2010年12月13日月曜日

昭和17年12月の新機種 Ki-45 KAIb Nick


昭和17年12月1日、ラバウルにKi-45 KAIb Nick装備のSpc.Attck.Unitが配備されました。ふつうの飛行隊は機体2機とパイロット2名だけの状態で配備されますが、このSpc.Attck.Unitは、機体8機にパイロットも8名(exp30弱のパイロットばかりでしたが)と通常より多めに附属していました。なぜ、通常より多めの機体とパイロットが配給されることになっているのかは謎です。

さてこのKi-45 KAIb Nickは昭和17年12月から生産が始まる新機種です。これまでのKi-45 KAIa Nickとの違いは、20mm Ho-3 Cannonが37mm Type 94 Cannonに変更されている点だけです。連合軍の4発爆撃機の対策には本当に困っているので、この大口径37mm砲が有効ならばKi-45 KAIb Nickは大いに活用したい機種です。しかし二式複戦屠龍に関する本やWikipediaなどによると、この37mm砲は戦車砲を載せたもので命中率が低く、弾の再装填に時間がかかったと書かれています。それを反映してゲーム内でも、37mm Type 94 CannonのAccuracyは1で、20mm Ho-3 Cannonの26とは段違いです。Penetrationはそれぞれ3と6で、口径の大きな37mm Type 94 Cannonの方が2倍になっているのですが、敵のパイロットに「当たらなければどうということはない」と言われてしまいそうな気もします。実際のところどうなのか、Ki-45 KAIb Nickを使用してみた人の感想がOppinion about Nicksというスレにあったので紹介します。
隼やゼロ戦より速く、航続距離も長めで、maneuverabilityもP-40・P-39・P-38よりもまだ上で、durabilityも高めでarmorも装備していて、20mm機関砲と12.7mm2挺で隼より武装も優れている。昭和17年半ば、Tojoの出現までIJAが連合軍に対峙させることのできる最良の機種だと思う。戦闘爆撃機としては隼よりずっと優れていて、低高度での機銃掃射や爆撃にも有用だ。
でも、対戦闘機戦闘をやらせてはだめ。爆撃機の迎撃か対艦攻撃などに専念させないと。
爆撃機迎撃のエリート部隊として使っている。armorはあるし、機関砲も持っているし。この用途では他の日本の戦闘機よりずっといい。
大戦早期から中期、ゼロ戦と違って自らが被害を被ることなしに、連合軍爆撃機に損傷を与えることのできる唯一の機種だ。問題は、PDU onでもNickを装備できる部隊が少ないこと。
しかも、シナリオ1ではNick装備可能な部隊が一つの例外を除いてrestricted HQ所属で、それを変更できない。それでもある程度の数、数百機は生産して、時期が来れば神風に使ってみたい。Nickは大きくて速くて爆弾をそれなりに積めてarmorも装備している。神風には理想的なのでは。
戦闘機としてはTojoの方がずっといい。速度はTojoの方がずっと優れているから。爆撃機killer(少なくとも爆撃機wounder)として使いたい。
主に四発爆撃機による夜間空襲の迎撃につかっている(訳注 私もそうしてます)。部隊を分割して配備している(例えば、ラングーン地域には三つの主要飛行場を整備して、Nick装備の飛行隊A/B/Cを配備してお互いにカバーしあえるようにして、昼間はTojoがカバーするようにしている)。
Nick Aは素晴らしい。BやCにアップグレードしてはだめ。Aより劣るし、PDU onならば、BやC部隊はAにダウングレードした方がいい。
C型と次世代機Ki-102bは、古き良きKi-45 KAIaに比較するとクズだ。護衛なしのB-24Jによる空襲の迎撃で試してみたが、Ki-45 KAIaはキルレシオ9:1と良好だったのに、Ki-102bは5.2:1、Ki-45 KAIcは1.24:1にしかならなかった。
それは機関砲のaccuracyの違いのせい。能率的な戦闘機を探しているのなら、この面にも注意を払うべきだ。Ki-45 KAIaの20mm機関砲はacc 52。Ki-45 KAIbの37mm砲はacc 2しかない。Ki-45 KAIcはもう少し良くてacc 6だが、12.7mm機関銃を装備していない。これは、紙の上では有力な爆撃機キラーに見えるKi-44-IIbの装備する40mm砲が実戦ではちっとも役立たない(acc 2)のにも当てはまる。
スペック的には、Ki-102bはarmamentと速度が優れているのでもっとやれそうだが。たしかにmaneuverabilityは少し劣るが、爆撃機相手の戦闘ならあまり影響はないのでは。
Ki-102bは57mm砲(acc 4)と20mm機関砲Ho-5(acc 27)2門装備で、Ki-45 KAIaは20mm機関砲Ho-3(acc 26)と12.7mm機関銃(acc 26)を2挺装備している。
Nickがもう少しましな爆撃機キラーだとしても、昭和17年中盤から18年半ばまでの期間はTojoの方を選びたい。Nickは連合軍の戦闘機に簡単にひねられてしまうが、Tojoはなんでもこなせる。私は戦闘機の相手もできて、爆撃機にも有効な機種を選びたい。Gun valueは装備している銃砲のeffect値の総和だと思う。A2A戦での能力を見るには、Gun valueをaccuracy値で補正する必要があると思う。素のGun valueだけ見ると間違ってしまう。日本側プレーヤーが可能な部隊はぜんぶN1K1-J装備にアップグレードしようとするのも、これと同じ理由による。N1K1-Jは20mm機関砲を4門も装備しているから。
装備している場所による補正もあるのでは?中心C線上に装備された銃砲は、翼内装備の銃砲に比較してより正確だなど。
良い点に気づいたね。これまで単純な誤植だと思っていたし、Trackerやシナリオデータを見る限り違いはないのだが、銃砲は装備する位置によってaccuracyが異なる。例えば、Ki-45 KAIaの中心C装備の12.7mm Ho-103 MGのaccuracyは58だが、Ki-44-IIaの翼内装備Fの12.7mm Ho-103 MGのaccuracyは29だ。(訳注 これについては、あらためてWar RoomにUnderstanding aircraft cannon accuracyというスレがたてられ、戦闘機の武装で中心C装備のもののaccuracyは元の2倍になることが明らかにされています)
私も可能な部隊は全てN1K1-J装備にしたいと思う。ところで、PBEMを一二年すすめている日本側プレーヤーに忠告しておくことがある。戦闘機飛行隊の装備をあまり頻繁に変更しない方がいい(A6M3a/A6M2の変更でも)。 というのも、奇妙なことが起こるから。まあバグと言ってもいいだろうが、このゲームの特徴だと言い張る人も一部にはいる。時期が来れば全てをつぎ込んで生産したN1K系統の機体を前線に届けることができるようになるはずなのだが、実際にはそれができないことに気づく。昭和18年中盤には8飛行隊がN1K1を装備できるはずだが、私のゲームでは今のところそれができなくなっている。詳しくは、Upgrade path problem?のスレで。
Nickの有利な点はそのdurabiityだ。Nickはより丈夫だし、爆撃機との戦闘に適している。丈夫だから大戦初期の戦闘機との対戦ならこなせるだろう。
Trackerによると、4th, 5th, 13th Sentaiと84th IF ChutaiがNickにアップグレードできることになっている(それとNick装備で増援されるShinbu-tai3部隊もあるが)。PDU onでほかにNickを装備できる部隊はある?PDU onっていう仕様は、本当ならこういう疑問をなくすために存在するべきものじゃないかな。
これらのレスを読みながら、工場のラインはアップグレードせずKi-45 KAIa Nickのまま生産を続けることにしました。ただし、無料でKi-45 KAIb Nickを8機も配給されたSpc.Attck.Unitについては、しばらくこのままで対B-17迎撃戦をさせてみようと思います。今までのところ、Ki-45 KAIa Nick装備の部隊もB17にダメージは与えても撃墜はできていない状況です。撃墜するのではなく、単に爆撃を邪魔する役割という点では、もしかするとKi-45 KAIa NickもKi-45 KAIb Nickもあまり違いがなかったりするのかも知れません。


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