農地には肥沃度が設定されています。肥沃度(最高は100%)は赤、緑、青の3要素から構成されていて、図の例は栽培を2年続けた後なので赤が30%、緑が58%、青が78%とかなり低下しています。肥沃度が3つの要素から構成されているのは、肥料の3要素である窒素、リン、カリを意識したものだと思います。それなのに、窒素、リン、カリではなく赤、緑、青で表現したのは、ゲーム中の作物ごとに設定された栄養要求性が現実の作物の栄養要求性と異なっても違和感を感じさせないようにという意図なのでしょう。
作物を栽培すると図のように土壌の肥沃度は低下します。作物ごとの栄養要求性の違いにより、ジャガイモよりもヒマワリの方が栽培後の土壌の劣化がより強烈になっています。この低下した肥沃度を回復させるには、(1)休耕、(2)鋤で耕起する、(3)放牧の3つの方法が用意されています。休耕はまだ試したことがないのですが、鋤で耕起するとたしかに肥沃度は回復しました。ただ栄養要求性のもっとも穏やかな方のジャガイモ栽培後土壌でも100%にまで回復することはありません。それに対して激しく劣化したヒマワリ栽培後の土壌でも放牧により100%にまで回復しています。この例では放牧開始後2ヶ月半ほどで100%にまで回復したので、放牧の期間が10ヶ月あることを考えると、どんなに劣化した土壌でも1シーズンの放牧により100%にまで回復させることが可能だと思われます。
ところで、肥沃度100, 100, 100の畑地と、一回栽培した後の肥沃度71, 78,100という畑地とでは作物の収穫量に差があるでしょうか?こう考えるのも、ゲームに肥沃度を取り入れる方法には以下の2通りがあるのではと思うからです。1つめの方法は、ある程度、肥沃度の低下した畑地でも100%の肥沃度の畑地と同じ量の収穫がある。作物が1シーズンに吸収する栄養を提供できないほどに肥沃度が低下して初めて終了に影響が出始める。2つめの方法は、少しでも肥沃度が低下した畑地はその程度に応じて収穫量が低下し始める。私がこのゲームの作者で肥沃土をゲームに実装するとしたら前者を選択したいと思いますし、このゲームの作者もきっとそちらを選択しているのではないでしょうか。
以下、そう考える理由です。前述のように、このゲームには肥沃度の回復方法として前述のように(1)休耕、(2)鋤で耕起する、(3)放牧の3つの方法が用意されていますが、一回栽培した後の農地を完全に回復させるには(2)鋤で耕起するだけでは不十分です。(1)休耕はまだ試していないので不明ですが、(3)放牧ほどの効果を期待できないのは確かでしょう。きっと、一回栽培した後の農地なら100%に回復させることができるかもしれませんが、2シーズン続けてつかった農地の100%回復は無理なんだと思うんですよね。毎シーズン可能でお手軽だが回復量の少ない鋤での耕起、1シーズン棒に振るが回復量アップの休耕、1シーズン棒に振るし牛も必要となるが回復量最大の放牧という感じに、3つの回復方法それぞれに個性を際立たせておく。それでいて回復量最小の鋤での耕起にもメリットを見いださせるためには、たとえ100%まで回復させることはできなくても、収穫量の減少には至らないという肥沃度の設定の方がスマートでしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿