今年の1月のfortificationの強化にかかる日数とサプライの量というエントリーで、fortificationの強化にかかる日数とサプライを検証したhow it works - fort buildingというスレを紹介しました。こんどは飛行場と港の建設にかかる期間とサプライの必要量について検証して報告しているHow long to build a base?というスレについて紹介します。拡張工事に必要な期間やサプライの目安が分かってとても便利と感じるとともに、この報告を読んで驚いたのは、ある拠点の拡張工事に従事できる工兵分隊数に上限があるということです。連合軍の物量を以てしても、ローマは一日にしてならず、しかし4~5日なら可能、という感じに大量の工兵を用意すれば大きな飛行場がごく短期間にできあがるというのは確かですが、それにも限度が設定されているとは、WitP AEはほんとに深いゲームですね。
建設期間に影響を与える因子
- 建設用工兵車両1台は1個工兵分隊に等しい。1個工兵分隊は1建設ポイントを産出する。
- サプライの消費速度。combat modeの工兵は、建設作業をしているかどうかにかかわらず、だいたい同じ量のサプライを消費する。
- combat modeの工兵がいつも同じ速度でサプライを消費すると決まっているわけではない。私は、工兵30個分隊と60個分隊と120個分隊に、建設作業を行わせた状態となにも作業させない状態とで検証してみた。同じサイズどうしを比較すると、建設作業に従事していてもしていなくても、同じ程度の消費量だった(combat modeの工兵で、建設作業を行っている60個分隊と行っていない60個分隊とは、だいたい同じ消費量だった)。工兵30個分隊と60個分隊と120個分隊とでは消費量は異なっていた。工兵分隊の数が多いほど、一分隊あたりのサプライ消費量は少なくて済んだ。工兵一分隊あたり2サプライという決まった消費量はないようだ。
- 分隊の数が奇数の工兵は、1分隊多い場合と同様に扱われていた(たとえば、5個分隊は6個分隊と同じように振る舞った)。
- 拡張の対象としている施設(飛行場または港)のSPS(Standard Potential Size)が0より大きく、現在のその施設の規模がSPS以下ならば、同じ規模の施設(飛行場または港)を拡張すのに消費するコストはどこでも等しい。つまり、0(1)から0(2)~0(9)のどの地点でも規模1の飛行場を建設するのにかかるコストは等しい。このコストを標準コストと呼びたいと思う。
- 港または飛行場をSPSより一つ大きい規模に拡張するには、標準の2倍のコストがかかる。
- 港または飛行場をSPSより2または3大きい規模に拡張するには、標準の4倍のコストがかかる。
- 0(0)のdot baseを規模1にするには、標準の20倍のコストがかかる。
- 1(0)を2(0)に、 2(0)を3(0)に拡張するには、標準の40倍のコストがかかる。
- その拠点のSPSの合計値(港のSPS+飛行場のSPS)が、その拠点で建設作業に従事できる工兵分隊の数に影響する。
- 工兵は一日に12時間作業する。第1ターン(訳注:第1ターンは昼間しかない)と第2ターンの建設の成果は同じなので、工兵は昼間作業して、夜間は休むようだ。
- 島嶼の場合、その大きさ(駐兵可能数6000も60000も無制限も)は建設の速度に関係しない。
早見表へ注釈
- 合計SPSが0の拠点(0(0), 0(0)に施設を新設しようとするのは良い考えではない。少数の工兵しか作業に従事させることができず、規模が大きくなると作業に従事できる工兵の数がさらに減る。
- しかし、SPSの合計が0より大きい(たとえば 0(3), 0(0))拠点の0(0)の施設を新設することはずっと容易だ。表には含めなかったが、1の場合よりずっと多くの工兵に作業させることができるので、ずっと速く工事が進行する。
自明だろうと考えて検証しなかった点
- 建設にかかる時間とコストは、どの工兵でも等しい。
- SPSの計算の点では、港がなく飛行場だけの拠点は、飛行場と港をともにもつ島嶼の拠点と同様に扱われる。
- fortificationの強化の程度(訳注:どの程度までfortificationが強化されているかは、建設の速度とコストに影響しないとスレ主さんは仮定したのでしょう)
検証を簡単にするために工夫したこと
- 検証の間にsupportや工兵分隊の中でdisabledになったものもあったが、影響が小さいと考えて無視することにした。
- 標準コストは、実際には394とか296というような切りの良くない数字だった。表にはこれらを一番近い100の倍数にまるめて表示した。これにより、必要な工兵分隊数やコストが少し多めにみつもられてしまうことになる。ただし、真の数値との差はわずかだと思う。
ベータパッチの1108p7を適用して検証した。
シナリオ11(Marianas 1943)を改変して検証に使用した。
建設にかかる期間とコストをみつもるための表をふたつ提示する。最初の表は1ターンで実施可能な施設拡張量の生データだ。2番目の表はみやすくするために、数値を百の倍数にまるめたものだ。数値はすべて建設ポイントを表している。1工兵分隊は1ターンに1建設ポイントを産出する。
質疑応答
当たり前のことを質問しているかもしれないけど、この表の数字を理解するのにご教示願いたい。
上の表の”1”の行の”3”の列以降は、すべて394になっている。これは、工兵(建設用工兵車両も含む)のする仕事の最大値が394だということだろうか?もしそうなら、このヘクスに398分隊の工兵を配置すると、394分隊は仕事をするけど、残りの4分隊はトランプをして遊んでるっていうことだろうか?
この394という数字にはカッコがついていないが、充分なサプライがあれば1ターンで港の規模を0から1まで拡張できるっていうことだろうか?また建設している対象が飛行場なら、飛行場も1ターンで0から1まで拡張できるわけ?そして、もし100(394のだいたい4分の1)工兵分隊しか配置されていなければ、0から1まで拡張するのに4ターンかかるの?
それから、”2”の行の”3”の列には、498(84%)と書かれている。この欄はすでに1だった施設を2まで拡張するという意味だと思われるが、この数字の意味するところは、498工兵分隊が配置されていれば1ターンで1から2への拡張の84%まで進行するということ?そして、250工兵分隊が配置されていれば1ターンで1から2への拡張の42%まで進行するということかな?
すべて、お察しの通り
一つはっきりさせておきたい。港や飛行場を建設する目的では、建設用工兵車両は工兵分隊5個分という以外には、なんの特別な作用はないってことでいいだろうか?工兵分隊10個と建設用工兵車両1両は、建設に従事するという意味では、工兵分隊15個と同じなのだろうか?
その通り
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