2012年10月15日月曜日

新たなベータパッチV1.01. 17をあててみて


また新たなベータパッチの作成がつくられつつあり、9月下旬から航海されています。詳細はTech Supportのこのスレ。今回もバグフィクスや変更項目がが、WhatNewの中から目についたものを列挙してみるとこんな感じです。

V1.01. 17 – September 22, 2012 (Game version shown as 1.7.11.17)
1. Seventh Update – This release is a comprehensive release updating all previous versions to v1.01.17 beta
2. Code Changes
バグフィクス
17. 戦闘機対戦闘機の戦闘ラウンド数が多い時の爆撃機迎撃にみられたバグ
18. 人間のプレイヤーの場合、aviation supportの必要数が250で頭打ちにならない。これはWitP AEの発売時に取り除かれていたが、いつのまにかアップグレードで元に戻ってしまっていた。
29. way-pointを設定すると、任務の目的地が誤って母港と解釈され、任務の遂行前に母港に戻ってしまい、TFの任務(例えば艦砲射撃)が台無しになってしまうことがあった。
33. 陸軍部隊のexpはprepが100%に達していなくても得られる旨、マニュアルに記載されていた。prepが75%より多くかつその国のexpレベルの50%未満の時にはexpが上昇する可能性があるようになった。
40. 水上機を使って敵の根拠地に空輸できるようになった。 commando属性(訳注:今回のアップデートで新たに加えられた)の部隊だけがこれを行える。
46. 中国軍地上部隊の自動的な再建(1/3 of TOE)のルールは、人的資源が豊富なことをシミュレートしたものなので、兵員タイプの部隊に限定されることになった。破壊された部隊の通常の再建(訳注:プレイヤーの指示による再建だと思われる)はこれに影響されない。
56. 規模が3より小さな港にdockしているTFに対して潜水艦の攻撃が起こらなかったのを修正した。
新しい仕様
11. TFは可能な限り沿岸ヘクスを選んで航海することができるようになった。
変更点
1. 規模8以上(訳注:原文はAF of 8+)の飛行場では、航空作戦の支援をするAV supportの値が2倍されて適用されるようになった(バグフィクス18に関連)
3. 空戦の戦闘ラウンド数が増やされたので、空対空戦闘に参加する飛行機の数に影響がある。
8. type 19のアイコンをもつ部隊はパラシュート部隊と同じように振る舞う。本来区別があってしかるべきだが、そうするとプレイ進行中のゲームに異常を来すかもしれなかった。

バグフィクスの「17. 戦闘機対戦闘機の戦闘ラウンド数が多い時の爆撃機迎撃にみられたバグ」は、護衛とCAPの戦闘機の数がかなり多くなる(互いに200機以上)と、CAPの数が優っていて戦闘機どうしの空戦の終了後にCAP側が航空優勢をもっていても、CAPと爆撃機との空戦が起こらない=爆撃機は護衛戦闘機を肉壁にして目標を攻撃できていた問題を修正したものだと思われます。

新しい仕様の「11. TFは可能な限り沿岸ヘクスを選んで航海することができるようになった」というのが、潜水艦に悩まされている日本側としてはありがたい新たな仕様かなと感じたのですが、ベータパッチをあてて実際にコンボイのルート設定をしてみると、特に変化は感じられません。

いちばん影響が大きいと感じているのは、 変更点「1. 規模8以上(訳注:原文はAF of 8+)の飛行場では、航空作戦の支援をするAV supportの値が2倍されて適用されるようになった(バグフィクス18に関連)」です。大きな飛行場ではaviation supportの数がこれまでの2倍になるのです。大きな飛行場と言うのは、原文の説明ではAF of 8+と書かれてあって、これって素直に読むと規模8以上の飛行場って意味ですよね。でも、ベータパッチV1.01. 17をあてた状態で調べてみても、うちでは規模8の飛行場ではaviation support値は以前のままで、規模9の飛行場にしか適用されていないような感じです。どうしてそうなのか、理由が不明。でも規模9の飛行場だけでもaviation supportの数が半分で済むわけですから、とても大きな影響があります。中国の漢口・武漢、ビルマのマグエ・メイクテーラといった隣接する規模9の飛行場どうしのbase forceの配置をかなり節約することができるようになりました。この件に関してはこのベータパッチのスレでもいろいろな人からレスが付いていました。

250が上限ではなくなった。しかし大きな飛行場では1 AV(aviation support)で2機(ふつうの飛行場では1機)を整備できる。つまり
規模 7の飛行場に250 AVいると => エンジン250台に相当する飛行機を整備できる
規模l 8の飛行場に250 AVいると => エンジン500台に相当する飛行機を整備できる

このベータパッチをあてる前は、どの飛行場でもAV 250あれば充分だった。規模8や9といった大きな飛行場では優れた施設や機械や道具のおかげでAVがいっそう能率よくはたらけたことを反映している。私の最初の印象は2倍はやり過ぎなんじゃないのっていうもの。1.3-1.5倍くらいでもいいなじゃないって思った。250という上限値が撤廃されたことで、aviation supportの配置や航空作戦展開のテンポが大きく変化した。規模8や9の飛行場の能率が「2倍」になったことに対するプレイヤーの意見によっては、今後のベータパッチで倍率が低下させられることになるかもしれない。
2倍が適切な数値なのかどうかは私にも分からない。でも、日本側プレイヤーのこれまでのやり口を考えてもみてくれ。規模9の飛行場に1000機以上を集めてもわずか250のaviation supportで済んでしまっていた。それが、いまではaviation supportが500も必要になった。これは必要条件の本当に大きな変化だ。特に日本側にとってはそうで、Air HQにBase Forse3つでは足りず、複数のAir HQとたくさんのBase Forseを集めることが必要になったわけだ...でも日本側にはそんなにたくさんはない。ようやく日本側は史実と同じく、aviation support不足を経験することになったわけで、飛行場に展開できる飛行機の数がかなり制限されることになるだろう。このバグフィクスは注目すべき変化で、1943年には一千機ていどの二式戦を製造しておけば充分と考えていた日本側プレイヤーを震撼させるものだ。それでもやはり同じことをするしかないが、あるターンに飛行可能な二式戦の数はずっと減ってしまうはずだ。両者の力が接近することで、1943年はかつてないエキサイティングな年になるに違いないし、面白い年になるだろう。
まったくその通り。日本側が飛行場を規模8まで拡張するといいのがどこのなか、マップで確認しておこう。広い太平洋の、北は日本本土、西は台湾とフィリピン、南はニューギニアとフィジー、東はハワイでかこまれる部分の中で、規模8まで拡張でき、巨大な航空要塞となり得るのは二つの島(グアムと沖縄)だけだ。日本側が多数のBase Forceを一カ所に集中させたりしなければ、史実と同様にこれらの地域が連合軍空母の活躍する場所になるだろう。
日本側にとってはビルマの防衛もずっと難しくなるだろう。1943年になって多数のBase Forceが増援されて来るまでの連合軍にも同じことが言える。
飛行場に関するルールは、aviation supportが250以上の時は1aviation supportで2機整備できるというふうに変更すべきだと思う。大きな飛行場が優遇されるのも分からなくはないが、新たな優遇措置が必要なようには思えない。今まで通りだと、意味がない。上限値250を撤廃することの意味は、aviation supportの必要数を増やそうというものだ。しかし規模8や9にまで拡張できる地点はたくさんあるから、このパッチのような変更だと必要数が減少してしまう。500機以上の飛行機を運用しようとしない限り、大きな飛行場でのaviation supportの必要数は少なくて済む。ゲーム内の多くの事件は1944年以前に起きるが、その頃に1000機もの飛行機を運用することはない。少なくとも私はそうだ。それに1944年になってしまえば、aviation supportの有無なんてたいした問題ではなくなってしまう... このルール変更は、考え直してもらわないといけないと思う。
たしかに。でもWitPだからプレイヤーの反応を見てまた修正が入るんだろうと思う。このベータパッチの前後を比較すると大きな変更だからね。私の希望は、sorty数がaviation supportに関連づけられるようになることだ。いまは、aviation supportが50しかない飛行場に4000機を集中することができる。しかも、将来の任務の効率が悪化することを覚悟すれば、そのうちのかなりのパーセントが攻撃的な任務に飛行することができてしまう。sroty数がaviation supportに関連づけられるようになれば、大規模すぎる空戦の問題に終止符が打たれると思う。
大規模な空戦の問題は、飛行場で整備できる機数というよりも、このゲームのもっと根本的なところに由来している。このゲームの根底にあるパラダイムは、エーテルの中から目標上空に攻撃側の機体が出現するというもので、迎撃機の会敵可能数を算出するアルゴリズムともあいまって、目標にできるだけ多数機を集中する攻撃法が抜け目のないやり方になってしまっている。1ヘクス違うだけで迎撃できる機体の数が減ってしまう。出撃地から目標までの間に存在する基地も迎撃に寄与できるアルゴリズムに変更すれば、プレイヤーも手持ちの機体を分散させるようになるのだろうが。たとえば、イングランドからレーゲンスブルクへの空襲に対してドイツ空軍は迎撃機を一カ所に集中させず、空襲部隊が進路に沿って複数のグループに分かれて迎撃した。日本がモールメンを爆撃しようとする際に、連合軍がTavoyを確保していてもTavoyにいる機体は迎撃してくれない。だからモールメンを守ろうとすれば、モールメンに飛行部隊を集中しておかなければならない。可能なら複数の連携する飛行場を展開して迎撃したいのに。目的地に焦点を当てたアルゴリスムはほかにも奇妙な結果をもたらす。50機のP-40がCAPをしている沿岸ヘクスから機動部隊が攻撃隊を発進させる。8ヘクス離れた目標上空に攻撃隊が出現するまでP-40はまったく手出しをしない.... でもaviation supportに焦点をあてた解決策でもいいか。 
「規模8以上の飛行場では、航空作戦の支援をするAV supportの値が2倍されて適用されるようになった(バグフィクス18に関連)」という変更は、大きな飛行場には優れた整備施設が付属しているから、同じ人数のaviation supportでより多くの機体を整備できるだろうと想定に基づく。2倍にしてみたのは、まずは試しに2倍にしてみたというだけ。小さなaviation supportの部隊が大きな飛行場を担当して、大きなaviation supportを持つ部隊が前線の小さな飛行場を支えるっていうこともできるようになった。あと重要なのは、オリジナルのシナリオに含まれているaviation supportを持つ部隊の数が限られているっていうこと。250の上限値を撤廃するだけだと、すべての飛行場を活用するのにaviation supportをもつ部隊の数が不足して、現在進行中のゲームへの影響が大きすぎるだろうと思った。もともと組み込まれていたはずの上限値の撤廃が持続していたら(いつのまにか撤廃が無効になって最近までそれが気付かれなかった)、今回のパッチで導入されたようなaviation supportの2倍化は必要なかったかもしれない。もっとも私自身は、大きな飛行場のaviation supprtをいくらか優遇する措置があって当然だと思っているが。
現状でも飛行機の整備は簡単すぎるから、aviation supprt不足もプレイヤーにとってはいいことかも。

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