2012年5月26日土曜日

TES5 Skyrim

Sims3をかなりプレイして、新しいショータイムのデータセットが発売されました。データセットを入れると、また一から始めないとバグなんかの可能性があるのかなとも感じて、しばらく休止することにしました。そのかわり、とうとうSkyrimを始めてしまいました。
イヌは臭いしうるさいので嫌いですが、ネコさんたちは好きで、これまでにも少なからぬ数のabyssinianやsomaliのネコさんたちと暮らした経験があります。そんなわけでキャラクターはカジートの女性を選びました。まあ、カジートはネコさんというよりどこかのlynxっていう印象ではありますけどね。そして、ネコさんはお耳の飾り毛の長い方が素敵。人間の世界にはつけまつげがありますが、きっとカジートの世界の化粧品にはつけ飾り毛なんてあるんじゃないかなと想像して、耳に飾り毛をつけてみました。このキャラは、最初のおためしにと思ってつくったもので、システムがランダムに提示してくれたキャラの耳に飾り毛をつけるだけしか変更を加えませんでしたが、今までのところはずっとこのファーストキャラでプレイしています。
連休のあとくらいから少しずつ進めてレベル19になりました。ファストトラベルは使わない縛りを自らに課しているので、まだ全部の都市を訪ねてはいません。アズラ様の星の黒い方をゲット(冒涜者よ、この祠から出て行きなさい、と言われてしまった)し、ホワイトランで購入した家の改装がようやく済みました。スクリーンショットは我が家です。Skyrimはメジャーなゲームですし、発売後半年以上になるので、筆のたつ方がたくさんプレイ日記を公開しています。細かい点はそういった方におまかせして、私の感想をいくつか。
全体的なSkyrimの印象ですが、傑作ですね、これは。バニラのOblivionどころか、好みのmodで手を加えたOblivionにも負けてないというか優れている作品だと感じます。風景はきれいで地方ごとの特色もはっきりしているし、radiant AIにさらに磨きがかかったようでNPCの言動もさらに自然になったし、また手抜き感のあったOblivionのダンジョンとは違ってしっかりつくり込まれています。また、Oblivionではほとんど感じ取れなかったMorrowindの風味が復活したのもいい感じ。例えば、真鍮の色をしたDwemer製のカラクリやBGMなど。
フィールドを散策中にMorrowindのBGMがかかると図のCliff Racerのことを憶い出します。Cliff Racerは高いところを飛翔していて、山間の道を歩いていると遭遇することが多いmobでした。しかし遭遇して戦闘のBGMに変わっても、すぐには低空まで降りて来てはくれず、しかもMorrowindの戦闘システムではスキルが高くないと攻撃にはずれが多いので、戦闘の決着がつくまでかなり時間がかかる点が鬱陶しいmobだったのです。Skyrimではドラゴンがその鬱陶しさを継承しているmobです。 ドラゴンは、戦闘のBGMに変わってもすぐに近づいてはくれず、時々高いところからブレスを浴びせかけてきます。「時々」になってしまうのは、プレイヤーキャラへの攻撃に専念せず、付近にいる野生動物やNPCにもちょっかいを出しながら上空を旋回しているからです。かといって、逃げれば追いかけてくることも少なくないし。Skyrimのウリはドラゴンなんだと思いますが、決着がつくまで時間がかかって面倒なmobなmobであることはたしかです。
MorrowindでもOblivionでも、NPCとの会話中は相手のNPCの顔がクローズアップされて、周囲の時間が止まっていました。RPGではこれが普通の仕様だろうと思います。しかしSkyrimではNPCとの会話中にも周囲の世界の時間は流れ続けます。ゲーム世界をよりリアルなものにするための仕様の変更で、Bethestaさんの意欲はみとめたいと思います。ただ、この仕様変更に問題がないわけではありません。近くの別のNPCが、プレイヤーキャラと会話中のNPCとの間を歩いて通り抜けようとしたり(その結果、プレイヤーキャラは体当たりで移動させられる)、畑を耕そうとしたりなど傍若無人の振る舞いがみられるようになってしまいました。まあ、現実世界と違ってそれでお互いが悪意を抱いたりはしないようなのでいいんですけど。
Skyrimは日本語音声・日本語字幕でプレイできます。NPCが日本語でしゃべるRPGって前回はいつプレイしたかというぐらい久しぶり。Skyrimの世界はOblivionnの世界よりも規模が大きく込み入ってもいるので、日本語で話をしてもらえると理解しやすくて助かります。しかし、日本語で話されるが故の欠点も目につきます。例えばSkyrimで起きている反乱の原因に白金協定(White-Gold Concordat)とそれによるTalos信仰の禁止があります。なので白金協定はとても重要なものだと思うのですが、これを「はっきんきょうてい」と読む声優さんと「しろがねきょうてい」と読む声優さんとがいます。NPCごとに読み方を違える必要があったとは思えないので、単に日本語の側のゆれですよね、これは。当てレコ用の台本の感じにはすべてふりがなを振ることが必要なんだろうと思います。他にも、羊肉「ようにく」なんてことばが話されています。書き言葉では羊肉という単語を使いますが、しゃべる時には「ひつじのにく」ですよね、ふつうは。これは翻訳者が書き言葉と話し言葉をわきまえていないからこんなことになったんでしょう。こういった粗はいくつかありますが、全体としてみると、 吟遊詩人役の人の歌などを含めて、翻訳さんも声優さんも頑張っていると思います。
Skyrimにいるカジートは街道上でムーンシュガーやスクーマといったご禁制の薬物を扱う売人、追いはぎ、隊商くらいで、その少なさに気付きます。もともとカジートは南のElsweyrが故郷で、こんな寒いSkyrimまで移動して来ている人が少ないということのようです。また、カジートの隊商は都市の中に入れてもらえず、城門外で店を開いているとNPCが話していました。たしかに都市の中にいる良いカジートで想い浮かぶのは吟遊詩人大学くらいかな。このようにカジートに対する差別があるのは明らかなのですが、プレイヤーキャラのカジートが明らかな差別を受けないのは残念な気がします。Morrowindだとカジートとアルゴニアンには厳しい言葉遣いがされていましたが。
昨日はマルカルスという街で「誰も逃げられない」というクエストに巻き込まれました。マルカルスの街中の銀鉱山で強制労働させられていたフォースウォーンという一派が反乱を起こし、郊外にある自分たちの要塞に向かって脱出してゆくのですが、その途中でマルカルスの街の衛兵たちとの間で戦闘がおこり、衛兵を全滅させてしまうのです。フォースウォーンと衛兵、双方ともに多数のNPCが参加する戦闘ですが、NPCたちの動きはスピーディーだし、画面はカクつくわけでもないし、迫力あるシーンを見ることができました。Oblivionのクバッチやブルマでの決戦より良くできていました。
Skyrimのプレイ中にはキーボードの左上の方にあるescキー、tabキー、Qキーをよく使います。Macと違ってWinのキーボードにはescキー、tabキー、Qキーに囲まれて半角/全角キーがあるのですが、この半角/全角キーを押すとコンソール画面が表示されます。私は、プレイし始めてから数日の間、それがコンソール画面なのだと言うことに気付かず、フリーズしたのだとばかり思っていました。だってキーを押しても数桁の変な16進数が表示されるだけで、その状態から脱出できない(脱ける方法はあるが直感的ではない)んですからね。仕方がないのでその度に電源をオフにして、Windowsを再起動していました。私のほかにもこの問題で悩んだ人は少なからずいるんじゃないでしょうか。そもそもキー配列表にコンソール画面の出し方が説明されていないのはマニュアルの不備なんだと思います。

プレイを開始して間もない頃、リバーウッドの村でドラゴンに襲われました。ドラゴンとの戦闘に村人も参加し、鍛冶屋のアルボアさんが巻き添えを食って死亡してしまいました。村の鍛冶屋業は配偶者のシグリッドさんが嗣いでくれるのかなと思っていたのですが、今のところそうはなっていません。Skyrimの開発中に、NPCの商人や手工業者が死亡しても家族が継承するというようなふれこみがあったと思うのですが、そうなってはいないんでしょうか?それとも、アルボアさんの亡骸はまだ村の小さな橋の上に残っているので、それが消失するまで家業の継承は起こらないのかな?


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