闘爆撃機だったりばらばらだ。それらはすべて潜水艦搭載の偵察機だと思っているから、私はその報告内容に重きを置かない。同様に日本側プレイヤーも時々報告される対潜哨戒機の活動により連合軍の空母の存在を知ることなんて出来ないだろうと思うし、私は雷撃機に50% ASWを指示することなく自分の空母に大洋を航海させたいとも思わない。


多数の機を広く範囲の哨戒任務にあてていると、潜水艦がいる海域を通過する際には、大きな空母機動部隊が航海中であることはすぐに相手に分かってしまう。


目撃報告だけなら役立たないかも知れない.. でもこのゲームには目撃報告しか情報源がないわけではなく、"Heavy Radio Traffic at hex XYZ"という情報を潜水艦の空母艦載機目撃情報と組み合わせて、しかも味方哨戒機にその疑わしいあたりを重点的に哨戒させれば意味のあるものになると私は思う。このゲームでは、ランダムな中からあるパターンを見いだすことのできる場合がある。例えば、このゲームでは空母3、戦艦2、重巡1、駆逐艦8がABCに向けて航行中とそのままズバリを教えてくれたりはしない。80以上のNavSスキルを持ったパイロットの搭乗した哨戒機でさえ精確な情報を与えてくれるわけではないんだ。しかしプレイヤーにいろいろな情報を組み合わせる知的能力があれば、戦局を大まかに見通すことができるし、それにもとづいて行動することも十分に可能だ。確実な情報が少ない中でも手がかりを組み合わせることのできるプレイヤーがはっきり優位にたつことのできる点が、このゲームのすばらしいところだ。


空母を一つの大きなTFにまとめるべきか、cooridinationペナルティの問題に留意して複数の小さなTFに分けるべきかについて、もう少し検討が必要だと思う。私が今知りたいと思っているのは、CAPのこと(このさい攻撃の際のcooridinationペナルティのことはおいといて)。一つのTFにまとめる代わりに、同じヘクスに複数のTFを配置することになにか問題があるんだろうか (このさい敵の空母に対するreactionについてはおいといて)。同じヘクスに配置された複数のTFのCAPは、ひとつにまとめられたTFのCAPと同じ働きをするんだろうか?同じヘクスに複数のTFが存在すると、敵の攻撃隊は判断に迷ってしまって、いくらかは他のTF(同じヘクスにいるTF)の攻撃に向かってしまうんだろうか?それに、対空砲についてもどうなんだろう。戦艦数隻を含む単一のTFの方がいいのか、戦艦一隻ずつを含む複数のTFに分けた方がいいのか... つまり、対空砲の合計数が同じだとして、複数のTFに分けてしまった時に、対空砲の援護はTF間でも実施されるんだろうか?


知っての通り、攻撃の際にはcooridinationペナルティがある。しかし同じヘクスにいる5隻の空母を一つにまとめるのと5つのTFに分けるのとでCAPの効果に違いが生じるのかどうか私には分からないし、私も知りたいと思う。でもきっと、違いはないんじゃないかな。そういったペナルティはないと信じて、米軍空母をひとつのTFにまとめている人のAARを読んだ記憶がある。


PBEMで、同じヘクスに存在する複数の空母TFのCAPがお互いに支援するのをこれまでに何度か経験したことがある。ひとつにまとめた巨大な空母TFを運用したことも何度かあるが、cooridinationペナルティをはっきりと実感したことはない。


「 艦船を指揮する人物にとって重要なスキルはNavalスキルだけだ。空母の艦長にとっても、大切なのはNavalスキルだ。空母の艦長がAirスキル70の持ち主でも役には立たない。艦長たるもの、爆弾が落ちてきた時や複数の魚雷が接近してきた時にどう操艦すべきかを知らなければならないし、水上戦闘艦隊や潜水艦からどう逃れるかも知っておいた方がいい。Navalスキルが高いほど、うまくやれる」とガイドにあるが、これは空母の指揮官を選択する際のスクリーンに表示されるオススメとは違っている。あのスクリーンで勧められているのはこれとは正反対だ。どっちかが間違っている。スクリーンのオススメの方だとすると、あの画面のオススメは削除することができるんだろうか。私はいつもあれに従ってAirスキルを重視して空母の艦長を決めてきた。


たしかにガイドのその文章には問題があった。Airスキルが高くても役に立たないというくだりは削除しておくね。それはそれとして、私は艦長の職務にAirスキルが何らかの影響を与えていると信じているわけではない。たとえいくらかは影響があるのだとしても、艦長のAirスキルが影響を及ぼす前に、TF指揮官と飛行隊指揮官のAirスキルが適用されるから無駄になりそう。それに対して、Navalスキルの必要性ははっきりしている。Navalスキルは、艦船を沈ませないために必要なあらゆることに関係している。戦闘によるダメージを避けたり、戦闘で傷ついた艦船を沈めずにおくために必要な航海技術や戦術について良いサイの目が出やすくしてくれる。NavalスキルよりAirスキルを重視するのは誤りだと思う。私個人は、指揮官選択画面に表示されるオススメを信用していない。だいぶ昔に気づいたことだが、指揮官のスキル値をみると、全員がすべてのスキルについてスキル値をもっている。Navalスキル 90のアメリカ陸軍航空隊の基地司令もいるかもしれないが、彼がNavalスキルを活かすチャンスは全くない。艦長にとってのLandスキルも同じことで、海戦でLandスキルについてサイコロが振られる場面なんてありえないし、艦砲射撃TFでもそうだろうと思う。同じく空襲下のTFの生き残りにAirスキルが影響しているとも思えない。そういったことに関係があるのは、leadership値やNavalスキル値や乗組員のexpの方だろう(まあ天候やDLや航行速度も関係あるけれど,...)。協調した艦隊行動ができるかどうかにも関係ないと思うし、関係があるのはleadership値の方でしょう。たとえ空母の艦長だとしても、飛行隊の協調した空襲行動に影響するなんて信じられない。すべての指揮官のすべてのスキルにスキル値が割り当てられているのは、データベースの扱いをを複雑にしないためでしょう。すべての指揮官がすべてのスキル値をつかわれるということではないと思う。まとめると、空母の艦長のAirスキル値には意味が無いと思う。私の間違いを正してくれる人がいるようなら、いつでも受け入れるつもりだ。
「空母を一つの大きなTFにまとめるべきか、cooridinationペナルティの問題に留意して複数の小さなTFに分けるべきか」についても、このガイドに含めたいと思う。それぞれの利点と欠点をできるだけ詳細に述べるつもりだ。
「同じヘクスに配置された複数のTFのCAPは、ひとつにまとめられたTFのCAPと同じ働きをするんだろうか? 」という点については、別のTFのCAPの効果は自TFのCAPに比較すると劣るのだと思う。コンバットアニメーションに"xy is area CAP intercepting"というメッセージが表示されるぐらいだから、他のTFのCAPの効果は劣っていると思われる。
「同じヘクスに複数のTFが存在すると、敵の攻撃隊は判断に迷ってしまって、いくらかは他のTF(同じヘクスにいるTF)の攻撃に向かってしまうんだろうか?」という点については、あなたの疑問の正確なところが分からない。でも、複数の空母TFの方が、単一の空母TFよりも補足しにくいかということならば、その通りだと思う。複数のTFのDLはそれぞれ違った値をとり得るから、攻撃を受ける可能性も異なることになる。単一の大きなTFに向けられた攻撃であれば、そのヘクスに存在する空母はすべて攻撃の対象となり得る。WitP AEでは、攻撃が同じヘクスに存在する複数のTFを目標とすることができる仕様になっていることは知っているが、それでも単一の大きなTFを目標とする時と比較して不利は否めない。
「 対空砲についてもどうなんだろう。戦艦数隻を含む単一のTFの方がいいのか、戦艦一隻ずつを含む複数のTFに分けた方がいいのか... つまり、対空砲の合計数が同じだとして、複数のTFに分けてしまった時に、対空砲の援護はTF間でも実施されるんだろうか?」という点について、対艦攻撃を実施する飛行機は対空砲の攻撃を都合3回受けることになっている。最初は指示された高度で接近する時にTFの所属艦船(当然、その機の高度に届く対空砲のみ)から、2回目は投弾時に対象の艦船(たしかTF内にCLAAが含まれていればCLAAも)から、3回目は避退時にTFの所属艦船から。一見すると、空母の対空火器を有効にするためには一つのTFにまとめた方がいいように思える。でも、すべての空母が自艦に向かってくるわけではない攻撃機に対しても対空火器(到達高度の高い両用砲)の弾薬を消費してしまうから、いざ自艦が攻撃される順番になるとまずいことにもなりかねない。それに、40, 25, 20ミリ機関砲といった小口径の対空火器は防御には役立たない。たとえば、アメリカの艦船に搭載されている、個艦防御用対空火器としてはとびきり長射程のボフォースの40ミリ機関砲でも、最高到達高度は9800フィートでしかない。空母を攻撃する飛行機はふつう高度1万から1万5千フィートで接近し、避退する。接近中と避退中の敵機を撃墜するには両用砲(アメリカ海軍では5in/25 Mk 10、日本海軍では 5in/40 Type 89)しかない。空母と同等かもっと優秀な両用砲を装備している艦がほかにもあるが、それらは攻撃の主目標となることがないので、他の艦の防御目的で対空砲の弾薬を消費してしまっても問題にはならない。つまり、複数に分割した空母TFすべてが攻撃を受けた時には、全空母をまとめた一つのTFが攻撃される時よりも、攻撃機を射撃できる対空砲の数が総合すると多くなりうる(訳注:一つの空母TFの両用砲装備護衛艦数より、複数の空母TFの両用砲装備護衛艦数の合計の方が多くなるから)。日本海軍には空母護衛用の艦艇が不足しているので、空母TFを一つにまとめるか複数に分割するかの判断が、日本側の場合、アメリカ側よりも難しいと思う。複数の空母TFに分けることの利点は連合軍側の方が明らかなので、ガイドではこの点に注意を促すようにするつもりだ。


スレ主さんのいうように、艦長にとっての主スキルはNavalスキルだ。しかし(とても重要なしかし)、TF指揮官にとってはAirスキルが重要だ。TF指揮官は個々の艦の艦長とは別の種類の指揮官なんだ。TF指揮官を選択するときに、Airスキルをキーにソートすると、Navalスキルでソートするのとは違った様相がみえてくる。史実で空戦をうまく指揮した士官はAirスキルが高く、車引きや水上戦闘が上手だった士官はNavalスキルが高い。TF指揮官の選び方についてもガイドの中で記述しておいて欲しい。


Air combat TFの指揮官のAirスキル値は、Air HQ指揮官のAirスキル値と同じ働きをするもの、つまりそれらの指揮官のAirスキル値が高ければ攻撃や哨戒に発進できる機数が多くなる、と理解しているがそれで正しいだろうか?CAPの機数にも影響があるのかな?


このスレの議論は私がこのゲームを始めた頃に直面した問題の数々に焦点を当ててくれている。ここにコメントを寄せてくれている、私より経験豊富な多くのプレイヤーに敬意を表したい。ベテランはものごとをはっきりと語ってくれる。多くの人がわざわざこういった情報を寄せてくれたことに感謝したいし、このゲームの学び方が科学の言葉で語られれば、新人にもベテランにも役立つと思う。ある理論を証明するには、根拠が必要だ。証明されたとしても理論にしか過ぎない。どんな条件のもとでも成立する有用な情報を提供することは難しい。そうではあっても、疑問に感じたことに対して論議することは可能だ。「 Navalスキルが高いほど、うまくやれる」とガイドにあるが、これは空母の指揮官を選択する際のスクリーンに表示されるオススメとは違っている。あのスクリーンで勧められているのはこれとは正反対だ。どっちかが間違っている」というコメントをみて、多くのプレイヤーは「そんなことは知っているし、いつもそうしていた」か「え、知らなかった。ゲームがそういってるんだから、空母の艦長にはAirスキルの高いことが最も重要なんだと思っていた」かのどちらかだろう。この種の議論をすすめるのに役立つのは根拠だ。しかしこの件に関して、検証で得られた結果や、実際のプレイで得られた決定的な証拠を提示してくれたプレイヤーはほとんどいない。たしかに検証を実行したり、自分の過去のプレイのコンバットリポートを見直すには時間がかかるが、この種の命題の根拠を提示は、とても有用だ。このゲームを始めたばかりのプレイヤーで、細部まで知りたいと思っている人には、テストシナリオをつくっていろんな条件で数ターンずつ動かし、違いがどうなってゆくのか自ら体験してみることをお勧めしたい。例えば、Suluseaさんが四発爆撃機に対して二式戦の各型がどのくらい有効に戦えるのかを検証してくれたが、彼は条件を明示して網羅的に検証しているので、得られた最終的な結論は信頼できるものとなった。このスレの話題に戻ると、真理というものは両者の中間のどこかにあるんだと思う。Airスキルは、潜水艦の発射した魚雷を避けることには関係ないだろうし、水上艦の襲撃や空襲を回避するのにも役立たないだろうが、Air Combat TFを編成する時にプレイヤーが指名しない限りそのAir Combat TFの指揮官は空母の艦長の中から自動的に選択されるので、空母艦長がみなNavalスキルばかり良くてAirスキルがからきしダメな人ばかりだと、空母艦載機の攻撃がうまくいかないことにもなりかねない。また航海途中にAir Combat TFから1-2隻の空母を分派しなければならない事態が発生したり、Air Combat TFの指揮官が座乗していた旗艦とともに沈んでしまうことだってある。私は、空母の艦長のAirとNavalスキル双方ができるだけ高くなるよう心がけている。また、私はAirスキルの極端に低い人は空母の艦長に任命したことがないし、経験豊富なプレイヤーでもはっきりとは断言できないようなことなので、 それがどんな結果を生むのかは分からない。なので自ら検証してはっきりした証拠を得るまでは、自分の空母を取り返しのつかない危険な目にあわさるつもりはない。今のところは結論がどちらであっても大丈夫なような選択しておきたい。


空母の艦長とAirスキルについて確定的な結論を出せないと書いた理由は、私が科学的な手法をとろうとしているからだ。私は常に科学的な手法をとることにしている。私はコードを見ることができないので、厳密に言えば絶対的な確信を持って断言することは出来ないんだ。でも、Airスキルが影響を及ぼすことがないことを示すかなり強力なエビデンスがあるのもたしかだ。
科学的手法について考える前に、コンバットリポートが何を意味しているのかについてはっきりさせておきたい。
コンバットリポートは、ある敵部隊と戦闘したこと、その戦闘が特定の結果をもたらしたことを報せてくれる。
一連のコンバットリポートは、ある敵部隊と一連の戦闘があったこと、それら戦闘が特定の結果をもたらしたことを報せてくれる。
コンバットリポートはFOWの影響下にあるので、その中のデータにはあまり信用がおけないのだいう事実を除いたとしても、ある結果をもたらす引き金となったものが何であったのかを評価するのに充分な手がかりをコンバットリポートは与えてくれない。なぜそんな結果になったのかを理解するための情報がまったく足りないのがふつうだ。そんなわけだから、100以上もの変数が関わる複雑な状況の中から特定の引き金となった要素を見つけ出すのに、コンバットリポートを複数集めて検討しても意味がなく、誤解を生むだけだと言ってもいいくらいだ。SuluSeaさんは、とても単純な仮説の証明のために検証を行った点が有利だった。小さなサンドボックスシナリオを作り、目的の証明に必要な条件を設定し、条件の違いによる結果の差をコンバットリポートの助けを借りて示した。関与する変数をごく少数にとどめたことが良かったのだと思う。これに対して、あなたが証明したいと思っている仮説はその対極にある。さまざまな状況下の空母戦に対して、あるか無きか程度しか予想されない空母艦長のAirスキル値の影響を、検証しようというのだから。そんな条件下の検証には、コンバットリポートは何の役にも立たない。せいぜい試行の結果はこうだったと言えるだけだろう。この手の複雑な問題に対する証明をしようと思うのなら、数百もの条件の違いのもとで検証を行い、すべてのコンバットリプレイをビデオに撮り、あなたが証明しようとする仮説に関連しているデータを、コンバットリプレイに表示されるデータの中からすべて数え上げるくらいしかやりようがない。そのためには、これ用のサイトを立ち上げて、それら一連の検証のセーブファイルを公開すれば、興味を持った人が半ダースくらいはみつかって、データの数え上げに協力してくれるだろう。


信頼のおけないコンバットリポートが提示されることで議論を混乱させられたくないという気持ちはよく分かる。でも、対戦している両当事者から事情が聞けたり、そのコンバットリポートの日からだいぶ時間がたっていて結果がはっきりしているような場合には、詳細な注釈をつけたコンバットリポートが、仮説の抽出にも仮説の検証にも役立ち得ると思う。私はまだ空母戦に関する検証を始めていないが、かなり近いところまでは来ている。あとは現在進めている検証用のゲームで空母が現れてくれることが必要なだけだ。結果が判明したら公開したいと思うが、あと数ヶ月かかりそうだ。Suluseaさんの実施したような検証ならば、条件を設定することがそれほど難しくはならない。指揮官の影響を検証したいのなら、正反対の資質の組み合わせをもつ指揮官二人を用意し、それぞれに何度か戦わせて結果をみればいい。結果は、典型的な結果を示した戦闘のコンバットリポートと、複数の試行の結果集計とをポストすれば充分だ。同じセーブファイルを元に試行を実施して違った結果を得るためには、何らかの状態を変更してゲームを進行させなければならないことは分かっている。変更するものは試行の結果に影響を及ぼさないようなささいなことでもいいはずで、空母戦をすぐに行う試行、一日まってから空母戦を行う試行、2日待ってから空母戦を行う試行というように、空母戦の行われる日を違えてみてもいいわけだ。とにかく何とか検証する方法はあるだろうと思う。


この件を検証しようと思ったら、Suluseaさんが行ったよりずっと多くの試行数が必要になる。コンバットリポートに示されるどんな結果を集計すべきなのかが、検証開始前には分かっていない。空母の艦長のAirスキルが結果に影響しそうな候補がいくつかあるが、その影響がどの程度なのかも事前には推定できない。だとすると、科学的な方法で検証するためには、まず最初に期待値を見積もることになる。次いで、Airスキルの異なる複数の空母艦長をつかった空母戦を、期待値を証明するのに必要な回数だけ繰り返し、その結果の平均と仮説とを比較する。もしこの両者に差を見いだせなければ、新たな期待値を見積もり、それに基づいてまた試行を繰り返す。影響があるとする仮説の成立可能性が無くなるか、または優位な結果を見いだすことができるまで、繰り返すわけだ。でもきちんと実行するにはとても面倒なやり方で、特に期待値が小さい時にはどうなってしまう。たてた仮説を否定するためにはさらに面倒になってしまう。たしかに「とにかく何とか検証する方法はある」といいね。このガイドの記述に反する現象がみつかったら、報らせてほしい。WitPコミュニティにより良いガイドを提供したいと思うから。


このスレのレスすべてに目を通し提示されている情報をすべて理解した上で、空母戦二艦する疑問がある。ご承知の通り、熟練の空母艦載機パイロットはかけがえのない存在だ。このパイロットたちを生き残らせるのに必要なことなら何でもしてあげたいと、みんなが感じていると思う。"pilot bails out and ist rescued"や"wounded and rescued"といううれしい報せを増やすために、潜水艦でパイロットを救助するとしたら、空母戦の発生したヘクスに派遣すべきなんだろうか、それとも空母と攻撃目標の間のヘクスに配置すべきなんだろうか。長年フォーラムに目を通しているが、この点について明解な結論はなかったと思う。例えば、12月7日パールハーバー周辺に配置された潜水艦はパイロットの救助に役立っているんだろうか?換言すると、自軍の支配しているヘクスの上空で戦う利が、海上の戦いにはないの?


発進した根拠地・空母と攻撃目標の間に位置している艦船・潜水艦はパイロットの救助に役立つよ。

2013年1月27日日曜日

ビルマ北部Katha西の陸戦で敗北


昭和18年2月18日、ビルマのKathaの西で今日も激しい空戦が行われました。まずはマグエから二式戦(Ki-44-IIb Tojo) 71機が前日と同じくSweep。2月17日にはsweeperを阻むCAPはいませんでしたが、今日は116機の連合軍戦闘機(Hurricane IIc Trop 37, Spitfire Vc Trop 9, P-38G Lightning 40, P-40K Warhawk 30)が迎撃しました。インドのインパールかディマプールからのLRCAPだと思われます。sweepの来襲することが予期される地点にわざわざLRCAPを上げるのはなかなか勇気のいることで、私にはなかなかできません。金持ちの連合軍だからできる技かと思います。スコアは二式戦17機(A2A 11, Ops loss 6)に対して、連合軍機の喪失は37機(Hurricane IIc Trop 17, Spitfire Vc Trop 2, P-38G Lightning 7, P-40K Warhawk 11)でした。しかし、37機落としたぐらいでは不十分なことが後で判明します。二式戦のsweepが4波に分かれてしまったことも、この程度の戦果しかあげられなかった原因だと思います。日本の戦闘機のsweepは一つの飛行隊が2波(だいたい全体の9割くらいと、残りの1割くらいの2波)に分かれてしまうことが多いように感じます。今日のsweepは2飛行隊なので2x2で4波。連合軍機のsweepはそんな風にばらばらにならない感じがします。単に日本側の飛行隊の規模が大きいから一つにまとまりにくいってだけなんでしょうか?

その後、地上の第20師団にむけて連合軍の爆撃機 211機(Blenheim IV 17, Blenheim VD 32, Vengeance I 44, Wellington Ic 11, B-17E Fortress 15, B-24D Liberator 34, B-24D1 Liberator 12, B-25C Mitchell 46)がありました。日本側の爆撃は午後になってから。メイクテーラから二式戦(Ki-44-IIa Tojo) 29機の護衛で百式重爆(Ki-49-IIa Helen) 38機が到着。これに対し、午前中のsweepで減ったとはいえ、70機の連合軍戦闘機が迎撃してきました。爆撃する側がCAPより数的に劣勢ですし、この空戦には大敗。 P-38G LightningとP-40K Warhawkを各一機撃墜しましたが、護衛の二式戦は15機、百式重爆は16機が喪失と報告されています。このヘクスではその後の陸戦フェーズに英豪軍5個師団のdeliberate attackがあり、予想通り今日はオッズ比6対1で敗北しました。第20師団は東隣のKathaに撤退です。本当は南西の方に撤退して欲しかったところですが、補給線はKatahから設定されていたのでしょう。先日のラシオ東側の戦いと今日の戦いで、合計2個師団が戦力を失いました。ビルマに侵入してきている連合軍が十数個師団ということを考えると、雨季前にビルマ中部までは席巻されてしまいそうです。

今日はほかにオーストラリア西北部でも小さな空戦がありました。蘭印の前哨であるダーウィンの奪回にむけて、いまのところ連合軍は海路ではなく陸路を選択してい手、2万7千名ほどの部隊がダーウィンから8ヘクスの地点にまで行軍してきたところです。この部隊がダーウィンに近づくにつれ、連合軍の飛行場からの距離が伸び、反対に日本側の飛行場からは近くなります。Tennant Creekに配備されている連合軍機の数はまだあまり多くないので、そろそろやれる距離かなと考え一昨日から手を出し始めました。ました。一昨日2月16日はsweepだったのですがLRCAPなし。昨日17日は零戦の護衛で百式重爆による爆撃を試みたところCAPがいました。被害は大きくありませんでしたが、まずはCAPを減らしたいところです。今日は零戦(A6M3b Zero) 23機でSweepに向かったところ、連合軍戦闘機 12機(Kittyhawk III  5, Kittyhawk III 5, P-39D Airacobra 2)が迎撃してきました。スコアは零戦2機喪失に対し連合軍機9機喪失と報告されています。連合軍木を減らして一安心ですが、このところソロモン、ニューギニア戦線の方がすっかり落ち着いてしまっていますから、連合軍はそちらから戦闘機を移動させてくるかも知れません。ともあれ、今日は空母戦があったわけでもないのに、日本側のAIr Loss 41機、連合軍側 42機と双方ともに大きな損害を記録した一日でした。

2013年1月26日土曜日

飛行第44戦隊谷口少佐の快挙


昭和18年2月17日、漢口から重慶へ百式重爆(Ki-49-IIa Helen) 78機が夜間空襲を行いました。重慶夜間空襲は昭和18年1月21日に夜間戦闘機17機(Beaufighter VIf 4, P-70 Havoc 13)の迎撃をうけ、百式重爆14機喪失の結果をみてしばらく見合わせていました。実は前日2月16日の昼、漢口から重慶に一式戦(Ki-43-IIb Oscar) 29機でsweepしたところ、CAP 30機(P-43A-1 Lancer 4, P-66 Vanguard 26)の迎撃を受けました。sweepの戦果は上々でしたが、それとは別に、昼間のCAPが30機もいることに少し驚きました。偵察機の報告ではこのところ重慶には戦闘機80数機ほどの存在しているとのこと。80機ほどで昼間に30機のCAPを維持できているということは、重慶に存在する夜戦の数は少ないのだろうと推測し、そこで久しぶりの夜間空襲を決意したわけです。

重慶上空では8機のP-70 HavocがCAPしていました。予想通り、前回の半分ほどの数に減っていました。しかしこれで百式重爆の仕事がラクになったかというと世の中そんなに甘くはなく、護衛戦闘機がいない(夜間空襲には護衛がつかない仕様)という理由で5機ほど引き返してしまったり、4機が撃墜されたり、対空砲の被害やOps lossを含めると78機のうち8機ほど、出撃機数の一割以上にあたる大きな損失を受けてしまいました。戦果の方は、Airbase hits 1, Airbase supply hits 1, Runway hits 6と地上でP-66 Vanguardを2機破壊した程度で、大きな被害に見合ったものではありませんでした。しかし特筆すべきこととして、CAPのP-70 Havocを1機撃墜することができました。この撃墜は、現在プレイ中のゲームはもちろん、記憶している限り私がWitP AEを始めて以来、日本の爆撃機のパイロットが連合軍戦闘機を撃墜した最初のケースです。連合軍の四発爆撃機パイロットの中にはエースが誕生しているかもしれないくらいでありふれた出来事でしょうが、日本側にとっては本当に珍しいこと。中の人としては潜水艦が駆逐艦を撃沈したよりもうれしいくらいです。この快挙を成し遂げたのは陸軍飛行第44戦隊の谷口少佐の搭乗機で、彼は出撃歴163回のベテランでした。

戦闘機のパイロットの場合、空対空の戦闘での攻撃はAIrスキルに依存しています。しかし爆撃機は自らが攻撃を仕掛けて空対空の戦闘に入るということはなく、敵戦闘機の攻撃に反撃するかたちで射撃します。なので、Airスキルではなくdefenceスキルが防御機銃などの効果に影響を与える仕様だということをむかし読んだBomber manuever has no effect?というスレでDevの人が発言していました。谷口少佐もAirスキルは30しかありませんが、Defスキルは57とまあまあでした。

谷口少佐のmission数は163回。まだ439ターンですから、3日に一回以上のペースです。たしか、ドイツ空襲に従事した英軍爆撃機パイロットは30回生還すると爆撃任務から解放されることになっていたと読んだことがあります。ドイツ軍の迎撃が厳しかったので、30回も生還できる人が少なかったということもありますが、史実ではこのゲームほど頻繁に出撃することなんてなかったのでしょう。漢口・重慶間は、ロンドン・ベルリン間より遠かったように記憶しています。こんな風に激しいペースで航空戦を戦わせることが可能な点はこのゲームのひとつの欠点だと思います。ゲームの開発者の側は史実からはずれていこうとするこの種のプレイヤーの振る舞いを抑制するルール(例えば飛行場ごとの運用可能数の上限など)を組み込んでいますが、ほかにも、狭い地域に史実では考えられないほどの戦力を集中させたり、せっかくいろいろな種類の兵器や飛行機などが用意してあるのにゲームの戦闘の仕様に適したスペックの兵器の生産に集中したりなど、みんなプレイヤーがいけないんですよね、ほんとは。

夜が開けてからの戦闘の焦点は、日英両軍が対峙するビルマのKathaの西隣のヘクスです。まず、連合軍は戦闘機75機(P-38G Lightning 50, P-40K Warhawk 25)でsweepし、ついでP-38F Lightning  13機の護衛で爆撃機264機(Martlet II 12, Blenheim IV  17, Blenheim VD 32, Hudson IIIa 12, Vengeance I 44, Wellington Ic 16, B-17E Fortress 17,  B-24D Liberator 32, B-24D1 Liberator 12, B-25C Mitchell 70)が日本側の第20師団を爆撃しました。20師団はdevice 1つが破壊され、28がdisabledになりました。

これに対して日本側はメイクテーラから二式戦(Ki-44-IIb Tojo) 41機のsweepと二式戦(Ki-44-IIa Tojo) 29機の護衛で百式重爆(Ki-49-IIa Helen) 41機が地上部隊を爆撃しました。戦果はdevice 2つをdisabledにしたのみです。ジャングルヘクスだし、連合軍地上部隊の対空砲火は激しいし機数は連合軍側の爆撃機よりずっと少ないからこんなていどでやむを得ないところでしょう。

その後、このヘクスの連合軍にdeliberate attackをしかけられました。日本側は第20師団だけなのに対して、英豪軍は5個師団も。素のAVは1804対431と大差ですが、地形と指揮官に(+)修正で修正AV 841対447、オッズ比1対1で今日のところは防衛に成功しました。ただし、死傷したdeviceの数は日本側の方が2倍くらい多かったので、明日は間違いなくやられちゃうと思います。

2013年1月24日木曜日

初めて航空機投下機雷を見る


昭和18年2月15日、ラシオ東の第21師団が昨日撃破されてしまったので、今日から連合軍も夜間空襲を再開し、南東方面ではラバウルに、ビルマではメークテーラの飛行場が爆撃されました。これに加えてラングーンに四発爆撃機 9機(Liberator II 6, B-17E Fortress 3)が侵入し、機雷を投下していきました。このゲームで、というか私としては航空機が機雷を投下する場面を目撃したのは、WitP AEを始めて以来これが初めての経験です。リプレイの画面をみると、機雷の投下任務は戦略爆撃として扱われているようですね。イラワジ川河口で前日に触雷した4隻のAKですが、火災の発生していたものも鎮火に成功し、無事に48師団を降ろることもできました。河口のヘクスの機雷マークはAMc Tatebu Maruが10個処理して消失しました。しかし、ラングーンのヘクスの掃海が終了しないと、シンガポールに戻すのは危険かなと判断しています。連合軍はラングーンには偵察機を飛ばしてきていないので、今のところ大きなコンボイがラングーンに寄港中であることを知らないようでもあるので。

ラバウル周辺で常時パトロール中の特設掃海艇AMc Ma 1がラバウルのヘクスで機雷を発見し、3個処理しました。ラバウルには防御機雷が99個敷設してあるのですが、連合軍潜水艦は防御機雷には触雷せずに機雷を敷設したようです。ラバウルにはトラックからサプライを輸送してきたコンボイが、明日入港の予定でした。このままラバウルに向かわせると、また機雷の被害が出そうです。さいわい掃海艇が先に発見してくれたので、このコンボイはツラギに行く先を変更しました。ラバウルへはトラックで別のサプライ輸送コンボイを仕立てましたから、掃海作業の終了後に到着することになるでしょう。

ボルネオ島で最大の油田のあるバリクパパンとシンガポールを結ぶ航路は深海ヘクスを避けるため、このバリクパパン南西隣りのヘクスを通過するように設定します。連合軍もそれは承知しているでしょうから、ここに機雷を敷設されるといやだなと思って、特設掃海艇に常時パトロールさせていました。しかし昨日はパトロール中のAMc Kanko Maru(VP 3, tonnage 830)がこのヘクスに侵入してきたSS Seadragonに雷撃され沈没してしまいました。特設掃海艇は小さな船なので、連合軍潜水艦の艦長が雷撃を見送ってくれることもあるのですが、SS Seadragon艦長は積極的な(Aggression値が高い)人のようです。これに加えて昨日は、関東南方海上でASW任務を行っていたDD Yugumo(VP 10, tonnage 2553)がSS Scorpionに雷撃され、魚雷が一本命中し沈没しました。駆逐艦に向けた魚雷ははずれることが多く、また米軍のMk 14 Torpedoはまだ不発率が60%あります。それなのに、はずれることもなく、不発になることもないとは。夕雲は最新鋭の艦隊型駆逐艦で、駆逐艦の数が充分ではない日本側には本当に痛い喪失です。

昭和18年2月15日は、ごく一部のLCUにですがTOEアップグレードがある日です。LCUのTOEアップグレードについては、だいぶ前に書いたエントリーですが、LCUのTOEアップグレードの条件TOEアップグレードの実際なども参考にしていただければと思います。私自身もルールがきちんと頭に入っているわけではないので、これらを読みながら準備を進めました。このLCUのTOEアップグレードが実現するためには、対象となるLCUがCommand HQのcommand radiusの2倍の範囲内に位置していなければなりません。太平洋上の島々に配備してあるLCUのTOEをアップグレードさせるためには、そのLCUを動かすより、Command HQを対象となるLCUのいる根拠地か、またはその近くに移動させることの方が容易です。Command HQの中でLoad costの一番小さなもの、つまり海上輸送しやすいものというと、Load cost 2073の4th Fleet HQです。

今回も4th Fleet HQを移動させるつもりでHQのリストを眺めていて気付いたことがあります。それはHQのタイプの表示です。HQには、Command HQ, Army HQ, Corps HQ, Air HQ, Naval HQなどたくさんの種類があります。しかも名前の方は史実通りの名称がつけられているようですが、ゲーム内での機能を示すHQのタイプは史実とは別です。例えば、連合艦隊HQは南方軍HQの指揮下にあるのに対して、第四艦隊HQや第五艦隊HQは独立したCommmand HQとされているなど、あるHQがどのタイプにあたるのか非常に分かりにくくなっていました。この問題を解決するため、いつぞやのパッチで、HQの種類が一目で分かるよう、HQy(Army HQ), HQc(Corps HQ), HQa(Air HQ)HQといった感じで小文字が添えられるようになりました。

それで、問題の4th Fleet HQですが、この一覧表によるとHQn、つまりNaval HQとされています。また、マウスカーソルを合わせて表示されるtooltipでも同様でした。これを見て、えっ!?と感じたわけです。しかし4th Fleet HQのインフォメーション画面を開いてみると、Command HQと記載されています。どちらかが間違っているわけですが、HQのタイプ分けに変更があったという話は聞きませんから、Naval HQとしてある方がミスによるのだろうと思います。これからツラギとガダルカナル島のルンガに配置されているLCUのTOEアップグレードのために4th Fleet HQを動かす予定ですから、今月中には正解が判明する予定です。

2013年1月23日水曜日

災難続きの一日


昭和18年2月14日、ラングーンへの入り口であるイラワジ川の河口にまたまた連合軍が機雷を敷設しました。以前もこのヘクスには数回機雷を敷設されていたい目に遭っているので、常時AMcがパトロールしています。昨夜もパトロール中だったAMc Tatebu Maruが機雷原を発見しました。掃海艇が機雷を発見したからもう安心と思った直後、AK Koei Maruが触雷したと表示されました。その後、AK Hitati Maru、AK Yodogawa Maru、AK Tamon Maruも続けて触雷してしまいます。うちのWitP AEは音が出ないままなので、触雷音はありませんが、文字によるメッセージだけでもぞっとしてしまいました。このコンボイはビルマの危機に対応するためシンガポールからラングーンに48師団を輸送するもので、兵員輸送のためにxAKではなく大きなAKをあててありました。アンダマン海を航行中の前日、連合軍の哨戒機や潜水艦に発見されたという報告はなかったので、機雷敷設日とラングーン入港日が一致していたのは偶然か。それとも、優秀なIntelのおかげでシンガポールの出港日とラングーン行きという情報が連合軍にもれていてこの日を狙って敷設したのか、どっちなんでしょう。

リプレイが終了してから被害の状況を確認してみると、AK Koei MaruはSys 26, Flt 44(35), Eng 0、AK Hitati Maru Sys 14, Flt 34(31), Eng 24(23), Fire 1、AK Yodogawa Maru Sys 32, Flt 67(50), Eng 8(8), Fire 5、AK Tamon Maru Sys 0, Flt 11(4)とTamon Maru以外はいずれも大きなダメージを受けていました。とりあえず今日はこのまま48師団揚陸のためにここで過ごさなければなりません。カルカッタ発の航空攻撃を受ける可能性を考えるとラングーンに長居させたくはないのですが、昨晩処理された機雷はAMc Tatebu Maruが2個と、AK 4隻が各1個ずつですから、まだ30個くらい残っているはずです。掃海完了を待たず、揚陸後すぐにシンガポールに戻らせるかどうかは考えどころ。触雷していないAKは触雷しても助かるでしょうが、すでにダメージを受けているAKがもう一回触雷するとまず沈没でしょうからね。

昨晩はmoonlight 82%と夜間空襲解禁日だったのですが、連合軍の夜間空襲はありませんでした。かわりにビルマ戦線では昼間、ラシオ東隣の第21師団にP-40K Warhawk 42機とP-38G Lightning 48機のsweepがあり、その後P-38F Lightning 15機の護衛で127機(Wellington Ic 5、B-17E Fortress 15、B-24D Liberator 34、B-24D1 Liberator 10、B-25C Mitchell 63)の爆撃機による空襲がありました。その後、中国軍地上部隊によるShock Attackがあり、昨日とは違って修正オッズ比8対1で敗退してしまいました。中国軍部隊はアメリカ式に装備・訓練したNew Chinese Corps 4個が主力で、ふつうのChinese Corpsとはひと味違う模様です。

これでラシオからミートキーナへ続く道路を封鎖されてしまいました。また、ミートキーナへ続く鉄道線にもKathaの西隣のヘクスに英豪軍部隊が進出してきました。中国軍との戦いで1個師団がジャングルヘクスに位置していても簡単に撃破されてしまうことが判明したので、こちらの方も間もなく追い出されそうです。撃破されると死傷者数が相手よりも多くなって、休養・回復に長く時間がかかって次の戦いに響いてきます。相手の戦力にもよりますが充分な数の師団、相手の兵力より多くをまとめないと、米式中国軍より強力な米英豪軍にはとてもかなわないと思われます。現在25万人ほどがビルマに侵入してきています。ビルマの将来は暗い。

ビルマ戦線の昼間の空襲は21師団へのほかに、北部のミートキーナと、中部のTaung Gyiにありました。Taung GyiにはB-24D Liberator  12機がやってきたのですが、インドから遠いここには戦闘機の護衛はありません。Taung Gyiは、今のところ日本側が最も重視しているマグエとメイクテーラの飛行場の隣接するヘクスですから、当然CAPが対応します。二式戦(Ki-44-IIaとKi-44-IIb Tojo)15機が迎撃して、6機を撃墜し、1機をOps lossとしました。四発機でもさすがに昼間の空戦では戦闘機にかないません。今日一日のうちで明るい話題はこれだけでした。

2013年1月22日火曜日

ラシオの東で中国軍の攻撃始まる


昭和17年2月13日、ビルマ・中国国境で大きな動きがありました。ラシオの東隣のヘクスに数日前から第21師団が陣取っています。そこにインド国内の飛行場からP-38G Lightning 50機がsweep。その後P-38F Lightning 15機の護衛で、爆撃機 163機(Blenheim IV 10, Liberator II 11, Wellington Ic 12, B-17E Fortress 21, B-24D1 Liberator 46, B-25C Mitchell 63)が地上部隊爆撃にやってきました。ジャングルヘクスなので平地よりも爆撃の効果は少なく、destroyedになったdeviceはなく、18deviceがdisabeldになっただけでした。多数機の爆撃でも人的・物的被害が少ないのはありがたいことですが、問題なのは兵士の精神面に対する影響、つまりdisruption値の上昇で。この後陸戦があったので、はっきりっした数値は不明ですが、かなり上昇したものと思われます。

保山からビルマ国境を目指して行軍していた中国軍部隊は、昨日このヘクスに到着していました。陸戦を仕掛けてくる前に休養をとって、険しい山岳地帯の行軍で上昇したdisruptionやfatigueを減らすものだと思っていましたが、間髪入れず、今日陸戦を決行してきました。しかも相手の戦力を見定めるためのbombardment attackを省いて、いきなりふつうのdeliberate attack。これには驚きましたが、連合軍は爆撃による日本側のダメージが大きいと考え、また中国軍は4万2千名あまりの大軍なので、自信を持って仕掛けてきたのだろうと思います。

素のAVは中国軍 1850対日本側 432と劣勢でしかもdisruption(ー)の修正がついていましたが、地形と指揮官による(+)修正もあり、修正AV 648対736。連合軍側のassault odds1対2で辛勝できました。今日のところは死傷者数も、destroyed, disabledになったdeviceの数も中国軍の方が多めでした。しかし、素のAV値は昨日414だったのが329まで減少し、これからも連日の空爆が予想され、回復は見込めないでしょう。これで守りきれるのかどうか。続けてもう一回陸戦を明日も仕掛けてくるか、しばらく休んでからくるか。いずれにせよその2回目の戦闘の結果で、ここで頑張れるかどうかが判明するでしょう。

大勢には影響しない小ネタ。ラングーンに配備されている二式複戦の部隊のMorale値が100になっていました。基本的に99をキープできるように指示を与えていますが、100になっているのを目にした記憶がありません。別に遊ばせているわけではなくCAP 20%を指示してあり、またこの部隊の指揮官Hiroshige Mさんのスキルはleadership 62, inspiration 57(指揮官のinspirationスキルはmoraleに関係あるという噂), Air 56で傑出した人物でもありません。なぜでしょう。

2013年1月18日金曜日

音が出なくなった


昨日からWitP AEの音が鳴らなくなってしまいました。あのBGMを鬱陶しいと感じる人もいるでしょうが、耳慣れた身としてはBGMがないのはさみしく感じます。まあBGMの無いこと自体には実害はありませんが、効果音の方は沈没の判定に重要なのでないと困ります。一昨日までは普通に音がしていて、ゲームの設定を変えたわけでもないし、どうして音が出なくなったのか分からず、元に戻せなくなって困っています。

このところ大きな動きはありません。昭和17年2月9日、ビルマではマグエからインパールに二式戦二型乙(Ki-44-IIb Tojo) 82機がインパ-ルをsweepしました。迎撃に上がってきた戦闘機は79機(Hurricane IIc Trop 20, Spitfire Vc Trop 30, P-38G Lightning 11, P-40K Warhawk x 18)でした。Air lossとOps lossを含めたスコアは、二式戦13機喪失に対して、ハリケーン 10機、スピットファイア 9機、P-40K 8機、 P-38G 1機でした。完勝とはいえませんが13対28だからよしとすべきなのでしょう。このインパールへのsweepは前日8日にも実施していて、同じようなスコアでした。スピットファイアと戦闘機同士で空戦するのは2月8日が初めてでしたが、今日の戦果ともあわせてみると二式戦で充分戦える相手のようです。それに対して、やはりP-38を落とすのは難しい。

ビルマでの連合軍の空襲はビルマ中国国境の地上部隊に対するものでした。北側の第4独立工兵聯隊に対しては双発爆撃機85機(Blenheim IV 19, Blenheim VD 16, Wellington Ic 17, Hudson IIIa 12, B-25C Mitchell 16)の爆撃があり、13deviceがdisabledになりました。

南側の第21師団には四発爆撃機67機(Liberator II 10, B-17E Fortress 21, B-24D Liberator 36)の爆撃がありました。この師団のいるヘクスに向けては保山から中国軍部隊7万2千名あまりが行軍中ですから、今日の連合軍の爆撃もこちらが本命のようです。ジャングルヘクスのおかげでdevice 19個がdisabledになっただけでした。この師団は985個ものdeviceから構成されているのと、爆撃でdisabledになったものもその日のうちに一部は回復して、今日には9個のdisabledだけになっているので、そういう意味では大した被害ではありません。問題なのはdisrupitonとfatigue値が上昇してしまうことです。前日はそれぞれ10と28だったdisrupitonとfatigueが、今日は74と27に急上昇。こんなんで、中国軍の前進を阻めるものでしょうか。地形の利はあっても少し不安です。

太平洋正面でも大きな動きはありません。ニューギニア戦線では、マダンやHansa Bayなどニューギニア北岸の敗残日本軍地上部隊に対して連合軍が嫌がらせの爆撃を続けています。前日8日にもHansa Bayに爆撃があり、なんとなく今日9日も続けてHansa Bayに来るような気がしたので、7ヘクス離れているホーランディアの一式戦(Ki-43-IIa Oscar)部隊にLRCAPで待ち伏せを指示してみました。来襲したのは護衛のつかない双発爆撃機27機(Beaufort VIII 12, Bolingbroke IV 12, Mitchell II 3)でTrackerによると27機のうち23機を撃墜したと報告されています。一式戦の損害は0ですから、久しぶりのLRCAPトラップは大成功でした。42機の部隊に100% LRCAPを指示したのですが、7ヘクスも離れていると20機くらいになってしまうんですね。もっと近いところからなら全滅させることができたかも。
空のスコアは15対53とかなりいい成績で、そのままいい気分で終われるかとおもっていたところ、リプレイのラストは宗谷海峡。SS S-46にxAKL Tokiwasan Maru(VP 3, tonnage 1900)を沈められました。2月に入って5隻目です。対潜戦の方は前途多難です。

2013年1月13日日曜日

大型タンカー東邦丸沈没


昭和18年2月4日、カムラン湾の東隣のヘクスでAO東邦丸(VP 26, tonnage 9975)がSS 023の雷撃で撃沈されました。魚雷は1本しか命中しなかったのですが、東邦丸はシンガポールから香港に向けて重油(fuel)を満載していたので、魚雷の爆発で発生した火災が”Fires out of control, AO Toho Maru can not be saved”となり、間もなく沈没してしまいました。大型タンカーの沈没は昭和17年2月17日の日章丸 VP 27, tonnage 10000)、昭和17年7月29日の建川丸(VP 27, tonnage 10000)以来のことで、久しぶりにがっくりきました。基本的にコンボイの航路は浅海ヘクスを通過するように指示しているのですが、シンガポール・香港航路では、このベトナム東方の南シナ海が深海ヘクスばかりになってしまうんですよね。ここは危険と考えて、海南島の三亜とカムラン湾から図のように対潜哨戒機をとばしているのですが、それでも夜のフェーズの潜水艦の襲撃を防ぐのは困難です。カムラン湾基地で対潜哨戒を担当していた九七重爆(Ki-21-IIa Sally)は、東邦丸沈没の雪辱のためか、昼のフェーズになってから”Ki-21-IIa Sally attacking SS O23 at 65,72”と犯人のO-23を攻撃してくれました。沈没したという報告はありませんが、250kg爆弾の威力で帰港する途中に沈没となって欲しいものです。昨晩はアンボン近海でもAKL Shoan Maru(VP 3, tonnage 2050)がSS O16に撃沈されました。オランダ海軍の潜水艦が大活躍の夜でした。

夜が明けてから、ラバウルに2波27機のF4U-1 Corsairがsweepにやってきました。F4U-1コルセアは昭和18年1月から配備され始める機種で、リプレイに登場するのは初めてだと思います。ラバウルでCAPをしていたのは零戦52型(A6M5 Zero) 11機、52型乙(A6M5b Zero) 41機、二式複戦(Ki-45 KAIa Nick) 2機で、アニメーション画面の方には訓練中だった二式水戦(A6M2-N Rufe)も空戦に巻き込まれてしまった様子が表示されていました。これら日本側4機種の中では最新の零戦52型乙でも最高速度が348mphと、F4U-1コルセアの407より60マイルあまりも遅くなっています。しかもsweeperは高度3万フィート以上でやって来ましたから、大敗を覚悟しました。しかしアニメを見ているとコルセアの側もそれなりに撃墜されていて、Trackerによると、F4U-1コルセアは9機撃墜され、日本側は零戦52型が4機と零戦52型乙が9機の合計13機が撃墜され、パイロットにもKIA 7名、WIA 4名と大きな被害が出てしまいました。でも格上の戦闘機のsweepを受けてこの成績なら、まあまあでしょうか。きっと連合軍側はもっと華々しい戦果を期待して送り出したでしょうからね。

ラバウルへのsweepのお返しではありませんが、ビルマではマグエから二式戦二型甲(Ki-44-IIa Tojo) 39機と二式戦二型乙(Ki-44-IIb Tojo) 76機がインパールにsweepを行いました。4波に分かれてしまいましたが、CAPのHurricane IIc Trop 29機と空戦ができたのは第一波の二式戦二型甲 36機だけ。この空戦ではハリケーンを16機撃墜し、二式戦の損失はゼロと完勝。今日のsweepの応酬は日本側の勝ち。

連合軍の空襲はミートキーナにP-38G Lightning 14機のsweepと爆撃機 123機(Blenheim IV 20、Blenheim VD 32、Vengeance 28、Wellington Ic 15、Hudson IIIa 12、B-25C Mitchell 16)による地上部隊爆撃がありました。ミートキーナは地形がジャングルのヘクスなので爆撃の効果は薄く、Non Combatのdevice2つとEngineersが1つdisabledになっただけでした。インドから侵入してきた地上部隊を動きを見ると、連合軍はまずミートキーナとKathaなどビルマ北部の根拠地を占領する方針のようです。 

2013年1月12日土曜日

インド洋で航空機輸送中の貨物船を撃沈


昭和18年2月3日、ビルマではラシオに激しい空襲がありました。午前中はカルカッタから108機の爆撃機(Liberator II 9、B-17E Fortress 21、B-24D Liberator 48、B-25C Mitchell 30)が6波に分かれて飛行場を空襲し、Airbase hits 50、Airbase supply hits 8、Runway hits 98の命中弾がありました。連合軍の目的はラシオのfortification強化を妨害することでしょうから、期待通りの戦果だったでしょう。午後にはインドのディマプールから爆撃機74機(Blenheim IV 20、Blenheim VD 32、Hudson IIIa 12、Wellington Ic 10)が3波に分かれて、ラシオの地上部隊を爆撃しました。こちらの方の被害はNon Combatのdeviceが1つdisabledになっただけでした。ジャングルの保護効果はばかになりませんね。そう考えると、ビルマの西部でもジャングルヘクスに部隊を移動させておくべきだったと悔やまれます。今からだと、平地のヘクスを移動しているうちに爆撃で蒸発させられそうで、動かす勇気がありません。

日本側は中国戦線で漢口から南陽の空襲を実施しました。南陽上空では19機のP-38(P-38F Lightning 7、P-38G Lightning 12)がCAPしていました。これまでP-38のCAPがいると日本機に多数の損害が出ていたのが通例なので、戦々恐々としてリプレイを眺めていました。まず午前中は2波41機の二式戦(Ki-44-IIa Tojo)がsweep。これでだいぶ数を減らしましたが、午後になって141機の百式重爆(Ki-49-IIa Helen)爆撃機が南陽に到達した際にもまだ12機のP-38がCAPしていて、嫌な雰囲気。しかし今日は99機の二式戦(Ki-44-IIa Tojo 63、Ki-44-IIb Tojo 36)が護衛してきていて、4波に分かれてしまった爆撃機の編隊のすべてに護衛戦闘機がついていました。そのおかげか、百式重爆の被害はゼロで済み、Airbase hits 30、Airbase supply hits 18、Runway hits 92の命中弾を与えることができました。空戦のスコアは二式戦11機の損失に対してP-38は9機の損失。sweeperと護衛戦闘機の合計140機が20機弱のCAPと対戦してのスコアとしては不満も残りますが、しっかり爆撃機を守ってくれたのでよしとしましょう。連合軍側も、もっと多数のCAPをまとめて待ち伏せさせればさらに良いスコアを上げられたはずと残念がっているかも知れません。

前日2月2日にマップ西端でxAK West Cawthon (VP 9, tonnage 4620)に魚雷を1本命中させた伊29潜ですが、今日2月3日の午後の空戦後の時間帯に、前日と同じヘクスでまたまたxAK West Cawthonを雷撃する機会があり、今日はみごと撃沈することができました。前日の雷撃は午前の空戦の前の時間帯だったので、xAK West Cawthonは一日かけてようやく1ヘクスしか移動できない状態になっていたものと思われます。そして、うれしいことがもう一つ。xAK West Cawthonは前日の予想通りに飛行機を輸送していて、B-25C Mitchellが10機が沈みました(TrackerではGround Lossと報告)。1月30日の伊30潜の戦果とも合わせると、貨物船4隻とB-25C Mitchellが26機、B-24D Liberatorが11機、F-5A Lightningが1機を沈めたことになります。夜間空襲に来るB-25とB-24を撃墜できることはほとんどなく、損失のほとんどはOps lossですから、この2機種に合計37機もの損害を与えるには、迎撃する日本の戦闘機が10倍近く失われてしまうだろうと思います。その意味で、伊29と伊30はとても良い仕事をしてくれました。

2013年1月10日木曜日

雲南省保山からも中国軍がビルマへ侵攻開始


夜間空襲の時期は、昼も夜もCAPを上げておく必要があり、戦闘機に余裕がありませんでした。月明かりが無くなってしばらく経過し、消耗していた戦闘機部隊も充分な休養と補給をとることができてきたので、昭和18年2月2日、ビルマのKalemyo上空にマグエから二式戦(Ki-44-IIa Tojo)でsweepしてみました。Kalemyoにはビルマに侵入してきた連合軍地上部隊がいるので、インパールのCAPの覆域に含まれているだろうと考えたのです。予想通り、Hurricane IIc Trop 24機とP-38G Lightning 17機が迎撃してきました。二部隊合計で76機の二式戦がsweepしましたが、迎撃機と戦闘できたのは第一波の37機だけで、残りの2波がsweepした時には迎撃機の姿はありませんでした。スコアは25(Hurricane IIc Trop 16機とP-38G Lightning 9機)対2と久しぶりに空戦で圧勝。最高速度は二式戦376mphに対してP-38G 400mph、Hurricane IIc Trop 321mphと、P-38Gに対してはかなり劣る性能なのですが、やはり一撃離脱できるsweeperがCAPより有利のようです。

空の方はそんな具合でしたが、地上では連合軍が着々と前進してきています。インパールを出発した部隊だけではなくKalemyoから出発した部隊もチンドウィン川をすでに渡河しつつあります。これらインドからの部隊に加えて、雲南省保山(Paoshan)の部隊もラシオに向けて前進を始めました。合計で25万人以上が参加する大きな作戦ですが、どこまでの前進を計画しているのか、戦々恐々。

台湾海峡でxAK Hiyoshi MaruがSS Growlerに雷撃され、魚雷が一本命中しました。xAK Hiyoshi Maruは本土からマニラに第6師団を輸送するコンボイに所属していました。この第6師団は12月19日に中国の柳州で全滅した部隊で、PPを支払って召喚したものです。まだまだ充足率が低いので前線に出すことはできませんが、マニラに輸送しておき、マニラでゆっくりと補充を受けさせ、完全充足状態となる一年後くらいの戦況に応じて、蘭印やフィリピンの防衛に投入しようと考えたわけです。xAK Hiyoshi Maruの魚雷によるダメージはSys 23(0), Flt 37(27), Eng 3, Fire 8で、マニラまでは無理にしても嘉木や高雄までなら問題なく辿り着けそうです。搭乗していた6th Div/2の被害も、船倉にかなり余裕があったためか歩兵分隊2個がdisabledになっただけでした。

第6師団の被害が少なかったのは良かったのですが、問題なのは台湾海峡にまで連合軍潜水艦が出没し始めたこと。本土と南方をつなぐコンボイは、なるべく浅海ヘクスを選んで航海するので、おおむね破線の航路をとります。このゲームでは航路設定時にway pointを3つしか指定できないので、本土から南方まで浅海ヘクスを選んで航行させることができません。私は、本土から上海、上海から香港、香港からシンガポールの3つに分けて、航海させています。ほかにもそうしているPBEMプレイヤーは多いようで、上海・香港間航路では福州(Foochow)の右隣のヘクスをway pointに指示することが、Foochow Turnと呼ばれています。

マップ最西端で伊29潜がxAK West Cawthonを雷撃し、魚雷を1本命中させました。残念ながら沈没音は聴かれませんでした。xAK West Cawthonの所属するTFは、西向きに航海していて、護衛の艦艇がついていません。なんとなく、1月30日に伊8潜が3隻撃沈したxAKの所属していたのと同じコンボイなんじゃないかなという気がします。伊8潜の襲撃地点とは25ヘクス離れていて、3日強で移動したと考えると、距離的にもよくあうので。そうだとすると、このxAK West Cawthonにもなんらかの米軍機が積載されている可能性が濃厚ですから、撃沈できなかったことが悔やまれます。護衛艦艇がいないのだから、魚雷一本で沈没しなければぜひ浮上砲戦を挑んでほしかったところです。艦長は史実の指揮官の伊豆寿市中佐で、Naval 60, Aggr 62のスキルの持ち主。積極性が62もある人が浮上砲戦をためらったのですから、なにか問題があったのだろうと納得することにしておきます。xAK West Cawthonこのままケープタウンへ向けてマップ外を航海するわけですが、たしかマップ外の航海ではダメージが増加することがなかった気がするので、沈没は望めません。沈没はしなくても、巡航速度は低下しているでしょうから、輸送中の米軍機がCBI戦線に到着するのがかなり遅れることでしょう。

2013年1月8日火曜日

昭和18年1月の成績

昭和18年1月の沈没艦船のリストです。今月は華々しい海戦はなかったので、日本側も連合軍側もほとんどが潜水艦による被害です。日本側は商船10隻と護衛艦艇3隻の合計13隻が潜水艦に沈められました。先月の潜水艦による沈没艦船数は7隻だったので、だいぶ増えました。13隻中の8隻は1月から不発率の低下した米軍の21in Mk 14 Torpedoによるものだったので、不発率低下の影響はやはりかなり大きいようです。また日本近海で被害にあう商船が増えたのは、日本近海まで遠征できるほど航続距離の長い米軍の艦隊型潜水艦の魚雷の不発率が低下したからだと思います。

連合軍側をみると沈没艦船のうち潜水艦が6隻を占めていますが、リプレイで沈没を確認できたものはなく、おそらく一隻も沈んでいないでしょう。それに対して商船の撃沈8隻はまず確実。先月は4隻だったので、今月は日本のサイレントサービスも気を吐いてくれました。あとこのリストを見て感じるのは、連合軍の商船の方がVPが高い=トン数が大きいことです。史実と同様に、連合軍側の方が金持ちで大きな商船を運用していることがよく分かります。

飛行機の損失はご覧の通り。一ヶ月の合計で連合軍側217機に対して日本側503機と、2.5倍の差がついてしまいました。日本側は、夜間空襲で撃墜される迎撃機と、地上で破壊される機体の数が多いことがこの原因です。それに対して連合軍側の損失機のリストのトップにC-47があることで分かるように、損失原因の一位はきっとOps lossなんだろうと思います。これは同じようなことが、一式陸攻(G4M1 Betty)と九六陸攻(G3M2 Nell)についてもいえます。この2機種を合計で34機失っていますが、これは海空戦の結果ではありません。オーストラリア西岸の日本の占領地の中でもっとも南にあるPort Headlandにダーウィンとチモール島のクーパンからサプライを空輸させていて、Ops lossになったものです。Ops Lossって少しずつなのであまり気にしていませんでしたが、一ヶ月分まとめるとこんな数になっていてびっくりしました。Port Headlandはダーウィンからもクーパンからも遠いので恒常的にサプライ空輸を行うのは無理筋のようです。

あとで振り返る時の参考に、昭和18年2月1日現在の経済状況のグラフとチャートも掲げておきます。今月はビルマのマグエ油田への爆撃をまだ控えてくれているので、原油の貯蔵量はまだ上向きです。