2011年4月11日月曜日

新人パイロットのトレーニングの効果とベテランや機体数の関係

最近読んだ0 rangeというスレ。パイロットのトレーニングについて、AARではよくRange 0に設定してあるけれどなぜ?という疑問でスレがたてられ、トレーニングの効果とその飛行隊に配備した熟練パイロットや機体数などの関係にも話がおよび、Devの人の発言もありました。これまでこういうかたちで公式見解が明らかにされたことのない点が含まれていて勉強になったので、紹介します。
AARの中でプレーヤーがトレーニング任務の飛行機のrangeを0に設定するのをよく見かける。これはどうして? 
rangeが短いほど、飛行機のops lossが減り、パイロットのfatigueが少なくて済む。range 0というのは当該ヘクスのみが対象ということ。 
分かった。でもその代償に、一日に得られるexp(訳注 スキルのことでしょう)は少なくなってしまわない? 
rangeが長いトレーニングで短いトレーニングでも、違いがあるように感じたことがない。違った見解の人もいるだろうが。 
代償として失うものはない。fatigueとops lossが減るだけで、悪影響はなし。 
反対の立場だが、トレーニングに関するrangeの問題について私は信じることができないでいる。私はnormal range(extended rangeにしていることもある)でパイロットを訓練しているが、トレーニング用の飛行隊ではops lossを見た記憶がない。rangeが訓練でのops lossに影響を及ぼすという確固たるデータを見たこともない。通常の任務ならたしかにrangeの影響はあるだろうから、そこから訓練用の飛行隊でも同じ効果があるとみんなが類推しているだけなんじゃないだろうか。 
お役に立つかどうかは不明だが、このゲームのメカニズムに関して、トーレニングは実際に飛行するのではなく、教室で行われるものと考えるべきだとどこかに書かれていたのを読んだ気がする。トーレニング用の飛行隊に配置された飛行機の数が0でもパイロットのスキルが70まで上がるのはそのためだと。 
さらに付け加えると、私はトレーニング100%を指示した飛行隊6個のいる基地のaviation supportを完全になくしてみた。数週間経ってても破損する機体はないし、パイロットは全員、expやスキルは上昇させている。 
ということは、例えばrestricted HQ所属の訓練用の飛行隊には、機体を配備する必要なんてないってこと?目一杯の数のパイロットを配属して機体が0でも効果は同じ? 
range 0が意味を持つのは、トレーニングを100%に設定していない場合だけだろう。パイロットが他の任務も指示されいて、うっかりfatigueをためてしまうことがないように習慣的にそうしているだけだとも言える。 トレーニング100%以外の設定(例えばCAP 30%、トレーニング70%)の時にはrangeの設定が意味を持ってくる。トレーニング任務は、実際には理論講習で、パイロトッが実際に飛行することはない。トレーニング100%の指示だと、パイロットの任務数が増えないことは知っているだろう。でも飛行していないとしたら、トレーニング100%のパイロットのfatigueは何に由来するのだろう。個人的には、なぜ実際に飛行するトレーニングがゲームから取り除かれたのかいつも不思議に思っている。史実では死傷者やops lossの大部分は戦闘ではなくパイロットのトレーニングに由来していたことを考えると、特にそう思う。でも、きっと理由があるのだろう。 
Devの人のお答え:全く違う。最近、このゲームの新人さんに、機体がなくてもパイロットがexpやスキルを向上させることがなぜできるのか、 on mapトレーニングを教室での授業として説明したことがある。でも、可動機があれば、パイロットはその機体を使用する。このことは、ときどき"x squadron training mission has been caught up in y raid"というメッセージが表示されることからも分かるだろう。もちろん、完全に敵襲のない安全な後方だけでトレーニングをさせていれば、この表示を見ることはないだろうが。史実でパイロットのトレーニングにより生じた死傷者と機体の損失が、このゲームでは再現できていないという指摘はその通りだ。 
そのメッセージについては知っている。知りたいのは、 滞空中のトレーニング用飛行隊が奇襲されて"x squadron training mission has been caught up in y raid"というメッセージが表示されるのか、それとも敵襲に対してrestを指示したパイロットがスクランブルするのと同じように、トレーニング用飛行隊のパイロットがスクランブルしたことにより表示されるのかと言う点だ。このメッセージは、何が起きているのか正確に表しているのか、それともゲームにより抽象化されたものを分かりやすく描いただけなのか。可動機が0でもトレーニングは可能で、トレーニングによる機体の損失は発生せず、トレーニング任務ではパイロットの任務数は増えず、トレーニングによる機体の疲労は増加しない、というトレーニング任務の仕様から、私は後者の解釈を信じたい気分だ。 
Devの人のお答え:機体なしでのトレーニングでは、実際に飛行した場合ほどスキルが向上しない。地上でのトレーニングは実際に飛行してのトレーニングとは独立して行われ、スキルをリーダーや飛行隊内のより経験を積んだ先輩から得ることになる。なので、リーダーや先輩とその他のパイロットのスキル値が接近してくると、地上でのトレーニングの効果は減弱する。トレーニングを最大限に利用するには、実際に飛行させる必要がある。 
「実際に飛行した場合」というのは飛行任務のこと?それとも100%トレーニングの設定でも機体があれば実際に飛行しているっていうこと?どうしてこんなことをしつこく尋ねるかというと、トレーニングだけでは任務数や機体のfatigueが増えないことと、配備した機体数が多くても少なくてもスキルの上昇の程度が同じように見えることがあるから。 
リーダーやより経験を積んだ先輩パイロットは、expやスキルの向上する速度に関係ないというレスをたくさん見た記憶があるけど。 
回答してくれたDevの人はプログラムを作った人でコードを見ているし... 
私も、過去にリーダーや熟練した先輩パイロットの存在は影響しないというレスや、かなり古いけれどそれに関する徹底的な実験と納得できる実験結果とを見たことがあるので、当惑している。 
たしかに、リーダーや熟練した先輩パイロットの存在は影響しないことを示唆する実験結果があった。私の記憶が正しければ、その実験はreplacementプールから移動させたばかりのexpが低いパイロットが対象だった。新米パイロットは、周囲の状況に関わらず急速にトレーニングの効果が期待できる人たちで、優秀なリーダーや熟練した先輩パイロットの存在による付加的な効果の有無を検証するのは困難だったと思う。Devの人が、そういう効果があるというのなら、確かにあるんだろう。それがどのくらい大きいのかは分からないが。 
戦闘機飛行隊での熟練パイロットの効果を簡単に検証してみた。expの獲得に関してはなんの効果も見いだすことができなかったが、airスキルに対してはわずかな効果、defスキルに対しては大きな効果があった。結果はこのスレにある。1000 mile Warシナリオで日本のRufeの飛行隊をつかって、熟練パイロットのトレーニングに対する効果を検証した。飛行隊はEscortのトレーニング100%、高度15k、range 0の設定で45日間トレーニングさせた。飛行隊の平均expは30に設定した。熟練パイロットなしの23名は、expを合計で225ポイント、Airスキルを合計で795ポイント、Defensiveスキルを508ポイント向上させた。その後、exp 97の熟練パイロットを一名加えて、シナリオを最初からやり直してみた。熟練パイロットありの23名は、expを合計で227ポイント、Airスキルを合計で818ポイント、Defensiveスキルを550ポイント向上させた。簡単な検証なので結論を出せるようなものではないが、熟練パイロットはexpの向上にはほとんど意味がなく、トレーニングの主目的となるスキルの向上には多少の効果があって、defensiveスキルの向上にはそれなりの効果があるように感じる。これらの違いはかすかで、ランダムな変動の枠内に収まりそうでもあるので、はっきりしたことはいえない。

0 件のコメント: