1941年12月15日、前日から上陸の始まっていたルソン島西岸のイバでは今日も上陸作業が続いていました。香港から退避してきたモーターボートの生き残り3隻と、もともとマニラにいた魚雷艇の生き残り3隻が上陸船団を襲撃しましたが、護衛の艦艇に阻まれ戦果はありませんでした。しかし、このヘクスに潜入させたSS SearavenがxAP Kowa Maru(VP 7, 3280トン)を見事に撃沈してくれました。客船にしては小さな船ですが、日本の水上艦船の撃沈はこれが初めてなのでうれしい限りです。さて、襲撃した魚雷艇の方は計6隻ともマニラに生還できました。その後の陸戦でイバは陥落してしまったので、ルソン島に対する上陸作戦はこれで最後だろうと思われます。魚雷艇は航続距離が短いのでどこまで行けるかは微妙ですが、蘭印を目指して南下させることにしました。イバの陥落にともない、故障中で放置されていたP-40E 10機が破壊(Ops loss)されてしまいました。今日の飛行機の損失はこれだけです。お相手の方は航空撃滅戦をまだしかけてきていないので、ここ数日でも今日が飛行機の損失の最も多い日となりました。
2日前に硫黄島の南方沖で日本のタンカーと遭遇してしまったAS 2隻、AV 1隻、AM 2隻ですが、東に15~17ヘクスほど航行して、今日の時点では南鳥島の北方に達していました。そのまま逃げ切れると良かったのですが、AV LangleyとAM 2隻は空母艦載機に発見され、またAS Hollandも九六艦攻(B4Y Jean)に発見されてしまいました(リポート類にB4Y Jeanという名称が記録されるのはとても珍しいことなんじゃないでしょうか)。このうちAV Langley(VP 16, 11050トン)には九七艦攻 9機の雷撃があり、魚雷が3本命中して沈没してしまいました。開戦時、呉にはCVL瑞鳳とCVE鳳翔がいます。ラングレーを空襲したのは瑞鳳の艦載機で、AS Otusを発見した九六艦攻は鳳翔の艦載機だろうと思います。私が日本側をプレイするときは開戦後すぐに瑞鳳と鳳翔をパラオに向けて南下させ、途中で海南島などにいる九九艦爆を飛来させながら、CVL龍驤と合流させて使うようにしています。しかしこのゲームではそういう展開ではなかったようです。さて、残りのAM 2隻とAS 2隻はどうなるか。ダッチハーバーに向けて航行中のAS Otusはまだ発見されていないので、もしかすると生き残れるかも知れません。しかしAM 2隻は速度も遅いですし、またAS Hollandも発見されてしまっていますから、明日も明後日も発艦できないような悪天候にでもならないかぎり、だめそうですよね。
このたび連合軍側をプレイするに当たって、日本っ気を抜いて連合軍気分にひたろうと思い、Friedmanさんの有名な著書の中の一冊、U.S. Aircraft Carriersというのを読み始めました。それによるとAVラングレーはもともと給炭艦で、空母(CV 1 Langley)に改装され、その後水上機母艦に再度改装された船なのだそうです。ラングレーが空母に改装された頃は、イギリス海軍以外は空母の運用経験が無く、実験艦としての性格が強かったそうです。また搭載機数は少ないし、飛行甲板は小さいし、速度も遅いしで実用性は低かったそうですが、まったく使えない船というわけではなく、このラングレーと同級の給炭艦の空母への改装も検討されたことがあったそうです。また、水上機母艦への改装のいきさつとしては、
ラングレーは1921年の時点で実験艦として存在していたので、ワシントン条約でのアメリカの空母保有枠に算入されなかった。しかし1934年のVinson-Trammel法の通過後、この国内法によりラングレーもアメリカの空母保有枠に含まれることにされた。条約の制限下で建造されたワスプの就役時にラングレーは空母から艦種を変更することが必要になった。1936-37年にかけてMare Islandで飛行甲板の半分ほどが撤去され、水上機母艦に改装された。
という説明がされていました。国内法の関係で空母として保有し続けることができなくなったというのは不思議な感じがしますが、とにかくラングレーってアメリカの空母のお母さんみたいな船ですよね。日本の空母のお母さんである鳳翔が敗戦まで生き抜いたように、ラングレーもなんとかマニラから生還させるのがこのゲームでの目標の一つのように考えていたのですが、早くも夢破れてしまいました。
トラック環礁の南東側の入り口のヘクスでパトロールしていたSS TritonがCV 1隻、CVE 2隻、CVL 2隻とBB 4隻を含んだTFを目撃しました。真珠湾攻撃から帰投した機動部隊で間違いないでしょう。西に向けて航海していたそうなので、図の矢印のような経路でトラックに入港するところなのだと思われます。トラック環礁への入り口は珊瑚礁で阻まれていない4ヶ所あります。開戦後、真珠湾から潜水艦を派遣しましたが、今日までにトラック周辺にたどり着いていたのはこのSS Triton1隻だけです。真珠湾からだと北東側の入り口からトラックのヘクスに入る方が素直かなと思いますが、潜水艦の待ち伏せを警戒し、少しひねって南東側の入り口から来るような気がしてここでパトロールさせていましたが、正解でした。
Heavy Volume of Radio transmissions detected at Truk (112,108).
今日はこういった無線傍受情報がありました。機動部隊はまだここにいるので、この無線を発しているのは、本土からやってきた上陸船団だと思われます。このあと機動部隊はラバウル(地上部隊はすでに海路撤収させていて無防備です)、そしてポートモレスビー上陸の支援をするのか?もしかすると二手に分けて、一方はラバウル、もう一方は蘭印というように使うのか?固唾を呑んでみまもるところですね。
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