工兵のイロハというエントリーで紹介したENGINEERS IN A NUT SHELL(工兵のイロハ)を書いたKnyverという方がTender and Support/Auxillary Ship Guideというスレに、母艦と支援艦艇についてもまとめてくれていたので紹介します。読んで学んだ点は少なくなく、例えばいわれてみれば当たり前のような気もしますが、母艦が弾薬補給と同時に燃料補給の役割も果たしていることには気づいていませんでした。
母艦と支援・補助艦艇ガイド
wwengerさんに触発されて書いたもので謝意を示したい。
他からの引用も含まれている(おすすめの使い方は例外)
母艦は埠頭での修理に協力する(訳注:本項ではpierside repairを埠頭での修理と訳すことにしました)。
港に修理に協力できる母艦が存在していて、その港のどの艦船もReapir Ship repairモードを選択していなければ、母艦は埠頭での修理に貢献する[14.2.3.7]。
母艦は弾薬補給時に燃料補給も行うことができる。
弾薬補給のできる母艦は条件があえば燃料補給も行える(例えば充分な燃料とops pointがあるなど) [forum – don bowen]。
母艦が弾薬補給を行うには、港に係船(訳注:本項ではdisband/anchoredを係船と訳すことにしました)させておかなければならない。
対象の武器の弾薬補給ができないほど規模の小さな港(港の規模0でもだいじょうぶ)でも、適切な母艦が係船していれば可能になる[20.1.2.2]。
貨物スペースの大きさによって、母艦の弾薬補給の能力は制限される。
母艦が補給できるのは、弾薬補給コスト[20.1.2.2にリストがある] がその母艦の貨物積載可能量以下の弾薬に限られる[20.1.2.2]。例えば、オーストラリアのPlatypus級ASの貨物積載可能量は1200トンなので、アメリカの潜水艦の多くが装備している、弾薬補給コストが1290ポイントの21インチMk 14魚雷を補給することができない。
母艦は弾薬補給すると、積載しているサプライを消費する。
TFが弾薬補給すると、サプライが消費される [20.1.2.2]。修理に際してもサプライが消費される [15.0]。したがって、母艦は弾薬補給と修理のためにサプライを積載しておく必要がある。母艦が仕事をすると積載されたサプライが減少する。なのでときどき母艦をTFに仕立ててサプライを積載しなおすことが必要になる。
母艦を組み入れることのできるTFの種類
港に係船されて機能を果たす以外に、母艦はSupport TFに組み込まれて任務を果たす[6.1.1.1]。
母艦と艦船修理ポイント
損傷のない母艦(AS、ADなど)は工作船としても機能し、ops pointをすべて修理機能につかうと、1ターンに最大で83ポイントの修理ポイントを産出する(つまり、工作艦は1ターンに最大0.83のダメージを修理することができる)[14.2.3.2.1.1]。
母艦による兵装の修理
兵装修理ポイントは、他のダメージを修理する機能と別に産出される[詳細は14.2.4を参照のこと]。しかし、母艦が修理できる兵装は、その母艦がダメージを修理できる艦種に搭載されているものに限られる。
修理のできる母艦と工作艦
AR, ARD, AS, AD, AGPとAGは他の艦船を修理する能力を持っている。これらの艦船をまとめてRepair Shipsと呼ぶ[14.2.3.2]。Repair Shipsはそのタイプごとに修理できる艦船とダメージのタイプが決まっている[14.2.3.2]。Repair Shipsが艦船の修理に協力できる時には(つまり、Repair Shipsが港にいて、修理対象となる艦船の修理能力があって、他の修理に専念していない)、修理モードの選択枝にRepair Shipsオプションが表示される[14.2.2.1]。TFにくみこまれて港にdockしているRepair Shipsは、修理能力を発揮できない[14.2.2.2]。他の仕事に専念していなければ、損傷のないRepair Shipsは各ターンに1000 Ops pointsの仕事ができる(翌日に持ち越すことはできない)。損傷がなく、他の仕事をしていないRepair Shipsは 1ターンに最大83ポイントの修理ポイントを産出する。したがって、Repair Shipsは1ターンに最大で0.83のダメージを修理することができる[14.2.3.2.1.1]。Repair Shipsは優先指定された艦船の修理に従事することもできる [14.2.3.2.1.3]。この場合、Repair ShipsのOps pointsはまとめて(訳注:港に複数のRepair ShipsがいればそれらのOps pointsをまとめてということか)優先指定の対象に振り向けられ、1ターンに最大で1.4のダメージを修理することができるが、Ops pointの一部が無駄になるペナルティが課せられる[14.2.3.2.1.3]。Repair Shipsは、損傷した艦船が即応可能状態(readiness)の修理モードでも[14.2.2.1]、埠頭で機関停止状態(stood down)の修理モードでも[14.2.3.3]、その修理に協力することができる。
覚え書き:まず埠頭で修理するモードでSysダメージを修理し、ついでRepair Shipモードでその他のダメージを修理する方がいいことが多い[forum]。
覚え書き:ある艦船の修理に特定のRepair Shipを指定することはできない[forum]。
覚え書き:Repair Shipモードを指定して損傷艦(例えば駆逐艦)を修理しようとしたとき、その港からその艦種を修理できるタイプのRepair Ship(駆逐艦を修理できるのはADかAR)がいなくなると(たとえばADやARをTFに組み込んでしまってどこかに移動させてしまったりとか)、自動的に埠頭での修理モードに変更される[forum]。
覚え書き:損傷艦船の修理にその艦船のダメージを修理することのできるRepair Shipを利用するためのRepair Shipモードにするには、1)その港にRepair shipをdisbandする 2)修理対象の艦船をその港にdisbandする 3)修理対象の艦船を機関停止状態(stood down)にする 4)マウスカーソルを“Pierside”の文字に合わせてクリックし、“Repair Ship”と表示させる[forum]。
覚え書き:修理するとサプライが消費される[15.0]。したがって、Repair Shipはサプライを積載していないと修理することができない(訳注:ARはサプライを積載できないので例外でしょう)。Repair Shipが仕事をすると、積載されていたサプライが減って行くので、ときどきTFに組み入れてサプライを積み込むことが必要だ。
覚え書き:Repair shipsは埠頭での修理に役立つが、Repair shipsモードを指定された艦船はRepair shipsの機能しか利用できない。最善の修理方法を求めるならRepair shipsモードは選択しない方がいい。コードにReapair pointの割当を委ねなさい。ある艦船の修理を優先させたい時には、その艦船をRepair shipsモードに指定し、その他の艦船は港の修理機能を利用するモードにしておくべきだ。特にこれは浮きドックを利用する時にあてはまることだ。修理対象の艦船が一隻しかないなら、埠頭での修理を選択しなさい。コードが港とRepair shipsの修理機能をすべてその一隻に割り当ててくれる。Repair shipsは、Repair ships(または浮きドック)の提供する機能を欠いている小さめの港で使うのがベストだ。修理を要する艦船がたくさんあって輻輳している時には、大きな港でもRepair shipsが役立つ[forum strategy post by don bowen 6/2010]
このあとに、AS、AD、AV、AVD、AVPからACM、AMcなどなどたくさんの艦種について説明されていますが、あまりに長いので省略。気になった時にこのページをみることにしましょう。
提示したスクリーンショットはカムラン湾にいるI-159です。Engine Damage 1(major)があります。このダメージは、即応可能状態(readiness)でも、 埠頭で機関停止状態(stood down)でも修理不能という赤い文字が表示されてしまいます。Reluctant Admiral modをプレイ中なので、カムラン湾には開戦時から工作艦(AR)が1隻います。この工作艦を割り当てるモード(Reapir Ship)にすると修理を完遂することができます。ここで疑問なのは「Repair Shipsは、損傷した艦船が即応可能状態(readiness)の修理モードでも[14.2.2.1]、埠頭で機関停止状態(stood down)の修理モードでも[14.2.3.3]、その修理に協力することができる」とこのガイドにはあり、またマニュアルの該当の項にもその旨書かれていました。工作艦は5以下のMajor Engine damageとMajor Flotation damageを修理する能力があります。埠頭での修理には母艦(この場合は工作艦AR)が協力してくれるということなら、埠頭で機関停止状態のままでI-159のmajor damage 1が修理できてもいいように感じます。なんとなく以前はそうなっていたような気もします。modでこういう仕組みが変更されることはないと思うので、もしかするとベータパッチで変更されたものでしょうか。
また「損傷のない母艦(AS、ADなど)は工作船としても機能し」「損傷のないRepair Shipsは各ターンに1000 Ops pointsの仕事ができ」とあります。工作艦(AR)と母艦 (AS、ADなど)が修理機能を発揮するのは、自艦に損傷のない時、つまりSysダメージもFltダメージもEngダメージも0の時に限定されるのでしょうね。この制限もこれまであまり気にしたことがありませんでした。後方から前線の港に移動させた工作艦や母艦は航海中に少しはSysダメージを被ることもありますから、到着直後は修理機能を発揮できないのでしょう。
他方、この長いまとめを読んでみても、母艦の弾薬補給機能と母艦自身の損傷の有無の関係についての記載はありませんでした。母艦が弾薬補給機能を発揮するにも損傷がない状態が必須なのでしょうか?マニュアルには該当する記述はないし、私自身もこれまで気にしたことがなかったので分かりません。これはRA modで開戦時にBabeldaobにいるAKE Carc Maruですが、アンボンに進出させたところでB-17のPort Attackにより大きな損傷を受けました。この状態だと弾薬補給機能を果たすのは無理そうですが、やはりSys 0, Flt 0まで修理しないと機能しないんでしょうかね。
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