2014年7月12日土曜日

上手なlayered CAPの指示のしかた


成層圏sweep・高高度sweepに関する論議が華やかだったのはだいぶ以前のことで、最近では関連するスレがたてられる機会も減ったようです。しかしこのゲームに新たに参入する人は続いているせいか、当時を知らないとおぼしき人が Altitude House Rulesというスレをたてていました。スレ主さんは、成層圏sweep・高高度sweep対策としてどんなハウスルールがいいか尋ねるつもりでたて、ベテランさんたちの回答は単に適切なハウスルールを示すだけでなく、過去の議論を踏まえた成層圏sweep・高高度sweepに対するコンセンサスが示されているように感じました。またこのスレではハウスルールだけでなく、Layered CAP(2個以上の飛行隊に高度を違えて位置させるCAP)の考え方についてもレスがついていました。Layered CAPは成層圏sweep・高高度sweep対策として推奨されていますが、どう指示したらいいのか具体的に解説したものは読んだ記憶がなく、かなり勉強になったので紹介したいと思います。

上方に位置する戦闘機の優位をなくすためのハウスルールに最もよく使われる最小manoeuvre値はいくつだろう?私は14かと思うが、12かもしれない。15だとP-47が飛ぶことさえできなくなってしまう。またP-38のある型は13でも飛べなくなるようだが。 

私は高度制限をつかってない(どんな機種でもどんな任務でも)。しかし、「2番目に良好なmanoeuvre値の高度まで」に制限するルールがよくつかわれているそうな。つまり機種ごとに異なるというわけだ。
それは意味がないように思う。どの高度でも同じように大したことのない性能の戦闘機は、どの高度でもmanoeuvre値がみな同じという理由により、高度制限なく使うことができてしまう。Xという戦闘機は3万フィートでのmanoeuvre値が20でそれより低い高度のmanoeuvre値が29、27と分布しているので3万フィートでは使えないのに、Yという戦闘機は各高度のmanoeuvre値が15と10の2つの値しかないので3万フィートでもつかえることになる。3万フィートでXはYの2倍のmanoeuvre値があるのに運用することができないって... 高度の利点を生かすのが困難なほどmanoeuvre値の低い機種による高度差の優位の悪用は許されない。現実を反映しない「2番目に良好なmanoeuvre値の高度まで」なんていうハウスルールより、たとえばパイロットの操縦が困難になるようなmanoeuvre値で制限すべきだ。 

最小manoeuvre値で制限するルールは連合軍に不利だ。なぜかというと、連合軍にはmanoeuvreが低く、最高速度が高い機種が多いからだ。もしこのルールでプレイすれば、常に日本側が高度の有利さを享受してしまう。「2番目に良好なmanoeuvre値の高度まで」というルールなら、戦闘の高度を最高高度から単に下げるだけだ。 

日本側と連合軍側でmanoeuvre値に関する別のルールが使われているというの?スピットファイアとハリケーンのmanoeuvre値がかなり良好だが、ムスタングなんかはかなり悪いことは知っている。このゲームの空戦エンジンは、例えば速度に重点を置き過ぎていたりなど、うまく機能してないようだ。改善するにはかなり劇的な変更を加えないといけない。 

ハウスルールは、嗜好品のように感じる人もいるし、必需品と感じる人もいるし、まったく使おうとしない人もいる。ハウスルールの多くは、まだこのゲームが発売されてから日が浅かった頃、実際に経験されたり出現が予期されたアンバランスに対する反応として生まれた。公式パッチやベータパッチやmodのおかげで、必須なものではなくなって来ている。PBEM開始時にはPreferencesの設定とともに、ハウスルールについても相談しておくものだ。 

sweepに関しては必要なら「最高のmanoeuvre値の高度帯まで」というルールがいいと思う。または高高度sweep禁止、つまり高度の絶対値で制限するか。CAPには高度制限は必要ないと思う。 

「私は高度制限をつかってない(どんな機種でもどんな任務でも)」とのことだが、私も高度制限のハウスルールには反対だ。でもどうしても必要だというなら、機種ごとのmanoeuvre値の違いに関わらず、すべての任務を高度の絶対値で制限(CAPも含める、年ごとに制限高度を変更してもいい)したいと思う。 
manoeuvre値により制限する方法は、ハウスルールで制限しないのと同じような状況(かえってその種のハウスルールにより有利になる機種ができてしまうし、日本側はそのハウスルールに対応して主力の生産機種を変更することができる、などなど)になってしまいがちだ。それに、sweepだけをハウスルールで制限すると大戦後期の連合軍に悪い影響があって、日本の航空機生産に対する不満が大きくなりやすい(特にシナリオ2をプレイして日本の強さに驚いた場合なんかに)。 
連合軍機と日本機の間にその種のアンバランスがないとしたら、高度差の優位を利用できないほど飛行機のmanoeuvre値や速度が低下してしまうようなくらいの高度に、高さの絶対値で制限するべきだろう。しかしすべての機種、すべての任務を高度の絶対値で制限することには反対だ。それだと偵察機を招く。 
そんなことにはならない。1942年には2万フィートに制限し、一年ごとに5000フィートずつ高くしてゆくルールを採用している人が多いと思うがどうだろう。1945年には3万5000フィートではなく4万フィートを採用している人もいることだろう。ハウスルールを採用するとしたらこれがいいし、史実をよく反映しているとも思う。高度帯ごとのmanoeuvre値を採用するハウスルールは戦闘機の降下攻撃(bounce)ボーナスに焦点を置いているんだから。偵察機は2万フィートで充分だし、この高度でも対空砲火で撃墜されることがある。もっとも多くはないけど。 
「すべての機種、すべての任務を高度の絶対値で制限することには反対だ。それだと偵察機が失われることになってしまう」というが、いろいろなハウスルールはみな諸悪の根源である戦闘機の高度に対応するものだ。偵察機の高度を気にする人なんているの?お望みならお月さまほど高く飛ばしたっていいよ...  
(主にsweepの)高度に関するハウスルールは、ちっとも現実的とは思えないいわゆる成層圏sweep(CAPより上になるよう最高高度で飛ばす)対策として必須だと考える人もいる。ハウスルールなしでもほんの少しの常識があれば充分なことが多いが、PBEM(当然ながらAIはこんなこと気にしない)では白黒はっきりさせておきたい場合もある。ある一定以上の高度を飛行するとパイロットの疲労値が急上昇するような仕様(かなり現実っぽい)になっていればよかったのにと思うし、このゲームにもいくらかはそういったペナルティが仕込まれているのも確かではあるが、不十分なんだと思う。 
偵察機や爆撃機の高度を制限せず、戦闘機だけを制限してもあまり意味がないと思う。高高度を飛ぶ偵察機があるんだから、それを迎撃するには戦闘機を高高度に配置する必要がある。たとえその戦闘機の高度帯ごとのmanoeuvre値が25 23 20 17 13といったぐあいに高空性能が悪いのだとしても。高く飛ぶほど疲労値が高くなりやすくなるというのはいいアイデアだ。2機種の高度が2高度帯以上離れているなら、全く空戦が起きない可能性がもっと高くなったり、たとえ空戦が起きてもそれほど激しくはならないような仕様もいいと思う。 

よく考えてみてくれ。戦闘機以外の高度に制限を加えても意味がない。高度を制限するハウスルールに関して議論されているのは、
a) 戦闘機同士に高度差があると高い位置の戦闘機があまりに有利になるような仕様が存在している
b) こういった事情があるので、プレイヤーがお互いの戦闘機の高度をどんどん高くすると最終的には最高高度で戦うことにつながる
c) 非現実的な高度が常用され、最高高度の高い機種が実際以上に強力になってしまっている
と考えるプレイヤーがいることが理由だ。私自身はその一派ではなく、高いところに位置する優位が現実と比較して大きすぎるとは思わないが、こういった結論にいたるプレイヤーがいる理由は理解できる。高度制限を戦闘機にだけ適用することにより、上記の問題は解決できる。どんどんと高度を高くして行く競争は(制限された高度で)終わるし、ある機種の最高高度が他の機種よりもより高いという理由だけで絶対的な優位にたつこともなくなる。戦闘機にこういった制限を設けても偵察機(などの高高度を飛ぶ機体)を撃墜できる可能性は残るし、また爆撃機には制限を設けなくても、高度3万フィートで来襲する爆撃機を気にする人なんていないよね?大きな編隊ならより低い高度に設定したCAPに気づかれ撃墜されるだろうし、小さな編隊ならそんな高度から地上に被害を与えることなんてできないだろうし。 ← LoBaronさんのレス 
敵が3万フィートでsweepして来る時、CAPにはどの高度を指示したらいいの?1万5000フィート?その詳細を説明してくれないかな。 
その場合、CAPの高度を1000~5000フィートに設定するとsweepから逃れられる可能性がかなり高くなる。しかも、sweeperの後にやって来る護衛戦闘機のつかない低高度の一式陸攻を迎撃しやすい位置取りでもある。このスレにレスをつけているプレイヤーのほとんどが、攻撃されたら攻撃で対応しなければならないと思い込んでいる。そんな必要はないし、そうすべきでもない。あなたが相手の注文通りの条件で戦おうとし続けるなら、それはWitP AEの上手なプレイとはいえない。飛行隊2個に高度差5千以内の違った高度でのCAPを指示し、片方の部隊の機がsweeperの上空から降下しての攻撃(bounce)を受けたら、もう一方の部隊の機が降下攻撃をやり返せるようにしておく。低い方の高度を指示する部隊を二つのうちのどちらにするかはその部隊の装備している機種の性能により決めるべきだし、また性能の異なる2機種にCAPさせた方がよい理由でもある。それにしても、このスレで交わされた議論にはうんざりさせられる。俗にいうbounce(上空から降下しての攻撃)なんていうものは、ハウスルールなんかなくたって充分に対処できる。もちろん工夫は必要になるし、そういった工夫は常に安易な「解法」を求めているこのフォーラムでの声の大きな人たちからはひどく嫌われてしまってはいるけれども。きっとすぐにその種の人たちが登場して、あいつは何もわかっていないとかなんとか言い始めることだろう。でもそういった人たちに限って、たとえ3万6000フィートから降下攻撃をされても、生き残った機が降下攻撃をやり返すことができるってことを初心者に教えてあげたりはしないんだ。 ← Alfredさんのレス 
かなりの低高度のCAPなら高高度sweepから逃れ、しかも爆撃機を迎撃できるということはわかった。とても役立つ情報だ、ありがとう。2万7000フィートで来襲するsweeperと戦いたい時には、CAPを1万と2万7000フィートの間のそれぞれ違った高度に設定すればいいんだね。適切な高度はどう決めたらいいんだろう?高度ごとの manoeuverabilityの数値を参考にしたらいいのか、それともmanoeuverabilityの差に注目した方がいいのか?とても有用な情報が他にもなにかある?
各高度でのmanoeuvre値と、相手のmanoeuvre値との差の両方をみておくべきだ。たとえば、高度2万7000フィートで零戦21型(A6M2)にsweepされたとする。この高度だと零戦のmanoeuvre値は27だ。これにF2A-3 Buffalo、F4F-3 Wildcat、F4F-4 Wildcat で立ち向かうとすると、この3機種のmanoeuvre値はごらんの通りだ。この表から高度2万7000での成績が最も良いのはF4F-3だし、この3機種の中ではどの高度でもF4F-3が優れている。したがって、F4F-3は犠牲のヒツジとして降下攻撃を受けても生き残るチャンスが最も大きいし、高い方の高度に置いて零戦に対して降下攻撃を狙うにしても撃墜できるチャンスが最も大きい。でも本当はこれより話は込み入っていて、manoeuvre値はその機種の最高速度にも影響される。この例では幸いなことに、F4F-3が3機種の中でもっとも速いので、零戦とのmanoeuvre値の差の順序は変化しない。あと、機種の性能をみるだけではだめで、パイロットのAirスキル値とdefenceスキル値にも注目する必要がある。敵の降下攻撃から生き残る確率を高くするため、defeceスキル値の優れたパイロットを含む飛行隊に低い方の高度を指示すべきだ。さらに零戦と各機種との差を考慮しなければならない。零戦のmanoeuvre値はお示しした通りだから、米軍の3機種との差は表のようになる。F4F-4を1万6000から2万フィートの間に配置すれば、零戦の降下攻撃を受けた時のmanoeuvre値の差のマイナスを最小にすることができる(訳注:表を見ると2万1000から3万1000フィートでの差の数値の方が小さい。次の文から判断するに2万1000から3万1000フィートと書くつもりだったのでは)。F4F-3の飛行隊は(降下攻撃をやり返すため)それより高く、しかしF4F-4の飛行隊との高度差が5000以下になるように配置する。F4F-4を2万、F4F3を2万5000、defenceスキルの優れたパイロットをF4F-4飛行隊に配属する。しかしこう指示すると、後続する低高度の爆撃機の迎撃に失敗する可能性が残る。ほかにも考慮すべきことはあるが、頑丈な機体かどうか(durability)などはこの際あまり関係ないだろうし、上昇率もそうだろう。私のいうようなことをするには手間がかかり、お手軽に済ませようとするならハウスルールがある。馬鹿みたいに敵のsweepに単純に反射すべきじゃないというのは、こういった理由からだ。 ← Alfredさんのレス 
レスをありがとう、有益な情報がたくさんつまっているね。現在プレイ中のPBEMでは最高高度を2万7000フィートまでに制限するハウスルールを採用していて、sweepもCAPも2万7000フィートにはりついている。P-40対零戦のことが多いが、これまでのところ、2万7000フィートで良い戦果を得ることができている。私は子羊を犠牲に捧げるという考えには同意できない。降下しての攻撃をやり返すことで対処するというのに必要だと言うことは分かるが。でも、高度を違えたCAPを組み合わせることでもっと良い戦果が得られるのだろうか?もしそうなら、戦果は何に影響を受けるのか?自分で試して見つけ出さないとだめかな? 
CAPを2万7000に配置していい成績をおさめているのなら、何も変えない方がいい。Warhawkは零戦より速く飛ぶことができる(上に例示した海軍の戦闘機は零戦より速くはない)から、defenceスキルの優れたパイロットと組み合わせると、それだけで降下攻撃対策になる。しかも高度制限のハウスルールのおかげで連合軍の対策がかなりやりやすくなっている。高度を違えたCAPによりもっと良い成績を得られる可能性もあるが、有意義な議論のためにはもっと情報が必要だ。これ以上、推測しながら話を続けようとは思わない。上の方のLoBaronさんのレスをチェックすべきだと思う。空戦に関する質問は彼に相手してもらうことにしているから。 ← Alfredさんのレス 
Alfredさんの発言はほとんどの場合に正しいということを知っているので、上記のレスも傾聴したい。layerd CAPがとてもうまく機能する可能性があることが分かった。高度5000で空母からやってくる雷撃機を叩くにももってこいだ。高高度のsweeperから逃れるために高度5000でのCAPを指示したことはないが、いい考えだと思う。 
「CAPをsweepと同じ高度に配置するよりもっと低高度の方が良い結果を得られるようなシナリオを組み立てることができるか?」ということだが、よくありそうな例を紹介しよう。あなたの飛行場にはCAPに使える飛行隊が2つしかない。あなたはCAPに高度2万7000フィートを指示する。sweepがやってきてCAPと交戦し、あなたのCAPの残りの弾薬が乏しくなるし、損傷した機体や負傷したパイロットもいるだろう。混戦終了後、残ったCAPは高度2万7000に戻り、敵機がいないか監視を始める。後続する敵の部隊は高度1万2000フィートでやってくるが、CAPがそれに気付き、高度1万2000にまで降下するのに時間がかかる。ただ単に降下すればいいというものではないから、螺旋を描くように降下することが必要で、思った以上に時間がかかる。こんな状況ではCAPが迎撃し損ねることもあり得る。敵機は妨害されずにあなたの根拠地を襲い、もしかすると爆撃後にCAPはが攻撃の機会を得られるかもしれないが、だとしてももはや手遅れで、根拠地は被害を受けてしまっている。こうならないために、両方の飛行隊に高度1万5000フィートくらいの敵機の来襲しそうな高度のCAPを指示する。こんどはsweeperは降下攻撃を行い、その攻撃に生き残ったCAPは爆撃機を迎撃しやすい1万5000フィートに位置している。迎撃できるかという点では大きな違いだ。これは日本側をプレイする際により大きな意味を持ってくる。しばしば四発爆撃機の一回の空襲でCAPの飛び立つ飛行場が閉鎖に追い込まれるか、または次のターンにCAPがわずかしか飛べない状態にされてしまう。いったんそうなってしまえば、敵は単に同じことを繰り返して飛行場を制圧し続ければいいことになる。もちろん、複数の飛行隊に高度を違えてCAPさせるやり方にもいろいろとある。sweeper対策にsweepと同じ高度、爆撃機隊策に低い高度に、または空母から艦船を守るため6000と1万5000フィートを指示したり。1万5000フィートのCAPは低高度の攻撃隊をほとんどみつけることができなかったりするので。 
Alfredさん、manoeuvre値と速度に関して学ばせてもらった、ありがとう。私がひとつ不思議に思っていることは、これまでに何度もCAPを高度1000~5000フィートに設定してみたが、結局のところ9000に配置されてしまう。CAPが6000未満の高度にいるのをコンバットリポートにみたことがないが、それでも高度3万2000フィートで飛来したsweeperにみのがしてもらえたこともない。降下して攻撃するsweeperにより、優秀な機体と優秀なパイロットでも虐殺されてしまう。とれる対策は、CAPを上げずにおいて爆撃されるリスクを負うか、または戦うかだけだ。 
レスが遅くなって申しわけない。michaelmさんがこのスレ に回答(単に表示の問題で、高度6000未満はすべて9000と記載される仕様になっている。次のパッチで修正したい)を寄せている。コンバットリポートが誤解を生みやすいことに注意しておいてほしい。それにしても、michaelmさんがはっきりした回答を示してくれて良かった。
コンバットリポートをみると、敵機の高度の推測値がかなり不正確なことに気付くと思う。しかし、爆撃機の爆弾を投下する高度はつねに正しい値が示されている。たとえば、急降下爆撃機の高度が1万7000フィートと推測され、しかも爆弾を投下した高度が1000~4000フィートだとすると、実際は急降下爆撃機が急降下爆撃を行える高度である1万~1万5000フィートで飛来したわけだ。こういった際、迎撃するCAPは常に敵機の2000フィート上に位置しようとする仕様だから、コンバットリポートには1万9000フィートを目指してスクランブルしたと記載されるが、実際にはそんな高度にまで上昇したわけではない。
高度1000フィートの艦船攻撃を指示された戦闘機や戦闘爆撃機の飛行隊のsecondary missionに護衛任務を指定すると、CAP任務も指示でき、しかももっと高い高度を指示された一般のCAPよりもずっと効果的に低空で侵入する敵の雷撃機を始末できることに気付いた。
3万フィートの敵sweeperから逃れられないという件に関してだが、私は必ず見逃されると保証したわけではない。そうなった原因を考えてみよう。sweepが3万フィート、CAPが1000フィートだとすると、CAPは高度3万1000フィート(3万1000フィートまで上昇できる機種なら。Warhawkだとこの高度にまでは上昇できない)に上昇しようとする上昇率が毎分2500フィートだと13分かかる。敵機の探知から来襲までの時間はどれくらいだったろうか?CAPを指示された機体の3分の2はその時点では飛行していないから、もっと時間がかかり、間に合わないこともあり得る。お互いを視認できる大気の状態だったかと言う問題もある。さらに深く掘り下げたいなら訓練任務の飛行隊が戦闘に巻き込まれる要因について議論した12~18ヶ月前のスレを読むといい。LoBaronさんがレスをつけているし、私もいくつか発言しているから。 ← Alfredさんのレス

Alfredさんによるlayered CAPの解説は個人的にとても勉強になりました。このひと、RPGなら賢者みたいな感じの人で、Devチームの一員ではありませんがフォーラムの中では物識りとしてみんながその発言を信頼しています。ただ、優しさが足りないので反感をかうことも少なくないようです。このスレでもそういった感じのやり取りがありましたが、その部分は省きました。

さて、layered CAPの際の注意点ですが、私の理解していたものと大きくは違いません。でも、望ましいlayered CAPを指示しておけばそれだけでsweeper相手によい結果が得られるかというと必ずしもそうではなく、惨敗を喫することがあることは、ここしばらくの零戦によるマカッサル → クーパンのsweepの顛末をお読みいただければ分かりいただけると思います。上記の解説では空戦に参加する機数の影響については特に触れられていませんが、「戦いは数だよ、兄貴」というのは箴言なのだと思います。

高度や、所属HQや、出発する飛行場の規模や、目的地との距離などなどに配慮することにより、うまく行けば戦爆連合の大編隊としてまとまって空襲できる爆撃機と護衛戦闘機の飛行隊とは違って、sweepを指示した戦闘機は各飛行隊ごとに目的地に到着し、2つ以上の飛行隊がcoordinateすることができない仕様(偶然、2つがいっしょに到着することがないわけではない)です。CAPは複数の飛行隊が一緒に迎撃できますが、sweeperは飛行隊一個ずつ。

その点では日本側の方が有利です。1つの飛行隊を構成する戦闘機の数が、連合軍側は多くてもせいぜい25機。6機とか12機とか16機なんていう飛行隊も少なくないのに対して、日本側には36機なんていう大きな飛行隊もあります。そしてこれは海軍だけですが、空母に乗せて拡張することにより72機の戦闘機飛行隊をつくりだすこともでき、クーパンにやって来た零戦も空母で拡張された飛行隊所属だと思われます。16機のsweeperと72機のsweeperとでは、後者の方がCAPに対してより有利に戦えるのは明らかでしょう。ということで対策に苦慮する連合軍側プレイヤーでした。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

いつも興味深く拝見しています。翻訳ありがとうございます。個人的には高度差によるすれ違い(空戦が発生しない)が、以前より多くなった気がします。
ただし、一回の空戦が激しすぎるのは変わらないかな? もうちょっと乱数影響があってもいいような気がします。空母戦なら分かるんですが…

somali さんのコメント...

コメントありがとうございます。
高高度sweep対低高度CAPでのスレ違いの経験はありませんが、高度2万フィートのCAPを雷撃機がすり抜けたことは、今回のプレイでも複数回経験しました。
個人的には現状でも空戦への乱数の関与は充分にあるような気がしています。