2010年3月15日月曜日

War in the Pacific: Admiral Edition の AAR


SRA(南方資源地帯)攻略のテンポを比較したり、戦略のヒントにしたりなど、AARは読んで面白いだけでなく、かなり役立ちます。フォーラムには多くのAARが投稿されていてそれぞれに特色がありますが、それらの中でもぜひおすすめしたいのが、この2つ。
この2つのAARは、同一のPBEMを対象に、日本側、連合軍側のプレーヤーがそれぞれ書いているものです。小さな情報から敵の機動部隊の位置や上陸目標などを推測する考え方や、戦略がとても勉強になるAARです。それに加えて、 Against the Wind: Cuttlefish (Japan) vs. Q-Ball (Allies) の方の文章は抑えめでコクのある名文だと思います。
Cuttlefishさんはかなり慎重な人で、SRA攻略のテンポはゆっくりです。ただ、南東方面に関しては積極的で1942年5月からニューカレドニア攻略作戦を開始します。そして、5月末から8月17日までの長い攻城戦の末、ヌーメアを落としました。ニューカレドニアとニューヘブリデスが日本の手に渡ると、史実で実施された米豪遮断作戦以上の脅威になってしまいます。しかし、連合軍側のQ-Ballさんは、1942年前半という時期に日本の機動部隊との空母決戦を行うことは避け、あえて米軍空母を温存する策をとります。
この間、Q-BallさんはDarwinより南にあるオーストラリアの基地の空港と港を整備します。米軍空母を温存した意図は、オーストラリア西岸中南部を策源地として、チモール島とフローレス島の合計5カ所に同時に上陸作戦をしかけるためだったのでした。1942年9月末に出発した上陸船団は揚陸に成功し、10月上旬のうちには滑走路が整備され戦闘機がCAPを開始します。これらの基地を拠点に、Q-Ballさんは小スンダ列島を西に進み、下図のように1943年2月にはセレベス島南西端に位置するマカッサルの占領に成功したのが現在の状況です。史実よりも連合軍の反撃がかなり早くなってますね。


0 件のコメント: