あいかわらず、ビルマでは圧倒的な連合軍空軍による爆撃を受けています。CAPを上げても連合軍の爆撃機より日本の戦闘機の被害の方が多くなることが予想され、また地上で破壊されてしまう数も無視できないので、あきらめて好きに爆撃してもらっています。ただ、数カ所ある日本側の飛行場すべてを機能停止にすることは、昭和18年初頭の段階では無理なようです。日本側としてはラングーン最寄りのアキャブだけはなんとか叩き続けることを主目標に、そして時々ゲリラ的にインドの連合軍飛行場を空襲するように考えています。
昭和18年1月20日は、Magwe飛行場にKi-44-IIa Tojoを4個戦隊、Ki-49-IIa Helenを2個戦隊集めてSilchar飛行場を叩く計画をたてました。連合軍の四発爆撃機の多くがSilcharにいると思われるからです。ビルマにもっと近いインパールやビルマ国内のKalemyo飛行場ではなく、Silcharに連合軍の大型爆撃機が集まっている理由ですが、Silcharはビルマの日本の主な飛行場からさらに1~2ヘクス遠いので空襲を受けにくいからでしょう。
あと一つ重要なのは、Silcharが北はレドからJorhat、Dimapur、Comillaを通って南はチッタゴン、ダッカまでを結ぶ鉄道上に位置する点です。攻撃任務の実施や敵の空襲の被害でmoraleが低下したり可動機が減少した時には、飛行隊を後方のより安全な飛行場に移動させて休養させ補給を受けさせるようにしたいものです。transferコマンドで移動させると損傷を受けて修理中の機体が元の飛行場に残されてしまいます。しかし、鉄道で結ばれた飛行場にtransferさせると、翌日(距離によっては翌々日以降)には損傷修理中の機体も鉄道で運ばれてきます。鉄道での輸送が利用できるのはとても便利で、日本側もラングーン、ペグー、モールメンを休養・補給用の飛行場としても利用し、元気になったら鉄道の通じた前線の飛行場に送り出して攻撃任務を遂行させるようにしています。
1月20日のリプレイを見てみると、午前中に2波で合計184機のKi-44-IIa TojoがSilcharをsweepしました。TrackerでDay Lossを見ると、(空戦のダメージでops lossが発生したと思われるので合算して)P-40E Warhawkが12機とHurricane IIc Tropが3機に対してKi-44-IIa Tojoは5機の損失でした。Tojoのパイロットの死傷はWIAが1名とMIAが3名でした。184機で攻撃しているのでもっとたくさん撃墜して欲しいところではありますが、まあまあのスコアだと思います。
sweepはこれで良いのですが、問題なのは爆撃機の2個戦隊が飛ばなかったことです。Tojoの4個戦隊のうち1個戦隊を護衛に指定してあったのですが、リポートを見ると護衛任務のはずの戦隊もsweepしてしまっています。これまでにも数回同じような形でインドの連合軍飛行場を空襲することを計画しましたが、やはりいつも爆撃機が飛んでくれませんでした。これはどうしてなんでしょうか。四発爆撃機を地上で叩く作戦を実行できないのは日本側としてはとても困ったことなので、マニュアルで関連のありそうなところを読んでみました。
7.2.1.4 MORALE AND AIR MISSIONS
飛行隊はmoraleの値に関わらず、出撃することができる。しかし出撃してもmoraleが低いと、敵機に迎撃されたり、coordinateに失敗したり、天候の影響を受けたりして任務を放棄しやすくなる。moraleが低いほど、チェックに合格しにくくなり、そのフェーズの航空作戦を効率的に遂行し難くなる。海上哨戒、ASW、CAP任務を行う飛行隊も準備された機体がすべて飛行するためには、moraleのチェックに合格しなければならない。
水平爆撃機の部隊が攻撃的な任務に出発する際、readyの状態の機体すべてが出撃するには3つのチェックに合格しなければならない。
- experience test
- leadership test
- morale test
3つのチェックのうちの一つに失敗するたびに、任務に出撃する機数が25%ずつ減らされる。
7.2.1.5 AIR HQS AND AIR MISSIONS
Air HQはそのcommand radius内にある部隊の航空作戦を援助する。AIr HQのcommand radius内にない水平爆撃機の部隊は攻撃的への出撃機数が25%減少する。AIr HQのcommand radius内にない水平爆撃機以外の部隊は攻撃的への出撃機数が10%減少する。
7.2.1.7 AIR UNIT TARGETS AND DESTINATIONS
extended rangeを飛行する航空機の場合、A2A戦闘により被るdisruptionがより多くなる。extended rangeを飛行する爆撃機は、搭載できる爆弾の数が少なくなったり大きさが小さくなったりする。extended rangeの目標に対しては魚雷を搭載することはできない(魚雷の代わりに重量の軽い爆弾を装備する)。
小さな飛行場から出撃する水平爆撃機は、extended rangeの目標へ飛行することができす、normal range内の目標に対してもextended rageの時に装備できる量の爆弾しか搭載できない。海上哨戒、ASW任務を行う航空機は、extended rangeの時の爆弾を搭載する。
これらの制限を回避するのに必要な飛行場の規模は、4 + (bomb load / 6500) 端数切り捨て。A-20Aでは最低4の規模、B-17Eでは最低5の規模、B-29は最低7の規模が必要になる。
9.4 AIRFIELDS
飛行場は飛行部隊を収容し修理し補充するとともに、航空攻撃の発起点となる。
飛行場の規模の影響は大きい。飛行場が小さいと機体を分散配備することが困難になるので地上で破壊されやすくなる。小さな飛行場に着陸する飛行機はops lossを来しやすくなる。
水平爆撃機は 4 + (bomb load / 6500) 端数切り捨ての規模の飛行場を必要とする。B-29がペナルティなしで作戦するには、規模7の飛行場が必要となる。軽爆撃機は4ではなく2の規模の飛行場が基準となる。
飛行場規模によるペナルティは以下の通り
- 離陸時のosp loss
- 攻撃的な任務の際にnormal rangeより遠くまで飛行できない
- 爆弾搭載量がextended range時相当の物となる
水平爆撃機が攻撃的な任務にあたる際、aviation supportが必要数より少ないと、出撃機数が25%減少する。
飛行場に駐機する機数が多すぎる(物理的な制約)か、駐屯する飛行隊の数が多すぎる(管理的な制約)かすると、その飛行場はoverstack状態とみなされる。overstack状態の飛行場は”*”で表示される。
9+の規模の飛行場はoverstackの悪影響を受けない。
飛行場規模1ごとに単発機50機(または双発機25機または四発機12機)を、また飛行場規模1ごとに1飛行隊を作戦させることができる。ある基地の所属するcommand HQに所属しているAir HQで、その基地をcommand radius内にしているAir HQのうちで最良のAir HQのcommand radius値が、その基地の運用できる飛行隊数に加算される。同じcommand HQに所属している訳ではないAir HQの場合には、そのcommand radius値の1/2が運用できる飛行隊数に加算される。
休養か訓欄のみ実施している飛行隊の機体は、飛行場で作戦する飛行機の数としては1/3機として勘定される。また飛行場で作戦する飛行隊の数としてはまったく勘定されない。分割されてできた飛行隊は、それぞれが違う飛行隊に所属する時にのみ、独立した飛行隊として数えられる。
15.4 AIR UNIT SUPPLY
ある飛行隊の飛行機は以下の三つの状態のどれかにあたる。
- Serviceable(飛行可能)
- Maintenance/Damaged 修理中/損傷状態(飛行不能)
- In Reserve 補用機
readyの状態の機体は、翌日の飛行が可能な機体である。修理中の機体や補用機は任務に参加することはできない。機体をreadyの状態に保つには、aviation supportとサプライが必要となる。readyの状態の機体も、戦闘やops loss(移動任務によっても)によって損傷状態になることがある。
ある飛行場のある機体が最高の効率で作戦するためには、一機当たり1 aviation supportポイントを必要とする。
最高の効率で航空機が作戦するには、基地がサプライ必要量相当のサプライを保有していなければならない。例外として、爆撃機が最高の効率で作戦するには、基地がサプライ必要量の2倍のサプライを保有していなければならない。
水平爆撃機以外の航空機による攻撃的な任務や護衛任務を実施すると、一機が任務を遂行するごとに1サプライポイントを消費する。攻撃的任務を実施する水平爆撃機は、maximum loadの千分の一に相当するサプライを消費する。その他の任務(哨戒やCAP)を実施する航空機は、一機が任務を遂行するごとに1/3ポイントのサプライを消費する。これらに相当するサプライが準備されていないと、航空機は飛行しない。
基地の保有するサプライの量がその基地のサプライ必要量に満たないと、攻撃的任務または護衛任務にあたる飛行隊は、readyの状態の機体の75%までしか飛行させることができない。
基地の保有するサプライの量がその基地のサプライ必要量の2倍に満たないと、攻撃的任務にあたる水平爆撃機の飛行隊は、readyの状態の機体の75%までしか飛行させることができない。
基地の保有するサプライの量がその基地のサプライ必要量の半分に満たないと、その他の任務(海上哨戒、CAPなど)にあたる飛行隊は、readyの状態の機体の75%までしか飛行させることができない。
ざっとマニュアルを拾い読みしてみると、水平爆撃機の攻撃的任務の実施には
- experience test
- leadership test
- morale test
- Air HQの有無
- 飛行場の規模
- aviation supportの数
- 基地のサプライの量
- 機体の状態
などがチェックされるようです。今回、AF爆撃任務を指示した60th Sentai, 90th SentaiともにGrdBスキルは70以上のパイロットばかりです。平均expも64と56と優秀な方ですよね。またこの戦隊の指揮官のleadership値は56と53で、特に低いということもないでしょう。morale値はともに99でした。
一番近くのAir HQはラングーンで、Magweをcommand radiusにおさめるAir HQはありません。今回の任務を指示した戦闘機・爆撃機はすべて3rd Air HQ所属ですが、残念ながら3rd Air HQはスラバヤにいます。
Ki-49-IIa Helenのmax loadは2205で、 必要な飛行場の規模 = 4 + (2205 / 6500) 端数切り捨てなので4です。Magwe飛行場の規模は7もあるし、overstackにもなっていません。また、滑走路もサービス施設もダメージ0の状態でした。aviation supportの必要数は215ですが、48しかないのでかなり不足しています。サプライの量は72775もあって、足りなくはありません。
可動機数は60th Sentaiが27機、90th Sentaiが31機で定数通りです。
こうやって見てみると、問題がありそうな項目はaviation supportの数です。でもマニュアルには「 水平爆撃機が攻撃的な任務にあたる際、aviation supportが必要数より少ないと、出撃機数が25%減少する」と書かれてあって、まったく出撃しないのは変な気がします。
あと、思いつくこととしては、60th Sentai, 90th Sentaiのprimary missionがnaval attackに設定してあって、secondary missionにairfield attackを指定してあったことです。午前にsweep、午後に爆撃となるようにこうしてあるのですが、これがいけないのでしょうか。他の地域の爆撃の際にはこの設定で何も問題は起きてませんが、爆撃と同じ高度12000フィートで護衛を指示したTojoが高度36740フィートのsweep指示のTojoと一緒にsweepしに行ってしまっているので、これが原因の可能性は否定できないかも知れません。
それと、今回もKi-46-II Dinahがsweepのリポートに含まれています。偵察機はcoordinationの対象にならないとDevの人が発言していましたが、このあたりは謎。もしかすると護衛を指示されたTojoはDinahを護衛してしまって、Helenは護衛を受けられなくなって出撃を断念したというようなことがあるんでしょうか。ホントに謎。このあたりの設定を変更して数日後に再チャレンジしてみます。
それと、今回もKi-46-II Dinahがsweepのリポートに含まれています。偵察機はcoordinationの対象にならないとDevの人が発言していましたが、このあたりは謎。もしかすると護衛を指示されたTojoはDinahを護衛してしまって、Helenは護衛を受けられなくなって出撃を断念したというようなことがあるんでしょうか。ホントに謎。このあたりの設定を変更して数日後に再チャレンジしてみます。
AFTER ACTION REPORTS FOR Jan 20, 43
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Morning Air attack on Silchar , at 59,39
Weather in hex: Severe storms
Raid detected at 240 NM, estimated altitude 38,740 feet.
Estimated time to target is 66 minutes
Japanese aircraft
Ki-44-IIa Tojo x 149
Allied aircraft
Hurricane IIc Trop x 5
P-40E Warhawk x 20
Japanese aircraft losses
Ki-44-IIa Tojo: 2 destroyed
Allied aircraft losses
Hurricane IIc Trop: 1 destroyed
P-40E Warhawk: 4 destroyed
Aircraft Attacking:
39 x Ki-44-IIa Tojo sweeping at 36740 feet *
28 x Ki-44-IIa Tojo sweeping at 36740 feet *
39 x Ki-44-IIa Tojo sweeping at 36740 feet *
23 x Ki-44-IIa Tojo sweeping at 12000 feet *
CAP engaged:
No.67 Sqn RAF with Hurricane IIc Trop (0 airborne, 4 on standby, 0 scrambling)
0 plane(s) not yet engaged, 0 being recalled, 1 out of immediate contact.
Group patrol altitude is 16000 , scrambling fighters between 33000 and 35600.
Time for all group planes to reach interception is 68 minutes
15th FG/46th FS with P-40E Warhawk (0 airborne, 7 on standby, 10 scrambling)
0 plane(s) not yet engaged, 0 being recalled, 3 out of immediate contact.
Group patrol altitude is 29000 , scrambling fighters to 29000.
Time for all group planes to reach interception is 73 minutes
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Morning Air attack on Silchar , at 59,39
Weather in hex: Severe storms
Raid detected at 40 NM, estimated altitude 23,000 feet.
Estimated time to target is 11 minutes
Japanese aircraft
Ki-44-IIa Tojo x 35
Ki-46-II Dinah x 1
Allied aircraft
Hurricane IIc Trop x 1
Japanese aircraft losses
Ki-46-II Dinah: 1 damaged
Allied aircraft losses
Hurricane IIc Trop: 1 destroyed
Aircraft Attacking:
23 x Ki-44-IIa Tojo sweeping at 12000 feet *
CAP engaged:
No.67 Sqn RAF with Hurricane IIc Trop (0 airborne, 0 on standby, 0 scrambling)
1 plane(s) not yet engaged, 0 being recalled, 0 out of immediate contact.
Group patrol altitude is 16000 , scrambling fighters to 4000.
Time for all group planes to reach interception is 3 minutes
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