1943年4月30日、ケンダリーで激しい砲雷戦が繰り広げられました。連合軍はアンボンのヘクスにいた7つのTF(フレッチャー級駆逐艦のTF3つ、Wickes級駆逐艦のTF、ニューオーリンズ級重巡4隻のTF、重巡アラカルト3隻軽巡2隻のTF、英C級D級軽巡のTF)を計画通りケンダリーの艦砲射撃に送り出しました。前日の時点で日本の哨戒機にこれらのTFを目撃されていたので、これまでながらくケンダリーの番をしてきた日本の水上戦闘TFも逃げてしまうのではとも思っていましたが、どうしてどうしてそんなことはなく、ケンダリーのヘクスには戦艦陸奧・伊勢、軽巡由良・球磨・多摩・北上、駆逐艦浦風・嵐・若葉・有明という10隻が堂々たる布陣でパトロールしていました。これだけ強力な陣容ならどんな連合軍TFがやって来てもたたきのめせるという目論見だったのでしょう。
- 日本TF vs フレッチャー級駆逐艦7隻
- 日本TF vs Wickes級駆逐艦4隻
- 日本TF vs フレッチャー級駆逐艦8隻
- 日本TF vs ニューオーリンズ級重巡4隻
- 重巡3隻軽巡2隻艦砲射撃
- フレッチャー級駆逐艦5隻艦砲射撃
- 軽巡2隻艦砲射撃
海戦は上記の順番で戦われました。昨夜は17% moonlightと暗く、雲もあって最大視程は8000ヤード。最初に相手を発見したのはフレッチャー級駆逐艦7隻のTFのレーダーで距離は1万7000ヤードでした。日本のTFの見張り員は8000ヤードに接近するまで気づかず、フレッチャー級が先手をとることができました。以前、陽炎級とフレッチャー級というエントリーで紹介したように、フレッチャー級駆逐艦の威力については定評があり、早くそれを実体験してみたいと願っていましたが、ようやくそれが実現しました。みごと、戦艦陸奧に魚雷を2本たたき込み撃沈してくれたのです。長門はすでに1942年9月16日、クーパンの艦砲射撃にやってきたところをBBアイダホが撃沈してくれていますから、これで「日本ノ誇リ」を2隻とも沈めたことになります。またこの第①戦では軽巡大井と駆逐艦浦風を損傷させ火災が発生したのに対し、沈んだ連合軍艦はDD LaValletteだけで、その他はDD O’Bannonが中破(5インチ砲1門が破壊された)、DD Aulickが小破しただけでした。
第②戦はWickes級駆逐艦4隻で、ともに7000ヤードで相手を発見しましたが、戦艦伊勢の武田勇艦長が先手をとってcross the 'T'を指示しました。Wickes級は第一次大戦中の旧式4本煙突駆逐艦でしかも数も4隻と少なかったので、DD Craneが滅多打ちにされて沈没し、DD Kennisonも大破しています。DD KennisonはEscort TFに編成されてすぐに後退していますが、3ヘクスしか移動できていません。しかも、Sys(排水ポンプを含む装備・機器類)ダメージが47で、Flt(浸水)ダメージが44もあり、いちばん近いNamleaまで5ヘクスもありますから、生還できるかどうかなんともいえないところです。
第③戦はフレッチャー級駆逐艦8隻でしたが、こんどは日本の見張り員が5000ヤードで先に発見しました。その結果、雷撃は成功せず、軽巡由良に2、駆逐艦嵐に1発の砲弾を命中させましたが、各2発の砲弾の命中したDD ConyとDD Jenkinsが中破してしまいました。こちらは戦闘離脱後に4ヘクス移動できているので、なんとか明日にはボエラにたどり着けるでしょう。なお、この第③戦のコンバットアニメには軽巡大井、駆逐艦浦風・若葉が登場せず、それまでに発生した火災の影響で沈没したか、またはEscort TFに編成されたかしたのだと思われます。
第④戦はニューオーリンズ級重巡4隻のTFです。双方が7000ヤードで相手を発見し、戦艦伊勢の武田勇艦長は後退を命じました。しかし、これまでの戦闘で損傷していることもあってか遁走には成功せず、撃ち合いとなりました。表に示した日本側各艦に命中した砲弾の多くがこのTFによるもので、また戦艦伊勢、軽巡北上、駆逐艦嵐に各1本の魚雷を命中させ、北上と嵐はすぐに沈没しました。連合軍艦も被弾していますが、重巡4隻はいずれも小破、レーダーの損壊したDD Hullが中破といったところでしょうか。
水上戦闘はこの4戦で終了しました。すでに戦闘のできる状態の日本艦がいなくなったからだと思われます。連合軍は重巡4隻小破、駆逐艦2隻沈没・2隻大破・3隻中破・3隻小破とひきかえに、戦艦1隻撃沈・1隻大破(?)、軽巡2隻撃沈・2隻大中破(?)、駆逐艦3隻撃沈・1隻大破の戦果をあげることができました。思ったより被害が少なくて済んだのは、最初の①~③戦を駆逐艦が先行して戦ってくれて、重巡の到着した第④戦までにすでに日本艦は損傷し、しかも弾薬も残り少なくなっていたからだと思います。最初に重巡TFが到着して正面から殴り合っていたら、もっと大きな被害が出たことでしょう。
このあとに到着した3つのTFは目的のケンダリーへの砲撃を実施しました。守備隊のdevice 2個を破壊し34個をdisabledにするとともに、飛行場と港にもAirbase hits 51、Airbase supply hits 3、Runway hits 101、Port hits 8、Port supply hits 1を命中させ、また駐機中の二式戦 27機、零戦 8機を撃破しています。これだけのダメージを与えているのですから、ケンダリー飛行場が機能を停止してくれていればよかったのですが、夜が明けてから哨戒飛行に向かったカタリナ飛行艇1機がケンダリー上空でCAPに撃墜されていますから、まだまだ健在なようです。
今後どうするか。前日まで228機もいた戦闘機の数が、今日の偵察機の報告によると78機にまで減少しています。本来なら明日にでも四発爆撃機でケンダリー飛行場を叩いておきたいところです。でも、CAPの運用は可能なようだし、日本側が新手の戦闘機を多数ケンダリーに移動させ、明日は旧に倍する機数のCAPがいたりなんていう事態も考えられないわけではありません。また四発爆撃機の露払いとしてケンダリーをsweepすべきNamleaの戦闘機は昨日と今日、LRCAP 80%/Rest 20%という厳しい設定で艦砲射撃TFの上空直縁を行い、かなり疲労がたまっています。というわけで、日本側がどう動くか一日みてから、空襲を実施するかどうか考えたいと思います。もしかするとボエラで弾薬を補充したTFに再度の艦砲射撃を実施させてから空襲ということになるかもしれません。
さて、ケンダリーでの戦闘は連合軍側の勝利で終わりましたが、日本側はスラバヤからビマの連合軍TFを空襲しました。ビマにはWaingapoeからサプライを運んできたLST 6隻が入港していました。前回の輸送任務は無事に済んだのですが、さすがにスラバヤから天山の雷撃距離10ヘクスしか離れていないビマにLSTが入港するのを日本側も黙って見過ごすわけには行かなかったようです。一応、戦闘機2個戦隊にCAPを指示し、Martlet II 6機とP-39D Airacobra 8機が上空で警戒していたのですが、来襲した天山(B6N2 Jill) 81機は13機の零戦(A6M5b Zero)が護衛していて天山の雷撃を食い止めることはできませんでした。LST 6隻に合計で14本も魚雷が命中し護衛のPC Vigilant 1隻(その名前通り油断なく警戒していたのでしょうが、警戒以外になすすべがありませんでした)を除いてすべて沈没してしまいました。
このビマのヘクスには駆逐艦8隻の水上戦闘TFもいました。LST TFが水上艦の襲撃を受けないようパトロールすることと、もう一つ、ケンダリーでの水上戦闘が予想されていたので、もしかすると損傷艦がスラバヤを目指して後退し来るかも知れないので、それの迎撃が任務でした。午後になってまた79機の天山(B6N2 Jill)がやってきました。護衛の零戦(A6M5b Zero)の数は2機に減っていて、CAP 11機(Martlet II 5, P-39D Airacobra 6)が(雷撃後も含めて)7機を撃墜し、対空砲火で3機を撃墜しましたが、71機が雷撃に移りました。駆逐艦はすばしっこいので雷撃されても大丈夫かと思っていたのですが、DD Reidに魚雷が1本命中して沈没し、またやはり魚雷1本命中のDD ShawもSys 18, Flt 58(35), Eng 4(2)と大破しています。DD Reidはこのままビマにdisbandさせれば、即沈没の危険はありません。しかビマにいるとさらに空襲を受ける恐れがあります。ビマにはBB Revengeがdisabandして修理中ですが、戦艦なら大丈夫な250kg爆弾の直撃も、駆逐艦では致命傷。とりあえず、Waingapoeに後退させることにしました。
蘭印ではこのほか連合軍のBeaufort V 6機とBeaufort VIII 9機がディリの飛行場を爆撃し、Airbase hits 1、Runway hits 6のダメージを与えています。ボエラからアンボンの飛行場空襲も指示してあったのですが、今日は飛んでくれませんでした。今日は雷撃機がスラバヤから出撃してくれたのでよかったのですが、日本側が雷撃機をケンダリーやアンボンに移動させ、巡洋艦TFを狙わせないかどうかがやはり心配なのです。あしたはきちんとアンボンを叩いて欲しいものです。
南シナ海ではルソン島北からフィリピン海に抜けようとするタンカー船団をSS Grunionが発見し、TK建川丸に4本の魚雷を発射しました。2本命中したうちの1本が爆発し、積荷の重油が燃え始めたと表示されました。今日の沈没艦のリストには名前がありませんでしたが、助かりそうにないと思います。
ビルマ方面では、雲南の日本軍はその動静が不明のまま。またマグエの連合軍は前日の攻撃で混乱値と疲労値が高く、お休みです。しかしラングーンの日本軍は3日連続となるDeliberate attackをしかけてきました。日本軍の素のAVは3899:連合軍661と大差で、どうみてもダメそうです。しかし、連合軍には準備不足と経験不足のマイナス修正以外に、地形(ラングーンは防御側に有利な都市ヘクス)のプラス修正が大きかったのか、修正AVハ1567:1025。端数は切り捨てとされるオッズ比は1:1で、今日もなんとか持ち堪えることができました。まったくラングーンの部隊の頑張りには驚いています。
死傷者数は表の通りで、連合軍では歩兵分隊が130も破壊されているのが目立ちます。この数字はたしかにショックですが、deviceが破壊されるまでには2 hitsが必要(健常→disabled→destroyed)で、これら130は前日までにdisabledの状態になっていたものがほとんどでしょうから、戦力の低下に直結するとは言えないかなと思います。それに比較して、日本側の歩兵分隊 611個がdisabledになったのは、戦闘前には健常だった歩兵分隊が新たに戦闘不能の状態になったわけですから、こっちの影響の方が大きそうです。このまま明日攻撃されても、まだもつ可能性がありそうです。日本側には、いったん休養をとらせ、爆撃するなり軍艦で支援砲撃させるなりの小技が必要そうかなと思われます。
2 件のコメント:
いつも楽しく読ませていただいております。
陸奥撃沈、おめでとうございます。フレッチャー級大活躍でしたね!
そろそろエセックス級も登場でしょうか。
空母戦も含め、スンダ列島の今後の展開が楽しみです。
陰ながら、連載応援させていただきます。
ありがとうございます。応援してくれている方がいて下さると、中の人の士気もアップします。
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