2013年6月30日日曜日

軽巡・駆逐艦あいてではPTボートも歯が立たず


1941年12月10日の夜、ルソン島東岸のViganの日本の上陸船団を攻撃するためマニラから派遣したPTボートがCL那珂・駆逐艦7隻のTFと接触しました。本当は軽巡や駆逐艦とではなく、商船に魚雷を放ちたかったのですが、日本の軍艦はきちんと護衛任務を果たしていました。それでも、昨夜は月明46%と暗く、しかも雨が降っていたので視程は1000ヤードしかありません。1000ヤードからの雷撃なら軽巡や駆逐艦にも命中するかなと期待したのですが、日本艦隊の指揮官の西村さんはかなり優秀な人のようで、Nishimura, Teiji crosses the 'T'と自在に艦隊を操り一本の命中も許しませんでした。機関銃弾が那珂に2発命中しただけで、PTボートが1隻撃沈されてしまいました。その後、明るくなってから同じ組み合わせで2回の水上戦闘がありました。視界の悪い夜の戦闘でこれですから、魚雷を使い果たした後の昼間の戦闘はもっとダメダメで、合計で5隻のPTボートが撃沈されてしまいました。Viganには連合軍側の地上部隊がいないので、その後の陸戦フェーズの日本の攻撃で占領されてしまいました。

昨日タンカーを3隻沈めたCL川内・神通の行方が分からなくなっていること、砲弾をたくさん使ったからカムラン湾にでも戻ったのではと書きましたが、ジャワ海に侵入してきていました。バタビアの2ヘクス北側でパレンバンから避難してきていたTK Harpa、TK Pinna、TK Pleiodonのタンカー3隻がCL川内と駆逐艦2隻に接触されたのです。今日もまたタンカーを沈められてしまうのかなと見ていたのですが、距離12000ヤードでお互いを視認した後、”Both Task Forces evade combat”ということで戦闘は起きませんでした、やれやれ。連合軍側としては満足ですが、日本側もやる気がなかったわけではなく、きっと弾薬の残がかなり少なくなっていたんじゃないかと思います。その後、バタビアから2波14機の139WH-3というオランダの爆撃機が攻撃に向かいましたが、全弾はずれでした。当たるのが不思議なくらいNavBスキルが低いので、やむを得ないところ。

スールー海では、マニラから南へ逃走中のTK Manatawny(VP 15, 5300トン)とxAK Governor Wright(VP 10, 4990トン)がCA妙高・羽黒・那智につかまり撃沈されました。見つかればこうなる運命ではあるのですが、沈むまでにタンカーの方は砲弾10発と魚雷1本、貨物船の方も砲弾24発と魚雷1本が命中していますから、砲弾を多数消費させ他の艦船を救う役目を果たしてくれたんだと思います。それにしても、こんな商船相手に魚雷まで使っちゃっていいんでしょうかね。3隻の重巡は西に向けて航行中です。このあたりで2番目に大切なのはタラカンに停泊中の貨物船です。タラカンにはTarakan Coastal Gun Battalionという移動可能なCDユニットがいます。このCDユニットはKNIL Army Command[R]というrestrictedなHQ所属なので、移動させるにはPPを消費してrestrictedではないHQ麾下に変更する必要がありますが、Far East Command(ABDA) HQへの変更ならPPの消費は12で済みます(HQ変更画面では49PP必要と表示されていますが、KNIL Army Command[R] HQ自体がFar East Command(ABDA) HQの麾下にあるので、実際には12PPでOK)。貨物船に搭載しどこか南の根拠地に再配置する予定なのですが、タラカン港のこのCDユニットの存在は日本側も承知しているでしょうから、港のヘクスにまでは踏み込んでこないことを期待したいところです。連合軍側の軍艦としては、近くにCAヒューストンと香港から避難してきた英駆逐艦3隻がいるので、合流してからタラカンに向かうよう指示しました。

昨日、ミンダナオ島の北側にいたCVL龍驤ですが、今日はミンダナオ島の南に移動していました。B-17Dのいるカガヤンへの空襲はなく、また今日はB-17DによるCVL龍驤への空襲もありませんでした。CVL龍驤は西に向けて航行中という哨戒機の報告です。そのまま西に向かい、商船を相手に魚雷を使い果たしてもらった方がいいかもしれません。いま、セブ島ではマニラから避難してきた客船2隻がCebu USN Base Forceを搭乗させているところです。Cebu USN Base ForceはAsiatic FleetというrestrictedでないHQの麾下にあり、PPを消費せずに救出することが可能なのです。客船2隻もそれぞれxAP Rochambeau(7300トン)、xAP Neptuna(3550トン)と蘭印の大多数の客船よりも大きめなので、なんとか無事に逃走させたいもの。CVL龍驤が南下してくれたので、東のフィリピン海を経由してオーストラリア東岸に向けて航海させようと思います。このコースにはすでに数隻の貨物船やAS, ADが先行しています。日本側のグアム島上陸がなければ、貨物船にはグアムのGuam USN Base Forceを搭乗させようと思います。また香港から避難中の商船はまだ南シナ海の北部なのですが、これらも南のスールー海ではなく、東のフィリピン海の方に向かわせることになりそうです。

今日はViganのほかにナウル島とOcean Islandも占領されました。順当な進行です。でもでも今日の飛行機の損失数も、日本側1機、連合軍側2機と異例の少なさが続いています。しかも双方とも、失われたのは九七大艇とカタリナ飛行艇だけですからね。クラークフィールドやシンガポールへの航空撃滅戦は、ルソン東北部やマレー半島に飛行場を確保してからということなんでしょうね。手堅い。

2013年6月28日金曜日

タンカー4隻を失う


香港やマニラから出港させた多数の商船が南にあるいまだ自由の地に向けて逃走を続けています。しかし、そのうちの1隻であるAO Trinity(VP 20, 6580トン)がスールー海で伊123潜につかまり、雷撃で沈没してしまいました。スールー海には他にも航行中の商船がいますが、南のセレベス海に駆逐艦1隻を含む5隻からなる日本のTFの存在が報告されています。簡単には逃げさせてもらえないようです。

開戦日にダバオを空襲したCV龍驤のTFがミンダナオ島の北西近海に接近してきました。ミンダナオ島のカガヤンには、マニラとクラークフィールドを除くとフィリピンで最大になる規模4の飛行場があります。開戦日に台湾からの空襲を受けたクラークフィールドに配備されていたB-17は、さらに空襲が続くと地上で破壊されてしまう危険があるので、修理ができ次第カガヤンに移動させることにしてありました。今日はこのB-17D Fortressのうちの10機がCV龍驤に向かいました。海軍機と飛行艇以外の四発爆撃機は高度1万フィート未満での艦船攻撃を禁止することにしたので、高度1万1千フィートからの爆撃でした。水平爆撃で軍艦に命中させることはもともと困難で、しかも高度が高いこと、パイロットのNavBスキルが低いことがあいまって、一発も命中しませんでした。龍驤の上空では九六艦戦(A5M4 Claude) 12機がCAPしていて、九六艦戦と爆撃後のB-17が一機ずつ空戦で撃墜されていました。 B-17による爆撃は宝くじで一等賞を狙うみたいなものですが、爆撃される日本側としては万が一の事態を想定してしまうのではないでしょうか。カガヤンには戦闘機がいなかったのですが、もしかすると明日はカガヤンにCV龍驤からの飛行場爆撃があるかなとも思って、マニラからP-40一個飛行隊を移動させてみました。

前日、ボルネオ島南東沖に発見されていた日本のTFはCL神通・川内と駆逐艦4隻からなるものだったようです。この6隻はボルネオ東岸への上陸船団のカバーではなく、商船狩りを目的としていました。ちょうどシンガポールからスラバヤに向けて遁走中のタンカー3隻、TK Strix(VP 15, 5300トン)、TK Semiramis(VP 13, 4610トン)、TK Manvantara(VP 13, 4610トン)がカリマタ海峡でつかまり、砲撃で3隻とも沈没しました。スールー海での事件ともあわせて、今日は中型タンカー4隻を失ったことになります。貨物船ではなくタンカーばかりというのは不運でした。でも、リプレイとコンバットリポートを見てみると、日本側の放った魚雷はすべてはずれ、砲弾がそれぞれ37、48、41発も命中してようやくこの3隻のタンカーは沈没しました。昼間の海戦でこれでは、たとえ3隻撃沈の報告をしても大きな顔はできないでしょう。それと、戦闘後のこのTFの行方が不明です。ジャワ海にしても南シナ海南部にしても哨戒機の割り当てが充分だとはいえないので、やむを得ないところではあります。引き続きジャワ海で商船狩りをねらわれると嫌なのですが、これだけ魚雷・砲弾を浪費してしまっていますから、カムラン湾にでも戻ったかもしれません。

パールハーバー攻撃後、機動部隊は一路西へ航行中です。アメリカの空母レキシントンとエンタープライズは合流し、日本の機動部隊との接触を避けるため南に向けて航行中です。私なら機動部隊にジョンストン島を爆撃させたり、その後でウエーク島上陸作戦の支援をさせたりしますが、どうなるでしょうか。お相手の方はこれまでのところ、各ユニットをかなり大事に運用してきています。たとえば、今日の双方の飛行機の損失数は日本側3(CV龍驤のCAPの九六艦戦1機とどこかの零式水上観測機 2機のOps loss)、連合軍側1機(CV龍驤を空襲したB-17の1機)のみと、この時期としては異例の少なさですからね。あまり無駄なことで大切なパイロットを失いたくないのかもしれません。

2013年6月27日木曜日

BB金剛に一矢


1941年12月8日(このゲームはアメリカ製なので、12月7日が開戦日)、前日の真珠湾攻撃でFire 99だったパールハーバーのBBカリフォルニア(VP 184, 32300トン)と、ダバオでCV龍驤の空襲を受けて炎上中だったAVD William B. Preston(VP 5, 1315トン)が沈みました。また無防備だったタラワに上陸作戦があり占領され、昨日上陸作戦の行われたコタバルも陸戦の結果、占領されました。しかしその他は空襲も少なく、開戦直後としては落ち着いた一日でした。

昨日と違って今日はシンガポールへの空襲はありませんでした。しかしシンガポール港は安全とはいい難いので、在泊していた艦船は出航させてありました。そのうちの1隻TK Pleiodonがシンガポールの南東隣りのヘクスで伊122潜に出くわし、魚雷が一本命中しました。TK Pleiodonは6850トンの中型タンカーですが、Sys 11, Flt 25(12), Eng 0, Fire 3と思っていたよりダメージは軽く、このままバタビアまで航行し数日間の応急修理を済ませれば、fuelを積んで出港させることができそうです。

伊122潜は開戦時にシンガポールのヘクスに機雷を敷設する設定の2隻の潜水艦のうちの片割れだと思います。私ならこれら2隻をシンガポールの西隣のヘクス経由でマラッカ海峡を通過させ、ベンガル湾やセイロン島周辺をパトロールさせると思います。お相手の方もそうするかなと思ってシンガポールの西隣のヘクスには機雷を敷設してみましたが、空振りだったようです。

明るくなってから、クアンタンのBlenheim IやHudson Iがコタバルの上陸船団への空襲を実施しました。昨日と違って今日はCAPがいなかったので、期待しながらリプレイを見ましたが、次々とはずれ。ようやく爆装のSwordfish IがBB金剛に500ポンド爆弾を1発命中させました。500ポンド爆弾は戦艦に命中してもダメージを与えないことも多いのですが、その後みかけたBB金剛からは煙がたなびいていたので、なんらかのダメージを与えたようです。

シンガポールの東方6ヘクスに重巡1、軽巡2を含む7隻からなるTFが南西に航行中との哨戒機の報告がありました。前日コタバルで上陸船団のカバーをしていたCA最上、三隈、鈴谷、熊野のTFなのだと思われます。カムラン湾からボルネオ島北部のMiriへ向かう上陸船団が連合軍軽巡に狙われないようカバーのためにここまで出ばってきたものか?それとも、シンガポールやスマトラから逃げだした商船をジャワ海で狩るつもりでしょうか?BBプリンスオブウエールズ、BCレパルスなきいま、これら重巡に太刀打ちできる戦力が東南アジアの連合軍側にはないので、それは困るかも。

2013年6月26日水曜日

連合軍側港湾の機雷原とACM


開戦時、呉・横須賀・長崎・福岡といった日本側の大きな港には防御用の機雷が敷設されています。連合軍側でも表に示した34の港に防御機雷が敷設されていました。このゲームでは港湾防備用の機雷原の維持にACMというタイプの船の存在が必要なのですが、Trackerで連合軍の機雷原のリストをみると、ACMはたったの6隻だけ。これには少し驚きました。復習のためにマニュアルをみてみると、
6.6.1.2 MINEFIELD MAINTENANCE:  機雷原の機雷数は時間とともに減少するが、Minefield Tender ships(訳注:機雷原母艦とでも呼ぶべきか)によって維持することができる。
6.6.1.2.1 MINEFIELD DECAY. 深海ヘクスの機雷の数は一日に33%、浅海ヘクスの機雷の数は一日に5%減少する。自軍の支配下にある規模1以上の港の防御機雷は一日に1%減少する。
6.6.1.2.2 MINEFIELD TENDERS.  機雷原母艦(このゲームではACMタイプの船)は機雷原の機雷の減少を防ぐ能力をもっている。1隻のACMは150個までの機雷を自然減からまもることができる。複数のACMが協力するとさらに多くの機雷のお世話ができる。機雷原のお世話をするには、ACMがその港にdisbandされていなければならない。TFに含まれて港に停泊しているACMは、その港の機雷原のお世話をすることができない。
と記載されています。これから日本の上陸侵攻を受ける東南アジアの港には1隻もACMがいないので、毎日1%ずつ機雷の数が減ってしまいます。東南アジアの港はいずれにせよ占領されてしまうのでやむを得ないとしても、アメリカ西海岸やオーストラリアの港の機雷原はこのままの数を維持したいところ。しかし建造中のACMタイプの船の就役は、もっとも早いもので65日後で、また大戦の全期間を通じて12隻しか就役しません。これではとても足りないので他の艦種の船からACMへの改装を考えたいところですが、ACMに改装できる艦種はYMS(軍港内用の掃海艇)というタイプの船だけでした。しかも現在就役中のYMSは1隻もなく、建造中のYMSでもっとも就役の早いもので91日後。つまるところ、連合軍側は港湾防備用の機雷原の維持に気を使っても仕方がないということのようです。日本側を持っていた時には、パトロールに派遣した潜水艦が、連合軍側の港のヘクスに入り込まないようかなり注意していましたが、緒戦期は別としてあまりその必要はないのかもしれません。また連合軍側としてプレイする際には、配給される機雷のほとんどを攻勢機雷戦用に振り向けた方が良さそうです。

2013年6月24日月曜日

新たな1941年12月7日


ゲーム同梱の素のシナリオ1を連合軍側でプレイし始めました。historical first turnがONの設定なので1941年12月7日は見ているだけ。真珠湾攻撃に参加した機動部隊パイロットの技量は素晴らしく、雷撃した60機の九七艦攻の魚雷 47本が命中しました。フォーラムで最近みたThe first ever PH attack I have been on the wrong end of in AE.......というスレをみると、投下された60本の魚雷のうち49本が命中していたので、このへんが相場なんでしょうかね。47本名中の結果、BBウエストバージニア、オクラホマ、ペンシルバニア、テネシーの4隻が沈没し、BBカリフォルニアがSys 71, Flt 68(42), Eng 24(17), Fire 99と大火災なので明日には沈没だと思われます。他には駆逐艦 5隻とPTボート1隻が沈没していました。

真珠湾攻撃より残念だったのはマレー沖海戦の方です。午前中は九六陸攻 18機と一式陸攻 13機が飛来し、バッファロー 6機が迎撃しました。3機が撃墜されて雷撃できたのは27機でしたが、BBプリンスオブウエールズに4本、BCレパルスに2本の魚雷が命中しました。魚雷が4本命中だとかなりの重傷でしょうが、まだ沈んではいなかったので、シンガポールに戻れるかなと期待してしまいました。しかし午後にも19機の一式陸攻がやってきて、2隻とも撃沈されてしまいました。駆逐艦に陸攻の魚雷が命中するのは珍しいかなと思いますが、護衛のDD Electraも雷撃で沈没しました。

マレー沖の3隻はリプレイ中に沈没し、3隻ともコンバットリポートにしっかり”is sunk”と記載されていました。DD Electraはいいのですが、BBプリンスオブウエールズとBCレパルスがリプレイ中に沈没してしまったことはとても残念です。私としては沈没それ自体ではなく、リプレイ中に沈没してしまったことが残念で、史実のチャーチルくらいにがっかりしました。魚雷が何本命中したとしても、この2隻が生き残っていると、慎重に水上艦隊でカバーしながら蘭印攻略を行わなければならず、日本側にとってはかなりのプレッシャーです。リプレイで沈没を確認できて、お相手の方はほっとしたのではないでしょうか。可能なら、真珠湾で損傷しながらも生き残っている戦艦 4隻と交換したいぐらいです。

2013年6月15日土曜日

WitPの対戦相手募集(closed)


日本側を持ってプレイできるほど精神的にタフでないことが分かったので、連合軍側でプレイしたいと思います。
日本側を持ってプレイしてくれる人を募集します。
相手をしてやってもいいよという方は、コメント欄に書き込んで下さい(これに関する書き込みは公開しません)。
シナリオは下記のどれでもお好みのものをどうぞ。ご希望ならソロモン・キャンペーンややアリューシャン・キャンペーンのショートシナリオでも。
HRなどは相談しましょう。

  • GCシナリオ1 史実の設定
  • GCシナリオ2 日本側の戦力が大幅にパワーアップ
  • Reluctant Admiral mod 日本海軍のパワーアップ、陸軍はそのまま
  • DaBabes modのBabesLite Devチームによるmod、本当はこのBabes LiteをGCシナリオ1にしたかったそうだが、販売開始までに完成せず、できなかったとのこと
  • DaBabes modのDaBigBabes いろいろ小艦艇が追加されたり、engineerユニットにたくさんの種類が追加されたり、地形が改良されたりなどなど

2013年6月14日金曜日

沈没艦のリストにみるFog of Warの影響


FoWのおかげで正確な状況をつかむことは困難でしたが、終戦を迎えて連合軍側のデータも参照できるようになりました。まずは気になるのは連合軍艦船の沈没リストです。連合軍の沈没空母はCVヨークタウン・ホーネット・ワスプ・フォーミダブル・インドミタブルの5隻、日本側はCV蒼龍・隼鷹・飛鷹の3隻ですが、これにCVL祥鳳・瑞鳳・日進の3隻が加わりますから、ほぼ同じくらいの損害状況でしょうか。日本側としては太平洋のどこかで上陸作戦が行われないか常に戦々恐々なのですが、お相手の方は太平洋から仕掛けるのは昭和19年にならないと無理と言っていました。日本側にはハワイを攻撃した空母6隻のうち5隻が健在ですし、RA modでは建造を急がせれば昭和18年夏までに4隻の正規空母が加わるので、連合軍側の見解が正しいのかも知れません。日本側として常に苦しいと感じながらプレイしていましたが、立場が変わるとまた違った感想があるのでしょう。

真珠湾攻撃で沈没する戦艦はたかだか2-3隻といわれていますが、このゲームでは6隻の戦艦を撃沈していました。マレー沖で重傷になったBBプリンスオブウエールズと、ポートモレスビー上陸作戦の護衛のBBミシシッピと艦砲射撃にきて雷撃したBBウォースパイととあわせると戦艦の撃沈は9隻にもなり、とてもラッキーでした。そのかわり重巡は日本側が4隻、連合軍の方は1隻しか沈没していません。史実のソロモンキャンペーンのような、水上艦のつぶしあいがなかったからでしょう。

潜水艦の沈没数は19対18で拮抗しています。 日本の潜水艦は対潜哨戒機や対潜艦艇の多い海域は避け、ひっそりと活動しているのにもかかわらずこの数字。しかし連合軍側は日本本土周辺で堂々と狩りをしながらの19隻です。大戦後半の対潜戦というエントリーで紹介したスレには、日本の海防艦の活躍で連合軍潜水艦が逼塞させられるという連合軍側プレイヤーの感想がありましたが、どうやったらそんなことが出来るのか、教えて欲しいくらいです。

このゲームの特長のひとつは、FoWの風味がしっかりしている点です。このFoWの影響を連合軍艦船について両軍の沈没艦船リストで確かめてみました。連合軍側と日本側の報告を比較してみたところ、商船の沈没に関してはほとんど一致していました。しかし、軍艦に関しては違いが目立ちます。違いの原因の一つは、沈没日・海域などが一致しているのに艦名が異なるというもので、これが全体の半数以上を占めていました。飛行機でも水上艦でも潜水艦でも、商船が相手の時はリラックスして戦えるので目標の識別に問題が無い。それに対して、軍艦が相手の戦闘では、しっかり識別する余裕がないことをシミュレートしているのかもしれません。

その種の識別ミスは除き、それでも相手側のリストに対応する艦船の沈没がない例は図の通りで、連合軍側のリストにはxAK 3隻、SS 1隻、AMc 1隻がありました。これら5隻は日本側が把握できていない、連合軍の沈没艦船です。また日本側のリストにだけ名前の載せられている例は、BB 4隻、DD 1隻、SS 10隻、TK 1隻の合計16隻でした。このうち戦艦4隻は昭和18年5月3日にベンガル湾で九六陸攻が雷撃したR級戦艦です。リプレイを見ながら感じたように、やはり1隻も沈んでいませんでしたが、まだ1ヶ月半ほど前のことなので、日本の情報機関はこれら戦艦の動静に関する情報をつかめていないんだと思われます。また潜水艦10隻の方も、ほとんどが昭和18年春以降に損傷を与えたものですから、時期が経てば”Previous report of sinking of SS Searaven incorrect.  Intelligence reports ship is still in service”といった訂正報が送られてくるんでしょう。それでも、潜水艦の沈没に関する誤報が一番多いことは確かで、現時点での沈没確定19隻、誤報10隻ですから正解確率は3分の2ほど。しかし潜水艦を除けば、沈没艦船リストはかなり信頼できるという結果でした。

2013年6月13日木曜日

大戦終盤の日本経済の目標

 先日の鞍山への戦略爆撃にはショックを受けました。破壊された油田はわずかですが、ドゥーリットル空襲後にミッドウエイ攻略を企てた山本五十六が気持ちが分かるような気がします。お相手の方は今後とも中国からの戦略爆撃を続ける気満々なのだそうです。満州だけでなく、上海まで攻略すれば日本本土の主要な生産施設の戦略爆撃が可能になってしまいます。当然、日本側としてはそういった事態は想定外で、もしそんな展開になるのが分かっていたならば、開戦時から中国での攻勢を積極的にすすめていたところですが、いまとなっては中国での攻勢なんて無理。このあたりの意見の相違が埋まらないので、このあたりでおひらきということになりました。

先日、フォーラムにLate war japanese economyというスレが立てられていました。大戦終盤の日本経済をどう舵取りすべきか、そろそろ興味がわいてきていた頃なので読んでみました。どのくらいのHIポイントを貯めるべきかなど、かなり勉強になります。残念ながら、上述の理由ですぐにこれを活かすことはできませんが。
QBallさんとの対戦は1943年9月になろうとしている。戦争中盤の日本経済の状況を総括して、あと2年戦い続けられるよう計画を立てる時期だ。私はこれまでにHI(重工業)ポイントを195万ほど貯めたが、1944・45年にどのくらい必要なのだろうか?できれば、燃料切れになる前にHIの生産を中止すべきラインを知りたい。どこまで貯めると多過ぎになってしまうのだろうか?このままのペースでHIポイントの貯金を続けると、1944年6月には300万貯めることができる。1945年半ばまで戦うのに、300万で充分だろうか?
うちのゲームは1944年10月まできているが、なぜ日本側がHIポイントを貯めたがるのかが理解できない。連合軍と接戦の時期にHIポイントを貯めていくということは、その分を生産にまわさないことを意味する。そして連合軍が質的にも量的にも優勢な時期になってから、貯めたHIポイントを使うことになる。うちのゲームでは1944年10月の時点で5万ポイントのHIが貯まっている。燃料の工場での消費量をみながら、HIポイントの生産を減らし、帳尻を合わせるためその分アイテムの生産も減らしてゆく。例えば、数ヶ月前にすべての商船の建造を中止した。1942年から43年にはエンジンと機体工場を拡張したが、今は戦況と在庫をみて生産をオンオフしている。このやり方の方が、生産したものが役に立つ時期に生産を絞るよりも、ずっと意味があると思う。でも、このゲームは複雑だから、私のやり方だけでなく、あなたのやり方にも意味があるのかも知れない。
アイテムの生産ラインを拡張しすぎは仇になることがある(LI工場の場合も)から、HIポイントを貯めて後日に使おうとする人がいるんだと思う。HIポイントを貯蔵しておけば、HIポイントの生産に必要な燃料がいま手元にあるかどうかにかかわらず、アイテムの生産ができる。大戦後半の防衛作戦に必要なアイテムの場合、特にそれがあてはまる。例えば、 HIポイントを貯めなければ(しかもサプライを余分に消費すれば)ふうつの人の2倍も速く機体生産ラインを拡張することもできるが、1.5倍くらいのスピードの拡張か、もっとゆっくりした拡張にとどめてサプライとHIポイントを節約して貯めることもできる。実世界に例えると、クルマを運転していて衝突を避ける際には、毎時55マイルより35マイルで走りたい。連合軍と接戦できている時期を活かしたい、新機種の生産の立ち上げを速くして接戦の時間をなるべく長引かせたいというあなたの意見には賛成だ ;) スレ主さん、これまでに多くの人が実践しているから、おおまかな見通しを整理してくれている人もいるかもしれない。自分でも終戦までにパイロットの養成にどのくらいのHIが消費されるかは計算することはできる... かなりの量になるよ。それから、どうしても建造したい艦船があれば、それに必要なHIも見積もることができる。これら、パイロットの養成と造船に関しては戦況には影響されないので、しっかり見積もれる。しかし、飛行機の損失数や補充に要するArm(武器)ポイントやVeh(車輛)ポイントは見積もるのが難しい... 私なら、その時点までの数値や連合軍の進撃速度を参考に、また今後、損害を無視した戦いをするか、損失を抑えるように戦うつもりかによって、損失補充に必要なHIポイントの量を見積もるようにする。そして月に一回は見直ししてみたい。こんなふうにしてみれば、どのくらいのHIを貯めるべきか分かるんじゃないだろうか。
史実の日本にはそれほどの余裕がなかった。日本はありったけのものをすべてを戦争につぎ込んでいた。未来に何が起きるのか分かっているゲームをプレイするのは容易なことじゃないんだと思う。対AI戦にしても対人戦にしても同じで、相手の計画を察知し可能なら相手にダメージを与えるようにする。例えば、アメリカは日本がミッドウエイにやって来ることを察知して待ち構えていたし、山本五十六をソロモンで撃墜したが、そういった情報が、このゲームのインテリジェンスリポートにどう表現されているのかは分からないけど。もちろん、利用可能な最善の機種を手元に置きたいという気持ちも分かるが、パイロットのスキルも重要だ。疑問なのは、ある機種が他のAやCという機種より優れているということがどうして簡単に分かるのかという点だ。飛行機の研究開発のモデル化をもっと複雑なものにして、ある機種よりも次世代機の方が優秀だからそちらの研究に移ろうという判断が容易にできないようにしてもらいたい。史実での役割にふさわしい行動はしても、史実で何があったのかを知った上でプレイするというのは避けたい。たとえば、アメリカが長距離爆撃機を保有したことが判明してもその新型機B-29の詳細は分からないとか、アメリカがマリアナ諸島を占領したら日本全土が激しい空襲に曝されるだろうことまでは分からない、というような。
Trackerをみれば簡単に機種を比較することができてしまう。データをスプレッドシート用に出力すれば、もっと詳しく解析することもできる。いまプレイ中のゲームを始める前に、私もそうしてみた。開戦前からどの機種どのエンジンに集中するか、生産しないのはどれかを決めてあった。百式重爆については悩んだ。百式重爆のエンジンが、他の機種には使用されない特別なものだったから。しかし大戦前半の有力な機種なので、生産することに決めた。もちろん、これらはPDUをonにした場合の話だ。すべての機種についてどんな働きをしてくれるのか見ようと思ったら、PDUをoffにすればいい。実際、私は日本側を持ってPDUをoffにしてみたから、日本の創り出したがらくたのすべてを堪能することができた。PDUをoffにしているとonにした時と違って、たくさんの九六戦を使わせられてしまったけどねw
スレ主さんの質問への回答は、次の2点に集約される。1, 原油・燃料切れになるのはいつ頃か?2, 原油・燃料切れになったあとに、どのくらいの機数を生産するつもりか?HIポイントが100万あると単発機を2万7000機ほど生産できる。かなり多そうに感じるが、一年分の生産機数より少ないだろう。地上部隊の補充に使用するArmポイントとVehポイントも考えなければならない。一個歩兵師団はだいたい10万HIポイントを必要とする。1944年後半から46年にかけて多数の地上部隊の増援があるが、完全装備時状態での増援を期待するのなら、ArmポイントとVehポイント(1 Armポイントと1 Vehポイントは ともに6HIポイントから生産される)がたくさん必要だ。これはおおまかな見積もりだが、Trackerをつかえばかなり精確に計算できる。1944年末までに400万 HIポイントを貯めたいとMikeSさんが言っていたのも宜なるかな。それだけあれば1946年まで戦いを続けられる ... 日本をプレイしていて最も怖ろしいのは、原油・燃料の無くなる日だと思う。HIポイントの生産が停止してこれまでの貯金が減り始め、二度と増えないことに気付いて、この貯金はいったいいつまでもつんだろうかと心配することになる。
恐ろしい数字だ、まったく...1944年末で4百万も?うーん、平均して毎日だいたい4000HIポイントを貯めると、1944年1月までに230万貯めることができる。このペースだと1944年末までに370万だけど、これじゃ足りない。しかも、1944年にArmポイントとVehポイントの需要が多くなると、コンスタントに4000ポイントを貯めることができか自信がない。他スレで勧められているように、いままでArmポイントとVehポイントをそれぞれ2万、10万程度に保つようにして来たが、うちでは1943年後半から始まる歩兵部隊の増援もまだ始まっていないし... 日本の戦争経済の管理は簡単ではない。毎日数値をチェックしているけど、不安だ。守備隊を置かなければいけない拠点は多いし、防御施設の構築や糧食として大量のサプライが消費されてしまうし... 
HIポイントを使い果たしたあと、武器・車輛・軍艦・商船の製造には、それぞれ在庫されているArm、Veh、Naval、Merchantポイントを利用できる。それらの貯金が多いようなら、HIポイント自体の貯金がそれほど多くなくてもいいのかもしれない。
スレ主さん、他の数値はどんな具合?あなたのAARに目を通して、飛行機生産や造船計画をチェックするべきかなのかもしれないけど... NavSYやMerSYポイントの貯金が多かったり、補充・増援に必要な量よりArmポイント・Vehポイントの現在量の方がずっと多いようなら、そういったものの生産を削ることによりHIポイントを400万貯めることができるかもしれない。私もあなたと同じく「守備隊を置かなければいけない拠点は多いし」と思っている。それに建造したい艦船も多いし... 日本側をプレイしていて一番難しいのは何でもやれるるわけじゃないって点だけど、そこが一番面白くい点でもあるんだ。
というと、子供「みて、こんなにいっぱいおもちゃが」親「だめ、早く歯を磨いて寝なさい」子供「えー」ってこんな感じだよね。これが面白いの?
あなたの計画と決断に大きな影響を与える要素がたくさんある。以前のプレイとほとんど同じようにプレイするのに、生産面だけ違った選択をすることができる。それが面白いんだ。手に入るものすべてを入手することもできるが、そのぶん費用がかかってその後の戦いに影響するから、勝利条件達成か自滅のどちらかになってしまう。こういうのは、ギャンブルに狂うのと脳内メカニズムは一緒かも知れない。

レスを読んでいると、1944年末までに400万を目指している人がいるそうです。うちのゲームは1943年6月で、HIの貯金が70万ちょっと。1944年末までに200万くらいまでは貯金できるかもしれませんが、400万はぜったい無理。RA modは、開戦時にサプライやら資源の貯金が少ないのと、急速建造を利用すると1943年半ばまでに就役させることのできる空母が多い(急速建造をしたくなる)ので、素のGCよりもHIポイントの貯金が少なめになっています。でも、素のGCシナリオをプレイしても400万を実現するには、征服する地域を史実くらいまでに制限する必要があるでしょう。

飛行機、艦船、陸軍の装備などの生産に必要なHIポイント・リソース・重油(1 HIポイントの生産には、リソース 10トンと重油 1トンを消費する)をみてみました。単発機はリソース 360トンと重油 36トンとかなりお安く生産できます。九七式中戦車や陸攻などの双発機はその2倍のコスト。歩兵1個分隊を揃える方が九七式中戦車一両より高いとは知りませんでした。艦船の方では、駆逐艦やタンカーのコストはリーズナブルだと思いますが、空母ってこんなに高価なんだ。



2013年6月9日日曜日

鞍山の油田が爆撃を受ける


昭和18年6月18日は、豊原から稚内へリソースを輸送するコンボイがSS Gatoに宗谷海峡で襲撃されました。xAKL Mayachi Maru(VP 3, 1900トン)に魚雷が1本命中して沈没してしまいました。6月前半は連合軍潜水艦の姿をみかけることが少なかったのですが、ここ数日、あちこちで目撃されています。アメリカの潜水艦は1943年6月にレーダー換装のアップグレードがあるので、それを済ませた潜水艦が大挙して本土近海に押し寄せてきているようです。沈んだxAKL Mayachi Maruですが、まやち丸っていうのは日本語らしくないですよね。でもググってみると、北海道夕張市の真谷地炭鉱からとった名前なのだそうです。

まだまだ明るい夜が続いています。昨日はビルマのマグエとメイクテーラの飛行場に夜間空襲がありました。まあ、飛行場がダメージを受けるのはやむを得ないのですが、空戦被撃墜 17機、地上で破壊 15機、Osp loss 5機の合計37機も失ってしまいました。でも、連合軍爆撃機の方はOps loss2機だけですからね。まったく。

明るくなってやれやれと思っていると、昼のAir Operationフェーズになってから、満洲の鞍山にB-24D1 Liberator 11機が飛来しました。満洲の根拠地が爆撃を受けるのは初めてですから、当然CAPはいません。何をしに来たのかと思って観ていると、油田を爆撃していきました。高度7000フィートからの爆撃でOil hits 6の命中弾があり、規模125の油田(RA modの鞍山油田は素のGCシナリオより大きくなっています)のうち、65が破壊されていました。このB-24は航跡の赤いラインを延長してみると、距離20ヘクスの西安からやってきたもののようです。中国に四発爆撃機が進出してきていることは承知していましたが、中国では戦略爆撃禁止というHRがあるのであまり問題視していなかったのです。お相手の方に確認してみることにしました。

6月14日に奪還されたダーウィンですが、またまたCB河内、CA三隈・最上・摩耶・高雄で艦砲射撃を実施しました。連合軍地上部隊のdevice 23個を破壊し、141個をdisabledにし、根拠地施設にもAirbase hits 1、Airbase supply hits 1、Runway hits 4、Port hits 2、Port supply hits 1の命中弾がありました。ダーウィンの飛行場を使われるのが嫌なので艦砲射撃をしているのですが、巡洋艦では効果は今ひとつ。また、ダーウィンを失った際、日本側のサプライの在庫は7万頓着ありました。かなりの部分が連合軍側に渡ってしまったと思っていましたが、連合軍側のコメントによると、ほとんど入手できなかったとのことです。飛行場や港のサプライへの命中弾が多くないのはその影響があるのかどうか、微妙なところです。あとダーウィンのヘクスにはまだ日本側の防御機雷と、連合軍の航空機投下機雷のアイコンがついていますが、今回も触雷事故はありませんでした。

陸戦フェーズでは、連合軍がダーウィン奪還後の初めて陸戦をしかけてきました。敗残の身で、まだdisruptionも完全には癒えていない日本側ですから、修正AV 866対33、オッズ比26対1の惨敗です。ダーウィンにいた地上部隊7つのうち6つが全滅してしまいました。これら部隊は、ダーウィンのヘクスにとどまっていたのでは全く戦局に寄与しないので、大艇で少しづつでも撤退させようか、でも歩兵分隊などは大艇で輸送できても重火器は無理なのでどうしたものか悩んでいました。電子の兵隊さんたちには申し訳ありませんが、全滅してくれたおかげでPPを支払って本土に召喚できるから、かえってありがたい気がします。また連合軍地上部隊にも、先ほどの艦砲射撃で多少の混乱があったのでしょう。この陸戦で60個以上のdeviceがdisabledになっていました。

2013年6月8日土曜日

彗星と流星のどちらを選ぶか


Late war japanese DBs. Choices and evaluationというスレで、大戦終盤の空母艦載機として、彗星と流星のどちらを選ぶかという議論がされていました。私は、彗星よりも流星の方が文句なく上だと思っていたのですが、スレ主さんの、空母の搭載している魚雷の数がそれほど多くないから選択の余地があるという指摘に感心します。彗星、特にD4Y4は特攻機だからつかえないだろうと思って、彗星系列のR&Dはとうに中止してありますが、自らの不明が悔やまれます。大戦終盤の空母戦の経験者の意見が載せられていてとても勉強になったスレなので、紹介してみます。


うちのゲームでは、陸上攻撃機と空母搭載の艦爆・艦攻の機種を選択するという重大な決断をすべき時期が迫ってきた。艦爆はどうしてる?まだ浮かんでいる空母にはどれを載せ、陸上基地では何をつかう?選択肢は流星と彗星四三型(D4Y4)だ。流星は急降下爆撃機に分類されているが、normal rangeだと雷撃が可能で、extended rangeだと250kg爆弾を2発搭載できる。D4Y4はnormal range(6ヘクス)だと800kg爆弾がつかえて、extended range(8ヘクス)でも500kg爆弾を搭載できる。ちょっと見には流星の方が優れているように感じるが、大戦も終盤になると250kg爆弾は見劣りがする武装だ。他方、日本の空母の搭載魚雷数はかなり少ないので、搭載されている天山が一回出撃しただけでも魚雷庫は空っぽになってしまう。800kg爆弾は航空魚雷よりもずっと有効で、extended rangeで考えても500kg爆弾ならアメリカの空母に容易にダメージを与えることができる。私は、空母には彗星(D4Y4)を搭載し、流星(速いし航続距離が長いし)は陸上基地の部隊用につかうことにする。みなさんはどう思う?


急降下爆撃機としてつかうと、流星は800kg爆弾を搭載できなかったっけ?雷撃も急降下爆撃もできる流星の方が2機種の中では状況に応じて柔軟につかいやすいと認識していた。帰宅したら、確かめてみよう。あと、彗星ならService rating 1のD4Y3の方がいいんじゃない?


Trackerによると流星は魚雷か250kg爆弾2個かのどちらかで、800kg爆弾を搭載できない。できるといいんだけどね。またD4Y4もSRが1だから、彗星系列の中でいちばんいい機種だ。防御機銃は装備してないけど...でも急降下爆撃機はいずれにせよ戦闘機が護衛に失敗したらやられちゃうから、防御機銃の有無なんて誰も気にしないよね。


最高速度や航続距離を別にしても、私の選択はD4Y4の方だ。爆弾搭載量という点では流星に匹敵するし、空母に載せられている、多いとはいえない魚雷を消費しないから。


D4Y4はアップグレードパスに載っている点も大きい。日本側プレイヤーは、彗星のそれ以前の型を製造するラインをすでに持っているだろう。つまり、新規な機種である流星の製造を開始するより、サプライの消費が少なくて済む。


彗星とのサプライの消費量の違いは、長い眼で見れば無視できると思う。ゲーム開始時の彗星のR&Dラインはそれほど大規模でなかったと思うから、あなたがいうサプライの消費は彗星のR&Dの過程でもおきたはずのことだ。


D4Y1は流星よりずっと早く生産を開始できる(シナリオ1だと1943年4月と1944年12月)。彗星のR&Dを行わないってことは、陳腐で遅くて250kg爆弾しか搭載できない九九艦爆を使い続けるっていうことだ。service rating 3だが、D4Y1には500kg爆弾と速さを求めたい。


史実のD4Y4は陸上基地からのみ運用されていた。着艦フックはなく、特攻用に作られた機種で、800kg爆弾は投下できるわけではなかった。本当は空母艦載機としてのアップグレードパス上にあるべき機種ではないと思う。


たしかに....特攻用に設計されたのなら、着艦フックは必要ではないよね?


流星を選択する利点として、それまで搭載されていた急降下爆撃機飛行隊を降ろし、その分だけ雷撃機飛行隊の定数を増やすことができるだろうか?これが可能なら、陸上基地の飛行隊の数を増やすことにつながる。ある空母に搭載されている飛行隊が、爆弾か魚雷のどちらかしか利用できないようだと不利だということは分かる。しかし複数の空母搭載の飛行隊のうちの半数に爆弾し、残りの半数に魚雷を搭載するよう指示すればいい。こうすれば急降下爆撃と雷撃を組み合わせることも、割り当てられた魚雷を消費することもできる。次の日には指示を変更して、魚雷を使い切った方の空母の飛行隊には急降下爆撃を担当させればいい。


流星は急降下爆撃機に分類されているので、たしか雷撃機飛行隊は流星に機種転換できなかったと思う。だから、彗星D4Y4+天山の組み合わせの方がいいのかなと私は思うんだ。天山の搭載する2発の250kg爆弾はちっとも役に立たない...だから空母の魚雷をすべて使ってしまったあとの第2日にも雷撃機隊を出撃させて、雷撃機隊のパイロットを戦死させてしまうのはもったいない。急降下爆撃機隊の定数を増やし、雷撃機隊の機数は初日の攻撃で空母搭載の魚雷の3分の2をつかう数だけに制限して、残りの3分の1を第2日目につかえるようにしておいた方がいいと思う。急降下爆撃機隊がつかう800kg爆弾の数には制限がないからね。


空母の雷撃機隊のアップグレードパスには流星が含まれている。PDUがonにしてあれば、急降下爆撃機隊のアップグレード先としても、流星が候補に挙がる。


800kg爆弾を早く使い始めるにはどうしたらいい?800kg爆弾の爆撃を受ける側でプレイしているから、楽しいことじゃないけど。彗星は流星より速い?速いことが役立つこともある。


流星はとても速いし、運動性も良好。流星のSPECをみると、まるで魚雷を抱いた零戦の性能っていう感じ。だから、最高速度350、maneuverability 30であってもいいと思うけど、このゲームのシナリオ1では325ノット(ママ)、man 18にされてる。素のGCシナリオで250kg爆弾しか搭載できない設定なのは残念なことだ。800kg爆弾が利用可能だったかどうかという点にも議論があると思うが、流星は800kg爆弾までなら何でも搭載できたはずだ。また、流星を使用したのが本土の2つの航空隊だけだったらしいから、実際に800kg爆弾を搭載したかどうかにも疑問があるし、私がこれまでに読んだ限りでは否定的だった。でも、本当のところ、流星が雷撃したという記載も目にしたことがない。私が読んだ2-3の証言は爆撃だけで、どんな爆弾を搭載していたのかまでは書かれてなかった。大戦末期の日本の状況を考えると、なんでもいいから手元の利用可能なものを搭載して出撃したんじゃないだろうか。大戦末期には日本海軍の弾薬の質は低下し、数も急速に不足していった。流星が実際に何を搭載して出撃したかなんて誰にも分からない。残念なことに、それを知るパイロットや整備員は亡くなって久しいから .... 


流星+彗星は強力なコンビだ。両方ともとても速くて(350ノット:訳注ママ)、連合軍側の急降下爆撃機と雷撃機より速い。最大の欠点は防弾装備がないこと。なので、攻撃には入れるが、避退時にやられてしまう。日本側の常として、パイロットと機体の損失は多くなる。


流星(B7A2)は銀河(P1Y2)とともに陸上基地から運用すべきなのではと思う。流星は250kg爆弾2発を抱いて13ヘクス先の敵に急降下できるし、銀河もその距離で雷撃が可能だ(訳注:その距離を飛べる第2世代以降の戦闘機がないような。肉壁としてなら零戦21型(A6M2)でもいいってことかな)。どちらも速いし、Service ratingは2だし、銀河には防弾装備がされている。みなさんもよくご存知のように、攻撃を成功させるには、急降下爆撃と雷撃の併用が最高だ。


質問だけど、彗星が800kg爆弾を抱いて空母から発艦できたかどうか知っている人はいる?無理だったんじゃないかな。


流星は雷撃機として使いたいし、同じ空母に搭載されている彗星(D4Y4)には急降下爆撃機としてはたらいてもらいたい。でも連合軍の空母や商船を攻撃するなら、私は800kg爆弾よりも250kg爆弾2発の方がいいように思う。流星と彗星が利用可能になる1944年には、主たる攻撃目標は連合軍空母と上陸用舟艇になる。どちらにダメージを与えるにも800kg爆弾までは不要だ。簡単に検証してみたけど、800kg爆弾1発よりも250kg爆弾2発の方が命中する確率が高いことが確認できた。1944年になるとパイロットの質も低下して来ていてるから、雷撃機が雷装ではなく爆装する際に問題となることがある。つまり、爆撃の信頼できない雷撃機より、爆撃精度の信頼できる雷撃機の方がいいと思うんだ。


雷撃機の250kg爆弾2発というのはハードコードされている(たしかベータパッチでは変更可能になったようだが、公式パッチで変更可能になるとは思わない)。日本の250kg爆弾は非力だ。私のアメリカ空母は13発の250kg爆弾を喰らって、それでも発艦に支障がなかった経験がある。たとえ250kg爆弾2発の方が命中率が多少高くても、こんな威力じゃね。


1944年になると、空母にダメージを与えることができさえすれば御の字だ。撃沈された空母より、損傷している空母の方が相手にとっては悩みの種になる。もちろん、こっちとしては撃沈できた方がいいけどね。1944年のアメリカ空母TFへの攻撃は片道切符だから、CAPをすり抜けた攻撃機は800kg爆弾1発にかけるよりも命中率の高い方を装備しておいた方がいいと思う。


圧倒的な多数機による攻撃でなければ、せいぜい4-7発命中するだけだから空母の活動を妨害するには不十分でだ。しかもダメージは主にSysダメージなので、どこの港でも修理は容易だ(250kg爆弾は砲を破壊するにも不十分なようにみえる)。浸水被害がほとんどなくてしかも発艦が可能な空母を連合軍プレイヤーが後方に下げるかどうか疑問だし。私としては、魚雷1本の命中は250kg爆弾10発の命中に優ると思っている。魚雷ならダメージ値の合計が50以上になる被害を与えることが可能だし、魚雷が2本命中して発艦が可能なままの空母はないだろう。しかし、護衛空母や装甲のない艦船に対しては250kg爆弾で充分で、命中すればかなりの被害が出るだろう。理論的には、爆弾を2発搭載すれば命中の確率は1発だけの時の2倍になる。しかし、装甲の貫徹しやすさを考えると、命中確率が2倍になったくらいじゃひきあわない(威力を考えてみても、250kg爆弾2発は500kg爆弾1発に劣るし、800kg爆弾とは比較にもならない)。


私も爆弾の命中より魚雷の命中の方がいいが、爆装がいいか雷装がいいかは命中率による。魚雷2本の命中でアメリカの空母を撃沈できる確率は5分の1くらいだろう。だいたいそのくらいのダメージなら生還させることができる。でも、その同じ空母に250kg爆弾が20発命中したら、爆弾の威力だけでも充分だが、それに加えて弾薬の誘爆や燃料火災も発生して、まずは沈没だろう。魚雷2本命中で発艦不能となる確率は7割くらいだと思うが、爆弾20発命中なら沈没するわけで、どちらがいいかは分かるだろう。


どのmodを入れてプレイしているかによるね。私はDaBigBabes modをプレイしているんで、汎用爆弾の威力が低くされている。日本の250kg爆弾もアメリカ空母の甲板を突き破ることはできるが、重大な損傷を与えることはほとんど不可能だ(これまでに3回以上の空母戦を経験したが、250kg爆弾が充分なダメージをもたらしたことはない)。他方、500kg爆弾が命中すれば、その一日その空母は大変な思いをすることになる。飛行甲板を突き破るのはもちろんのこと、爆発の威力で誘爆や燃料火災も発生しやすい。私ならどちらを選ぶかって?たとえ250kg爆弾2発の方が命中率が高くても、250kg爆弾2発よりは500kg爆弾1発(800kg爆弾ならもちろんんこと)の方がいい。命中するからには、可能な限りのダメージを与えてほしいんだ。

2013年6月6日木曜日

夜戦P-70により10機の百式重爆を失う


昭和18年6月15日、大きな事件はありません。ビルマではラングーン港でAMc Tatebu Maruが機雷 9個を処理。その後、中部のマグエに爆撃機 72機(Liberator II 6, Liberator GR.III 6, Wellington Ic 3, Wellington GR.VIII 13, B-24D Liberator 6, B-24D1 Liberator 31, B-25C Mitchell 7)の夜間空襲がありました。前々日・前日の2回の空襲で満足して、今日もマグエに来るなんてことはないだろうと考え、連日の迎撃で疲れのたまった二式複戦には休養をとらせていたので、CAPはいませんでした。しかし雨季でheavy rainだったためか、四発爆撃機が65機も含まれたいたののに、Airbase hits 4、Runway hits 7と命中弾はわずかでした。マグエ飛行場の被害はサービス施設に47、滑走路に54のダメージと前日の43、58とほぼ同じで済んでいます。

昼になってマンダレーに25機のP-38G Lightningがsweep。マンダレーには戦闘機を配置していないので、メイクテーラでCAPしている二式戦(Ki-44-IIb Tojo) 6機だけが迎撃しました。二式戦は5機が撃墜され、Ops lossも1機で全滅です。P-38は無傷だったので完敗。にじみ出しCAPは数が少なめなので、優秀な性能のP-38のsweepに対応するのはムリでした。メイクテーラの二式戦のCAPのrangeは1から0に減らしました。

その後、東部のラシオにP-38H Lightning 13機のsweep、ついで戦闘機 31機(Martlet II 26, P-40E Warhawk 5)の護衛で爆撃機 93機(Blenheim VD 32, Hudson IIIa 12, Vengeance I 49)による飛行場爆撃がありました。ラシオにはCAPがいないので、Airbase hits 26、Airbase supply hits 11、Runway hits 61と多数の命中弾があり、マグエ飛行場のサービス施設には50、滑走路に56のダメージとなりました。

中国戦線では日本側も漢口から長沙への夜間空襲を実施しました。百式重爆(Ki-49-IIa Helen) 107機が向かいましたが、P-70 Havoc 7機の迎撃を受け、8機が撃墜され、2機がOps lossになるという大きな被害を受けてしまいました。P-70 Havocはレーダー装備の夜間戦闘機で、リポートにも” Some CAP have air radar”と表示されています。おそるべし、機載レーダー。長沙は対空砲火がしっかりしているので、百式重爆には高度1万1000フィートからの爆撃を指示してあったこともありますが、命中弾はRunway hits 2発のみ。百機以上の空襲でこれではね。なんとも、困ったものです。

連合軍側は重慶から漢口にB-24 9機(B-24D Liberator 3, B-24D1 Liberator 6)が来襲し、二式水戦(A6M2-N Rufe) 5機と零戦(A6M8 Zero) 12機が迎撃しました。B-24の撃墜は確認できなかったのに対し、空戦とOps lossで二式水戦 3機と零戦 9機が失われました。飛行場への命中弾はRunway hits 1のみだったので、この迎撃機の被害の方がずっと大きかったわけです。今日の空戦は本当にすべて完敗です。

昨日陥落したダーウィンにCB 河内(RA modの仮想艦)、CA 最上・摩耶・高雄が艦砲射撃を実施しました。オーストラリア地上部隊のdevice 29個を破壊し、99個をdisabledにし、Airbase hits 2、Airbase supply hits 4、Runway hits 3、Port hits 1の命中弾がありました。この感じだと、今回の艦砲射撃では飛行場や港より地上部隊への命中弾の方が多かったようで、コンバットリポートにも”CB Kawachi firing at Darwin”と施設に対して射撃したのはCB河内のみなのに対して、重巡3隻は”CA Mogami firing at 5th Australian Division, CA Maya firing at 5th Australian Division, CA Takao firing at 5th Australian Division”と第5オーストラリア師団を射撃したと報告されていました。

今回の艦砲射撃の主目的は、飛行場の破壊とそれに伴ってサプライの在庫を減らすことだったので、この結果は残念です。偵察機の報告でもairfield damge 15, port damage 92とのことなので、飛行場破壊のために再度出撃することが必要のようです。心配していた航空機投下機雷への触雷はありませんでした。自軍の根拠地を目標に航空機雷を投下することは可能な仕様でしょうか?なんとなく無理そうな気がする(帰宅したら確認してみます)ので、艦砲射撃対策としてPTボートを召喚して来るかなという気がします。でも今日はMoonlight 96%で、これから明るくなって来るので、護衛の駆逐艦にはPTボート対策を期待したいところです。

2013年6月5日水曜日

ダーウィン失陥


昭和18年6月14日、心配していたソ連の参戦はなく満州国の駐兵数を充たすことができましたが、全戦線で前日と同じような苦戦が繰り広げられました。ビルマでは前日と同じく、マグエに爆撃機 111機(Liberator II 4, Wellington Ic 3, B-17E Fortress 16, B-24D Liberator 4, B-24D1 Liberator 65, B-25C Mitchell 12, B-25D1 Mitchell 7)の夜間空襲がありました。二式複戦(Ki-45 KAIa Nick) 5機が迎撃しましたが、多勢に無勢で、Airbase hits 12, Airbase supply hits 1, Runway hits 26の命中弾がありました。来襲した機数を考えると少ない数ですが、前日の爆撃とも合わせると、マグエ飛行場はサービス施設に43、滑走路に58のダメージです。

昨日、航空機雷が投下されたラングーン港ですが、AMc Tatebu Maruが3個の機雷を処理しました。四発爆撃機は何個の機雷を搭載できるんでしょう?昨日はLiberator GR.III 4機で機雷を投下してゆきましたから、まだ未処理の機雷が残っているはずです。それに加えて今日もやはりLiberator GR.III 4機がラングーンに飛来して、機雷を敷設してゆきました。零戦(A6M8 Zero) 3機と二式戦(Ki-44-IIb Tojo) 14機がCAPしていましたが、一指も触れることができませんでした。

中国でもやはり昨日と同様、重慶から武漢に25機のB-24(B-24D Liberator 3, B-24D1 Liberator 22)機が飛来しました。二式水戦(A6M2-N Rufe) 5機が迎撃していて、今日はRunway hits 7発で済みました。昨日は飛行場に41発の命中弾があったことを思うと、例え非力な二式水戦でもCAPとして飛んでいてくれるだけで効果があるようです。前日の爆撃とも合わせて、武漢飛行場はサービス施設に7、滑走路に22のダメージです。

昼になってから広東の二式戦 45機(Ki-44-IIa Tojo 19, Ki-44-IIb Tojo 26)が桂林をsweep。今日のCAPはF4U-1 Corsair 30機とF6F-3 Hellcat 12機。二式戦の損失は15機(Ki-44-IIa Tojo 7, Ki-44-IIb Tojo 8)なのに対して、連合軍側はF4U-1 Corsair 7機とF6F-3 Hellcat 3機。二式戦がsweepしてもコルセア相手だとだめですね。桂林をsweepで制圧できないと、四発爆撃機を配置されて南シナ海が封鎖されてしまうことがとっても心配です。

ここ数日、焦点のダーウィンですが、今日はニューギニア南岸のMeraukeからB-24 9機(B-24D Liberator 6, B-24D1 Liberator 3)が飛来し、機雷を投下していきました。これはうまい作戦です。ダーウィンにはなんどか日本側から艦砲射撃を行いましたが、その対策なんだと思います。しかし、昨日のエントリーにも記した通り、今日の艦砲射撃はお休みでした。昼のフェーズになってダーウィンの連合軍側はDeliberate attackがしかけ、修正オッズ比4対1でダーウィンは陥落してしまいました。今日の陸戦ではオッズ比の算定前に連合軍工兵によってfortificationが0に下げられてしまったので陥落しましたが、fortificationの0への低下が戦闘後だったら、もう一日もっただろうにと残念です。

ダーウィンにはサプライ7万トン弱、fuel 5000トン弱が貯蔵されていたので、半分くらいは破壊されたとしても、連合軍にとっては大きなプレゼントになったろうと思います。このサプライを使って四発爆撃機が活動し始めると困るので、機雷を投下されているのは承知ですが、CB 河内、CA 高雄・摩耶・最上には予定通りに艦砲射撃を指示しました。遠くから射撃した方が触雷しにくいのかなと思って、重巡の20センチ砲がぎりぎり届く距離を指示してみました。どうなることやら。

一連のダーウィンでの陸戦をみて感じたことがあります。548ターンから連合軍のDeliberate attackが始まり、途中で2回のお休みをはさんでの連戦でした。ダーウィンにいた3つの歩兵部隊の様子を表にしてみるとこんな感じです。TOE currは、現在その部隊に存在する健全なdeviceの数がOOBの何%かを示す数値です。TOE maxは、現在その部隊に存在するdevice(健全なdeviceとdisabledのdevice両方)の数がOOBの何%かを示す数値です。disabledになったdeviceは回復するまで戦力にはなりませんから、その部隊の現在の戦力の目安となるのはTOE maxの方です。deviceというのは地上部隊を構成する部品のことで、歩兵分隊、砲などのことです。

ご覧の通り、連合軍からDeliberate attackをしかけられるたびにコンスタントにdeviceが破壊されたり、disabledになっています。しかし、3部隊が同じように戦力を失っているかというとそうではありません。548・553ターンの陸戦で主に戦力を失ったの舞鶴第3特別陸戦隊。555ターンの戦闘で主に戦力を失ったのは38師団A。特に555ターンの戦闘は、破壊されたdeviceが143とそれまでで最多で、disabledになったものも93で、最大の被害となりました。ということは、日本側の戦力も、この戦闘の前後で激減したかというとそうではありません。554ターン終了時に日本側に残っていた主な戦力は38師団Bです。この38師団Bは555ターンの戦闘でTOEの2%しかdeviceを失っておらず、戦力を保持することに成功しています。破壊されたdeviceが143もあったのは、すでにdisabeldになっていた舞鶴特別陸戦隊や38師団Aのdeviceがあらためて破壊されたからです。disabledのdeviceも戦力にはなりませんから、それがあらためて破壊されたとしても当面の日本側の戦力の低下にはつながらないわけです。それが分かったからと言って、だからどうなの?と尋ねられると困りますが、コンバットリポートの数字だけから相手の戦力を推し量ることの難しさを感じたわけです。緒戦期にシンガポール攻城戦なんかがスムーズに進まないように感じるのも、こういった事情があったからなんでしょう、きっと。

2013年6月4日火曜日

満州の駐兵数が必要量を下回ってしまった


夜間空襲解禁日は6月12日でしたが、ビルマへの空襲はありませんでした。かわりに重慶から武漢への夜間空襲があったので、もしかしたらビルマにはもう来ないのかなと期待してしまいました。しかしその期待を裏切って、昭和18年6月13日、ビルマ中部のマグエに爆撃機 99機(Liberator II 5, Liberator GR.III 9, Wellington GR.VIII 5, Wellington Ic 3, B-17E Fortress 12, B-24D1 Liberator 56, B-25C Mitchell 5, B-25D1 Mitchell 4)がやって来ました。二式複戦(Ki-45 KAIa Nick) 7機が迎撃しましたが、Airbase hits 25、Airbase supply hits 1、Runway hits 47の命中弾があり、マグエの飛行場はサービス施設に29、滑走路に37のダメージ。昼のCAP用にマグエにいた二式戦(Ki-44-IIb Tojo)も地上で7機破壊されてしまったので、マグエでの昼間CAPの実施は断念し、ラングーンに下げることにしました。

その後ビルマでは、昼になってからラングーンにLiberator GR.III x 4が来襲。零戦(A6M8 Zero) 3機と二式戦(Ki-44-IIb Tojo) 7機が迎撃しましたが、撃墜はできず、ラングーン港に機雷を投下されてしまいました。このゲームの航空機雷は隠密裏に投下・敷設できない、日本側にやさしい仕様です。ラングーン入港部にはなんども潜水艦に機雷を敷設され、被害を受けました。それに懲りてここには常時、特設掃海艇がパトロールしているので、ラングーン港の掃海を指示しました。

中国でも重慶からB-24D Liberator 3機とB-24D1 Liberator 19機が武漢の夜間空襲に来襲。武漢には、ふだんは昼間のCAPをしている二式水戦がいるのですが、夜間のCAPに指示を変更するの忘れていました。武漢の飛行場のAirbase hits 6、Airbase supply hits 1、Runway hits 34の命中弾があり、サービス施設には7、滑走路に25のダメージを受け、二式水戦が地上で2機破壊されてしまいました。

中国では日本側も夜間空襲を実施しています。漢口から長沙に百式重爆(Ki-49-IIa Helen) 95機が向かいましたが、F6F-3 Hellcat 10機に迎撃され、命中弾はわずか5発(Airbase hits 2、Runway hits 3)。戦果と言えば、F6F-3 Hellcat 2機を地上で破壊できたこと程度でした。また広東から桂林に百式重爆(Ki-49-IIa Helen) 34機が向かい、F4U-1 Corsair 10機に迎撃され、命中弾たった2発(Airbase hits 1、Airbase supply hits 1)。夜間は戦闘機を護衛につけることのできない仕様なんですが、どちらへの空襲でも、迎撃機を見かけた百式重爆の相当数が、護衛がついていないという理由で引き返してしまっています。また迎撃機に撃墜された百式重爆は1機だけでしたが、迎撃機の存在にびびって落ち着いて爆撃ができないことで、命中弾がわずかなんでしょう。

桂林の連合軍戦闘機が目障りでなんとかしたいのですが、夜間空襲ではちっとも戦果を挙げられません。仕方がないので、昼になってから広東から二式戦 56機(Ki-44-IIb Tojo 30, Ki-44-IIa Tojo 26)でsweepしました。CAPのP-43A-1 Lancer 5機とF4U-1 Corsair 15機との空戦になり、二式戦に8機の損失があったの対し、連合軍側はP-43A-1 Lancer 1機とF4U-1 Corsair 6機のみで、満足できるスコアではありません。明日は、今日休んでいた部隊にsweepさせるつもりです。

シンガポールから蘭印東部のEndehにむけて、特別陸戦隊1部隊を輸送していた2隻のAKが到着しました。明るくなって、南東からPB4Y-1 Liberator 7機が飛来しました。連合軍の哨戒機がもっと北側までパトロールしていることは承知していましたが、このEndehへの空襲は初めてなので、驚きました。Endehにも零戦(A6M5 Zero)が配備されていますが、空襲を予期してはいなかったので、主に訓練をさせていて、CAPはわずか10%の指示でした。したがって迎撃したのはわずかに4機で、撃墜できたのは1機。残り6機のPB4Y-1 Liberatorは、高度100フィートからの反跳爆撃を実施しました。まだ陸戦隊を載せたままのAK Kumagawa MaruとAK Kinugawa Maruが心配でしたが、幸いなことに命中弾はありませんでした。Endeh港では、連合軍潜水艦による機雷の敷設を警戒して、特設掃海艇が常時パトロールしています。その特設掃海艇も毎ターン連合軍哨戒機に目撃されていますが、これまでこういった空襲を受けたことがありません。しかしAKを目撃したとたんに空襲を決断した、連合軍飛行隊指揮官の力量に感心します。
Ground combat at Darwin (76,124)
Allied Deliberate attack
Attacking force 45083 troops, 712 guns, 816 vehicles, Assault Value = 1059
Defending force 11357 troops, 148 guns, 136 vehicles, Assault Value = 195
Allied adjusted assault: 489 
Japanese adjusted defense: 193 
Allied assault odds: 2 to 1 (fort level 2) 
Allied Assault reduces fortifications to 1
Combat modifiers
Defender: 
Attacker: disruption(-)
Japanese ground losses:
      1331 casualties reported
         Squads: 91 destroyed, 14 disabled
         Non Combat: 9 destroyed, 44 disabled
         Engineers: 18 destroyed, 4 disabled
      Guns lost 41 (20 destroyed, 21 disabled)
      Vehicles lost 15 (5 destroyed, 10 disabled)
Allied ground losses:
      670 casualties reported
         Squads: 5 destroyed, 73 disabled
         Non Combat: 0 destroyed, 13 disabled
         Engineers: 1 destroyed, 22 disabled
ダーウィンでは昼間、CA三隈、CLAA 多摩・球磨が艦砲射撃を実施し、連合軍のdevice 一つを破壊し、30個をdisabledにしました。その後、連合軍からDeliberate attackがあり、上記のような結果でした。艦砲射撃のおかげか連合軍側にdisruptionのマイナス修正がついていますが、修正オッズ比2対1と日本側に不利でしたが、fortificationのおかげで防衛できました。しかしそのforitificationもlevel 2から1に低下させられてしまったので、もってあと2戦、もしかするとあと1戦で陥落だと思われます。飛行隊一部隊を陸戦敗戦で失うのはもったいないので、ダーウィンにいた零戦はアンボンに下げました。

つぎの艦砲射撃用のTF(CB 河内、CA高雄・摩耶・最上)も、チモール島でAOとAKEから給油と弾薬の補給を終えました。味方支配下にある根拠地への艦砲射撃は、敵地への艦砲射撃とは違って、夜間に限られない仕様のようです。今日、このCB 河内、CA高雄・摩耶・最上に艦砲射撃を指示すると、明日の陸戦の前に艦砲射撃してしまいます。ダーウィンがあと2戦もつのならそれでもいいのですが、もし次の陸戦一回で陥落するようなら、陸戦の前ではなく陸戦で陥落したあとに、つまり艦砲射撃でダーウィンの飛行場と港にダメージを与え、連合軍側に利用させないようにしたいところです。なので、今日は艦砲射撃ではなく、ダーウィンから7ヘクスの海域で待機するよう指示してみました。

こういった指示を終えてから、明日就役する艦船の確認のためにインフォメーション画面をみてびっくり。満州駐兵数が8000を下回っていました。先週末、朝鮮に駐屯していた部隊を中国の上海にstaretegic moveさせたのですが、そのせいでしょうか。マニュアル 8.6 RUSSIA AND THE MANCHUKUO GARRISONには
人間プレイヤーが日本側を持ってプレイすると、ソ連の活性化を防ぐためには満州の駐兵数を一定以上に保つ必要がある。日本と開戦するまで、中立状態のソ連は部隊の移動や空襲を禁止されている。ソ連の活性化は日本への宣戦布告を意味する。つまり、ソ連の侵略を防ぐには、assault valueの総計がある一定数以上になるような規模の日本側地上部隊をこの地域に駐屯させておかなければならない。
と書かれています。この地域 this areaというのは満州国だけではなく、朝鮮半島も含まれるんでしょうか? マップを見ると朝鮮半島と満州の間には国境線がひかれていますが、Korean Army HQ(朝鮮軍)はKwantung Army HQ(関東軍)麾下にあるので、朝鮮軍に所属する部隊も満州の駐兵数に含まれると理解すべきなんでしょうね。少なくとも確かなのは、駐兵数が減ってもすぐにソ連が参戦するわけではなく、ソ連の活性化は確率的なもののようです。

2013年6月3日月曜日

大戦後半の対潜戦


1943年1月にアメリカ潜水艦の魚雷の不発の確率が減少してから、潜水艦に沈められる艦船数が増えました。1943年9月になるとアメリカ魚雷の機能不全は解決して、さらに不発の確率が減るので、いまから戦々恐々です。大戦後半の対潜戦はどんな風に推移するのかを知るために、Subs Balanceというスレを読んでみました。すると、アメリカの潜水艦による日本の艦船の被害はこのゲームでも少なくはないものの日本の対潜能力が史実よりずっと優遇されている。また、潜水艦が活躍しにくいのはこのゲームの仕様というのが一般的な見方のようです。対潜戦闘に関するtipsは得られないスレでしたが、史実の対潜戦と比較して感想や、他の潜水艦ゲームの感想などもあったので、以下、紹介してみます。


新たなスレで取りあげるには古くさい、でも重要な問題でもある。私は今DaBabes modをプレイしていて、艦艇のASW能力が改善されている点には満足している。ASW能力の改善は必要だったし、うまく実装されてもいる。しかしそれでも潜水艦との戦闘はやはりおかしいと感じてしまう。そう感じる理由は、航空機による潜水艦の発見が容易なこと、特に夜間でも容易に発見できてしまうからなんだと思う。発見されてしまうと、潜水艦は効果的に活動することができない。また、賢いプレイヤーは時間をかけて飛行隊を訓練し、すべての海上通商路を哨戒機で覆ってしまう。その結果、通商破壊活動は、狩られる商船にとってよりも攻撃する潜水艦にとって危険なものになってしまう。私がいま対戦中のGreyjoyさんも賢いプレイヤーだからコンボイシステムを採用しているし、哨戒機のせいで通商破壊を試みても時間の無駄。潜水艦は、相手に潜水艦対策を怠らせないためだけに出撃させている。昼間発見された潜水艦が夜になっても発見された状態のままでいるけど、これが問題で、夜のフェーズが始まる時に潜水艦のdetection levelが0にリセットされるべきだと思う。他のプレイヤーがどう感じているかは分からないけど、連合軍側を持って賢い相手と対戦していると、潜水艦が決定的な戦力だとはとても思えない。水上艦隊の支援には充分に役立つし、対戦相手に対策を余儀なくさせるという点は確かだが、それ以上ではない。開戦後数ヶ月もすると、通商破壊活動は時間の無駄になってしまう。そうは思わない?


対潜戦はいまのままがいいと思う。連合軍の潜水艦戦力に立ち向かうための日本側プレイヤーの努力について、あなたがどのくらい知っているのか分からない。でも史実の日本はコンボイシステムを採用することも、コンボイを護衛することも、対潜哨戒も、爆雷も、ソナーの開発・生産・採用も、対水上レーダーの開発・配備もなってなかった。大戦後期の日本海軍の暗号はかなり解読されていて、連合軍側は潜水艦を通商路上に配置することができた。抜け目ない日本側プレイヤーはこういった史実を知っていて、改善策をいろいろと探っている。結局のところ、対潜戦にこういったおかしな印象をもたらす理由は、ゲームエンジン自体に問題があるのか、それともプレイヤーの工夫がもたらしたものなのかという、昔からある議論に辿り着いてしまう。私は、プレイヤーの行動に起因する部分が大きいと感じている。連合軍の潜水艦作戦が時間の無駄だと感じている人は、1945年に台湾近海であげた戦果についてCrsuttonさんがDog day afternoon....というスレをたてて発言しているので、目を通してみた方がいい。日本の機動部隊がアメリカのSilent Serviceにずたずたにされる災難続きの一日だった。Q-ballさん、もう少し辛抱強く待った方がいいよ。 


そのスレで私の戦果を報告させてもらったように、たしかに驚くべき日だったが、実はその次の日にも似たような戦果を挙げることができんだ。でもこうなったのは、日本の対潜哨戒機と海防艦の活躍する海域では潜水艦を自由に作戦させることを断念せざるを得なくなっていたから。潜水艦はまとめて、空母のエアカバー下で水上艦隊の攻勢作戦に協力させるしかなかったんだ。その結果、戦闘で傷つき、優秀な護衛艦艇の不足している日本のTFにとっては散々なことになったが、想定内の戦果だったと思う。私は海防艦相手に、それまでの一年間でだいたい100隻もの潜水艦を失っていた。私のプレイしているのは古いシナリオで、新しいシナリオやmodではもう少しましになっていることは知っている。またDaBabes modを採用すれば連合軍潜水艦に満足できるようにはなるだろうが、それでも上手な日本側プレイヤーが相手だと、連合軍潜水艦が日本の商船隊にとって重大な脅威になるとは思えない。 太平洋戦争をうまく再現したシミュレーションゲームでの連合軍潜水艦は、ゲームを台無しにするほど強くても困るが、少なくとも日本側プレイヤーがの対処に苦労する程度の脅威にはなっていないとだめだと思う。そうなってないとしたら、なにかが足りないんだ。1945年までプレイすれば、それまでに何隻失っていようと、連合軍側はとてもたくさんの潜水艦を運用できてるし、艦船を撃沈することができるようになる。潜水艦のアップグレード、特にレーダーのアップグレードを忘れないように。レーダーの有無でかなり違う。


DaBabes modが対戦能力を飛躍的に向上させたとは思わない。このmodは対戦能力を調整・正常化して史実を反映するようにしただけだ。私はDaBabes modで1943年5月までプレイしてみたけど、素のAEのシナリオ1を1944年第一四半期までプレイした時と比較して、対戦艦艇による潜水艦の撃沈数が増えたとは感じない。潜水艦を夜間に発見するためには、レーダーを装備した航空機に夜間の哨戒飛行を指示してはどうだろう。連合軍にとって潜水艦は決定的な戦力ではないと私は思う。でもそうなっている最大の理由は、アメリカの潜水艦に対する史実の日本の過ちを教訓として、日本側プレイヤーが行動していることだ。潜水艦のこのゲームでの扱われ方のせいで潜水艦が活躍しにくくなっていることもなくはないが、それでも日本側プレイヤーのプレイの仕方の方が大きな影響をもっている。この状態を変えるのは良くない。


「 夜のフェーズが始まる時に潜水艦のdetection levelが0にリセットされるべきだと思う」というけど、マニュアルの10章に書かれているルールとどう折り合いを付けるつもり?Detection Level (DL)とMaximum Detection Level (MDL)というのは、関係はあるけど、別々の概念だよ。TFのDLが昼と夜のフェーズが始まる時に0にリセットされること、他方MDLの数値はそこまで厳格に扱われないこと、またその理由が218ページに記載されている。対潜戦の現状を私はおかしいとは思わない。一方が作戦をたてると、他方がその対策をたてる。通商破壊が投資に見合った戦果をあげてくれないとしたら、どうして潜水艦を別の方面に活用しないの?潜水艦は他の役割も果たせる。また潜水艦の哨戒域を変更してみてもいいかも知れない。海は広いんだから。もし日本の飛行機が哨戒飛行をしていない海域が一つもみつからなかったとしても、日本側は飛行機を対戦哨戒に従事させること(カバーするには多数の水平爆撃機が必要)で、連合軍の工場への戦略爆撃などといった他の任務に使う機会を失っているってことも考えた方がいい。あなたのゲームでは戦略爆撃を禁じるHRを採用しているんだっけ。HRには思わぬ副作用があるという好例だね。いずれにせよ、プレイヤーに史実でみられた誤りを繰り返させることは無理な話だ。対戦相手が史実から教訓を得て行動するとしたら、史実で得られた程度の戦果を期待することはできない。これは双方のプレイヤーが最善を求めて、工夫をこらすゲームなんだから。


アメリカの潜水艦作戦を学んだことがあるので、このゲームの対潜戦についても自分なりの見解を持っている。ゲームでモデル化されたものは、現実とはかけはなれてしまうもので、もちろんそれにはいい点も悪い点もある。このゲームで採用されているモデルの中では潜水艦モデルがもっとも現実と乖離してしまっているものだろう。例えば空戦モデルと比較してみても、潜水艦モデルはマンガみたいなものだ。史実では潜水艦戦力が勝敗を決した。このゲームでは名人級のプレイヤーが扱っても、あなたの挙げた理由により、潜水艦戦力はとるに足らないものにしかならない。潜水艦の発見は容易だし、いったんみつかってしまうとDLを下げるまでは効果的な攻撃ができなくなってしまう。いったいどうすべきか?二つの選択肢があると思う。第一の選択肢は、対潜哨戒機により発見されてしまうことを知りつつ、史実通りに運用するというもの。これでも相手は多くの艦艇と飛行機を対潜戦にあてざるを得なくなる。艦艇は燃料を消費するし、飛行機とパイロットはOps lossとして失われるかもしれない。DaBabes modはスーパー海防艦問題を解消し、水上艦の対潜能力を妥当なものに修正したから、連合軍潜水艦はかなり安全に行動できるし、連合軍側が費やすのは燃料と、修理のための時間ぐらいだ。第二の選択肢は、潜水艦を対潜哨戒の実施されていないところで運用するというもの。言い換えると、チョークポイントだけではなく、海上通商路の深海ヘクスを通過する部分にも配置して、潜水艦の哨戒域を分散させ、戦果を挙げられるかどうか様子をみてみる。これは史実からははずれた方法だが、潜水艦はこのゲームで優遇され過ぎている哨戒機の目から逃れることができる。日本側の支配地域が小さくなってゆく頃には、連合軍の潜水艦数はうなぎ上り(400隻近く)で、潜水艦基地を前進させると、深海ヘクスにもびっしりと潜水艦を配置できるようになる。潜水艦も戦果をあげてくれはするが、潜水艦で日本商船隊の5分の4も撃沈するようなことは期待できない。あと、潜水艦にさせてはいけないことが一つだけあって、それはサプライの輸送。潜水艦にさせるにはばかばかしい任務だから。


潜水艦が日本を干上がらせた戦略的な兵器だった点はその通りだ。だが、そういった戦果はこのゲームでは再現できない。プレイヤーのみんなが史実風味を希望するのなら連合軍の潜水艦はもっとそれらしくモデル化されるべきなんだろうが、純粋にゲームとして考えると、今のままでいいと思う。多くのプレイヤーと同じく、私も潜水艦にチョークポイントや港の近くをパトロールさせて、時々戦果を挙げること、時になにか重大な戦果をあげてくれることを期待している。でも、連合軍の潜水艦の最重要な役割は、情報収集なんじゃないかなとも思う。

レーダーを装備した飛行機は対潜哨戒に役立つ。濃霧でも夜の暗闇の中でも潜水艦を発見してくれる。また日本の潜水艦には水上機を搭載しているものがある。でも連合軍の潜水艦はどうやって情報収集するの?連合軍の潜水艦も通りかかった相手のTFの艦種・艦船を同定してくれることがあるが、だいたいは護衛艦艇だけ。コーストウォッチャーを戦線後方に輸送する任務はゲーム化されていないし。


賢いプレイヤーなら潜水艦を使ってできることが山ほどある。例えば、潜水艦を使ってdetection levelを測定し、海上哨戒機のパトロールしている海域の穴をみつけることができる。これには時間と忍耐が必要で、私のような怠け者には向いてないけど。また上手なプレイヤーは史実とはまったく違ったやり方で潜水艦を使う。潜水艦をまとめて使うんだ。例えば、敵の艦船が集結すると思われる地点(上陸侵攻される海岸)にまとめて投入したり、敵の想定航路を横切るように哨戒線を展開して、空母や戦闘艦が通過したら報告されるようにしておく。もちろん、これは100%確実な手段ではないけど、敵の接近を事前に察知できる機会は驚くほど多い。PzHさんとのPBEMで、彼はスマトラとセイロンの間に2本の哨戒線を設定していた。私のCVインドミタブルのTFがその一方に引っかかって、潜水艦が彼に警告を発した。40隻もの潜水艦をスマトラとセイロンの間に展開すると、アメリカ西海岸やハワイやシドニー沖での作戦は困難になってしまうが、彼はそれでもいいと思っていた。上手なプレイヤーの中には、史実にそった潜水艦の使い方をする人もいるし、このゲームの特徴を利用するため史実とはまったく違った運用をする人もいる。


私はスレ主さんとPBEMをしているけど、このスレを見てもいいよね、QBallさん... DaBabes modは日本側の対潜艦艇の能力をぐっと引き下げてしまった。日本の爆雷は深海ヘクスの潜水艦に届かなくなっている。スレ主さんと私のゲームでは、最初の6ヶ月間に100隻ほどの商船が撃沈され、空母1隻、護衛空母1隻、駆逐艦数隻も魚雷を受け、つい最近は戦艦扶桑も連合軍潜水艦の魚雷を喰らった。緒戦でのスレ主さんの潜水艦の活躍を受けて、コンボイのルートを再編することにした。「大」護衛船団方式をとることにした。このこと自体は秘密でもなんでもない。コンボイの再編に着手してからは艦船の喪失が減った。護衛空母3隻とほとんどすべての海防艦をこのコンボイに同行させている。、空と海上からの対潜哨戒により安全な回廊を確保して、毎週のようにコンボイの経路を変更している。こういった経路を通過することで、燃料の消費量は増えるし、燃料や原油やリソースを本土に輸送したり、本土から前線にサプライを輸送するのに余計な時間もかかってしまう(DaBabes modでは製油所でサプライが生産されないので、ビルマから中部太平洋まで全域に本土からサプライを輸送しなければならない)。まあ、バランスはとれていると思う。日本側プレイヤーが注意を払わなければ連合軍潜水艦が破局をもたらすだろうし、また対潜作戦に注力すればそれに費やすサプライとリソースはかなりの量だ...連合軍潜水艦の戦果は目には見えなくとも、長い目で見れば目的を達したことになっていると思うよ。


まったくその通りだ。1941年12月7日の開戦から大戦中盤まで、アメリカ潜水艦の戦果はめざましいものではなかった。充分ではあったにしても、決定的な兵器だとはいえなかった。こういった状況は1943年後半になるとがらっと変わってしまった。日本に対する攻撃のうちで、空からのものよりも潜水艦による補給品の輸送の妨害の方が決定的だった。潜水艦だけで勝利を約束するとまではいえなかったにしても、ほとんどそれに近い状況だった。アメリカ海軍は世界で唯一、潜水艦作戦に勝利した。グランドキャンペーンを充分にはプレイしていないからはっきりとはいえないが、日本の対潜能力は素晴らしいものであってはならないと思う。


大した工夫もせず連合軍側を1943年3月までそんな風にプレイしてきた。detection levelのことは考えてもみなかったが、対戦相手はASW用の哨戒機が不足しているようだった。


私は陸軍の爆撃機のだいたい半分と海軍の水平爆撃機のほとんどをASWにつかっていて、連合軍潜水艦の位置はそれなりに特定できている。しかしパッチによる日本のASW能力と対潜哨戒機の弱体化を考えると、アメリカ潜水艦の撃沈までは望まないにしても、位置を特定できていることだけでもありがたく感じる。私としては対潜哨戒機が撃沈できたアメリカの潜水艦なんて一隻もないと感じる。


アメリカの潜水艦は競争によって磨かれたんだと思う。アメリカの艦隊型潜水艦に際立った点はない。大きくて快適で航続距離が長く、数が多かった。でもUボートの方が数が多かったし、大きさや快適さを捨てたおかげで、多くのアメリカ潜水艦よりも素早く深く潜行することができた。Uボートの圧壊深度は220~280メートル。ガトー級の圧壊深度はずっと浅く、バラオ級の船殻自体は深度280メートルの圧に耐えられたかもしれないが、その深度にみあった艤装がなされていなかった。Uボートは1943年春までに連合軍の対潜哨戒機と対潜艦艇により無力化されてしまった。それに対して1943年春に初回のパトロールに出発したワーナー艦長の日誌を読むとのんびりとしたもんだ。レーダーを装備したアメリカの潜水艦が相手では、長距離対潜哨戒機も勝負にならない。アメリカ潜水艦は対空レーダーも対水上レーダーも装備していた。O'Kanes艦長の日誌によると、長距離の哨戒航海ではレーダーが常に機能していたわけではなかったことがわかる。アメリカは戦争を通じて魚雷の問題に悩まされていた。それなのに、ドイツの潜水艦が徹底的に敗れ、アメリカの潜水艦作戦が「決定的」なものになったのはなぜか。対戦相手が理由だと思う。多くのプレイヤーが、イギリスのマレーとビルマ防衛やオランダのジャワ防衛での不手際を繰り返さないのと同じく、日本の対潜作戦の轍を踏もうとはしない。いずれにせよ、私はどちらを持ってプレイしても、潜水艦作戦を楽しんでいる。


大西洋と太平洋の潜水艦作戦を比較するなんておかしな話だ。潜水艦は特定の任務を念頭において建造される。Uボートを太平洋で作戦させたら、役に立たなかっただろう。アメリカの艦隊型潜水艦は想定されていた戦場で戦ったから素晴らしい兵器になったわけで、水兵や艦長のおかげじゃない。アメリカ潜水艦の乗員は1939年から1941年頃まで気楽に過ごしていて、士気や練度の点ではUボートにかなわなかった。潜水艦というのは装備を集めればできあがるってもんじゃない。それに、潜航速度を優先させた設計をすると失うものも少なくないし、そもそもまともな対空レーダーを生産できないからこそ潜航速度が重要になってくるんだし。アメリカは1942年なかばには対空レーダーを生産できるようになったが、ドイツはレーダーを扱えるようにならなかった。太平洋では艦隊のたった2%でしかない潜水艦が日本の戦時生産を台無しにしたが、大西洋でUボートはそれに失敗した。


うちのゲームではスーパー海防艦が災難をもたらす一方、本当に潜水艦を沈めているのは対潜哨戒機の方だ。これまでに50隻以上が対潜哨戒機に沈められてしまった。相手の対潜哨戒域内では1日か2日もしないうちに沈められるか、爆弾によるダメージで母港に帰らざるを得なくなってしまう。スレ主さんのdetection levelについての感想には同意だ。相手の対潜哨戒域内に入るとすぐにDLは10/10になってしまう。うちのゲームは今1944年でうちの潜水艦にはレーダーが配備されているのに。時には敵TF攻撃のチャンスをつかめることもあるが、十中八九は護衛の艦艇を雷撃してしまう。目的が商船狩りなのに、護衛の艦艇に雷撃するんじゃ時間の無駄。これにもっと早く気付けていれば良かった! 


最新のベータパッチをあてている人はいる?そのパッチでスーパー海防艦の性能は低下している?


うちではベータパッチをあててないので、1945年でも海防艦に簡単にひねられている。上についているレスのいう通りだ。大戦後期の日本の対戦能力が信じられないほど優秀なのは修正が必要だと思う。護衛艦艇のついたTFに襲撃を試みると、ほとんどの場合は厳しく反撃され、たとえその制圧に生き残れたとしても帰港せざるを得なくなる。だいたい4発は爆雷が命中する。潜航を余儀なくされると攻撃できないけど、自殺的な攻撃を強要するわけにもいかないし。


「太平洋戦争をうまく再現したシミュレーションゲームでの連合軍潜水艦は、ゲームを台無しにするほど強くても困るが、少なくとも日本側プレイヤーがの対処に苦労する程度の脅威にはなっていないとだめ」という指摘におおむね賛成だが、日本側プレイヤーがコンボイシステムをとらないか、護衛艦艇をほとんどつけないか、対潜哨戒機の訓練を怠るかした時にだけあてはまるものであってほしい。つまり、連合軍が大西洋で成功したように、日本も対抗措置をとっていさえすれば連合軍の潜水艦の活躍を食い止めることができていただろうと思う。それには、史実を振り返って日本のドクトリンと優先すべき事項とを見直すことが必要だが、このゲームではそれができてしまう。これには上でGreyjoyさんがレスしているように商船隊と対潜哨戒域の徹底した管理が必要になる。こういった方法を日本がとるとしたら、それに対抗する連合軍側の戦法はどんなものになるんだろう?ウルフパック?私はその答えが何なのか熟考中。このフォーラムでも、2-3隻の潜水艦を一つのTFにまとめると、敵TFの発見や攻撃の頻度が変化するかという質問が何度もされてきたが、はっきりした回答がなされたことはなかった。私も自分で何度か試したことがあるが、ほとんど違いはないようだった。潜水艦の哨戒できる海域が減ってしまうので、かえって良くないようだ。潜水艦単艦のTFを狭い海域にひしめかせるのではなく、ウルフパックなど、何かいいアイデアはないのかな?


日本がコンボイシステムを採用しなかったというのは間違っている。緒戦期の数ヶ月を過ぎると、中国大陸沿岸などの後方を除いて、護衛艦艇なしに商船を送り出すことはなくなった。太平洋の島嶼に向かう商船には護衛艦艇をつけていた。日本のコンボイは大西洋で採用されたような大きなものではなかったが、多数の船舶からなるコンボイを採用する必要もなかった。地理的な条件も、運ばれた貨物の量もまったく違ったから。しかし、アメリカの潜水艦が護衛艦艇に妨害されることなく商船を攻撃できたというのも、間違っていると思う。このゲームの問題点は、他の人も指摘しているように、対潜哨戒機による発見の方だ。深海ヘクスでパトロールしている潜水艦は日中、浮上してはいない。大西洋の連合軍と違って、日本には潜望鏡を発見できるような波長の短いレーダーがなかった。本土周辺でも対潜哨戒機のほとんどが肉眼で監視していたに過ぎない。昼間が安全なので潜水艦乗員は休息をとれる。夜になると浮上して蓄電池を充電し、対水上レーダーを使って獲物を探す。夜間の襲撃では最適な発射角を得られるよう先回りして射点につくことも多かった。夜間はまず対潜哨戒機がいなかった。もし哨戒機がいるとしても、大戦の早期から潜水艦はレーダーを対空警戒用にもつかうことができた。レーダー電波はレーダーとして有効な距離の何倍も遠くから発見される可能性があるので、現代でも常時つかわれているわけではない。艦隊型潜水艦は45-60秒で潜望鏡深度に、2分で深度150フィートまで達することができる。航海日誌や回想録によると、日本の哨戒機を対空レーダーや逆探知装置で発見して、相手に気付かれることなく潜航できたそうだ。10マイル先で飛行機に発見されても、爆弾をだいぶ離れたところに落とされるだけで、ダメージも受けずに切り抜けることができた。このゲームで哨戒機が簡単に潜水艦を発見できるのは史実を反映していないし、潜水艦の戦果が上がらない最大の原因だと思う。この仕様は対戦を面白くするための日本側プレイヤーへの贈り物。史実の日本がどれほど努力したとしても、こうはならなかった。装備や訓練の問題なんかじゃない。


Clay Blairがその著書で大西洋と太平洋の潜水艦戦を比較していたから、私もそうしただけだけど... アメリカの艦隊型潜水艦が素晴らしい兵器だったのはなぜか?私は上の方のレスで、イギリスとアメリカとドイツの潜水艦を技術的な観点から比較して書いてみたが、アメリカ艦が際立って優秀だと書いたつもりはない。イギリス潜水艦の潜望鏡は優れていたが、TDC(Torpedo Data Computer、魚雷射撃計算装置かな)はそれほどでもなかった。イギリスの魚雷はアメリカやドイツよりも優秀だった。XII(ママ)型Uボートは素早く潜航できたし、光学兵器とTDCは優秀だし、1943年までは水兵や艦長も優れていた。シュノーケルも重要な技術となり得たはずだが、Uボート艦隊が1943年に受けた大損害を防ぐには遅すぎた。アメリカは大戦中にシュノーケルを開発することができなかった。アメリカの東海岸をパトロールしたIX型Uボートは、航続距離と搭載魚雷数の点でアメリカの艦隊型潜水艦に似ているが、水上速度も水中速度も劣っていた。私はアメリカの潜水艦艦長や水兵が他の海軍に比較して優れていたことを示唆する客観的な証拠は持ち合わせていないし、世間でも「太平洋では艦隊のたった2%でしかない潜水艦が日本の戦時生産を台無しにした」という大成功から、アメリカ潜水艦は優秀な水兵が乗り組み、英雄的な艦長に指揮された素晴らしい兵器だったとしているに過ぎないんだと思う。私が言いたかったのは、客観的にみて、アメリカの太平洋での成功はドイツの大西洋での失敗と比較すると、対戦相手の手強さの違いがもたらしたものだということだ... つまり、日本側プレイヤーが史実の日本よりも多くのリソースを投入してコンボイ護衛を試みることは合理的なことで、それによりアメリカの潜水艦隊の成果が目を見張るほどのものとならないのは当然だと思うんだ。


Clay Blairが太平洋と大西洋の潜水艦作戦を比較していたのはたしかだが、同列に扱っていたわけではない。ドイツが大西洋の封鎖に失敗したのは2回目。ドイツとは違ってアメリカの潜水艦は任務に失敗しなかった。しかも偵察と艦隊の支援用に設計された潜水艦を使用しながら、1941年12月7日に想定されていた範囲を超えた任務を果たした。その成功の原因の多くは艦長や乗組員のおかげだと書いたが、私はそういった人たちを数人実際に知っている。一方、1943年までには自分の任務をこなすので精一杯な召集兵がUボートの乗組員の大部分を占めるようになった。数もドイツ海軍全体の2%よりはずっと多く、ドイツ空軍の規模にかなり近かった。潜水艦というものは任務をこなすために建造される。たしかにアメリカの魚雷の欠陥はしばらく続いたが、1944年までに改善され、信頼性が高く性能の良い弾頭が提供されるようになった。太平洋戦域の作戦で問題になったのは潜航速度や可潜深度ではなく航続距離で、アメリカの潜水艦はこの条件に適合するように建造されていた。ドイツの潜水艦は、IX型Uボートでも太平洋戦域での作戦にはふさわしくなかった。アメリカ潜水艦の空調設備は乗組員のためだけではなく、装備の信頼性を保つために設置されていた。空調設備は場所を要したが、それだけの価値はあった。ドイツの光学兵器は優秀だったが、アメリカの光学兵器も充分なものではあった。このフォーラムで議論されたことはなかったと思うが、一般的にアメリカの潜水艦はドイツの潜水艦よりも近距離から、危険な距離から攻撃を実施した。Uボートは直進する大きなコンボイを相手にしていたので、ある特定の目標をというよりも、どの船でもいいから魚雷が命中してくれればいいと思って攻撃していた。途中で変針しながらはしご状の針路をとる魚雷や、低速で馳走距離の長い魚雷をつかって、Uボートは遠くから攻撃することができた。またUボートは狼群戦術をとって僚艦の助けを借りることもあった。アメリカの潜水艦には近くに助けてくれる僚艦はいなかった。Uボートは完璧だったかというとそうではない。どんな天才が予備魚雷を耐圧船殻の外に持たせる設計をする?水上を不器用に進みつつ潜航準備をしながら道具を取り出して、魚雷を魚雷室に降ろすなんて?シュノーケルで解決した問題もあったが、新たな問題点も出現した。アメリカは技術的に劣っていたからシュノーケルを開発しなかったと言われることも多いが、実際のところ、アメリカはシュノーケルを必要としていなかったし、ドイツの開発したシュノーケルも欠陥品だった。1950年代になるとアメリカもグッピー級にきちんと機能するシュノーケルを開発した。アメリカとドイツの海軍を比較してみてみつかる最大の違いは、装備ではなく指揮官で、この点でもドイツの方がひどく、獲得できたはずの戦果の半分を捨ててしまったようなもんだ。哨戒域の区分、絶え間ない無線交信、あちこち移動させるなど正気の沙汰とは思えないが、そこにはドイツの国民の心理状態が反映されていた。管理すればするほど良い結果が得られる、下級指揮官は上級者が管理されなければならない、ユンカーは誇り高い存在であるべきだなど。Uボートが司令部に無線連絡をしていたのは、おれはここにいるぜ!と書いた大きな旗を毎日あげていたようなもんだ。1942年初頭のインド洋を除くと、アメリカの潜水艦は連絡なしで活動していた。僚艦の助けを借りず、燃料補給用の母艦もなく、スペアパーツもなしで。単艦で、その艦の乗組員と艦長だけでわりあてられた広大な海域で行動する。こんな遠くの広い海域で作戦し、アメリカ海軍潜水艦に匹敵する戦果をあげた海軍は他にはない。英雄的かっていえば、そうだと思う。現代の水兵で右にも左にも誰もいない孤独な航海を経験できるのは潜水艦乗りだけだと思う。潜水艦が任務をこなすために建造されていたという点では、Uボートもそうだった。アメリカとドイツの海軍の作戦海域が逆だったら、ドイツだけでなくアメリカ海軍も失敗したかも知れない。でもUボートの方が出来が悪い。VII型でも哨戒域に行く航路の半ばで燃料不足で帰投しなければならないから。


「 史実の日本がどれほど努力したとしても、こうはならなかった。装備や訓練の問題なんかじゃない」というけれど、このゲームでフェーズの始めにdetection levelが0にリセットされることは確認しておきたい。また日本は実際にレーダーを開発して、水上で充電中の潜水艦やコンボイに近づいて来る潜水艦を発見することができた。


日本がミリ波レーダー(工業的基盤に乏しかったから手作りのレーダー)を多くの艦に装備したのは確かだが、夜間に作動させるとなると充分に働いたとはいえないし、アメリカの潜水艦の方にも逆探知装置があったから、航空機が接近しても先に潜航することができたと航海日誌にも書かれている。10マイルの視程があっても、飛行機からは消えつつある航跡だけしかみつけられないというのがふつうだった。このゲームに関して私が文句をつけたいのは、レーダー装備の有無ではなく、いつでも哨戒機が一航過するだけでdetection levelが最高値にまで達してしまうことの方だ。レーダーを装備していても、装置の作動不良、乗員の疲労、哨戒域の取り違え、悪天候などなどにより、潜水艦を見過ごしてしまうことがあったが、このゲームにその種の機微は望めない。潜水艦はなかなか姿を現してくれないものだが、このゲームではASW TFや哨戒機によってまるで駆逐艦であるかのように扱われている。detection levelが上昇しない可能性がいくらかでも増えるようなら、それで充分なのだが。また、WitP2がつくられるなら、史実で頻繁にみられたように、潜水艦が一つのフェーズに複数の目標を攻撃してくれるようになることを期待している。一隻の潜水艦によって、兵員を載せた3隻の客船やタンカーが一つのフェーズでまとめて沈められて嘆く日本側プレイヤーを想像してみてほしい。


潜水艦戦の面でゲームエンジンに改良の余地があるという点は同感だし、WitP2に期待したい。あなたの挙げた改善点に加えて、損傷している潜水艦の潜航能力についてもモデル化してもらいたい。哨戒報告には、潜水艦の潜航能力を損なう電池の故障や機能不全、それに船殻の破損なども載せてほしい。敵地深く侵入して損傷した自軍の潜水艦が、敵の哨戒圈下を妨害も受けずに航走して帰還した経験が何回もある。そのたびにSS Wahooのことを憶い出してしまう。


Uボートは太平洋では役に立たなかっただろうと言うが、私はそうとまでは思わない。太平洋で役に立てたとしたらXI型だけだったろうけど。作戦もまずく装備もなってなく、そのことを事前に認識してさえいなかった敵を相手にするならば、Uボートだってうまく戦えただろうと思う。太平洋での潜水艦作戦と大西洋を比較するのなら、細かな点にまで目を配らなければならない。開戦時のドイツの潜水艦数が不十分なもので、敵が技術的にも数的にも充実した頃になってやっと、必要数に近づいてきた。しかし、ドイツの潜水艦乗組員の技量のピークは1941年後半(か、それより早いくらい)で、潜水艦の数が揃ってきた頃にはかなり低下していた。日本の状況を史実よりもましなもの、つまりサンダーランドやランカスターやカタリナなどのような航続距離の長い対潜哨戒機の数がもっと多かった、また日本海軍が開戦後3年半後を見通していて大西洋の連合軍と同じくらいよく訓練された乗組員を充分な数、用意することができたと仮定する。こんなふうに史実よりもきちんと準備のできた日本と対戦することになったとしたら、アメリカの艦隊型潜水艦の物語もまた別のものになったんじゃないだろうか。たとえば、日本側を持ってプレイしているGreyjoyさんがうまくやっているようなものに。潜水艦のdetection levelの仕様が甘すぎる点はみとめるし、たしかに哨戒機がうまくやり過ぎだとも思う。でも、スーパー海防艦問題を除けば、素のWitP AEは潜水艦戦をうまく再現していると、私は思う。また、史実の日本もコンボイシステムを採用していたことはみとめよう。でも日本のコンボイは大西洋での連合軍のコンボイとは比較にならない。大西洋のコンボイは大きくて、護衛空母のついた多数の護衛艦艇にまもられ、長距離哨戒機の覆域下を航海するコンボイで、大戦最後の2年間はハンターキラー戦術も採用されていた。日本の編成したコンボイはもっと小さく、駆逐艦や護衛駆逐艦ではなく小さな低速の護衛艦艇がそれも不十分な数しかつかないものだった。独航船とコンボイに組み込まれたいた艦船の被害率の統計をどこかで見た記憶がある。たしかドイツの本だったと思うが、コンボイシステムが採用されるとともに、Uボートが戦果を挙げることができなくなっていった事情がよく分かった。これをそのまま日本に適用するわけにもいかないが、もっとましなコンボイシステムを採用すれば日本側が状況を改善できるのは当然だろう。


損傷している潜水艦の潜航能力についてもモデル化してほしいというあなたの意見に賛成だ。対潜戦闘によって受ける潜水艦の損傷の程度が、システムダメージについては少なすぎ、浸水被害については多過ぎなんだと思う。配管は二重にも三重にも冗長化されているし、船殻の損傷は爆雷ではなく砲弾に起因するものだと思う。爆雷によって耐圧船殻に穴があくような事態は、溶接の継ぎ目を引き裂くのに充分な力だから致死的だ。浸水被害 53の潜水艦が4000マイルを旅して無事に帰投できるのも変だと思う。そんなに浸水しているようだと、予備浮力が少なすぎる。しかしDevチームはdurability値をうまく扱うのに失敗したんだと思う。このゲームのdurability値は損傷していてもいなくても同じだが、損傷した潜水艦には故障に由来する特有の問題が生じるものだ。また、このゲームが一日をフェーズに分けていることにより生じる問題点もある。本物の潜水艦が潜航して姿をくらますと、2-3ノットの低速でも潜航しながら針路を変更するから、数時間後には推定存在域は非常に大きなものになってしまう。多くの場合は4-5ノットを発揮して移動してから浮上し、以前のデータに基づいて探索している対潜艦艇を遠くに眺めてから逃げてしまう。このゲームでは潜水艦にdetection levelが設定されると、そのフェーズはずっとそのdetection level値のままになってしまうので潜水艦は役立たずだが、実際にはそんなことはない。あと、WItP AEの発売開始後数週の頃、潜水艦作戦のテンポを遅くするため寄港後の潜水艦乗組員に休養の期間を設けるとともに、修理にかかる時間を長くするよう提案したことがある。潜水艦は小さいが、中身は詰まっている。数パーセントのSysダメージを、パールハーバーでなら一日で修理し終えることができるが、本来なら母艦に横付けするか、母港の埠頭で3週間はかかってしかるべきだ。潜水艦作戦の反復に要する時間が短すぎるのに対し、狙うべき目標が少なすぎる。ゲームバランスは破綻せずに済んでいるが、それを実現させている個々の要素は、現実離れしてしている。このゲームでは潜水艦が目標を発見するのは容易だが、攻撃は護衛艦艇相手となることが多いし、商船が相手だとしてもせいぜい1隻だ。商船と出会う機会はもっと少なくてもいいから、会敵できたらもっとたくさんの目標を攻撃してほしい。そしてパトロールの合間には、ワイキキの浜辺かロイヤルハワイアンホテルで3週間くらいはゆっくりしてほしいもんだ。ドイツの潜水艦のことに関しては、太平洋の条件下で役に立つ可能性のあったのはごく少数で、Uボート艦隊の大部分はそうじゃないVII型の方だった。また、Uボートはパールハーバーからだとミッドウエイを経由しても、1944年後半以降の哨戒域には到達できなかったろう。二つの大洋での戦いを比較しようとする人の多くが地理的な違いを無視している。連合軍の仕事は日本よりもずっとラクなものだった。連合軍は大西洋のごく一部でしかない狭い航路を、大きなコンボイが通過する時だけコントロールできれば良かった。連合軍は小さな島々ごとに360度全周を哨戒する必要もなかったし、コンボイの通過した後の海域を哨戒する必要もなかった。連合軍はボックフォーメーションの前方10-30マイルと側面を警戒しておけば良かった。また連合軍がハリファクス、アゾレス、アイスランド、バーミューダなどの既存の基地を利用できたのに対し、日本側はジャングルに面した浜辺で仕事を始めなければならなかった。日本が小さな島々に水上機を配置して対潜パトロールをできたこと自体、よくやったと思う。でも、日本にレーダー装備の多発機を蝿の糞のような蘭印の島々から運用しろというのは無理な話だ。しかも、連合軍はそういったレーダー装備の長距離哨戒機だけに頼っていたわけでもないし。日本のコンボイについてもそうだ。連合軍はハリファクス、ノーフォークなどアメリカとカナダの少数の大きな港から、イギリス、ソ連、北アフリカの大きな港へ少数の巨大なコンボイを向かわせれば良かったのに対し、日本は多数の小さなコンボイを送り出し、しかもそれらが複数のチョークポイントを通過しなければならなかった。大西洋の連合軍が、マラッカ海峡や日本海からの出口の海峡などのようなチョークポイントを通過しなければならなかったとしたら、Uボートの仕事ももっと容易になっていただろう。


1944年になっても潜水艦を発見するための日本の装備は、1942年と比較してちっとも向上していなかった。連合軍潜水艦の対空レーダーが改良されつつあったことを考えると、却って悪くなっていたともいえる。日本の対潜哨戒機が視認できるようになる前に潜水艦の方が日本機に気付いてしまうことの方が多かった。日本機の乗員の見張りスキルを鍛えても、連合軍潜水艦の対空レーダーの効果を打ち消すことはできない。対潜哨戒機の頻繁に飛ぶ海域での連合軍潜水艦の戦術は、昼は潜航してやり過ごし、夜間にレーダーを持たない日本の艦船をレーダーを使って攻撃するものだった。こういった状況だと、対潜哨戒機の乗員の見張りスキルを向上させても意味がないと思うがどうだろうか。このゲームのいまの仕様だと潜水艦はほとんど常に発見されてしまうし、発見された潜水艦は攻撃されてしまう。史実では日本の対潜戦闘で沈んだ連合軍潜水艦は一ヶ月に1隻ていどだったから、ちっともそれをシミュレートしていない。上手な日本側プレイヤーが連合軍の潜水艦の活躍の程度を少しは減らすことがあってもおかしくないとは思うが、おとぎ話の域に入ってしまってはまずい。


これはゲームでドキュメンタリーではないから、日本側がもっと対潜戦に励んでいたらとか、ミッドウエイで日本が幸運をつかんでいたり暗号の解読されたいたことに気付いていたらとか、アメリカが準備万端でパールハーバーが攻撃されるのを待ち構えていたたどうだったろうと、想像する人がいるのもおかしくはない。でも私としては、detection levelが減らされること、特に夜や悪天候の時には低値になることを望む。また潜水艦のバランスとは別の話だが、日本の飛行機の研究開発はおとぎ話の域に入っているし、連合軍の四発爆撃機のこのゲームでの使われ方もその類いだ。


自軍の潜水艦のdetection levelをチェックしてみたら、すべて0か10のどちらかだった。その中間の数値を示しているものはなかった。これって変?


日本側を持ってAIと対戦しているうちのゲームでチェックしてみたら、同じような結果だった。またdetection level値とmax detection level値とが違った値を示すことってほとんどないことに気付いた。マニュアルのdetection levelについて読んだけど、TFのdetection levelってきちんと機能している?


James B. Woodは2007年刊のJapanese Military Strategy in the Pacific Warで、日本が適切なコンボイシステムを採用していたら、艦船の損失の50%は軽減したろうと推定しているとのことだが、これは推測にしか過ぎず、彼は専門家かも知れないが、私はその意見に賛成できない。理由のその1は、大西洋でのいたちごっことは違い、太平洋でのアメリカ軍は日本のコンボイの移動を的確につかんでいたので、日本が大きなコンボイを秘密裏に運行できなかったろうこと。その2、情報に基づいて、アメリカは潜水艦をコンボイの通過する海域に集中させ、ドイツも試みた狼群戦術を実施することができた。その3、大西洋で連合軍側が戦術的に優位に立っていたのとは対照的に、日本にはまともな電波方位探知機も機載レーダーも対水上レーダーもソナーもなかったので、昼は追跡し夜になって集団で攻撃することで、緒戦でのドイツのUボートの戦果に匹敵する驚くべき程の戦果をあげ、太平洋でのアメリカの狼群戦術は成功した。日本の船が夜間には頼るものがないという状態は終戦まで続いていたから、大きなコンボイを組んでも、アメリカの潜水艦に獲物を差し出すことになっただけだったろう。護衛艦艇の数が多少増えても、複数の潜水艦が協力すれば同じことだ。日本側にもレーダーやソナーを装備した艦艇が増えていきつつあったことを指摘する人もいるが、それらの艦艇は戦果をあげることはできなかったんだ.... 


あなたの指摘の通り、情報の面で二つの大洋での戦いは大きく違ったんだと思う。ドイツが大西洋のコンボイの情報を把握していた時期、ドイツは戦果を挙げていた。ドイツが長距離哨戒機や情報面での優位を失い、浮上するで発見されてしまうようになると戦果は減っていった。反対にドイツの暗号を解読して連合軍がUボートの位置を追跡できるようになったことや、対潜戦闘の方法を改良したことがドイツの失敗の主な原因だろう。日本がこれを模倣できたとは思えない


日本のソナーは悪くなかった、少なくとも連合軍のものと同程度だったとSilent Hunter IVのフォーラムで読んだ記憶がある。レーダーはまた話が別だし、爆雷はもっとお粗末で、ヘッジホッグのような装備はなかった。


Silent Hunterのフォーラムは私も目を通していたことがあった。Subsim.comかな?技術的な問題に関してのレベルは低かったように思う。 


あのフォーラムに古くから出入りしている人たちは知識が豊富だし、潜水艦の技術面の細々としたところまで解説してくれる。あと、日本のソナーのできについて調べてみたことがあるが、大戦開始時には連合軍と同等だった。しかしその後は遅れる一方だったから、日本がたとえヘッジホッグの開発に成功していたとしても、どこに向けて発射すべきか分からないから、意味がなかったろうね。


www.fischer-tropsch.org このサイト、私が知る限りで一番、技術的な問題に詳しい。専門家でない人は、サマリーをまず読んで、次にSection IVのGovernment Report、U.S. Naval Technical Mission to Japan、report E-10を読むといい。かなり大きめのPDFだからご注意を


ご教示ありがとう。石炭からどうやって液体燃料をつくるのかが分かった。うちのバーベキュー用の石炭が余った時には役立ちそうだ。


AmigaでプレイしたSilent Hunterが懐かしい!プレイしてとても良かった一番最近のSilent HunterはGW modを導入したSilent Hunter IIIだった!素晴らしいできだった。でも、その後のSilent Hunterは台無しだ。


私もSilent Hunter IとIII(Grey Wolves mod)とIVをプレイした。開発会社はその後のSilent Hunter Vでドル箱を台無しにしてしまった。でもIVも良くなかった。開発チームはルーマニア人だったかな、とにかくアメリカ海軍について知識のある人はいなかったようだ。私はナチをプレイするのは嫌いだが、それでもGrey Wolves modを入れたSilent Hunter IIIは傑作の一つだ。


パッチをあててmodを導入したSilent Hunter IVがこのシリーズの中でも一番の傑作だと私は思う。Grey Wolves mod入りのSilent Hunter IIIもよくできているから熱中できる。でもSilent Hunter IVの方が変更可能な点が多い。


私もパッチをあててmodを導入したSilent Hunter IVをプレイしたことがある。でも、アメリカの潜水艦に乗り組んでいた経験があると、良いゲームだとは感じない。ユニフォームや見張りの仕方や壁に掛けられている時計などなど、些細だが気になる間違いがたくさんあるんだ。ゲーマーとしてみれば面白いんだろうが、潜水艦乗りにはあらが目立ってしまう。Silent Hunter IIIにもおかしな点はあるんだろうが、私はドイツの潜水艦に乗り組んだことはないんでね。


Silent Hunter IIIについて聞いてはいたが、私はアメリカ海軍以外をプレイしたくはなかった。太平洋の潜水艦戦に匹敵するようなものはないんだと思う。Silent Hunter Vはダメダメだったようだ。いつかまたSilent Hunter IVをプレイすることがあるかもしれないが、きっとすぐに飽きてしまって「AIとプレイする代わりにWitPのターンを勧めた方がいい...」と感じることだろう。


若い頃、Silent Hunter IとIIをプレイして、その次はAces of the Deepで、最後にSilent Hunter IIIを買った。GW modを導入したSilent Hunter IIIは最高だった。残念なのは狼群戦術と戦略面が欠けていたことだ。Silent Hunter Vにも大きな期待をもっていたが、発売直後の不評と面倒なDRM問題とで離れて、私はWiTPとARMAをプレイし始めた。


mod制作者たちは、Silent Hunter Vを改良するmodの制作に成功したかな?私も、優秀なmod制作者が素晴らしいmodをつくってくれないか、またmissing boatや期間や照準の問題を解決してくれないか、SubsimのSilent Hunter Vのフォーラムに注目している。たしかにキャンペーンの目的が変だった点を含めてmodで解決された問題も多いが、GW modを導入したSilent Hunter IIIの良かったのは、指揮官キャラを変更できるなんていうのとはまったく違った点なんだ。Silent Hunter Vを開発したのはルーマニアのスタジオのかなり優秀なチームで、modを導入できるようにつくられている。でも、開発チームか、販売会社のどちらかが、Silent Hunter Vを良い作品に仕立て上げるまで待てなかったんだろう。


Silent Hunter Vを面白くプレイするには、複数のmodを組み合わせて導入する必要がある。RSRDはキャンペーンのmodで対日戦のフルキャンペーンができるようになり、無数のコンボイの航行するバニラとは違って、海はほとんどからっぽになる。大戦初期は独行する商船との戦いが主で、また新型駆逐艦ではなく駆潜艇と戦うことにある。しかしこれらはスクリプトで動かされているTFだから、何回プレイしても同じ日に同じ場所に上陸侵攻が行われてしまう。例えば12月の初めにフィリピンのViganに行けば、史実通りに菅野支隊の上陸を目にすることができる。何度プレイしても史実通りの構成のTFだ。戦史に関する本が手元にあれば、良い狩り場を100%予知することができるわけだ。ただしこれは水上戦闘艦のTFだけで、コンボイは数が多かったから史実通りというわけではない。緒戦期の商船はコンボイを組まず航行し、後半になって5-10隻の小さなコンボイが登場する。これまでに作られたmodの中でも、TMO modとReal fleet boat modがゲームプレイを改善してくれる主なmodで、この2つのうちのどちらか一方を選択して(ご希望なら、他の種類のmodとともに)導入することになる。ゲームプレイを改善してくれるmodを複数いっしょにつかうことはできない。どちらかのmodを導入すると、ゲームバランスの問題の解決、新たなユニット、もっともらしい撃沈方法(砲だけで撃沈するのは困難だし、対空砲だけで撃沈することは不可能になる)をもたらし、アーケードゲームのようなばかばかしさを取り除いてくれる。また、これらは大西洋作戦を可能にするmodなので、ドイツ側をプレイするならモンスーン作戦もプレイできるようなmodも導入しておいた方がいい。あと、グラッフィクやサウンドに関するmodで、ユニフォームを変更できるし、ラジオ局を追加できる。BBCやルーズベルト大統領の炉辺談話や戦時のプロパガンダや東京ローズの声を聴いたりもできるようになる。


私はNES(ファミコン)版のSilent Serviceをプレイしたことがある。Silent Hunter IVもプレイしてみたが、うちこむことはできなかった。


私の一番好きなのは、今でもAces of the Deepだ。AIのできはひどいが、コンセプトと表現はすばらしい。


私もAces of the Deepに熱中した。DOS時代の末期で、たしか狼群戦術も再現されていたと思う。小さなコードで驚くほどいろんなことを表現していた。Win 95が登場するとサウンドドライバーが非コンパチだったから、試行錯誤してはみたが、断念せざるを得なかった。Win 98でも動いてくれなかった。DosBoxで試してみたことはないけれど、3インチディスクだったからもうドライブが手元にない。グラフィックはみすぼらしいしね。記憶の中にとどめておく方がいいだろう。


Silent Hunter IVを手動照準、100% realismでRun Silent, Run DeepとTMOのmodを入れてプレイした経験から、WitP AEに手を染めることになった。 "Run Silent, Run Deep" modは日本の全艦船の運航歴を収めていて、日本のコンボイをもっともらしく再現している。これを入れないと、多少の変化はあるが、駆逐艦2隻と貨物船6隻とタンカー1隻と客船1隻という組み合わせのコンボイにいつも出会うことになってしまう。


スレの主題とははずれるが、Silent WarとSteel Wolvesという細部まで表現した二つのボードゲームがある。デザインチームは全沈没艦船など多数の統計を系統的に分析している。二つのゲームともソロ用で少し面白みには欠けるが、別の戦略が試されたらどうなったろうかを示してくれる。開戦時のドイツの艦種構成と数、連合軍商船・護衛艦艇・ドイツ潜水艦の建造速度とを考えると、ドイツが大西洋の潜水艦戦に勝利できた見込みはなかった。モデル化の際に重要視されたのは、主要交通路に存在した潜水艦の魚雷発射管の総合計数だ。アメリカの潜水艦は大きいので、この観点からすると理想的だ。ドイツ海軍は第一次大戦から、戦果がもっとも期待できるのはイギリス諸島の沿岸海域だという誤った結論を引き出してしまったが、対潜哨戒機の発達で主な狩り場は大西洋中央のair gapに限られるようになってしまった。ドイツ潜水艦は狩り場へ到着するまでの時間が長く、補給用潜水艦を併用しても、この海域に十分な数の潜水艦を揃えることはできなかった。デーニッツもこれに気付いて、もっと大きな潜水艦を建造するようにしたが、ドイツの工業力には限りがあり、建造速度は充分ではなかった。ドイツの潜水艦の方が敏捷にうごけたが、対潜攻撃によく耐えたとまではいえない。敏捷性は優先されるべき性能ではなかった。連合軍のすすんだ対潜戦闘技術を相手に日本の戦果はもっとひどかった。アメリカ潜水艦の対水上・対空レーダーは戦力を増加させる要素として機能し、日本の潜水艦対策を無効にしてしまった。


あなたはそのレスをつける目的のためだけに、Mtarixのフォラームに登録してくれたみたいだね(訳注:上のレスをつけた人のこれまでの総レス数は1)... いらっしゃいませ、これまでROM専だった方。その2つのゲームでは、作戦をたてたり、レーダーなど、間接的にでもモデル化されているの?


Silent WarとSteel Wolvesはプレイヤーが潜水艦隊指揮官としての決断に専念できるよう作られている。生産や技術的な問題のほとんどはあなたより上の階級の人が決断する事項(でもゲーム内にとりあげられてはいる)として扱われている。このゲームは(100隻以上の潜水艦の)作戦をたてることに焦点を当てているので、哨戒する海域を選択することになるが、それぞれの海域ごとに獲物や対潜戦闘の危険度が違う。アメリカの魚雷の欠陥や対潜技術の進歩についても扱われている。無味乾燥気味ではあるがよく練られたゲームだと思う。元の質問に戻ると、開戦時のドイツの潜水艦は哨戒任務の中で目的地への往復に費やす時間が長かった。とくに、連合軍の対潜努力でイギリスの本国海域から追い出された後はそうだった。大きな潜水艦の建造が軌道に乗った頃には、海上通商路をめぐった戦いに勝てる見込みが失われていた。話は別だが、私は1980年代からGary Grigsbyの作品が好きだった。仕事が忙しくてプレイする時間が取れなかったが、最近WitPの存在を知り、プレイし始めた。もう少しUIまともで、細かなところまで管理する必要がなければとは思うが、WitPはこの分野を変えてしまったゲームだと思う。


私はmod(潜水艦には影響ないもの)入りのWitP AEを、ベテラン日本側プレイヤー相手にPBEMしている。今1943年3月で、潜水艦にスイッチが入ってからは一日に2-3発は命中して、その半分は撃沈につながる。相手は日本側特有の手練手管に秀でた人だが、日本側のコンボイが通過しなければならないという海域の数は多いし、そういったチョークポイントを通過するコンボイのすべてを厳重に護衛できるわけではない。連合軍側プレイヤーが戦術を身につけると、あとは算数の問題になる。つまり、潜水艦の基地をより前方に展開するほど、パトロールに従事できる期間が長くなるし、対潜哨戒機の覆域で護衛艦艇がついている商船でも攻撃される機会が増える。緒戦期は重要な海域をカバーするのに充分なほどの潜水艦がなかったが、プレイ時間の半分を潜水艦への指示に費やしていた。連合軍側をプレイする時には、史実に近い戦果を残せるよう努力しているが、長い期間プレイしてみると史実より多くの潜水艦を失っていた。水上艦による襲撃を別にしても、連合軍側は緒戦期から日本の船腹量にダメージを与えることができる。 私はMcLellan(誰?)のように振る舞おうとはしていないし、むやみに艦船を欲しがっているわけではない。日本の商船にダメージを与えるという目標を追求するには、潜水艦の犠牲はつきものなんだ。私は、どちら側の潜水艦もバランスを崩すほどのものだとは感じていない。1943年中盤までの対潜能力がすこし強すぎるかなと思う程度だ。でも、プレイを繰り返したベテランが対潜機材を有効に使って史実以上の戦果を挙げることは当たり前のようにも感じる。実際には、数ヶ月とか数年を掛けないと獲得できなかった有効な戦術を、即座に応用できるんだからね。