2014年12月31日水曜日

ビルマ南部ペグーに到着

1942年12月22日、リプレイ開始早々の夜のフェーズ、潜水艦の沈没音が流れました。きのうの戦闘で傷ついた伊26か伊157のどちらかが沈没したのだろうと感じました。リプレイ終了後に確認してみると、きのうの沈没艦リストにもあった伊157(1635トン、 VP 6)のようです。というのも、伊26の方は沈没艦リストから名前が削除されてしまっているのです。オペレーションリポートに”Previous report of sinking of SS I-26 incorrect.  Intelligence reports ship is still in service”というような記述がないので、詳細は不明ですが。

パラオの周辺をパトロールしているSS Seadragonがペリリュー島の西のヘクスで日本のTFと遭遇しました。駆逐艦に発見されましたが、巧みに姿をくらまし、爆雷で攻撃されることはありませんでした。このSS SeadragonはCA衣笠・筑摩、CS千歳、DD若葉・初島を目撃したと報告してきています。このTFのその後の消息はありませんが、パラオから2ヘクスという位置で、しかも夜のフェーズでの出来事でしたから、パラオを出港して蘭印方面に向かった可能性も否定はできないと思われます。

中国では重慶に一式戦(Ki-43-Ic Oscar) 30機の護衛で双発爆撃機 347機(Ki-21-Ic Sally 46, Ki-21-IIa Sally 192, Ki-49-IIa Helen 109)が飛行場と中国軍守備隊への爆撃にやってきました。飛行場に Airbase hits 19、Airbase supply hits 3、Runway hits 88の被害があり、また守備隊のdevice 1個が破壊され111個がdisabledになりました。その後は今日も日本側からの砲撃があり、死傷者は日本側の砲1門破壊・1門disabled、中国側はdevice 4個破壊・5個disabledとなっています。中国軍の素のAVは前日の7494から7469と25も減少していました。重慶の西の日本軍21部隊は今日も重慶に向けて進軍中ですが、あしたくらいには到着するのかも知れません。


連合軍は蘭印のボエラにB-25C Mitchell 27機で飛行場への空襲を実施。Airbase hits 4、Airbase supply hits 4、Runway hits 23の命中弾が報告されています。これ以外には大きな戦闘はありませんが、セレベス島マカッサルとケンダリーの戦闘機の数がだいぶ減っていることに気づきました。特にマカッサルには200機以上の戦闘機が配置されていたことが続いていたことを思うと大きな変化です。もう、零戦でクーパンをsweepしたりするつもりはないんでしょうか?またそれ以上に、その分の戦闘機がどこに行ったのかも気になります。単に海軍の戦闘機隊の機種転換のため、後方に下げただけだけなのかもしれませんが、もしこのままの機数が続くのなら、sweepと四発爆撃機の組み合わせで空襲してみたい気もします。

最後に、戦闘ではありませんがビルマの状況に進展がありました。12月6日にPromeを奪還した後、道路に沿って南下していた連合軍部隊は12月15日にラングーンの北西のヘクスで後退中だった日本軍部隊を捉え、一蹴しました。この12月15日の戦闘の後、直接ラングーンには向かわず、南東のペグーに向けて移動していました。道らしい道がないジャングルの中の行軍なので時間はかかりましたが、ようやく今日ペグーに到着したわけです。到着してみて驚いたのは、ペグーに日本軍守備隊の姿が見えないことです。この一週間、ラムリー島からペグーに毎日偵察機を飛ばしていて、いつも守備隊の姿はないという報告を得ていました。地上部隊に関する偵察機の報告は必ずしも100%信頼できるものではありません。特に、ジャングルや森林ヘクスでは敵の地上部隊が存在しているのかどうかについても誤っていることが少なくないのです。ただこのペグーはジャングルではなく開けた耕地ヘクスなので、もしかしたら本当に日本軍はいないのかも、いないといいなあとお祈りしていました。その願いがかなって最高です。ラングーンからの鉄道線はビルマ中北部に向かうにも、タイ方面へのモールメンへの路線もこのペグーを経由しています。つまりペグーを奪還できれば、全ビルマがラングーンから孤立する、またラングーンが全世界から孤立する状況にもちこめるわけです。

目的地に到着した部隊にはペグー奪還のため攻撃を指示しました。しかしラングーンの日本軍にはペグーに向かう動きが見られます。昨日までは東に移動中というアイコンはついていなかったので、移動を始めたばかりだといいのですが、この移動を示すアイコンの有無も、100%信用できるわけではないんですよね。特に中国軍なんかは隣接する日本軍の動きをほとんど察知できません。でも、ここの連合軍部隊はアメリカル師団など米英軍も含まれていますからきちんと察知してくれていると信じたいところです。最悪の場合、わざとペグーに連合軍を前進させ、到着した連合軍が攻撃を指示するそのタイミングにラングーンの日本軍がペグーに移動し終え、連合軍の攻撃指示を無理攻めにさせるような罠の可能性もないとはいえないような気もするので(心配しすぎではあります)。まあ、このゲームの陸戦は大味で、移動を始めると途中で行軍を休止できない仕様(中止・ご破算はできますが)ですから、そういった罠を仕掛けるようなtacticsの妙は発揮できなかろうとは思うのですが。

偵察機によるとラングーンの日本軍の兵力は9万3千名・砲500門・車輌200輌といったところだそうです。これまでのSIGINTを総合するとラングーンにいる戦闘部隊は歩兵第9聯隊、タイ国軍第2・6師団だけで、その他は対空砲部隊、第5航空師団HQや飛行場大隊などの後方要員が主のようです。ただ、戦闘部隊にはこの他、12月15日の戦闘でラングーンに後退した歩兵第144聯隊や海軍の特別陸戦隊や防備隊などが加わり、さらにSIGINTで判明していない部隊もきっといることでしょう。楽観は出来ません。

2014年12月30日火曜日

久しぶりにビルマへの空襲

1942年12月21日、オーストラリア西岸のPort HedlandからRotiに向かっていたコンボイが伊157潜に雷撃され、積載していたサプライ1400トンとともにxAKL De Haan(1700トン、VP 3)が沈没しました。また1隻、オランダ船の数が減ったことになります。襲撃された後、護衛のAM Romneyが反撃して伊157潜に爆雷hits 4。うち1発は直撃で、かなりの浸水被害の出た旨が表示されました。残念ながら沈没音は聴取されませんでしたが、沈没艦リストには伊157潜の名前がありました。でも、これは今ひとつ信じがたいところ。

昼になってから連合軍はBabarからボエラとアンボンに空襲を加えます。ボエラにはB-25C Mitchell 36機が向かい、Airbase hits 1、Airbase supply hits 1、Runway hits 21の戦果。また アンボンでもB-17F Fortress 21機が飛行場を爆撃し、Airbase hits 2、Airbase supply hits 1、Runway hits 17の戦果を得、また地上で二式戦 4機を破壊することが出来ました。アンボンは日本の戦闘機の配置されているセレベス島ケンダリーから距離8ヘクスで、万が一、零戦がLRCAPしていると嫌だなと思って、BabarのP-38E Lightningにsweepを指示してありました。しかし18機のP-38がアンボン上空に達したのはB-17Fの空襲が済んだ後で、CAPがいなかったから良かったものの、なかなか意図したとおりに運んではくれないものです。

中国では重慶に一式戦(Ki-43-Ic Oscar) 30機の護衛で、双発爆撃機 347機(Ki-21-Ic Sally 46, Ki-21-IIa Sally 192, Ki-49-IIa Helen 109)が飛来しました。今日は飛行場と守備隊、両方への爆撃で、飛行場にはAirbase hits 28、Airbase supply hits 6、Runway hits 70、また守備隊のdevice 2個破壊・113個disabledの被害が出ています。その後、日本側から砲撃があり、死傷者は日本側のdevice 2個disabeld、中国軍のdevice 7個破壊・9個disabledでした。中国軍守備隊のAVはきのうが7509、今日は7494ですから、空襲と砲撃で15ほど減ったことになります。重慶の西側のヘクスの日本軍(昨日までは19ユニットだったのが今日は21ユニットと報告されています)が重慶に向け移動を始めています。中国軍の偵察能力の低さを考えると移動が始まったのが今日なのかどうか定かではありません。遅くとも3日後までには到着し、その後にすぐ総攻撃がおこなわれることでしょう。

一昨日、昨日と全般に戦況が落ち着きすぎていると感じていたので、久しぶりにインドからビルマへの空襲を実施してみました。レドとSilcharからビルマ東部のラシオへ双発爆撃機 88機(SB-III 18, A-29A Hudson 2, Beaufort I 2, Hudson IIIa 31, Wellington Ic 24, B-25C Mitchell 11)と四発爆撃機 30機(Liberator II 12, B-17E Fortress, 9B-17F Fortress 9)が向かい、飛行場にAirbase hits 57、Airbase supply hits 9、Runway hits 115の被害を与えることが出来ました。日本側の重慶爆撃よりも機数はだいぶ少なめですが、命中弾数はずっと多いのが自慢です。やはり四発爆撃機は違います。

ビルマの日本軍はラングーンと油田のあるレドに戦闘機を集中(それぞれ100機以上)して配備しています。ビルマへの空襲は本当に久しぶりだったので、ラシオにCAPはいないだろうと予想しました。それでも万が一ということもあるので、ラシオの北3ヘクスのKathaに戦闘機を派遣してsweepを指示しておきました。ところがこの戦闘機2部隊とも飛んでくれませんでした。CAPがいなかったから良かったようなものの、全く飛ばないというのではBabarのP-38よりもひどい話です。Kathaの天候はExtremly overcastだったそうですが、雲が垂れ込めているだけで飛んでくれない戦闘機なんて。

ラシオの日本側守備隊は第65旅団と第55工兵聯隊の2ユニットだけ。今日のラシオ空襲に続いて、ゆくゆくはラシオの攻略を考えたいとは思っています。保山はまだ中国軍が保持しているので、ラシオから保山を経由して重慶救援といきたいところですが、楚雄(Tsuyung)は日本側のもの。防御側に有利な山岳地形(AV 3倍)でもあり、雲南を越えて行くのは無理でしょうね。それに、それまで重慶がもつとは思えませんし。

今日はリプレイ中に触雷音が鳴り響きました。ウエーク島かなと思っていたところ、コンバットリポートに
TF 243 encounters mine field at Wake Island (136,98) 
Japanese Ships 
      SS I-26, Mine hits 1,  heavy damage
という報告がありました。数日前から図々しくウエーク島のヘクスに居座り、12月17日にはxAK Port Orfordを沈めた伊26潜が触雷したようです。沈没音は流れませんでしたが、機雷と接触すると駆逐艦でも助からないことの方が多いので、潜水艦が生還できるとも思えず、水偵を搭載する伊26(2200トン、VP 11)の撃沈ほぼ確実とみていいかと思います。

ウエーク島には艦砲射撃よけのお守りとして、12月10日に機雷40個を敷設し、その機雷原のお世話をさせるためにACM Sumacをパールハーバーから派遣してありました。しかし12月11日、ACM Sumacはウエーク島の東側で伊8潜の雷撃を受け、沈没してしまいました。この時の攻撃で、日本側はACMがウエーク島近海を航行しているのを知ったわけですから、機雷原があることを想定して潜水艦にウエーク島のヘクスを避けて行動させるのではと思っていました。しかし案に相違して伊26は侵入し、敷設してあった40個の機雷には接触せず、しかもACMがいないので機雷の数は一日に1個のペースで減少してしまい、だいぶ困っていました。今日ようやく、防御機雷増強のために派遣してあったCM(機雷敷設艦)とDM(駆逐艦改装機雷敷設艦)が合計で140個の機雷を敷設し、やっと伊26を始末することが出来たというわけです。まだ海兵師団の撤収が済んでいないので、潜水艦に居座られると困るのです。ところで、だいぶ前に読んだMissing TF Numbersというスレの中に
TFの番号は両軍が共有している(つまりTF1とかTF2というのはそれぞれ両軍を通じて一つしかない)。ある番号のTFが自軍のリストの中に見当たらず、またそれが若い方の数字だとしたら、相手側がその数字をTFの番号として使用中だ。
というレスが着いていました。このレスを読むまでそんな仕組みになっているとは知らず、とても勉強になったと感じた記憶があります。今日の触雷はコンバットリポートにはTF 243という日本側のTFが載せられています。さっそく連合軍のTFのリストを調べてみると、TF 243というのは存在せず、TFの番号が共有されているというのは確かなようです。また、相手の艦船の触雷はリプレイ中に触雷音が聴取されても、コンバットリポートに報告が載った経験がこれまでにあったかどうか、記憶が定かではありません。なんとなくなかったような気もするのですが、今日のエピソードは自軍の根拠地の防御機雷にひっかかったものなので、目撃者が多数いると想定されて、こんな風に報告されたんでしょうか?

このほか、今日はトラック島周辺をパトロールしているSS Pickerelがのトラックの北東隣のヘクスでDD Hayashioに発見されました。すかさず爆雷で攻撃されましたが、幸い無事に切り抜けることが出来ました。ところでこの早潮は陽炎級の駆逐艦です。コンバットリポートによると、確認できた日本艦はこの早潮だけだったそうですが、ASW TFでしょうか?それとも陽炎級だから、空母TFかまたは水上戦闘TFの護衛についていたものでしょうか?ウエーク島の撤収作業支援中のアメリカの空母に機動部隊が挑戦してきたりはしないのか、ちょっと気になります。

2014年12月26日金曜日

中国と蘭印で飛行場空襲の応酬

1942年12月20日、重慶には九七重爆(Ki-21-Ic Sally) 20機と百式重爆(Ki-49-IIa Helen) 111機による空襲がありました。きょうの目標は重慶の中国軍守備隊ではなく、飛行場だけが爆撃されました。Airbase hits 11、Airbase supply hits 8、Runway hits 99の被害がありましたが、何度も書いたようにオーバーキルではあります。ところで、今日やってきた九七重爆は旧型だけでした。なんとなく、新しいタイプ(Ki-21-IIa Sally)装備の飛行隊は百式重爆に機種転換しているような気がします。その後、重慶では日本側の砲撃がありました。死傷者は日本側のdevice1個がdsiabled(負傷・故障)と中国軍のdevice 2個破壊・3個disabledというものでした。戦力は日本軍の素のAVが6437、中国軍が7509で、また西側のヘクスにはまだ日本軍19ユニットがいるので、総攻撃の再開は早くても明後日以降のはずです。

連合軍は蘭印東部のBabarのB-25C Mitchell 36機がボエラの飛行場を爆撃して、Airbase hits 10、Airbase supply hits 3、Runway hits 28の戦果を得ましたが今日はこれだけ。ここ数日、お互いあまり激しいことは試みていません。お相手の方が忙しいことと、こちらもプレイの間隔が空いてしまって、今ひとつじっくり考える気になれないあたりが原因なんだろうと思っています


2014年12月23日火曜日

対潜哨戒機によりまた1隻潜水艦沈没

1942年12月19日、きのうペリリュー島の南東で九七艦攻の爆弾を受けたSS Permit(1355トン、VP 8)は”Pumps fail aboard SS Permit, flooding increases...”と2回表示され、間もなく”Major flooding aboard SS Permit”という報せとともに沈没してしまいました。やはりSys(武装に加えて、計器、ポンプや消火用具など機器全般)ダメージが78もあるとだめなようです。

今日の戦闘は中国の重慶だけ。日本側はまず一式戦(Ki-43-Ic Oscar) 30機に護衛された双発爆撃機 348機(Ki-21-Ic Sally 45, Ki-21-IIa Sally 192, Ki-49-IIa Helen 111)を送ってきました。348機というのは、12月16日の空襲と同じ機数ですから、しっかり休養をとらせて全力で出撃するとこのくらいの機数になるということのようです。爆撃の目標は飛行場と守備隊で、飛行場にはAirbase hits 57、Airbase supply hits 7、Runway hits 105、また中国軍守備隊にはdevice 2個破壊、115個disabledの被害がありました。その後、今日も日本側から砲撃がありました。死傷者は中国軍のdevice 1個破壊、4個disabledに対し、日本側は3個がdisabledになっています。また今日の砲撃で判明した双方の戦力は素のAVが日本軍 6392:中国軍 7492でした。西側のヘクスに日本軍19ユニットがいますから、総攻撃はもう少し先のようです。

2014年12月22日月曜日

米潜一隻沈没一隻大破


1942年12月18日、残りの燃料が乏しくなったため、パトロールを終えてダーウィンに補給に向かう途中だったSS S-27(850トン、VP 6)がアンボンの南西のヘクスで伊27潜に雷撃され、沈没しました。日本側でプレイしていた時には、日本の潜水艦が連合軍の潜水艦を撃沈してくれたことなんてなかったような気がするのですが、今回のプレイで日本の潜水艦に沈められた連合軍潜水艦はこれで確か2隻目だったんではないでしょうか。なんとも情けない。

さらに夜が明けてからペリリュー島の南東のヘクスで、SS Permitに対潜哨戒中だった九七艦攻の250kg爆弾が命中し、Sys 78, Flt 40(26), Eng 16(7)の大ダメージを受けました。機能している連合軍の港でここから最も近いのはバンダ海南のBabarですが、それでも距離20ヘクス以上あります。いくらダメコンの優秀なアメリカの潜水艦とはいっても、Sys 78では帰り着けるとは思えません。

きのう赤い色のヘクスでみかけた日本の空母TFは南下することなく、姿をくらませてしまいました。ダーウィンやクーパンといった連合軍根拠地の空襲が目的だったのかも知れませんが、予想より一日早く発見されてしまったということで、作戦を中止したのかも知れません。中止してどこに行ったかですが、SS Permitを攻撃した九七艦攻はおそらくその空母TFの艦載機だったのではないかと思います。以前からパラオの周囲を潜水艦にパトロールさせていますが、これまで九七艦攻を目撃したり、また九七艦攻に発見されたりしたことはありませんでした。つまりあの九七艦攻はパラオの陸上基地所属ではなく、艦載機なのだと思うのです。開戦時、日本の空母に乗り組んでいるパイロットはExpの高いエリートばかりですから、あらためてASWスキルを鍛えなくても難なく敵潜に爆弾を命中させることができるだろうなと。

中国の重慶には今日も空襲がありませんでした。きのう休養の指示を出し、今日は空襲の指示に変更するつもりだったのが変更し忘れたとかでしょうか。その後の陸戦フェーズの方はきのうと同じく日本側からの砲撃がありました。日本側に死傷者なく、中国軍守備隊のdeviceは2個破壊、6個disabledになっています。重慶の西側のヘクスにまだ19ユニットいるので、Deliberate attackはまだ先のようです。

主な戦闘はこのくらいで、落ち着いた一日でした。今日のエントリーは短いので、おまけにとしてフォーラムのCool image thread of USN seaplanesというスレで一見を勧められてされていたhttp://imgur.com/a/cd3maを紹介します。第二次大戦前から大戦中のアメリカの水上機の写真とその説明が載せられていて非常に勉強になります。例えば、航行中の巡洋艦が水上機を回収する様子。水上機は巡洋艦の曳航するネット(sled、”ソリ”と呼ばれる)に乗り、曳航されながら巡洋艦の差し伸べるクレーンのフックを乗員(単座機だとパイロット自身)が身を乗り出して水上機のハードポイントに引っ掛けるというもの。これを見て、このゲームの艦載水上機が荒天時に哨戒飛行に飛んでくれない理由が理解できました。たとえ射出は出来たとしても収容ないようでは、哨戒飛行に送り出せないわけです。その他、鮮明な写真ばかりで目の保養にもなりますから、ぜひどうぞ。

2014年12月19日金曜日

ウエーク島で貨物船沈没

1942年12月17日、ウエーク島でアメリカ第二海兵師団の乗船作業中だったxAK Port Orfordが伊26潜に雷撃されました。停止している貨物船を狙ったにもかかわらず魚雷は2本ともはずれ、伊26潜の艦長が魔弾の射手でなかったことに感謝しました。しかし、このまま本土に戻ると潜水艦長からどこか後方の根拠地の閑職に左遷されてしまうと考えたのか、伊26潜は昼になってもういちどxAK Port Orfordを雷撃します。この魚雷は見事に命中しxAK Port Orford(4650トン、VP 9)は沈没してしまいました。コンバットイベントのファイルには”TF 245 rescuing 109 men from 2nd Marine Division”と、すでに乗船していた海兵隊員が僚船に救助されたことが記載されています。コンバットリポートの方にも破壊・disabledになったdeviceのことは記載されていなかったのですが、全員救助されたということなんでしょうか?

蘭印ではマカッサルからチモール島クーパンに零戦 200機(A6M2 130, A6M5b 70)のsweepがありました。クーパンではいろいろとりまぜて117機(Fulmar II 2, Sea Hurricane Ib 12, Martlet II 29, Kittyhawk IA 13, Spitfire Vc Trop 13, P-40K Warhawk 48)が迎撃しました。前回12月14日のsweepに対してはなかなか良いスコアをあげることができたのですが、今日は零戦が合計で41機の損失(被撃墜 37, Ops loss 4)だったの対し、連合軍機の損失数は67機(被撃墜 56, Ops loss 11)とダメダメでした。出撃した機隊のほぼ半数が撃墜されてしまうとは情けない限りです。

さらに、今日はニューギニア西端ソロンの北に空母 6、重巡 2、水上機母艦(CS) 1を含む9隻のTFが南西に向けて航行しているのが発見されました。搭載機は戦闘機39、爆撃機91、その他9と報告されているので、これが正しいとすると機動部隊ではなく軽空母が主体のmini KBなのかもしれません。まあ、KBにしてもmini KBにしても、日本の空母の出現は一大事です。とりあえず、クーパンとRotiにいたコンボイはサプライの揚陸を中止し、オーストラリア西岸のPort Hedlandに向かわせました。

それにしても、何が目的なのでしょうか?連合軍からすると、これまで繰り返し実施してきたアンボン、ボエラなどへの艦砲射撃などで大きく損傷した戦艦、巡洋艦がdisbandしているクーパン、ダーウィンなどの港を狙った爆撃が嫌です。でも、そんなことのために空母をつかうのかというと疑問ではあります。もしかするとボエラに連合軍が続けて地上部隊を上陸させるとみて、それを叩くためでしょうか?また単に空母の姿を見せつけて、バンダ海周辺のコンボイの運行をストップさせるためでしょうか?意図は分からないまでも、連合軍にとってうれしい知らせともいえます。蘭印に一部でも空母を振り向けたということは、ウエーク島で海兵師団の撤退のためのコンボイを援護しているアメリカの空母を相手に決戦をする意向が日本側にはないだろうからです。決戦を狙うなら、そしてアメリカの正規空母6隻の撃滅を狙うなら、現有空母・軽空母のすべてを集めてウエーク島に向かわせますよね、きっと。まさか、これを見せて油断させ、機動部隊だけをウエーク島近海に向かわて奇襲を狙ったりはしないですよね。

中国では重慶に空襲はなく、かわりに地上部隊による砲撃がありました。連合軍にはdevice 4個破壊・8個dsiabledの被害が出ましたが、日本側も砲1門破壊・2門disabledになったとコンバットリポートに報告されていました。この日本の砲の破壊・故障は、砲撃の結果として壊れたり故障したりしたのかなという気がします。中国軍にはまともな砲がないし、サプライもないし、対砲兵戦が上手だとも思えません。またもし中国軍の反撃によるものなら、砲だけでなくSquadsやNon CombatやEngineersといった他の種類のdeviceにも被害が出そうな気がするのですが、どうでしょうか。また、今日、日本側は砲撃をしてきましたが、Deliberate attackはもう少し先のような感じです。数が減ったとはいえまだ西側のヘクスには19ユニットいますから、Deliberate attackの再開は早くても明後日以降になるでしょう。

2014年12月17日水曜日

輸送船による艦船燃料輸送の功罪


このゲームに登場するアイテムには石油関係の液体としてoilとfuelの2種類があります。oilの方は原油を表していて、油田で採取され、製油所で加工されてfuel(とsupply)になります。fuelは艦船の燃料を表しています。艦船にはそれぞれ重油ボイラー、ディーゼル機関、ガソリンエンジン、石炭バーナーなどが装備されていると思いますが、どの艦船の燃料もfuelで一括されています。燃料でも、このゲームの自動車、飛行機の燃料はfuelではなく、supply(サプライ)というアイテムに包括されています。

原油(oil)と艦船燃料(fuel)はタンカー(TK)と給油艦(AO)で海上を輸送されます。タンカーと給油艦は基本的には同じ構造の船だと思いますが、このゲームの給油艦には船倉の艦船燃料を他の艦船に洋上給油するための施設が施されているという設定です。タンカーと給油艦の船倉、液体用船倉の大きさはトン(WItP AEトンと呼ぶべきか)単位で表示され、1トン分の液体用船倉には1トンの原油または艦船燃料を積むことが出来ます。

たしかに原油と艦船燃料の輸送の主役はタンカーなのですが、艦船燃料を貨物船(xAK)、貨物輸送艦(AK)、攻撃型貨物輸送艦(AKA)で輸送することも可能です(原油はダメ)。ただし、貨物船による艦船燃料の輸送にはペナルティがあります。貨物船には貨物用の船倉があってその大きさがトンで表示されていますが、1トン分の貨物用船倉には0.5トンの艦船燃料を積むことが出来ません。なお、このように用途の違った船倉に荷物を積むことをこのゲームではcross loadと呼びます。このエントリーを書くにあたって、液体を貨物用船倉に積む際のcross loadのペナルティ係数 0.5の明記されている部分をマニュアルで探してみたのですが、発見することが出来ませんでした。発見は出来ませんでしたが、フォーラムのメンバーにも0.5は定数といっていいくらい当たり前の存在として受け止められています。

WitP AEのゲーム付属のグランドキャンペーンには、史実で日米両軍が苦労させられた船腹不足が生じ難いという欠点があります。原因は潜水艦が猛威を振るわないこと、港での荷役にかかる日数が短いことなどがあると指摘されています。日本側固有の事情としては、プレイヤーが船舶を効率的に利用していることが挙げられるでしょう。史実とは違ってA船・B船・C船の区別なく運航できますし、南方へサプライ・兵員を輸送した帰りに空荷で本土に戻さず必ず何かを積み取ってこさせたり、また貨物船を巡航速度ごとに分けてTFを編制したりなど、前者の轍を踏まぬよう、いろいろと工夫しているわけです。

連合軍側でも、史実の1942年オーストラリアには艦船燃料の逼迫した状態があったはずですが、プレイヤーは工夫を凝らします。私は今回のプレイで、イランのアバダンとアメリカ東海岸からケープタウンへの艦船燃料のオフマップ輸送をほとんど貨物船に委ねました。ケープタウンからオーストラリア南西のパースまではタンカーを使用していますが、オフマップ輸送を輸送船に任せることで、その分タンカーの使用を節約しているわけです。逆に、貴重なタンカーを潜水艦の攻撃によって失わないため、オフマップをタンカーにまかせ、ケープタウンからパースまでを貨物船に輸送させるプレイヤーもいるそうです。もっとも、アメリカ西海岸からハワイやオーストラリア東岸シドニー方面への輸送をしないわけにはいきませんから、潜水艦の被害をゼロにできるわけではないのですが。

こんな風に便利使いできる貨物船による艦船燃料の輸送ですが、問題ありなのではと指摘するFuel in cargo spaceというスレをフォーラムで目にしました。扱われているテーマは興味深いし、面白いエピソードも紹介されていたので、翻訳してみました。

以前はたくさんのfuel(艦船燃料)を貨物として貨物船に積んで輸送していた。しかしScenario Design and Moddingに立てられたRA 7.0 US Industry distributionというスレのSymonさん(Devチームの一員)のレスを読んでこのやり方について考え直すことにした。こういった方法は太平洋戦争でふつうに行われていたことなのだろうか?容器はどのくらいの大きさだったのだろうか?webでみつけた情報によると、たった1隻のアメリカ海軍のT-2級タンカーが運ぶ艦船燃料をドラム缶に詰めると141000個が必要になる。なんとたくさんな。私はこの方法を完全にやめることにした。

アメリカの採用した標準的な容器(バレル)は55ガロン缶(=日本のドラム缶)だった。原油もバレルを単位に計量されるが、そちらのバレルは原油の輸送に利用された昔々の木製の樽で容量42ガロンだった。T-2級タンカーは積載量141000バレルで、おおむね6百万ガロンにあたる。第二次大戦で使われた55ガロン入りのドラム缶に入れると、108000個になる。特別な場合には、少量の液体がドラム缶で輸送されることがあった。ほとんどは航空燃料で、困難だった時期のガダルカナルや、中国への航空燃料のハンプ越え輸送など、他の手段がない場合に限られていた。ドラム缶の一般的な用途は潤滑油だった。当時の星形エンジンには多量の潤滑油が必要だったんだ。

ありがとう!108000個のドラム缶でもたいへんな数だ。もしこの方法で艦船燃料が運ばれてきて、それだけの数のドラム缶を積み上げると小さな島なら埋まってしまいそうだ。

わたしはあっちのスレに自分の考えを述べた。私はいま連合軍側の液体槽付きの貨物船を客船に改装せずそのまま使うことを考えている。全部とはいわないまでも、一部はそうしようかなと。タンカーは大戦の全期間を通じて足りない。このタンカー不足のせいだけでも作戦の進み方が遅れる。タンカーは1隻沈没するだけでもがっかりだ。私がAndyさん作のシナリオ60(Nasty)をプレイした時には、作戦を立てることより燃料輸送の段取りをすることの方に時間を取られてしまったくらいだ。

Eugene Sledgeさんの著書With the Old Breed(訳注:邦訳は講談社学術文庫からペリリュー・沖縄戦記というタイトルで出ています。戦後30年以上たってから書かれた回顧録ですが、日本語も読みやすく好著です)の中にあったエピソードだが、Pavuvuに駐屯していた第一海兵師団に新兵として補充されたとき、空のドラム缶をごしごしこすって洗う任務に派遣されて、そのときは新兵にあてがわれる、報われない、つまらない仕事だと感じたのだそうだ。その後彼はペリリュー島に上陸することになったが、配給された水の容器の5ガロンと55ガロンのドラム缶が油で汚れているのに気付いたんだって。なんてこったい。

分からない点がある。以下の引用は、 http://www.qmfound.com/qmcpacific.htm からのものだ。
貯蔵と配給能力の大幅な不足:石油製品には種々のガソリン、ケロシン、航空燃料、ディーゼル油に加えて石油系の潤滑油が含まれる。連合軍の石油製品補給担当者は、戦線が1943年にニューギニアに移るまで、オーストラリの製油所と貯油施設を南西太平洋の作戦の支援にあてていた。その後の攻勢は大きな貯蔵施設の利用が限られた状態で前進しなければならなくなった。工兵はニューギニアで数種のグレードのガソリンとディーゼル油用の中規模タンク、軍需品臨時集積場を建設し、飛行場には航空燃料用のパイプラインを敷設した。しかしこういった小~中規模の貯蔵施設ではすべての需要を満たすことが出来なかった。1943年後半から1944年初頭、飛び石作戦が本格化し、新しい基地が次々と付け加えられてゆくにつれ、問題はより先鋭化した。大きな石油製品輸送船は浅い海への航行が困難だった。また浅海に入って行っても、急いで建設された貯油タンクが小さすぎ、積んできた全量を降ろせないことがしばしばだった。必要だったのは、基地から前方の軍需品集積所まで燃料を輸送できる小さな船舶だったが、滅多に手に入らなかった。
代替手段としての小分けされた製品:太平洋ではどこでも常に大きな貯油施設とパイプラインが不足していたので、石油製品は容器(ほとんどが55ガロンのドラム缶)に詰めて貯蔵・輸送されることが多かった。ドラム缶は大きくて重く、取り扱いが面倒だったが、フォークリフトとウインチを利用して貨物トラックに積み込むようにしていた。こういった機器が利用できない時には厚板の上を転がしてトラックの荷台に載せたものだ。自動車に直接給油できるようにするため、石油製品供給会社はドラム缶にパイプと注ぎ口を装着するようになった。ドラム缶だとジェリカンのほぼ2倍の量の燃料を貨物トラックに積むことが出来た。ドラム缶が常に不足し、また近代的で巨大な貯蔵・配給施設もなかったにもかかわらず、連合軍部隊に石油製品を送り届けようとした兵站業務担当者の努力は、結果からみて、おおむね成功だったと判断することが出来る。
疑問に感じるのは、港にやってきたタンカーの積んできた燃料はどうしていたのかという点だ。それぞれの港には小さな貯油タンクがあったのか?まずその貯油タンクに移し替え、そこからドラム缶に入れることにより、さらにタンカーの油を貯油タンクの方に移す余地をつくるようにしていたのか?私は海に縁がないので混乱している。

そのサイトでふれられている「代替手段としての小分けされた製品」というのは他の困難に対処するためのものだったと思う。小分けされた製品(55ガロンドラム缶などにパイプと注ぎ口を装着したもの)は合衆国本土から(一部はオーストラリアから)直接送られて来たものだ。前線に近い港で貯油タンクから注ぎ口付きのドラム缶やジェリカンに小分けされたと説明されているわけではない。もっとも、末端ではそういった小分けはしょっちゅう行っていただろうが。それと、この引用文中に述べられているのは石油製品であって、艦船燃料についてではない。

このゲームの燃料に関するデザインはつぎはぎだらけといってもいい感じなんだと思う。たとえば飛行隊や地上部隊は燃料としてサプライを消費するが、実際には55ガロンのドラム缶に詰められているし、fuelというのは艦船を行動させるための燃料を意味している。艦船の燃料は粘度も高く、満タンにするのに大量に必要で、たとえ駆逐艦でも55ガロン入りのドラム缶に入っている艦船燃料で満タンにしようとするなんてのは、コップに入れた飲料水で水泳用のプールをいっぱいにしようとするようなものだ。

発売されてからの5年の間に20くらいのスレ(訳注:誇張法表現だと思います)でとりあげられたテーマがまた持ち出されたことにびっくりしている。これまでに何度も充分(でも無駄だったようだが)に説明したが、これが最後ということで、もういちど手短かにまとめてみようと思う。
  1. WitP AEはコンピュータのゲームだ。ルールは抽象化されたもので、現実そのものではない。自分の現実のとらえ方にあわないからといってルールに文句を付けると、周囲の人から相手にしてもらえなくなるだけだ。
  2. 航空燃料、自動車の燃料、潤滑油のようなものはサプライとして扱われる。そういったものはサプライだから、どんな貨物船にも載せることが出来る。油用のバレルだろうが、ヤギの革袋だろうが、魚の膀胱だろうが、ウィスキーの古い樽だろうが、どんな容器に入れてあってもサプライなんだ。そして、サプライはどんな貨物船にも載せることが出来る。以上。
  3. 艦船燃料と原油はそれとは違うモノだ。艦船燃料と原油はタンカーと給油艦に積むことが出来る。貨物船に艦船燃料をポンプで積み込むことは出来ない。これは、WitP AEのゲーム世界に取り入れたかったが、取り入れることの出来なかった現実世界の仕組みのうちの一つにあたる。
  4. 素のWitP AEのルールでは可能になっているが、個人的にはタンカーと給油艦以外による艦船燃料と原油の輸送を不可能にするハードなルールをつくりたかった。実際、DaBabes modの小マップシナリオではこのハードなルールが採用されている。
これでもまだ納得できないという人には、ほかのスレからも学ぶといいと思う。 
ひどいよSymonさん、また論理と理性でおしてくるとは、我々はいったいどうしたらいいんだい。おかげで、自分のプレイの習慣をやむなく修正しなければならなくなった。Miri(ボルネオ島の油田)に油田を修理するためのサプライを運んで来た貨物船が、艦船燃料を運び出しちゃいけないとは。いつも効率的なプレイを心がけていたのに、それが”悪い”習慣だったなんて。
私は年をとるにつれ、理解がおそくなって来ているようだ。以前、客船が港で燃料を補給するのをケーブルチャンネルでみたことがある。その燃料というのは文字通りポンプをつかって積み込まれていたが、歯磨きのペーストくらいに粘稠だった。船のボイラーに流し込むには加熱することが必要だった。そんなものをドラム缶に入れたり出したりする様子なんて想像できる?きっと無理だよ。私は、ニューヨークのグレートサウス湾のLong Island(太平洋のじゃないよ)に行くプレジャーボートでしか船旅を体験したことがない。その乏しい経験を、Kelly's Heros(知らない人がいるかもしれないけどアメリカの映画だ)のOddball軍曹の言葉で説明すると「乗ったことがあるだけで、どうやって動くのかその仕組みは知らない」。まさか艦船燃料が我が家の暖房用の燃料油と同じくらい粘稠だなんて知らなかった。

まあまあ、落ち着いて。決して”悪い”習慣ではないよ。ゲームのシステム的に可能で、マニュアルにも記載されていて、しかも貨物倉の50%だけというペナルティもあるんだから。無害だし、ルールにも違反しない。結局のところは、抽象化の産物なんだ。
艦船燃料と原油をタンカーと給油艦だけで運べるようにしたのは、よりリアルにするため私たちDaBabes modで導入した私的なルールだ。このルールは小さなマップのシナリオではうまく機能するが、グランドキャンペーンだとおかしなことになってしまう。面白い試みではあるんだが。

このスレを読むまで、このルールが抽象化の結果だとは知らなかった。面白い議論だったと思う。Symonさん、よりリアルにするための私的なルールって他にもあるのかな?

これは、たいへん。ほとんどが小さなマップ用シナリオのOOBとして採用してあって、グランドキャンペーンでの使用には向かない。それでも、あなたがリアリティを追求したがる古兵なら、通常のシナリオでも意味のある海軍艦艇に関するルールを紹介しよう。一つ目は、艦船燃料と原油はタンカーと給油艦のみで輸送するというもの。理由は上述の通り。二つ目はAP(兵員輸送艦)、AK(貨物輸送艦)、APA(攻撃型兵員輸送艦)、AKA(攻撃型貨物輸送艦)だけで上陸侵攻作戦を行い、xAP(客船)とxAK(貨物船)は用いないというもの。こうすると、緒戦の上陸ボーナスのなくなった後の日本側になんらかの配慮が必要になることは明らかだ。日本側はAKといっしょにxAK-t(船倉に兵員を詰め込む改装を施した貨物船)を使い、そしてAK 1隻ごとに1ユニットの特別な船舶工兵部隊を割り当てなければならないこととする。しかしこの船舶工兵部隊はDa Babes mod固有のユニットなので、一般のグランドキャンペーンでこのルールを適用することは出来ない。このルールの理由だが、xAPは兵員(だいたいは武器を持たない人間のみ)をある地点から別の地点へ移動させる輸送船として使われた。xAPは上陸戦用の船なんかではない。断じて違う。客船(xAP)が上陸戦用の船ではないとすると、貨物船(xAK)の方はどうだろう?どう思う?
三つ目は機動部隊なしというものだ、実際に機動部隊は存在したのだが、このゲームで使われるような形でではなかった。空母TFはすべて航空艦隊にもとづいて編制することとする。つまり機動部隊は三つの航空艦隊が協調して航行しているものということになる。このルールは両軍に取って望ましいものでもあるはずだ。ゲームエンジンの乱用がなくなるし、敵の攻撃目標を分散させることにもなる。
以上のルールは、ちまたで蔓延しているゲームエンジン、ゲームシステムの悪用を緩和してくれる方法だ。ほかにもDa Babes modで採用されることになった地上ユニットには、同様な効果を狙ったものがある。

港で降ろした艦船燃料がどうなるのか、このゲームでは抽象化されている。飛行場と港の規模値の合計が9になるまで、根拠地には貯蔵量の上限が設定される。それ以上の規模になると、サプライも艦船燃料も好きなだけ貯蔵することが出来る。艦船燃料の貯蔵タンクが多数並んだ根拠地がごく少数しか存在しなかったこと、またそんなものが前線近くにあったら敵の航空攻撃にきわめて脆弱だったろうことを考えると、非現実的なルールではある。しかしゲームと現実とは違う。必ずしも現実を正確に映したものではなく、根拠地の規模が一定以上になれば、運んで来た艦船燃料を貯蔵する貯蔵タンクが魔法によりできあがる。素晴らしいとはいえないが、Symonさん(訳注:上のレスの人、Devチームの一員)が指摘したように、これはゲームで、現実の世界とは違うんだ。ゲームを作るには、いろいろと妥協しなければならない点が多いし、それを受け入れて行くしかないんだ。

抽象化されていることは分かった。しかし一つ不思議なことがある。規模2の港に6000の艦船燃料を貨物船で運ぶ。その根拠地では900にならないと無駄(spoilage)が発生しない。ということは小さな貯蔵タンクがあるっていうことになる。貨物船で運ばれて来た6000の艦船燃料というのは、55ガロン入りのドラム缶50000個だ。ドラム缶がすべて荷下ろしされた後はどうなる?艦船燃料はどうやって貯蔵タンクに注ぎ込まれるのか?こんなことを尋ねるのは、多数のNaval supportがいる港だと、タンカーから降ろすより、貨物船からドラム缶を降ろす方が早く済む。荷下ろしのあった次のターンにはdisbandした貨物船が積み上がったドラム缶で埋まってしまうくらいだ。いったん条件(港の規模とNaval support)を満たせば、タンカーで艦船燃料を運ぶ必要が無くなる。PBEMでタンカーはオフマップの輸送だけに専念させたと言っていたひとも、マップ上の艦船燃料の輸送は貨物船にやらせていたんだろう。Dababes C modが貨物船の積載量を減らすことでこういった問題を多少は改善してくれたことを知っているが、貨物用の船倉で艦船燃料を運べる比率は50%のままだ。20~30%くらいにまで下げることが出来ないんだろうか?

きついことをいうつもりはないが、Symonさんのこれまでの説明を読むと無理なようだ。その種の艦船燃料は貨物船で運ばれるべきものではないんだ。例外は、作り付けの液体槽のある貨物船(ドラム缶で運ぶわけではない)だけだ。ところで、私はこのフォーラムに出入りするようになったのはかなり最近のこと(勉強のためできるだけ古いスレにも目を通すようにしているけど)だが、こういったテーマのスレを読んだのは初めてだ。

レスありがとう。リアリズムに徹するために、xAK(貨物船)で艦船燃料を輸送する習慣はやめようと思う。でもAIは貨物船で艦船燃料を輸送したりするのかな?ところで、液体槽のある貨物船、例えば貨物倉5000・液体槽200のような貨物船の液体槽にだけ艦船燃料を積めるような設定がこのゲームにはない。サプライを積むよう指示しても、艦船燃料を積むよう指示しても、両方に積み込まれてしまう。

小さな液体槽をもった貨物船があるのは、船倉の一部が液体用になっている貨物船があったからだ。これは化学物質、溶剤、ナフサ、自動車燃料、潤滑油などのためのものだ。艦船燃料を入れることは滅多になく、ましてや原油を入れることなんて絶対になかった。この種の液体はすべてサプライとして扱われるべきものばかりだから、リアリティを追求するのなら、液体槽を取っ払って、その分だけ一般の貨物倉を増やせばいい。でもそれも面倒だから、そのままにしておいて、サプライを積めばいいと思うよ。

液体の輸送をタンカーと給油艦に限るHRは有意義だと思う。私はこのスレを読む前からすでに貨物船で艦船燃料を運ぶことがほとんどなかった。主に効率的ではないという理由からだ。貨物船は運べる燃料の量に比較してかなりの量の燃料を航行ために消費してしまう。日本側のプレイの時には、南方資源地帯から本土へ貨物船を空荷で移動させないためだけに艦船燃料を積むことにしていた。これからはリソースの方を積むことにしようと思う。

日本にとっては違うのかもしれないけれど、連合軍側なら燃料消費を気にせずこの方法をつかうことができる。

本当に学びたい、1~2時間かかってもいいという人には、第二次大戦太平洋戦域の基地と施設建設に関する確定的な総括がある。基地ごと島ごとに地図付きで、だれがどの施設を建設したのか、機能、貯蔵量などに至るまで記載されている。Wikipedeaiではなく、アメリカ海軍公式の歴史のサイト だ。表面的をなぞってみただけでも、アメリカ軍、特にSeabees海軍建設工兵隊が勝利への途上でたくさんの貯蔵タンク群をたくさんの島に建設したことが分かる。こういった貯蔵タンク群は主にタンカーや給油艦用だった。
カマボコ兵舎建設用キットと同じような石油製品貯蔵タンク建設用のキットをつかって、Seabeesがたちどころにタンクを建設するのを、古いニュース映画でみたことがある。地元のサンゴを骨材に利用したコンクリートで基礎を作り、ハブとスポーク状の枠組みを載せ、リング状の部材を溶接とボルトで留めて骨組みをつくり、輸送用にコンパクトに包装された壁面用の成型板材をばらして仕上げる。Seabeesは驚くほど短時間で仕上げていた。

第二次大戦で兵站の機能していた様子には驚かされるばかりだ。今日ではほぼ即時にwebで連絡が取れるし、エクセルはあるし、世界中どこへでも船舶・鉄道・航空機・トラックからなる輸送網があるから、必要な物を必要な時に必要な量だけ配送することが可能だ。ネットで、映画のストリーム視聴はいつでも可能だし、いきつけの修理工場にタイヤを配達しておいてくれるよう注文することもできるし、またホテルや交通手段など込みでの旅行をたとえば香港まで予約することもできる。
1940年代には機械式計算機、タイプライターとカーボンコピー紙、ガリ版、それに無線機ではモールス信号をつかっていた。IBMのパンチカードはハイテクだった!その時代がどんな風だったのかは想像することも難しい。たとえば、ある通信部隊がオーストラリアの基地に到着し、機材と人員はほとんど揃ったが手違いでタイプライターだけ届いていないような事態を想像してみる。もらう、借りる、盗むかして部隊の活動に必要な数のタイプライターを揃えるのにどのくらいの時間がかかったことだろう。このゲームは細部にまでこだわっているという点でプレイが大変だが、コンピュータを利用できる。第二次大戦の頃にはなかったものが。

40歳以下の誰かに、カーボン紙について説明してみよう。あるいは修正液でもいい(訳注:きっとみたこともないだろうという意か)。兵站任務は難解なパズルを解くようなものだったが、それでも当時の人たちは速やかにこなしていた。なぜそんなことができたのか秘密を明かすと、多量の無駄を発生させながらこなしていたということだ。太平洋戦域に向けて多量の装置やサプライ品が発送されたが、放置されたり、燃えたり、海に捨てられたりしたものも多かった。前のレスで示したサイトをみると、アメリカにはバー、野球場、ジュークボックスなどの完備した海兵隊リクリエーションセンターを地球の反対側に建設するだけの資源があった。いったいぜんたいどうして、勝てるだろうなんて見込みを日本はもつことになったんだろう?

イギリス人の歴史家のJohn Keegan(訳注;邦訳された著書がある人なのかどうかと思ってぐぐってみると、うちにあるタイムズ・アトラス第二次世界大戦歴史地図というおっきな本もこの人の著書でした)は第二次大戦の頃子供だった。戦争の終わった時、たしか彼は12歳だったんだと思う。彼は戦争中の兵隊たちのことをあれこれ書いている。戦争が始まってそれほどたたないうちに、イギリスの兵隊たちの制服には費用削減のための変化が見て取れるようになった。その後アメリカ軍がやって来た。1944年春のある日、彼が田舎道を歩いていると、アメリカの兵隊たちが通りかかった。彼の住んでいた地方ではそういったことは当たり前だったんだそうだ。路肩を歩いていると突然何かが飛んできて彼にあたり、さらにまた別の何かがあたった。アメリカ人が投げたんだと思ってとっさに怒りをおぼえたが、アメリカ兵の投げて来たものはチョコレートバーだった。あんまりたくさんのチョコレートバーだったので、シャツを脱いでそれにくるまないと持てないほどだった。戦利品を拾いながら、イギリスの田舎の男の子にこんなにたくさんのチョコレートは生まれて初めてと思わせるくらいにチョコレートを投げて寄越せるような軍隊ならきっと勝つだろうと感じたのだそうだ。ドイツ軍にチャンスはなかった。彼はその時からアメリカ人を好きになったとも書いてあったと思う。

客船や貨物船をつかって海上でTFの燃料を補充することに関して、一般的にはどう考えられているんだろうか?最近はあまりつかっていないが、連合軍側をプレイしていた時には私もよく利用した方法だ。

同じことが実際に行われていたから、それについては問題なしだと思う。特に駆逐艦は高速を発揮できる割に燃料の搭載量が少なく、しょっちゅう大きな艦から燃料を融通してもらっていた。

実際に行われていたかどうかという点にではなく、このゲームでのシステム面の影響に関心がある。洋上給油によりOps pointを消費するのだろうか?天候により問題が生じたりするんだろうか?

太西洋を横断するコンボイは護衛の艦艇に洋上で給油するためのタンカーを含めていたことが一般的だった。護衛艦艇が貨物船から給油を受けることはなかった。日本の場合、貨物船から護衛艦艇への給油は問題ありだっただろう。史実では日本の貨物船のおよそ半数は石炭炊きだったんだから(訳注:そうだったんですか)。

技術的なことを考えると、貨物船には洋上で燃料を他の艦船に与える設備はなかった。大西洋横断コンボイの中には洋上給油用のタンカーを含んでいたものもあったが、このゲームのシステムではその点はサポートされていない。このゲームでは、ある船はほかの船の燃料を拝借できる、そんなことになっている。あなたの手にしているこのゲームは抽象化の寄せ集めなんだ。

2014年12月16日火曜日

サラモア奪還


だいぶ先行していたはずの日付が現実世界に追いつかれてしまった12月16日、1942年。蘭印アンボンに3日続けてみとめられた日本のTFの正体を探るべく派遣されたDD Russell, Mustin, Frazier, Gansevoortの駆逐艦4隻は、アンボンの南東のヘクスで伊33潜と遭遇しました。伊33がDD Gansevoortに放った魚雷は2本ともはずれましたが、DD Mustinの爆雷攻撃も効果がなく、そのまま別れることとなりました。この戦闘のバックに表示されていたマップのアンボンのヘクスには、複数の日本のTFのアイコンがみえました。今日こそは対戦できるかと期待したのですが、アンボンで出会ったのは水上艦ではなく、伊27潜(2700トン、VP 11)でした。先に発見したのはアメリカの駆逐艦でDD Russellが爆雷攻撃を加えました。hits 5のうちの一つは直撃で、severe damageと表示されていました。戦闘中に撃沈することは出来ませんでしたが、コンバットアニメーションの終了後に 沈没音がきかれたので、沈没してくれたのだろうと思います。

この駆逐艦4隻のTFは三夜続けてアンボンを訪問するなどパトロールに従事した期間が長くなりました。そろそろ、小さなsysダメージや燃料が気になって来る頃なので、今日のアンボン訪問を最後にダーウィンに戻るよう指示してありました。その帰り道、アンボンの南東ヘクスでまた伊33潜の攻撃を受けてしまいました。DD Mustinに放たれた2本の魚雷はこんどもはずれてくれましたが、伊33にはそのまま姿をくらまされてしまいました。まあ1隻撃沈できたので、今日のところは良しとしましょう。日本側がアンボンとその近海に潜水艦をパトロールさせていたのは、きっとアンボンに接近する艦砲射撃TFを攻撃させるためだったのでしょうが、駆逐艦ばかりのTFで期待はずれに終わったのではないでしょうか。

アンボンにはその後、BabarのB-25C Mitchell 35機が飛行場の爆撃に向かい、Runway hits 7の命中弾が報告されています。35機で7発しか命中しなかったというのも情けない話ですが、Thunderstormsという悪天候が影響していたものと思われます。この他に蘭印では、CA Hawkins、CA Vincennes、CL Birmingham、CLAA Atlantaの4隻がボエラに艦砲射撃を加え、Resources hits 2、Oil hits 1、Airbase hits 2、Runway hits 3、Port hits 2、Port supply hits 2の被害を与えることが出来ました。ボエラに上陸させた兵力は少なく、とても攻略は無理なので、こうやって地道に叩いてサプライ切れに追い込もうと思います。

中国では重慶に、一式戦(Ki-43-Ic Oscar) 30機と双発爆撃機 348機(Ki-21-Ic Sally 46, Ki-21-IIa Sally 192, Ki-49-IIa Helen 110)機が飛来しました。飛行場にAirbase hits 4、Airbase supply hits 1、Runway hits 50のダメージがあり、また守備隊にもdevice 8個破壊、164個disabled(負傷・故障)という大きな被害が出ました。これまでの2回の陸戦で防御施設の規模が6から4に低下したので、爆撃の被害が大きくなって来たような気がします。日本の地上部隊の方は、重慶の西側のヘクスのユニット数が47に増えているので、攻撃再開は数日以上先になるようです。

ニューギニアのサラモアは11月2日に連合軍側からのDeliberate attackを開始しましたが、なかなか陥落せずやきもきさせられていました。それ以来、苦節45日、ようやく奪還に成功しました。きのう(とはいってもリアルでは6日も前のことなので、昨日という感じがしませんが)のDeliberate attackで日本軍守備隊はがたがたになっていたようで、今日は素のAVが462:50。守備隊に地形ボーナスがありましたが、修正AVは282:79。オッズ比3:1で勝利することが出来ました。連合軍側の死傷者はdevice 9個がdisabledになったのみですが、日本側はdevice 210個破壊・18個disabledとなり、守っていた6ユニット(プラス支隊1)のうち3ユニットが全滅したそうです。

サラモアの次に攻略するのは北西のヘクスのワウになります。偵察機の報告では、ワウの日本軍守備隊は2ユニットだけだそうです。今日の戦いでサラモアから後退したユニットは3つとも全滅に近い状況でしょうから、このまますぐにでも進撃したいところです。しかし、連合軍側の主力であるアメリカ第24歩兵師団、第24歩兵連隊、第151戦闘工兵連隊は、ジャングルの中の行軍と戦闘の影響でどれも歩兵・工兵deviceの半分くらいがdisabledになってしまっています。ここは数日休息を取らせ、多少なりとも戦力を回復させてからの方が良さそうです。

2014年12月11日木曜日

2by3 Gamesによる質疑応答

きのう、redditで2by3 GamesのGary GrigsbyさんとJoelさんのAsk me Anything(質疑応答)の企画がありました。内容は以下にご紹介するようなものです。

Joel:Garyさんは1982年からコンピュータゲームをつくってきた(主にSSIと2by3 Gamesで30年以上にわたって複雑な戦略級のウォーゲームを)。わたしJoelは1979年にSSIを創設した。史実にもとづいた奥の深いゲームを制作するため、2000年にGaryさんとJoelとKeith兄弟は2x3 Gamesを設立した。Matrix Gamesが、Gary Grigsby's War in the Westという私たちの新作を発売したばかりで、詳細Matrixのサイトにある。

War in the Westをつくるうえで、現実から最も遠くはなれてしまうような抽象化が必要だったのはどんな点?

Joel:いまGaryさんが事情でレスできないので、私がかわりに答えるが、海軍関係のルールは高度に抽象化されている。

War in the Pacificの海と空の要素に、War in the WestやWar in the Eastの陸戦要素が組み合わされたスーパーなゲームが求められている。海でも空でも陸上でも、抽象化しなければならなかった点があったことは残念だけど、この3つの要素を完璧に組み合わせたゲームなんてまだ存在しないしね!

ボードゲームでもPCゲームでも、第二次大戦のヨーロッパでの陸戦が、戦略ゲームの開発者の注目を最も強く集めることになる。それにひきかえ、あまりゲームのテーマとしてとりあげられていない戦争や戦闘というと何があると思う?あなた自身はどのゲームが好き?

Joel:第二次大戦以外の分野で私の好きなのは南北戦争だが、ゲームにあまりとりあげられていないなんてことはない。過去数年間に多数の南北戦争のゲームが発売され、Garyさんと私も数年前にGG's War Between the Statesというのを発表した。これは戦争の全期間を扱った戦略級ゲームだが、私は南北戦争の戦術級のゲームをプレイすることも好きだ。

質問がある。 
  1. ここ数年、ヨーロッパでの第二次大戦(War in the East/West)に集中しているようだが、太平洋戦域に焦点を当てた新作の可能性はないんだろうか?ぜひともWar in the Pacific 2を目にしたい!War in the Pacific Admiral's Editionは前進だが、新作が出るなら最高だ!
  2. 楽しくてしかも史実に沿ったゲームを作る際に、もっとも苦心する点はどんなところだろう?
  3. とりあげてはみたいが、実現できていない分野がなにかあるだろうか?

Joel:現時点では、War in the Pacificの新作に取り組み予定はないが、しかし先々なにがあるかは分からないよ。私たちがとりあげたことのない分野では、いつもGaryさんは電撃戦の初期1939~40年をやってみたいと言っていて、これは私たちのチームの予定に入っている。私自身はこれまでにとてもたくさんのゲームを手がけて来たので、自分の好きな分野はすべて何らかのかたちでとりあげたことになる。でもだからといって、過去の作品と同じ分野をとりあげるつもりがないというわけではなくて、例えば、東部戦線のフルゲームはすでに4回も作品化した。

電撃戦のゲームは面白そうだ。でも、バランスや、一方が有利すぎたりしないようにどんなふうに注意してるの?私がこんなことを尋ねるのは、史実を反映しながらそれでいて面白くもあるゲームを制作するのにどんな工夫がされているのか、興味があるからなんだ。

Joel:私たちが注意していること、また工夫している点が二つある。一つは、双方に勝つチャンスがあるよう、勝利条件が当時の状況を反映していなければならないという点。一方のプレイヤーが相手ほど面白く感じられない状況というのは存在するが、勝利条件によってまずまずといえるゲームにすることはできる。仮想シナリオによって両プレイヤーのバランスを取るという手もある。

つくってみたいゲームはなにかある?またウォーゲームの制作をしてみたいと思っている人への助言はどうかな?

私はCold Warというコンピュータゲームのファンだ。これの新作を作る可能性はない?

Joel:War in the Westのシステムをつかえば、いつかはそんなゲームをつくることが可能かもしれない。

歴史と関係のないゲームでは何が好き?

Joel:歴史とは関係ないゲームを最後にいつプレイしたのか記憶にない。ボードゲームならたくさん家族とプレイしていて、St Petersburgが大好きだ。

ゲームに盛り込むのに慎重な注意が必要な分野というのはなにがある?

Joel:Garyさんが兵站面に多くの時間を費やしてるのを知っている。サプライポイントが採用された完璧な第二次大戦ゲームという、私がそれまでにみたことのないものを彼はWorld at Warで実現した。War in the Westではそれを1000%改善したリアルな兵站システムを実現したが、そうなるまでにはあれこれ試行錯誤した。

Slitherine(Matrixと組んでるゲームの会社):ファンはWar in the Westが完成した後のことを知りたいんじゃないかな。

Joel:製図板にはたくさんの作品が並んでいる。どれも大きなヨーロッパのマップで、War in the West用に描かれたものだ。War in the Westとは別の時期の西ヨーロッパと北アフリカを描いたものもある。やがてはWar in the Westのシステムを使って東部戦線のゲームを制作し、できれば西部戦線と東部戦線を合体させたい。

grigbeme(Garyさんのハンドル名らしい):私たちはゲームを改良する方法を探るため、プレイヤーの声に耳を傾けるようにしているよ。

作品紹介のページには「War in the Wesのマップはヨーロッパの戦争を表現するための378x355ヘクスという広大なマップの一部で、将来の「かつてなかったスケールの」ゲームの一部となる」と書かれている。War in the Pacific Admirals Editionのマップはだいたいどのくらいの大きさだったっけ?134000ヘクス(訳注:378x355=134190) なんて、正気の沙汰じゃない。

Joel:WitP AEのマップより大きい。ヨーロッパの戦いのフルマップ(その一部がWar in the Westで利用された)は素のWar in the Pacificのマップのだいたい4倍の大きさにあたる。たしかWitP AEのマップは素のWitPのマップの2倍くらいだったんじゃないかな。

私は両親のアップルIIでガダルカナルキャンペーンを長いことプレイした経験がある。いままでに、あれ以上、時間を費やしたゲームっていうのはない。わずか40x40ヘクスで表現されたマップだったが、広さと面白さに直接の関係があるわけではなかった。グラフィックの進歩はプレイ体験や作品作りに良い影響があった?それともかえって良くなかった?

grigbeme:私たちは、War in the South Pacific(訳注:私もホビージャパンがPC-98用に移植したのをプレイしました)とUncommon Valorで南太平洋キャンペーンを再体験できるようにした。コンピュータの能力が向上するにつれ、ゲームはどんどん複雑になってきている。複雑さが増すことでよりリアルになったことは確かだが、プレイしやすさという点にしわ寄せが来ている。

最初のコンピュータ用モンスター・ウォーゲーム。楽しい時間を過ごすことができ、また図書館でSamuel Eliot Morison(訳注:アメリカ海軍公式戦史の著者)の本を何時間も読みふけるようになるきっかけを与えてくれて、ありがとう。今でもこのゲームの箱と内容物は大切にしている...

Joel:ガダルカナルキャンペーンは私の好きなものの一つだ。2000年頃、アップルのエミュレータを走らせたPCでプレイしたことを憶い出す。また私も友人に艦船ミニチュアの趣味に引き込まれたせいで、高校の図書館でSamuel Eliot Morisonの本を読んで過ごした。モリソンのTwo-Ocean Warが1973年頃の私のハンドブックだった。Garyさんが Guadalcanal Campaignの試作品を提出してきて、初めてテストプレイした時のうれしかったことは今でもよく憶えている。

War in the East 2.0など、今後の作品の予定表みたいなものはないだろうか?

Joel:2015年と2016年には追加の西部戦線もの数作を完成させたいと持っている。その後は東部戦線ものに移ることになるだろう。第二次世界大戦の戦術級ウォーゲームに着手する可能性もある。

WItEのような巨大なゲームの戦略面も好きだが、外交に加えて経済や生産をコントロールできるHearts of Ironも好きだ。WitEやWitWのようなスケールのゲームで、カウンターを動かすだけでなく、生産面もコントロールできるようにする計画はないだろうか?それともこういった巨大なゲームはすべて戦略的なだけになってしまうのだろうか? 
Joel:WitEとWItEを組み合わせたヨーロッパの戦いのゲームに生産を可能にするオプションを加えるかどうかは未定だ。そういった史実と異なる変化は、私たちの検討したい対象ではないので、いままでは生産オプションを加えてこなかった。World at Warとその後継作のA World Dividedは、第二次大戦を扱い、プレイヤーが生産研究面をコントロール出来る。各国の武器・装備の違いを詳細に扱ったりはせず、Axis & Alliesというゲームを膨らませたようなゲームだ。しかしそれらのゲームで可能な生産研究や武器の開発の程度というのは、プレイヤーに仮想世界の体験を可能にさせるものだ。 
SSIの作品でいちばん好きなもの、いちばんのご自慢はなに?私の十代と二十代はSSIとMicroproseにかなり影響されたし、そのことを感謝したい。 
grigbeme:いちばん好きな海のゲームはCarrier Strikeだ。作戦級はWar in Russia。すべての分野の中でのいちばん好きなのはSteel Panthersだ。 
Joel:Roger KeatingのOperation ApocalypseとCharlie MerrowのFighter Commandが私のお気に入りだ。garyさんが最初のコンピュータゲームに取り組んでいた頃、私は彼とFighter Commandを郵便で対戦したことがある。その後の作品の中では、Panzer GeneralとSteel Panthersこそ、最も洗練され、最もプレイする価値があり、幅広いウォーゲーマーの多くがプレイしたくなる作品だ。2by3 gamesの方は、すべてが自慢の作品だし、どの作品も楽しみながら制作できた。これまではWitEがいちばんだったが、WItWの方がもっと楽しかった。次回作でも同じように感じることが出来るといいなと思っている。

この企画がアナウンスされたのはWitWのフォーラムで、しかも告知から開催までの時間もかなり短めだったと思います。それでいて、新発売のWitWに関する質問だけでなく、WitPに関する質問をする人が登場しているのは、人気度を反映しているのかなとも感じます。それなのに、WitP2の予定はないとはっきり断言されてしまって、かなりがっかりです。

追記:WitP AEのフォーラムにも告知があったのにあとで気づきました。

2014年12月10日水曜日

ラングーンに日本の水上戦闘TFが2つも


1942年12月15日、ジャワ海と南シナ海をつなぐカリマタ海峡をパトロールしていたオランダのSS KVIIが日本のコンボイを護衛していたDD浦波に発見されてしまいました。爆雷による損傷で浮上を余儀なくされたSS KVIIがxAK 良洋丸に向けて発射した魚雷のうち1本が命中し、xAK 良洋丸を大破炎上させます。しかし、SS KVIIもただでは済まず、DD浦波と貨物船4隻から集中砲火を浴びて沈没してしまいました。今月はアメリカの艦隊型潜水艦のアップグレードの月なので、他の艦種の潜水艦んがパトロールにあたっています。この海域はオランダ潜に担当させるのがぴったりかと思っていたのですが、SS KVIIは670トン、VP 5と日本の呂号潜水艦よりも小さく、ちょっと無理だったのかも知れません。

蘭印東部では、ボエラにBB WashingtonとCL Raleigh、Hobartが艦砲射撃を実施し、守備隊のdevice 4個破壊、5個disabledにし、施設にもOil hits 2、Airbase hits 2、Airbase supply hits 1
Runway hits 7、Port hits 6、Port supply hits 1の被害を与えています。ボエラには小さな油田があり、Oil hits 2ということはその一部を破壊したことになります。このゲームでの戦略爆撃の解禁はHRで来年後半以降としてあるので、油田の破壊はこれが初めてになります。Babarに連合軍機が配備されるようになってからは日本側がボエラに原油積み取り用のタンカーを派遣することが困難になっていたので、破壊されても痛痒を感じてないかも知れませんが。またボエラには夜が明けてからBabarのB-25C Mitchell 18機が空襲に向かい、Airbase hits 7、Airbase supply hits 1、Runway hits 16のダメージを与えています。

アンボンに、LautemからP-38 50機(P-38G Lightning 25, P-38F Lightning 25)がsweepし、
チモール島クーパンから四発爆撃機 45機(B-17E Fortress 27, B-24D Liberator 18)が空襲に向かいました。飛行場にAirbase hits 7、Airbase supply hits 2、Runway hits 46のダメージを与えるとともに、二式戦(Ki-44-IIc Tojo) 10機を地上で破壊することが出来ました。偵察によるとアンボンの飛行場はdamege 100%と表示されるので、なんとか制圧できたのかと思われます。今日のボエラとアンボンへの攻撃は成功ですが、残念ながらボエラの地上部隊の戦力は不十分なので、攻撃はしませんでした。

アンボンには今日も日本のTFが3つ目撃されています。駆逐艦TFは昨晩もアンボンのヘクスをパトロールしたはずですが、やはり戦闘には至りませんでした。なぜなんでしょう??

ビルマでは、12月6日のProme奪還となった戦いで敗走した日本の歩兵第9聯隊と泰国軍第6師団を、ラングーンの北東のヘクスで連合軍部隊がとらえDeliberate attackを実施しました。素のAVが1502:380と大差で、また日本側には士気値の低下などがあったのでしょう、地形は護側に有利なジャングルですが、修正AVは 880:203とほぼ素のAVと同じ比になりました。オッズ比4:1で蹴散らすことが出来ました。今後ですが、ラングーンには多数の日本軍地上部隊がいるようなので、ペグーに進んで、ラングーンをビルマ中部やタイ国境から遮断するようにしてみたいと思っています。

ラングーンとその南西のヘクスに日本のTFの存在が報告されています。前者は重巡9軽巡1、後者は戦艦5重巡1軽巡1ということですが、艦種構成についてはどこまで信じていいものやら。それでも、昨日は1つだけだった水上戦闘艦主体のTFが2つに増えたことには間違いありません。1つだけでも不思議だったのに、2つに増えるとはまったくもって意図をはかりかねます。やはりラムリー島かアキャブなどへの艦砲射撃か?それとも連合軍地上部隊がラングーンのヘクスに踏み込んだら艦砲で叩くつもりなのか?みなさんはどう思われますが?

東部ニューギニアのサラモアではきのうに引き続き、Deliberate attackを実施しました。素のAVは予想通り452:59と大差になっていて、今日こそは奪取できるつもりだったのですが、修正AVは211:112。オッズ比はまだ1:1で今日も占領できず。なんとも困ったものです。とはいえ死傷者数は、連合軍のdevice 7個disabledに対して、日本軍守備隊は61個破壊、95個disabledと大差なので、明日こそはなんとかしてくれるでしょう。ポートモレスビーからスタンレー山脈を越え、ブナからここサラモアまで歩いて来た連合軍部隊のdeviceにはdisabled(負傷・故障)がかなり増えてしまっています。サラモアを奪還したらしばらくは休養をとらせるつもりです。なかなか陥落させられないサラモアを前にして、このゲームにもただの陸戦命令ではなく、占領したら羽を伸ばせるぞ命令っていうのがあって、勝利したら何日間か戦闘できなくなるかわりにふだん以上に奮闘してくれたりしてもいいのではと思ってしまいます。

2014年12月5日金曜日

War in the West、発売される

Gary Grigsbyさんの新しい大作、War in the Westがとうとう発売されました。もしかしたら、このブログを訪問してくれている人の中にも、既に購入・プレイしている人がいるかも知れません。私はどうかというと、購入してはいません。面白そうではあるし、またゲーム好きでもありますが、ウォーゲーマーかというと必ずしもそうだとも言えず、特にWitEを購入してみて、マップ上にカウンター(ユニットを表すコマ)がた~くさん出てくる陸戦主体のゲームが自分に向いていないことを再確認させられたりしたからです。とはいっても、どんな出来なのか興味があってフォーラムを覗いてみたところ、ちょうどWitP AEのフォーラムの常連さんがWhy I'm Not Buying (Yet)をたてていました。スレ主さんはどんなことを言っているかというと、

WitWが名作であると判明したら、私も乗る。しかし、WitE(さまざまなバグ)とWiF(約束不履行、すでに一年以上が経過したのに)の発売時の経験から、お金を出すことについ用心してしまう。信頼のおける知り合いプレイヤーの、このゲームは素敵だという保証の言葉をききたい。準備不足だったり、バランスが悪かったり、バグがあったりといった初期不良に付き合わされるのは嫌だ。わたしはWitP AEにメロメロだ。これまでで最高のゲームだ。死ぬまでこのゲームのプレイを楽しむことになるだろうと思う。願わくは、もう少しプレイに時間がかからないようならいいのだけれど(でも、これは賛辞だよ)。まとめると、WitWが面白くて、良質で、WitP AEほどプレイに時間をとられないようなら、私も購入しようと思う。しかしまずは信頼できるプレイヤーの評価を見聞きする必要がある。

とのこと。この気持ち、よく分かる。それに対して、アドミニストレータの人のレスは、

たしかに。でもWitEの発売は2010年で、しかも販売開始時にはきちんと遊べる状態だった。今でもサポートは続けられているし、先月にも新たなアップデートが公開された。単なるバグの修正ではなく、発売後4年も経過したが新たな特長が加えられた。あなたが最後にプレイしたのはいつ?それにしても、WitEがバグに悩まされたことはなかったと思うよ。 
MWIF(Matrix World in Flames)の方は明らかに問題がある。発売開始後1年になるが、今でも問題を解決するために努力している。しかし、このゲームと2by3 Games(訳注:WitPやWitEなどをつくったGary Grigsbyさんのチーム)とは関係がないし、その点はご了解いただきたい。MWIFの問題は遺憾に思うけれど、解決までサポートを続けるつもりだ。WitEと同じように、WitPやWitP AEも発売後に多くのバグがフィクスされ、またアップグレードで新たな特長が付け加わえられたことはご承知のことだろう。またこの両作品も、WitEと同じく発売の時点できちんと遊べる状態だった。 
WitEについての、信頼できるプレイヤーの評価を待ちたいというあなたの意向を私は尊重するが、この作品があなたの判断基準を充分に満たしていることには自信がある。複雑さという点ではWitEと同じくらいで、WitP AEやMWIFほどではない。WitEと同じように短いシナリオは短時間でプレイできるし、1ターンが1週間なので、グランドキャンペーン(このゲームでは1943から45年)でもほどほどの時間で終わらせることができる。 
WItP AEと同じように戦略的な岐路がたくさんあって、陸戦が主体のWitEよりも選択の幅が広い。この戦域では航空作戦や上陸作戦、空挺作戦でできることがたくさんある。兵站面もWitEよりもリアルにできていて、計画をたてることの重要なWitPに似ている。

とのことでした。このスレ、WitP AEスレの常連さんが数人レスしていて、その中から一つだけ紹介すると、

今日(訳注:このスレは発売の日に立てられている)一日くらい、開発チームには発売にこぎつけられたことをエンジョイしてもらいたい。WitEを経験したんで、私自身はまだどうするか決められないでいるけど。マップ上にたくさんのカウンターの並ぶシステムが、WitP AEのシステムほど好きでないことが主な理由だ。それに、もう少しムードづくりに役立つアニメーションもほしい。WitEは数十万人が死んでも表に数字が並ぶだけだった。もうちょっと派手さがほしいよね。このゲームでもそれが実現しているかどうかは疑わしいけど。とはいえ、空戦モデルは信じられないくらいよくできているらしいし、WitP AEほど複雑な思いをせずに上陸作戦をできるのはいいことだ。それに、こっちは東部戦線よりずっと面白いと思うし。 
ともかく、誕生日パーティで酔っ払って繁みに吐いたりするような真似はしたくない。開発チームとベータテスターはこの怪物ゲームのために信じられないくらいきつい仕事をしてきたから、ウィニングランをさせてあげたい。このゲームが大成功して、WiTP2の開発資金が獲得できますように。

追記:このスレ、最初に見つけたときよりだいぶ長くなっていて、もう3ページ目。紹介した以外にも傾聴すべきレスがたくさん増えていました。 

2014年12月4日木曜日

日本の駆逐艦のアップグレード



日本の駆逐艦のアップグレードの得失についての Question about Jap destroyer upgradesというスレがありました。連合軍の駆逐艦のアップグレードや、AA値の考え方などについても触れられていて勉強になったので紹介します。

このスレの最後の方の質問は重要なことなので私も知りたいところですが、残念ながらレスがついていません。記憶によると、急降下爆撃機は投弾の前後で対空射撃を受けるのはその通りだと思います。でも、雷撃機はどうなのかや、また投弾の前後の2回発砲できるのが大口径砲だけなのかについては確言できません。私もどこかで読んだような気がするんですけど...

また、途中で問題にされているAA値ですが、日本の駆逐艦の1941年開戦時、つまりまだどの級もアップグレード未実施の状態でのAA値は朝潮級 189、陽炎級 189、夕雲級 243となっています。それに対して秋月級(就役時)は152。スレ中でも説明されているように、このAA値の算出法を開示・解説したスレを読んだ記憶はありませんが、対空火器の数が大きな影響を持っているようです。秋月級は例の長10センチ砲 8門と25mm機銃 4挺なのに対し、夕雲級は12.7cm両用砲 6門と25mm機銃 10挺と夕雲級の方が数が多いのでAA値が高くなっているのだと想像します。


日本の駆逐艦の中にはアップグレードの過程で対空砲と対潜武装が増えるかわりに主砲の数が減るものがある。それについて質問したい。 
  1. 12.7cm砲2門の減少は戦闘に影響するだろうか?それとも主砲は過大に評価されているだけで、実は魚雷の方がものをいうものなのか?駆逐艦対駆逐艦の戦闘では主砲も役に立ちそうだが、フレッチャー級との対戦でもそういえるのか? 
  2. ある駆逐艦を水上戦闘用に使おうと考え、アップグレードせず主砲を温存して、対空砲と対潜武装が少ないままにしておく意味があるか?3.アップグレードに伴い用途を変更するものなのか?例えば空母などの護衛任務にあてるだけにして、水上戦闘TFには別の級の駆逐艦を使うようにするのか?4.主砲は大した問題でなく、駆逐艦なんてものは護衛のため、かつ魚雷のプラットフォームと考えてアップグレード後も水上戦闘TFで使い続けるものなのか? 
開戦後の一年間、日本側プレイヤーにとって旧式巡洋艦、四本煙突駆逐艦などを相手にする水上戦闘は楽しいものだ。でも、その後は水上戦闘が苦痛になってゆく。駆逐艦への魚雷の命中確率は小さく、ふつう駆逐艦と駆逐艦は砲で戦う。砲が何門あっても、フレッチャー級の優位は動かない... 総合的に考えると、フレッチャー級は日本の重巡でさえしとめることが出来るほどだ... 後になればなるほど水上戦闘の重要性は薄れて行くので、対空砲と対潜武装を改良するアップグレードは実施する価値があると思う。 
主砲の数が減るのは大きい駆逐艦ではなく、小さめの駆逐艦にみられやすい現象だと思う。小さい駆逐艦には主砲のほかに爆雷や対空火器を載せるスペースがないというわけだ。たしか、新型の大きな駆逐艦は対空砲と対潜武装のアップグレードの際に砲の数が維持されるんじゃなかったかな。とはいっても、減らされる砲がどこに位置しているのかはみておこう。中央に位置する砲(Cと表示される)は、後部の砲(Rと表示される)よりも発砲する頻度が低く、後部の砲は前方に向いた砲(Fと表示される)よりも発砲する頻度が低い。CやRと表示された砲が減らされるのであれば、上記の点を考慮しよう。また、それらの駆逐艦にどんな働きを期待しているのかについても、考えてみよう。対空任務につかせるつもりなら、アップグレードした方がいい。 
単にスペースだけの問題ではなく、重量の問題なんだ。水線上に新たな装備を設置すると、船はそれだけ不安定になる。ファラガット級駆逐艦は、大戦中に増設された新たな装備に比較して小さすぎた。2隻が台風で失われたが、その主な原因はトップヘビーになっていたことだった。
フレッチャー級の多くは、40mm砲を搭載するために5インチ砲のうちの一つを撤去された。大戦終盤になると、対空火器の増強のためにほとんどのフレッチャー級が魚雷発射管を一つ、または二つとも撤去された。つまり、日本の駆逐艦だけの問題ではないわけだ。フレッチャー級は当時のほとんどの駆逐艦よりも大きかったから、トップヘビーの問題を生じさせずにより多くの装備を設置することが出来た。もっと大きな艦ならさらに水線下の船体が大きいので、装備を撤去せずに多数の対空火器を増備することが出来た。その種の大きな艦の中でも、飛行甲板の両サイドに重量物を増設された空母には心配がもたれていた。安定性を改善するため、大戦後それほど時期を経ずして、引退とならなかった空母からは対空火器が撤去され始めた。ヨークタウン級は、重量の関係でアイランド周囲に連装5インチ砲を装備しなかった唯一の正規空母だった。片側のトップヘビーが問題にされたんだ。 
ポーター級のアップグレードにも注意しておきたい。この級の駆逐艦は38口径5インチ砲を前部に2つ、後部に2つの合計4つを装備して大戦に突入したが、3番目の砲は撤去され40mm対空砲が設置された。この種のアップグレードは、艦船設計者が大戦前に予見できなかった戦訓を反映したものだ。 
航空機の攻撃を妨害するのに、両用砲が重宝された。8~12.7cm両用砲を25mm機関銃に置き換える大戦後半のアップグレードについて、もしやダウングレードなのではないかとスレを立ててみたことがある

対潜武装のアップグレードが特に重要だと思う。12.7mm機銃がなくなることには不満だし、火力が弱くなることも避けられないが、どうせ日本側が水上戦闘を避けるべき時期になってからのことだからやむを得ないだろう。砲塔を撤去する際、同時に水上レーダーが設置されることが多いことは指摘しておきたい。敵を早期に発見することが出来るという点で、理論的にはレーダーは水上戦闘に役立つはずだ。
日本の駆逐艦のアップグレードに関して2点ほど述べておきたい。

  1. 峰風級や神風級など、多くの旧式駆逐艦が1942年2月からアップグレードできるようになる。しかしこのアップグレードでは対空火器が増えるかわりに、魚雷発射管すべてと4.7インチ両用砲2つが撤去される。私はこれらの駆逐艦を、まともな爆雷が設置される1944年4月のアップグレードまでそのままにしておく。
  2. 優秀な日本の駆逐艦の後期(ほとんどが最終となる)のアップグレードでは、だいたいのところ魚雷の再装填ができなくなる。そういった駆逐艦にとっては魚雷が最も優秀な武器なので、私はアップグレードさせないようにしている。

良スレだし、皆さんの意見に賛成だ。私は、非両用砲を装備した駆逐艦の1941~42年頃のAA(対空)値の評価が高すぎると感じている。WitP AEに向けて詳細な調査が行われたことを考えると、史実ではこういった駆逐艦が、TFの防空への寄与はおくとしても、航空機の攻撃に対して如何にか弱い存在だったかをDevチームはご存知のはずだ。でも誤解しないでほしいが、私はこれをゲームプレイをより豊かに、特に日本側プレイヤーのゲームプレイを豊かにしてくれる懸命な判断だったと思う。だれかその辺の事情についてご存知な方はいないだろうか。連装の5インチ非両用砲を装備した嚮導駆逐艦であるアメリカのポーター級がその一例で、この級の駆逐艦は大きなAA値を持った状態で1941年12月を迎える。もちろん、そのAA値に期待して1942年のうちは空母TFの護衛につかうことにしている。 
あなたはAA値の意味するものを誤解している。AA値の意味するものは、ASW値よりは多少は参考になるが。 
AA値を重要なものとしてみるよりも、各艦がどんな武器を装備していて最大射程・最大射高はどのくらいかをみる方がずっとましだと言うこと?AA値は抽象的なもので、必ずしもその艦の対空火器がどのくらい効果的については語ってくれないとでも?例えば、他のスレで日本の25mm機銃についてふれられていて、AA値は優秀だが有効だとはいえないということだった。これは、他の人たちの主張や、上のレスでリンクされている議論とも整合性があるようだし、本当に正しいのかどうか知りたい。 
正しいよ。 フォーラムに書き込む人の多くは、このゲームのプログラムがどんな風に記述されているのか、どんな風にプレイされるべきか、自分流の考えを持っている。そして、このゲームのいろいろな要素を自分流の考えにもとづいて、表面的に解釈しようとする。そういった人たちはプレイ経験を積んでも、又聞きで信頼性のない説明にもとづいた自分流の考えにとらわれたままだ。 適切に分析するためには、ゲームの細部にまで注意を払うことが必要なのであって、こうあるべきだという考えにとらわれるべきではない。また適切な分析には、関連するこのゲームの脈絡を理解すべきで、自分流の脈絡の理解をもちだすのは見当違いだ。具体的な話をすると、対空火器としてボフォース40mm機関砲しか装備していない艦はたとえその40mm機関砲が200基あったとしても高度1万3000フィートから攻撃してくる航空機に対する防空能力はゼロだ。しかし5インチ両用砲を1門だけでも装備している艦はその攻撃に対しての防空能力がある。それでもAA値は前者の方がはるかに上だ。逆に敵が雷撃機だけで攻撃したとすると、ボフォース40mm機関砲の方がずっと優れた対空火器になる。
AA値は対空火器の総合計だと思っている。しかし、対空火器の多くは有効射程が短く個艦防空にしか役立たず、それでも近距離での性能が優秀なら高いAA値を示す。私たちが最も興味を持つのは、その対空火器が敵の経空脅威から空母を守ってくれるのかどうかという点だ。AA値をみただけでは、その艦が艦隊防空に役立つかどうかは分からない。 
興味深いスレだ。JFB(fan boy、日本側でプレイするのが好きな人)は日本の駆逐艦のアップグレードに関してもっと研究しなきゃ... 魚雷発射管の撤去や、魚雷の再装填が不可能になるアップデートについての指摘を読んで、目から鱗が落ちた! 
日本側には疑問なアップグレードがいくつかある。思い当たる最大のものは空母に対空ロケットが装備されるアップグレードだ。もちろん、そのアップグレードが可能になる時期まで空母を保持していなければならないけど。 
たしか、Devの人はこのゲームの対空ロケットは全く役に立たないと言っていた。つまりアップグレードの主目的とはならない。 
初耳だ。なぜ役に立たないの?性能値はそんなに悪くないのに。 
それを扱っているスレは、12cm AA Rocket with 0 effectだ。12番目のJWEさんのレスをみるといい。
そのスレのJWEさんのレスの数個下のTerminusさんのレスをみると、役に立たないと言うのも、好意的なくらいの評価だ。有効だとはいい難い25mm機銃に比較してもさらに役に立たないんだから... 
たしかに、威力もそれほどではないし、最大射高が1800フィートって... でも誰かこのゲームでこの対空ロケットが作動したのを経験した人はいる?攻撃しようとする急降下爆撃機から守ってはくれないかもしれないけど、高度1000フィートで投弾した後の急降下爆撃機に命中することはあるかもしれない?高度200フィートの雷撃機ならどうだろう? 
探してたところ、投射量で25mm機銃の効果をはかると印象的といえるほどではないそうだ。このリンク によると25mm機銃も機構的には速射が可能だが、持続可能な発射レートではボフォースに劣る(25mm機銃は箱形弾倉の交換時に発砲を中止しなければならない)。 
現実には25mm機銃はちっとも役に立たなかった。米軍機が25mm機銃に撃墜されたという記録はなかったと思う。日本軍があの機銃をたくさん使ったのは、ほかに選択肢がなかったからだ。アメリカ軍の20mm、40mm、5インチは、あの当時で最高の組み合わせだった。特に5インチ砲で近接信管が利用できるようになってからはそうだ。40mmは近接信管を利用できなかったから、1945年の後半になると3インチ砲に置き換えられ始めた。新しい3インチ砲を装備した艦はたしか戦争には間に合わなかったと記憶している。他方、日本の対空防御の歴史は失敗の連続だ。個々の対空火器がそれほど有効でなかったことに加え、大戦半ばから連合軍艦船に備わった高射指揮装置を欠いていた。連合軍は最新の距離測定装置によるデータを対空火器に与えることが出来たが、日本側では大戦を通じて棒を持った人間が同じ役割を果たさざるを得なかった。 
この場で考慮すべきなのは史実と言うよりもこのゲームでの対空火器の扱われ方だと思う。大口径の対空火器(12cm以上?)は2回発砲のチャンスがあり、そのうちの1回は飛行機が投弾する前?大口径の対空火器はTFの他の艦船の防空にも寄与できる?小口径の火器(40mmより小さいもの?)には1回しか発砲のチャンスはなく、また個艦防空に寄与するだけ? これらの事項にそれぞれクエスチョンマークを付したのは、以前読んだような気がするけど、私の記憶力は昔ほどしっかりしていないという事情があるから。以前読んだスレを探したけどみつからなかったんだ。プレイヤーの数だけプレイスタイルも異なるから、私がこんな風にしていることを、みんなはあんな風にしているのかもしれない。アップグレードするしないはこのゲームのメカニズムを理解したうえで決断したい。ところでこの面でゲームがどう機能しているのかは明らかになっているのだろうか?そこを突き止めたいけど、だれか助けてくれない?
そういったことがあるのかどうかは、その武器の射程と関連するだろう。艦船は数千ヤードの間隔で航海している。ある武器の射程距離が少なくともそのくらいはなければ、攻撃かにある僚艦を援護するような行動はほとんどとれないだろう。口径の大きめ(例えば12cm)の両用砲はその程度の射程距離をもつが、より小口径の火器、例えば0.5インチの対空機銃はそうではない。 
それこそ、私の知りたかったことだが、以前読んだスレをみつけることが出来ない。確かに読んだはずだけど、印刷しておくんだった。ふだんは、重要だと感じたことを印刷しておくようにしているのに。




2014年12月2日火曜日

クーパン上空で互角の戦い


1942年12月14日、ウェーク島周辺で日本の潜水艦との遭遇が2件ありました。ひとつはウェーク島北東6ヘクスでCAインディアナポリスなどからなる水上戦闘TFが伊30潜を目撃したものですが、残念ながら爆雷攻撃には至りませんでした。もう一件は、ずうずうしくもウェーク島のヘクスに侵入した伊26潜をコンボイの護衛をしていたカナダの掃海艇AM Wasagaが発見し、爆雷で攻撃したものです。ウェーク島には防御機雷が37個ありましたが、残念ながら触雷音はきかれず。しかし爆雷の方は直撃こそありませんがニアミスはhits 9もあり、司令室にも浸水したと表示されました。それなりにダメージを与えたはずなので、本土の港に戻らざるを得ないでしょう。なお、港のある根拠地(ウェーク島)のヘクスに侵入されたということで、日本側が機雷を敷設しにきた可能性を完全には否定出来ませんが、伊26潜は水偵を搭載できる貴重な巡戦乙型の潜水艦ですから、そういった危険な任務を割り当てるなんてことはしないでしょう、きっと。

蘭印ではチモール島クーパンにマカッサルの零戦217機(A6M2 Zero 146, A6M5b Zero 71)とケンダリーの一式戦(Ki-43-Ic Oscar) 37機によるsweepがありました。クーパンとRotiのCAPの戦闘機6機種122機(Fulmar II 5, Sea Hurricane Ib 16, Hurricane IIc Trop 16, Kittyhawk IA 22, Spitfire Vc Trop 13, P-40K Warhawk 50)が迎撃しました。6機種という多さや、Fulmar・Sea Hurricaneといった艦上機にまでCAPさせているのは、連合軍側のネコの手も借りたい戦闘機不足を反映したものです。sweepは1個飛行隊ごとに目的地に到着する仕様ですが、日本側は自軍の飛行隊の規模が大きいことを利用して、多数のCAPがいる飛行場へのsweepでも数的優勢を確保しやすくなっています。しかし今日は零戦の3飛行隊が2つに分かれ6波、その後の一式戦と合わせて合計で7波が来襲しました。

一つの飛行隊が二つに分かれてしまう時は、その飛行隊の8~9割くらいの大きな集団と、1~2割の片割れという感じになります。そして、大きな集団が先行し、片割れが後から飛来するパターンがほとんどです。しかし今日は小さな片割れが先行することが2回あり、A6M5b Zero 64 → A6M2 Zero 7 →A6M2 Zero 7 → A6M5b Zero 7 → A6M2 Zero 68 → A6M2 Zero 64 → Ki-43-Ic Oscar 37という具合で来襲しました。第1波こそ大きかったのですが、その後の3波は小さくCAPよりかなり数的に劣勢。その後に大きな集団が到着した時には獲物となり得るCAPの数が(被弾、弾丸切れ、燃料不足などで)かなり減ってしまっていました。というわけで、今日のsweeper対CAPのスコアは、sweeperが50機損失(被撃墜 42、Ops loss 8)に対してCAPは43機損失(被撃墜 37、Ops loss 6)とほぼ互角。戦闘に参加した数では劣勢でしたし、しかもsweeper>CAPの関係を跳ね返してのこのスコアに連合軍側としては大満足です。オーストラリア空軍のSpitfire Vc Trop 13機は、これがスピットファイアの初陣です。3機撃墜されましたが、合計で8機を撃墜しています。史実のダーウィン空襲でのスピットファイアよりだいぶ良い成績でした。また、今日は味方の根拠地の上空での戦いだったので、パイロットの死傷はぜんぶでKIA 13名、WIA 18名で済みました。

きのう上陸したボエラにはBabarからP-38E Lightning 13機がsweepしましたが、LRCAPはいませんでした。その後、ダーウィンからB-24D Liberator 9機が守備隊への爆撃を実施しましたが、ジャングル地形に守られているせいか、戦果の報告はありませんでした。またサプライのみを積んだFast Transport TFが接岸し、150トンのサプライを無事に揚陸してダーウィンへの帰途につきました。昨日のエントリーでもふれたように、上陸した海兵隊の強襲大隊だけではボエラの攻略は不可能です。いちおう増援の戦車大隊を載せたTFがボエラの南東のヘクスにまで達しています。日本の哨戒機に発見されることもなかったので、このまま上陸を始めても当面の大きな障害はなさそうです。しかしprep(準備)値が33しかないので、上陸に際して戦車の海没、故障など多発して戦力が激減するとともに、疲労・混乱値も急増することになるでしょう。つまり上陸しても戦えるようになるにはかなりの日数のお休みが必要になることが予想されます。ということで、いったんはダーウィンに引き返させ、後日を期すことにしました。海兵隊強襲大隊の方は毎日アイスクリームを好きなだけ食べても数ヶ月は大丈夫なくらいのサプライの手持ちがあるので、ジャングルの中ではありますが耐えてもらいましょう。

アンボンには昨日と同じように、艦種不明の小TFが3つ目撃されています。アンボンのパトロールに派遣した駆逐艦TFは、今日の位置からするとアンボンのヘクスを通過したはずですが、昨夜は戦闘に至りませんでした。2日続けて停泊している点からは機雷敷設TFではない可能性が高く、サプライを運んで来たのかなとも思いますが、確認のためにもう一度アンボンに駆逐艦TFを向かわせました。

東部ニューギニアのサラモアへ、Terapoから戦闘機 72機(P-40K Warhawk 48, P-40B Warhawk 24)をsweepさせました。なぜsweepさせたかというと、陸戦が2日間お休みだったので今日くらいの再開を日本側が予期する→これまでサラモア攻略に手こずっている連合軍側が守備隊攻撃に爆撃機を派遣するかも→ラエから二式戦がCAPで迎撃するというような構想を日本側が持っているのではと考えたからです。サラモアはラエの隣りのヘクスですからrange 1でCAPを指示してあれば、サラモア上空で二式戦が迎撃するはずというわけです。ところがこのsweepは空振りでした。まあ迎撃されると、12月3日のLong Island空襲と同じように大きな被害が出た可能性もあるので、空振りで良かったと思います。その後、地上では連合軍側のDeliberate attack。素のAVが連合軍 456:守備隊 100で、今日こそは決めてくれるのではと期待していました。しかし、結果は修正AV 189:181、オッズ比1:1で今日も占領することは出来ませんでした。かなりがっかりです。でも死傷者数は連合軍側がdevice 17個disabledだけだったの対し、日本軍守備隊は 56個破壊・63個disabledと圧倒的に多かったので、あしたこそ圧勝のはず。

中国では、重慶南方の中国軍第10軍団への空襲が今日も続きました。九七重爆 153機(Ki-21-Ic Sally 5, Ki-21-IIa Sally 148)の爆撃でdevice 47個が破壊され、全滅してしまいました。また重慶には一式戦(Ki-43-Ic Oscar 30)機の護衛で九七重爆(Ki-21-Ic Sally) 20機と百式重爆(Ki-49-IIa Helen) 109機が飛来し、飛行場にAirbase hits 16、Airbase supply hits 5、Runway hits 80の被害がありました。また重慶の西のヘクスの日本軍部隊が21ユニットに増えていました。ここで休息をとるのでしょうから、重慶での陸戦再開はまだまだ先のようです。


戦闘はなかったビルマですが、偵察機がラングーンに気になるものをみつけました。重巡1、軽巡6、駆逐艦1を含む10隻からなるTFが停泊しているそうです。これはきっと、12月12日にマラッカ海峡で出会ったBB榛名、CA鈴谷・愛宕、CL長良・那珂に駆逐艦6隻のTFと同一のTFですよね。ラムリー島などインド洋の沿岸の連合軍根拠地の艦砲射撃に来るのかと思っていましたが、そうではないのか?でも、そうだとすると何しにきたのか??ラングーンへの増援部隊がこれから海路で送る予定があって、その用心棒のつもりなのか?疑問はつきません。さて、Prome奪取後、連合軍地上部隊の主力はラングーンを目指して南下しています。今日はラングーン北東のヘクスで逃げる日本側部隊に追いくことができたので、あしたはDeliberate attackを実施します。