Logistics 101というスレをたててサプライについてまとめてくれた人がいました。これまでにどこかで読んだことのありそうなことばかりではあります。でも読む端から忘れてしまう感じなので、復習のために訳してみました。1サプライポイント=サプライ1トン
みなさん、
先日、ある基地の貯蔵サプライがどのくらいもつのか計算する方法はないものかと、経験4年のベテランプレーヤーから尋ねられた。他の人にも尋ねてみたが、期待したほど役に立つ情報が得られなかったのだそうだ。
これに関連する事項すべてがまとまった形で提供されれば、彼以外のベテランプレーヤーにとっても、もちろん新人プレーヤーにとっても、便利だろう。最初に断っておくが、以下の記述はオフィシャルシナリオにのみ当てはまる。modの中には関連する事項を変更してしまっているものもある。また、ロジスティックスの重要性について知りたいならば、Andy Macの書いているAARを読むべきだと思う。Andy Macは他のどのAAR筆者よりも、自分の作戦が如何にロジスティックスを考慮に入れてたてられているかを常に説明しようとしていると思う。彼はDevでもあるから、このテーマをマスターしたいと思うなら、彼のAARを見過ごすべきではない。
(A)概説
どのくらいの量のサプライを貯蔵すべきか、貯蔵されたサプライがどのくらいの期間もつのかは、科学ではない。プレーヤーが確実にコントロールできる以外の変数がとてもたくさんある。それら多数の変数の中で同定できそうなのは、ある特定の基地のサプライの量に影響する因子だけだ。そういった因子は、以下の4つの分野に分類することができる。
- サプライの産出
- サプライの輸送
- サプライの破壊
- サプライの消費
これら4分野について以下で詳しく述べる。海軍関係について議論する際には、燃料も取り扱うことになる。当然のことながら、この小論は概要に過ぎない。ゲームシナリオのデータの関与について細部まで知りたければ、マニュアルを読むことをお勧めする。
重要なことだが、あなたの支配する全基地に存在するサプライの総合計量はほとんどなんの意味も持たないということは知っておくべきだ。プレーヤーがなすべきことは、消費される場所にサプライ(と燃料)を保持しておくこと。サンフランシスコやロサンゼルスやサンディエゴに何千万トンのサプライがあっても、ガダルカナルで戦っている部隊を給養する役には立たない。彼らは、ガダルカナルに用意されたサプライからのみ給養される。
(B) ママ、サプライってどこからくるの?
サプライには主に三つの供給源がある
ビルマロードは特別なサプライ供給源で、連合軍プレーヤーがラングーンからTsuyungまでの補給経路を途切れずにたどる(訳注:ラングーンだけを日本側が保持していてもビルマロードは閉鎖されないとのことです)ことができれば、Tsuyungに500トンのサプライが配達される。
(B.1) 各基地へのサプライの自動的な供給
シナリオのデザイナーは、毎日ある基地にある一定量のサプライ(と燃料)が自動的に出現するように設定することができる。このサプライの出現は敵にその基地を占領されると中断される。敵からその基地を開放すれば、またサプライが出現するようになる。
一日あたりのサプライ出現量は、その基地のインフォメーション画面のサプライ欄のスラッシュの右側に表示されている(マニュアル205ページ)。その基地が陥落したり奪還したりする以外には、この量を増やしたり減らしたりする方法はゲーム内にはない。
(B.2) 搬入
プレーヤーが操作しなくても基地には自動的にサプライが搬入されてくる。プレーヤーが自分の意志でサプライ(と燃料)を搬入させることもできる。対戦相手のプレーヤーは自動的な搬入を妨害することもできるし、搬入されたサプライの分配を妨害することもできる。
自動的に搬入されるサプライ(と燃料)のほとんどは陸上を輸送されるが、ある特定の条件下(マニュアル9.3.3.3参照)では海上を輸送されることもある。空路でサプライが自動的に搬入されることはない。プレーヤーは艦船でサプライと燃料を搬入することもできるが、輸送機ではサプライを輸送できるが燃料は輸送できない。プレーヤーは直接サプライを搬入することはできないが、各基地のサプライ要求量やサプライ貯蔵のオプション(訳注:サプライ貯蔵のオプションはベータパッチで設けられた)をいじることにより、ゲームシステムがサプライを輸送する方向や陸上輸送するサプライの量に影響を与えることができる。
敵が支配するヘクスサイドや敵の部隊が存在するヘクスを通してサプライが自動的に陸上輸送されることはない。
自動的なサプライの陸上輸送の頻度は、陸上輸送路の質に依存している。地形と輸送インフラがサプライ輸送に与える影響は、マニュアル8.3.1の表に細かく示されている。
陸上輸送経路では、起点から目的地まで輸送するのに必要なコストを、通過する途中の各ヘクスごとに100から引いた値が算出される。産出された値が、その陸上輸送経路をサプライが輸送される頻度を決定する。
- 89-100の場合には、週に4回。
- 49-88の場合には、週に2回。
- 10-48の場合には、週に1回。
各基地からは、余剰とみなされるサプライのみが搬出される。各基地の必要量の3倍を超えた分のサプライが余剰とみなされる。この余剰のサプライは他の基地に輸送されたり、基地以外の野外ヘクスにいる部隊によって消費されることがある。
輸送機や水平爆撃機によって運ばれるサプライの量は、その機種のMaximum Loadを2000で割った値となる。端数は切り下げだが、各機種とも最低でも1サプライポイントは輸送することができる。
(B.3) 製造企業
ほとんどのサプライは製造業によって生産される。オフィシャルシナリオでは
- 重工業、必要な原料はresourcesとfuel
- 軽工業、必要な原料はresourcesのみ
- 製油所、必要な原料はoilのみ
原材料を生産する施設と、製造業の施設の違いは認識しておかなければならない。原材料を生産する施設は、resource centreとoil centre。これらの施設は敵の部隊がそのヘクスに侵入すると直ちに生産を停止する。敵の部隊がそのヘクスに侵入しても、搬入なり貯蓄したおいたものなりで原料の手当がつく限り、製造業の施設は生産を継続する。
製造企業による生産にダメージを与える手段はいくつかある。
- ・航空機の都市攻撃(マニュアル 151-152ページ)
- ・艦砲射撃
- ・敵による基地の占領。施設が被る被害の程度は、敵による占領時まで残っていた工兵の数に影響される。
(C)ねえ、サプライの貯蔵量が減ってきているみたいだけど。
不思議なことに基地に貯蔵されていたサプライが消えてしまったことに気づくことがある。後述の(D)章で説明する事項を除いて、サプライの貯蔵量が減少する原因として考えられるのは
- サプライ(と燃料)のspoilage
- 産業施設の修理
- 飛行場と港のサプライの命中破壊
(C.1) Spoilage
飛行場と港の規模の合計値が9未満の基地は、サプライ(と燃料)のspoilageが発生することがある。
spoilageは各基地の規模にふさわしい量を越えた時に発生する。
- Size 8 – above 197k supply (129k fuel)
- Size 7 – above 152k supply (99k fuel)
- Size 6 – above 113k supply (73k fuel)
- Size 5 – above 80k supply (51k fuel)
- Size 4 – above 53k supply (33k fuel)
- Size 3 – above 32k supply (19k fuel)
- Size 2 – above 17k supply (9k fuel)
- Size 1 – above 8k supply (3k fuel)
spoilageの判定は、サプライと燃料で別々に実施されることに注意すること。15万4000のサプライと8万3000の燃料を保有する規模8の基地ではspoilageは発生しない。しかしその基地に20万4000のサプライと2万2000の燃料があれば、spoilageが発生し得る。
dot baseには5000のサプライと1000の燃料をspoilageなしに保管できる。
(C.2) 産業施設の修理
産業施設を修理するとサプライを消費する。日本側には(B.3)項で扱った以外にも修理を要する産業施設がたくさんあるので、特に日本側プレーヤーにとってこれは重要である。
ある産業施設を1修理するのに必要なコストは1000サプライである。別に1万のサプライを担保として熟練工たちに預けないと修理は始まらない(訳注:基地にサプライが10000トンないと修理が始まらないということ)。必要なサプライは、修理の実施される場所に存在しないとだめ。
(C.3) 飛行場と港のサプライの破壊
飛行場と港への攻撃はサプライに命中してその一部を破壊してしまうことがある。実際の破壊量を見積もることは以下の理由でかなり困難である。
- コンバットリポートはFOWの影響下にあるので、実際に何発命中したのかがはっきりしない。
- fort levelと地形がサプライへの命中に影響する。
- サプライの破壊量は、命中した爆弾・砲弾のeffectとanti-soft rating値を基本とし、ランダム値を加味したものになっている。基本的に、爆弾が大きいほど破壊される量も大きい。
(D) 先生、サプライの使い道がわからなくて、サプライを欲しがっていないようです。
おめでとう、ここまで読んでくれば、あとは使い方だ。ある基地に存在するサプライは、上記に加えて以下の活動を保証するゲーム内通貨のようなものだ。
- LCUの給養。飢えたLCUは火力が減退し、疲労の軽減が難しくなり、修正AVも低くなる。
- 航空作戦
- 戦闘後の艦船の弾薬補充
- 地上部隊と航空部隊のdeviceの補充
- 基地の施設の建設
(D.1) 地上部隊のサプライの消費
LCUに関して火力よりAVを重視するプレイヤーが多いが、戦闘時には火力の方がよりよい指標になる。ただ、この二つの指標を比較する議論は後日にまわすこととしたい。一般的に、基地以外の野外にいる地上部隊を維持するコストについて注意を払うプレーヤーは少ない。完全に充足された連合軍歩兵師団の平均的なサイズはだいたい450AVくらいになる。完全充足の中国軍部隊はこの2倍くらいになるが、充足するのに必要なサプライを入手できないことが多い。450AVくらいの師団は非戦闘状態で毎月だいたい1500トン(毎日50トン)のサプライを消費する。150AVくらいの旅団は非戦闘状態で毎月だいたい500トンのサプライを消費する。
(D.2) 航空作戦のコスト
航空機が作戦行動をとるたびにサプライが消費される。サプライが不足する時には作戦が実施できない。実際に必要なサプライの量は、航空作戦の種類と機種によって以下のようになっている。
・水平爆撃機による攻撃的な作戦では、一機あたり、その機種のMaximum Loadの1000分の1
・急降下爆撃機や雷撃機による攻撃的な作戦では、一機あたりサプライ1
・哨戒飛行やCAPでは一機あたりサプライ3分の1ポイント
12機のLiberatorからなる編隊が飛行場爆撃にゆくと、96トンのサプライを消費する。18機のAvengerからなる海兵隊の飛行隊は18トンのサプライポイントを消費する。
(D.3) 艦船の弾薬補充
戦闘後の艦船に弾薬を補充するとサプライが消費される。消費されるサプライの量は
• [(Weapon Effect Rating * 2) * (Number of Guns) * (Ammo per gun)] / 2000
(D.4) deviceの補充
地上部隊にdeviceを補充するのに必要なサプライの量は、基本的にそのdeviceのload costに等しい。
航空部隊の場合、機体の補充に必要なサプライの量は機種によって異なり、
- 戦闘機と戦闘爆撃機は12サプライポイント
- 急降下爆撃機、雷撃機、水上機、水上戦闘機は15サプライポイント
- 夜間戦闘機と偵察機は18サプライポイント
- 重爆撃機、中爆撃機、軽爆撃機、attack bomber、輸送機、哨戒機は30サプライポイント
したがって、上述の12機のLiberatorからなる編隊は攻撃的作戦で96トンのサプライを消費するが、もし4機撃墜されると、その補充に120トンのサプライを消費する。
(D.5) 基地の施設の建築
飛行場と港の修復にはサプライは消費されない。しかし飛行場と港と防御施設の建設にはサプライが消費される。施設自体がサプライを消費するのではなく、建設作業に従事する工兵が消費する。
基地の施設の建設のためには、工兵はcombat modeになっている必要がある。建設中、工兵一分隊(工兵用車両一台は工兵5分隊にあたる)が12時間ごとに1サプライポイントを消費する。したがって、工兵100分隊に建設作業をさせると毎日200トンのサプライを消費し、だいたい4個歩兵師団の維持と同じくらいにあたる。
これに対する質疑応答
航空機の作戦行動で、落下増槽がつかえなくなるのはどんな時?
その基地に必要量の2倍未満のサプライしかないと、落下増槽は使えなくなる。
「敵の部隊が存在するヘクスを通してサプライが自動的に陸上輸送されることはない」と書かれていて、自分もかつてはそう思っていた。でも、敵の存在するヘクスを通してサプライが確かに輸送されるのをPBEMで経験した(敵が支配するヘクスサイド通してサプライが自動的に陸上輸送されることはない点については同意する)。そのゲームは最新の公式パッチ1106iをあててあった。上述の「敵の部隊が存在するヘクスを通してサプライが自動的に陸上輸送されることはない」というのは公式のものだろうか?もしそうなら、バグリポートを出さなければならないのだが。
ある部隊のサプライ消費量を見積もるには、AVよりもその部隊のload cost(兵員数と貨物)の方がふさわしいという印象をもっている。combat modeではなく、敵とも接触していない日本の歩兵部隊の場合、一ヶ月のサプライ消費量はtroop load value/12.5という式で予測できる。この式は、疲労したり、disabledのdeviceの割合が高くてAVが低くなってしまっている部隊のサプライ消費量の予測にも使用しやすい点が有利だ。一般的に、完全充足でAV 120ある一個聯隊は、AVが120くらいに減るまで疲弊した一個師団よりも、消費するサプライの量はずっと少ない。もっと良い予測式として、(troop load / a + cargo load / b)が考えられる。aとbは部隊のタイプと国籍によってさまざまだろう。combat mode以外のmove modeやattack modeでのサプライ消費量も同様に計算できるはずで、上記の式に定数をかける形になるだろう。
こういった予測式を使う利点は、偵察で得られる兵員数とload costがよく相関しているので、複数がスタックした敵のサプライ消費量も予測できる点だ。
そのやり方に真の有利性はないと思う。Trackerのようなサードパーティ製ユーティリティには精確さが求められるが、そのユーティリティでさえ将来のサプライ消費に大きな影響を与える変数を考慮することはできていない。精確な数値を得るためには、関連するアルゴリズムすべてを知らなければならないし、相手にもあなたの予測した通りの行動をとってくれることを期待しなければならない。サプライ消費量の基本値を計算するのにtroop loadではなく部隊の組織構造を用いるように薦めてくれたのはDevのAndy Macその人だ。彼が例示したのは規模450 AVの連合軍歩兵師団だった。troop loadを計算に利用することにも限界があって、
- 部隊のインフォメーションスクリーンの数値は乗船する時の数値を示している。
- スタックした部隊のインフォメーションスクリーンを表示させるには、プレーヤーがマウスボタンをたくさんクリックしなければならない
私はAVがサプライ消費量を決定すると断言したわけではない。AVと戦闘時の火力とを区別すべきことを記述したが、表現がうまくなかった。100%TOEでおよそ450AVをもつ典型的な師団のことだとはっきり記述すべきだった。さらに重要ことだが、サプライの消費に関して、なにもしていない時と補充を受け取る時との区別をつけておいた。この部分は、第一稿を将来改訂することがあれば、もっと明確に書き直したいと思う。
偵察機の情報からスタックした敵部隊のtroop load costを導く方法がどんなものなのか、あなたのレスからは読み取れなかった。スタックした敵のLCUや守備隊について得られた偵察情報から修正前AVを推定する簡単な方法がある。まあ、どちらの方法にしても敵のサプライ消費量に基づいた計画を立てるのには役立たない。ある地点に敵がどれだけのサプライを貯蔵しているのかが分からなければ、あなたのやり方を実践しても何も得るところがないのではと思うのだ。いずれにせよ、全く計算をしなくとも、敵の守備隊スタックがサプライぎれになったかどうかを知る簡単な方法があるんだから。
「 精確な数値を得るためには、関連するアルゴリズムすべてを知らなければならないし、相手にもあなたの予測した通りの行動をとってくれることを期待しなければならない」とのことだが、これには同意しかねる。現実と同じくゲームの世界でも、複雑なアルゴリズムを簡単でおおまかな計算式で代替できることのほうが多い。ここにもそれがあてはまって、必ずしも精確な数値がなくとも大体は役に立ってくれる。私はAVを基準にした式を嫌っているわけではなく、AVを基準にすると歩兵や機甲部隊にしか適用できないと言いたいのだ。またTOEが減っていたり疲労やサプライ不足などの理由で、LCUは100%のAVを保持していないことが多い。私は背後のアルゴリズムを知らないし知りたいとも思わなくて、ゲームはブラックボックスで結構だと思う。しかし、サプライ消費量はスタックしたLCUの分隊数の合計に依存していて、つまりはそのヘクスにいる兵員数と相関している。troop load値は兵員数の良い目安になる(そのヘクスのLCUスタックのインフォメーション画面に表示される前線と後方の兵員の合計数でも良い)。これを使ったからといって計算が面倒になるわけでもない。日本陸軍の一個師団の兵員数が1万3000人ほどというのは、AVが450であること以上におぼえるのが難しいというわけでもないだろう。「偵察機の情報からスタックした敵部隊のtroop load costを導く方法がどんなものか、あなたのレスからは読み取れなかった。スタックした敵のLCUや守備隊について得られた偵察情報から修正前AVを推定する簡単な方法がある。まあ、どちらの方法も敵のサプライ消費量に基づいた計画を立てるのには役立たない。ある地点に敵がどれだけのサプライを貯蔵しているのかが分からなければ、あなたのやり方を実践しても何も得るところがないのではと思うのだ」とおっしゃるが、troop load costはスタック数に依存し、兵員数に相関している。兵員数は、FOW込みではあるが偵察情報から分かるし、地上部隊で砲撃してみれば推定できる。その推定から、敵のLCUスタックのサプライ消費量が推測できる。その地域のLCUスタックの合計とその地域のサプライの生産量とから、サプライ量の増減を推定でき、ひいては敵がその地域にサプライを輸送する必要があるのかどうかも分かる。もちろん、この方法は戦術レベルではそれほど役立たない(でもロジスティックというものは、もっと高レベルのものだよね)。またその地域のすべてのLCUスタックがしっかりしたサプライ供給ネットワークとつながっていたら、この情報はあまり意味を持たない。しかし、島嶼や包囲された地域では意味があるだろうと思う。
戦闘に従事している部隊のサプライ消費量はずっと多くなる。どのくらい多くなるのかを予測する手がかりは分からないが。
(D.1)項に示した数字は、非戦闘時の師団のサプライ消費量のおおまかな見積もりにすぎない。(D.4)項でも、 確固とした数式を提示せずに、補充を受け取るのに消費するサプライの量がload costに等しいと書いた。戦闘中のサプライ消費量が多くなるようにみえるのは、戦いながら補充も受け取っているからということもあるだろう。基本的に、load costとは関係なく、各deviceは1サプライポイントを消費する。deviceの補充を受けるとサプライ必要量が急上昇するのは、各deviceごとにかなり違いのあるload cost値が補充に関与するから。たとえば、破壊された戦車deviceの補充をするには歩兵deviceの補充よりもずっと多くのサプライを消費する。
「(C)ねえ、サプライの貯蔵量が減ってきているみたいだけど」の項には、駐兵数に制限がある基地にオーバースタックさせた場合も加えておいた方がいいと思う。私のPBEMの相手は、これを理解していなくて、なぜ2万のサプライが消えてしまったか分からなかった。およそ1万の兵士がオーバースタックして、サプライをすべて平らげてしまったわけなのだが。サプライが通過すべきヘクスサイドを支配していれば、敵の存在するヘクスを通してもサプライが輸送されるのは私も経験したことがある。
「陸上輸送経路には、起点から目的地まで輸送するのに必要なコストを通過する途中の各ヘクスごとに100から引いた値が算出される。産出された値が、その陸上輸送経路をサプライが輸送される頻度を決定する。
89-100の場合には、週に4回。49-88の場合には、週に2回。10-48の場合には、週に1回」というのは正しいが、これらは排他的ではなく、二つ、または三つとも適用され得る。つまり、89から100とコストの小さな時には週7回(4+2+1)、49-88と中程度のコストの時には週3回(2+1)、もっともコストのかかる時には週1回となる。
「(B.2) 搬入」の項で、どのくらいの頻度でサプライが地上輸送で搬入されるのか明らかにしたのは素晴らしい。でも、どのくらいの量のサプライが輸送されるのかがよく分からない。多くの基地のmax supply movement numberは基地の施設の拡張を進めるにつれ増加するが、増加しない基地もある。基地間移動の地形コストには、その基地のヘクスも計算に含まれるのか、それとも基地と基地の間のヘクスだけを勘定したものなのか知りたい。例えば、KalemyoからShweboの間にはジャングルヘクス一つと平地ヘクス一つがある。すると、KalemyoからShweboへの輸送コストは70(ジャングルヘクス一つと平地ヘクス一つ)
?それとも基地の存在するヘクスも計算に入れて、KalemyoはジャングルヘクスでShweboは平地ヘクスだから40 (ジャングルヘクス二つと平地ヘクス二つ)?またポートモレスビーからブナへは、荒れ地のジャングルヘクス一つか、荒れ地のジャングルヘクス三つのどっち?それに、あるヘクスの地形が何かを簡単に見分ける方法はある?荒れ地のジャングルとただのジャングルを見分けるのは骨が折れる。道路や鉄道があっても、サプライの供給源となる基地との間を実際には結んでいないような場合、その道路や鉄道は計算に入れられる?例えば、アキャブからPromeの間はすべて二級道路(それとも小道かな)のヘクスだが、この道路はアキャブ手前の川で途切れていて、両地を完全には結んでいない。(C.1) Spoilageに関して、道路が貧弱で長い距離を輸送される時にもサプライのspoilageが起きるんじゃないかと思っていたが、それに関する情報はない。中国でのサプライのspoilageは基地でではなく輸送の途中でおきるのだろうと長いこと思ってきた。
飛行機のサプライ消費量について検証してみた時に、根拠地隊のサプライ消費量についても検証してみたことがあるが、かなりランダムで一日あたり3-14サプライポイントを消費していた。なので、一個師団の一日あたりサプライ消費量は50トンより多いだろう。戦闘に従事している部隊のサプライ消費量もかなりランダムだ。あるLCUが一回の戦闘で所持していたサプライをすべて使い切ってしまった経験もある。オフィシャルパッチでもベータパッチでも、自動的な陸上輸送の途中でサプライが浪費されることはなかったと思う。
訳注:ベータパッチで、5のキーを押すと図のようにSupply Path(選択しているヘクスから周囲への輸送にかかるコストの値)が表示されるようになりました。KalemyoからShweboは64、Port MoresbyからBunaは70、AkyabからPromeは50になってます。Port Moresbyから東のヘクスは85、北東のヘクスは78なので、途中で途切れている道も輸送コストに効果を発揮しているのは確かです。また、砲撃など陸上部隊同士が戦闘するとスタックしている相手の部隊の名前が分かりますが、偵察情報では相手のtroop, gun, vehicleなどの数しか分かりません。スレ主さんのAVからサプライ消費を推定する方法は自軍部隊にはいいでしょうが、敵のサプライ消費量は可能ならばtroop数・load costから推定する方が便利だと思います。