以前は連合軍部隊とフィールドで対峙しているのは中国戦線だけでしたが、最近はビルマ戦線でもそうなってきました。基地のないヘクスでのfortificationについて触れたQuestions on Fortifications and picking an objectiveというスレがあり、勉強になったので紹介します。
fortificationとは何か
このゲームでは、似てはいるが全く違うものに対して、同じfort levelsという用語がつかわれている。その二つというのは、
(a)基地のあるヘクス(dot baseもこちらに含まれる)
(b)基地のないヘクス
基地のあるヘクスでのfortification levelは、恒久的な防御施設がどれだけ堅固にどれだけ広範に築かれているかを示している。level 8や9は、ヨーロッパのエバン・エマール要塞やマジノ線要塞を思い出してみればいい。未完のジークフリート線はもっと低く3くらいで、龍の歯(対戦車障害)とトーチカがきちんと組み合わされば4から5になるだろう。
基地のヘクスのfortification levelは恒久的な防御施設を意味していて、そこに部隊がいるかどうかに関わらず存在し続ける。あなたの基地のfortification level 6の防御施設は、守備隊がどこかへいってしまってもそこに存在する。次にやって来た味方の部隊はその防御施設をすぐに利用することができ、恒久的な防御施設の効果を得ることができる。
基地のないヘクスには、恒久的な施設を築くことはできない。このゲームがfortificationという用語でなく、entrenchmentという別の用語を使用していれば、その違いが一目瞭然だっただろう。野外では、個々の部隊がたこつぼや盛土などで塹壕を築く。しかしながら、このfortification levelは一時的な防御施設に過ぎず、部隊が他に移動してしまうと、効果がなくなってしまう。新たにやって来た部隊は、一から塹壕を築きなおさなければならない。
防御施設を築く
基地のヘクスでも野外(基地のないヘクス)でも、防御施設を築くにはengineerが必要である。このゲームでは飛行場や港を建設する時と同じように、要塞や塹壕を築くにもengineerが必要になる。飛行場や港の建築にrest modeのengineerが役立たないが、野外での塹壕掘りにも同じことが言える。理にかなった設定だよね。もちろん、重労働にいそしむengineerにしっかり食べてもらうために、充分な量のサプライも必要になる。
恒久的な防御施設のある基地での戦闘では、たとえ強襲が失敗したとしても、戦闘工兵が互いに援護しあっている防御施設の一部の破壊に成功することがある。野外には戦闘工兵が破壊しなくてはならないような恒久的な防御施設はなく、強襲が成功してその地点の占領に成功するか、または跳ね返されて攻撃発起点に戻されるかのどちらかになる。
すべての基地の防御施設をレベル6よりもさらに強化することができるというわけではない。基地のインフォメーション画面に、6よりもさらに強化することができるかどうかが表示されている。小さな離島の基地は6よりも上のレベルにまで強化することはできない。さらに、6よりも強化できる地点でも、25000以上のサプライの準備が必要になる。サプライの貯蔵量が25000を下回ると、基地の構築に関する数値が赤い文字になり、ふたたびサプライの量が25000を越えるまでは構築が中断される。
野外の部隊のentrenchmentのレベルが6にまでなることがあるのを見たことがある。でも、野外のentrenchmentのレベルが6よりさらに上になることはないだろうと思う。なぜかといえば、野外には25000を越えるようなサプライの保管所はないから。
防御施設の利点
防御施設は防衛の際に三つの大きな効果を発揮し、またモンスーンの影響を受ける基地にも良い影響をもたらす。
(a) 防御施設は守備する部隊の死傷を防ぐ
(b) 戦闘の解決の際に、assault valueの修正値を有利にする
(c) 攻撃側がそのヘクスを占領するためには、修正後のcombat oddsがfortification level+2以上になる必要がある
(d) 基地を通過することのできるサプライの量は、その基地のfortification levelにも依存しているので、モンスーンの影響を受ける地域の基地では役立つ
移動中の部隊にはfortification levelはない。部隊が基地のあるヘクスに到着すると、その部隊は即座に基地の施設による防御効果を享受することができるようになる(マニュアル209ページ)。もし基地にレベル6の防御施設が築造済みなら、新たに移動して来た部隊は即座にその堅固な施設を利用することができる。その基地のあるヘクスではengineerが塹壕を掘ることはできないが、防御施設をレベル6よりもさらに堅固にする条件が揃っていて、fort constructionをonにすれば新たに到着した部隊のengineerも基地の防御施設を築造を手伝うことができる。基地のヘクスから去った瞬間に部隊は享受していたfortification levelを失うが、その部隊のengineerが築造するのに協力した基地の恒久的な防御施設はその基地に存在し続ける。
野外で地上部隊が移動を停止すると、その場でfortification level 0の状態から塹壕を掘り始める。憶えておくべきなのは、基地のないヘクスには恒久的な防御施設を築くことができないという点だ。
基地のあるヘクスに対しても基地のないヘクスに対しても同じ”fortification”という用語がつかわれていることを読者に強調しておきたい。野外の防御施設についてentrenchment塹壕と呼ぶ使い方は公式なものではないが、基地の恒久的な防御施設と野外の一時的なものとを区別するのによりふさわしいと思う。
解説してくれた方は、野外でもレベル6にまでなると言っていますが、うちでは西安の北西のヘクスで中国軍と対峙している17th Ind Mixed Brigadeのレベル4が最高でした。350ターンから3ヶ月以上(現在473ターン)このヘクスにいてレベル4ですから、レベル6になるには一年くらいかかるのかも知れません。
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