2013年1月26日土曜日

飛行第44戦隊谷口少佐の快挙


昭和18年2月17日、漢口から重慶へ百式重爆(Ki-49-IIa Helen) 78機が夜間空襲を行いました。重慶夜間空襲は昭和18年1月21日に夜間戦闘機17機(Beaufighter VIf 4, P-70 Havoc 13)の迎撃をうけ、百式重爆14機喪失の結果をみてしばらく見合わせていました。実は前日2月16日の昼、漢口から重慶に一式戦(Ki-43-IIb Oscar) 29機でsweepしたところ、CAP 30機(P-43A-1 Lancer 4, P-66 Vanguard 26)の迎撃を受けました。sweepの戦果は上々でしたが、それとは別に、昼間のCAPが30機もいることに少し驚きました。偵察機の報告ではこのところ重慶には戦闘機80数機ほどの存在しているとのこと。80機ほどで昼間に30機のCAPを維持できているということは、重慶に存在する夜戦の数は少ないのだろうと推測し、そこで久しぶりの夜間空襲を決意したわけです。

重慶上空では8機のP-70 HavocがCAPしていました。予想通り、前回の半分ほどの数に減っていました。しかしこれで百式重爆の仕事がラクになったかというと世の中そんなに甘くはなく、護衛戦闘機がいない(夜間空襲には護衛がつかない仕様)という理由で5機ほど引き返してしまったり、4機が撃墜されたり、対空砲の被害やOps lossを含めると78機のうち8機ほど、出撃機数の一割以上にあたる大きな損失を受けてしまいました。戦果の方は、Airbase hits 1, Airbase supply hits 1, Runway hits 6と地上でP-66 Vanguardを2機破壊した程度で、大きな被害に見合ったものではありませんでした。しかし特筆すべきこととして、CAPのP-70 Havocを1機撃墜することができました。この撃墜は、現在プレイ中のゲームはもちろん、記憶している限り私がWitP AEを始めて以来、日本の爆撃機のパイロットが連合軍戦闘機を撃墜した最初のケースです。連合軍の四発爆撃機パイロットの中にはエースが誕生しているかもしれないくらいでありふれた出来事でしょうが、日本側にとっては本当に珍しいこと。中の人としては潜水艦が駆逐艦を撃沈したよりもうれしいくらいです。この快挙を成し遂げたのは陸軍飛行第44戦隊の谷口少佐の搭乗機で、彼は出撃歴163回のベテランでした。

戦闘機のパイロットの場合、空対空の戦闘での攻撃はAIrスキルに依存しています。しかし爆撃機は自らが攻撃を仕掛けて空対空の戦闘に入るということはなく、敵戦闘機の攻撃に反撃するかたちで射撃します。なので、Airスキルではなくdefenceスキルが防御機銃などの効果に影響を与える仕様だということをむかし読んだBomber manuever has no effect?というスレでDevの人が発言していました。谷口少佐もAirスキルは30しかありませんが、Defスキルは57とまあまあでした。

谷口少佐のmission数は163回。まだ439ターンですから、3日に一回以上のペースです。たしか、ドイツ空襲に従事した英軍爆撃機パイロットは30回生還すると爆撃任務から解放されることになっていたと読んだことがあります。ドイツ軍の迎撃が厳しかったので、30回も生還できる人が少なかったということもありますが、史実ではこのゲームほど頻繁に出撃することなんてなかったのでしょう。漢口・重慶間は、ロンドン・ベルリン間より遠かったように記憶しています。こんな風に激しいペースで航空戦を戦わせることが可能な点はこのゲームのひとつの欠点だと思います。ゲームの開発者の側は史実からはずれていこうとするこの種のプレイヤーの振る舞いを抑制するルール(例えば飛行場ごとの運用可能数の上限など)を組み込んでいますが、ほかにも、狭い地域に史実では考えられないほどの戦力を集中させたり、せっかくいろいろな種類の兵器や飛行機などが用意してあるのにゲームの戦闘の仕様に適したスペックの兵器の生産に集中したりなど、みんなプレイヤーがいけないんですよね、ほんとは。

夜が開けてからの戦闘の焦点は、日英両軍が対峙するビルマのKathaの西隣のヘクスです。まず、連合軍は戦闘機75機(P-38G Lightning 50, P-40K Warhawk 25)でsweepし、ついでP-38F Lightning  13機の護衛で爆撃機264機(Martlet II 12, Blenheim IV  17, Blenheim VD 32, Hudson IIIa 12, Vengeance I 44, Wellington Ic 16, B-17E Fortress 17,  B-24D Liberator 32, B-24D1 Liberator 12, B-25C Mitchell 70)が日本側の第20師団を爆撃しました。20師団はdevice 1つが破壊され、28がdisabledになりました。

これに対して日本側はメイクテーラから二式戦(Ki-44-IIb Tojo) 41機のsweepと二式戦(Ki-44-IIa Tojo) 29機の護衛で百式重爆(Ki-49-IIa Helen) 41機が地上部隊を爆撃しました。戦果はdevice 2つをdisabledにしたのみです。ジャングルヘクスだし、連合軍地上部隊の対空砲火は激しいし機数は連合軍側の爆撃機よりずっと少ないからこんなていどでやむを得ないところでしょう。

その後、このヘクスの連合軍にdeliberate attackをしかけられました。日本側は第20師団だけなのに対して、英豪軍は5個師団も。素のAVは1804対431と大差ですが、地形と指揮官に(+)修正で修正AV 841対447、オッズ比1対1で今日のところは防衛に成功しました。ただし、死傷したdeviceの数は日本側の方が2倍くらい多かったので、明日は間違いなくやられちゃうと思います。

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