1943年3月9日、きのうパラオで目撃された日本の空母は姿をくらましました。テルナテなどへの空襲がなくてほっとするとともに、おそらく10隻はいたであろう空母や護衛の戦艦、巡洋艦が一日航海することで無駄に消費した重油の量を考えてうれしくなってしまいます。ただ、空母による攻撃のかわりに、日本側は駆逐艦4隻(磯風、黒潮、夏潮、舞風)にWaingapoeを送り込んで来ました。ビマではなくWaingapoeにまでやって来るとは思っていなかったのでびっくりしました。
ビマは危険過ぎて輸送船の派遣を中止していますが、Waingapoeはマカッサルから距離があり空襲や艦砲射撃の危険が少ない考え、しょっちゅう輸送船が入港しています。それでも、潜水艦がやってきて雷撃やもしかすると機雷を敷設することがあるかも知れないとは思いASW TFとPTボートをパトロールさせていました。最初に接触したのはASW TFの駆逐艦2隻(アメリカのDD AllenとフランスのDD Le Triomphant)の方でした。昨夜はmoonlight 10%で天候はくもり。視程は7000ヤードでした。日本側は7000ヤードで連合軍のASW TFを発見し、遠距離からひそかに魚雷を発射しましたが、さいわい被害はありませんでした。日本側は2000ヤードまで接近して砲撃を開始しますがやはり命中弾はなく、逃走に成功しました。
ついで接触したのはPTボートTFのPT-84(35トン、VP 1)とPT-115(以下各38トン、VP 1)、PT-116、PT-117、PT-118、PT-119の合計6隻。どうもPTボートは駆逐艦相手では分が悪いようで、3月3日にビマでこの同じ4隻に9隻のPTボートが全滅させられたのに引き続き、今日も6隻全部が沈められてしまいました。
これで終われば日本側の作戦大成功といったところでしたが、Wainagapoeではもういちど戦闘が発生しました。東側のヘクスへの逃走に成功していたASW TFですが、もともとWaingapoeのヘクスのパトロールを指示されているTFなので昼になってから戻ってきたのです。そして不思議なことに、日本側駆逐艦の4隻もまだWaingapoeに居座っていたのです。Retirement AllowedではなくPatrol/Do not retireが指示されていたということなのでしょう。曇りですが昼間なので視程は28000ヤード。日本側は28000ヤードで連合軍TFを発見し、連合軍は19000ヤードでようやく日本の駆逐艦に気づきましたが、小口径砲しかない駆逐艦同士の戦闘なので奇襲にはつながりませんでした。
双方ともに魚雷はなく、最短6000フィートまで接近して撃ちあいます。連合軍側はDD Allenに12.7cm砲弾が3発命中し、Sys 45, Flt 26(12), Eng 8と大破。DD Le Triomphantは無傷ですが、DD Allenを護衛して東側のヘクスに避退しました。日本の駆逐艦4隻はWaingapoeに居座ったままですが、コンバットリポートによると、磯風に命中弾6で火災発生、黒潮に命中弾3で大火災、夏潮も命中弾1ですがやはり大火災発生。DD Allenの受けたダメージを考えると、日本側の3隻もそれなりのダメージを受けているものと思われます。
DD Allenは第一次大戦にも従事したSampson級四本煙突形の駆逐艦ですから、この程度損傷してもまあ許せるかなという感じ。それに対して日本側の駆逐艦は4隻とも陽炎級です。陽炎級より後に就役した日本の駆逐艦には夕雲級や秋月級があるとはいっても、秋月級はかなり性格が異なるし、少なくとも開戦時には陽炎級が最新型駆逐艦だったことは確かです。その4隻のうちの3隻にPTボート6隻沈没・旧式駆逐艦1隻大破との交換でダメージを負わせることができたのですから連合軍側としては満足です。こうなった最大の原因は日本の駆逐艦の残弾が乏しかったことにあるのではと思います。3戦目でしたからね。またこのゲームで唯一といっていいフランスのそれも最新鋭駆逐艦が気を吐いてくれたのだとも思います。
さて、この戦闘の後、サプライ16000トンと重油3900トンを積んだTransport TFがWaingapoeに入港しました。マップのWaingapoeのヘクスに表示されている連合軍TFのアイコンはこのコンボイです。このTFを指揮するオーストラリア掃海艇AM KapundaのRasmussen艦長は大胆不敵というか、日本の駆逐艦の弾切れを読み切っているんでしょうか。まだ砲弾が残っていて、今晩再度の悲劇がなんていうことにならないといいのですが。
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