2015年2月18日水曜日

爆雷ニアミスで表示されるアステリスクの意味


対潜艦艇が爆雷やヘッジホッグで潜水艦を攻撃し、ニアミスになった際に表示される文に付されているアステリスク。だいぶ以前に読んだスレでは、このアステリスクの数と潜水艦に与えたダメージとが関連しているといわれていたように記憶しています。でも先日読んだ Depth Charge Damage Questionというスレ には、実はそうではないんだという情報が披露されていたので紹介します。

爆雷が潜水艦にどのくらいのダメージを与えているのか分からず、困っている。例えば、near miss rattles sub ****のアステリスクは何を意味しているの?ダメージの程度?アステリスクのつかないnear missでもダメージは与えているの?日本の複殻式の潜水艦のように、ダメージを受け止める能力の高い潜水艦があるように感じるけど、どうだろう。また、このゲームで爆雷によるダメージがどんな風な仕組みになっているのか、みんなはどう思う?

そう、与えたダメージの程度を示していて、必ずとはいえないがたいていはSysダメージになる。命中とはいえ深刻なダメージをもたらすことのほとんどない至近弾で、アステリスクの数は与えたダメージの程度を表している。とはいってもダメージの範囲を示唆してくれるだけで、正確なところは分からない。実際のところ"hit"と表示されなければ敵潜を撃沈することはできないだろう。個人的には、小さな呂号は"hit"1発で50%撃沈、伊号なら"hit"2発で50%は撃沈できる印象を持っている。連合軍の潜水艦(訳注:アメリカの艦隊型潜水艦を想定している模様)は2発の"hit"で沈むことはないが、3発だといっちゃう。しかし*** のついた文が表示される時には撃沈に至ってはいない。

“hit"の表示がなかったり "penetrating"のhitなしで敵潜を撃沈したことがないという点については私も同じだ。しかしアステリスクの数に意味があるかという点については、そうは思わない。以前、Symonさん(Devチームの一員、以前のハンドルネームはJWE)がそれに触れていたレスがあったはずが、そいつを今みつけられないでいる。2011年のスレにそのレスへの言及があるのをみつけたし、ほかにもいろいろな言葉で検索してみたがみつけることができない。彼がハンドルネームをJWEからSymonに変更した件に付随して、古いレスが整理されてしまったのではないかと思う。
でも、そういった文は、文例集からランダムに選択された内容とランダムな数のアステリスクが表示されていて、その主な目的は複数の文が続けて表示される際にも別々の文として区別してもらうためだとと彼が言っていたのを憶えている。また、penetratingではない爆雷、言い換えるとpenetrating以外の内容が表示された爆雷の爆発では、程度はランダムだがSysダメージが生じるものと私は思っている。それも少しだけ。そのランダムなSysダメージとアステリスクの数が関連しているとも感じない。これに関連したレスを見つけ出してくれたら、おしえてほしい。30分以上も探したけどみつからなかったので。


このゲームの開発者がアステリスクについて言及したのは2006年のことで、素のWitPのフォーラムの このスレ でMike Woodさんからだった。素のWitPへのMike Woodさんのコメント (訳注:「たしかに、Garyさんの昔のゲームから引き継いだものだ。私がアステリスクを表示させるようにしたのは、何かが起きていることをプレイヤーに知らせるためだ。ある飛行機に弾丸が命中する→文が表示される→別の飛行機に弾丸が命中する→同じ文が表示されるというのでは、2番目の機体に弾丸が命中したことにプレイヤーは気付くことができない。文末にアステリスクを付け加えることで、2番目の機体への弾丸の命中にプレイヤーが気付くことができる」というもの) を、Terminusさんのコメント(訳注:「DOSの頃のCarrier StrikeとPacific Warから引き継いだもので、それらのゲームでアステリスクの数は爆発の大きさ示していた」というもの)より優先すべき理由は、Mike Woodさんが実際にコードを書いた人でパッチをつくったりバグ取りに従事していたからだ。爆雷攻撃に関するアステリスクの意味がその後も変更されていないという点に関して、私は確信している。
WitP AEのフォーラムの方にも、この問題について議論したスレがたくさんある。しかし、残念ながらどのスレにもDevの参加がなかったことに注目してほしい。そういったスレでは相互に矛盾する発言がなされているが、Devチームの参加がないのだから、そういったスレへのレスは信頼に価しない。
Symonさんの発言は2014年なかばのもので、 このスレ の#57のレスだ。防御施設建設のすれに巧妙に隠されていた。表示される文の意味をみんなが深く読みこみ過ぎていると言っている。
このゲームのグラフィックで表示される文は、事前に準備してある文例集の中からランダムに選ばれたものが表示されているのだということを理解しておいてほしい。文の内容は必ずしも状況を反映してはいない。また、対艦攻撃と空戦が別々のアルゴリズムで処理されているように、対潜攻撃と対艦攻撃も処理するアルゴリズムが別であることを知っておいてほしい。対潜攻撃アルゴリズム(複数ある)が命中と判定しても、必ずしも物理的な命中を意味するわけではない。じゃ何なのかというと、アルゴリズムがダメージのサブルーチンをコールする閾値(多くの要因により変化する)に達したということだ。ダメージのサブルーチンをコールできれば命中したことになるが、命中にもいろいろある。ダメージ分布曲線のどの辺りに相当するのか、ダメージのサブルーチンの出番だ。分布曲線の低い方だと敵潜を揺するだけだが、もう少し近づくとバルブが飛んで乗組員は忙しくなり、さらに近づくと浸水が始まり、もっと近いとお祈りが始まる。こういったことはすべてダメージのサブルーチンが表示する。爆弾にしろ何にしろ、充分に近くで爆発すれば、直撃ではなくとも命中と表示されるものだ。このゲームでは、事前に準備された文例のうちのどれかが表示されるのを見ているだけ。表示された文について議論するなんてことは、しっぽの先っぽにいるノミがイヌを揺らそうとするようなものだ。
コードをチェックしてみた。こういった文は雰囲気作りのためのものだ。rattle揺さぶられたという語は、表示される可能性のある10種類の文例の中から選ばれたものだ。素のWitPではもっと意味のあるものだったのかもしれないが、WitP AEではランダムに選択されているだけだ。海戦関係のコードはDon Bowenが担当していたが、私がWitP AEのプロジェクトに参加する前に彼がこの辺をいじったのではないかと思う。

素のWitPの雷撃・爆雷攻撃モデルより、現行のモデルの方がいいのは確かだ。

1940年代の早い頃までには、アメリカは耐圧殻の技術に関して日本に先行していた。アメリカの潜水艦はより深くまで潜ることができ、その結果、日本の潜水艦よりも多くのダメージを受けても生き残ることが出来た。ある下院議員が報道機関に、日本はアメリカの潜水艦の最大安全潜航深度(訳注:operative depthの日本語訳はこれでいいでしょうか)を日本の潜水艦と同程度だと考え、爆雷の深度を浅く設定しているが、本当はより深く潜航できるんだと話すまで、日本のASWは冴えなかった。日本がこれに気付くまで、深く潜航して攻撃から密かに抜け出すのがアメリカの潜水艦にとっての常套手段だった。日本の爆雷の最大設定深度よりも深いところにまで素早く潜航することができれば、多くの場合、無傷での脱出につながった。

最大安全潜航深度は船殻の耐久度の信頼できる指標にはならないと思う。もっといい(というか、不確実性が少ない)指標は圧壊深度だ。例えばガトーi級の最大安全潜航深度は95mで、安全係数を1.5とすると圧壊深度は142mになる。耐久度の劣るイタリアの潜水艦の最大安全潜航深度は80mだったが、安全係数は3、つまり圧壊深度は240mだった。日本の潜水艦の圧壊深度は知らないが、常識的に考えて1.5以下だったとは思えない。海大7型の最大安全潜航深度が80mで安全係数が1.5だったとすると圧壊深度は120mとなる。142mとは20m、2気圧分の差がある。

日本の潜水艦の圧壊深度に関する知識はないが、総じて日本は他の国よりも安全域を狭くとる傾向にあったことはたしかだ。 Combined Fleetのサイト には最大深度(訳注:Maximum Depthの日本語訳はこれでいいでしょうか)しか載せられていないが、これが圧壊深度なのかどうか。いずれにせよC級潜水艦(訳注:第一次大戦前に建造されたアメリカの潜水艦)の最大深度は100m。海大型は75~80mだ。

たしかに、もっと情報が必要だ。 最大安全潜航深度と圧壊深度が20~30mしか違わないというのは本当らしくはない。私たちが話題にしているのは全長100mほどの潜水艦だから、ふつうに動くだけですぐ艦首か艦尾が圧壊深度に達してしまう。

連合軍の潜水艦を爆雷の直撃なしで沈めたことがある。そのかわり15回くらいはニアミスがあって、そのたびに浸水した旨表示された。その後、浮上したからガツンと顔面におみまいしてやった。

ということでした。最後の方はスレのテーマと離れていってしまいましたが、要するに、対潜攻撃の際のアステリスクの数と潜水艦に与えたダメージが関連していないことがよく分かりました。でもそうだとすると、空戦で命中弾を与えた時の文に付されているアステリスクの数も、敵機に与えたダメージと関連していないと言うことなのでしょうか。こちらも気になりますが、引用文中にあるようにやはり関連していないのでしょうね。

0 件のコメント: