2011年6月17日金曜日

開戦時、父島にいる南海支隊をどうつかうか


グランドキャンペーンの開戦時、父島に144連隊と第15根拠地隊を載せた船団があります。Guam Invasionと名付けられているように、史実ではグアム島の攻略に使われたようですが、そのままグアムに向かわせるのはもったいない気がします。ラバウルに行かせたいなと思っていますが、ポートモレスビーに向かわせたらどうかとEarly MoresbyというスレをDevチームの人がたてています。かなり古いスレですが、開戦時のおさらいとして読みなおしてみたので、紹介します。
5000名もの南海支隊をちっぽけなグアム島ではなく、ポートモレスビーに振り向けたら、開戦後一週間以内に上陸できる。その頃のオーストラリア軍基地に駐屯する兵力はとても少ないから、配置されている兵員がしっかり(なにしろオーストラリア人だからね)対上陸戦闘をしたとしても、武器も少ないから、圧倒できるだろう。
でも、何のために?ポートモレスビーはオーストラリア東岸攻撃の策源地とみなされているが、どうもしっくりこない。例えば、ポートモレスビーから日本軍はどこを攻撃する?飛行艇で夜間空襲でもする?おおっ、怖...
短期・中期的に見れば、ポートモレスビー占領は手詰まり。日本側は陣地構築と補給を要する遠い基地を抱えたことになるし、連合軍には日本の手に落ちたポートモレスビーを無力化する戦力がない。
だれか、しょっぱなからポートモレスビー占領という策を試みた日本側プレーヤーはいる?結果はどうだった?

上陸自体には問題ないと思う。問題は上陸船団を守ること。開戦から一週間だと機動部隊はポートモレスビー近海まで来れないので、連合軍は空母を心配しなくてもいい。ラバウルが落ちてないと陸上攻撃機を心配する必要がないし、もしラバウルが陥落していたとしてもAIr HQを配置する必要がある。爆装だと陸攻の威力は限定されるから、かなりの機数を集めないと。できる連合軍プレーヤーなら、オーストラリア・ニュージーランドから巡洋艦をかき集めるだろう。それら巡洋艦から日本側は上陸船団をきちんと護衛してやるか、さもなければ連合軍側が反撃しないでいてくれるという僥倖を祈ることになってしまう。不可能ではないが、解決の妙案が思い浮かばない。

こういったことは、事前の計画と海軍艦艇の配置に関わる問題だね。日本の6隻の戦艦は本土に陣取って決戦に備えていた。でも実際にはパールハーバーの攻撃でそんな決戦なんて起こらないことがはっきりしたのに。

このアイデアを活かすにはReluctant Admiral modをつかってやるといいと思う。それでも、ポートモレスビー攻略は、ルソン島の攻略が済んで14軍か16軍が自由に使えるようになってからが最前だと思う。

日本にとってのポートモレスビー占領の価値は、このゲームでも史実でも一緒で、連合軍に基地として使わせないこと。オーストラリア攻撃の策源地として日本がポートモレスビーを使えるかというとその可能性は低いと思う。ラバウル陥落の直後に占領するのが賢いやり方だ。

戦艦の配置まで含めると、このスレの問題から離れてしまう。解決策を見いだすことは決して不可能ではないだろう。でも、その解決策を見いだすのはプレーヤーのあなた自身だ。

南海支隊での占領もうまくいくと思う。でも、まずグアムを占領して、後にポートモレスビーというのもうまくいくでしょう。連合軍プレーヤーとしての感想だが、日本側プレーヤーが望むなら昭和17年8月までポートモレスビーを維持し続けられるとは思えない。

オーストラリア、ニュージーランド攻略を考えているのでもない限り、ポートモレスビー占領は連合軍に利用させないためだという点は同じ意見だ。また、断固たる意思を持つ日本側プレーヤー相手には昭和17年後半までポートモレスビー防衛は困難で、その頃になっても防衛を試みることは背伸びし過ぎかもしれない。
ここは史実とこのゲームの大きく違う点だ。史実の日本は比較的小兵力でポートモレスビー攻略を試みたが、昭和17年5月という早い時期だったにも関わらずうまくいかなかった。

私の相手の人が素のWitPでこれを実行してポートモレスビーを占領したが、木曜島(トレス海峡の島)のところで食い止めることに成功した。その後はポートモレスビーを目標にした空襲で爆撃機のパイロットのスキルを訓練することができた。私はポートモレスビーを奪還しようとはしなかったが。フィリピンと中国から本土を爆撃し始めると、撤退していった。

壊れたレコードのように同じことを繰り返したくはないが、この作戦については私も以前言及したことがある。しかし、早期にラバウルやポートモレスビーを占領することが日本を利するのかどうかがよく分からなかい。ラバウル・ポートモレスビーを早期に占領してもoilもresourceも得られないし、サプライは送らなければならないし、スターリングラードになるみたいな気がした。もう少し後になってから、機動部隊の支援を受けて占領する方がいい。それまでは連合軍にサプライ補給について悩んでもらい、連合軍が空母の喪失もありだと思える時期に実行して、できれば機動部隊どうしの戦いにまでなることを期待しよう。

私の経験は素のWitPでのものだが、ポートモレスビの占領は連合軍の4発爆撃機から広い地域を守るのに必須。AARを読むとAEではポートモレスビー占領に関してはあまり議論の余地がなく、連合軍に利用させないための占領という意味では、ダーウインがその焦点になっている。

ジャワが陥落すると、ポートモレスビーは簡単。戦力不足もあるが、どうせ無駄死にさせることになるポートモレスビーへの増援なんて考えようともしていない連合軍プレーヤーが多いと思う。ただ、日本側にきちんと攻略部隊を使わせるために、守備の兵員だけは置いておくことにしているが、ここが主防御線というわけではない。とにかく、日本側は都合のつく時にポートモレスビーを占領すべきだ。ブナかラエに飛行場を築けば、一式陸攻が連合軍を遠ざけておいてくれる。私の相手はブナから陸越えで攻めてきたが、サプライの問題はなかったようだ。連合軍が保持し続けていた場合どうなるかという点以外、ポートモレスビーは日本にとって何の意味もない、

ポートモレスビーからラバウルが4発爆撃機に攻撃されることを考えれば、CairnsやTownsvilleから飛んで来るのなんて大したことない。連合軍側がどんな兵力をつかえるのかが分かっているので、AEでは話が簡単になっている。
Ironmanシナリオをプレイしているが、AIは1942年2月中頃にポートモレスビーを占領した。ただし、2隻の軽巡と駆逐艦と哨戒艇数隻ずつと、AKLとAKとAPを合計40隻以上失ってだが。


AEの問題ではないが、史実の日本は1942年初頭にポートモレスビーを占領するという絶好の機会を逃した。 もう数個旅団余計に駐屯していれば、攻略に苦労したろうけれど。
連合軍側でPBEMをしているが、私の相手はポートモレスビーを早期に攻略し、Portland roads(どこ?)、Coen、MeraukeとHorn islandを占領して大急ぎでオーストラリアの角に取り付いた。これは彼の計画した通りの行動だった。道路網に乏しいことが彼に有利に働いた。1942年6月、さらなる前進は押さえることができたが、いつになったら彼を追い出すことができるか分からない。水上艦隊と空母の激しい戦いや艦砲射撃の結果は痛み分けで、オーストラリ東海岸が上陸の脅威にさらされることだけは防いだ。Cooktownを守ることができたが、Normanton(ヨーク岬半島の西側の付け根)をめぐって戦闘中だ。次の焦点はダーウィンだが、すでに時期を失したと思う。ここまでをまとめると、いずれ消耗して行くことは避けられないにしても、この戦域のどこでどのように戦うべきかと言う点に関して彼はとてもうまくやった。オーストラリアを無視することはできないので、航空兵力と海軍艦艇の多くをオーストラリア防衛につぎ込んだので、現状では攻勢をとれない。この間ずっと彼は計画通りに陣地の構築を続けている。彼はオーストラリアでの完全な勝利を夢見ていたが、それは食い止めた。
後から振り返ると、ケアンズとタウンズビルとCharter Towersを断固として保持することがヨーク岬半島よりも重要だったと思う。上記の地点さえ確保していれば、ダーウィンをはじめとして奪回は容易だったろう。連合軍プレーヤーが防御に力を入れれば、オーストラリア征服は相当な幸運がないと無理だ。日本側の策として、ポートモレスビーとニューギニア全島を獲得することに賛成だ。連合軍の手にポートモレスビーをゆだねたままにしておくと、史実通りの出血と帝国の崩壊を招くことになるだろう。

私は144聯隊にはグアムをパスさせ、ポートモレスビーの代わりにラバウルに上陸させることにしている。ラバウルの占領には充分すぎる兵力だが、ポートモレスビーを簡単に占領できるというほどではない。
連合軍がポートモレスビーに増援を送らない限り、どこかからもう1-2部隊を加えればポートモレスビー占領にも充分な兵力となる。連合軍が増援を送ることは、長い目で見れば日本側にとって有利になるのだが。
私のPBEMでは、なるべく速く航海させ、ラバウルに12月20-22日に上陸させた。ポートモレスビーには1月7-8日に144聯隊ともう一聯隊を加えて上陸させた。AEではこれが日本にとって標準的な進攻だと思う(訳注:この前の私のPBEMでは大阪の第4師団をつかって12月28日に占領しました)。機動部隊をほかで使うという選択をするのでなければ、戦力が足りないという事態にはならないはずだ。

AIも同じような動きをするのかどうか知ってる人はいない?

Reluctant Admiral modのシナリオ70をつかった私のPBEMでは12月25日にポートモレスビーを占領した。この作戦に関してはつかったmodは影響していないと思う。機動部隊の半分が真珠湾攻撃後、ラバウルとポートモレスビー攻略支援のために駆けつけた。最初にラバウルを占領し、再度乗船してポートモレスビーを攻略した。私は144連隊を載せた上陸船団の設定を誤ってしまい、12月中は戦闘に参加することができなかった。とても急いでいたので、上陸させた部隊の中にair supportやengineerは含まれていなかった。戦闘の修正AV値を防御していた部隊を比較してみると、こんなにたくさんの部隊を派遣する必要はなかったようだ。しかし、連合軍が早めに増援を送る場合もあるので、後悔するよりは安全に勝てる方が望ましい。
Ground combat at Port Moresby (98,130) 
Japanese Shock attack 
Attacking force 13353 troops, 92 guns, 0 vehicles, Assault Value = 477 
Defending force 3371 troops, 37 guns, 3 vehicles, Assault Value = 97 
Japanese adjusted assault: 291 
Allied adjusted defense: 15 
Japanese assault odds: 19 to 1 (fort level 2) 
Japanese forces CAPTURE Port Moresby !!! 
Allied aircraft 
no flights 
Allied aircraft losses 
No Allied losses 
Combat modifiers 
Defender: terrain(+), preparation(-), experience(-) 
Attacker: shock(+), fatigue(-) 
Japanese ground losses: 
557 casualties reported 
Squads: 0 destroyed, 50 disabled 
Non Combat: 1 destroyed, 23 disabled 
Engineers: 0 destroyed, 0 disabled 
Allied ground losses: 
1642 casualties reported 
Squads: 71 destroyed, 11 disabled 
Non Combat: 41 destroyed, 11 disabled 
Engineers: 18 destroyed, 0 disabled 
Guns lost 29 (29 destroyed, 0 disabled) 
Vehicles lost 4 (4 destroyed, 0 disabled) 
Units retreated 3 
Assaulting units: 
Guards Mixed Brigade 
16th Infantry Regiment 
24th Infantry Regiment 
Defending units: 
2/1st Ind Coy 
A Coy/NG Rifles 
D Coy/NG Rifles 
49th Australian Battalion 
Port Moresby Brigade 
15th RAAF Base Force 
戦略的な意味についてだが、ポートモレスビー奪取の価値は前方基地として使うというよりも、ニューギニアが戦場として焦点となる前に封じこめてしまうことだと思う。日本側プレーヤーはポートモレスビーの港や飛行場を拡張すべきではないと思う(陣地構築はした方がいい)。そこから出撃すべき目標はない。もし、前方に艦隊のための基地が欲しければミルン湾を拡張した方がいい。少なくともその方が海上からの補給が容易だ(訳注:ブナに陸揚げしたサプライは陸路を通って自動的にポートモレスビーに輸送されるので、ポートモレスビーの方が補給は容易です)。日本にとってポートモレスビーの前進基地としての価値は低いが、大戦初期から中期の連合軍にとっては前進基地として素晴らしい位置にある。

あなたの意見は、日本陸軍がポートモレスビーに対する見方とそっくり同じだ(日本海軍はポートモレスビーをオーストラリアに対する攻撃発起点として使うという夢のような考えをもつことになったが)。ポートモレスビーとニューギニアは、ラバウルを安全にするために確保すべきもので、ソロモン諸島の基地も同じこと。日本側プレーヤーは連合軍側がポートモレスビーを陸上部隊でいっぱいにし飛行場をレベル5以上に拡張する前にすばやく占領すべきだ。日本側プレーヤーがその気になれば、そんな状態になったポートモレスビーを奪取することもできるだろうが、それは機動部隊か大部隊の陸上機を必要とし、数個師団が参加する、史実のポートモレスビーを目指した作戦がちっぽけなものに見えるような”大”作戦になってしまう。
私のPBEMでのポートモレスビーをめぐる戦いはそんな風な怖ろしい状態になってしまった。私たちは南方資源地帯の戦いに集中していて、命令に従って向きを変えポートモレスビーを目指した時には、巨大な電柱が立っていた。周囲にはレベル5にまで拡張できる新しい基地もいくつかみられた。1942年中頃には手に負えない状態となってしまった。攻撃するには数個師団が必要と思われたが、他にも手を染めていた作戦があったので兵力が足りなかった。外周を先に落として固めその後に残った内側を落としてゆくという史実とは逆を行き方が、AEにおける最善の戦い方になることがしばしばある。

「そんな風な怖ろしい状態」を戦っているもう一方の当事者として、AARにも書いたように私は違う見方をしている。ただ、初期にはポートモレスビーを準備なしで攻略できるが、その後になると注意を払った作戦が必要になり、その戦闘の損失がこの戦域の日本を消尽させてしまう可能性があるという彼の意見には賛成だ。
パッチによるサプライ輸送の変更で、ダーウィンのにはHorn Islandを通過する航路か、オーストラリア西海岸を北上する航路でサプライを海上輸送しなければならなくなった。あの戦争でHorn islandに大飛行場を建設する必要が生じたり、戦前に船着き場や陣地が整備されていたのはこのためだった。もし日本がポートモレスビーを占領していれば、ダーウィンへの補給や蘭印への作戦は台無しになってしまう。

連合軍にポートモレスビーとHorn Islandno保持を許すと、この側面からパースからPort Hedland、Broomeといったドットベースづたいにダーウィンまで安全に攻め上がることができるようになる。日本にとって原油・燃料の供給源を守ることは必須だ。
日本がオーストラリアで長期の陸上戦を戦う能力を持っているのでもない限り、それは重要ではないのでは?撤退は上陸よりも難しい。

上記のレスにもあたReluctant Admiral modのシナリオ70では、南海支隊はトラックから出発し、重巡部隊が護衛している。ラバウルは12-13日までには占領が可能で、その後の順当な行き先はポートモレスビーなので、増援が送られてくる前、クリスマスまでには占領することができる。連合軍側プレーヤーに選択枝を与えるために、2個大隊と基地部隊と3個飛行部隊を搭載した船団が12月7日時点であって、もしポートモレスビーに送られてそこにいる支隊と合体すれば連隊にすることができる。この増援があると一個連隊でポートモレスビーを陥落させることは困難になる。これは史実とは異なっているが、両軍にとって面白い選択枝であり、私はこの設定が気に入っている。史実通りに配置されたシナリオ1の上陸船団について言うと、グアムを飛ばしてラバウルに向かうという意見に私も賛成だ。グアムはもっと小さい特別陸戦隊か海軍警備隊2個で占領できるが、ラバウル占領には兵力が必要だ。ラバウルを占領した後、私ならなるべく早くポートモレスビーに向かう。遅くなるほど、日本側の損失が増えることになろう。

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