4月28日のメイクテーラの空戦で甚大な被害を受けた後、インドの連合軍爆撃機部隊はずっと鳴りを潜めたままでした。しかし夜間空襲解禁初日の昭和18年5月14日夜、満を持してビルマ中部のマグエに双発・四発とりまぜて爆撃機 131機(Blenheim VD 7, Liberator II 4, Liberator GR.III 6, Wellington Ic 9, Wellington GR.VIII 9, B-17E Fortress 10, B-24D Liberator 15, B-24D1 Liberator 62, B-25C Mitchell 9)の空襲がありました。CAPは二式戦(Ki-44-IIb Tojo)一個戦隊で19機が迎撃しました。連合軍爆撃機が護衛戦闘機なしで昼間に来襲すれば、かなりの数を撃墜してくれる二式戦ですが、夜間空襲では逆に爆撃機に撃墜されてしまうという悲しい仕様なので、昨晩も7機が撃墜されて飛行場への爆撃の妨害には成功しませんでした。
連合軍爆撃機は高度7000フィートからつぎつぎと投弾して、Airbase hits 43, Airbase supply hits 4, Runway hits 85の命中弾がありました。アニメーション終了後にマグエの状況をみてみると、飛行場のサービス施設に49、滑走路に68のダメージで、新たな爆撃を受けなかったとしても、全治9日間の被害です。それに加えて、地上で百式重爆 20機、二式戦 19機、二式複戦 6機が破壊されてしまいました。百式重爆は後述するCox's Bazarへの夜間爆撃用にマグエに移動させておいた部隊、二式戦は夜間CAP用の部隊と昼間のCAP用の部隊、また二式複戦は夜間CAP用に移動させておいた部隊ですがCAPするようにという指示をし忘れていて、地上で撃破されてしまいました。
他の空戦ともあわせて今日は合計71機を失いましたが、うち45機は地上での撃破でした。ビルマ中部の飛行場に駐機しておくと、夜間空襲によって破壊されることは避けられません。これまでにも夜間空襲によって同程度の損害を被ったことは何度もありましたが、それにもめげずビルマ中部のマグエ、メイクテーラなどに戦闘機を配備し続けてきました。しかし、4月27日にみせつけられたように、連合軍は250機近い戦闘機をsweepに送ることができるようになってきています。夜間空襲で機数・morale・fatigueの低下した戦闘機部隊では、多数のsweepがやってきた時にやられる一方になってしまうでしょう。二式戦部隊の健在であることがビルマを支えてきたので、この戦闘機隊が戦力を失うことはまずいと考え、涙をのんで昼間CAP用の戦闘機隊を後方に下げることにしました。今回の空襲でダメージを受けた部隊は、鉄道で連絡のあるビルマ国内のラングーンやモールメンに移動させ、ダメージを受けていないメイクテーラとTaung Gyiにいた部隊はタイのバンコクに移動させました。もはやラングーンやモールメンも安全だとはいえないからです。また最近、大戦後半の空戦に関する日本側の苦境を扱ったスレをいくつか紹介しましたが、それらのスレからかなり悲観的な見方にとりつかれてしまったことも、今回のこの決断に影響していることは否めません。
明日は、マグエからメイクテーラに夜間空襲があるか、または昼間sweepをかけてくるのではと予想しています。でも、昼間のCAPがいなくなったことを知ったなら、まずは昼間のsweepと飛行場爆撃で制空権を完全に握り、ついで地上部隊への爆撃を行ってくる正攻法でくることでしょう。マグエやメイクテーラのような平地のヘクスの地上部隊は、四発爆撃機の爆撃だけで戦闘不能に近いダメージを受けることになりますから、ビルマ中部の維持はきわめて困難です。今日5月15日から雨期が始まるので、連合軍もインドからのサプライの補給が困難になると思われます。なんとかこの雨期の間だけでも頑張れればいいのですが。
日本側の夜間空襲はメイクテーラからインパールの飛行場を、マグエからCox's Bazarの港湾を狙ってみました。インパールは百数十機の連合軍戦闘機が集まっているところなので、爆弾が命中しさえすれば、多少は地上で破壊できるかなと期待していました。昨晩のインパールにはCAPも上がっていなかったのに、17機の百式重爆は一発も命中弾を得ることができませんでした。天候がSevere stormsだったからかもしれませんが。
Cox's Bazarの港湾爆撃を計画したのは、しばらく前から偵察機が一隻の艦船の存在を報告してきていたからです。detection levelが9/10なのに艦種が不詳だった点がもどかしいところですが、もしかすると先日の雷撃で傷ついたR級戦艦のうちの一隻がいるのではと期待して送り出しました。Cox's Bazarには8機の夜間戦闘機(P-70 Havoc)がCAPしていましたが空戦による被害はありません。しかし、19機の百式重爆のうち対空砲火で1機が撃墜されて爆撃の成否が危ぶまれましたが、天候がClear skyだったおかげか目的である在泊艦船に250kg爆弾を1発命中させ、heavy fires, heavy damageとしました。ただ残念なことに在泊していたのはR級戦艦ではなくAMc Agraでした。Cox's Bazarの防御機雷維持の目的で在泊していたわけですね。
昼になって、チッタゴンからラングーンに16機のB-25D1 Mitchellが飛来しました。ラングーン港でサプライ揚陸中のコンボイのxAK Kozan Maruがターゲットとなりましたが、CAPの零戦(A6M8 Zero) 3機と二式戦(Ki-44-IIb Tojo) 7機が12機を撃墜し、低空からの機銃掃射と反跳爆撃による被害もありませんでした。
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