1942年5月12日、ジャワ島西端のMerakが日本軍の攻撃で陥落しました。日本側は4個師団に加えて、歩兵聯隊1個、工兵聯隊4個、戦車聯隊1個などまで投入してきました。Merakには敗残兵ばかりしかいないので力を入れすぎな感もありますが、日本側としてはバタビアで予想以上に被害を出したので、余裕をもって攻略しようとしたのかも知れません。この敗戦で蘭印軍13部隊が殲滅され、飛行機も9機が破壊され、そしてジャワ海からインド洋への近道であるスンダ海峡が日本のものになりました。
中国では常徳占領後、日本軍の追撃が始まりました。中国軍は枝江とその北東のヘクス、川の向こう側まで後退したいと思っていますが、日本軍には戦車聯隊が含まれているので、その手前で追いつかれるでしょう。枝江に飛行機の存在を示すアイコンがついていますが、ずいぶんと前にCAP trapをしかけたフライングタイガースの1機がサプライ不足で修理・離陸ができない状態で残っているだけです。
ビルマではラシオでにらみ合いを続けていた日本軍5部隊が西に後退しました。中部平原の防備を固めるつもりか、またはオーストラリア軍1部隊がラシオの日本軍の包囲を企図してしてジャングルの中を行軍していることに気づいたためか、どちらかだと思います。Shwebo占領後、迂回してイラワジ川を渡河する予定の連合軍部隊のうち、オーストラリアの戦車聯隊が歩兵部隊より一足早く、渡河地点に到着しました。今日のところは対岸に日本兵の姿が見えないので、このまま渡河を試みようと思います。日本側が機敏に反応して対岸にまとまった数の守備兵を移動させると、Shock attackになって大損害を被りそうですが、いちかばちかです。中国は席巻されそうだし、いまのところ連合軍にとっての密かな楽しみはこのビルマだけです。
全くの余談ですが、最近、みすず書房から出版されたゾミアという本を読みました。このゲームのマップをみてもわかるように、インド・ビルマ・インドシナ・中国に囲まれた地域にはろくな道も無いジャングル・山岳地帯が広がり、多数の少数民族が暮らしていますが、この一帯をゾミアと呼ぶことが提唱されています。この本はゾミアに住む人々の出自・歴史、生業(平地の水田耕作と比較して焼き畑の優位点などなど)、周囲の低地の王朝との関係などについて(私にとっては)斬新な解釈を提供してくれます。日本やこのゲームと関連する第二次大戦中の日本軍との関わりについてはごくわずかな記述しかありませんが、近現代でも国共内戦に敗れて逃げ込んだ国民党軍のこととか、ベトナム戦争時の北ベトナムの山岳民、それにミャンマーの軍事政権による少数民族の迫害などについて理解するのにも役立つ本だと思います。とにかく、目から鱗という点では今年読んだものの中でもベストなのでおすすめです。
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