2012年12月31日月曜日

連合軍のビルマへの侵攻始まる


昭和18年1月24日、大泊から稚内にリソースを輸送するコンボイがSS S-42に雷撃され、xAKL Yuki Maru(VP 3, tonnage 1900)が沈没しました。夜間の潜水艦による攻撃はなんとも防げません。

あいかわらず夜間の空襲が続いています。前日に引き続き、ビルマではラングーンに四発爆撃機、PromeにB-25がカルカッタから来襲しました。ラングーンで迎撃した戦闘機は多数落とされましたが、地上への大きな被害はありません。ビルマで変わったことといえば、今日は中部の町Shweboに米軍戦闘機122機(P-38F Lightning 22, P-38G Lightning 25, P-40K Warhawk 75)によるsweepがありました。Shweboには1月19日に昼間の空襲があり、CAPの二式戦が活躍したことを以前のエントリーに書きました。おそらくすぐにsweepが来るだろうと想定し、次の日にはメイクテーラやマグエの二式戦のCAPのrangeをひとつ縮めて、ShweboをCAPの覆域からはずしてありました。翌日すぐにsweepが来るという予想は外れましたが、これは連合軍もsweepする戦闘機の数を揃えるため、インパールなどのCAPをしていた機体をCAP任務からはずして休ませていたからでしょう。難敵とはいってもP-38にはservice rating3という短所がありますからね。ということで今日のsweepは空振りとなり、P-40K Warhawkが1機Ops lossになっていました。

これで安心できるかというと反対で、CAPがいないことを知った連合軍は、明日以降、昼間の爆撃にやって来るだろうと思います。というのも、Kalemyoの英軍部隊とインパ-ルの東隣のヘクスにいた部隊がチンドウィン川渡河を前日から始めているからです。連合軍部隊は多数の戦車を含んでいて、それぞれ3個師団以上の規模のようです。渡河が始まって考えてみると、戦車の強みを発揮させないよう、渡河予定の対岸のヘクスにこちらも一個師団相当の部隊をそれぞれ派遣しておくべきだったかもしれません。このあたり、戦争のゲームに慣れている人ならうまく防御するんでしょうね。華南で大敗したことともあわせて、私はその点まったく才能なしです。

ジャングルのヘクスを除くと地上部隊は爆撃にとても脆弱です。ビルマ中部は開けた地形ですから、師団規模の部隊でも四発爆撃機の爆撃を受け続けると数日でほとんどのdeviceがdisabledになってしまうと思います。ミートキーナへ向かう鉄道線沿いの地帯は、CAPの覆域に入れられないShweboまでは放棄でやむを得ないかな。

ソロモン・ニューギニア戦線の夜間空襲は、ニューギニア島北岸のホーランディアが目標でした。これも迎撃戦闘機が落とされた以外には大きな被害はありませんでした。昼になってラバウルに連合軍の双発爆撃機23機(Mitchell II 5, Bolingbroke IV 9, Hudson III (LR) 9)が護衛戦闘機もつけずに来襲しました。零戦52型(A6M5 Zero) 12機がCAPしていて11機ほど撃墜しました。ラバウルに昼間、護衛もつけずに双発爆撃機を送り込む意図は何だったんでしょう?艦船攻撃が指示してあって、指揮官の判断でCAPのたくさんいるところに飛び込んでしまうことはありますが、今回はGround attackの指示でした。単に爆撃する目標を連合軍の中の人が間違えてしまっただけか。それともラバウルの昼間のCAPの数を探りに来たものか。夜間空襲の季節はラバウルでも昼間のCAPが12機しかいないという情報が判明したのは、連合軍にとっても思いがけない収穫だったでしょうから。

それで、CAPをもっと強化しなければと思ってラバウルにいた部隊をいじっていて気づいたのですが、二式水戦(A6M2 Rufe)を装備している部隊は、零戦52型(A6M5 Zero)に機種転換できるんですね。しかも、いったん零戦52型に機種転換すると、他の戦闘機も機種転換の対象になってくれます。戦闘機のR&Dには二式水戦→零戦52型というアップグレードパスがありますから、こうなっていて不思議はないわけで、これまで気づかなかったことが情けない。二式水戦の部隊は強風が生産可能になるまで二式水戦のままCAPさせるつもりでしたが、さっそく零戦52型に機種転換しようと思います(追記:二式水戦装備のすべての部隊を零戦に機種変更できるわけではないことに気づきました。強風にしか行けない部隊もあります)。ところで、今日のオペレーショナルリポートには
TF 186 can not completely unload all cargo at Hong Kong
と報告されていました。こういう報告を目にした記憶はないような気もしますが、香港港の艦船を見てみると、タンカーの積荷で滞っているものがありました。香港には昨日たまたま極洋丸と第二日進丸のTonan Whaler級2隻を含んだコンボイ、liquid capacity 11600トンのType-1 TL級油槽船 7隻、11500トンのType-N TL級給油艦 4隻を含んだコンボイが同時に入港し荷揚げを始めていました。これら13隻のタンカーの積荷を昨日と今日で比較してみると、合計で60349トンの原油と燃料を陸揚げしていました。マニュアル6.3.3.2.4 SHIP AND PORT LOAD ABILITY TABLEによると、香港は規模8の港なので、一日に62500トンの燃料・原油を扱えることになっていて、2151トンほど合いません。なぜかなと思って調べてみると、香港から内地に向かう予定の別のコンボイが昨日香港で燃料を補給していて、そのコンボイの補給した燃料がちょうど2151トンでした。マニュアルには取扱量の定義が説明されていませんが、燃料・原油の扱い量には積荷だけではなく燃料としての重油も含まれていることが確認できました。

2012年12月29日土曜日

伊1潜沈没


伊号第一潜水艦は昭和17年12月からハワイ東方沖で通商破壊任務に就いていました。伊1潜の哨戒域は、12月3日のウエーク島沖海戦で損傷した艦船が通過する可能性もあるハワイ・シアトル航路上でした。連合軍は損傷した空母をこの航路で回航する予定があったのか、この海域に護衛空母を含むASW TFを送りこみました。昭和18年1月6日、伊1潜はその空母艦載機に発見され、500ポンド爆弾を命中させられてしまいました。即沈没とはならず、また火災は発生しなかったものの、Sys 61, Flt 44(23), Eng 7(3)と大きなダメージです。

母港のクエゼリンは遙かかなたであり、爆撃の衝撃と浸水のひどさに乗組員たちも生きた心地がしなかったでしょう。しかしここで艦長のMatsuo L.中佐(Naval 57, Admin 56, Aggr 73、おそらくランダム生成の艦長)はもちまえの統率力を発揮して、乗組員を励まし緊急事態に対処します。伊1潜の乗組員のexpは60/58もあり、やればできる面々だったのです。全員の努力で浸水は少しづつ減少してゆきました。しかし問題はSysダメージが60台と非常に大きく、機械関係が大きく損傷していたことです。だましだまし使っていたポンプ類の故障は進行し、昭和18年1月21日にはふたたび浸水が増え始めました。しかしこの時点でマーシャル諸島のマロエラップまで距離3ヘクス、母港のクエゼリンまでは7ヘクスの地点までやってきていました。あと2-3日もてば無事母港に帰還できます。しかしその晩、
Pumps having difficulty controlling flooding aboard SS I-1 
Pumps fail aboard SS I-1, flooding increases... 
Major flooding aboard SS I-1
と、さらにポンプの調子は悪くなり艦内の浸水は増える一方で、1月22日、ついに沈没となってしまいました。沈没地点はマロエラップとメジュロの中間のヘクスでした。ふりかえってみると、前ターンに浸水量が急に9も増えましたから、クエゼリンに向かわせず、一番近いマロエラップに行かせれば沈没しないで済んだのかもと反省しています。0と1でできている電子の水兵さんたちとはいえ、こんなかんじに沈没するのはあまりに悲しく、紹介してみました。伊1潜は史実でも昭和18年1月29日に沈没したそうで、historicalな展開になってしまいました。

2012年12月28日金曜日

ボーファイターも登場


昭和17年1月21日、連日ですが今日も主な戦闘は夜間空襲。重慶へ九七重爆(Ki-21-IIa Sally) 9機と百式重爆(Ki-49-IIa Helen) 66機が6波に分かれて侵入しました。昨日予想したとおり、重慶上空にはBeaufighter VIf 4機とP-70 Havoc 13機の夜間戦闘機がCAPしていました。Beaufighter VIfは昭和18年1月から配備され始める新顔です。build rateがどのくらいかは知りませんが、1月21日までに配給された全機をここのCAPに振り向けたんだろうと思います。初めて夜間戦闘機と対戦した1月17日のインパ-ル空襲の時には気付きませんでしたが、CAPの中にレーダーを装備した夜戦がいると”Some CAP have air radar”とコンバットリポートに報告されるようです。

連合軍の夜戦との戦闘で百式重爆は8機撃墜され、2機がOps lossになりました。加えて対空砲によって4機が撃墜され、合計で14機を失いました。対空砲でこんなに落とされることはこれまでありませんでしたから、夜戦の攻撃でダメージを受けた機体に、対空砲がとどめを刺したということなんだろうと思います。この14機の犠牲で得られた戦果はAirbase hits 3、Runway hits 7とP-66 Vanguardを地上で3機破壊したのみです。これってどうなんでしょう。重慶を昼間爆撃するのはP-38なんかのCAPがいてさらに危険ですから、連合軍の夜戦の数がさらに多くならないうちに夜間爆撃を続行すべきなのかどうか。でも一回に14機も爆撃機を失う作戦はsustainableとはいえませんよね。中国戦線での地上部隊の数は中国軍の方が圧倒的に多く、このまま制空権まで失うようだと人海戦術によって海に追い落とされちゃうんじゃないかと心配です。困ったもんだ。

ラバウルにもB-24D Liberator 35機が7波に分かれて来襲。二式水戦(A6M2-N Rufe) 10機と零戦52型乙(A6M5b Zero) 11機と二式複戦(Ki-45 KAIa Nick) 4機の迎撃で、地上への被害はRunway hits 1のみでした。でもあいかわらず迎撃した戦闘機の被害は大きく、15機を失っています。

ビルマでは東部のラシオに52機(Liberator II 10、B-17E Fortress 12、B-24D Liberator 23、B-25C Mitchell 17)が12波に分かれて来襲。ここにはCAPをあげていないので、自由に爆撃されました。地上への被害はAirbase hits 3、Airbase supply hits 1、Runway hits 14。ラシオはカルカッタからかなり遠いビルマ東部に位置し、昨夜はThunderstormsと悪天候だったこともあり、この程度の命中弾で済んだのでしょう。でも、日本側はなまじレーダー装備のない戦闘機で迎撃するから戦闘機を撃墜されるわけですから、CAPがいなくてもこの程度の被害で済むのなら、自由に爆撃させた方が得策かもと思わせる数字ではあります。

2012年12月27日木曜日

経済入門、第1ターンとその後の日本の立ち上げ – グランドキャンペーン、シナリオ1

日本側をもってグランドキャンペーンをプレイする際に参考になるものというと、Trackerの作者がつくってくれたガイド(PDF版とWord Doc版の2種類がある)がJEcon 101 setup pre-final Docというスレにあります。これはマニュアルという体裁でしっかり書かれていて、復習のために日本語に訳してみようかと思い立ったことがあるのですが、現在の自分には不要と感じて4ページまでで止めちゃいました。飛行機の研究開発や生産はずっと後の方にあるので訳していませんが、内容見本ということで以下に紹介しておきます。

あと、http://IJ production mistakesというスレや、Production crash courseというス レにも参考になるレスがついています。あとはAARでしょうか。Mike SolliさんのOnce Again into the Breach - Mike (J) vs. tc464 (A)というAARは有名です。ただ、これらはいずれも包括的ではないし、関連しないレスもたくさんついているので、読むのが大変かと思われます。
あと、具体的な疑問であれば、分かる範囲で私にもアドバイスできることがあるかとも思いますので、コメント欄にどうぞ。
 
以上、コメントへの返信でした。

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経済入門、第1ターンとその後の日本の立ち上げ – グランドキャンペーン、シナリオ1
兵站 – この戦争を戦うための鍵であり、第1-2ターンから経済を軌道に乗せておくことはきわめて重要だ。経済の立ち上げを終えてしまえば、その後の面倒はずっと少なくて済む。経済の立ち上げは、設定の違いによっては面倒にもなるし、簡単に済ませることもできる。緒戦期になすべきことをこれから簡単に紹介してゆくことにするが、余裕があればあなた自身でこれに手を加えることもできる。これは一つの案に過ぎず、これに不満で文句を付ける人もいるかもしれないし、またもし明らかな誤りがあったら報せてほしい。修正するつもりだ。またこれはベテランプレイヤーのためのものではなく、日本側でプレイすることに興味を持った人のために書いたものだ。さあ、始めよう。
まずは経済の入門から始めて、WitP AEの経済システム全体と細部とを扱ってゆく。次いでターン1の具体的な状況を扱うが、この手引き全部に目を通すのは面倒だと感じる人のために、ターン1用のチェックリストを示した。
私の用意したチュートリアルはここに
Trackerはここから

経済 – 概観
まず最初に、日本帝国全体の経済と、日本本土の経済との違いを認識しておこう。北海道と樺太は本土と連絡してはいないが本土に含めることにする。陸路での連絡はないが、工業原材料の流れは理解しておく必要があるので、後述する。
帝国の経済を考える上で、工業製品(飛行機、エンジン、車輛、武器、軍艦、商船)はすべてマクロレベルの材料から生産されることを記憶しておいてもらいたい。つまり満州の飛行機工場にHIが在庫していないとか、同じ都市にエンジン工場がないとかいったことを気にする必要はないわけだ。この例でいえば、HIポイントとエンジンはマクロレベルで管理されている。他方、燃料(fuel)とサプライ(supply)は、原材料とそれに対応した工場のある各都市で加工される。またもう一つ、敵と味方が共存しているヘクスでは原材料は生産されないことも記憶しておくべきだ。帝国の経済はTrackerのこのチャートに分かりやすく表示されているが、Trackerなしでもゲーム内で得られる数値をみることで理解することができる。 


経済の循環を理解する
このゲームでの主要な原材料はリソース(resource) と原油(oil)だ。リソースはリソースセンター(resource centre、RC)でその規模の20倍生産される。つまりターンごとに1RCは20リソースを生産する。原油は油田(oil centre、OC)でその規模の10倍生産される。ついで原油は製油所(oil refinery、OR)で精製され燃料とサプライになる。製油所の精製のためには、その都市に原油の存在することが必要となる。必要量はその規模の10倍で、製油所の規模の10倍の原油が使用され、燃料を9、サプライを1生産する。
先に進む前に、新米プレイヤーのみなさんには、上記の数値には半端な量というのが存在しないという重要なことをお報せしておきたい。例えば、ある都市に原油が100あって、その都市の製油所の規模が100だったら、なにも生産されない。規模100の製油所は原油を1000必要としている。100の原油から90の燃料と10のサプライが製造されるわけではない。これについては重工業(HI)と軽工業(LI)も同様だ。したがって、工業施設に充分な量の原料が供給されていることには充分注意しておかなければならない。
リソースは軽工業と重工業でつかわれる。もう一度確認しておくが、原料となるリソースは軽工業・重工業の存在する都市に在庫されていなければならない。この意味でのリソースはマクロレベルで管理されるわけではない。軽工業はリソースだけを原料とし、その規模の15倍を使用する。つまり15のリソースで1のサプライが生産される。重工業でもリソースが使われ、その規模の20倍を消費する。リソースに加えて、重工業はその規模の2倍の燃料を消費する。つまり規模1の重工業施設が操業すると、リソース20と燃料2とからHIポイント2とサプライを2製造する。
つぎに製品に注目してみよう。HIポイントは製品でもあるし、原料でもある。HIポイントは機体・エンジンの生産と、車輛・武器・軍艦・商船建造ポイントの生産につかわれる。ひとつずつ見てみよう(HIポイントはこれらの生産にしか使われない)。
1、機体 ― エンジン1台あたり18HIポイントがつかわれる。これは、使用可能な機種の製造工場にのみあてはまる。R&D工場はHIポイントを消費せず、修理にサプライを消費するのみ。
― 単発機は機体(18HI*1) + エンジン(18HI) = 36
― 双発機は機体(18HI*2) + エンジン(36HI) = 72
2、エンジン ― エンジン1台あたり18HIポイントが消費される。R&D工場はHIポイントを消費せず、修理にサプライを消費するのみ。
3、車輛 ― 1車輛ポイントの生産に6HIポイントを消費する。これが何を意味しているのか数学的な解説もできるが、ここでは概要だけを示すことにする。
4、武器 ― 1武器ポイントの生産に6HIポイントを消費する。繰り返すが、これは概要である。
5、海軍造船所 ― 1艦艇ポイントの生産に3HIポイントを消費する。艦艇ポイント1は、耐久度(durability)1の艦艇の建造作業1日分に相当する。
6、商船造船所 ― 1商船ポイントの生産に3HIポイントを消費する。商船ポイント1は、耐久度(durability)1の商船の建造作業1日分に相当する。

経済状況の解説
マクロ 
経済は混乱状態だとまではいえないが、素晴らしい経済ということもできないことを、まず確認しておきたい。原材料資源(リソース、原油、燃料、サプライ)の総量は充分だが、HIポイントは低い。しかし、ゆくゆく分かってくると思うが、こういった帝国全体の数字というのはいまのところそれほど重要ではなく、日本の生産基地である本土の原材料資源の在庫量の方が重要である。
チャートによると、日本はリソースセンターが13830存在する状態で開始し、1ターンに267600トンのリソースが生産される。帝国には9340の軽工業があり、1ターンに140100のリソースを使って9340トンのサプライを生産する。重工業は規模1あたり20のリソースを使用する。重工業の規模は6950あるので、1ターンに13900リソースを消費する。まとめると、1ターンに2500トンのリースが不足する。開戦時、日本には油田が224あって、1ターンに2240の原油を産出している。1035ある製油所は1ターンに10350の原油を消費するから、8110が不足する。生産された燃料のうち4585は重工業が消費する。HIポイントの余剰は2514だが、増援される地上部隊の状況、工業施設や機体工場の拡張によって変化する。良好ではあるが、望ましい姿ではない。
まとめると、原料の面ではリソースセンターと油田が不足していて、製油所の能力も足りていない。これは重要なことのように見えるが、短期的にはそれほど重要ではない。長期的には、南方資源地帯(マラヤ、ボルネオなど)の資源豊富な地域を奪取しないと、この不足によって経済が破綻することになる。いずれにせよ、こういった数字は経済の現状に関する指標に過ぎず、実際に起きていることを正確に反映しているわけではない。そういう観点では、ミクロの状況を見ることが役に立つ…

ミクロ
この章では原料資源の地域ごとの必要量を見てみることにする。樺太と北海道を除いた日本本土のリソースの在庫を維持するには、本土で生産されるリソースに加えて一日に79100トンのリソースを運び込む必要がある。北海道が本土(本州、四国、九州)と陸続きでないことは重要だ。つまり、リソースがこの両地間を自動的に移動することはなく、輸送してやらなければならないわけだ。この両地間をCSコンボイで効率的に輸送する設定については後述する。CSコンボイの使い方を知らない人は、私のつくったビデオチュートリアルをみてほしい。
現在のところ、60日分のリソースの在庫がある。しかしリソースの在庫のレベルが減ってゆく(だいたい20-30日分くらいに)と、全体としては足りているのに、フルに操業できない重工業や軽工業が施設が出現してくる。また、日本にはおよそ一年分の原油と200日分の燃料の在庫がある。この在庫の日数は重工業で消費される分だけから計算された数値で、艦船の消費量は考慮されていない。任務にふさわしくかつ効率的な艦船を使用することが必要なのはこのためだ。 
  リソースに話を戻すが、日本は一体どこからリソースを調達したらいいのだろう?したの表をみてほしい。一日あたりの変化(Diff/Day)の欄をみると、正の値の合計が77100で負の値の合計が79600で、その差心配はいらない。は2500になる。マクロの章で触れたリソースの数値がこの2500だ。これらの地域にもリソースの在庫があって、それを本土に輸送するのが私たちの仕事だ。ここでは原油については触れないが、現在のところ心配には及ばない。ただ、少ないながら北海道(日産150)と樺太(日産300)の原油は移入し、満州や朝鮮からは移入しないでおくべきなのは知っておいてほしい。

次の表はサプライと燃料の状況を示している。サプライについてはここでは触れないが、燃料事情は深刻で対策を必要としている。燃料の在庫は211日分あるが、問題なのは最初の100日間の艦船の燃料需要量で、その間に重工業は408500の燃料を消費する。タイ領内を除いてどこも燃料の在庫は縮小してゆくので、不足分を帝国の領域内から調達することはできない(朝鮮・満州・中国は一体として扱う)。


どの根拠地にリソースが集中するかは、パッチのバージョンに因って異なる。私は最新のパッチをあてている。北海道では札幌・函館・釧路、満州では大連、朝鮮では京城・釜山、中国では上海と後には香港にリソースが集まって来るのは周知の事実だ。したがって、これらの港のうちで日本に近いものをリソースの積出港としよう。多数の重工業と軽工業の集中する東京と大阪のリソース需要は大きいが、本土の三つの島のどこに荷揚げされたリソースでも、やがては需要地に移動してゆく。

状況の概観と第一ターンの目標:
私の目標は二段階あって、まずはHIポイントの需要を減らすことで、ひいては原料と製品をにらみながら経済の効率的な運用を確立することだ。この章では整理の仕方を伝授したい。
知っておくべきゲームの仕組み
- 工場の修理のためには各根拠地に10000トン以上のサプライが存在することが必要。また工場の修理1ポイントには1000のサプライを消費する。
- 工場の規模を1拡張するにはサプライ100と10HIポイント、10Manpowerを要する。
- 上記の二つの仕組みをうまく働かせるためには、サプライ必要量(Supply Required)を理解しておくことが大切だ。

重慶にもP-70 Havocの姿が


昭和18年1月20日、今日も昨日とほぼ同じような内容の夜間空襲の記録です。お退屈かもしれませんが、いくつか変化もあったので私の覚えのためにまとめておきます。重慶には九七重爆(Ki-21-IIa Sally) 8機と百式重爆(Ki-49-IIa Helen) 45機が7波にわかれて侵入しましたが、CAPはいませんでした。CAPがいなかったことと、天候がPartial cloudで前々日・前日のSevere stomrsから回復していたためだと思いますが、Airbase hits 5、Airbase supply hits 3、Runway hits 15とそれなりの命中弾がありました。連合軍機の地上での破壊もA-29A Hudson 2機、P-66 Vanguard 1機、P-43A-1 Lancer 1機、P-70 Havoc 1機が報告されています。

このうちで注目すべきなのはP-70 Havocです。P-70 Havocには1月17日インパ-ル上空で初めて遭遇し、夜間戦闘機の手強さを実感させられました。これまで夜の重慶上空にはP-38がCAPしていましたが、P-38ではあまり効果がないと判断してP-70をインドから移動させたのではないかと想像します。航空部隊に根拠地間移動を指示すると瞬時に移動するように見えます。しかしゲームエンジンはこの移動に要する時間も考慮しているので、移動指示の直後の夜のフェーズにはCAPできなかったんだと思います。P-70とかP-38という難敵は1機でも地上で破壊できるとうれしいかぎり。

前日に引き続き、ビルマではマグエに夜間空襲がありました。81機(B-17E Fortress 14、B-24D Liberator 34、B-25C Mitchell 28、Liberator II 5)の爆撃機が10波にわかれての来襲です。昨夜はCAPに二式戦(Ki-44-IIa Tojo) 9機と二式複戦(Ki-45 KAIa Nick) 2機しか上がっていませんでした。合計で90機以上になる3部隊に夜間CAPを指示してあったのですが、前日の戦闘でmoraleが低下していた影響でこんなことになったのかもしれません。とはいってもこれら部隊のmoraleはどれも91以上はあったんですけど。少数機のCAPが迎撃したのは爆撃第一波のB-17E Fortress 4機のみで、この4機の爆撃では命中弾はありませんでした。しかしCAPがいなくなった後の9波は自由に爆撃していて、リプレイの時間が長く感じたこと。合計でAirbase hits 13、Airbase supply hits 1、Runway hits 21の命中弾が記録されています。地上で二式戦 10機と二式複戦 3機が破壊され、飛行場サービス施設に 27と滑走路に18のダメージが残ってしまいました。

やはり前日に引き続きラバウルにも3波17機のB-24D Liberatorがありました。B-24Dの機数が少ないのは、ポートモレスビーからはるばるラバウルまで飛行し、しかも迎撃を受けますから、修理中の機数が増えてきているのかも知れません。二式水戦(A6M2-N Rufe) 10機、零戦52型乙(A6M5b Zero) 12機、二式複戦(Ki-45 KAIa Nick) 5機が迎撃して、零戦5機と二式水戦4機が空戦で失われましたが、飛行場の被害はRunway hits 2で済みました。これら夜間空襲に加えて、昼間の哨戒や偵察飛行などもひっくるめて、日本機の損失数は34機と昨日もたくさん失いました。連合軍側は7機だけでした。

前日の1月19日、伊171が南太平洋を東航するコンボイの貨物船を撃沈しました。今日20日は、伊171の撃沈地点よりも8ヘクス東で、伊168潜がxAK Toendjoekを撃沈しました。おそらく19日に遭遇したのと同じコンボイに所属していたんだろうと思います。そのまま東に進めば接触するかなと期待して伊168を派遣したのが奏功しました。

2012年12月26日水曜日

マグエ飛行場に夜間爆撃


昭和19年1月19日、moonlight 100%で前日と同じく夜間空襲たけなわ。重慶へは九七重爆(Ki-21-IIa Sally) 20機と百式重爆(Ki-49-IIa Helen) 43機が9波に分かれて侵入。11機のP-38G Lightningの迎撃を受けて九七重爆1機が撃墜されましたが、Runway hits 5発と昨日の5倍の戦果をあげることができました。前日に引き続き、昨晩もSevere stormsという悪天候だったことが、43機で5発という戦果の乏しさにつながったのでしょう。

ラバウルへも前日と同じように4波の夜間空襲。B-24D Liberator 21機を二式水戦(A6M2-N Rufe) 11機と零戦52型(A6M5 Zero) 2機と二式複戦(Ki-45 KAIa Nick) 4機が迎撃しました。飛行場への命中弾はAirbase hits 4発、Runway hits 3発に食い止めましたが、4機以上が撃墜され、Ops lossや地上での撃破も少なからずありました。

ビルマではマグエに夜間空襲がありました。油田への爆撃ではなく、飛行場に10波56機(Liberator II 11、B-17E Fortress 15、B-24D Liberator 21、B-25C Mitchell 9)が来襲し、二式戦(Ki-44-IIa Tojo) 22機と二式複戦(Ki-45 KAIa Nick) 21機が迎撃しました。Airbase hits 9、Airbase supply hits 1、Runway hits 19の被害で、マグエの飛行場サービス施設には11、滑走路には10のダメージが残っています。もしこれが油田だったらどのくらいの被害になるのか。きっと数日で廃墟にされてしまうんでしょう。

連合軍のビルマへの昼間の爆撃の目標は前々日のミートキーナ、前日のKathaと南下して、今日はその南のShweboが目標でした。このShweboはビルマ中部の根拠地ですが、大きな飛行場のあるマグエ、メイクテーラから少し離れているので、以前はマグエとメイクテーラのCAPの覆域に含めないでいることがふつうでした。連合軍がP-38でsweepしてから爆撃するという定石をきちんと守って攻撃して来るようなら、sweeperにCAPの戦闘機が撃墜されるばかりになってしまうから、それを避けるためです。でも難敵P-38はすべて重慶に出張しているのか、このところ連合軍は爆撃前のsweepを省いています。そこでマグエとメイクテーラのCAPのrangeを1だけ大きくしてShweboも覆域に含めることにしておきました。

でもまあ、本当のところ、この時期にビルマ中部にまで昼間の爆撃があるとは思っていなかったので、リプレイにShweboが映った時にはびっくりしました。やってきのは3波77機の爆撃機(Blenheim IV 19、Blenheim VD 32、Hudson IIIa 12、Wellington Ic 14)で、Hurricane IIc Trop 32機が護衛についていました。Shweboにはレーダーが配備されていないので、敵機来襲の6分、3分、2分前になってようやく監視哨が発見しました。それでも二式戦23機(Ki-44-IIa Tojo 18、Ki-44-IIb Tojo 5)が迎撃して、Hurricane IIc Trop 14機を含めて20機ほど撃墜したようです。

しかしこういったエピソードがあっても、ご覧のとおり今日の損失機数は日本側51機に対して連合軍側30機と圧倒的に負けています。四発爆撃機に迎撃機は撃墜され、投下された爆弾で地上でも破壊されるので夜間爆撃のある日はずっとこんな感じの被害です。

シドニーからはるかに東へ22ヘクスほどの南太平洋で、SS I-171がxAK Bellerophon(VP 12. tonnage 6100)を撃沈しました。実は前日、この撃沈したヘクスから西3ヘクスの地点に東航する連合軍TFが発見されました。近くにいた伊35潜搭載の零式小型水偵がみつけたのだと思われます。この連合軍TFがそのまま東に進むようなら迎撃も可能かなと考えて、すこし北側にいた伊171に移動を命じておいたところ、うまく接触・撃沈できました。零式水偵搭載の潜水艦は他の潜水艦と組み合わせて使うようにしていて、今回と同じように発見したTFを攻撃できるように指示するようにしています。ただ接触できても攻撃できなかったり、逆に護衛の艦艇に発見されて攻撃されたりなどうまくいかないことが多く、こんな風に作戦が成功するととてもうれしいもの。こういうささやかな幸せが、日本側をもって大戦中盤から後半をプレイし続けるには必要です。



2012年12月25日火曜日

夜間空襲の応酬


昭和18年1月18日のリプレイは、夜間空襲の回数が多くて、かなり長い時間がかかりました。日本側は漢口から重慶に九七重爆(Ki-21-IIa Sally) 12機と百式重爆(Ki-49-IIa Helen) 43機の合計55機が7波に分かれて向かいました。CAPは4機のP-38G Lightningで、百式重爆がCAPとFlakに各一機ずつ撃墜されまた。まがりなりにも中国の首都への爆撃ですから、この程度の被害はやむを得ないところ。しかし納得いかないのは攻撃の成果で、55機が飛行場を爆撃したにもかかわらず、命中弾はAirbase hits 1だけでした。たしかにCAPや対空砲に邪魔されたし、天候はSevere stormsだったし、こんなもんでしょうか。

南東方面ではラバウルに7波37機のB-24D Liberatorが来襲。二式水戦(A6M2-N Rufe) 15機、零戦52型(A6M5 Zero) 3機、二式複戦(Ki-45 KAIa Nick) 2機が迎撃して、飛行場にはRunway hits 3の命中があっただけでした。昨夜のラバウルはheavy rainでしたから、CAPがいたことともあわせて、重慶夜間空襲と同じく少数の命中弾しかなかったのでしょう。ただしこの3発の命中弾で二式大艇と九七大艇輸送機型の各一機が破壊されてしまいました。またCAPの二式水戦が10機と、二式複戦1機が失われています。さいわい自軍の飛行場の上空なので、パイロットの被害はWIA 2名のみで済みましたが、昭和18年にもなって二式水戦にCAPをさせるなんて無理だという声も聞こえてきそうです。たしかにその通りではあるのですが、史実と同じく日本側は戦闘機隊に余裕がないのが実情です。二式水戦の後継機である強風(N1K1)は昭和18年5月にならないと生産できません。このゲームではR&Dの成果で昭和18年1月(今月)から紫電(N1K1J)を生産開始できるようになっているのですが、その原型の強風の方が遅いのです。

ビルマの夜間空襲は、中部のTaung Gyiに14波70機(Liberator II 5、B-17E Fortress 15、B-24D Liberator 40、B-25C Mitchell 13)が来襲しました。これが昼間の空襲なら隣りのメイクテーラや2ヘクス離れたマグエのCAPが迎撃してくれるのですが、夜間空襲では近隣ヘクスのCAPは迎撃してくれません(仕様かどうかは不明)。CAPもいなくて対空砲もほとんどなく、天候もPartial cloudでしたから、Airbase hits 19、Airbase supply hits 4、Runway hits 66と大きな被害が出ました。

ビルマでは昼間にも北部のKathaに空襲がありました。Hurricane IIc Trop 32機とSpitfire Vc Trop 4機の護衛で4波105機(Blenheim IV 19、Blenheim VD 32、Hudson IIIa 12、Wellington Ic 14、Vengeance I 28)が地上部隊を目標に爆撃しました。ここはドットベースで、fortificationも0のままなのですが、地形がジャングルのヘクスなためか、死傷者10名で一分隊がdisabeldになっただけでした。被害が少なかったのはたしかですが、安心はできません。この位置の地上部隊の爆撃を始めたということは、連合軍もそろそろビルマでの地上戦を考え始めているということなのでしょう。印面国境のビルマ側にあるドットベースのKalemyoにはだいぶ前からオーストラリア軍色の地上部隊がいて、今日の報告では兵員数7万7000名。またインパールの東のヘクスにも4万5千名ほどがいて、さらに増強されつつあります。マグエには油田があり、またマグエとその近隣のメイクテーラ、Taung Gyiには規模4以上の飛行場がありますから、ビルマ中部の守りはそれなりだろうと連合軍も考え、まずは中国へのサプライ空輸ルートの安全を確固たるものにするためのビルマ北部攻略作戦、その準備としてミートキーナへ通じる鉄道線を遮断する予定かなと思います。

午後になってハワイ・サンフランシスコ航路上の東太平洋で、伊2潜がAK Cetus(VP 12, tonnage 6520)を撃沈しました。リプレイでは襲撃後の護衛艦艇による対潜攻撃がなく、リポートにも
SS I-2 attacking on the surface
と書かれていました。独航船だったのか?でもマップをみてみると伊2潜の攻撃したヘクスには、駆逐艦4隻に護衛されたAMCがいました。AK Cetusはこのコンボイに所属していたものか、たまたま同じヘクスで行き会ったものか?もしコンボイの一員だったのなら、xAKではなくAKだし、商船を独航させることのまれでない連合軍側がきちんとした護衛艦艇を揃えていますから、なんらかのLCUを輸送していたのかも知れないのに。できればこのAMCの方を狙ってほしかったところ。


2012年12月24日月曜日

初めて夜間戦闘機に遭遇


昭和18年1月17日、メイクテーラからインパールへ百式重爆(Ki-49-IIa Helen)28機が夜間空襲にむかいました。昨日の目標だったDimapurにはCAPがいなかったのでそれなりの戦果をあげることができましたが、インパールは多数の連合軍機が配置された飛行場なので、しっかりCAPが上がっていました。待ち受けていたのは8機のP-70 Havocです。このゲームで初めて遭遇する夜間戦闘機です。たった8機ですが、レーダーと、機種(CL)に装備した20mm機関砲4門は効果的で、百式重爆は3機が撃墜され、1機がOps lossとなってしまいました。日本の爆撃機は夜の闇に隠れてこそこそ仕事をすることも許されない時期になってしまいました。


ビルマへの連合軍の夜間爆撃は昨夜もありませんでした。かわりに昨日と同じくミートキーナに、Hurricane IIc Trop 32機の護衛で6波爆撃機107機(Blenheim IV 19、Blenheim VD 32、Hudson IIIa 12、Wellington Ic 14、Vengeance I 28)が来襲しました。Airbase hits 13、Airbase supply hits 6、Runway hits 31の被害で、ミートキーナ飛行場は2週間近く営業休止になります。

ソロモン・ニューギニア戦線では夜間空襲があり、ラバウルにB-24D Liberator 32機が3波に分かれて侵入しました。零戦52型(A6M5b Zero)23機と二式複戦(Ki-45 KAIa Nick) 2機が迎撃しましたが、ゼロ戦は9機、二式複戦は1機が撃墜されています。B-24は1機がOps lossになったのみです。レーダーと複数の大口径機関砲装備の夜戦とは違って、日本の戦闘機は爆撃機に撃墜されてばかりです。日本の夜戦として最も早い月光(J1N1-S Irving)の登場はまだ8ヶ月も先のことです。レーダーも装備していないし、どのくらい効果があるんだか怪しいところではありますが期待して待ちたいとは思います。爆撃の被害は、Airbase hits 7、Airbase supply hits 2、Runway hits 19と、飛行機の地上での破壊とOps loss合計で15機を失いました。

ニューギニアでも実はマダンも連日昼間の爆撃を受けています。今日はHurricane XIIb 16機とP-40E Warhawk 16機の護衛で29機の双発爆撃機(Hudson III (LR) 12、Bolingbroke IV 12、Mitchell II 5)が来襲しました。Port hits 10、Port supply hits 4の被害が出ています。ニューギニア東部では昭和17年12月24日のNadzab失陥後、そのまま連合軍地上部隊がニューギニア島北岸を西進するのかと思っていたのですが、今のところその気配はなく、かえって南の方に進軍している部隊も見受けられます。陸路で西進すれば、敗残の日本部隊を撃破して根拠地を奪うことは難しくはないと思われます。しかし、ニューギニア北岸の根拠地はポートモレスビーやラエ、ブナといったニューギニア東南の根拠地から陸路で補給することは困難です。また、ラバウル、トラック、ホーランディアといった日本側の根拠地を無力化しないと、海路でサプライ輸送も容易ではありません。サプライを遅れなければ占領した飛行場の利用もままならないわけですから、単純に西に猪突猛進としてこないのも考えてみれば当たり前なのかもしれません。

昨夜も、潜水艦による被害がありました。宗谷海峡でxAK Kiyoshima Maru(VP 4, tonnage 2375)がSS S-42の魚雷で撃沈されました。今月は3日に2隻くらいのペースで、ちょっとこれはまずい感じです。

2012年12月23日日曜日

独航商船が浮上攻撃に沈む


昭和18年1月18日、moonlight 78%と夜間空襲解禁になりました。日本側は中国戦線で西安と貴陽(Kweiyang)を、またビルマではメイクテーラから百式重爆32機がインドのDimapurに向かいました。西安と貴陽ではふつうの爆撃の成果だけでしたが、DimapurではC-47 Skytrain 23機が地上で損傷したと報告され、Trackerでも地上破壊2機、Ops loss 2機となっていました。中国軍の活動度はこのC-47 Skytrainなど輸送機によるインドからのサプライの空輸に依存していると思うので、すこしでも叩ければと思っています。

HRで昭和18年1月から戦略爆撃解禁としてあるので、当然、連合軍からもビルマのマグエ油田への夜間空襲があるのかと思っていましたが、昨晩はありませんでした。ニューギニア戦線でもやはり連合軍の夜間空襲はありませんでした。これはたまたま天候が悪かったりしたためでしょうか。このところしばらく連合軍の四発爆撃機が飛ぶ姿が報告されていません。マグエ油田の夜間空襲なんていうちっぽけな目標ではなく、なにかしらよからぬことを企んでいるのではないかと、ちょっと心配になりました。今晩これから、夜間空襲があるかどうかに注目してみたいと思います。

夜間空襲はありませんでしたが、ビルマでは堂々と昼にミートキーナへの空襲がありました。Hurricane IIc Trop 32機の護衛で爆撃機102機(Vengeance I 25、Blenheim IV 19、Blenheim VD 32、Hudson IIIa 12、Wellington Ic 14)が5波に分かれての爆撃で、ミートキーナはAirbase hits 32、Airbase supply hits 11、Runway hits 83と大きな被害を受けました。ビルマ中部の飛行場に昼間と夜間と両方にCAPを上げないといけないので、ミートキーナは連合軍の好きにさせておこうと思います。

昨晩は、海でも被害が出ています。まずは、カムラン湾の沖でxAK Kiyo Maru(VP 10, tonnage 4875)がSS Skipjackに襲撃され、Shell hits 6, Torpedo hits 2の被害で沈没しました。リプレイを見ていると、最初に魚雷が一本命中した後に砲撃を受け、xAK Kiyo Maruも反撃して一発だけ命中弾を記録しましたが、その後にもう一本魚雷が命中して沈没していました。基本的に商船を独航させることはないので、この潜水艦の浮上攻撃を見ながら、護衛のPBはいったい何をしているんだろうかと不思議に感じていました。潜水艦の艦長はよほどaggの高い人で、PBの艦長はかなりaggの低い人なのかなとも想像していたのですが、リプレイが終わって確認してみるとそういう事情ではなく、xAK Kiyo Maruは独航していたのでした。

前回の航海でxAK Kiyo Maruはスラバヤから香港にリソースを輸送するコンボイに参加していました。しかし香港到着時にSys 4, Flt 5(5), 2(2)とダメージがたまっていたので、リソースをすべて降ろしたら香港港で修理させるつもりで、コンボイからはずして単独のTFを編成してリソースを荷揚げさせました。このゲームではTFのインフォメーション画面でForm New TFボタンを押して新たなTFを編成すると、もとのTFのMissionや母港などの情報がそのまま新たなTFにも引き継がれる仕様です。そのため、xAK Kiyo MaruのTFの母港もスラバヤとなってしまい、リソースを降ろし終わった後、香港からスラバヤまで独航をはじめていたのでした。こういったミスって気を付けてはいるつもりでもありがちですね。

昨晩はこの他、ジャワ海西部のビリトン島からシンガポールにリソースを輸送するコンボイがSS Trustyに襲撃され、xAK Naples Maru(VP 10, tonnage 4875)に発射された魚雷4本がすべて命中して沈没しました。潜水艦による艦船の沈没は今月に入ってこれで10隻です。うち7隻は21in MK14 Torpedoによるものですから、やはりアメリカの魚雷の不発率低下の影響は大きいと感じます。

2012年12月22日土曜日

大戦後半の日本の陸軍戦闘機のおすすめ


うちのゲームも昭和18年1月になり、今後どんな機種に注力すべきなのか、一層関心を持つようになりました。このテーマをとりあげたスレはこれまでにもありました。しかし、2009年の発売後ようやく3年半が経過し、PBEMプレイヤーの多くが大戦後半にさしかかったこの時期には、単にスペックだけではなく体験談を交えた意見が出されるようになっています。先日、陸軍機についてIJA fighter research/production plans?というスレがたてられていたので紹介します。
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海軍機の場合は選択の余地がないようだけど、みんなが1942年から45年の陸軍戦闘機のうち、どんな機種を研究・生産しているのか興味がある。細かな点まで説明してくれなくてもいいから、グランドキャンペーンを始めたばかりの新人にアドバイスをもらえないだろうか。


陸軍航空部隊の主力としては、四式戦疾風と二式戦鍾馗に集中する。


1942年の陸軍機は、なるべく早く二式戦二型甲(Ki-44IIa Tojo)の生産と二型丙(IIc)の研究を開始できるようにする。二型乙(IIb)の生産はしなくてもいいかもしれない。海軍機はなるべく早く零戦22型甲にアップグレードする。
1943年と44年の陸軍機は、二式戦二型丙(Ki-44IIc Tojo)と四式戦(Ki-84 Frank)。海軍機は零戦52型(A6M5 Zero)と紫電(N1K George)。
1945年の陸軍機はKi-201。海軍機は烈風(A7M2 Sam)。 
もちろん、PDU onでプレイしているか、offでプレイしているかによるよ。offにしているのなら、ほかの機種の生産もしないとね。


二式複戦(KI-45 Nick)を忘れちゃいけない。1942年半ばには生産が可能となり、armorと20mm機関砲を装備している。このふたつを装備する他の機種が利用できるようになるのは1943年になってからだ。その他はだいたい上の人のレスの通りだと思うが、Ki-201は最善手ではないと思う。たしかに速いけれども、航続距離が短いし、装備している30mm機関砲の命中率は低い。これは機首(CL)ではなく主翼(F)に装備されている影響だ。私を信じてもらえるとすれば、大戦後期の日本の戦闘機のベストはKi-83だ。私は対戦したことがあるが、散々にやられてしまった。烈風が良い戦闘機なのは明らかだが、生産開始が遅すぎるからこの機種のラインに投資するだけの価値があるのかどうかは疑わしい。多数のP-47がsweepしにくると、零戦と同じように烈風も蝿のようにばたばた落とされてしまう。肉壁(爆撃機を守るために落とされる存在)ならば一式戦(Ki-43 IV)でも同じ役割がつとまる。


Ki-83か。帰宅したらスペックを調べてみよう。


私も爆撃機対策として二式複戦(Ki-45 Nick)を開発したいと思う。乙型(KAIb)以降の機種も書類上は、単発戦闘機の援護があれば役立つかのように見える。また、うっとうしい連合軍の夜間爆撃に対する夜戦としても二式複戦をつかっている。前期型の20mm機関砲や37mm機関砲には気分的な意味しかないけどね。四式戦が優れた戦闘機であることは疑いなく、迎撃戦闘機としても優れているし、生産に必要なエンジンの数は1個だ。スペック的には二式複戦も丈夫だから、迎撃機として役立つだろう。


二式複戦で役に立つのは甲型だけだ。四式戦が生産可能(早くても1943年後期)になると、どの用途でも二式複戦は時代遅れの存在となってしまう。しかしその日までは、敵の爆撃機を迎撃できるのは二式戦二型甲(KI-44a)か三式戦(KI-61)しかない...どちらもarmorを装備していないし、機関砲ももっていない。だから二式複戦は一年以上に渡って有力な機種であり続けるわけだ。その後、二式複戦装備の戦隊はKI-109bに機種転換できる。これは日本が使用できる大戦後半最良の戦闘爆撃機で、爆撃機迎撃用としてもつかえる


二式複戦の後期型は低高度での地上・船舶攻撃に適している。まあ、そんな風に使うことがいいことかどうかは、あなた次第だ。私は二式複戦二型甲の方をつかい続ける。


連合軍の重爆の脅威に対抗するには紫電(N1K1-J George)が適しているようにみえるがどうだろう?陸軍機なら二式戦かな?


そう、烈風が生産できるようになる前の海軍機ならservice rating 2の紫電改(N1K2)だし、四式戦(爆撃機相手ならb型が最適)が利用できるようになるまでの陸軍機なら二式戦だね。早いうちは二式複戦も役にたつ。重爆との戦闘に必要なのは火力とarmorと機数だ。


陸軍戦闘機の別の選択を示したい。四式戦は最良のモデルでもservice ratingが3で、地上に多数の整備部隊を揃えるのに巨額の投資が必要になる。かわりに陸軍は三式戦(Ki-61-Ia)の研究を始めることができる。R&Dラインの修理が完了すれば、三式戦のアップグレードの経路に沿って進み、航空機開発に携わる面々が液冷のDB-601(Ha-60)をコピーするのは愚策で、三式戦の機体には三菱の空冷金星エンジン (Ha-33)が最適だと確信してくれるまで待つ。こうすれば、1942年の後半にはエンジン500台在庫のボーナスとあわせて、五式戦(Ki-100-II)の開発をフルスピードで進めることができるようになり、1943年半ばから終わり頃には生産を開始できる。高度によっては四式戦よりずっと優れているし(Ki-84r frank以外)、生産開始になる時期は早いし、五式戦は最良の迎撃機の一つだと思う。service ratingが1だから前線の飛行場の戦闘機の地位(四式戦では勤まらない)を二式戦から継ぐことができると思う


四式戦なしなんて、大戦後期の生き残りをかけた戦い忘れている。F4U、P-47といった連合軍の新型機は五式戦を片付けるのなんて朝飯前。多少なりとも抵抗できるのは四式戦だけだ。五式戦が役立たないと言っているんではなくて、四式戦はなくてはならないといったタイプの機種なんだ。PBEMで1944年45年を経験したことのある連合軍側プレイヤーに、四式戦100機と五式戦200機のどちらと対戦するのが嫌か、尋ねてみるといい。


夜間戦闘機、特に斜め銃を装備しているやつについてはどう思う?私は斜め銃装備機について今まで真剣に考えたことはなくて、ふつうの戦闘機を夜間空襲の迎撃に使ってきた。でも、研究・生産に資源を振り向ける価値があるものかな?


Ki-100は機首(CL)に20mm機関砲を装備している。CLの機関砲はとってもいい。でもKi-100は遅いし(時速わずか360マイル)、生産ラインを占めてしまうから、いい選択だとは思わない。Ki-84bが陸軍の単発戦闘機ではベストだと思う...Ki-83と同じく、R&Dラインが独自なのが残念な点だが。


Ki-84の運用には大きな飛行場が必要になるので、Ki-100が完全に不要になることはないと思う。ダウンフォールシナリオをプレイすると、四式戦のほとんどは4-5日の空戦で6日以上の修理が必要な状態になってしまう。他方、service ratingが1の機種はダメージを受けている飛行場からでも出撃を続けることができる。充分なaviation supportが必要な点で、四式戦は小さな飛行場に分散配備することも難しく、簡単に敵の攻撃目標になってしまう。それとも四式戦を出撃させ続けるような、私の知らない手法がなにかあるんだろうか?連合軍の最先端の戦闘機と比較すると、大戦末期の実験的な機種を除けば、高空でP-47に1対1で戦える機種はないと認識している。でも、KI-100でP-47に4対1の数的優勢を実現する可能性の方が、Ki-84で2対1の数的優勢を実現する可能性よりも高いと思う。


一式戦と二式複戦は優れた低高度爆撃機でもある。あと、大戦後期に重要なのは、連合軍戦闘機にはかなわないので可能な限り対戦を避けて、しかも爆撃機を攻撃できる状況をつくりだすことだ。九七戦や九六艦戦以外のどんな戦闘機でも数を揃えて優れたパイロットを搭乗させれば、爆撃機編隊に混乱をもたらすことができる。特にKi-83はかなりやれる機種だ。


連合軍側プレイヤーの意見を。前線の飛行場の拠点防御のためと護衛任務のために、service rating値の小さな戦闘機も生産し続けることが必要になると思う。前線の孤立した飛行場でservice rating値の高い戦闘機を運用したくはない。数回sweepを受けたら四式戦も紫電改も故障して地上で破壊されるだけになってしまう。連合軍の爆撃機が空を支配するようになると、日本機のservice ratingはとても重要になる。連合軍側プレイヤーはこのことを、バッファローやP-40でP-38で多数の日本機を相手に防御にまわなければいけない緒戦期に学ぶんだ。


このフォーラムのどこかのスレに書かれていたけど、
四式戦 --> 鉄道が通じている飛行場に
二式戦 --> 孤立した飛行場の拠点防御に
一式戦 --> 多数機を揃えて護衛に

2012年12月19日水曜日

R&Dの完了した翌日


昭和18年1月13日、A6M8の生産が可能になりました。A6M8はRA modに固有の、零戦81型と呼ぶべき機種(54型の方がいいのか?)で、発動機に金星を装備しているのが特徴です。史実で開発に手こずった雷電がRA modではばっさり削除されていて、その分だけ零戦のR&Dが進んだという設定です。この設定のおかげでこのゲームでもご覧のとおり、零戦52型の生産を昭和17年9月から開始することができました。これが12月のウエーク島沖海戦の戦果につながったんだと思います。

零戦81型は52型と比較して、Armor 1が大きな改善点です。また機首の武装が7.7mm、12.7mm各一挺から12.7mm二挺に強化されているのもうれしいところ。実は紫電も昭和18年1月から生産が可能となっていますが、この零戦81型と比較して性能の差はわずかで、しかもservice ratingが2(訂正)3と零戦81型よりかなり劣っています。また今後登場する新型機も、紫電改が昭和19年8月、烈風が昭和19年9月と一年半以上先なので、しばらくはこの零戦81型が海軍の主力戦闘機として働いてもらいます。

いつぞやのパッチでR&Dの仕様が変更になって、私もR&Dの仕組みをしっかりとは把握できていません。そこで、今回のA6M8がどうだったかを記録しておこうと思います。昭和18年1月12日の工場のインフォメーション画面でR&Dをみてみると、浜松に規模30のA6M8のR&Dラインがあります。A6M8のR&Dポイントは100になっていますが、100ちょうどだとまだR&D終了とはならないようです。

もう一日経過して1月13日になると、この浜松のA6M8のラインはR&D部門から実機生産部門の方に移行されています。このままの状態で放置すると、部門替えが確定してしまいます。1月14日になると即部門替え確定か、または翌月2月まで放置すると部門替え確定になるのか、どっちだったかは不明。たしか翌日には確定していたような気もします。それで、実機生産部門のラインに移行されても、機種名が藤色の文字で表示されているうちは、機種変更の際に生産可能な機種ではなく研究中の機種を選択することが可能で、R&D部門所属に戻すことができます。もちろん、そのまま実機の生産をさせてもいいし、その辺はお好みで。私はこのラインを流星(B7A2 Grace)のR&Dに振り向けることにしました。

2012年12月17日月曜日

南陽上空のP-38により戦爆合計43機の損害


昭和18年1月12日、フィジーの南方にheavy radio trafficが聴取されたとSIGINTに報告がありました。海上での聴取報告の際にはそのヘクスにTFのアイコンがあるのがふつうですが、 今回の報告のヘクス135, 168にはアイコンが表示されていませんでした。こういうのは初めてです。 アイコンが表示されていても、マウスカーソルをあわせてなにか余分の情報が得られるわけではありませんが、ないと気になります。水上艦のTFとは違って潜水艦のTFだとアイコンが表示されない仕様だったりするのでしょうか?西海岸からオーストラリアの前進基地へ数隻まとめて潜水艦を航海させることはあるかもしれませんからね。

今日も潜水艦による被害が2隻ありました。一隻は青ヶ島の南東隣のヘクスで、SC CHa-22がSS Flying Fishに雷撃され沈没。もう一隻はサイパンのはるか南東でPC KayaがSS Harderに雷撃されての沈没です。SC CHa-22の方はコンボイの輸送船をかばって沈没したと考えて納得していますが、PC Kayaはちょっと別。PC Kayaは僚艦のPC Kakiと一緒にサイパンからクエゼリンに向かう途中でした。クエゼリンには、昭和17年12月11日にウエーク島で触雷したCLAA Tatsutaの応急修理がSys 0, Flt 51(51), Eng 1(1)となって終了し、あとは修理ドックでないと修理ができないので本土への回航を計画しました。PC2隻をその護衛にと思ったのですが、早速雷撃されて沈没してしまうとは。応急修理ごとはいえCLAA Tatsutaはあと一本魚雷を喰らえば沈没間違いなしの状態なので、無事本土まで辿り着けるかとても気がかりです。

中国戦線では1月5日に長沙上空でP-38にひどい目にあわされましたが、一週間ぶりに今度は南陽でやられました。今日は漢口から一式戦二型36機の護衛で百式重爆(Ki-49-IIa Helen) 67機と九七重爆(Ki-21-IIa Sally) 37機の合計140機が6波に分かれて向かいました。南陽上空には18機のP-38(P-38F Lightning 7、P-38G Lightning 11)がCAPしていて、百式重爆 20機、九七重爆 18機、一式戦 5機の大損害です。P-38の損失はたったの1機。うーん。

しっかりsweepしてから爆撃することには気をつけていて、ここ1週間は大きな被害がありませんでした。ところが今日はご覧の通りの惨状で、リプレイを見ながら、sweepの指示を忘れてしまったのかと思ってしまいました。ところが、爆撃機の6波がすべて終わった後、二式戦(Ki-44-IIa Tojo) 56機が2波に分かれて南陽上空に登場しました。18機しかいないP-38が140機の空襲に立ち向かったわけですから、CAPは弾薬切れや燃料切れですでに全機帰還していて、二式戦はむなしく南陽上空をsweepして帰ってきたのでした。

今日一番こっぴどく叩かれた九七重爆の戦隊はこんな感じです。12名もの死傷者(KIA 6、WIA 1、MIA 5)を出して、moraleも53まで低下してしまいました。今日のこの戦隊への指示は、Primary missionをNaval attackに、Secondary missionを地上爆撃としてありました。中国河南省の南陽の近くに連合軍艦船などいるはずがなく、この指示の狙いは地上目標の空襲を午後には実施させることにあります。ふつうにPrimary missionを地上爆撃にすると、午前の空襲になる可能性が高く、そうするとsweepより先に爆撃機が行ってしまうことがあり得るからです。二式戦二個戦隊へのsweepの指示はprimary missionにしてあって、午前のsweepを期待していました。それがよりにもよって午後に、しかも爆撃機より後からのこのこ出向くとは。午前中はよほど天候が悪かったんでしょうかね。

それにしても、この爆撃機よりsweepの戦闘機が後になり得る仕様は本当に不思議です。戦闘機の配備されている飛行場が爆撃機より目標から遠いのならば理解できなくはありませんが、今日の部隊はすべて漢口から。また戦闘機の巡航速度の方が爆撃機より速いはずです。それに、今日の爆撃機の方には護衛の一式戦と空中で合流する手間もあったわけですから、sweeperの方が後になる理由が思い当たりません。CAPのいるところを空襲するつもりなら、日本側は一週間に一度のこの程度の被害なら甘受すべしということなのかも。


2012年12月15日土曜日

至近で爆発した爆雷はhit表示でもほとんど効果なし


昭和17年1月10日、リプレイの初っぱなに”Erromango is occupied by the Allies”と表示されました。戦闘に敗北して根拠地を占領されるとcapturedとコンバットリポートに報告されますが、地上部隊を配備してない根拠地が戦闘なしで占領されると、occupiedとコンバットイベントのファイルに記録されます。ここは無人だったので、occupiedだったわけです。無人の根拠地を占領するのにすべて部隊を移動させることが必要だとすると、大陸ならまあ問題ないにしても、太平洋上の離島だとかなりの手間がかかります。その手間を省くために、無人の根拠地の近くに駐留している地上部隊(AVが0ではだめ)があれば、自動的に占領できる仕様になっています。ごく少数の偵察隊がボートかなんかで赴き、敵のいないことを確認して、自国の国旗を立てるという感じなんだと思います。それにしても、ここから北に2ヘクス離れたニューヘブリデス諸島のEfateが連合軍に奪取されたのは昭和17年7月27日のことですから、ボートが派遣されるまでずいぶんと長い時間がかかったものです。それとこの島の地名はずいぶん昔に有名になったことがあったと思うのですが、ここに位置していたとは知りませんでした。本当に勉強になるゲームです。

2日前に千葉の南方沖でSS Runnerに雷撃されたxAK Tohuku Maruですが、その後も火災が広がって、沈没してしまいました。この連合軍潜水艦の活躍に負けずにとまでは言えませんが、日本の潜水艦も地道に努力しています。今日はオーストラリア東岸とポートモレスビーなどニューギニア島の根拠地を結ぶ航路上で、I-24がAM Inverellを雷撃し、魚雷が2本命中で撃沈しました。I-24が遭遇したのはASW TFのようで、撃沈後に僚艦のAM Dubboの爆雷攻撃を受けました。

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Sub attack near Cooktown  at 95,134 
Japanese Ships 
      SS I-24, hits 7 
Allied Ships 
      AM Inverell, Torpedo hits 2,  heavy fires,  heavy damage 
      AM Dubbo 
SS I-24 launches 2 torpedoes at AM Inverell 
AM Dubbo fails to find sub, continues to search... 
AM Dubbo attacking submerged sub .... 
AM Dubbo fails to find sub, continues to search... 
AM Dubbo fails to find sub, continues to search... 
AM Dubbo attacking submerged sub .... 
Escort abandons search for sub 
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アニメーションでは、至近弾で”Submarine taking on some water...”というのが頻回に表示されました。コンバットリポートにも”SS I-24, hits 7”と書かれてあって、どんなにひどい浸水被害を受けたのか心配でした。しかしリプレイが終わって確認してみると、Sysダメージが1あるだけでした。このSys 1は前日も1だったので、爆雷による被害は0だったということです。日本の対潜艦艇が連合軍の潜水艦を攻撃しているときにも、この至近弾による浸水の表示をよくみかけるのですが、ほとんど効果がないことがよく分かりました。対潜戦闘の戦果確認に、コンバットリポートのxx hitsというのほとんど役に立ちません。アニメーションでcritical hitやengineへのダメージなどが生じていないかきちん見ないととダメなんだと思います。

その後、昼になってからオースト等里のはるか東方沖の南太平洋でI-171がxAK Clan Mactaggartを雷撃しました。しかし、すばしこいAMに2本も魚雷を命中させる潜水艦もあれば、ゆっくり航行する全長146メートルの貨物船に魚雷を命中させられない潜水艦もいるのでした。連合軍の対潜護衛艦艇やレーダーの整備などが影響しているんだと思いますが、日本の潜水艦は雷撃のチャンス自体がだんだんと減ってきています。攻撃のチャンスをつかんだらしっかり命中させて欲しいものです。それにしても、貨物船相手に魚雷をはずすことは日本の潜水艦の方がずっと多いと感じます。日本の潜水艦にはレーダーがないので、近づいて視認するしか目標を発見する方法がなく、有利な射点につくことがそれだけ困難だったことを表現しているのかと思ってあきらめています。

2012年12月13日木曜日

掃海能力があるのはAM, DMS, YMS, AMcだけ


昭和18年1月8日、ツラギからニューヘブリデス諸島のLakatoroの偵察に向かった百式司偵が妙な報告を寄越しました。Lakatoroの港にCVが7隻も在泊しているというのです。7隻というと、CV、CVL、CVEすべてひっくるめた連合軍の稼働空母数に匹敵しようかという数です。それがすべてこんな辺鄙な場所に集まるなんてことがあるんでしょうか?しかも空母TFとして発見されたのなら、ガダルカナル方面への攻撃の途中に立ち寄ったところをたまたま目撃されたという可能性も完全には否定できませんが、大切なCVがこんな港にdisbandされているなんてことはありえないと思うんですよね。

このLakatoro港には数ヶ月前からCV一隻の目撃報告が続いていました。不審に思って特殊潜航艇をLakatoro港のヘクスに潜入させたこともありますが、戦果もまたCVの正体に関する情報も得られませんでした(生還はしてくれましたが)。おそらく、CVと誤認されやすい艦種があって、それがLakatoroに在泊しているのが目撃されたんだろうと推測しています。空母と誤認されやすい艦種というと、史実の珊瑚海海戦のAOネオショーの例もありますからタンカーでしょうか?連合軍側がこれからソロモンキャンペーンを始める予定で、その補給拠点とするためLakatoro港にAOを数隻diabandしたという可能性はあるかもしれません。でも少し気がかりなのは、上陸作戦につかう艦種で空母と誤認されるようなものはないのかという点です。強襲揚陸艦のような艦型の船は当時はなかったから大丈夫かな。

関東南方の太平洋で、横須賀からクエゼリンにサプライを輸送するコンボイがSS Runnerに2回襲撃されました。Aden Cargo級のxAK Victoria Maru(VP 10, tonnage 4875)が沈没し、同級のxAK Tohuku MaruがSys 30, Flt 26(10), Eng 35(25), Fire 20と大破です。、鎮火に成功すればなんとか生還できそうかなというダメージですので、船員のみなさんの奮闘に期待したいところ。このヘクスは青ヶ島に配備してある零式水偵の哨戒圏内です。青ヶ島航空隊のパイロットのASWスキルは全員70以上で、本当に潜水艦をよく発見してくれますから、昼間は潜水艦による被害を心配しなくても大丈夫。でも、夜間に襲撃されることは防げないんですよね。困ったもんだ。

昭和18年1月1日からdud rateが20ポイント低下した後、1月4日にニューギニア北岸でAK Kozui MaruにSS Stingrayの魚雷が一本命中・爆発しました。今日の2隻とあわせて、合計3隻に米軍魚雷の命中・爆発があり、沈没は今日のxAK Victoria Maruが初めてです(英・蘭と米軍S級SSによる魚雷の命中被害はなし)。このペースの被害ならなんとか許容範囲内です。

パレンバンに進入するムシ川の河口にまた連合軍潜水艦が機雷を敷設しました。ここはこれまでにも数回機雷を敷設されて大きな被害を出しているので、掃海TFにパトロールさせています。今日はタンカーTFではなく掃海TFが先に機雷を発見して処理し始めたため、艦船の被害はありませんでした。DMS2隻の掃海TFで今日処理した機雷は7個でした。

掃海TFについては、3日前のフィンシュハーフェン陥落というエントリーで、私は長いこと掃海艦(DMS)・掃海艇(AMc)しか掃海できないと勘違いしていたが、どうやらそれ以外の艦種も掃海ができるようだと書きました。ただそう書いてはみたものの何となく自信がありません。フォーラムで読んだスレで、役立つ情報が含まれていると感じたものはタイトルとそのurlをメモっておくようにしているのですが、そのメモの中に掃海に関するものがないかしらべてみたところMinesweeping TF'sというスレがありました。これを読み返してみると、3日前のエントリーで私の書いたことは誤りで、以前から「思い込んでいた」ことの方が正しいことが判明しました。勘違いしていたなんて書きましたが、実はこのスレを読んで得た正しい情報が頭の片隅に残っていたのでした。自戒のためにも、以下にこのスレの内容を紹介します。


_____________________________



日本側プレイヤーにとって掃海任務を指示するのに最適の艦船はなに?香港港を掃海したいんだけど。

掃海艦・掃海艇と表示されているものなら、うまくやれるよ。(発言者Terminusさん、Devの一人)

開戦時にはAMcかDMSしか選択肢がなかったと思う。AMcは遅いし、航続距離が短いし、自分のいるヘクスしか掃海できない。DMSは周囲のヘクスも掃海してくれる。実は強襲揚陸前にバタビアの掃海をさせようと思って、バタビアの隣りのヘクスにDMSを配置してみたことがあるんだ。そしたら、軽い足取りでバタビアのヘクスに入り込んでしまい、沿岸砲に吹っ飛ばされちゃった。がっかり。たしかxAKLを掃海艇に改装できたと思うけど、すこし時間がかかるね。


どの艦船でも一回は任務を果たせるw


爆雷を搭載している艦船はどれでも機雷を破壊できるようだ。でも専用の艦艇を使うべきだと思う。香港ならAMcでも充分。


戦艦なら一回より多くできるねw


Terminusさんの発言が正しい。掃海作業ができるのは掃海艦艇だけ。
  • AM - minesweeper 
  • DMS - destroyer minesweeper 
  • YMS - district minesweeper 
  • AMc - coastal minesweeper 
YMSとAMcは自身の存在しているヘクスの掃海だけをする。AMとDMSは周囲のヘクスの掃海もできる。AIは港の掃海用にYMSとAMcをつかってlocal Minesweeping TFを編成する。プレイヤーもYMSとAMcを利用できるが、AMとDMSの方が効率がいい。爆雷と機雷とは関係がない。爆雷を搭載している艦艇と掃海能力の関係については無視していい。(発言者JWEさん、Devの一人)


マニュアルによると、DD、DE、TB、E、PG、PF、KV、PC、PB、ML、DMS、AM、YMSは掃海できて、 YMS、YP、HDML、AMcはlocalな掃海ができると書かれているけど、これって変更されたの?


たしかにDDは機雷を処理できる。しかも掃海TFに編入されていない時にも掃海してくれることがある。専門の掃海艦艇と比較してどのくらい効率的に機雷を処理できるか、掃海作業中に誤って触雷してしまう確率がどうかっていう問題なんだろうと思う。もちろん私も掃海作業にはDMSやAMを使いたいと思うが、手近なところにいなければ、駆逐艦をつかうこともあると思う。


そうじゃないんだ。マニュアルの記載は、そういった艦種も掃海TFに組み込むことができるっていう意味。空母TFに駆逐艦を編入したからといって、駆逐艦が空襲する能力を得たりはしないよね(Terminusさん、Devの一人)


連合軍をもってプレイを始めるとすぐに気付くことだが、第1ターンにマニラの駆逐艦を出港させると、バターンのヘクスに日本側が敷設した機雷を掃海してくれる。水上戦闘TFとして出撃させたか、掃海TFとして出港させたか憶えていないけど、とにかくきちんと掃海してくれた。掃海中に触雷事故も起きなかったし。


えーと、最近のベータパッチを含めてコードをチェックしてみたが、私の前言に間違いはなかった。掃海艦艇以外の艦種が掃海作業をできるとなぜみんなが思っているのか不思議だ。おそらく誤解かなんかなんだろう。でも、掃海できる艦船は
  • AM - minesweeper 
  • DMS - destroyer minesweeper 
  • YMS - district minesweeper 
  • AMc - coastal minesweeper
だけ。これだけ。コードに書かれているのはこれだけ。つまり他の艦種は掃海できない、以上。 Terminusのいうように他の艦種も掃海TFに組み込むことができるが、その目的は敵の水上戦闘艦や潜水艦や沿岸砲なんかから掃海艦艇を守るというもの。でも、他の艦種が掃海することはない。このゲームのコードが掃海能力を認定しているのはAM、DMS、YMS、AMcだけ。以前もそうだったし、今もそうだし、これからもずっとそうだ。 (JWEさん、Devの一人)


その場しのぎの掃海作業に関するコードがあるはずだ(あってしかるべきだとも思う)。というのも、私のPBEMで数ターン前にxAKを護衛していたPCが機雷原を発見して機雷を一個処理したのを目撃したから。しかも一隻も触雷しなかった ! 掃海艦艇以外の艦種が掃海してくれるのは私な経験ではまれなことだが。


私も"DD Thisandthat destroys 1 mine"という表示を見たことがある。浮遊機雷を発見した艦船が小口径砲で機雷を処理するのを表しているんだと思っていた。20mm機関砲がよくつかわれていたよね。


あなたのいうそのPCは掃海したのではない。機雷を発見したかもしれないが、掃海はしていない。掃海艦艇ではないから掃海はできない。触雷するかどうかは機雷の敷設されている密度に依存する。機雷は時間とともに数が減ってゆくから、あなたが遭遇した機雷原は密度が低かったんだろう。あなたが目撃した状況の理由はいろいろ考えられるが、掃海の能力がある艦種は上記の4つだけだ、以上。コードがプレイヤーみんなの意見を考慮するなんてことはなく、なすべきことしかしない。残念ながら、掃海艦艇としてみなせるのはAM、DMS、YMS、AMcだけ。では、さよなら。述べるべきことはすべて済ませた。(JWEさん、Devの一人)
私がみかけたのは、
TF 393 encounters mine field at Umnak Island (169,51) 
Allied Ships 
PC Cyane 
1 mine cleared 
That was a cargo TF. 
というもので、Transport TFだった。


なんと言われようと、あなたを助けることはできない。コンバットリポートの中の一文は、小さな事件の報告に過ぎない。このゲームのデザイナーが何を言おうと、プレイヤーはしたいことをして思ったことを口にする。ゲームデザイン的には上述の通り。もちろん、あなたは言いたいことを言うのは勝手だが。(JWEさん、Devの一人)


変だ。これまでずっと駆逐艦には掃海能力があるものとばかり思っていた。マニラから大挙して避難する艦船が日本の潜水艦がバターンのヘクスに敷設した機雷に接触しないで済むのは、駆逐艦が掃海しているからだと思っていた。これについて確認してみたので、コンバットリポートから引用してみると、
TF 219 encounters mine field at Bataan (78,77) 
Allied Ships 
DD Pope 
DD Pillsbury 
DD Peary 
DD John D. Ford 
6 mines cleared 
いつも、4から6個の機雷が処理された。掃海TFがこのヘクスにいたわけではないから、実のどの一隻も掃海作業をしていないのに、FoWのせいでこういう報告がなされただけなのかもしれない。でもこれが自然に機雷が減少していくのを表現しているのだとも思えない。日本の潜水艦がバターンに敷設した機雷の数がそれほど多数だとは思わないから、一日に6個も自然減少することはないだろう。その可能性を完全に否定はできないけど。この4隻が4-6個の機雷を掃海したと考えてもいいんだろうか?この4隻がAMならばもっとずっと多数の機雷を掃海できるんだろう、きっと... で、4隻のAMで検証してみたところ、もっとたくさん掃海してくれた。バターンのヘクスに進入する時に17個、その後に24個。その直後に一式陸攻に雷撃されて検証は終わりになってしまった。でも第一日目からバターンのヘクスの機雷のアイコンは消失した。駆逐艦が掃海できるのかどうかを検証するため4隻の駆逐艦を一週間このヘクスにとどめておきたいところだが、そんなに長いこと陸攻が見逃してくれないだろう。ところで、同じヘクスに掃海艦艇がいないと、駆逐艦を掃海TFに編成することができないことに気付いた。駆逐艦だけだと掃海TFにはできないんだ。港にAMを加えると、港にAMを残したまま駆逐艦だけで掃海TFを編成することができる。つまり、駆逐艦単独では掃海TFの資格がないと言える。駆逐艦だけで掃海TFを編成するのはゲームのシステムを悪用することになるんだろうか?あるヘクスにTFが存在するだけでそのヘクスの機雷は自動的にいくつか掃海される仕様になっているのか、またはリポートの表示は単にFoWのせいなのか?このあたりを疑問に感じ始めてしまった。でも、掃海艦艇は触雷することが少ないような気がする。


もっと単純に考えていいんじゃないかな。
1. どの艦種に掃海能力があるのかという点ではJWEさんのいった通り
2. 掃海TFに組み込むことのできる艦種はマニュアルに書かれている通り
3. 上記のレスのように、駆逐艦などの小艦艇は機雷を発見した時に処理できるが、これは掃海とは呼ばない。
どう?


駆逐艦を含めた掃海TFの成績は私の経験ではあまり良くない。貴重な掃海艦艇を潜水艦の脅威から守るため、駆逐艦に護衛させることにした。でもその工夫は実らず、かえって駆逐艦が触雷する結果に終わってしまった。機雷原の機雷の数が10個でも300個でも、駆逐艦はいつも触雷した。自身が掃海能力を持たない小艦艇を掃海TFに組み込まない方がいいと私は思う。


掃海艦艇以外の艦種が機雷を処理した際には"destroys mine"、掃海艦艇の際には"sweeps"か "widen channel through minefield"と報告されていると思う。実際、掃海艦艇以外の艦種が航路をを啓開するなんてことはできないよね。また、掃海艦艇以外の艦種が機雷を処理する際に弾薬を消費しないかどうかは検証してみる価値があるとは思う。とにかく掃海に関しては素のWitPの頃からこうだった。それにしても、プレイヤーのみんなは、発売以降はプレイしたことのないらしい”developer”に何を期待してるんだ?期待したって無駄だろう。あと、潜水艦による被害から掃海艦艇を守る件だが、AMは爆雷を搭載していることが一般的だし、AMcの中にも爆雷を搭載しているものがある。掃海艦艇だけで掃海TFを編成しても大丈夫なんじゃないかな。適切なものを選びさえすれば。


アメリカ海軍ではすべての艦船に機雷班が配備されていて、機雷が疑われる水域ではすぐに出動できるよう待機する。機雷班は掃海するのではなく、機雷を処理する。掃海するには特別な装備が必要で、だからこのゲーム内でも特定の艦艇だけが掃海艦艇と呼ばれるわけだ。どうやって処理するか?簡単なことで、船首に見張り員とライフル銃手が立って、みつけた機雷を銃撃する。これは冗談ではなくて、私が配属されていたDLGにもDDGにもそういった機雷班があった。つまりこのゲーム内で駆逐艦が1-2個の機雷を「掃海」するというのは、どんな艦船でも船首に見張りを立たせて爆破処理、できれば安全な距離で処理しようとすることの反映なんだと思う。


その通り。それがこのゲームでの掃海の仕組みだ。機雷原に関するコードは数百行もあるが、単純にいうと、深海/浅海、自軍根拠地/敵根拠地、TFのタイプ(上陸戦、水上戦闘、機雷戦)、TFの任務とそのヘクスにどのくらいの時間とどまるか(機雷を捜索しているのか、パトロールしているのか、上陸のための投錨する場所を探しているのか)に分けて考えることができる。機雷が発見されると、TFは何をするのか?上陸戦TFや水上戦闘TFは機雷原から脱出しようとする。掃海TFは機雷原に進入して仕事を始めようとする。機雷原を発見する方法にはいろいろあって、触雷もその一つだが、望ましい方法ではない。目で見て発見する方法もある。どの艦種の艦船の見張りも機雷を発見することが可能だ。機雷戦用のTFに組み込まれた、機雷戦に関連した艦種(敷設艦艇と掃海艦艇)と護衛艦艇は機雷を発見する能力が最も高い。上陸戦用TFの中の優秀な護衛艦艇にも機雷を発見する「機会」はあり、これによって上陸戦TFが機雷原に気付くことがある(訳注:護衛艦艇が触雷して発見することを言っているのだと思います)。機雷を発見したらTFはどうなるか?TFには機雷を破壊(射撃)する機会が与えられる。TFのタイプによりコンバットリポートに表示される文面は少し異なる。上陸用TFに含まれる船は機雷を”destroy”する。同じ艦種の船でも掃海TFに含まれていれば機雷を”clear”する。掃海TFは掃海する準備ができているのに対し、他のタイプのTFは機雷原を避けよう・脱出しようとしているから、掃海TFではsweepしたという表示になるし、それ以外ではcleraしたという表示になる。またもちろん、掃海TFに組み込まれた護衛艦艇が機雷を発見することもある(機雷原にいるんだから当たり前だ)。護衛艦艇は発見した機雷を射撃し、成功すればclearになる。しかし機雷に対する射撃はあまり役に立たない。200個の機雷の存在する機雷原にTFが居続けると、1個の機雷を射撃で処理しても、次に船が機雷と接触する可能性は200から199に下がるだけだ。触雷を避けるのに必要なのは、機雷原に航路を啓開することだ。航路を啓開することの可能な艦種は上述した AM、DMS、YMS、AMcだけだ。上陸用TFが機雷原に遭遇すると、以下のような判定がなされる。もし航路が啓開されていれば、先に進める。もし啓開されていないと、触雷判定のダイスが振られる。航路の啓開は、個々の機雷を見張りが発見して射撃するのとはまったく違う。 (JWEさん、Devの一人)


JWEさん、明解な解説ありがとう。機雷に関して想像しかできなかったことがすっきりした。