2010年4月12日月曜日

フォーラムでみつけたTips 9 連合軍のタンカーと燃料事情

15.0 - LOGISTICS - TANKERS/FUEL 
第二次世界大戦に関する本を読むと、連合軍側が1944年までタンカー不足に悩んでいたこと、その後も供給は需要にやっと追いつく程度だったことが分かるだろう。タンカーは一般の商船よりも大きいのがふつうで、大きな造船所で建造されなければならなかった。しかし、アメリカ国内でもタンカーを建造できる造船所の数は限られていて、それらの造船所ではもっと優先度の高い巡洋艦や空母が建造されていた。
戦争の初期、ドイツはこのタンカー不足を良く認識していて、イギリスへの燃料供給を締めあげて戦争から脱落させるために、Uボートをアメリカの東海岸に派遣した。Uボートはテキサスからカナダへ北上してコンボイを組むタンカーに狙いを定めていた。この作戦は非常に成果が上がったが、本国から遠く離れた場所で多数のUボートを喪失することを恐れたデーニッツがUボートを呼び戻すことで、イギリスの脱落という目的を達成することはできなかった。
Cimarron級のAOであるSangomon, Santee, ChenagoとSuwaneeは、CVEに改装された。これらは、その後に建造されたものよりもずっと良いCVEだった。しかし、AOとTKが不足していたのでそれ以上のCVEへの改装は行われなかった。その後のCVEはもっと小さなAKの船体をつかって建造された。もし、望むだけの数のTKの船体を建造する能力がアメリカにあったのならば、すべてのCVEはタンカーの船体をつかって建造されていただろう。
なので、タンカーの不足は現実にあったことなのである。でも、慣れてくれば戦争を遂行するのに充分な量のfuelをオーストラリアに運ぶことができるだろう。
燃料を中継の港を経由して送ろうとするならば、憶えておくべきことがある。中継港は充分に大きなサイズであること。そうでないと、港のサイズ制限を超えた量のfuelとsupplyが無駄になってしまう。大量のfuelを小さな港に陸揚げすると、spoilageの影響でかなりの量のfuelが失われてしまうだろう。
もうひとつ注意しておくべきこととして、タンカーを一回の長距離航海に従事させるのと、中継港で積み降ろしさせるのとの間の時間の兼ね合いがある。長距離の航海に充分な量の燃料を積めない船は、より短い距離の輸送に従事させるか、途中の港で燃料を補給させることが必要になるが、兵站を考慮することが重要になるだろう。
目的地が混雑しないように確かめておくことも重要になる。ある一つの港で荷下ろしをしようとする船の数が多すぎると、その港で順番が来るまでじっと待つことになってしまうが、その待ち時間で次の港まで行くこともできるかもしれない。往々にして渋滞はは避けがたい。実際に、港湾施設が適切に運用されるようになる以前のヌーメアは、多くの滞貨を抱えていた。
そして、もう一つ知っておくべきこと。小さな港にタンカーを係留しておくと、積み荷がなくなるまでの間は、ガソリンスタンドのように利用することができる。

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