2011年11月29日火曜日

空母戦に関するベテランプレイヤーの意見

空母機動部隊どうしの激突で大きな損害を被った日本側プレイヤー(WitP Trackerの作者さん)が、どうしてこういう結果になったのかが不思議ということで、How I lost 5 CV/CVL + 2 Sinking in a day (twice)というスレを立てていました。私はまだ一度も空母戦を経験したことがありません。また、かなり先の時期まで進めているプレイヤーでも空母戦を経験する回数はそれほど多くはないようです。空母戦というものは、マニュアルの類いで知識を得て、手探りで初体験。でもその後も経験する機会が少なくて、なかなかテクも向上しないもの。このスレでは多くの人が空母戦に対する経験を披露しています。いままでこの種のスレがなかったのが不思議なくらいです。もしかするとAARの中で議論されているのかもしれません。ぜんぶのAARに目を通すには、流し読みできるくらいの英語力が必要で、残念ながら私にはそれは無理。なのでこのスレで勉強させてもらいました。
くわしい状況は元のスレの方にスレ主さんがマップとコンバットリポートなどでまとめてくれているので、ぜひそちらも参考にしながら以下お読みいただければと思います。ざっとまとめると、サンタクルーズ諸島の東方で9ヘクス離れて位置していた連合軍(5CV, 2CVL)と日本(5CV, 3CVL, 3CVE)の空母機動部隊が、翌日のターンには1ヘクスの距離(隣り合うヘクス)まで接近して空母戦を行いました。その結果、日本側はCV2隻、CVL2隻、CVE1隻が沈没、その他にもCV、CVL、CVE2隻、BB、CL2隻が大破と大きな被害を受けました。それに対して、連合軍のCV2隻とCVL、CAに魚雷が合計5本命中しましたが、CVとCA各1隻が沈没?の結果で日本側の大敗でした。日本側が、各空母から九九艦爆を降ろし、かわりに元陸上基地所属の航空隊を搭載してゼロ戦の数を増やしていた点が特徴的です。CAPは9000フィート、40%の設定だったそうです。論点としては、
  1. 両軍とも多数のCAPがあがっていたのに攻撃を許してしまう(護衛の戦闘機がとても効果的)のはなぜか
  2. 日本側が大きな被害を受けることになったのはなぜか
  3. 連合軍側に大きな損害を与えることができなかったのはなぜか
というあたりでしょうか。これに対する議論を以下に紹介します。
ひどい結果で残念だったね。はっきり言って、原因はCAP 40%という設定ではなくて、高度9000フィートの方だと思う。9000フィートから上昇するようだと追いつけなくて、急降下爆撃機がダイブを始める前に追い払うことができないんだと思う。170機以上の戦闘機がCAPにあがっていて、護衛の戦闘機に2対1以上の数の優位にあったから、連合軍の攻撃は蹴散らされていてしかるべきだった。この教訓を生かすために、あなたの使っているゲームのバージョンを教えてほしい。
あなたのいう通り。私の高度の設定は良くなかった。距離の遠い状態で攻撃するつもりだったが、やられてしまった。距離1ヘクスだと、レーダーのない日本側がタイミングよく迎撃するのは難しい... ゲームはシナリオ2でベータパッチの1108q9bがあたってる。日付は1942年8月21日だ。コーディネーションのペナルティを避けるため、空母は3つのTFに分けていた。
連合軍のCAPは日本側よりずっと効果的だったように見える。1ヘクスしか離れていないから、120nmの距離で探知したというコンバットリポートの記載は抽象的なものに違いない。でも、日本側がCAPの高度を変更すればもっとうまくやれたかというと疑問だ。また、九九艦爆をすべて降ろしてしまったことが良い考えなのかどうかもはっきりしない。よりバラエティに富んだ攻撃の方が、そのうちのどれかが良い賽の目を得て、攻撃を成功させやすいのではないだろうか。私は第二次大戦の空母戦をサイコロを振って決まるゲームのようにみなしているので、サイコロを振る回数が多いほど良いサイの目に出会う確率は高くなると思う。
護衛、攻撃、CAPを多数の違った設定で編成できるので、小さな空母TFを複数いっしょに活動させるやり方についてじっくり考えている。単一の大きな攻撃が失敗につながるのに対して、小さな攻撃でもいくつか強烈な打撃を与えることができるように思う。CAPについても同じことが言える。違った設定のCAPのうちのいくつかは良い賽の目を得てうまくやるだろう。大きな単一の設定のCAPよりも悪い結果をもたらすはずがない。
九九艦爆のことについてはあなたのいう通りだと思う。戦闘機は多いほど良いので、1942年の半ばから九九艦爆を降ろすことを考え続けてきた。特に私の相手(訳注:Michaelさん、このゲームのプログラマーでベータパッチをつくり続けてくれている人)も同じようなことをしていたので。
いずれにせよ、私としては、生き残ってさえいればまた学ぶことができる。最悪の日の経験を他の人にも知ってもらおうと思っただけだ。
「たられば」用にCAPを60%と高度18000と12000に設定変更したセーブファイルを相手のMichaelさんに動かしてもらうことにした。たらればで大きな変化があるのかないのか、じきに判明するだろう。
高度9000フィートが良くなかったことは間違いない。来襲する編隊より下方にいると、一撃離脱ができないだけでなく、迎撃までの時間が伸びることを意味する。日本の飛行機の上昇率が優秀なのはいいことだが、戦闘機を低い高度に置くことでのっけから不利を被ってしまう。それに、60%の方がCAPに設定する数字としてはずっと良い。
私は、この空母戦で幸運をつかむことのできた連合軍側プレイヤーだ。アメリカの空母には海兵隊の飛行隊を搭載するようにしている。エンタープライズ以外の空母には海兵隊の戦闘機合計18機が余分に搭載されている。4空母とイギリスの空母に余分に搭載した27機とを合わせて27+18=45で、戦闘機は合計で45機余分に搭載され、全部で222機になっている(1942年7月の空母艦載飛行隊のサイズの変更のことは忘れていた)。素のWitPの頃から、戦闘機は高度15000フィート、急降下爆撃機は12000フィート、雷撃機は9000フィートに設定するようにしている。戦闘機は30~40%をCAPに、20%をrestにしている。
どちら側のCAPも護衛戦闘機も、プレイヤーの想定していた仕事をしてくれなかったので、コンバットリポートで報告されているCAPと護衛についた戦闘機の数はごっちゃになっているのだと思う。
日本側の空母機動部隊は数ターン前にPBYに見つかったが、こちらの飛行隊のnormal rangeのはじっこだった。2ターン前には見失っていたが、前ターンには戦闘機70機搭載という情報とともに位置が報告されたので、連合軍の空母TFを北上させたわけだ。
CAPと護衛戦闘機がうまく働かなかったこともそうだが、それ以上にびっくりしたのは九七艦攻による魚雷の命中がなかったことだ。
たられば用のファイルは連合軍側も、CAP 50%と3隻の高速戦艦(ノースカロライナとレパルスとプリンスオブウエールズ)と6隻の駆逐艦からなる水上戦闘TFが空母TFを先導して戦場に向かうように、変更してみた。
ここに、たらればでリプレイしたコンバットリポート(スレのレス#16)
リプレイでは、不幸なことに午後には私の空母は雲の下に入ってしまい、検証としてはふさわしくなくなったかもしれない。このため連合軍は午後の攻撃ができなかった。ということは、天候が同じならば、このリプレイ結果よりももっとひどいことになっていたのかもしれない...
わたしはCAPを60%で、高度を12000から18000フィートまで複数の高度に分けてみた。ほとんどは高度の高い方に設定したが...
こうしてみても展開に大きな変化はなかった。ヘクスで表される両軍間の距離というものは、抽象的なものなのか、それとも展開に影響を与える具体的な何かなのか、どちらなのだろう。
コンバットリポートを提示したので、見て欲しい。前回よりはましな結果になってはいる。でも、CAPはどこでなにをしているのか
ひどい結果だった。
1942年を通してアメリカは不利なはずなのに...43年は互角で、44年には有利になる。奇襲を受けたわけでもないのに、どうしてこうなったのか。私は、自分の空母がひどく叩かれても、日本の空母を修理に帰港させるだけで満足する...でも、1942年には負けてばかり...冬になると互角になって、43年にはこちらの戦力が向上して日本側が隠れる側にまわる...
このまま空母なしで長い戦いを続けることを考えると、この状況でリプレイしたくなるのも分かる。御武運を...
一度目もひどかったし、検証での結果も同じくひどかった。別のプレイヤーが投げ出した後のこのゲームを引き継いだのは、連合軍をニューヘブリデスで食い止められるか試してみたかったからだ。ニューヘブリデスを守るための準備は何もなされていなかったし、前のプレイヤーはすでに空母を3隻も失っていた。
現在の私が抱いている疑問は、
1、接近しすぎていると、なにか問題がありそうだ。
2、バターを熱いナイフで切るように、連合軍機はCAPをすり抜けていってしまう
3、私は日本側を複数のTFに分けておいたのに、連合軍機はいっぺんにそのTFすべてを攻撃することができた。日本機はそうはできなかった。
4、CAPの%と高度の設定による違いはわずかだった
5、設定を変えた検証の方でも午後の攻撃が実現していればもっとひどい結果になったかもしれない。
私はゲームに否定的なつもりでこれまでのレスを書いたわけではないが、この2回の結果についてはどこか釈然としないものを感じる...
Dauntlessが艦船攻撃でGP爆弾をつかったのはなぜだろう?
8 x SBD-3 Dauntless releasing from 4000' 
Naval Attack: 1 x 1000 lb GP Bomb 
8 x SBD-3 Dauntless releasing from 2000' 
Naval Attack: 1 x 1000 lb SAP Bomb 
今回の結果を見ると、しばらくはWitP AEをプレイする気になれない。CAPのゼロ戦の高度の変更で結果が変わるかと期待していたのに。CAPが強力でも充分な数の敵機がすり抜けてしまって、恐ろしい結果をもたらす。2度とも、戦果は一方に偏りすぎている。CAPは無力すぎる。
私は、このゲームをスレ主さんが引き継ぐ前のプレイヤーだった。たしかに不注意で空母を3隻失ったが、潜水艦の攻撃で空母ワスプを沈めたし、イギリスの空母も一隻かなりのダメージを受けてしばらくは戦闘に参加できなくなっているはずだ。スレ主さんの設定をみると、私がプレイしたとしてもなにか違ったことができたとは思えない(一回目のプレイのCAPの高度設定以外は)。
一つの教訓は、余分に戦闘機を搭載するために九九艦爆を外しては行けないということ。そのかわり、私は軽空母に戦闘機を24~27機搭載している。悪天候での九七艦攻の戦果は悪いことに文句がある。悪天候でもAvengerなら半数以下で同じ戦果を達成できるのに!
日本側にとって最善の策は、水平爆撃機の参加で戦力を倍加させることだ。いずれ連合軍は危険な水域に侵攻しなければならなくなる.........
これをみてまず感じるのは、距離がわずか1ヘクスだったこと。shattered sword(訳注:ミッドウエイ戦を扱った有名な本、日本語訳はないのかな?)を読んで今回のケースを振り返ってみると、CAPはどれだけの量の情報を得ることができていたのだろうか。CAPの半数はTFをはさんで敵の襲撃してくる方角とは反対側にいて、しかも無線機もろくに機能していないのだとしたら、大したことはできないはず。
もう一つ感じること。南太平洋海戦で爆撃機はCAPをすり抜けた。いつでも、どんな空母戦でも、連合軍の爆撃機はすり抜けた。ミッドウエイ海戦のHendersonの攻撃だけは失敗したが、あの場合はCAPに充分に情報が与えられて適切な位置にいたので食い止めることができたんだ。
シミュレーションはうまく機能していて、連合軍側が期待どおりの戦果を実現しているんだと思う。
それはいいとして、日本側の雷撃機の戦果がひどいのはどう思う?どう説明するつもり?スレ主さんがさらに設定を変更して、4ヘクス以上離れていたらどうなるかなども検証してくれるのだろうけど。
九九艦爆と九七艦攻は協同して攻撃した時にいい結果を出すのだと私は思う。急降下爆撃機は飛行甲板を損傷させ、速度が遅くなったところで雷撃機が攻撃する... 
レーダーによる探知にも問題がありそうで、日本側の攻撃が散々な目にあって、連合軍の攻撃がうまくいったのは、そのせいもあるだろう。敵のTFから1ヘクスしか離れていないのに120NMの距離で空襲を察知することはできないだろう。それとも可能なの?
雷雨もおそらく影響したのだと思う。悪天候だと雷撃機はうまくやれないものだ。急降下爆撃機の方が多少はまし。戦闘機も敵の編隊を見つけて攻撃するのが困難になる。
投稿されたリポートを見て最初に感じたのはCAPの%で、次に高度だ。レーダーによる探知距離はゲーム内の抽象化表現によっただけだろう(距離1ヘクスなのに120nmの距離で探知という点で、それは明らかだと思う)。互いのTFが近すぎると、CAPを扱うルーチンには難しい問題になるかもしれないが。
「 私は日本側を複数のTFに分けておいたのに、連合軍機はいっぺんにそのTFすべてを攻撃することができた。日本機はそうはできなかった」という点については、そのターンをみないと何ともいえない。日本側と連合軍には、CAPの効果的な運用と命中確率という大きな違いがあった(一回目のリポートの方ではそれがよりはっきり現れている)。
「 CAPの%と高度の設定による違いはわずかだった。設定を変えた検証の方でも午後の攻撃が実現していればもっとひどい結果になったかもしれない」という点には同意で、もっと違った結果を私も期待していた。このスレをここまで読んだ限りでは、敗北の原因は他にありそうだ。戦闘機の数を増やすために九九艦爆を降ろしたのは失敗だったと思う。これが決定的な原因だ。
九九艦爆だけで空母を沈めることはできない点には同意するが、爆撃で傷ついた空母は良い獲物になるし、防空艦を沈めてくれるし、対空砲火を分散させるし、艦船の武装に損傷を与えてくれる... 250キロ爆弾が空母に2発命中すれば、Detection Levelは急上昇するし、maneuver値は低下するし、その後の攻撃で雷撃機の良い目標となる。爆弾の命中した敵空母は雷撃を避けるためにつらい日を送ることになって、九七艦攻が危険な存在になる。
雷撃機は悪天候の影響を受けやすいものだ。
でも、九九艦爆を降ろした最初の設定により、日本の空母は連合軍の攻撃に対してより脆弱になったっていうこと?爆弾の命中数がもう数発多かったとして(連合軍空母が1-2隻沈んだとしても)、日本側空母戦力の全滅という状況が好転しただろうか?
日本側のゼロ戦搭載数が半数だったらもっと良かっただろうというのは信じがたい。もう一回検証をする価値はあるだろうけど。日本海軍が海戦後に存在しなくなるような結果を変更できるような方法があってほしいものだ。
CAPがうまく機能しなかった実例は、最近のフォーラムにもいくつもみつかる。例えばPzBsさんのAARがそうだ。なぜ空襲部隊が200機のCAPをナイフのように突き抜けてゆけるのかに驚いた記憶がある。天候はCAPに影響するが、爆撃には大して影響しないのかもしれない(雷雨?私がスラバヤとパレンバンの油田に空襲をかけたときも雷雨だった)。修正が必要なのかも。
レーダーが大きな違いを生んだんだと思う。私のPBEMでは、可能になったらすぐに翔鶴と瑞鶴にレーダーを装備した。迎撃には大きな違いだ。
日本側の複数のTFがいっぺんに攻撃されて、連合軍側は一部だけしか攻撃されなかったのは、天候のせいだろう。雨が降っていたから、連合軍TFの中には雲の下に隠れていたのがあったに違いない。複数のTFがまとめて扱われることがあるというルールは、両軍にとって同じだ。
CAPの効果的な運用には上限がある。今回の戦闘はCAPの効果的な運用がある種の閾値に達してしまった例だと思う。閾値はおそらく150~200機のあたりにあるのだと思う(でも確証はないから私の言葉を真に受けないでね)。連合軍プレイヤーの中には、600機のCAPをものともせず成功した攻撃談を語ってくれる人がたくさんいるよ。
今回の戦いでは、CAPの効果的な運用と、攻撃の命中率という二つの面で大きな違いがみられた。CAPの効果的な運用はレーダーに依存している。また距離1ヘクスというのが他の要素の効果をすべて打ち消してしまったのかもしれない。でもそれが攻撃の命中率に影響したりはしない。
攻撃隊がCAPをすり抜けたこと(両軍の攻撃とも)は問題ではなく、日本の攻撃が命中しなかったことの方が問題なのだと思う。すると、九九艦爆がいなかったことが浮かび上がってくる。もし連合軍の空母も3-4隻沈んでいたなら、このスレが立てられることもなかっただろう。
今回えられた教訓は、雷撃機と急降下爆撃機は組み合わせて使うこと、CAPの高度は高め、%も高め(状況により40~60%)に設定すること、なるべく早くレーダーを装備すること... 
「互いのTFが近すぎると、CAPを扱うルーチンには難しい問題になるかも」という点については検証しなおしてみたい。
複数のTFがいっぺんに攻撃された問題については、みなさんに尋ねたい。私の空母は3つのTFに分かれていたのに、ひとつのTFだったかのようにまとめて攻撃された。連合軍も複数のTFに分けていて、ひとつのTFしか攻撃されなかった。これってあり?
九九艦爆なしでの攻撃がよくなかった、雷撃機は悪天候に弱い、という点についても再検証してみたい。
「 もし連合軍の空母も3-4隻沈んでいたなら、このスレが立てられることもなかっただろう」というのは、確かにその通り。
余計に戦闘機を搭載してもレーダーなしでは役に立たない。探知してから来襲まで15分とかではね。しかし、高性能のレーダーをもっている連合軍には余分に戦闘機を搭載する意味がある。連合軍のレーダーはだいたい50分前には来襲をしらせてくれるので、CAPが迎撃するまでに余裕がある。私は機動部隊の航空機を午前の攻撃で全滅させられたことがあって、その際連合軍は急降下爆撃機をすべて戦闘機に載せ替えていた。ほんとに全滅で、九七艦攻が5機生き残っただけだったんだ。
CAPによって撃墜されたり混乱させられたから九七艦攻はうまくやれなかったんだ。天候のせいではなく、CAPのせいだ。
じゃあ、日本は空母にレーダーの装備される1943年4月まで、連合軍空母がバラバラに運用されているんでもない限りは、空母戦を避けるべきだっていうこと?これまでは、高性能の連合軍機と新たに竣工する連合軍空母の登場するまで、1942年の間は日本の側が空母戦を望んでいるんだと聞かされていたけど。
翔鶴と瑞鶴は1942年6月からレーダーを装備できる。
私が言いたいのは、連合軍側が余分な戦闘機を搭載して、敵機来襲の探知がうまくいけば(だいだいうまくいってしまうものだ)、日本の機動部隊の搭載機は戦果なく失われることになるということ。
スレ主さんの検証でなにか別の要因が判明したら、公開してほしい。もし教えてくれたら感謝する。ところで、平凡だけど、今回の設定では天候も大きな影響があったと思う。双方のヘクスの天候が同じようなものだったら、命中率の差は無視できる程度か、または少なくともこれほど大きくはならなかっただろう。私の経験では、雷撃機は急降下爆撃機より天候の影響を受けやすい。
このゲームでは翔鶴も瑞鶴もすでに沈んでいるので、レーダーの影響は検証できない。余分に搭載した戦闘機がCAPで日本側の戦闘機より活躍した。九九艦爆を降ろしたこととあわせて、レーダーがこの結果の真の原因なのかもしれない。
空母TFの指揮官が注意しておくべき範囲は200nmだった。彼らは、夜の始まりの時点で有力な敵の水上戦闘艦隊と少なくとも200nmは離れておくことを望んでいた。それより近くに位置していると、翌朝に空母から発艦できるようになる前に、水上戦闘に持ち込まれる可能性があった。私の相手は強力な水上戦闘TFを私の空母TFの方に接近させ、空母TFはその水上戦闘TFを一ヘクス後からフォローするようにしていた。積極的な相手には用心しないといけない。
戦闘機のA2Aでの喪失の総計とコンバットリプレイを比較してみた。距離の極端に近い時の戦闘ではCAPがすり抜けられやすくなり、リプレイに登場しない戦闘が結果の大部分をしめ、CAPが迎撃に参加していないようにみえるようになる。
日本の翔鶴・瑞鶴以外の大型空母は1942年7月にレーダーを装着されるようにはなっていない。どうして?Reluctant Admiral modが作成中だった頃、修正のためにこの見落としをJohnとStanislavに指摘した。他の4隻の大型空母はミッドウエイで沈んだから、見過ごされたのかとも思う。
このプレイで連合軍の空母は、12隻編成のTFに分けられ、どれも優秀な指揮官が任命されていた。もちろんエンタープライズはハルゼーで、他の空母はエンタープライズをフォローする設定にしてあった。空母1隻ごとに巡洋艦(CA/CL/CLAA)4隻と、駆逐艦7隻が護衛していた。
このプレイでの哨戒の設定だが、Kingfisherを主にNaval Search 50%に設定し、少数の Kingfisherは距離2ヘクス高度1000フィートでASW50%に設定した。SBDはすべてNaval Search 10%にしてあった。私は喜んで対戦相手であるスレ主さんにパスワードを教えて、連合軍側に関してもいろいろ検証してもらうことにした。
同じヘクスにいる別々のTFが一回の空襲でまとめて被害を受けることがあるのは両軍とも同じかどうかについての疑問のレスがあった。はっきりいって、答えはイエスだ。私は連合軍側をプレイしていて、別々のTFの艦船がまとめて日本機に攻撃されたことが何度もある。
両軍に取って条件が同じなことが分かって良かった。私はTrackerを制作するのに忙しくて、AEをそんなにたくさんプレイしてはいないので。
史実で見られた両軍のCAP運用の困難が良くモデル化されていると思う。
今回の結果は、CAPの高度と%設定に少し問題があったこと(批難しているわけではないよ、あなたがその高度に設定したことにも意味があるのは分かる)とによると思う。1942年の夏以降は、戦闘機を必要な方向に向かわせる能力(ミッドウエイからの教訓)、戦闘機・爆撃機・攻撃機を一つの攻撃隊として編成する能力(ミッドウエイではできなかったこと)、レーダーを利用して戦闘機に敵の来襲方向を指示する能力、CIC、機載の無線機などで、連合軍が優位に立つ。WitP AEはこれらをうまくモデル化していて、あなたは”ミッドウエイ”されてしまったんだ。
日本側の対空砲火が連合軍よりもずっと劣っていたという要因もある。1942年8月には、連合軍の空母と護衛艦船が大量のFlakを載せていた。Shattered Swordによれば、 そのFlakの多さはミッドウエイでの日本の攻撃隊に強烈な印象を与えたということだ。素のAEではFlakが貧弱に感じられるので、私がDaBigBabes modをプレイするのが好きなのはこれが理由だ。以前このことをシナリオデザインのサブフォーラムで述べたが、Flakを強化したmodが作られてよかった。このmodは日本の艦載対空砲・機銃がひどかったという事実も放置してはいないし。
日本側のCAPがうまく機能しなかった理由は、コンバットリポートの中に示されている。連合軍機の来襲は22分前に探知されたが、各戦闘機隊が迎撃に駆けつけるまでの時間は20から79分と記載されている。ほとんどのCAPが悪い位置にいた。悪いサイの目が出てしまったんだ。
打ち明けにくい、敗北を元にしたスレを立ててくれてありがとう。空母の位置が哨戒機に発見されていなくても、Inteligence screenで分かることがある。作戦行動している日本側の空母の位置が連合軍の基地に近ければ近いほど、よほどの僥倖でもなければ、連合軍側のInteligence screenに載せられる可能性が高くなるような気がする。
日本側の大型空母4隻のレーダー搭載が遅い点が見落としか?というのは鋭い指摘だ。
翔鶴と瑞鶴は珊瑚海での損傷の後の修理の際にレーダーを装備した。いろいろと本を読んでみると、修理の時以外には艦船のアップグレードを実施しないという方針を日本海軍がもっていたことは明らかだ。なので、その他の大型空母がレーダーを装備していないことも、日本海軍の意図に沿ったものだ。
私の制作したmodでは、レーダーが利用可能になった時期にアップグレードを行うかどうかプレイヤーが選択できるようにしてある。ゲームをしてみれば分かるが、難しい選択になる。緒戦の拡張期に必要な戦闘艦艇をアップグレードのために前線から引き抜くことができる?難しい判断だ。占領地を拡張できそうな時期は限られているし、余分の艦船があるわけではない。アップグレードのために引き抜くと、作戦が後回しになるか、援護不足というリスクを冒して作戦を行うかのどちらかになってしまう。
史実では日本海軍はそのリスクを冒さず、ミッドウエイという結果になった。艦船のアップグレードが問題ではなかったのかもしれないが、翔鶴と瑞鶴はあそこにはいなくて役には立たなかった。もし翔鶴と瑞鶴があの場にいれば、違った結果になっていただろう。この史実を外挿すれば、私のつくったmodになるわけだ。
私が疑問に思うのは、赤城・加賀・飛龍・蒼龍が1942年7月の初回のアップグレードでレーダーを装備しないのはなぜかということだ。
日本の空母TFにふさわしい艦船で、翔鶴と瑞鶴についでレーダーを装備するのは秋月級駆逐艦で1943年1月のことになる。峰風級APDは1942年8月にレーダーを装備するのに、もっと有用な艦艇がそのままなのはなぜなんだろう...
この条件でもプレイを続けることはできるが、レーダーのないことで日本の空母TFは活動しにくくなる。
これが重要な問題なのはよく分かる。翔鶴と瑞鶴が1942年6月にレーダーを装備したのなら、その他の4隻も1942年のアップグレードで装備するのが順当だろう。
一つ質問があるんだが、同じTFに所属しているレーダー装備の艦船の存在は、空母のCAPの動きに影響するだろうか?おかしなことだが、大型空母4隻がレーダーを装備するようになる前に、T21レーダーを装備する軽巡と駆逐艦が日本にはあるので。
「翔鶴と瑞鶴が1942年6月にレーダーを装備した」というのは神話だ。Shattered Swordはそれを完璧に否定している。
翔鶴は1942年夏の修理でType 21レーダーを装備した。瑞鶴がいつだったのかは分からないが、1943年5月にはレーダーを装備している写真がある。
1943年が正しい。1942年に日本の空母にレーダーが装備されたという話は、加賀の飛行長だった天谷さんの戦後の証言に由来する。私は日本海軍の記録を調べることのできる海上自衛隊の士官に訪ねたことがあるが「1942年に艦載対空レーダーなんてのはたわごとだ」とのことだった。
翔鶴が対空レーダーを装備したのは1942年夏で、たしかに南太平洋海戦でレーダーをつかっている(Frank著のGuadalanalに載ってる)。1942年春には旧式戦艦2隻が実験的に水上レーダーを装備した。ミッドウエイに出撃した空母はレーダーを装備していなかったが、Shatterd Swordの記述しているのはミッドウエイだけで、翔鶴と瑞鶴は別だ。
もしミッドウエイが起こらなかったら、あの4空母にもType 21レーダーが利用可能だったって?それならどうしてこのゲームのOOBにはそれが反映されていないんだろう。見落としか、それとも私の知らない理由が何かあるんだろうか。
Frankが言うには、1992年にGuadalcanalを出版した時に依拠した史料と今新たに利用できるようになった史料は全く違うとのこと。もちろん、そうだからと言って彼の著書の価値が失われるわけではないが。
あなたは歴史の研究では一次史料の史料としての価値が変化することを知っておいた方がいい。私が質問した海将補一名と一等海佐2名の言っていたこととあなたの発言は一致しない。
Nihon Kaigunのサイトの翔鶴のページには、1942年6月にType 21レーダーを装備、1942年8月の第二次ソロモン海戦でエンタープライズの哨戒機をレーダー探知。1942年10月の南太平洋海戦で敵機来襲をレーダーで探知と書かれている。
Type 21レーダーの試作機は1942年4月から装備され始めて、最初が伊勢、1942年6月に翔鶴、1943年初頭にその他何隻かに。1943年8月には量産型の利用が始まったんじゃないの。
Nihon Kaigunのサイトの記述とは異なる史料がある。ある史料によるとTyep 21レーダーの試作機は一台だけ作られた。でもその史料には、複数の艦船に装備されたとも書かれている。Type 21は1942年4月にまずは伊勢に装備され、1943年1月に大鷹・冲鷹・雲鷹に装備され、1943年8月以前に装備された艦船がほかにもいくつかあった。少なくとも30~40台が製作されて使われたのだろう。
私のPBEMでは、1943年の早いうちに2回の空母の激突があったが、その後はまったくない。史実では連合軍にとってよい年だったし、パッチで新型機の登場時期が変化したとも聞いてはいない。私たちの空母の戦いでは2回とも両軍の艦載機が多数撃墜された。私のワイルドキャットはゼロ戦に苦しめられた。空襲でお互いが傷ついたが、有力な空母で沈没したものはなかった。その時はそれで妥当だと思っていた。しかし最近の両軍の空襲の様子を見ていて、迎撃する戦闘機が機能していないように感じている。戦闘機の働きは史実に近いのかもしれないが、かなりのダメージをもたらす爆撃機と比較すると、現実的には感じられない。
ここまでのこのスレで、両軍の対空砲火が大した働きをしていないことに言及する人がいないのには驚く。コンバットリポートによると、対空砲火による損失はごく軽微だ。1942年には両軍とも対空砲火が微弱だったが....もし対空砲火がもっとよく機能していれば、撃墜まではされなくても、爆撃中にもっとたくさんの爆撃機が損傷するだろう。私の経験では、損傷した爆撃機はほとんど爆弾を命中させることができない。
私はCAPではなく対空砲火の方に修正の必要性を感じる。
私のPBEMは1944年4月まで来ているが、連合軍艦船の対空砲火は日本に劣ることはないが、勝っているとも言えない。しかも連合軍艦船は対空砲でいっぱいになっている。この問題がずっと放置されているのはどうしてか不思議に思う。
空母TFにふさわしい艦船がレーダーを1942年のアップグレードで装備しないのは、史実でも装備していなかったからだ。フォーラムでいろいろ注文があっても、Devの人たちは史実にもとづくことを目標にしている。
他のゲームのフォーラムなら、Devの人たちに装備させたりもするだろう。でも、このゲームをプレイする人の多くは、そういった他のゲームのプレイヤーとは違う。史実と要望を両立させることはできない。
私がmodを作る理由のひとつはそこにある。素のWitP AEの史実に忠実な点を評価しているが、史実通りにプレイすることには興味がない。史実についてなら本も読んだし、その結末もよく知っている。私は、たらればの方をプレイしたいんだ。
ミッドウエイの4空母は史実では1942年7月にアップグレードを受けなかった。なぜならその時点でその4隻はフナクイムシの巣になっていたからだ。だから、ミッドウエイの4空母のアップグレードについての論議では、史的な正確さを求めることはできない。
そうだね。だからDevの人たちはその4隻が生き残っていたら、年末にかけてアップグレードを受けたろうと想定したわけだ。日本海軍は4隻をいっぺんにアップグレードするわけにはいかなかったろうから、順番にアップグレードすることにしたのだと思う。納得させられるシナリオだ。私ならこういうシナリオにはしないけど、それでもやっぱり説得的なシナリオだと思う。
問題は、レーダーを装備したかどうかではなく、装備させることができたかどうかだと思う。キャンペーンのゲームはどの局面でも仮想に基づくゲームだよね。
早い時期に連合軍空母と一戦交えることができなかったら、日本側プレイヤーは空母TFの艦船にレーダーを装備させるまではちょっかい出そうとはしないんじゃないだろうか。
つまり、1943年半ばまでの日本の空母戦力のうちで最有力なのは翔鶴と瑞鶴ということになる。
前のレスでほのめかされているように、機動部隊の空母が生き残っていてアップグレードされたなら、航空戦隊ごとに実施されただろうと思う。珊瑚海海戦のあとに5航戦がレーダーを装備されたのなら、残りの航空戦隊所属空母も順次装備されただろう。Reluctant Admiral modやPerfect War modはその想定に基づいているし、そう考えるのが順当だろう。
たしかに、レーダー装備の有無は私の最近の空母戦(1943年5月)でも重要なポイントだった。日本の艦隊型空母のほとんどがアップグレードするまでは、空母戦を求めるのではなく、待機したかった。レーダーは空襲の迎撃に役立つと思った。
私が知りたいのは、空母TFのうちの何隻がレーダーを装備していれば、はっきり役に立つと言えるのかっていうこと。複数の空母TF(200機のスタック上限値に達しないよう)に分けて運用するとして、そのうちの一つの空母だけに対空レーダーが装備されているだけでも、CAPにボーナスが得られるのだろうか?。もしそうならば、その対空レーダーをもつ一隻の空母はCAPに専念させて、他の空母がCAPに果たす役割は少なくすべきなのか?
翔鶴と瑞鶴はレーダー装備という点で、もっとも大切な空母だ。史実で翔鶴が装備した1942年6月に、この2隻はレーダーを装備できる。しかしミッドウエイの4空母はどれも独自のクラスに属する。もし4隻のうちの1隻がレーダーを1942年7月に装備できるとしたら、飛龍が最適な候補か。
エディターでdeviceのところをみると、レーダーは探知する確率を向上させてくれることが分かる。だから、たくさんあった方がいい。私の計算では、レーダー装備の翔鶴と瑞鶴が機動部隊の中にいたら、40nmの距離で探知できる確率は65%程度で、距離が遠くなるにつれて確率は極端に低くなる。目視での探知にくらべればずっといいが、スレ主さんの経験のように、直前の探知になることもある。
連合軍側は空母だけでなく多くの艦船が対空レーダーを装備している。探知の確率はかなり上昇し、だいたい80nmで探知できると思っていいし(正確には違うが、距離80nmでの探知と同等の時間的余裕が得られるので、本当はどうかって点は無視していいと思う)。CAPが力を発揮できるかどうかという点では、大きな違いだ。
つまり、どの艦船のレーダーでも役立って、空母のレーダーでなくてもいいってこと?それなら、早くからレーダーの装備される秋月級駆逐艦や利根や筑摩の価値が一層高まるわけだ。これからはこれらをより注意深く運用することにしよう。
Shattered Swordは、ミッドウエイ海戦が日本海軍の将来の空母戦に対する見方にどんな影響を与えたかを細かく分析することで、記述を終えている。日本海軍は、戦艦を含んだTFのレーダーピケットと連合軍空母への疑似餌としての有用性 (大艦巨砲主義者への挑戦)に気づき、それに従って理想的な艦隊編成に着手した。
このゲームでも、そういったTFの後ろを2ヘクス離れて空母TFがフォローして、戦艦のTFが早期警戒と連合軍の攻撃を吸収する盾の役割を引き受け、空母TFは連合軍の空母TFにreactさせる設定にするというのも面白いかもしれない。こうすれば日本海軍の構想をゲーム内で実現することができるかもしれないが、うまく機能するかどうかは自信がない。
私の対戦相手の連合軍プレイヤーが同じような作戦を採ったことがあった。彼は戦艦のTFを空母TFから3~4ヘクス離れたところに位置させていた。私の攻撃隊の三分の一は空母ではなく戦艦に吸い寄せられてしまい、散々な一日になってしまった。旧式のアメリカ戦艦2隻と引換に空母を4隻沈められてしまった。あの戦艦の餌は偶然のできごとだったかもしれないが、うまく機能するのは確かだ。
スレ主だが、検証を続けている。いまのところ、両軍のTFの距離とCAPの%とCAPの高度と搭載弾薬を変えて10回繰り返してみた。
日本側がうまくやれたことは一度もない。
日本側がひとつのTFだけでなく、複数のTFをまとめて攻撃できたことは一度もない。なので、相手のとった空母を複数のTFに分ける戦術は、連合軍にとって損害を限局する有力な作戦だと思う。日本側についても調べてみるつもりだが、この戦術は同じように機能しそうだ。
CAPの%と高度の変更は空母の損失数の変化に影響することはない。迎撃の成功率がわずかに上がるくらいだ。
双方のTFの距離も関係ない。
来襲する攻撃隊に比較してCAPを多くしても、攻撃隊はCAPをすり抜けてしまう。とくに日本側のCAPにその傾向が強い。このスレで読んだこととあわせると、CAPの数を増やしても、このゲームの現状のシステムでは漏れが発生してしまう。レーダーがこの状態に変化を加えてくれるべきなのだが... 連合軍側も同じ問題を抱えているし... 
今後、時間を見つけて、日本側の空母にレーダーを装着した条件でも検証してみたい。
私の見たところ、連合軍側の成功にはいくつかの原因がある
1、TFの編成の仕方(私の経験では、日本側がまとめて攻撃できるのは最大でも2つのTFだけ)
2、レーダーがなかったので、日本側にはCAPをよい位置に配置する時間的余裕がなかった。
3、攻撃に参加した機数。短時間で処理するには多すぎた。
私はこれを、ChickenboyさんがAARフォーラムで紹介していた1943年5月に行った空母戦と比較してみた。
彼は第一波の攻撃で29本の魚雷を命中させた。これをこのスレの連合軍への第一波の攻撃と比較すると、雷撃機の数も連合軍のCAPの大きさも同じくらいだ。このスレの攻撃では日本の雷撃機を護衛した戦闘機の数が少し多いが、それでも雷撃期の損失数はこのスレのものの方が多い。注目すべき違いは、このスレの攻撃が雷雨のもので行われたのに対し、Chickenboyさんの攻撃はところどころ曇りの天候だったことだ。
Chickenboyさんはレーダーで連合軍の攻撃を探知できた(訳注:1943年5月なので)点有利で、しかも連合軍の攻撃機の数はこのスレのものより少なかった。私が思うに、一番重要な違いはレーダーだ。敵の攻撃隊の数も重要だ。敵の攻撃隊を処理するのに充分な時間と火力がなければならない。
レーダーありで行うスレ主さんの検証の結果が待ち遠しい。私自身はそういう条件のサンドボックスの検証がどうやったらできるのか知らないし、エディターをいじったこともない。私もできる範囲で検証してみたい。
変数をいじると結果がどう変化するのをみるのは、とてもおもしろい。モデルに充分に変化する能力があれば、こういった役に立つ分析結果を有意なものとするのに必要な数の検証結果を用意して検証すべきだ。(きみたち統計学徒よ、中心極限定理にも目配りを)
私が空母戦の結果をAARサブフォーラムのスレで提示したChickenboyだが、付け加える点として、
1、連合軍の攻撃の距離。私の提示した空母戦は、日本側に最も有利な距離である7ヘクスで起こった。このスレの空母戦は2ヘクスで、連合軍機はより大きな爆弾、艦船に対するより有効な攻撃手段である魚雷を搭載できた。一般的にいって、連合軍空母に白兵戦の距離にまで近づかれるのはよくない。
2、高度。私のCAPの戦闘機は飛行隊ごとに15000~20000フィートの間の高度に設定してあった。多くは15000フィートに。日本の戦闘機は迎撃に際して上昇する必要がなかった。
3、機数。日本の機数の方が連合軍よりもうわまわっていた。だいたい600対475。

2011年11月28日月曜日

ミンダナオ島の平定完了

昭和17年1月25日、ミンダナオ島の平定が終わりました。最後に残っていた連合軍部隊は103rd PA Infantry Regimentで、ダバオに東のヘクスに立て籠もっていました。1月19日からこのヘクスの掃蕩を始めて、一週間かかりました。表に示したとおり、この間のオッズ比は日本側から見て悪くても2対1で、多くは27対1から52対1で推移しました。もっと早く降伏してくれるものだと思っていたので、混乱して疲れ果てサプライもない状態で一週間も頑張ったフィリピン軍部隊の粘り強さに驚きました。マニュアルで陸戦の解決について書かれているところをみてみると、8.4.2.1 GROUND COMBAT SEQUENCEに
根拠地が奪われた時、また根拠地のないヘクスではオッズ比が充分に大きい時、守備側に退却するかどうかのチェックが入る。敗北した守備側は、退却、降伏(連合軍)、バンザイ突撃(日本)、生き残った兵士が逃げて部隊としての体をなさなくなる、のうちのどれかか、またまれにはそのヘクスに踏みとどまることもある。
とあります。また8.4.2.2.1 RETREATSには
強襲フェイズで守備側が大きなオッズ比に直面すると、退却を試みる。退却先となるヘクスは、味方の基地から補給線を確立できなければならず、またそのヘクスに敵の部隊のみが存在していてはならない。さらに、ヘクスから退却する時には、味方の支配しているヘクスサイドを通過しなければならない。有効な退却先が存在しないか、または部隊がmorale、fatigue、experience、leadershipのチェックに通過できないと、その部隊は降伏、四散するか、日本軍ならバンザイ突撃をすることになる。退却した部隊はサプライを失い、moraleが低下する。 
部隊が退却を試みて失敗すると、全滅のチェックが入る。morale、fatigue、experence、leadership、地形(離島の場合)などたくさんの要素がチェックされる。離島以外のヘクスなら退却を余儀なくされるような状態におちいると、離島の兵士は全滅する。全滅の判定が下されると、連合軍なら降伏する。日本軍の場合にはここの部隊がさらにチェックされ、チェックに通過した部隊はバンザイ突撃を実施する。チェックに通過しないとその部隊は単に破壊される。バンザイ突撃では、連合軍の部隊はバンザイ突撃してくる部隊に発砲することができ、その後でバンザイ突撃を仕掛けた部隊に発砲の機会が一度だけある。この後で日本側の部隊は消滅する。
と書かれていました。きっと退却が可能だったならもっと早いうちに退却したのでしょう。しかしミンダナオ島の根拠地はすべて日本側が抑えていて、退却先として有効な「味方の基地から補給線を確立でき」るヘクスがなくて退却できなかったから、こういう結果になったんでしょうね。
AFTER ACTION REPORTS FOR Jan 25, 42 
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Ground combat at 80,91 (near Davao) 
Japanese Deliberate attack
Attacking force 660 troops, 0 guns, 102 vehicles, Assault Value = 59 
Defending force 340 troops, 3 guns, 0 vehicles, Assault Value = 1
Japanese adjusted assault: 27 Allied adjusted defense: 1 
Japanese assault odds: 27 to 1 
Combat modifiersDefender: terrain(+), leaders(+), disruption(-), fatigue(-) experience(-), supply(-)Attacker: fatigue(-)
Allied ground losses: 
      374 casualties reported 
         Squads: 7 destroyed, 0 disabled 
         Non Combat: 36 destroyed, 0 disabled 
         Engineers: 0 destroyed, 0 disabled 
      Guns lost 3 (3 destroyed, 0 disabled) 
      Units destroyed 1
Assaulting units: 
    2nd Tank Regiment 
Defending units: 
    103rd PA Infantry Regiment 
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まだシンガポールを陥落させていないので、防御施設の構築を妨害するために空爆を続けています。そろそろ占領後のことも考えてなどと色気を出して、今日は港湾爆撃をさせてみました。今日のリポートをみて気づいたことですが、なぜか一飛行隊だけCity Attackをしていて、Repair Shipyardに1のダメージを与えていました。攻撃設定を間違えたかと思って確認してみましたが、どの飛行隊もPort Attackになっていました。マニュアル150ページのPort Attackの説明を読むと、
このミッションでは飛行機は爆弾を装備し、港湾施設や係留中の艦船を含む港にある敵の目標を攻撃しようとすると書かれていました。
たしかにRepair Shipyardも港にある敵の目標ではあるので、まれには指揮官の創意で攻撃するのかもしれません。ただし、ほんとに飛行隊の指揮官のスキルなどが影響してRepair Shipyard攻撃を選択するのかどうかに関する情報を読んだ記憶はありません。

あと、Reluctant Admiral modはDaBabes modの特徴を受け継いで、Flakが強化されているようです。高度14000フィートからの爆撃なのに、参加した爆撃機107機のうち40機がダメージを受けてしまいました。まあ、シンガポールには連合軍の対空砲が集中して入るんでしょうが。
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Morning Air attack on Singapore , at 50,84 
Weather in hex: Overcast
Raid detected at 39 NM, estimated altitude 17,000 feet.
Estimated time to target is 11 minutes

Japanese aircraft
      Ki-21-IIa Sally x 88
      Ki-27b Nate x 6
      Ki-43-Ib Oscar x 15
      Ki-43-Ic Oscar x 21
      Ki-48-Ib Lily x 19

Japanese aircraft losses
      Ki-21-IIa Sally: 33 damaged
      Ki-48-Ib Lily: 7 damaged 

Allied ground losses:
      29 casualties reported
         Squads: 0 destroyed, 0 disabled
         Non Combat: 0 destroyed, 5 disabled
         Engineers: 0 destroyed, 1 disabled

Repair Shipyard hits 1
Port hits 17
Port fuel hits 1
Port supply hits 1

Aircraft Attacking:
      17 x Ki-21-IIa Sally bombing from 14000 feet
               Port Attack:  4 x 250 kg GP Bomb
      17 x Ki-21-IIa Sally bombing from 14000 feet
               Port Attack:  4 x 250 kg GP Bomb
      17 x Ki-21-IIa Sally bombing from 14000 feet
               Port Attack:  4 x 250 kg GP Bomb
      17 x Ki-21-IIa Sally bombing from 14000 feet
               Port Attack:  4 x 250 kg GP Bomb
      19 x Ki-48-Ib Lily bombing from 14000 feet
               Port Attack:  4 x 100 kg GP Bomb
       7 x Ki-21-IIa Sally bombing from 14000 feet
               City Attack:  4 x 250 kg GP Bomb
      13 x Ki-21-IIa Sally bombing from 14000 feet
               Port Attack:  4 x 250 kg GP Bomb
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2011年11月24日木曜日

出航したがらない潜水艦

Combat ReporterとWitP AE Trackerという2つのツールの助けをかりて、各ターンに起きた戦闘や事件や慶事をチェックしながらプレイしています。例えば、
OPERATIONAL REPORT FOR Jan 21, 42
No additional repairs possible on SS I-24 using currently assigned resources at Kwajalein Island
これは、I-24のダメージがクエゼリン港では完全に修理しきれないよと報らせてくれています。こういう報告がCombat Reporterにあがっていると、修理のmodeを変更したり、修理可能な港に回航したり、回航が無理ならARをその港に行かせたりなど、いろいろ対応を考えるわけです。このI-24の場合、修理不能なダメージはmajorなEng damage 1で、1だけならあまり問題ないだろうと考え、sub patrol TFを仕立てて西海岸・オーストラリア航路の哨戒に行かせることにしました。そうしたつもりなのですが、次のターンになっても、また同じ報告があがってきます。パトロールにしたつもりが、実は設定し忘れたのかと思って、またパトロールを設定しましたが、またまた同じ報告があがってきました。念のために前のターンのPBEMセーブする前の状態のセーブをチェックしてみると、たしかにパトロールの設定になっていました。おかしい。
そこで思い出しのは、computerはダメージが少しでもあると出航させてくれないというようなレスがフォーラムにあったような気がすること。パトロール中に帰港させるかどうかの判定の閾値はdamage 1よりもっと大きな値だと思うのですが、出航可能かどうかはダメージが0かどうかで判定されるのでしょう。私は潜水艦のパトロールするヘクスは自分で決めていますが、燃料切れや(滅多にありませんが)魚雷をすべて消費した際に帰港させてくれるようにcomputer controlの設定も頻用しています。このI-24の場合は、クエゼリンを出航したつぎの日にcomputer controlに変更してやればいいのでしょうね。

2011年11月23日水曜日

800kg爆弾に関する妄想

コンバットリポートを見ていると、WitP AEの中で日本の爆撃機が投下する爆弾には、AP Bomb、SAP Bomb、GP Bombの3種類があることが分かります。APはarmor piercing、GPはgeneral purposeでいいんでしょうが、SAPが分からなかったのでぐぐってみました。ちょうどWar BirdsのQ&Aに書いてあって、SAPはsemi armor piercingの略で、日本海軍の八十番(800kg)爆弾だと、APは五号爆弾(徹甲弾)、SAPは通常爆弾、GPは陸用爆弾になるのだそうです。
このゲームで日本海軍の繁用する航空爆弾はそれぞれGPとAPの二つずつにまとめられています。このうち、250kgと100kgのAP bombはそれぞれ250kg SAP Bomb、100kg SAP Bombと名付けられているのに、800kgは800kg AP Bombとなっています。これは、800kgAP Bombが真珠湾の戦艦を沈めるために砲弾を改造して作られた本物の徹甲弾なのに対して、250kgと100kg爆弾は装甲のそれほど厚くないか、または装甲のない艦船にダメージを与えるための通常爆弾というイメージで設定されたのかなと思います。
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Afternoon Air attack on Batavia , at 49,98 
Allied Ships
      xAP Kajang, Bomb hits 1,  heavy fires,  heavy damage
      xAP Matang, Bomb hits 1, and is sunk
      AMc MMS A, Bomb hits 1, and is sunk
      AGP Aldebaran, Bomb hits 1,  heavy fires,  heavy damage
      AVP Merel, Bomb hits 1,  heavy fires,  heavy damage
Aircraft Attacking:
      15 x B5N2 Kate bombing from 14000 feet
               Port Attack:  1 x 800 kg AP Bomb
      10 x B5N2 Kate bombing from 14000 feet
               Port Attack:  1 x 800 kg AP Bomb
      10 x B5N2 Kate bombing from 14000 feet
               Port Attack:  1 x 800 kg AP Bomb
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昭和17年1月20日も、mini KBはバタビア港を空襲しました。攻撃に向かった35機の九七艦攻はすべて800kg AP Bombを搭載していました。昨日の空襲ともあわせて考えると、港湾爆撃での800kg爆弾に使用が珍しくないことは理解できました。そこで、疑問に感じるのは港湾爆撃でつかわれる800gk爆弾が800kg AP Bombであること。800kgもあるモノがはるか上空から落下してきてぶつかれば、AMcのような小艦艇が一撃で破壊されてしまうことは理解できます。でも、ある程度以上の大きさの客船だとどうなんでしょう。この徹甲弾は戦艦の装甲を通過して内部で爆発するように作られた爆弾でしょう。客船や貨物船の船体を構成する鋼板を突き破って反対側に通り抜けてしまって、不発で終わらないか心配です。港は航行中の海と違って海底が浅いから、そこにぶつかって爆発すればいいということなんでしょうか。
昔々、佐藤大輔という人の書いたレッドサンブラッククロスという仮想戦記 (とても面白いのですが、残念ながら未完のシリーズ) を読んだことがあります。その7巻バーニングアイランドのなかに、ドイツの戦車パンテルIIと日本の駆逐艦初雪が対決する場面(シチリア島上陸の時に同じような状況があったそうで、そこから想を得たものでしょうか)が出てきます。パンテルIIは最初に戦車用徹甲弾を放ち駆逐艦に多数命中したのですが、反対側に抜けていってしまっただけでした。そこで次からは命中したら爆発するように88ミリ榴弾に変更して、ひどい目に遭わせたというエピソードが書かれています。内部に炸薬のはいっていない戦車用徹甲弾と、多少なりとも炸薬の詰められている徹甲爆弾を一緒にしてはいけないのでしょうが、800kgAP Bombという表示をリポートの中にみていて、このデストロイヤー・ヴァーサス・パンツァーを想いだしてしまいました。
AEのプレイヤーの中にも同じく、800kgAP Bombに不発の危惧をおぼえる人がいるようです。The War RoomのOrdanance on Port attack - is there a choice?というスレのなかでは、800kg AP Bombは爆発せずに通過するだけだから、ひどいFltダメージになるだろうけど、Sysダメージは少しで、Fireはゼロなのでは、などのレスがついていました。
つでながら、昭和17年1月20日、19日に引き続きシンガポールで陸戦を行いました。今日は決めるつもりでshock attackにしたのですが、防御施設のレベルが1に復活してしまっていて、修正オッズ比776対795の1対2で攻撃失敗。1月中の陥落は無理かもしれません。シンガポールは対空砲火が熾烈でFlakによる撃墜が無視できずな、爆撃は高度15000フィートから行っています。これだと命中弾がとても少なくて、飛行場は毎日爆撃しないと修復されてしまって、防御施設のレベルを回復されてしまうという教訓でした。

2011年11月21日月曜日

港湾攻撃時の800kg爆弾

昨日のエントリーで紹介したスレの中で、港湾爆撃の時には800kg爆弾を使うことがあるとレスをつけていた人がいました。このゲームでは、九七艦攻が魚雷かまたは800kg爆弾のどちらかを搭載して真珠湾を攻撃します。なので、九七艦攻のふつうの対地爆撃では250kg爆弾2発搭載なのに対し、港湾爆撃の際には800kg爆弾を使うことがあるのはたしかです。
日本の800kg爆弾にあたる連合軍の爆弾は2000ポンド爆弾になります。連合軍の爆撃機が2000ポンド爆弾を搭載して攻撃する条件は、Allied 2,000 pound bomb.というスレにあるように、その飛行隊のパイロットの平均expが70をうわまわっていることなのだそうです。これはかなり厳しい条件です。ちなみに今日、昭和17年1月19日の日本の艦上攻撃機の飛行隊の各expの平均値(Reluctant Admiral mod使用中のデータなので、オリジナルのシナリオ1だと異なっているかもしれません)をみてみると、機動部隊の6空母に搭載の飛行隊の中でも、Kaga-3のみがこの条件を満たしているに過ぎません。艦上機のexp、特に艦爆や艦攻は攻撃する機会がそれほど多くはありませんから、CAPやFlakやOps lossで命を落とすパイロットが少なくないことを考えると、開戦時よりもexpが上がることはまず望めないと思います。連合軍の陸上基地配備の爆撃機の飛行隊、特に四発爆撃機の飛行隊はexpを伸ばしてゆきます。それで数百回のsortiesをこなしてせいぜいexp 65くらいで、平均70を越えるのは無理とレスがついていました。そして、このスレでは、日本の飛行隊もexp 70を越えていないと800kg爆弾をつかえないのか?と質問している人がいました。残念ながら回答のレスがついていませんでした。
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Japanese aircraft      
A6M2 Zero x 8      
B5N2 Kate x 20 
Allied aircraft      
B-339D x 1 
No Japanese losses 
Allied aircraft losses      B-339D: 1 destroyed 
Allied Ships 
      DD Piet Hein, Bomb hits 1,  heavy fires,  heavy damage 
      xAP Mijer, Bomb hits 1,  on fire,  heavy damageAircraft Attacking:      
10 x B5N2 Kate bombing from 14000 feet               Port Attack:  1 x 800 kg AP Bomb     
10 x B5N2 Kate bombing from 14000 feet               Port Attack:  1 x 800 kg AP Bomb 
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スラバヤ港が危険になったので避難したのかもしれませんが、このところバタビア港に多数の連合軍艦船が停泊しているのが報告されています。昭和17年1月19日、mini KBがバタビア港に近寄って港湾爆撃を実施しました。九七艦攻20機がゼロ戦8機の護衛で攻撃しましたが、20機とも搭載していたのは800kg爆弾でした。mini KB搭載の艦攻隊のexpは55, 59, 64ですから、日本の場合は大甘な設定になっていることがよく分かります。こうしないと真珠湾攻撃の際に800kg爆弾を使ってくれなくなっちゃうから仕方なく甘くしてあるのかもしれません。
艦上攻撃機の設定が甘いのは上記の通りですが、陸攻はどうなんでしょう。陸攻の港湾爆撃で800kg爆弾が投下されたのは見た記憶がないような気がします。もしかすると陸攻の800kg爆弾使用の条件は、連合軍の2000ポンド爆弾と同様に、平均expが70より高くないとだめなのか。それとも、港に係留されている艦船の種類をみて指揮官が250kg爆弾にするか800kg爆弾にするか決める仕様で、単にこれまで陸攻の攻撃した港に係留されている艦船がしょぼかっただけということなんでしょうか。
シンガポールに3回目の攻撃を行いました。日本と英軍の修正AVはそれぞれ1870と1107でオッズ比1対1。すでにfort levelは0ですが、日本側の死傷者3498名に対して英軍は2881名。いつ落ちることになるのやら。 

2011年11月20日日曜日

陸攻の60kg爆弾

フォーラムにNell and Betty bombloadsというスレが立てられていて、
Aircraft Attacking: 
27 x G4M1 Betty bombing from 23000 feet Airfield Attack: 2 x 250 kg GP Bomb, 4 x 60 kg GP Bomb  
27 x G3M2 Nell bombing from 23000 feet Airfield Attack: 2 x 250 kg GP Bomb, 4 x 60 kg GP Bomb 
時々こういった報告を見かけるけど、データベースにもエディターにもtrackerにも、この2機種のreduced bomb loadは2 x 250kg GP bombとなってる。残りの4 x 60kg GP bombはいったいどこでみつけたんだろうか?
という疑問が提示されていました。それに対して、
60kg爆弾は塗装に傷つけるだけだし、拭き掃除の手伝いをしているだけだよ。
いや、飛行場の爆撃でなければ60kg爆弾は有効だし、命中率が上がるのも確かだ。
え、陸攻を地上支援につかってるの?
使いたくはないけど、緒戦の拡張期には、必要があれば台所の流し台だって投下するさ。防御施設のレベルを上げられたくない根拠地で、CAPがいないようなら陸攻を地上攻撃に使う。ベテランパイロットの損失と、LCUの損害が増えてその補充にHIを費やすことになることとの取引になるから、各プレイヤーのその取引に対する評価は違うだろうけど。
魚雷のかわりの武装として、60kg爆弾はコードの中に組み込まれているらしい。飛行機の武装を変更しようとしたことがあるが、魚雷のかわりの武装を設定するとゲームがハングってしまう。変更しようがないみたいだ。
そうすると、陸攻は1. Naval attack: 1 torpedo 2. Naval attack II: 2 x 250 kg SAP, 4 x 60 kg GP3. Ground attack: 2 x 250 kg GP(訳注:SAPのこともある), 4 x 60 kg GP 4. Port attack: 2 x 250 kg SAP, 4 x 60 kg GP 
港の爆撃では800kg爆弾をつかうこともあるね。
と、レスがついていました。G4M1 Bettyのaircraftdataをみてみると、default loadが18in Type 91 Torpedo x1で、reduced loadが250kg GP Bomb x2となっています。reduced loadはnormal radiusをこえて遠距離に爆撃に行く時の武装でしょう。スレ主さんの疑問は通常の航続距離内の地上攻撃=魚雷を使わない攻撃時の武装がなにか、ということになります。60kg 爆弾が投下されるのは当たり前のような気がしていましたが、 たしかにこの図には表示されていません。レスにあるように、コードに書き込まれているんでしょう。
陸攻を地上目標の攻撃に使うことの是非ですが、難しいところです。default loadで250kg爆弾を4発搭載できる陸軍の九七重爆にくらべると、爆弾搭載量はずっと落ちるし、durabilityは低いし、速度は遅いし、陸攻のパイロットはNavTスキルの高い特殊技能を持ったパイロットたちだし。陸攻の損失は陸軍の重爆より戦局にずっと大きく影響しそうです。でも、緒戦期は隼と九七重爆の数が不足しているので陸攻も対地爆撃に投入しないわけにはいきません。レスにあるようにCAPがいないところで、AAの被害を受けない高度から、ひかえめに爆撃することになります。
ひかえめな爆撃だと役に立たないかというとそうでもありません。チモール島のクーパンからオーストラリア北西の連合軍の主要基地ダーウィンへは陸攻で爆撃を続けています。昭和17年1月18日には在泊のAS Platypusを撃沈しました。何日も前からAS Platypusには何発か爆弾が命中していたのですが、ようやく沈んでくれました。沈没艦船のリストをみてみると、60kg爆弾で沈没してことになっています。60kg爆弾もそれなりに効果があるということですね。ただ、”Sunk By” 艦船の沈没原因として表示されるのが、最初に命中した一発か、沈めた最後の一発か、最多の命中弾種か、最もたくさんダメージを与えた弾種か、そのあたりは不明です。フォーラムでも関連した情報を読んだ記憶はありませんね。


2011年11月19日土曜日

日本の貨物船からの改装を考える

Mikeさんという方が日本の貨物船からの改装についてのスレを立てていました。スレ主さん自体の意見は、どうかなという感じもしますが、それに対するレスには学ぶ点が多いと思うので、ざっくり紹介します。
日本側で6ヶ月プレイしてみて、いろいろ新しいことを学んだ。すこし視点を変えて、日本の輸送船について話し合ってみよう。
まずはxAK(貨物船)から。xAKは魅力的だとはいえないが、1942年後半以降に入手できるようになるおもちゃをつかってプレイするためには、xAKを使いこなすことが必要だ。xAKなしでは本土に資源を還送することもできないし、操縦桿を握るパイロットたちがサプライとfuelを使用することもできない。各級のxAKの利点と欠点、改装(convert, conversion)についてみてみよう。
WitP AEが発売された頃、xAKの使い勝手は主に貨物積載容量と速度で評価されていた。このゲームに慣れてから見直してみると、はじめの頃には何の変哲もないと思っていたものでも、独特な使用法がみつかって日本の成功に不可欠だと感じるxAKがある。
以前は気づいていなくて、最近、重要性を認識するようになったのものに、xAKからAK(軍用貨物船)への改装がある。1942年3月31日で日本の上陸ボーナスがなくなり、その後に上陸する日本の部隊のdisruptionはとんでもない値になる。このdisruption値をおさえるための方法の一つはAKをつかって上陸することだ。残念ながら、AKへの改装が用意されている級はそれほどたくさんはなくて、Yusen N 級、Yusen A 級、Kyushu 級、Husimi 級の4つだけだ。改装にはいろいろあるが、すべての級に用意されているというわけではない。
xAKLで、PB(哨戒艇)とACM(機雷敷設艇)に改装できるもの 
To'su 級、xAKLが37隻、PBが34隻、ACMが18隻、PBは12 kt(ACMは10ノット) 、(訳注:To’suの元の日本語の名前は何だったんでしょう?Toとsuの間のアポストロフィーが気になる)
Kiso 級、xAKLが69隻、PBが48隻、ACMが15隻、11 kt 
Ansyu-C 級、xAKLが54隻、PBが34隻、ACMが0隻、14 kt 
この3つをまとめたのは、PBとACMに改装できるから。開戦時には46隻のACMがある。開戦時の規模の防御機雷原を維持するにはあと40隻のACMを改装で用意することが必要になる。
ACMに改装できるxAKLはTo'su 級が37隻、Kiso級が69隻ある。新たに防御機雷原を設ければ、40隻に加えてその分のACMが必要になる。まあ、ぜんぶで60隻のACMがあればいいかな。そうすると、あと46隻のxAKLが残るが、PBに改装するのがいいだろう。この二つの級は小さくて運べる貨物の量もわずかだから、ぜんぶ改装しよう。
ACMとPBへのコーバージョンを二つの級に何隻ずつ振り分けるのがいいか。速度を考慮するのがいいと思う。Kiso PBは10ノットの船団を護衛する。To'su PBは12ノットの船団を、Ansyu-C PBは14ノット(と、もしかしたら15ノット)の船団を護衛する。計算はどうなる?
10ノットのxAKは全部で185隻
12ノットのxAKは全部で350隻
14ノットのxAKは全部で178隻
12ノットの貨物船がたくさんあるから、37隻のTo'su xAKLの全部と、Kiso xAKLのうちの9隻をPBに改装することにしよう。まとめると、37隻のTo'su xAKLをPBに、Kisoのうち9隻をPBに60隻をACMに改装する。その結果、 71隻のTo'su PB、57隻のKiso PB、18隻のTo'su ACM、75隻のKisu ACMができあがる。
Ansyu-Cは開戦時にPBが36隻とxAKが54隻ある。Ansyu-CはxAKとしても悪くはない船だが、PBの保有数が多すぎて困ることはない。最終的に何隻を改装するか決めてはいないが、たぶん半分以上はPBに改装することになりそうだ。
xAK から AK への改装
上述したように、AKに改装できるのは以下の4つの級だ
Yusen N 級 56隻、15 kts 
Yusen A 級  7隻、18 kts 
Kyushu 級 32隻、18 kts 
Husimi 級 25隻、14 kts
Yusen S 級 10隻(AKに改装済み)、18kts
これらの中にはxAKのままの方が役に立つと思われるものもある。
Yusen N 級は、貨物と同時に300トンの液体を輸送できる2つの級のひとつだ。私はこの級のxAKでoilやfuelを本土に輸送するのが好きなので、改装は問題外だ。
Kyushu 級は、貨物と同時に300トンの液体を輸送できるもう一つの級の貨物船なので、Yusen N 級と同様に改装はしないでおこう。
Yusen A 級とHusimi 級がAKへの改装の候補として残る。残念なことに、Husimi 級は、日本にとって切実なARへの改装にも必要になる。ASへの改装が必要になるかもしれないが、多分そうはならないだろう。Husimi 級のうち10隻をARに改装すると残りは15隻で、それとYusen A 級の7隻をAKに改装することにしよう。Yusen S 級の10隻は開戦時にすでにAKへの改装が済んでいる。
AR(工作艦)への改装
ARは開戦時に2隻しかなく、建造中・建造予定のものもない。ARは艦船の修理に重要なので、10隻は改装したい。記憶通りなら、改装に180日かかったと思う。ARに改装できるのはHusiki 級とKyushu 級だけだが、Kyushu 級は液体燃料の輸送能力があるので、ARにするのはもったいない。
TKへの改装
これは考えるまでもない。タンカーの数が多いほど、oilとfuelを望むところに速やかに輸送できる。連合軍の魚雷が効果を発揮し始める時期になると、なるべくたくさんのタンカーが欲しくなるだろう。戦標船はタンカーに改装できる。最初に改装可能になるのはSTD-C(訳注;余談ですが、STDと書いてあるとまずはsexually transmitted diseaseを想起してしまいます)で、その後、ほかのものも改装できるようになる。戦時標準船にはSTD-AからSTD-Eまであって、STD-Aが一番大きく、STD-Eはドラム缶に小さな発動機をつけたようなもんじゃないかな。AからCはぜんぶタンカーに改装する予定で、順調に行けばCは改装しないかもしれないが、AとBは全部改装することになると思う。
AKV(航空機輸送艦)への改装 
AKVは飛行機を船で輸送する際に使う。多くは必要ないと思うが6隻だけAKVに改装しようと思う。なぜ6かって?いい質問だ。6隻あれば一度に2個のdaitaiやsentaiを輸送することができる。もしあなたが一隻の船でdaitaiやsentaiを輸送しているようなら、3つのchutaiに分割して3隻の船で運んだ方がいい。連合軍潜水艦にツキがあった時でも、部隊ぜんぶがいっぺんに海没してしまう事態を防ぐことができる。AKVに改装するならなにを選ぶ?Lima 級とAden 級の二つから選択できる。Lima 級は46隻とAden 級は189隻あって、ともに働き者だ。どちらでもいいが、Lima 級は14ノットで12ノットのAden 級よりすこし速い。船で飛行機を運ぶ時には、なるべく早く目的地に到着してほしいので、私ならLima 級を選択したい。
AKE(給兵艦)への改装 
AKEは重要だ。開戦時にも何隻かあるが、なるべく早く追加のAKEを改装し始めることをお勧めする。解放した地域が広くなるにつれ、連合軍の反抗発起点に近づくことになる。艦船は砲撃しなければならなくなるし、速やかな弾薬補給が必要になる。AKEはそのために必要だ。BBへの弾薬補給を確実にするために、AKEはなるべく大きい方がいい。9つの級からAKEに改装できるが、その中で一番大きいのはLima 級だ。私はまず8隻のLima 級をAKEに改装する。
AS(潜水母艦)への改装
ASもかなり役に立つ艦種だ。ASは潜水艦の修理を行えるが、major damageはなおせない。これは厳しい制約だ。開戦時には5隻のASがあって、そのほか建造途中のものもある。私はあらたにASへの改装は考えていないが、あなたがもし必要と感じるなら、 Kyushu 級とHusimi 級だけがその候補になる。前述の事情からどちらも改装するのはもったいないと思う。
AV(水上機母艦)への改装
これも役に立つ艦種だが、開戦時の所有数は(KamoiとChitoseとChiyodaを除いて)6隻と少ない。開戦後に就役するものもある。AVに改装できるのはKyushu 級とHusimi 級だけで、やはり改装するのはもったいないと思う。
AMc(掃海艇)への改装
開戦時にTo'su 級のAMcが28隻あり、開戦後に就役するものもあったはずだ。To'su 級とKiso 級からAMcへと改装することができるが、他の艦種への改装の方が重要だと思う。私は手持ちのAMcだけでなんとかするつもりだ。
AD(駆逐艦母艦)への改装
ADへの改装はとても有用だ。わたしはこれを実施しなかったが、ミスだったとを後悔している。開戦時には4隻のADがある。次にプレイするなら8隻はADに改装しようと思う。なぜか?ADにはPBを含めた多数の小護衛艦艇の修理能力があるから。マップ上のあらゆる地点に護衛艦艇を配置することになるだろうが、健全に活動してくれるならその方がいいに決まってる。ADはDDと小護衛艦艇の修理ができて、特に小護衛艦ならmajor damageも修理できる。小護衛艦というのは、DE, APD, DMS, DM, AVD, E, TB, KV, PF, PB, PC, SC, AM, ML。小艦艇というのは、PB, PC, SC, AM, ML, HDML, MGB, 
YP, YMS, AMc。プレイする時にはこのリストを表示するようにしている。ADを賢く使えば、こういった小護衛艦艇を健全にたもつことができる。なにをADに改装しようか?Ehime 級がADに改装可能だ。開戦時に58隻ある中型の貨物船で、ADに改装する余裕があるだろう。改装すれば、その結果に満足すると思う。
AGへの改装
AGへの改装を実施したことはないが、実はすべきだったと感じている。AGは小護衛艦と小艦艇の修理ができて、特に小艦艇ならmajor damageもなおすことができる。AGは駆逐艦の修理ができないADみたいなものだ。開戦時には4隻のAGがあるが、わたしのAGは出航することがなかった。なぜかというと、わざわざAGについてマニュアルを読んだりしなかったから。大きな誤りだった。ADとAGのできることが何かを知れば、最初に想い浮かぶのは「ADを用意できるのに、なんでわざわざAGをつくる必要があるの?」ってことだと思う。じつは、小さなxAKやxAKLでAGに改装できるものは多い。小護衛艦や小艦艇が頻繁に出入りするような場所、南方資源地帯のあちこちにあるoilやresourceの産出地点でAGは真価を発揮する。何カ所になるか数えてみたことはないが、それらの場所にAGを一隻ずつ配置したいと思う。何隻をAGに改装するかは、そういった地点が何カ所あるかによる。AGに改装できるのはEhime 級、Gozan 級、Miyati 級、Kasu-D 級(訳注:この名前もどんな日本語に由来するのか不思議)、Daigen 級で、Ehime 級だけはAGに改装するつもりはないが、残りの4つの級はどれでもよいだろう。
素晴らしいスレを立ててくれてありがとう、Mike。スレの趣旨からははずれるかもしれないが、ゲーム開始時に始めたKisoのxAKからACMへの改装が終わったら、To’su 級ACMはお役御免にしたい。不要になったTo’su 級ACMの一部はAMcに、残りはPBに改装したいと思う。既存のものと将来敷設する予定の防御機雷原とを維持するのに充分な数だけKiso ACMを揃えることができれば、燃料搭載量は充分なので残りのKisoはAMcやPBとしてつかいたい。護衛やパトロールとして使わなくても、緒戦期に早期警戒用のピケットしてつかえる。
日本側のfuel輸送能力は充分だから改装に関してはoil, fuelの輸送を顧慮する必要がないと思っていたので、Yusen-NのAKへの改装に関するあなたの意見には驚いた。あなたの意見を読んで、これからは情勢の変化を観察して改装するようになると思う。ものごとをちゃんと機能させるのは難しいし、ほんとに日本側は奥が深い。
4000対1700で、航続距離という点ではKisoはTo'suよりも優れている。それなのに考え込まされてしまうのは、最高速度の1ノットの違いだ。もしKisoが12ノット出すことができさえすれば、To'suの肩代わりをさせるのに。速度以外の点ではすべてKisoの方が優れている。
正直なところ、私は日本の液体燃料輸送能力についてよく分かってはいない。
私が知っているのは史実のみで、日本は充分ではなかった。改装がありがたいのは、変更可能だということ。数週間あれば元に戻せる。resourceとoilの両方をいっぺんに輸送できると言う点で、Yusen N級とKyushu級は私のお気に入りだ。この二つの級の輸送船は、oilが少量、resourceがたくさんあるような地点からの輸送にぴったりだ。この場合、TKを差し向ける必要がなくなる。
私もあなたの意見に賛成だ。Kiso PBのASW値は3もあるのに、1ノット足りないのがね...
AK-tの改装についてはどう思う?親切にもNYG59さんがAK-tの改装についての彼の考えを私にメールしてくれたが、兵員輸送に柔軟性をもたらしてくれるものなので私は彼の案にとても満足している彼の考えというのは、
Ehime級とAkasi級とToho級xAKのすべてとAden級のxAKのうちの半分をAK-tに改装する。本土の資源輸送船団の設定をした後で、改装予定のAKを改装を実施する港に移動させる。移動先の港は各級のAKのうちの改装予定の隻数によって決める。第一ターンはいろいろとやることがあって時間がかかるが、最初に整理しておくと後々役に立つ。
ありがとう、Mike。ところで、資源積み出し港ごとにAGを配置するなら20~30は必要になる。フィリピンやニューギニアを含めなくとも、ジャワ、ボルネオ、パレンバン、シンガポール、ダーウィンの北側の港などだけでも15は必要だ。これらは開戦時に日本領ではないが、獲得することが必要な地域だ。
わたしは Ansyu-C xAKをぜんぶPBに改装してしまった。14ノットは護衛にちょうどいい。船団が護衛艦艇の到着を港で待つ回数と、resource輸送用にAnsyu-C xAKLの小さな船倉分が足りなくて困った回数とを比べてみよう。
開戦後6ヶ月たつが、-t conversionにはまだ手を染めていなかった。でも考えなければならないね。本土に輸送をもつ兵員がたまり始めている。-t conversionを利用すれば、輸送が容易になるだろう。
私は開戦初日から本土の港にいるxAKを-t conversionしている。-t conversion後、サプライと兵員を乗せて各目的地に散って行く。同じ級のxAKは、余裕のある時に-t conversionするようにしている。たくさんAARを読んだ経験では、乗船待ちの一日は取り返しのつかない一日になるような気がする。-t conversionについてミスるとすれば不足するより多すぎたということの方がいいと思う。
Mike、きみの労作に同感だ。でも感想を述べてもいいかな、複雑に考えすぎてないかい?
日本側をプレイすると、xAKが多すぎるということにはならないが、余裕があるのは確かだ。私を含めたプレイヤーの多くが、xAKのうちの半分から3分の2は遊ばせているとのことだ。実際、日本側プレイヤーの中には新造艦が竣工間近になったら建造を中断して、xAKの洪水を防ぐようにしている人もいる。
直感に反していることは分かるが、これが現状だ。あなたが書いたほどには、効率を追求しなくても大丈夫。効率を最大限に追求したとしても、あるxAKへの魚雷命中というような事件を避けることはできない。そんな時にはTFの構成を完全にやり直す?私ならそうはしない。
もういちど、労作に感謝する。そして、新たに日本側をプレイしようという人に大声で伝えたいが、思っているほど難しくはないよ、ホント。
Mike、あなたの意見におおむね賛成だ。
Husimi 級とKyushu 級の300トンの液体輸送能力はすてきだ。でもよく考えてみると、300の有無で一財産こしらえられるわけでも破産するわけでもない。Kyushu 級はARに改装できる希少な級の一つで、ARは全く足りない状態だ。Husimi 級でもいいとは思うが、私は速度にまさるKyushu 級をかいたい。
Husimi 級をAVへ改装するかどうかは、あなたの水上機の使い方による。Jakeとともに使えば素敵な早期警戒網になるし、日本には周辺の飛行場にあてるほどの数の整備部隊がない。水上機ならその能力を行かせる。史実でも水上機はそのように使われた。
私の考えは以下の通りだ。
AKE 
AKEについては、Mike、あなたの意見に全く賛成だ。主要戦域ごとに1~2隻、特に大きな艦船の砲弾補給ができる港が周囲にない蘭印と南太平洋には必須だ(トラックは位置が良くないので勘定に入れないことにした)。
私のゲームでは3隻を改装し、あと3~4隻が改装終了目前になっている。AKEの素晴らしいのは、空母の航空兵装を爆弾・魚雷ともに補充できる点だ。
AKV 
AKVに改装にするだけの価値があるかどうか私は疑問に思う。AKVとAKの差は、到着時に飛行機がすぐに使える状態かどうかだけだったと思う。大した違いはないように感じる。
AD 
ADは大戦後半より前半の方が重要だ。ADは駆逐艦の魚雷を補給できることが大きな利点で、駆逐艦の水上戦闘の機会を増やすことができる。ゲームが進むにつれて、水上戦闘の機会は減り、ADは色あせてゆく。それでも数隻はADに改装するつもりだ。
AG 
AGは日本海軍の取り柄の一つだ。AGは役に立たないという一般的な見方と同様に、私もはじめのうちはAGのことを見過ごしていた。しかし調べてみてAGの役割がわかった。AGはSCやPCやPBの弾薬補給をし、爆雷も補充してくれる。私はASW TFの基軸となっている港ごとに少なくとも一隻のAGを配置し、簡単に沈没してしまうので予備も用意してある。AGをASW用の拠点に配置せずにどうやったら済むのかわからない。
AR 
ARには3~4隻を改装し、規模7より小さな港に配備したので、軽度のmajor damageを修理することができた。ふつうに使っていても機関にmajor damageが生じることが通例だが、ARはその1~2ポイントのmajor damageをどこの港でも修理できるようにしてくれるので、艦船は常に最適な速度で航行でき、修理用造船所に行く回数も減る。
PB 
わたしはターン1からPBへの改装を始めているし、PBの数が多すぎて困るような事態にはならないという点には全く同感だ。私が現在プレイしているPBEMでは日本の周囲を多数の連合軍潜水艦が取り囲んでいて、いまのところこの小さな艦船が最善の防御策だ。魚雷が一本命中すれば97%は沈没なので、PBはたくさんないとだめ。
AS 
前線に近い基地で魚雷を補給するために数隻をASに改装した。たくさんの潜水艦を活動させているが、戦闘艦を仕留めたことはあまりない。潜水艦には南太平洋の通商路上でコンボイを狙わせたい。兵員を殺すには、上陸後より乗船中の方が簡単だ。ASの数が多ければ、潜水艦の回航・補給に要する時間を減らして、パトロールの期間を増やすことができる。
AV 
いまプレイ中のゲームでは、離島で対潜哨戒飛行隊の水上機を運用するために数隻をAVに改装してみた。貴重なBase forse(根拠地隊)を配置しなくても、小さなAVがあればどんな根拠地でも対潜哨戒の拠点とすることができる。
AMc 
AMcに関してはあなたの意見に賛成だ。あらたにAMcに改装する必要を感じない。
TK 
正直なところ、タンカーに改装できる貨物船があるとは気づいていなかった。タンカーの数が足りないためにoilとfuelが貯まり過ぎている拠点があるので、良く見直してタンカーへの改装を始めたい。
潜水艦は港にASがいないと燃料の補給もできないような気がするけど?
潜水艦は港にfuelがありさえすれば燃料を補給することができる。また砲や対空砲の弾薬もASなしで補充することができる。ASの役割は、限定的ではあるが故障を修理することと、主には魚雷の補充だ。
連合軍側ばかりをプレイしている者の視点で意見を述べると、
改装可能なものはみんなAKE, AD, ASにしてもいいんじゃないか。こいつらは、重爆で撃沈しようと常に狙っている船だ。こいつらを沈めるためなら何でもするつもりだ。連合軍側プレイヤーの多くが同じように考えていると思う。なので、これらの艦種については、多すぎて困ることはないだろう。日本側プレイヤーは1943年後半以降、爆撃の危険で前方の港には危険で停泊させられなくなる問題に直面する。これらの艦種は移動が可能だから、弾薬や魚雷の補給を前進基地で実施可能にしてくれる。
ACMについては悩まないつもりだ。このゲームの防御機雷に対するみんなの評価は高すぎる。効果を発揮しないことが多いし、簡単に掃海されてしまう。もしPBに改装できるのなら、私ならACMからPBに改装してしまう。日本は連合軍潜水艦の脅威を多数の護衛艦と対潜哨戒機で無力化できてしまう。PBが潜水艦を沈めることはほとんどないが、潜水艦に商船ではなくPB自身を狙わせるという、重要な役割を果たしてくれる。護衛艦が多すぎて困ることは決してないだろう。
連合軍側からの見解を示してくれてありがとう。でも、ACMについての意見には同意しかねる。機雷原は上陸侵攻を防いではくれないが、幸運にも触雷すれば小艦艇は沈むし、主力艦でもダメージで戦線離脱・修理のための回航を余儀なくされる。ACMと機雷原に期待するのは、敵艦を沈めることではなくて、連合軍潜水艦が港のヘクスに居座らないようにすること。いまやっているPBEMでも、すでに数隻の連合軍潜水艦がパトロール中に港のヘクスに入り込んで機雷で沈んだ。
防御機雷の意義については、わたしも同じ意見だ。前線(後方でも同じかも)の港を覗きに来る潜水艦を阻止する点で、計り知れない価値がある。これまでに数隻の敵潜水艦が機雷で沈んだという報告(本当に沈んだかどうかは定かではない。でも誰が真実を知っていようか)を受けている。可能な限り、ACMで機雷原を維持することは意味のあることだと思う。その他の点では、連合軍側の見方は的を射ている。敵の飛行場の近くに艦船を停泊させない大きな理由だね。
ACMに関していえば、既存のものと敷設予定のものの維持に最低でも64隻は必要だ。ACMが切実に必要になるかどうかは連合軍側プレイヤーの潜水艦作戦の動向に依存しているが、ACM自体は対潜作戦計画と港の防衛の重要な手段だと思う。日本側の対潜作戦の主な手段としては、機雷原、対潜哨戒飛行隊、護衛艦、船団の航行経路の工夫の4つがある。この4つのうちのどれが欠けても、ベストを尽くしたことにならないと思う。他の艦種が必要になった時にはACMから改装できるという選択の自由もあることだしね。
敵艦船が触雷することもあるだろうが、機雷原が護衛艦の建造に匹敵するほど商船の助けになるとは思えない。
やり手の連合軍プレイヤーは潜水艦を防御機雷のある港のヘクスに侵入しないようにしている。連合軍の潜水艦作戦の欠点は、商船がよく護衛されていると、攻撃の半分は商船ではなく護衛艦に向けられてしまうことだ。これがあるから、護衛艦の大量建造の方がACMの建造よりましなわけだ。
防御機雷が意味を持つのは連合軍が侵攻しようとしている港においてだけだ。上陸侵攻の回数はそれほど多くないし、連合軍にはとてもたくさんの掃海艦艇があるから、機雷原の威力もたった一日で効果を失なってしまう。
私のPBEMの対潜相手は、できるだけ多くの艦船を護衛艦に改装し、対潜哨戒機と組み合わせることで、連合軍の潜水艦の脅威を単にうっとうしいという程度にまで減らすことができている。したがって、もし私が日本側をプレイするならACMよりPBを選ぶ。
スレ主さんのAKについての意見に対する感想だが、改装しない理由はないと思う。AKはxAKよりずっと使いでがある。適切な状況で使えば、AKはxAKよりずっと速く荷下ろしができる。まだ1942年6月くらいまでしかプレイしていないのなら、前線の港にfuelを輸送する醍醐味を知らないだろう。素早く到着して、素早く逃げ出すのが肝心で、xAKやTKよりもAKの方がずっと速くこなしてくれる。
前線の基地でも、ACMやPBや潜水艦に給油するために燃料が必要になる。燃料切れになるとengine damageが1ポイントずつ増えるので、母港まで26ヘクスあるのに燃料が19ヘクス分しかないなんて時に、前線の基地のわずかな燃料の有無が、TFや潜水艦が母港まで無事に帰り着けるかどうかを決めることもある。
WitP AEのARは素のWitPのARほど有用だとは思わない。私はARを潜水艦の基地に配備してある。このゲームのコードは、1ポイントのengine damageでもパトロールを中断して港に係留させてしまうので、本土まで回航しなくてもいいように、そうしている。
-t conversionについてちょっと考えてみた。
AKに改装する目的は一つ、上陸侵攻か兵員の輸送だ。それなら、すべてのAKを-t conversionしてみてはどうだろうか。
大戦中盤から後半のxAPと兵員輸送能力不足から、私はAKをすべて-t conversionした。AKに改装できるxAKはすべてAKに、すべてのAKはAK-tに。
AKに改装したものはすべて、xAKに比較して速いというAKの荷下ろし能力を発揮する。積載能力が低下するという欠点はあるが、積み卸しが速い方がずっと有用だ。
「積載能力が低下するという欠点」があるので、AKに改装できるxAKをすべて改装することに躊躇してしまっていた。荷下ろしが速くなることは考えてみなかった。
他の人もいっているように、使い方の問題だと思う。AKはより前線近くでresoureceやサプライや兵員を輸送するように使っている。
シンガポールから上海といった大きな港から大きな港へresourceを輸送するような場合には、dockの容量もたっぷりあるし、積み卸しの速度は重要ではない。xAKからAKへの改装は洗濯みたいなもので、xAKの積載量が多い点を考えれば不必要でさえあるかもしれない。
砂浜や小さな港といったnaval supportの乏しいところで積み卸しをするなら、AKへの改装だ。手持ちのxAKはぜんぶAKにしちゃっていい。
砂浜での荷下ろしのスピードは(訳注:amphibious TFが敵地に上陸する場合)
AKは1ターンに600ポイント 
xAKは1ターンに250ポイント
4以下の規模の港での荷下ろしのスピードは (訳注:amphibious TFの場合)
AKは1ターンに300ポイント 
xAKは1ターンに125ポイント
日本の緒戦時ボーナスは1ターンに1200ポイント
日本はAKを重宝することになる。私は全部AKに改装するつもりだ。
もしかすると、その数字は逆になってない?味方支配の規模3以下の港に降ろすよりも、砂浜に揚陸する方が2倍も速いなんて信じられないけど。
いえ、まちがってはいません。マニュアルからひいた数字だからねl(訳注:6.3.3.3.2 AMPHIBIOUS UNLOADING)
この数字は正しいと思う。経験上、港の規模が荷下ろしの速度にはっきりと効果を発揮するのは規模5以上くらいになってからだ。なので、わたしは港を拡張する時は5以上まで拡張することにしていて、そのつもりがない場合には一切拡張しないことにしている。弾薬の補充についてみても、意味のある最小規模は5だと思う。
結局は、どの港がよく使われることになるかによるのだろう。
ブルネイとタラカンとバリクパパンは三つとも拡張する価値があるし、shipping unitを配置してもいいと思う。パレンバンやスラバヤはもちろんだ(訳注:shipping unitに含まれるnaval support deviceは兵員とサプライの積み卸しを促進する効果があるのですが、oil, fuelの積載には効果がありません。なのでボルネオ島・スマトラ島の油田のあるこれらの港にshipping unitを配置するのは意味がないと私は思います)。シンガポールは開戦時から充分に大きい。マレー半島とタイとビルマのoilとresourceはいずれシンガポールかバンコクに集まってくる。モールメンやラングーンも船を送ることが危険にならないうちはいい港だ。私は高雄港を輸送船団の中継拠点としているから、高雄も拡張する価値があると思う。
WitP trackerが1.9になると、燃費・積載量も含めた商船一覧表が付属するよ。Fuel_mil.jpg (←必見)
商船の改装に関する私の感想
  • To’su 級、Kiso級はともにぜんぶ、ACM、AMc、PBに改装しました。今回このスレの内容を確認しながら読んで気づいたのですが、To’su 級はPBが12ノットで、ACMとAMcは10ノットと速度が異なるんですね。
  • ACMが必要かどうかは、スレ中でも意見が出てましたが、対戦相手の出方によるのだと思います。ずうずうしく港のヘクスに居座る潜水艦には困ったものなので、私はACM必要派です。現在62隻。
  • AMcは不要という意見もありますが、これも相手の作戦によるのではないでしょうか。私の現在プレイしているPBEMの相手は、日本側の港の周辺にすでになんどか機雷を敷設しているので、必要と感じています。AMcへの改装をしましたが、今数えてみると合計42隻もあるので、これは多すぎたかも(でも再度他の艦種に改装も可能なのでいいかな)。あと、未経験なのですが、大戦後半の航空機から投下される機雷はどんな感じなんでしょうね。
  • AKに改装できるxAKはすべてAKに、AKはすべてAK-tにという意見に私も同感です。
  • AKEへは、Lima 級xAKの11隻を改装しました。Reluctant Admiral modをプレイしているので開戦時にAKEガ4隻あるのですが、合計15隻。でもB-17の爆撃ですでに2隻損傷しているので、このくらいあってもいいかなと感じます。
  • AVを前線の基地に配置して水上機に哨戒させるという意見がありますが、爆撃の被害などで沈められそうでその気になりません。いまAVを配置しているのは豊原と稚内。シンガポールと蘭印が落ち着けば、そのあたりの対潜哨戒用にもつかうつもりではいますが。
  • AKVは全く必要を感じません。ふつうの貨物船xAKで充分に用が足りるでしょう。
  • AGが役に立つ艦種だということは、私も知りませんでした。ASW用の艦艇に爆雷を補給するには、Type 2 DCのrearm costが500なので、最初からAGとして建造されたKinesaki 級AG(cargo capacity 355)と、それからごく小さなKiso 級改装のAG(cargo capacity 790)以外は、どれでも用が足ります。規模5の港でもnaval supportが40ないと足りないので、たしかにAGは役立ちそうです。このスレを読んでからDaigen 級xAKをAGに改装し始めました。どうせ港にdisbandして使うのですから、速度10ノットと遅いDaigen 級を選びました。
  • 最後にでてきたTrackerの一覧表の中にはCargo/(F/M)という燃費の値が表示されていて、とても有用です。Cargo/(F/M)= CargoxMile/Fuelなので、1トンのfuelで貨物(固体貨物と液体貨物の合計)を何トン・マイル運べるかという数値のようです。したがって、この数値が大きい船ほど燃費がよいことになります。この表でいちばん燃費がいいのはTonan Whaler 級です。やはり商船は大きい方が有利なのかな。これまで燃費に注意を払ったことがなかったので、この表をじっくり眺めながら、シンガポール・蘭印平定後の輸送船団の構成について悩んでみようと思います。