2011年2月12日土曜日

LCUのdeviceが補充される仕組み


LCUへのdeviceの補充に関しては、マニュアル16.4 地上部隊のところに以下のように記されています。
サプライ必要量の2倍以上のサプライを持つ基地は、対象の地上ユニットがaccept replacementに設定されていれば、その余分なサプライをreplacement(補充)に使用することがある。 
必要なdevice(装備)が在庫にあるか、また日本軍でproduction onの設定の場合にはその装備の生産に必要な量のarmament pointがあれば、装備が地上ユニットに追加されることがある。その際、必要な装備がそれぞれ最低一つずつはLCUに補充されることになっている(「必要」というのは、ある装備のreadyとdisabledの数にサブユニット内の数を合計したものよりも、TOEでのその装備の数の方が多いことを意味する)。ユニットが一つより多くの補充を受けることもあるが、それにはいくつか条件がある。その地上ユニットにサプライを送ることのできる範囲内の基地それぞれが補充を送る可能性があるので、サプライの充分な複数の基地の近くに位置していると有利になる。AI支配下のengineerタイプを例外として、サブユニット・fragmentは補充を受けることができない。AI支配下のengineerタイプのサブユニットは、aviation support, support, engineerのうち、そのサブユニットのTOEに含まれているものの補充を受けることがある。この場合、aviation supportは90まで、supportは90まで、engineerは48になるまで受け入れる。 
多くのHQユニット、ある種の中国軍ユニットを除くと、地上ユニットは全滅すると、再建されない。多くのHQユニットは全滅すると、あとで増援部隊としてゲームに再登場する。
LCU replacementsというスレがたてられて、Devの人がdeviceが補充される仕組みについてもう少し詳しく説明していました。これまで、はっきりした情報がなかった分野なのでいかに紹介してみます。
三通りの方法でLCUはreplacements(補充)を受けることができる
  • 方法1. その国のNational Base hexのサプライの量が、サプライ必要量の2倍+100よりも多ければ、そのNational Base hexから
  • 方法2. サプライ必要量の2倍+100よりも多くのサプライを保持しているBase hexから
  • 方法3. 基地からのサプライ輸送経路を設定できないLCUも含めてすべてのLCUが利用可能な方法
LCUは上記の三つの方法すべてを補充に利用することができる。
方法 1と方法 2
  • ある基地のsupply range内にいる(supply valueが49ポイントより多い)すべてのLCUが補充可否チェックの対象となる。ランダム性が加味されているので、毎ターンチェックされるとは限らない。
  • チェックを通過したLCUは補充を受けることができる。補充の間隔がリセットされ、7日ごとに受け取れるようになる。
  • チェックを通過したLCUがfragmentではないことが補充を受ける条件
  • チェックを通過したLCUのうち、サプライ所持量が20000より多い基地に駐屯していてrestの状態になっているLCUは、毎ターン補充を受ける可能性がある。
  • ある基地から補充を受け取ることになったLCUは、その基地からのサプライを消費してその補充を受け取る。
方法 3
  • 方法3では、まず補充の間隔がリセットされ、3日ごとに受け取れるようになる。以下の条件に従ってLCUは補充を受けとることができる。
  • そのLCUはfragmentではない
  • サプライ所持量が20000より多い基地に駐屯していてrestの状態になっているLCUは、毎ターン補充を受ける可能性がある。
  • サプライ必要量の4倍より多くのサプライを持つLCUは補充を受けとり、自身の持つサプライが消費される
supply rangeは魔法の数字100から始まる。基地から遠ざかるにつれて、地形とZOCの影響を受けて、100から低下してゆく。 マニュアルの189ページの8.3.1 OVERLAND MOVEMENT にサプライコストと移動コストの表がある。今後のアップデートでLCUのインフォメーション画面にサプライの状態を示す指標を加えることを思いついた。基地以外のヘクスにいるLCUにはその情報が役立つだろう。
方法 3による補充は、自軍の基地まで有効なサプライ輸送経路を設定できなくて、しかも多量のサプライを所持している時にだけ発生するものとみなせる。これが発生しそうな状況は、上陸侵攻時か、LCUを自軍のものではないヘクスや基地のないヘクスに降ろした時か、シナリオ開始時のどれかだろう。
LCUには上記の三つの方法すべてを利用できる可能性がある。近くに基地があるLCUの場合には方法1と方法2が利用可能かどうかのチェックが行われ、その後に全LCUを対象に自ユニットの保有するサプライから補充できないかどうかがチェックされる。
基地のヘクスにいるLCUで、方法1と方法2に必要な量の(サプライ必要量の2倍+100より多くの)サプライが基地になかった場合やランダムチェックに失敗した場合でも、方法3のチェックに通過すれば補充の遅れがリセットされて、次のターンに補充を受け取れる。
上記のDevの人の発言に対する質問
基地にいる部隊はrest modeでない限り、7日おきにしか補充を受けられないというのは本当?飛行隊とは違って、LCUに関してはそういう遅れの存在を感じたことはないけれど。基地にいるLCUの補充の間隔が7日なのに、フィールドにいるLCUが3日おきに補充を受け取れるというのは奇妙な感じがするけど。
Devの回答
コードはそうなっている。でも、実際には補充可否のチェックの順番が効果を発揮している。基地からの補充のチェックに通過して、ある基地から補充を受け取ると次回の補充は7日後に設定されるが、全LCU対象の最後に行われる方法3のチェックにより7日間隔が3日間隔に設定しなおされる。3日間隔と7日間隔の背後にあるコードのロジックの詳細は知らないが、飛行隊と同じように7日間隔の設定がいったんはなされるが、いろいろなdeviceがLCUにもっと順調に補充されてゆくように結局は間隔が短くされたのだろう。
マニュアルとは違って、厳密な言葉遣いで述べられている訳ではないので理解しにくいところがあるのですが、要するに
  • 方法1と方法2:supply range内にいるLCUは、チェックに通過すれば、基地から輸送されるサプライを消費してdeviceを補充できます。補充の間隔については長くて3日。また、そうとははっきり書かれていませんが、方法1・方法2のチェックを通過して補充を受け、次回の補充を待っている3日の間にも再び方法1・方法2のチェックを受けられる可能性があって、もしそれに通過できればまた補充が受けられるので、結果的に補充の間隔が3日よりも短くて済むことがあり得るものと、私は解釈しました。
  • 方法3:海岸堡にいるLCUなど、supply range内にない(= サプライ輸送経路を設定できない)LCUは、サプライ必要量の4倍以上のサプライを所持していればそれを消費してdeviceを補充できる。
  • また、戦闘でかなりの打撃を受けて(disabledではなくdestroyedになったdeviceが多い)、早く回復させたいLCUはサプライが20000以上ある基地でrestの状態にしておくべきなんでしょうね。
あと、Devの人の発言の中ではsupply rangeと書かれていますが、これはマニュアル15.3などで説明されているsupply valueのことだと思います。サプライ発送元からLCUのいるヘクスまで、100から経路に沿ってヘクスごとにサプライ移動コストを引き算していって残る数値のことです。
15.3 GROUND UNIT SUPPLY  
地上部隊の移動に伴って新たなサプライの輸送経路を割り当てたり、陸上のサプライ輸送経路を設定する際に、supply valueが算出される。supply valueは、サプライの発送元となる基地からサプライ輸送路を一ヘクスずつたどって算出され、また地上部隊がある目的地に移動する際にはその経路から算出される。このsupply valueによって、ある移動が可能なのかどうか、輸送中にどのくらいのサプライが消費されてしまうのかが決定される。 
ある特定のヘクスに向けて移動するよう地上部隊に命令するためには、その移動経路をたどって算出したsupply valueの数値が正になる、つまり有効なサプライ輸送路が設定できるようになっていなければならない。地上部隊は、現在のヘクスから目的のヘクスまで、もっとも有利なサプライ輸送路を設定できる経路に沿って移動する。サプライが自動的に輸送されるには、supply valueの数値が0より大きくなければならない。supply valueが大きいほど、サプライの輸送される頻度が多くなり、輸送途中に消費されてしまうサプライの量は少なくなる。

LCUは兵員と武器から構成されています。兵員と武器をdeviceと呼びます。LCUを構成するdeviceの数は、それぞれのLCUごとに定数が決まっていて、それをTOEと呼びます。
LCUのインフォメーションスクリーンをみると、いちばん左上にそのLCUの名称が記載されていて、その下に(95/99)のような数字があります。現在そのLCUがどれだけの数のdeviceを所持しているかを、定数を100として表した数字です。
左側の数字は、健全なdeviceの数を示しています。
右側の数字は、健全なものに加えて、disabled(負傷・故障中)のdeviceの数も加えたものです。
定数で歩兵分隊(Infantry squad)50の歩兵部隊を考えてみます。定数通り50きちんと揃っていれば、100/100と表現されます。例えば、戦闘でそのうちの5分隊がdestroyed(破壊)され、10分隊がdisabledにされてしまうと、残った健全な分隊は35でdisabledが10ですから、70/90になります。LCUのインフォメーションスクリーンの中央には、This unit is composed of:と書かれた表があります。各deviceがいくつあるかを示しています。この例だと、戦闘前はInfantry Squads (0) x 50で、戦闘後はInfantry Squads (10) x 35になります。

destroyedされたdeviceは、サプライを消費して補充されます。今日のエントリーはこの条件についてのtipsでした。

disabledされたdeviceは、サプライを消費せずに治療・修理されて健全な状態に復帰することができます。disabledになったdeviceの復帰を速める望ましい条件としては、
  • LCUをrest modeにする
  • LCUのいるヘクスにsupportを必要なだけ用意する(LCUのインフォメーション画面のsupport requiredの数字が緑色になるようにする)
  • 敵の攻撃でdisruptionが起きないようにする
  • LCUをマラリアの影響のないヘクスにおく
  • 適切な量のサプライが供給する
  • fatigueをなくす
などが推奨されています。

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