2015年2月28日土曜日

蘭印は落ち着いた一日


1943年1月17日、昨日2カ所の根拠地を奪還した蘭印ですが、今日は落ち着いていました。上陸後一日経過し輸送船多数がシービーやサプライを揚陸中ビマに、危惧していた日本水上戦闘艦隊の殴り込みはありませんでした。またボエラでは掃討戦を行い、修正オッズ比48:1の大勝。ボエラの守備隊はサプライが枯渇していたようで、2ユニットとも戦闘後に消滅してしまいました。

一安心ではありますが、気になる動きも見られます。きのうフローレス海に目撃された日本のTFですが、今日は1ヘクス南東に移動していました。報告によるとやはり艦種は不明で4隻からなるTFとのことですが、1日に1ヘクスだけ移動したというのはなぜなんでしょう?連合軍艦隊のスラバヤ方面への前進を警戒して、パトロール中なんでしょうか?それともロンボク島マタラムに守備隊を送り込むつもりなのか?SIGINTによるとこれまでマタラムに守備隊は存在しなかったようで、次にはこのマタラムを空挺作戦で奪還するつもりです。また、ビマに一番近い日本側の有力な飛行場であるマカッサルには飛行機の存在が確認されていませんが、ケンダリーには戦闘機90機ほどがいるそうです。明日以降もケンダリーからビマの船団に向けての航空攻撃の可能性を否定は出来ません。手出しせずに、ただみていてくれるだけだといいのですが。

ビルマではラムリー島とPromeから英中の戦闘機 59機(P-43A-1 Lancer 9, Hurricane IIb Trop 13, Hurricane IIc Trop 37)でラングーンをsweepしました。ラングーンでは日本の戦闘機 88機(A6M2 Zero 57, Ki-44-IIa Tojo 12, Ki-44-IIc Tojo 19)の迎撃を受け、連合軍機 24機、日本機 21機の損失が報告されています。sweeper > CAPの有利さはあっても、数で圧倒しているようでないと勝利は難しいようです。

陸戦フェーズにはいってToungooでDeliberate attackをしかけました。素のAVが連合軍406:214で、日本側守備隊には地形のプラスと準備不足・披露・経験不足のマイナス修正があり、修正AV163:137。オッズ比1:1ですから奪還はなりませんでしたが、防御施設の規模を3から2に削減することができました。また参加兵力は連合軍が2倍近くなのに対し、死傷者数は連合軍のdevice 3個破壊46個disabledに対して日本側は5個破壊・45個disabledと拮抗していたので、このまま削って行けば何とかなるかなと思います。ただ問題なのはToungooの北東から日本軍3ユニットが南下接近中であることが判明した点です。きのうはここに日本軍部隊の存在を示すアイコンはありませんでしたから、昨日から今日にかけてこのヘクスに達したと考えていいでしょうか。もしそうならばToungooに到着するのにあと3日はかかるでしょうから、その前になんとかしたいものです。でも、ちょっと無理そうです。増援部隊ということはかなりの規模でしょうから逆に撃退されることになってしまうかもです。

中国では重慶に九七重爆(Ki-21-IIa Sally) 133機と百式重爆(Ki-49-IIa Helen) 99機の空襲があり、飛行場にAirbase hits 4、Runway hits 25、守備隊のdevice 3個破壊と106個がdisabledになる被害がありました。昨日もそうでしたが、今日の空襲にも戦闘機が護衛についていません。重慶の飛行場は戦闘機を運用できる状態ではないので、それで正解だと思います。でも、これまでは律儀に同行させていた一式戦27機の護衛を省くことにしたということは、南方での戦闘機の運用が厳しくなってきたと感じ始めたからなのかも知れません。本当にそうだといいなあ。

きのう日本の水上機に目撃されたアメリカの空母ですが、ウエーク島北西海面に前進した今日は日本機に接触されませんでした。天候がextremely overcatとだったおかげかも知れません。また日本側がきのうの目撃報告から空母の存在を疑えばふだん以上に積極的に哨戒機を飛ばしていたでしょうから、空母がいることまではばれなかったのでしょう。その他、中部太平洋ではエニウェトクにカタリナ飛行艇1個飛行隊を移動させ、哨戒飛行を始めました。早速、エニウェトクに東4ヘクスに潜水艦1隻をみつけてくれています。

また1月1日以来16日ぶりにニューギニアのTerapoからトラックに偵察機を派遣してみました。在地機は戦闘機0機、爆撃機13機、その他129機。その他というのは水上機と要修理の機体のことだったと思いますが、129機というのは多過ぎます。機種不明のものもその他に分類される仕様だったでしょうか?いずれにせよ、海軍航空隊にとってのトラックは後方の中継基地ですね。また環礁内には掃海艇4、貨物船5、潜水艦1を含む110隻が停泊しているそうです。空母が確認されなかったことや在泊している艦船の数は1月1日と同じようなものでした。

2015年2月25日水曜日

一つのヘクスの複数の機雷原


河川のヘクスに敷設した機雷にAIのTFが触雷してくれないという体験からたてられた Another dumb question about minesというスレ。わたしは河川のヘクスに機雷を敷設したことがないので知りませんでしたが、奇妙な経験をしたことのある人はスレ主さんばかりではないようです。また、このスレは河川の機雷の挙動についてだけでなく、大切なことを教えれくれました。それは一つのヘクスに複数の機雷原を設置できるということです。これ、マニュアルにきちんと記載されていると説明されていて、マニュアルは一通り目を通したつもりですが、まったく憶えていまませんでした。機雷原の存在を示すアイコンは一種類しかないし、根拠地のインフォメーション画面に表示されるのも防御機雷の合計数だけで、機雷原の個数は表示されませんから、機雷原が複数存在可能とは思ってもみませんでした。そんなことは常識だよとおっしゃるかも知れませんが、このスレにレスしているフォーラムの常連さんの中にも知らなかった人がいるので、知らないひともそれなりにはいそうです。そんなわけで、目からウロコだったスレを紹介します。

河川ヘクスに敷設された機雷原がその河川を航行するTFに避けられてしまうのはなぜだろう?河川ヘクスに敷設した機雷は川幅いっぱいに広がっているわけではないのかな?単に川岸の船着き場の入り口付近にかたまっているだけ?今プレイ中のゲームで中国軍は南京と上海を占領した。日本側の大軍は武漢で包囲されている。日本軍は河川でサプライを輸送しているので南京に機雷を敷設してみた。来る日も来る日も日本のTFは機雷に接触することなく、そのヘクスを通過してゆく。これは奇妙に思える。たしかに機雷原の規模は小さい(前ターンで機雷153個)が、河川に敷設されているわけで、ふつうの沿岸ヘクスに比較しても機雷を敷設できる範囲は限られているはずだ。いったいどうやったら機雷原を避けて通れるんだろう?貨物船は大きく、障害を避けて陸上を持ち運べるようなカヌーではないんだ。

興味深い指摘だ。このゲームの複雑さを考えると答えは簡単なんじゃないだろうか(私の推測に過ぎないが)。沿岸ヘクスというものはそのヘクスにどれだけ陸が含まれていようと水域の面積がどうであろうと同じく沿岸ヘクスで、機雷と接触する確率という点では陸と水面の比率に関わらず同じ影響しかないんだと思う。各ヘクスに陸地と水面とがどれだけ含まれているかで調節しようとするなんて複雑すぎるから、このゲームがデザインされた時にも、そんな労力をかける価値がないとみなされたんだと思う。同じようなことは哨戒飛行にも言える。沿岸ヘクスで対潜哨戒任務を指示すべき零式水上観測機の飛行隊があって、陸地がその哨戒域の半分をしめていたとしても、私は哨戒範囲を指定しない。半数は陸上(潜水艦の航行は知られていない!)を飛ぶことになるのは承知している。紹介範囲を指定すれば対処できるが、余計な手間がかかる。プレイヤーが手間をかけなければ、おばかな (このゲームはそうじゃなくてもとても複雑だから、こんな風にいいたくはないのだが) このゲームのシステムはそのまま陸地を含めて哨戒飛行させてしまう。同じように、ほんのちょっとしか水域のないヘクスに150個の機雷を敷設しても、90%が水域でしめられているヘクスに敷設したのと同じ確率でしかない。以上は、私がこうと睨んだところにすぎない。私よりもっとよくこのゲームのことを分かっている人もきっといるだろう。

スレ主さん:私の推測していたのとほとんど同じだ。私はこういった結果がいかにばかばかしいものかを指摘したかっただけだ。

河川に敷設された機雷を迂回できてしまうというのはマニュアルに反する。マニュアル39ページの4.2.1.4 NAVIGABLE RIVERSには
Navigable river航行可能河川はそれに沿って航行できる河川をさす。マップ上では、TFが通過できる河川ヘクスサイドになる。 航行可能河川には以下のような制限がある。15000トン以下の艦船だけが航行可能な河川ヘクスサイドを通過できる。このヘクスサイドは艦船ユニットに対し狭い海峡と同じ作用をもつ。通過するTFは機雷に接触しやすくなり、沿岸砲があればその被害を受けやすくなる。距離が2ヘクス以上ある敵のTFに対し反応することはない。地上部隊にとって航行可能河川は他の河川と同じようにはたらく。
とある。 
ありがとう。ルールのことを忘れていた。河川とチョークポイントは、機雷の衝撃を増強してくれるわけだ。たしかにその方が、もっともらしいね。

Alfred:事態はもっと込み入っている。 michaelmさんがコードに目を通してくれるよう、Techサブフォーラムにスレを立てるべきなのかもしれない。
まずは関連する情報のうち簡単なものを説明しよう。
1. サイの目が悪かっただけかもしれない。機雷原に含まれる機雷の数には、そのヘクスに存在する機雷原の数ほどの重要性はない。153個の機雷がすべて発見済みの機雷原に含まれているのだとしたら、悪いサイの目が出やすくなる。いくつのTFが触雷なしに通過したのか述べられていないし、各TFに何隻ずつの敵艦船が含まれていたのかも不明だから、サイの目が悪かっただけの可能性も否定できない。
2. 陸地と海域をともに含むヘクスはどれも沿岸ヘクスとして扱われる。このゲームのコードは陸地と海域の比率に頓着しない。
3. このゲームのコードは以下の2つを除くと、深海と浅海を別けて処理することはない。
(a) 潜水艦は浅海の方が探知されやすい。
(b) 機雷の数の減少は深海の方が速い
4. 2008年に、河川に機雷を敷設することが出来るかどうか質問した人がいた。Andrew Brownさん(devチームのひと)の回答は、沿岸ヘクスの扱いだから可能だというものだった。
5. WitP AEでの移動は、ヘクスサイドを横切るもので、ヘクスサイドに沿っての移動ではない。
6. 艦船は青色または白色のヘクスサイドのみを通過できる。
ついで、難しい方の情報も
7. ものごとを複雑にしているのは航行可能河川だ。他の地形と違って、航行可能河川のあるヘクスのヘクスサイドを一見しただけでは、艦船の航行が可能だということが分からない。このヘクスサイドは地上ユニットだけが通過可能なことを示す紫色になっている。
8. 長江はWItP AEの中でも群を抜いて長い航行可能河川だ。一万五千トンまでの艦船は武漢まで遡行することが出来る。しかしよくみてみると、航行可能河川のグラフィックのあるのは南京から武漢までの間だけだ。南京と武漢の間のヘクスサイドは緑色か紫色になっている。しかし南京と上海の間には青色か白色のヘクスサイドが存在していて、どんな艦船でも航行が可能だ。
9. 他の航行可能河川をみてみると、河口から河川港まで航行可能河川のグラフィッグが続いている。
長江の艦船移動は航行可能河川と青色・白色ヘクスサイドをともに含むので、両者の接続部で機雷原が認識されないというような小さなバグが潜んでいる可能性もある。

カヌーを漕ぐんでもない限り、河川の機雷は接触しやすいはず。

きっと日本人には機雷の極性が判明して、艦船の極性を反転させたんじゃないか。史実では、連合軍がドイツの機雷について突き止めてとてもうまくいったから、たしか1980年代まで極秘にされていて、日本はというと機雷で痛い目にあわされたんだった。私の冗談より、Alfredさんの説明の方がずっといいね。

精緻な分析をありがとう、Alfredさん。調査の必要があるような事態になっているかもしれないなんて考えもしなかった。

ありがとう、Alfledさん。ひとつ質問がある。「 機雷原に含まれる機雷の数には、そのヘクスに存在する機雷原の数ほどの重要性はない」という発言は、一つのヘクスに一つ以上の機雷原が存在し得ることを示唆している。minefield地雷原を設置する方法なんてないはずだから、あなたは複数のminefield機雷原について発言しているのだと思う。もっと説明してもらえないだろうか。防御機雷にしろ攻撃的な機雷原にしろ、このゲームには私の知る限り一つのヘクスに一つの機雷原しか存在しない。一つ以上の機雷原を敷設するにはどうすればいい?別の種類の機雷を敷設する必要がある?機雷原のあるヘクスに再度、機雷を敷設しても既存の機雷原と合わさるだけで、新たな機雷原が出来たりはしない。それに、別の種類の機雷を敷設すれば第二の機雷原ができるわけ?そうでないのなら、接触する機雷はどうやって選ばれるんだろう?それぞれの機雷について別々にサイコロが振られるのかな(一つの艦から発射される口径の異なる艦砲とか、一つの機体から発射される別の種類の機関銃が、それぞれ異なった命中確率と効果を持つように)?もしそうなら、別の種類の機雷を敷設して二つ目の機雷原を設置すれば、それぞれ機雷原の機雷の数が少なくても接触の判定が二回になるから、より有利になるだろう。どう?

鋭い質問だ。このスレで議論されている機雷原は、機雷搭載数20個のアメリカの艦隊型潜水艦5隻ずつが敷設した各100個の機雷からなっている。最初に敷設した100個は、2番目が敷設する前に、数が減少し始めている。ということは、私は二つの機雷原を敷設したことになるのだろうか?

その通り。その10隻の潜水艦は一隻ごと別々に機雷を敷設させた方がよかった。そうすれば、機雷に接触してもらえる確率はずっと高くなっていたことだろうし、接触しなかった機雷はより長持ちして、その後にも接触の機会をもたらしてくれるだろう。

それが正しいのだとすると、戦略的な見地からすると、ゲームに大きな変化がもたらされることになる。

あらたな難問が生まれた。それぞれの機雷原は個々に減少率をもつのか、それともそのヘクスのすべての機雷原をまとめたもののの減少率が適用されるのか?すべての機雷原をまとめたものの減少率が適用されるにしても、複数の機雷原のうちのどの機雷原の機雷が減少することになるのか?それぞれの機雷原別々に機雷が減少して行くのだとしたら、複数の機雷原を設置することの有用性を打ち消してしまうことになりそうだ。

本当?仮に1ターンに1%の減少率だとすると、400個の機雷原だと1ターンに4個。各100個の機雷原が4つあったとしても、合計は4個。大きな機雷原の方のサイの目がよくなくて、8個減ってしまったとしても、別々の4つの機雷原で悪い目に出くわすより頻度は少なくて済むだろう。長い目で見れば減少数は両者で同じになるだろうと思う。

減少率はサイの目によるのか、それとも沿岸ヘクスで機雷原母艦のいない時にはヘクスあたり、または機雷原あたり1%と決まっているのか?触雷の機会が増えるのと引き換えに、機雷原の数が増えると1ターンあたりの減少数が増える仕様になっていたりはしないかな?このゲームの本当に優れているところの一つは、結果を計算で求めるのに必要な数値がすべて判明したりはしていない点だ。解き明かすにはたくさんの実験が必要だ。

wdolsonさん(devチームのひと):このゲームのすべてがサイの目に依存しているわけではないが、ほとんどの出来事にはサイの目が関与していて、そうでないと明示されていなければ乱数の影響もあったと考えておくべきだろう。コードの中身をチェックしてはいないが、機雷の減少にはそこが港か海原なのか、機雷原母艦はいるのかといった要素が加味されながらも乱数が関与している。

その質問に私の経験談で答えてみよう。私の対戦相手はDiamond Harbor(カルカッタの海側のヘクス)を囲み、毎日のように艦砲射撃にやって来た。2ヶ月ほどの間にかなりの数の機雷を潜水艦で複数回に分けて敷設した。しかし機雷は艦砲射撃のTFに対してもまたそのヘクスをしばしば訪れたFasttransport TFに対しても効果を発揮しなかった。ある時、彼は潜水艦をカルカッタに遡行させ、たまたま重巡と駆逐艦の大きなTFがその潜水艦をフォローする指示になっていった。Diamond Harborを通過する遡行時と下降時の2回とも、重巡と駆逐艦のTFは機雷により大きな被害を受け、駆逐艦は8隻が沈没し、多数の重巡がめちゃめちゃになってしまった。あんまりひどかったので、そのターンはやり直しさせてあげたくらいだ。この出来事の背後にある仕組みは分からないが、フォローの指示になにか問題があることだろうことは推測に難くない。

Alfredさん:追加
1.  浅海でも深海でも機雷原を複数、敷設することは可能だ。マニュアルの6.6.1項をみてほしい。また10.1.1.4項の表と221ページの最後の章で複数形が使われていることにも注意してほしい。 
訳注:6.6.1 機雷の敷設 機雷原は、機雷敷設TFまたは潜水艦機雷敷設TFに編制された機雷戦の能力があると認定されている艦船により設置される。一つのヘクスに複数の機雷原が存在することが可能で、そのヘクスにTFが侵入すると、そのヘクスの複数の機雷原それぞれが危害を及ぼし得る。発見されると、機雷原がTFに危害を及ぼす可能性は低下する。ある一つの機雷原に含まれる機雷の数が多ければ多いほど、敵の艦船に危害を及ぼす可能性は高くなる(味方の艦船が触雷する可能性もあるが、これは非常にまれだ)。
訳注:221ページ最後 同一のヘクスに複数の機雷原が存在し得る。しかし複数の機雷原もマップ上では1ヘクスに1つだけのアイコンとして表示される。
2.  MDL(Detection Levelの最大値)が1より大きくなると機雷原が表示される。アイコンは機雷の存在を示すだけで、その他の情報は一切提供されない。機雷の個数に関しては明かされず、機雷原が複数なのかどうか、また敷設されている機雷の種類に関しても分からない。
3.  スレ主さんは2つの別々のTFで別々のターンに機雷を敷設した。つまり2個の機雷原だ。こんどまた別のTFを派遣して機雷を敷設すると、3つ目の機雷原が出来上がることになる。もっとも、新たな機雷が敷設するまでに最初の機雷原が消失していなければだが。
4.  機雷原の大きさは影響を及ぼす。機雷の多い機雷原ほど、触雷の機会が増える。機雷の数が減少するにつれ触雷の機会も減ってゆく。ということは、機雷の数が少なすぎると、ほとんど効果を期待できないのかもしれない。
5.  未発見の機雷原がもっとも危険で、機雷原というものは触雷により発見されることが一般的だ。TFは既知の機雷原を避けて航行しようとする。
6.  触雷判定のためのサイコロは、それぞれの機雷原に対して振られる。2個の機雷原に対して運良く触雷を免れたとしても、3つめの機雷原で触雷してしまうこともある。
7.  機雷の減少率は一定で、各機雷原ごとに適用される。機雷400個からなる機雷原と、100個ずつの機雷を含んだ4つの(同じ時期に敷設された)機雷原とは、同じ数だけ減少してゆく。実際の減少数の数字は丸められているので、両者の毎日の減少数に若干のずれが生じることはある。
8. 上述したように、河川の機雷については2008年のAndrew Brownさんの回答がある。しかしその回答はWitP AEのコードが完成する前のものだった。その後、素のWitPとは違ったコードが書かれて、河川の機雷に奇妙な現象がみられるようになったという可能性もある、また河川用と海用、2つの機雷のコードがいっしょに働くことで問題が生じたのかもしれないし、単にサイの目が悪かっただけという可能性もある。

2015年2月24日火曜日

蘭印でボエラとビマを奪還


1943年1月16日、きのう増援部隊が上陸した蘭印東部のボエラにはBabarから B-25C Mitchell 32機が空襲に向かいました。爆撃による日本軍守備隊の被害は、地形が守備側に有利なジャングルとはいえdevice 1個がdsiabledになっただけで、多少の不安を憶えないでもない結果でした。しかしその後の陸戦は、素のAVが192:54だったのに対し、修正AVが286:9、オッズ比31:1と予想もしなかった快勝に終わりました。連日の爆撃ときのうの戦艦ミシシッピの砲撃によって、日本軍守備隊の士気はひどく低下してしまっていたようです。奪還したボエラには戦闘機を配置して、次ははやくフィリピン海に面した根拠地を獲得したいところですが、これまで叩き過ぎたせいでボエラの飛行場サービス施設には89、港には64のダメージが残っています。まずはこれを修理しなければなりませんが、飛行場だけなら1週間くらいで終わるでしょうか。

蘭印ではもう一つ、小スンダ列島スンバワ島のビマを海兵隊第3空挺大隊の降下により奪還しました。日本軍守備隊はいなかったので無血占領です。ここのところ日本軍はバリ島デンパサールに艦砲射撃を繰り返していて、現状では直接デンパサールからジャワ島解放を目指すのは難しそうです。やはり地道に飛行場を前進させることが必要と考えて、Waingapoeから3ヘクスのビマを狙ったわけです。第一段階は予定通りですが、この後はサプライと建設部隊を送り込んでスラバヤやマカッサルに対抗できるだけの飛行場を育て上げなければなりません。そのサプライや建設部隊を載せた輸送船団は、すでにビマの南東隣りにあるコモド島のヘクスに達しています。あしたはビマに前進して、揚陸開始の予定です。

しかし、日本側がこの輸送作戦を簡単に許してくれるかどうか。哨戒機によると、ビマの北西6ヘクスに艦種不明の4隻からなるTFが東に向かって航行中だそうです。またスラバヤには戦艦2、巡戦3、重巡2、軽巡1を含む10隻のTFの存在も報告されています。この戦艦2、巡戦3というのは割り引いて考えなければなりませんが、スラバヤからでも距離10ヘクスですから殴り込みにきても不思議はありません。さらにマカッサルかスラバヤから航空攻撃の可能性もあり、もしかすると夜のフェーズの2回分だけは揚陸させてもらえても、夜が明けてから航空機と水上戦闘艦に攻撃され、全滅ということもありえます。連合軍としてはWaingapoeからLRCAPの傘をさしかけ、また戦艦ワシントン基幹の水上戦闘TFがビマのヘクスに前進する予定ですが、スラバヤには200機以上の戦闘機がいますから、それでもかなり危険は危険。次ターンのセーブファイルが送られて来るのをお祈りしながら待つことにします。

きのうは多数機による空戦のあったラングーンですが、今日も連合軍側からsweepをしかけてみました。ラムリー島からP-40K Warhawk 13機とP-40E Warhawk 9機が出向き、戦闘機 66機(A6M2 Zero 40, Ki-44-IIa Tojo 13, Ki-44-IIc Tojo 13)の迎撃を受けました。22:66、つまり1:3の劣勢ながらP-40は頑張ってくれて、P-40 12機損失に対し、日本機11機損失というスコアでした。でも今日のsweepはこんな少数機で実施するつもりではなく、ラムリー島とPromeとから大挙しておしかけるはずだったのです。Promeの戦闘機が飛んでくれなかったのは天候の影響かなにかでしょうから仕方ないとして、sweepを指示してあったラムリー島の戦闘機隊4つのうちの2つだけが出撃してあとの2つが飛んでくれなかったのはどうにも不可解です。指揮官の積極性(aggression)の数値などが関連しているんですかね、それにしても、こういうのってほとんど経験がありません。ともあれ、不出来だった今日も不利な戦いになったというわけではないので、明日もsweepで押してみるつもりです。

中国では重慶に百式重爆(Ki-49-IIa Helen) 24機の飛行場爆撃があり、Airbase hits 6、Airbase supply hits 1、Runway hits 40の被害がありました。今日の空襲の規模は小さくお休みを取らせる日だったようです。もしかすると飛来した百式重爆はお休みの指示を出しもらしてしまったためにやって来ただけかも知れません。その後の陸戦フェーズには日本軍の砲撃があり、device 3個が破壊され、9個がdisabledになりました。重慶西の日本軍23ユニットにはまだ動きがありません。
CV Saratoga followed by Japanese Aircraft at 140,96 near Wake Island
さて本日の戦闘はこれだけでしたが、リプレイ中に気になる出来事がありました。ウエーク島の北西近海を東に向けて航行中の空母サラトガが日本機に触接されたというのです。このヘクスにはサラトガを含む空母3隻のTF、別の空母3隻のTF、水上戦闘TFの3つがいるのですが、リプレイ後に確認してみるとdetectionlevelの表示されているのはサラトガのTFだけ。しかもDL 1/1なのです。

さて、DL 1/1ということは日本側のマップのこのヘクスに連合軍のTF表示されているはずです。では、DL 1/1という状況で日本側にこれが空母TFであるということまで伝わっているのでしょうか?上述したジャワ海の日本のTFは艦種不明の4隻と表示されていますが、DL 1/1だと艦種だけでなく数も不明のTFと表示されるような気がしますがどうでしょう。このあたりはミッドウェイからウエーク島にサプライなどを輸送するTFが頻繁に航行していますから、そういったTFのひとつだと判断してくれればいいのになあ。

2015年2月23日月曜日

ラングーンで激しい空戦


WiTP AEを販売しているMatrixさんのロゴが新しくなっていました。今までとは違った、青を基調にしたすっきりしたロゴに変更したつもりなのでしょうが、私には悪の結社のマークみたいに見えます。みなさんはどうお感じでしょうか?

1943年1月15日、バリ島のデンパサールに今日もCL由良と名取による艦砲射撃があり、飛行場と港にRunway hits 6とPort hits 1の被害がありました。修理後にも残っているダメージは、飛行場サービス施設の69と港の68は変わりなく、滑走路が71から76に増加していました。心配なサプライの方の被害はなかったようです。軽巡による艦砲射撃は一回ごとの被害は小さくても、燃料と弾薬の補充に要する時間が短いという点では、戦艦・重巡より優れています。特に母港(この場合はスラバヤ)と目的地の距離が短く、連日の艦砲射撃が可能な場合には非常に有用ですね。なお、スラバヤからデンパサールへの進路上をパトロールさせている潜水艦は今日も反応してくれませんでした。

この方面ではジャワ島南方のクリスマス島に一式戦(Ki-43-Ic Oscar) 34機と九七重爆(Ki-21-IIa Sally) 30機による空襲もありました。対空砲火で九七重爆1機を撃墜しましたが、飛行場にAirbase hits 7、Airbase supply hits 5、Runway hits 25の命中弾があり、修理後にも飛行場サービス施設に14、滑走路に4のダメージが残っていました。飛行場自体のダメージはいいとして、困るのはカタリナ飛行艇(PBY-5 Catalina)に被害が及ぶことです。今日は2機を破壊され、また損傷した機体のうち6機の修理が完了せず、可動機が6機(定数12機)になってしまいました。ここのカタリナにはジャワ海を哨戒飛行して日本側の危険な策動を未然に察知する重要な役割があります。このまま叩かれ続けるのは困るので、ココス諸島から戦闘機2個飛行隊を移動させCAPを命じてみました。それを予知して、あしたはsweepだったりして。

東部蘭印ではボエラに増援部隊が上陸しました。まず上陸船団に同伴していたBB Mississippiが上陸支援射撃を実施し、守備隊のdevice 11個をdisabledにしました。ボエラの守備隊にはまともな砲がないようで、損傷した艦船はありませんでした。また上陸にともなう死傷者も思っていたよりもだいぶ少なく、device 3個が破壊され、32個がdsiabled(負傷・故障)になっただけです。意外だったのは、ボエラに対するperpをしていない(パールハーバーへのprep値100)のBase Force(そんな戦闘に役立たないユニットを敵前上陸させるなと言われそうですが、奪還後は隠密裏に揚陸させる機会がないと思ったので)が上陸にともなう損害をほとんど出さなかったことです。貨物船から砂浜に投げ出されたはずなのに、レーダー2基も貨物トラック25両も無傷で陸揚げされています。一緒に上陸したHQユニットのボエラに対するPrep値が50台になっていたので、この程度の被害で済んだのでしょうか、不思議です。

ということで、上陸にともなう混乱値や疲労値の上昇も心配していたより少なく済んだので、明日はdeliberate attackの予定です。とはいっても、もともと上陸していたのも大隊ですし、今日上陸したのも戦車大隊、工兵連隊と大兵力ではないなので、占領までには日数を要すると思います。今日は支援のためBabarからB-25C Mitchell 24機が守備隊を爆撃し、device 1個をdisabledにしました。目に見える戦果はわずかですが、守備隊の混乱値は上昇してくれたことでしょう。明日も同じように空襲を実施します。そして輸送船の方ですが、船倉にはまだサプライやMortorized Supportのdeviceなどが残っています。ただ、戦闘能力のあるdeviceととりあえず必要な量のサプライの揚陸は済んだので、揚陸を中止して避難させることにしました。明日すぐに空襲があるかどうかは不明ですが、危険に晒す必要はないので。

ボエラに危害を及ぼす可能性のあるアンボンにはクーパンから四発爆撃機 30機(B-17E Fortress 10, B-24D Liberator 20)が向かい、飛行場にAirbase hits 14、Airbase supply hits 6、Runway hits 35のダメージを与えるとともに、地上で11機の二式戦を破壊することができました。

ビルマでは連合軍がラムリー島とPromeからラングーンに中英米の戦闘機85機(P-43A-1 Lancer 12, Hurricane IIb Trop 16, Hurricane IIc Trop 27, P-40E Warhawk 15, P-40K Warhawk 15)でsweepを実施しました。ラングーンには昨日から水上戦闘艦の停泊が報告されていますが、ここに戦艦や重巡がいると、安心してラムリー島でのサプライ揚陸作業が出来ません。なんとかいなくなってほしいと思うのですが、幸いなことに昨日のラングーンの在地戦闘機数は30機台と、これまでとほぼ同じ機数でした。三十数機ならP-38やコルセアでなくても数で押せばなんとかなるだろうし、CAP任務の戦闘機が敗退すれば水上戦闘艦もラングーンから去らざるを得ないはずと考えてsweepすることにしました。ところがお相手の方もそう甘くはなく、今日のラングーン上空には戦闘機99機(A6M2 Zero 54, Ki-44-IIa Tojo 16, Ki-44-IIc Tojo 29)が待ち受けていたのでした。零戦は翔鳳戦闘機隊でした。

連合軍の飛行隊は規模が小さいので、sweep>CAPの関係があって最初は有利に戦えても、相手の数の方が多いとスクランブルして戦闘に参加する機体も多くなり、最終的には負かされてしまうことが多いものです。しかし今日は日本側の3機種がすべて高度1万フィートと同じだったためか、はたまたラングーンにレーダーが設置されておらず探知から来襲までの時間が短かったためか、有利に戦うことが出来ました。日本機 41機(零戦 22、二式戦二型甲 5、二式戦二型丙 14)の損失に対し、連合軍機は29機(ハリケーンIIc 14、P-40E 7、ハリケーンIIb 3、P-40K 3、P-43A-1 2)のスコアでした。

これだけで終われば良かったのですが、この後アキャブからカタリナ(PBY-5A Catalina) 10機がラングーンのTFの雷撃に行ってしまったのです。もともとのCAPの機数が多かったので、まだ零戦(A6M2 Zero) 28機が残っていて、カタリナは6機が撃墜され2機がOps lossに。雷撃に移れた機はありませんでした。このアキャブのカタリナ飛行艇にはずーっと前からこの雷撃の指示がしてあります。昨日飛ばなかったのは指揮官がラングーンのCAPを警戒してのことだったのでしょう。今日もラングーンの戦闘機の数が三十数機と少ないままだったら雷撃が成功していたかも知れません。残念です。

きのうToungooに前進した連合軍部隊はDeliberate attackを実施しました。連合軍の素のAVは422で泰国軍主体の守備隊は244。守備隊には地形と防御施設のプラス、(相手より)準備不足と経験不足のマイナス修正があり、修正AVは152:247。オッズ比1:2は第一戦なのでやむを得ないところですが、防御施設を破壊できず規模が3のままになってしまったのは誤算です。ただ死傷者数は守備隊のdevice 8個破壊・56個disabledに対し、連合軍は1個破壊・30個disabledと、守備隊の被害の方が多くなっています。戦車大隊・機械化旅団・戦車駆逐大隊・インド軍旅団からなる連合軍には戦車がそれなりの数含まれていたのに対し、泰国軍師団はまともな対戦車兵器をもっていないためにこうなったのかと思われます。あしたももう一押ししたいところですが、今日の戦闘で混乱値が20台になってしまているので、1~2日休養してから攻撃再開としたいと思います。

中国では重慶に一式戦(Ki-43-Ic Oscar) 27機と双発爆撃機 219機(Ki-21-IIa Sally 130, Ki-49-IIa Helen 89)が飛来し、飛行場にAirbase supply hits 1、Runway hits 32の被害がありました。また日本軍は今日も砲撃を実施し、空襲ともあわせて守備隊のdevice 3個が破壊され110個がdisabledになりました。重慶西のヘクスにはまだ23ユニットいるので本格的な陸戦の再開はまだ先のようです。

2015年2月19日木曜日

マカッサルでカタリナ7機を失う


1943年1月15日、ボルネオ島ブルネイの沖でSS Greenlingが日本のタンカー船団を発見し、TK巨港丸(1120トン、VP 3)を雷撃しました。命中した魚雷は無事に爆発し、すぐに積み荷の原油が燃え始めて、コンバットアニメ終了後まもなく沈没音が流れました。巨港というのはパレンバンのことだそうですが、名前に似合わず小さな船です。でもタンカーはタンカーですから、撃沈できて満足です。

蘭印ではバリ島のデンパサールに3回目の艦砲射撃がありました。やって来たのは軽巡の由良と名取の2隻。命中弾はAirbase hits 1、Runway hits 1だけだったので、飛行場サービス施設に69、滑走路に71、港に68と、前日よりサービス施設のダメージが1増えただけで済みました。また心配なサプライの被害もほとんどありませんでした。前2回は戦艦・重巡を含めた陣容での艦砲射撃だったのに、今回が軽巡2隻なのはなぜだったんでしょう。スラバヤには①空母4戦艦2重巡2含む10隻、②水上機母艦3含む5隻、③タンカー3、哨戒艇2含む6隻、合計3つのTFの存在が報告されています。戦艦と重巡は空母の護衛なのだとしても、今は港にいるんですから艦砲射撃に出張させてもいいんじゃないかと感じます。前2回の被害に懲りた連合軍側が機雷を敷設したりなどの対策をとったりしていないか警戒してのことでしょうか。たしかにスラバヤの東とデンパサールのヘクスで潜水艦にパトロールさせる対策を講じてみましたが、今日は奏功しませんでした。

ジャワ島の南のクリスマス島に久しぶりに空襲がありました。一式戦(Ki-43-Ic Oscar) 35機の護衛で飛来した九七重爆(Ki-21-IIa Sally) 31機は港を爆撃し、Port hits 2、Port fuel hits 1 の命中弾がありました。港を狙って来たのは、disbandしている艦船を示すイカリのアイコンが見えたからだろうと思います。でも、クリスマス島にいるのはそんなに立派な船ではなく、機雷原のお世話をするACM一隻だけです。もしかすると明日以降も同じような空襲があるかもしれず、ACMが沈没した時のために、ココス諸島からACMの増援1隻を派遣することにしました。

マカッサルにAP(兵員輸送艦)が寄港していることを先日のエントリーでも触れましたが、今日も引き続き停泊していました。やはり守備隊を増強するために増援部隊を上陸させているのでしょうか。マカッサルの飛行場にはまだかなりダメージが残っていて、飛行機が配置されてはいません。ということはこのAPを守るCAPの傘が手薄なのではと考え、クーパンにいるカタリナ飛行艇(PBY-5 Catalina) 2飛行隊のうちの片方に雷撃を指示してみました。午後になって9機が雷撃に飛んでくれたのですが、戦闘機  33機(A6M2 Zero 14, A6M5b Zero 13, Ki-43-IIa Oscar 6)に迎撃されてしまいました。コンバットリポートによると、迎撃したのは大湊空、隼鷹戦闘機隊、203空とのことです。スラバヤにいる空母TFの搭載機が戦闘機0、爆撃機0、その他4と報告されているので、空母の戦闘機をすべてスラバヤに移動させLRCAPさせる、い号作戦だか、ろ号作戦だかを発動したのではと想像します。また前日のTarckerの飛行機損失報告で零戦52型3機がOps lossになっていたことに触れましたが、きっとこのLRCAPによるOps lossだったのでしょう。

普通に考えれば、連合軍の空襲を受ける可能性のあるところにCAPなしで輸送船を派遣したりはしないはずですよね。護衛なしでカタリナを向かわせたのは愚策でした。無謀な作戦のせいで9機中7機が撃墜され、雷撃できた機体は1機もありません。もともとP-38のsweepと四発爆撃機による飛行場爆撃と組み合わせてこのカタリナによる雷撃を実施するつもりだったのですが、後述する理由で、P-38と四発爆撃機はアンボンに行かせたのです。カタリナへの攻撃指示は中止しておくべきだったと反省しています。

東部蘭印ではクーパンとBabarからアンボンにP-38 46機(P-38E Lightning 21, P-38F Lightning 25)のsweepと四発爆撃機 54機(B-17E Fortress 25, B-17F Fortress 9, B-24D Liberator 20)による飛行場爆撃を実施しました。前日、報告されていたアンボンの戦闘機は二式戦だったようで、今日は二式戦(Ki-44-IIa Tojo) 42機の迎撃を受けました。sweeperが先行して迎撃戦闘機を蹴散らし、その後粛々と四発爆撃機が飛行場を叩くというのが望ましい展開ですが、今日の空襲はP-38F 22機のsweep、爆撃機3波、P-38 24機のsweepと進行してしまいました。爆撃機の到着前にsweepできたP-38の数が少なかったためP-38F 9機(被撃墜 4、Ops loss 5)を失い、また四発爆撃機到着時にも二式戦が28機も残っていたのでB-17E 3機(被撃墜 3)、B-17F 2機(被撃墜 1、Ops loss 1)を失うことになってしまいました。二式戦の方は損失機 7機(被撃墜 5、Ops loss 1)ですから大敗です。ただ、爆撃の方はAirbase hits 26、Airbase supply hits 9、Runway hits 59に加えて地上で二式戦を5機破壊できたので、まあまあの戦果でした。

当初予定していたマカッサル空襲ではなくアンボンへP-38と四発爆撃機を向かわせたのは、ボエラ攻略の増援部隊が明日上陸の予定だからです。上陸船団はすでにボエラの南東のヘクスに達していますが、日本側の哨戒機の機影を目にすることはなく、おそらく発見されていないのだと思われます。ボエラに増援を送るにあたって心配だったのは、フィリピン海で時々目撃される日本の空母でした。スラバヤにいる空母がそれだとすると、少なくとも明日一日は安心して上陸に専念できそうです。

中国ではいつも通り、重慶に一式戦(Ki-43-Ic Oscar) 27機の護衛で双発爆撃機 254機(Ki-21-IIa Sally 148, Ki-49-IIa Helen 106)が飛来し、飛行場にAirbase hits 1、Airbase supply hits 2、Runway hits 32の被害が出ました。今日は多数の百式重爆の姿が目撃され、南方に転用されたわけではないことが確認できました。そして、今日は日本軍地上部隊による砲撃もありました。重慶西のヘクスにはまだ22ユニットもいるのですが、砲兵を遊ばせない方針をとることにしたようです。この砲撃と先ほどの空襲との合計で、守備隊のdevice 9個が破壊され、131個がdsiabledになりました。このうち砲撃による被害はそれぞれ5個と7個に過ぎませんが、砲撃すれば相手の応射をさそうことができ、応射させればそれだけサプライを消費させることが出来ますから、日本側のサプライの補給が充分なのであれば、砲撃を続けることが上策だと思います。

ビルマでは連合軍がToungooで砲撃を実施しました。戦果は守備隊のdevice 2個をdisabledにしただけですが、日本側が泰国軍第3師団の他には道路建設中隊3個だけで素のAV243ということが判明したのが収穫です。連合軍側も素のAVは416しかないのですが、海兵隊第2戦車大隊、第268機械化旅団といった戦車をもった部隊が主力なので、あしたはdeliberate attackを仕掛けてみる予定です。

ビルマにはもうひとつニュースがあります。ラングーンに重巡3、軽巡2、掃海艇1、貨物輸送艦1を含む10隻のTFが停泊しているのが目撃されたのです。包囲下にあり陸路でのサプライ補給が困難となっているラングーンにサプライを海上輸送して来たのでしょうか?まあ、ここに輸送船を派遣するとしたら、しっかりした水上戦闘艦を護衛に同行させたくなる気持ちは充分に理解できます。ただ、連合軍側から見ると、ラムリー島からわずか距離10ヘクスのラングーンに物騒な軍艦がこんなんい集結していると、サプライ揚陸作業中の貨物船が非常に心配です。護衛には掃海艇や哨戒艇くらいしかついていませんから、巡洋艦に殴り込まれたら大虐殺間違いなし。停泊している4つのTFすべてに揚陸作業中止と、カルカッタへの避難を命じました。でも、追撃されたら逃げ切れなさそうではあります。

2015年2月18日水曜日

爆雷ニアミスで表示されるアステリスクの意味


対潜艦艇が爆雷やヘッジホッグで潜水艦を攻撃し、ニアミスになった際に表示される文に付されているアステリスク。だいぶ以前に読んだスレでは、このアステリスクの数と潜水艦に与えたダメージとが関連しているといわれていたように記憶しています。でも先日読んだ Depth Charge Damage Questionというスレ には、実はそうではないんだという情報が披露されていたので紹介します。

爆雷が潜水艦にどのくらいのダメージを与えているのか分からず、困っている。例えば、near miss rattles sub ****のアステリスクは何を意味しているの?ダメージの程度?アステリスクのつかないnear missでもダメージは与えているの?日本の複殻式の潜水艦のように、ダメージを受け止める能力の高い潜水艦があるように感じるけど、どうだろう。また、このゲームで爆雷によるダメージがどんな風な仕組みになっているのか、みんなはどう思う?

そう、与えたダメージの程度を示していて、必ずとはいえないがたいていはSysダメージになる。命中とはいえ深刻なダメージをもたらすことのほとんどない至近弾で、アステリスクの数は与えたダメージの程度を表している。とはいってもダメージの範囲を示唆してくれるだけで、正確なところは分からない。実際のところ"hit"と表示されなければ敵潜を撃沈することはできないだろう。個人的には、小さな呂号は"hit"1発で50%撃沈、伊号なら"hit"2発で50%は撃沈できる印象を持っている。連合軍の潜水艦(訳注:アメリカの艦隊型潜水艦を想定している模様)は2発の"hit"で沈むことはないが、3発だといっちゃう。しかし*** のついた文が表示される時には撃沈に至ってはいない。

“hit"の表示がなかったり "penetrating"のhitなしで敵潜を撃沈したことがないという点については私も同じだ。しかしアステリスクの数に意味があるかという点については、そうは思わない。以前、Symonさん(Devチームの一員、以前のハンドルネームはJWE)がそれに触れていたレスがあったはずが、そいつを今みつけられないでいる。2011年のスレにそのレスへの言及があるのをみつけたし、ほかにもいろいろな言葉で検索してみたがみつけることができない。彼がハンドルネームをJWEからSymonに変更した件に付随して、古いレスが整理されてしまったのではないかと思う。
でも、そういった文は、文例集からランダムに選択された内容とランダムな数のアステリスクが表示されていて、その主な目的は複数の文が続けて表示される際にも別々の文として区別してもらうためだとと彼が言っていたのを憶えている。また、penetratingではない爆雷、言い換えるとpenetrating以外の内容が表示された爆雷の爆発では、程度はランダムだがSysダメージが生じるものと私は思っている。それも少しだけ。そのランダムなSysダメージとアステリスクの数が関連しているとも感じない。これに関連したレスを見つけ出してくれたら、おしえてほしい。30分以上も探したけどみつからなかったので。


このゲームの開発者がアステリスクについて言及したのは2006年のことで、素のWitPのフォーラムの このスレ でMike Woodさんからだった。素のWitPへのMike Woodさんのコメント (訳注:「たしかに、Garyさんの昔のゲームから引き継いだものだ。私がアステリスクを表示させるようにしたのは、何かが起きていることをプレイヤーに知らせるためだ。ある飛行機に弾丸が命中する→文が表示される→別の飛行機に弾丸が命中する→同じ文が表示されるというのでは、2番目の機体に弾丸が命中したことにプレイヤーは気付くことができない。文末にアステリスクを付け加えることで、2番目の機体への弾丸の命中にプレイヤーが気付くことができる」というもの) を、Terminusさんのコメント(訳注:「DOSの頃のCarrier StrikeとPacific Warから引き継いだもので、それらのゲームでアステリスクの数は爆発の大きさ示していた」というもの)より優先すべき理由は、Mike Woodさんが実際にコードを書いた人でパッチをつくったりバグ取りに従事していたからだ。爆雷攻撃に関するアステリスクの意味がその後も変更されていないという点に関して、私は確信している。
WitP AEのフォーラムの方にも、この問題について議論したスレがたくさんある。しかし、残念ながらどのスレにもDevの参加がなかったことに注目してほしい。そういったスレでは相互に矛盾する発言がなされているが、Devチームの参加がないのだから、そういったスレへのレスは信頼に価しない。
Symonさんの発言は2014年なかばのもので、 このスレ の#57のレスだ。防御施設建設のすれに巧妙に隠されていた。表示される文の意味をみんなが深く読みこみ過ぎていると言っている。
このゲームのグラフィックで表示される文は、事前に準備してある文例集の中からランダムに選ばれたものが表示されているのだということを理解しておいてほしい。文の内容は必ずしも状況を反映してはいない。また、対艦攻撃と空戦が別々のアルゴリズムで処理されているように、対潜攻撃と対艦攻撃も処理するアルゴリズムが別であることを知っておいてほしい。対潜攻撃アルゴリズム(複数ある)が命中と判定しても、必ずしも物理的な命中を意味するわけではない。じゃ何なのかというと、アルゴリズムがダメージのサブルーチンをコールする閾値(多くの要因により変化する)に達したということだ。ダメージのサブルーチンをコールできれば命中したことになるが、命中にもいろいろある。ダメージ分布曲線のどの辺りに相当するのか、ダメージのサブルーチンの出番だ。分布曲線の低い方だと敵潜を揺するだけだが、もう少し近づくとバルブが飛んで乗組員は忙しくなり、さらに近づくと浸水が始まり、もっと近いとお祈りが始まる。こういったことはすべてダメージのサブルーチンが表示する。爆弾にしろ何にしろ、充分に近くで爆発すれば、直撃ではなくとも命中と表示されるものだ。このゲームでは、事前に準備された文例のうちのどれかが表示されるのを見ているだけ。表示された文について議論するなんてことは、しっぽの先っぽにいるノミがイヌを揺らそうとするようなものだ。
コードをチェックしてみた。こういった文は雰囲気作りのためのものだ。rattle揺さぶられたという語は、表示される可能性のある10種類の文例の中から選ばれたものだ。素のWitPではもっと意味のあるものだったのかもしれないが、WitP AEではランダムに選択されているだけだ。海戦関係のコードはDon Bowenが担当していたが、私がWitP AEのプロジェクトに参加する前に彼がこの辺をいじったのではないかと思う。

素のWitPの雷撃・爆雷攻撃モデルより、現行のモデルの方がいいのは確かだ。

1940年代の早い頃までには、アメリカは耐圧殻の技術に関して日本に先行していた。アメリカの潜水艦はより深くまで潜ることができ、その結果、日本の潜水艦よりも多くのダメージを受けても生き残ることが出来た。ある下院議員が報道機関に、日本はアメリカの潜水艦の最大安全潜航深度(訳注:operative depthの日本語訳はこれでいいでしょうか)を日本の潜水艦と同程度だと考え、爆雷の深度を浅く設定しているが、本当はより深く潜航できるんだと話すまで、日本のASWは冴えなかった。日本がこれに気付くまで、深く潜航して攻撃から密かに抜け出すのがアメリカの潜水艦にとっての常套手段だった。日本の爆雷の最大設定深度よりも深いところにまで素早く潜航することができれば、多くの場合、無傷での脱出につながった。

最大安全潜航深度は船殻の耐久度の信頼できる指標にはならないと思う。もっといい(というか、不確実性が少ない)指標は圧壊深度だ。例えばガトーi級の最大安全潜航深度は95mで、安全係数を1.5とすると圧壊深度は142mになる。耐久度の劣るイタリアの潜水艦の最大安全潜航深度は80mだったが、安全係数は3、つまり圧壊深度は240mだった。日本の潜水艦の圧壊深度は知らないが、常識的に考えて1.5以下だったとは思えない。海大7型の最大安全潜航深度が80mで安全係数が1.5だったとすると圧壊深度は120mとなる。142mとは20m、2気圧分の差がある。

日本の潜水艦の圧壊深度に関する知識はないが、総じて日本は他の国よりも安全域を狭くとる傾向にあったことはたしかだ。 Combined Fleetのサイト には最大深度(訳注:Maximum Depthの日本語訳はこれでいいでしょうか)しか載せられていないが、これが圧壊深度なのかどうか。いずれにせよC級潜水艦(訳注:第一次大戦前に建造されたアメリカの潜水艦)の最大深度は100m。海大型は75~80mだ。

たしかに、もっと情報が必要だ。 最大安全潜航深度と圧壊深度が20~30mしか違わないというのは本当らしくはない。私たちが話題にしているのは全長100mほどの潜水艦だから、ふつうに動くだけですぐ艦首か艦尾が圧壊深度に達してしまう。

連合軍の潜水艦を爆雷の直撃なしで沈めたことがある。そのかわり15回くらいはニアミスがあって、そのたびに浸水した旨表示された。その後、浮上したからガツンと顔面におみまいしてやった。

ということでした。最後の方はスレのテーマと離れていってしまいましたが、要するに、対潜攻撃の際のアステリスクの数と潜水艦に与えたダメージが関連していないことがよく分かりました。でもそうだとすると、空戦で命中弾を与えた時の文に付されているアステリスクの数も、敵機に与えたダメージと関連していないと言うことなのでしょうか。こちらも気になりますが、引用文中にあるようにやはり関連していないのでしょうね。

2015年2月17日火曜日

豪州西で潜水艦1隻撃沈


1943年1月13日、重慶にはいつもの通り、一式戦(Ki-43-Ic Oscar) 27機と双発爆撃機 240機(Ki-21-Ic Sally 41, Ki-21-IIa Sally 198, Ki-49-IIa Helen 1)による空襲がありました。被害はというと飛行場にAirbase hits 3、Airbase supply hits 2、Runway hits 25があり、守備隊のdevice 67個がdisabledになりました。飛来した爆撃機の数は前日より50機近く多くなっているのですが、百式重爆はやはり1機だけ。なぜなんでしょう。

ビルマではPromeから英中の戦闘機 31機(Hurricane IIb Trop 12, Hurricane IIc Trop 10, P-43A-1 Lancer 9)がToungooをsweepしましたが、日本の戦闘機の姿はありませんでした。マグエからのLRCAPだと距離4ヘクスありますから、疲労がたまって2日続けるのは困難なのだと思われます。北上していた連合軍地上部隊はToungooに到着しました。明日は砲撃してみるつもりです。ラングーン北郊で勝利しラングーンに戻った日本軍にその後、動きは見られません。連合軍側からすると、北上してPromeを狙われたり、中部平原の部隊と合流されるのが心配ですが、日本側からみるとまったく違ったように見えるのでしょうか。このままだと、中部平原とラングーンの日本軍部隊を各個撃破できるかもしれず、連合軍にとってはありがたいことではあります。

オーストラリア西岸沖は、パースからダーウィンやチモール島などにサプライを輸送するTFにより交通量が多くなっています。しばらく姿の見えなかったこの海域の日本の潜水艦ですが、今日は2隻に遭遇しました。1隻目はPort Hedlandとチモール島クーパンを結ぶ航路上をパトロールしていたASW TFの発見した伊123潜(1140、VP 6)。オーストラリア海軍のDD Nizamが爆雷を2発直撃させ、伊123潜は浮上を余儀なくされました。伊123は苦し紛れに魚雷を2隻発射しましたが、駆逐艦には命中せず、多数の4.7インチ砲弾を浴びて沈没してしまいました。その後、クーパンからダーウィンに向かう輸送船団が伊171潜に遭遇しました。護衛のAM Wollongongが爆雷を1発直撃させ、ニアミスによる浸水被害も3回ほど報告されました。それなりのダメージを与えたとは思いますが、こちらは撃沈には至りませんでした。

今日の戦闘はこれだけでしたが、あちこちで日本側に気になる動きがあります。蘭印ではマカッサルにAP(兵員輸送艦)3隻を含むTFが寄港しています。12月29日にマカッサルへの空襲を成功させてから、しばらくマカッサルに入港するTFはありませんでした。サプライの備蓄が乏しくなって、それを補給するためのコンボイなのかもしれませんが、APという艦種の識別が本当に正しいのだとすると、守備隊を増強しているのかもしれません。マカッサルはボルネオへの関門ですから、まさか撤収させているということはないでしょうね。

メナドにもCM(掃海艇)1隻を含む3隻のTFが寄港しています。CMは護衛で、残り2隻は商船なのだと思います。SIGINTによると、1942年3月12日の失陥以来、メナドに日本軍守備隊の存在は確認されていません。これまでは無防備だったが、連合軍のバンダ海が北上してくる可能性を考え、あらためて守備隊を置くことにしたのかとも思われます。

そして、今日はアンボンに戦闘機35機の存在が報告されています。アンボン飛行場には数日おきに爆撃を加え、偵察機によると今日のairfield damageは85%。何らか積極的な作戦行動を起こすには、ちょっと厳しいダメージだと思われます。ところで、Trackerで今日の飛行機の損失数をみてみると、零戦52型(A6M5b) 3機がOps lossになっていました。今日の空戦は上述した通りで、零戦がダメージを受けるような戦闘はありません。この3機は、零戦 52型がフェリーの経由地としてアンボンに着陸してみたが、飛行場の整備不良が著しく3機が回復不能なほど損傷してしまったということなのかとも思われます。それなら明日も35機のうちの何機かは修理未了で残っているでしょうから、叩いてみようと思います。

しばらく目立った戦闘がなかったため東部ニューギニアの状況にふれる機会がありませんでしたが、いまはこんな感じです。1942年12月16日にサラモアを奪還して以来、ながらく休養させていた連合軍部隊は現在ワウに向け行軍中で、あと2週間くらいで到着する予定です。このニューギニアの連合軍への補給を以前はTerapoにFasttransport TFで行っていましたが、このところ日本側がsweepなどで妨害することが無くなり、Terapoで貨物船がゆっくりサプライを荷揚げできるようになりました。日本側もラエやロングアイランドに時々輸送船団らしきTFを派遣していますが、ラエとロングアイランドには合計で100機ほどの戦闘機がいるので、今のところ連合軍側から積極的に邪魔するようなこともしていません。蘭印と比較して、東部ニューギニアの重要性はかなり低いと評価しているので、こんなところで戦って戦闘機を失うのはもったいないと感じるからです。

今日、アイタペにAP1隻PB1隻のTFが寄港したことが報告されました。SIGINTによるとアイタペには独立工兵第3・第21聯隊と船舶工兵第4聯隊がいるようですが、こんな辺鄙なところに配置するにはもったいないような陣容だと感じますがどうでしょう。サラモアを出発した連合軍部隊は→ ワウ→ ラエと順に攻略し、可能ならニューギニア北岸を西進させたいと思ってはいます。実際、史実の連合軍もこのルートをたどったわけですが、今回のプレイとはだいぶ意味合いが違います。マッカーサーはフィリピンを目指すためにニューギニア北側を西進したのに対し、このプレイの連合軍はすでに蘭印に足場を築いていますから、ニューギニア北側のアイタペにしてもホーランディアにしてもサルミにしても、攻略する必要を感じません。サラモアまで来たから行けるところまで行こうかという程度のものに過ぎないのです。そういう意味でアイタペは日本側が重視すべき根拠地ではなく、サプライを送るTFより、守備隊を転進させるためのTFを送るべきなのではと感じます。守備隊を増強しているのだとしたら、連合軍としては放置しておくだけですね。

2015年2月16日月曜日

ビルマToungoo上空に二式戦のCAPトラップ


1943年1月12日、ビルマのPromeにマグエの二式戦 73機(Ki-44-IIa Tojo 38, Ki-44-IIc Tojo 35)がsweepにやってきました。Promeに戦闘機が配置されていることに気付いてsweepしにきたのだと思うのですが、おあいにくさま、CAPを上げてはおかなかったので手ぶらでお帰りになりました。ちょうど1月9日のKathaへのsweepと同じですね。貨物船がサプライの揚陸を続けているラムリー島にも戦闘機を配置しCAPを指示してあるので、sweepならこっちに来ればいいのにと感じます。

連合軍がPromeに戦闘機を配置したのは、 2ヘクス東のToungoo空襲が目的でした。Promeから
ハリケーン 24機(Hurricane IIb Trop 12, Hurricane IIc Trop 12)がsweepし、その後PromeからのP-43A-1 Lancer 12機の護衛で、PromeとインドのSilcharとディマプールから双発爆撃機 50機(Hudson IIIa 19, Blenheim IV 12, Bolingbroke IV 9, B-25C Mitchell 5, B-26 Marauder 5)と四発爆撃機 25機(Liberator II 6, B-17E Fortress 19)がToungooの守備隊を爆撃する計画でした。護衛戦闘機の数が12機と少ないのは、まさかToungooにCAPはいないだろうと予想してのことですし、ハリケーンのsweepも念のためといった意味しか込めてはいませんでした。

ところが、驚いたことにCAPがいたんですね。二式戦(Ki-44-IIc Tojo)がわずか26機、それもおそらくマグエからのLRCAPという悪条件のもとでの迎撃だったのですが、連合軍側にも爆撃機に先行してくれたsweeperが10機(残りは爆撃が終了して二式戦もいなくなってからのsweep)だけだったことや、爆撃機2波のうち護衛戦闘機の同行したのが片方だけだったという問題が出現して、大いに苦しめられました。連合軍の損害はHudson IIIa 6機(被撃墜 5, Ops loss 1)、 Hurricane IIc Trop 5機(被撃墜 5)、 B-25C Mitchell 2機(被撃墜 2)、P-43A-1 Lancer 1機(被撃墜 1)、Blenheim IV 1機(被撃墜 1)、 Bolingbroke IV 1機(被撃墜 1)と合計で16機を失ったのに対し日本側は二式戦 3機(被撃墜 3)のみで、またToungooの守備隊の被害もdevice 1個がdisabled(負傷・故障)になっただけでした。爆撃機 75機が出撃してdevice 1個disabledの戦果とは情けない限りです。せめて混乱値・疲労値が上昇してくれているといいのですが。

Toungooには守備隊が3~4ユニットいます。前回の空襲でも今日の爆撃でも、コンバットリポートに名前の載せられているのは泰国軍第3師団だけなので、他の2~3ユニットは飛行場部隊などの小さなユニットなのでしょう。主力の泰国軍師団も精強とはいえませんから、なんとかTougooを攻略できないかと考え英連邦軍3部隊を北上させ、あしたぐらいにToungooに到着する予定です。それにあわせて、明日・明後日とToungoo守備隊への爆撃を実施したいと思っていたのですが、今日の空戦の様子をみては中止せざるを得ません

中国では一式戦(Ki-43-Ic Oscar) 27機の護衛で、双発爆撃機 193機(Ki-21-Ic Sally 33, Ki-21-IIa Sally 159, Ki-49-IIa Helen 1)による定例の重慶爆撃がありました。被害は飛行場にAirbase hits 1、Runway hits 13と、守備隊のdevice 1個破壊・92個disabledというものでした。被害状況はとりたてていうほどのものではありませんが、気になるのはやはり百式重爆(Ki-49-IIa Helen)の数が少ないことで、今日は漢口方向からやって来た1機だけでした。ビルマ方面に移動して、CAPを上げていないPromeあたりを空襲されると困ります。

蘭印ではWaingapoeのB-25C Mitchell 24機がケンダリーの飛行場を爆撃し、Airbase hits 2、
Airbase supply hits 1、Runway hits 22のダメージを与え、また零戦3機、九七大艇2機、二式戦1機を地上で破壊することが出来ました。ケンダリーの飛行場ではこれまでにも度々爆撃で破壊していますが、まだ残っているとは驚きです。


マーシャル諸島のルオットの北西でSS S-23がコンボイを発見し、xAKL Tenposan Maru(1650トン、VP 3)を撃沈しました。東に向けて航行しているとの報告なので、サプライかなにか積んでいたことと思われます。空荷の船の撃沈より、やはりうれしく感じます。

2015年2月15日日曜日

日本空母、姿を消す


1943年1月11日、固唾を呑んで見守っていたフィリピン海の日本の空母ですが、いなくなってしまいました。2ターン続けて目撃することができ、南下していることが確認されていたので、てっきりなにか具体的な行動を起こすものだとばかり思い込んでいて、びっくりしています。

これまでにフィリピン海やニューギニア島北西に日本の空母が出没した理由をあらためて考えてみて、きっとボエラやアンボンへの上陸の牽制が目的なのだろうことに思い至りました。昨年の12月13日に海兵隊第2強襲大隊を上陸させて以来、連合軍側がボエラに空襲以外何もしないので、日本側としても不気味に感じているのかも知れませんし、いつ増援部隊を上陸させられてもおかしくないと思っていることでしょう。でも連合軍側が上陸船団を送るとしたら、バンダ海の北側の島々にまでCAPの傘を差し伸べることの出来る飛行場がないので、空襲覚悟で向かわせなければなりません。日本側は空母をボエラから7ヘクス以内にまで接近させれば雷撃が可能ですから、これまでみかけた位置に空母がうろうろしていてもおかしくはないわけです。

あの日から準備を始めた戦車大隊や戦闘工兵連隊のprep値が52~78になってきているので、そろそろ上陸を考える時期になっています。言い訳にはなりますが、このところプレイ間隔がかなり開き気味だったこともあり、しっかり計画を建てて上陸の準備をするという緻密なプレイはまったくできていませんでした。そんな訳でダーウィンの近場にAP(兵員輸送艦)はなく(APAに改装が可能なので温存しているためもあります)、AK(貨物輸送艦)もわずかな数だけ。急いで上陸作戦をとなるとxAKやxAPをつかうことになりますが、うまくゆくでしょうか。xAK(ふつうの貨物船)やxAP(ふつうの客船)で構成された上陸船団だと1ターンで上陸させるにはかなり多数の船を用意しないと無理です。常識的な数でゆくとすると上陸に複数ターンを要しますから、日本軍に気づかれないよう接近して1ターンだけ上陸行動をとり、空母の接近に気づいたら途中で中断して戻る、というのを繰り返す感じになりますね。日本空母の接近の早期警戒にバチャン島のカタリナはかなり役立ってくれるものと信じて準備を始めましょう。

今日の戦闘は、ペリリュー島南でSS SeadragonがASW TFのPB Saiko Maruに発見されやり過ごしたもの、それに中国の重慶と温州への空襲のみでした。重慶へは一式戦(Ki-43-Ic Oscar) 27機の護衛で双発爆撃機 245機(Ki-21-Ic Sally 41, Ki-21-IIa Sally 200, Ki-49-IIa Helen 4)が飛来し、飛行場にAirbase hits 7、Airbase supply hits 3、Runway hits 20と守備隊にdevice 5個破壊、92個disabledの被害がありました。重慶西の日本軍部隊はさらに25ユニットにまで増加しています。ーチン化しているのであまりふれていませんが、重慶への空襲と同じく温州にも毎日のように空襲があります。今日は九七重爆(Ki-21-Ic Sally9 25機により飛行場にAirbase hits 2、Airbase supply hits 1、Runway hits 26の被害がありました。温州は飛行場を叩くのが目的なので、毎日ほぼこんな感じにいらっしゃいます。

2015年2月14日土曜日

日本の空母がフィリピン海を南下


1943年1月10日、パールハーバーからウエーク島にAviation supportの部隊を運ぶFasttransport TFが伊23潜(2200トン、VP 2)を発見しました。このTFは5隻のAPDで構成されていましたが、そのなかの1隻、APD Colhounが爆雷で攻撃して至近弾2と直撃2。はやばやと沈没艦船リストに名前が載せられていましたが、圧壊音は聴取されず、コンバットリポートにもheavy damageとあるだけです。でも大破は間違いないでしょうし、ここからマーシャル諸島まではかなり距離がありますから、帰港する途中で沈没することになるだろうと思います。

この辺はウエーク島にサプライを送るコンボイの通過する海域ですが、raiderに襲撃されるおそれもあると考えて、貨物船1~2隻の小規模なTFにしています。そのせいでわりあいと交通量が多くなっているのですが、日本側はそのコンボイを探知するために零式小型水偵搭載潜水艦でパトロールさせているのでしょうか?それとも、アメリカの空母がこの海域に出現しないかどうかみはっているんでしょうか?いずれにせよこのところこの海域では、貴重なはずの水偵搭載潜水艦の沈没が続いているので、日本側にとって憂慮すべき事態なのではと思います。

中国では重慶に一式戦(Ki-43-Ic Oscar) 27機の護衛で双発爆撃機 256機(Ki-21-Ic Sally 43, Ki-21-IIa Sally 205, Ki-49-IIa Helen 8)が飛来し、飛行場にAirbase hits 1、Airbase supply hits 1、Runway hits 4と、守備隊にdevice 2個破壊・93個disabeldの被害がありました。昨日と同じく今日も百式重爆は8機と少なめだったことが気になります。また重慶にいた日本軍はやはり休養のために移動しているようで、重慶西ヘクスの部隊数が4から19に増加しています。

今日いろいろとあったのは蘭印です。まず夜のフェーズで戦艦山城・陸奥、重巡古鷹・三隈、軽巡多摩・球磨がバリ島デンパサールを艦砲射撃して行きました。被害の方は、Airbase hits 13、Airbase supply hits 7、Runway hits 30、Port hits 19と守備隊のdevice 12個破壊・43個disabledというものです。前回1月8日の艦砲射撃は戦艦3隻・重巡2隻・軽巡2隻によるもので、今日よりも戦艦扶桑1隻分多かったのですが飛行場の被害も守備隊の被害もそれほどではありませんでした。それに対して、今日の被害は甚大で、特に3264トンあったサプライがすべて吹っ飛ばされてしまったことがショックです。その後の空輸フェーズにWaingapoeからカタリナが55トンのサプライを空輸してくれましたが、この感じだと逆上陸があればひとたまりもありません。昨年11月4日にデンパサールを奪還した頃はこういった艦砲射撃をかなり心配したのですが、その後、ずっと音無しだったので楽観的になっていました。prepのない状態で逆上陸すると、上陸した部隊の混乱値が大きくなり充分に戦えません。この2ヶ月間で充分にprep値が上昇したので、艦砲射撃で叩いて逆上陸という計画なのかなと思うのですが、もしそうだとしても撃退する術がありません。やはりWaingapoeとデンパサールの間にもう一つ連合軍側の飛行場を用意しておくべきでした。

連合軍はマカッサルの空襲を実施しました。チモール島クーパンからまずP-38F Lightning 18機がsweepしましたが、今日はCAPなし。その後、クーパンからの四発爆撃機 30機(B-17E Fortress 7, B-24D Liberator 23)とWaingapoeからのB-25C Mitchell 21機が飛行場を爆撃し、Airbase hits 9、Airbase supply hits 2、Runway hits 18と二式戦5機を地上で破壊することが出来ました。

蘭印で気になるのは前日フィリピン海でみかけた日本の空母ですが、あれから8ヘクスほど南下していました。しかも前日は1つのTFしか確認できなかったのに、今日は①空母2戦艦3重巡2タンカー1を含む10隻(戦闘機101、爆撃機174、その他20)、②戦艦2重巡1水母3を含む8隻、③ 艦種不明3隻の3つが南西に向け航行中と報告されています。前2者は空母TFとそれをエスコートする水上戦闘TF(水母3隻は不自然ですし、搭載機も表示されていないので、本当は巡洋艦なのだろうと思います)でしょうが、あともうひとつの艦種不明3隻はASW TFかそれとも上陸船団か。昨日、連合軍の哨戒機に目撃されたことを承知の上で南下して来ているわけですから、確固たる決意をもって目標に向かって前進しているのだと思いますが、その目標の見当がつきません。一体何が目的だと思いますか?

実は、きのう、サプライを搭載したFasttransport TFが一つボエラの北東と東のヘクスに達していました。バチャン島へAPDでサプライを補給しようかと思っていたのと、日本側の哨戒圈がどの辺まで広がっているのかを知るためと、2つが目的でした。ボエラの北東のヘクスに達していたTFは哨戒機に発見されましたが、ボエラの東側のヘクスにいたTFはみつからず、哨戒機の飛行する範囲を知る目的は達することが出来ました。しかしもう一つの目的、バチャン島へのサプライの輸送は断念しました。空母がフィリピン海に出現したその時に、北上させるのはさすがに無謀ですよね。仕方がないので、サプライが不足しているわけでもないボエラにサプライを陸揚げし、そのままダーウィンに向かわせました。日本の空母が南下してきたことを考えると、これで正解でした。

2015年2月12日木曜日

重慶のサプライ、戦力の推移


日本軍の第1回総攻撃からでもすでに1ヶ月半以上が経過した重慶戦役。私だけでなく、このブログを読んで下さっている方、つまり日本語が難なく読める方はWitP AEを日本側でプレイすることが多いことと思います。中国を制覇すると多くの兵力を他に転用することが可能になるので、日本側にとって重慶はぜひとも占領してみたい根拠地です。しかし、どのくらいの兵力でどのくらいの期間かければ重慶を奪取できるのかがはっきりせず、チャレンジしにくいという事情もあります。中国軍の戦力の推移はコンバットリポートに示される兵数・砲数やAVからもある程度推測できますが、よくいわれる中国軍のサプライ不足がどの程度のものなのか、日本側がプレイ中に知ることは困難です。その点、連合軍側をもった今回のプレイでは、当たり前のことながら重慶の中国軍のサプライの状況が一目瞭然。今日は、重慶守備隊の状況を紹介したいと思います。

重慶のインフォメーション画面に表示されるサプライの在庫量はだいぶ以前からずっと420トンのままです(図の赤のライン)。一方、日本軍の第一回総攻撃の頃20万トン近く在庫のあったリソース(青のライン、こちらは目盛りを10倍してみて下さい)は、その後だいぶ減って9万トンを割りこみました。

重慶にはLI(軽工業)が176(4)あるので(生産可能が176、修理すれば生産可能になるのが4)、一日にリソースを2640トン(176x15)消費しサプライを176トン生産してくれます。このペースだと、あと一ヶ月ほどでリソースの在庫が無くなりますが、ちょうどその頃には重慶陥落となるでしょうから大きな問題ではないかも知れません。重慶のヘクスにもリソースを生産する施設があるのですが、軽工業とは違って、敵がそのヘクス内に侵入するとリソース生産施設は生産がストップしてしまうルールです。また、重慶にはHI(重工業)もありますが、こちらは重油が不足しているので西域の油田を日本側に占領されて以来、生産停止のままです。その他、このシナリオでは重慶に一日400トンのサプライがシステムから配給されることになっています。これはショートシナリオ、例えばソロモンキャンペーンでトラック島にシステムからサプライや重油が配給されるのと同じ仕組みです。

各ターンでの重慶のサプライの動きを推測すると、
①前ターンに在庫されていたサプライ420トンのうちのいくらかが空爆で破壊される
②対空射撃(と、陸戦がある日には陸戦でも)により地上部隊の持つサプライが消費される
③飛行場や防御施設の建設にはサプライを消費するが、現在はサプライ消費を要しない飛行場の修理に専念させられているので、この項でのサプライ消費はなし
④現状、重慶へサプライを送ってくれる根拠地はなし
⑤兵站活動では
 ㋑まず、軽工業により176トンのサプライ生産され
 ㋺つぎに、空爆で破壊し残されたサプライと軽工業が生産したサプライが地上部隊に分配される(20トンだけは倉庫に残される仕様のようです)
㋩特配のサプライ400トンが到着し、㋺で残された20トンをあわせて在庫が420トンになる
という感じになっているものと思われます。

重慶のサプライ在庫は420トンで変化ありませんが、重慶守備隊のもつサプライの総量(緑のライン)をみてみると、少しずつ減少して来ています。特に日本軍の攻撃のあったターンには応射することにより700~1500トンも減ってしまっていました。長い目で見るとじり貧は明らかなのですが、1943年1月になって大きな変化がありました。まず、それまでずっと420トンだった重慶基地のサプライ在庫が1月4日に3556トンと急増しました。翌日はまた420トンに戻ったのですが、その差の3136トンは守備隊に配給されたようで、重慶守備隊のもつサプライの総量が前日の10612トンから14028トンに増加したのです。これは戦局にかなり大きく影響しました。

守備隊の戦力の指標として、重慶に駐屯する地上部隊すべてのAV合計をみてみると、図の赤のラインのように推移してきました。日本軍の総攻撃にあわせて減少し、第一回総攻撃の前には8394あったものが、1月には6千台前半ですからほぼ75%になってしまいました。しかし、守備隊の中にはサプライをまったく持っていない部隊が多数含まれています。サプライがないと射撃・砲撃の効果が本来の25%しか発揮できないルールがあります。なので、戦力をより厳格に評価するには、サプライを持っている部隊だけのAVの合計(青のライン)をみてみることも重要です。こちらは第一回総攻撃の前の6911から1月4日には2687とわずか38%にまで減少してしまいました。当初の4割弱の戦力で第4回総攻撃を待ち受けていたわけですから、事態はかなり深刻でした。しかし1月4日に重慶のサプライ在庫が突然増加し、翌5日にそれが守備隊に配給されたことで、1月6日にはサプライをもつ部隊のAV合計が4004にまで回復したのです。これは第3回総攻撃時の3639よりだいぶ多い値です。1月6日の第4回総攻撃をこの良い状態で迎えることが出来たのは本当にラッキーでした。第4回総攻撃での日本軍の死傷者数が第1~3回総攻撃の時とあまり大きく違わなかった理由は、この突然のサプライの増加のおかげだと思っています。

ところで、この1月4日に重慶に出現したサプライ3136トンはどこからやってきたのでしょうか?多少なりともサプライに余裕のある中国の根拠地としては西域や温州を挙げることが出来ますが、これらと重慶はかなり遠く、また間には日本軍がいて補給線をひくことができません。しかも、1月4日の中国全体のサプライ保有量の合計をみてみると、やはり同じくらい増えています。つまり中国国内の根拠地から重慶に送られたのではなく、国外からやってきたものであることは明らかです。

そこで思い当たるのはビルマです。ビルマ戦線ではちょうど1月4日にラシオ奪還という慶事がありました。ラシオに日本軍が備蓄していたサプライが、奪還されたそのターンの④サプライの地上輸送により重慶に達したのではないかと考えたのです。そこで、お相手の方にラシオにどのくらいのサプライがあったのか尋ねてみたところ、1600トンくらいとのことでした。これだと重慶のサプライ増加量の半分にしかなりません。またこの説にとってはラシオと重慶が遠いことも難点です。ゲーム中に5のキーを押すと、サプライの輸送される範囲が黄色いドットで表示されます。図は保山からのサプライ輸送範囲ですが、日本側が楚雄(Tsuyung)、昆明を不法占拠しているため、この保山からでも重慶には達しないのです。ましてやラシオからサプライが輸送されてくるなんて無理ですよね。では、あのサプライはどこからやって来たのか。良い子にしていたからどなたかがお年玉を下さったでしょうか。ほんとうに不思議です。でも、私としてはラシオ奪還と重慶のサプライ増加のタイミングの一致が偶然とは思えず、やはりビルマからやって来たのではという線を捨てきれずにいます。

2015年2月11日水曜日

フィリピン海に日本の空母

1943年1月9日、重慶に一式戦(Ki-43-Ic Oscar) 26機の護衛で双発爆撃機 263機(Ki-21-Ic Sally 43, Ki-21-IIa Sally 205, Ki-49-IIa Helen 15)が飛来しました。今日の被害は、飛行場にAirbase hits 5、Airbase supply hits 2、Runway hits 21と、守備隊のdevice 2個破壊・116個disabled(負傷故障)というものです。爆撃機の数は263機と少なくはないのですが、百式重爆が15機しか来なかったことで、それ以外の機体が南方に転進させられてはいないかどうかがやはり気になります。重慶の日本軍地上部隊に移動を示すアイコンは表示されていませんが、重慶西のヘクスの日本軍が4ユニットに増加しています。休養をとらせているのでしょう。

ビルマではカーサに二式戦 104機(Ki-44-IIa Tojo 38, Ki-44-IIc Tojo 66)のsweepがありました。カーサには40機ほどの戦闘機がいるので、それに気づいてsweepを実施したのだと思いますが、CAPを上げていなかったので、空戦にはなりませんでした。なぜこんなところに戦闘機がいるのかというと、ラシオ攻略時にこのカーサからラシオにsweepを実施したからです。ラシオ奪還後は用がなくなったわけですが、今の時期の連合軍の戦闘機は整備性が悪く(service rate 2)、移動させるだけで修理が必要になったりします。またいつかはマグエをsweepさせる機会もあるだろうと考え、そのままカーサでお休みさせていました。まあないとは思いますが、万が一、爆撃機を連れて再び訪問されると困るのでインドに避難させることにしました。ラムリー島ではサプライの揚陸作業が継続中で、貨物船を守るためにCAPを上げておかざるを得ません。次ターン以降は気を取り直してこっちにsweepに来ることでしょう。

蘭印ではマカッサルへの空襲を実施しました。マカッサルの飛行場は充分に叩いたはずなのでCAPはいなかろうと思ったのですが、用心のためにP-38G Lightning 1個飛行隊にsweepを指示しました。そのP-38G 22機がマカッサルに到着してみると、零戦 44機(A6M2 Zero 16, A6M5b Zero 28)がCAPしていました。今日の空戦は連合軍に有利に進み、零戦2機種合計で25機の損失(被撃墜 15、Ops loss 10)に対してP-38G 6機損失(被撃墜 3、Ops loss 3)のスコアをあげることができました。ただ、P-38Gに登場していた6 killsのエースが1名戦死してしまったことは残念でした。その後、四発爆撃機が到着した時にも22機の零戦に迎撃されましたが、P-38Gとの戦闘で燃料や弾薬を使い果たしていたのか、B-24Dが1機撃墜されただけで終わりました。B-17E Fortress 11機とB-24D Liberator 19機の爆撃で飛行場にAirbase hits 5、Airbase supply hits 1、Runway hits 39のダメージを与え、また駐機中の二式戦3機、零戦2機、百式司偵2機を破壊することが出来ました。マカッサルに飛行場のアイコンがないことから分かるように、今日の零戦はLRCAPです。近場で大きな飛行場のあるのはスラバヤですが、そのスラバヤからでも距離10ヘクス。ラバウルからルンガ上空をLRCAPするようなものですから、sweepにやられちゃうし、爆撃機の迎撃もなかなか困難だったんだと思います。あと、今日もスラバヤには先日デンパサールを艦砲射撃した戦艦群がみとめられました。また来るでしょうか。

今日はフィリピン海で日本の空母TFが目撃されています。空母2、戦艦3、重巡2、タンカー3の陣容で、戦闘機101、爆撃機203、その他25機を搭載して、西に向かって航行中とのことです。空母2隻ではこんなに多数の飛行機を搭載できませんから、タンカー3というのも空母で、少なくとも空母5隻のTFです。今日、マカッサルにLRCAPしていた零戦は大湊空戦闘機隊と隼鷹戦闘機隊・飛鷹戦闘機隊でした。隼鷹と飛鷹が戦闘機を一時的陸上基地に移動させて運用しているということは、この5隻は機動部隊の正規空母5隻の可能性が高いかなとも思います。まあ、mini KBにしても機動部隊にしても、どんな目的で移動しているのかがとても気になるわけですが、いまのところ見当がつきません。明日も目撃できれば、行き先の推測が可能かも知れないので、次ターンが楽しみです。

連合軍側としては楽しみな目撃報告ですが、日本側としてはかなり意外だったのではないでしょうか。これまでもニューギニア北西沿岸で日本の空母が哨戒機に発見されたことはありますが、ここはそれよりもずーっと北ですから。明日以降、連合軍がどこから哨戒機を飛ばしたのか、付近にある占領漏れの連合軍側根拠地を虱潰しに偵察し始めるんではないかと思います。今日の哨戒機の発進地はモルッカ諸島のバチャン島(Batjan)でした。クーパンから少しづつサプライを空輸し、数日前にサプライ在庫が500トンを越えたところでカタリナ飛行艇を移動させ哨戒飛行を開始したところ、今日のお手柄につながったわけです。先日占領したエニウェトク環礁にしろ、このバチャン島にしろ、大兵力を配置して侵攻のあしがかりにするといった性格の根拠地ではありません。でもこうやって哨戒飛行をさせれば、日本側のTFの動きをつかむことが出来ます。原油やサプライを輸送するコンボイなら見つかっても対潜哨戒をしっかりさせればいいだけでしょうが、相手に所在を知られないでおくことによって最大の効果を発揮する空母機動部隊の場合には、断固とした決意で前進させる緊急事態以外にはこういった海域を避けて移動しなければならなくなって、かなり不便になるだろうと思うのです。

バチャン島の飛行隊は、カタリナ飛行艇を運用しているとはいってもアメリカやオーストラリア軍ではなくオランダの飛行隊です。オランダ軍には意外とカタリナの配給が多く、今でも32機が倉庫に保管されているくらいです。オランダの飛行艇部隊はたしかすべてがrestricted HQ所属で、オランダ領の根拠地にしか移動できません。蘭印失陥時に日本側がお目こぼししてくれそうな根拠地があればそこに避難させておくと、有効に活用できると思います。カタリナは哨戒・雷撃・空輸をこなしてくれる多芸多才な機種ですが、米豪軍でも潤沢に配給されるわけではないだけにオランダ軍の機体も貴重な戦力です。

フィリピン海周辺で連合軍が一番期待している根拠地はセブ島です。セブ島にはフィリピン第81歩兵師団が駐屯しています。師団とはいってもAV169しかないし弱兵ではありますが、充分な給養を取らせている点が自慢です。セブ島には各規模20の軽工業とリソース生産地があって、毎ターン20トンのサプライが生産されているので、サプライ貯蔵量も2180トンになりました。こんなふうに自活可能な根拠地をなぜ占領せずにいてくれているのかは不明ですが、連合軍としてはなんとかこのセブ島を活かしたい、まずはセブ島と艦船で連絡できるようなところに根拠地を獲得したいと考えています。モルッカ諸島かセレベス島の北からミンダナオ島、またはスールー海のどこかにしっかりした根拠地を獲得できれば、セブ島までFasttransport TFを派遣することが出来るようになるでしょう。いつになるかは分かりませんが、実現させたい夢です。なので、きょうの事件に反応して、きっとセブ島からだろう、セブ島をこのまま放置するわけにはいかないと日本側が考え始めないかとても心配です。