4月になってからフォーラムにMeet the Forumitesというスレがたてられています。内容はというと、フォーラムの常連さんたちが、職業・年齢・居住地・家族構成・学歴・職歴・座右の銘・いま読んでいる本をさらしてゆくというものです。このスレはすでに9ページ、レス数250まで伸びていて、某巨大掲示板のようにネット上では匿名性の強い状態でやり取りすることの少なくない日本とは文化が違うなと感じます。このスレによると、すでに退職して悠々自適の人もかなり多いので、かなり高齢だと思っていた私もWitP AEの常連さんたちの平均年齢くらいなんですね。また、アメリカ人が一番多いのは当たり前ですが、イギリス、オーストラリア、カナダといった英語圏に加えて、ドイツ、フィリピン、フィンランド、スロバキア、マルタ、ベルギー、スウェーデンなどなど英語圏以外のプレイヤーもたくさんいることが分かります。ただ、日本人のレスは一つもついていません。
これまで、フォーラムで発言している日本人らしき人の存在に気付いたことはないので、日本人のレスがついていないのは当たり前に感じます。私自身、フォーラムで発言したことはほとんどありませんし、このスレに自分をさらそうという気にもなりません。ただ、このゲームの一方の側が日本であることを考えると、日本人以外の人たちにとっては不思議にみえる現象なのではないかと思いますね。
フォーラムで発言する日本人がほとんどいない現象は、平均的日本人の文化的背景を反映しているのは確かでしょうが、プレイヤーの数が圧倒的に少ないことの方が効いているかなと想像します。このゲームのアクティブな日本人プレイヤーっておそらく二桁、多くてもかなり少ない方の三桁でしょう。日本の参加した最後の本格的な戦争を扱ったこのゲームに日本人プレイヤーが多くなさそうなのはなぜか?
理由のひとつは、英語のゲームだから。でも、ふつうの文章が読めればいいわけだし、リアルタイムでのヒアリング能力が要求されるようなタイプのゲームと違って、調べる時間的な余裕がいくらでもとれるので、義務教育と高校とあわせて6年間の英語教育を受けている人ならふつうは問題ないはず。
理由のふたつめは、複雑なゲームシステムとルールの量です。フォーラムには繰り返し同じような初心者の質問のスレがたてられています。その質問者の多くは英語を母国語とする人たちなので、このゲームに関しては英語が問題と言うより、ゲームの規模が大きすぎることの方がとっつきにくくさせているようです。
そして、もうひとつ考えられる理由としては競合するゲームの存在です。非英語圏の国々では母国語用の太平洋戦争のゲームなんてありそうもないことでしょう。でも、日本には、 太平洋戦記、太平洋の嵐といった、それにあたるゲームがあります。そういったゲームをプレイしているので、わざわざ敷居の高い英語のゲームにまでは手を出さないという人も多いんではないかなと。
私もむかしむかし、最初の太平洋の嵐をプレイしてはまり、同じくGAMのリリースしたバトルや、ジェネラル・サポート社になってからのグロス・ドイッチュラントや日露戦争も楽しくプレイしました。この頃のゲームはPC98用でしたから、だいぶ前の引っ越しの時に、もう98用のゲームをプレイする環境をもつことはないだろうと考えて、FDもマニュアルも処分してしまいました。今振り返ると惜しいことをしたと後悔しています。
太平洋戦記もプレイしたことがあります。2の方のマニュアルと宣伝用のハガキですが、これを見て、前作の発売が9年も前のことだったのかと改めて驚かされます。ただ、この作品は買ったはいいが、すぐに飽きてしまった覚えがあります。Gary Grigsby作の太平洋戦争ゲームは、War in the South Pacific(ホビージャパンが日本版を出しました) → Uncommon Valor → War in the Pacific → War in the Pacific Admiral Editionと着実に進化してきましたが、太平洋戦記 2の方は20世紀の太平洋の嵐をそのままひきずっていて、9年前の段階でもすでに古色蒼然たるゲームになっていましたから。
その太平洋戦記はきのう新たに3が発売されたそうです。さすがに9年も製品を購入していないユーザーにはお知らせのハガキは来なかったので、ジェネラル・サポートのサイトを覗いてみました。 前作のお知らせハガキにも、「本ゲームの最大の特長は綿密なリサーチに裏付けられた詳細なデータにあり」と書かれてありますが、新作の方も「圧倒的なデータ」とか「1099の種類に及ぶ兵器が登場」とかいったうたい文句が載せられています。でも、肝心の前作と比較してどこが変化したのかが分かりにくい印象でした。基本的なシステムは前作と同じなんでしょうか?もしそうなら、21世紀のいまプレイしたいゲームとはいえないし、兵器の種類の多さが特長というのは、かなり外しているとしか思えません。少なくとも負けっぷりを楽しめるゲームにはなっていないように見受けます。またPBEMは可能なんでしょうか。
ともあれ、実際にプレイした人の感想がネットに出まわるのはこれからでしょうから、それらも読んでみたくはありますが、ゲームとしてはあまり期待できないのかな。
ともあれ、実際にプレイした人の感想がネットに出まわるのはこれからでしょうから、それらも読んでみたくはありますが、ゲームとしてはあまり期待できないのかな。
8 件のコメント:
蠣崎幕府の管理人、蠣崎若狭守です。
太平洋戦記3が本日発売されましたね。私はAmazonでタッチの差で次回入荷待ちになってしまいました。
太平洋の嵐やバトルをご存じと言うことは相当のオールド・ゲーマーですな。
さて、太平洋戦記3ですが、おそらく、WITPのようなPBEMは搭載されていないと思われます。
ジェネラル・サポートの海戦史シリーズや鋼鉄の騎士はネット対戦機能はありますが、これはMMORPGのような機能なのでPBEMとは言い難いでしょう。
太平洋戦記シリーズ、グロス・ドイチュラント2、空母戦記2はネット対戦機能はサポートされていないです。
前作の発売が9年前・・・もうそんなにたつのですね。その間に、空母戦記2とグロス・ドイチュラント2をリリースしているから、それだけ間が開いてもおかしくないのかもしれませんな。
いつも情報をありがとうございます。
私は太平洋の嵐DXや太平洋戦記をプレイして厚い取説には免疫力がある方だと思っていますが、このゲームには正直、心が折れ(長く解り難い上に英語!)て、ネットゲームのMinistry of Warに逃げ出し… 最近、再びこのゲームをプレイする様になりました。
さて、太平洋戦記3ですが、1ターン3日なのでAPDが役立たず(というか鼠輸送が再現不可)、航空隊、聯隊や指揮官といった燃える要素が無い。 但し、物資の種類が細かいのでガソリンを何処にどれだけ置くかとか補給面での悩みはこのゲーム以上かと。でも買わないだろうな。買うなら買い損ねた空母戦記2を買う。 ま、その前にこのゲーム…
いつも情報をありがとうございます。
私は太平洋の嵐DXや太平洋戦記をプレイして厚い取説には免疫力がある方だと思っていますが、このゲームには正直、心が折れ(長く解り難い上に英語!)て、ネットゲームのMinistry of Warに逃げ出し… 最近、再びこのゲームをプレイする様になりました。
さて、太平洋戦記3ですが、1ターン3日なのでAPDが役立たず(というか鼠輸送が再現不可)、航空隊、聯隊や指揮官といった燃える要素が無い。 但し、物資の種類が細かいのでガソリンを何処にどれだけ置くかとか補給面での悩みはこのゲーム以上かと。でも買わないだろうな。買うなら買い損ねた空母戦記2を買う。 ま、その前にこのゲーム…
私の場合は初めてやった太平洋戦争もののゲームが「太平洋戦記2」でした。
当時は、歴史を追体験できるこのゲームに感動したことを覚えています。しかし、ある程度ゲームシステムが理解できるとAIが馬鹿なので簡単に相手の攻勢を撃退できてしまうことと、航空機だけで地上部隊や艦隊を殲滅できるので生産量が増える戦争後半になると日本軍が楽になるというトンデモ展開になってしまうので冷めてしまいました。
ジェネラルサポートのHPで「太平洋戦記3」の広告を見ましたが確かに収録兵器数の多さを前面に出していますね。国内でこのような戦略ゲームを開発しているメーカーほぼ全てに言えることですがどのシリーズも新しい作品を出す毎に収録兵器の多さをアピールするのはなぜなんでしょうね。そこはゲームの面白さとはそれほど関係ないと思うんですがね。しかも大抵ゲームの基本システムはほとんど変わっていなかったりしますし、絶対リソースの投入先を間違えているように思えます。
「太平洋戦記3」はとりあえず試しに買ってみようかなと思います。時間がかかるゲームなのでなかなか踏ん切りがつかないかもしれませんげど。まあ、積みゲーがさらに高くなりかねないですがね。
みなさん、コメントありがとうございます。アマゾンで売り切れということはかなり売れてるんですね。
みなさんの御武運をお祈りするとともに、プレイしてみての感想をどこかで公開されることを期待しています。
太平洋戦記3を買いました。
私はこういうゲームをはじめたのは太平洋戦記2からなんです。確かに相手のAIが馬鹿というのは感じますが、それでも楽しくプレイできたので、まだこういう戦争ゲームをプレイしています。
war in the pacificは、英語のマニュアルに悪戦苦闘して一度投げています。遊びをせんとやさんのブログを見て、もう一度マニュアルを読み返して、ようやくなんとなくプレイできるまでになりました。日本人プレイヤーが少なく、PBEMが出来ないのは寂しいですね。
太平洋戦記は確かに戦術面においての再現性は低いですが、兵器の性能なんかは、war in the pacificよりも史実に忠実です。何より日本軍にとっては兵の命(航空機の撃墜)なんかよりも、領土の確保や戦争の継続性が重要だったわけで、飛行機が連合軍より落とされたからポイントで同じだけマイナスというのは何か納得が出来ない部分があります。せめて撃墜ポイントや領土ポイントを連合軍とは調整してほしいなと感じます。撃墜や兵の損害が1/2でも終戦の時期まで十分いい勝負が出来る気がします。
war in the pacificが非常に素晴らしいゲームだと思いますが、戦記3にも優れている点はあると思います。ゲームとしての出来に勝敗をつけるならwar in the pacificに軍配を上げますが、想定しているプレイ時間なんかも違いますし難しいところです。
さて太平洋戦記3の出来ですが、過去のシリーズを楽しめた人には非常によい出来に仕上がっています。ただ、遊びをせんとやさんには向いてないように感じます。ゲーム性はwar in the pacificに劣りますので。
まあ何にせよ、war in the pacificのゲームファンを太平洋戦記が拡大したのは事実だと思います。現に私はそうです。私はジェネラルサポートさんには頑張ってほしいと思っています。
コメントありがとうございます。おっしゃる通り、ゲームとしての目標が違うということでしょうね。
3はプレイしていないのでわかりませんが、太平洋の嵐から太平洋戦記2までの経験からいうと、太平洋戦記は「攻略」を楽しむ人のためのものという印象です。
WitPはAI戦も可能な仕様ですが、真価が発揮されるのはPBEMです。対AI戦用にポイント制も取り入れられていますが、PBEMでポイントを気にする人なんていないと思いますよ。日本側を持っても、負ける過程に楽しみを見いだせるゲームかなと思います。
空母戦記2はインターネット対戦、LAN対戦機能がありますね。嘘書いてました。
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