2014年10月8日水曜日

日本の艦船の改装 発売5年後のコンセンサス


日本の艦船の改装に関してはこれまでも繰り返しスレが立てられてきましたが、久しぶりにIJN Conversions--Need a Refresherというスレがたてられていました。発売後5年を経過し、プレイ経験の豊富なプレイヤーの見解を知るのも意味あることだと思うので紹介してみます。

しばらくこのゲームから離れていて、こんどDDB-C modでプレイを始めた。DDB-C modは基本的にシナリオ2にあたるmodだ。頭がだいぶ錆び付いてしまったので、古くからある話題だが、助けを借りたいと思って立ててみた。日本の艦船の改装に関して以下のようにしたいと思っているが、それでいいよとか、こっちの方がいいのではといったアドバイスをお願いしたい 。 
  • CS(水上機母艦、千歳級と日進・瑞穂)からCVL(軽空母):私は非改装党の一員だ。すぐに終わるのなら改装すべきだが、ほとんど一年がかりになってしまう。軽空母が手に入るのは1943年も後半で、新たに軽空母が手に入ったところでどんな違いがあろう?1~2隻は改装することになるのかもしれないが、やはりCSも好きだ。水上機母艦は空母の海上哨戒任務や対潜哨戒任務を肩代わりして、空母の攻撃力を増強することができる。どう思う? 
  • DD(駆逐艦)からAPD(駆逐艦改装高速輸送艦):峰風級はもちろん改装すべき、神風級は多分すべき、睦月級はすべきでない。睦月級は酸素魚雷を搭載しているので、駆逐艦のままにしておくべきだと思う。峰風級はAPDや護衛艦艇としての方が役に立つ。神風級は状況による。 
  • 母艦:もちろんAKE(弾薬輸送艦)はたくさん必要。AV(水上機母艦)もいくらかは。 AS(特設潜水母艦)は必要?多少は潜水艦の修理に役立つけれど、それほど大したことはできないと思う。またAG(雑役艦)やAGP(魚雷艇母艦)への改装にもあまりメリットを感じない。なにか見落としていることがあるかな? 
  • TK(油槽船)からAO(給油艦)へ:TKの半分くらいはAOに改装したい気がしている。搭載する液体の容積が少し減ってしまうけれど、積み込む速度が改善するので、パレンバンやミリといった施設の充実していない港では重宝すると思う。どうかな? 
  • xAKL(小貨物船)からPB(哨戒艦)への改装:Ansyu級はすべてPB(14ノット)に改装したい。Kiso級も一部はPB(11ノット)に改装するつもりだ。ACM(機雷原母艦)の数が不足しているので、Tosu級をたくさんACMに改装する。CMc(機雷敷設艇)への改装をするつもりはない(開戦時にあるもので充分)し、AMc(掃海艇)も航続距離4900のものに少し改装するだけにしたい。これでいいかな?
CS(水上機母艦のうち千歳級と日進・瑞穂)からCVL(軽空母): これはゲームの進み方によると思う。双方(特に連合軍側)とも、すでに何隻か空母を失っているかな?もしそうなら、アメリカの空母がすべて健在な場合と比較して、これらの軽空母がドックを出られる1943年8月29日より前に空母同士の決戦の起きる可能性はずっと低くなっているはずだ。最高速度の遅い方の2隻は機動部隊に随伴することはできないので、miniKB用に改装するか、改装せずに搭載水上機を索敵に使うか。
DD(駆逐艦)からAPD(駆逐艦改装高速輸送艦):私も峰風級はすべてAPDに改装する。駆逐艦への改装をする時には、その先のアップグレードの行方についてもチェックするようにしている。神風級は何隻か駆逐艦のままにしておきたいが、駆逐艦のままでいるといずれ強力な爆雷であるType 2 DCを装備(もっとも1944年4月になってからのことだが)するようになるので、コンボイの護衛任務には重要だ。睦月級もType 95-Mod 2、そしてType 2 DCを装備するようになる。でも開戦時の睦月級にはASW能力がないから、睦月級も何隻かはAPDに改装したい。よい選択ではないかもしれないけどね。
母艦:AR(工作艦)への改装も忘れちゃダメだ。AGには何隻か改装するけど、AGPには見るべき点がない。というのも日本には魚雷艇がほとんどないので、AGPはAGみたいなことしかできないから。もしこれまでにASを失っているのでもなければ、ASへの改装はしたくない。開戦時にあるASだけで充分だ。
TK(油槽船)からAO(給油艦)へ:「積み込む速度が改善する」って本当(訳注:わたしもそんな話は聞いたことがないので、スレ主さんの勘違いだと思う)?私も最高速度の違う輸送船をそれぞれ数隻ずつAOに改装するつもりだ。開戦時のAOの数は多くはないからね。速度が遅いAOでも役に立たないわけではないと思う。速度の速いAOに随伴できる護衛艦艇の数が不十分だから。あと、戦時標準船のStd-A級とStd-B級のxAK(貨物船)はすべてTKに改装する。
xAKL(小貨物船)からPB(哨戒艦)への改装:私もAnsyu級はすべて改装するつもりだ。最高速度14ノット、1000トン分の貨物用船倉、航続距離6000の性能なので、大きな貨物船の護衛にもいいし、Fast Transport TFでこのPB自身に運ばせてもいい。Tosu級とKiso級もすべてPBかACMに改装する。Type 4 mineは日本側で一番小さな機雷だから、CMcへの改装にはこだわらなくていいと思う。でも、連合軍が戦略爆撃任務で航空機雷を投下し始めることを考えると、何隻かAMcに改装しておきたい。 
ACMにはたくさん... AMcは大戦後半の航空機雷対策に... Ansyu級PBは値段のつけようがないほどに貴重だ。私のゲームではFast Transport TFとして多数の陸兵を救出してくれた。 
私はDDをAPDに改装したことがない。特にシナリオ1ではどの駆逐艦も、たとえ旧式の駆逐艦であっても貴重な存在だ。CS(水上機母艦のうち千歳級と日進・瑞穂)からCVL(軽空母)へは、改装が可能になった時点での連合軍空母の状況によると思う。それまでに大規模な空母戦に勝利しているのなら、1944年初頭まで拮抗した状態(CVEに関しては別だが)を保つために改装した方がいい。もし機動部隊の大部分を失ってしまっているようなら、改装する意味がない。CSを改装したCVLはおおむね速度を遅くしたインデペンデンス級CVLみたいなもので、戦闘機を搭載してCAPさせるべき空母だ。CSは水上戦闘機を搭載してCAPとして運用できる。高度を低くしておけば、雷撃機を上手に始末してくれる。零水偵は九七艦攻よりも遠くまで索敵できるし、紫雲(訳注:いつもながらお線香を連想してしまう名前)が使えるようになれば、びっくりするほど遠くの敵TFをみつけてくれる。空母の対決ではDL(detection level)がものをいうから、1943年に連合軍を誘い出すことができるなら、紫雲を参加させることは意味のあることだと思う。
書類上はその通りだが、電子の大洋でも通用するんだろうか?個人的な体験だが、艦載水上機は天候の影響を受けやすく、天候のせいで50~70%のターンで飛べなかった。うまくいくこともあるがうまくいかないことも多いという現実があるのに、それでもあなたはうまくやれているんだろうか?そんなわけで、私は艦載水偵だけでなく空母艦上機も海上哨戒任務にあてるようにしている。私は索敵を水上機だけに任せる気にはなれない。 
E(海防艦)に改装できるものを除いて、駆逐艦は駆逐艦のままにしておきたい。駆逐艦の需要には限りがない。日本の軍艦はみんな兵員を運べるから、APDにする必要はない。また最初のゲームでは改装できるものをみんな母艦に改装してしまったが、いま必要に感じるのは油槽船のTFに随伴させるためのAVと、AKEを何隻か。でも多すぎないように。 
私もAPDには改装しない。すでにあるAPDは駆逐艦に改装する(訳注:そんなことができたんだ!)。APDの輸送するサプライは輸送費という観点からすると非常に高価。空輸の方が安いし、同じくらいの量を運べる。また大きさに関わらず、駆逐艦の数は不十分で、水上戦闘TFにあてる護衛艦艇がいつも足りない。私は駆逐艦を酷使するのでいつも何隻かドックで修理中だ。現在のゲーム(1942年2月10日)では26隻が修理中だ。 
私はdot baseを利用してカタリナ狩りをするのが好きだ。そのためにたくさんAVに改装する。少数のAVで充分な数の水上機、 零水偵と二式水戦の活動を支えることができる。二式水戦は効果的にカタリナを撃墜することができるので、こういったチームをたくさん活動させている。また前線に近い根拠地で多数のASを運用している。パトロールする海域への移動にかかる時間を減らすことにより、潜水艦、特に呂号潜水艦を効率的に運用し、燃料を節約できる。ARもいれば、たとえ規模3しかない港でも潜水艦への魚雷の積み込みと修理ができるようになる。繰り返すが、私はかなりの数のASとARを運用するようにしている。 またARにNaval HQユニットを組み合わせ、損傷した主力艦が規模1の港で立ち往生した時の応急処置につかっている。こうすることで、1ゲームあたり4~5隻の主力艦を救うことができた。この目的で3~6隻の九州級xAK(Naval HQユニットを輸送するxAPと同行することができるほど速く航行できる)をARに改装するようにしていた。私は変わり者ではあるし、個人的な意見に過ぎないが ... 
峰風級APDは峰風級が駆逐艦のままでいるよりも早く、しかも他の護衛艦艇よりも早期にレーダーを装備する。私はこの理由でレーダーが装備される最初のアップグレードに間に合うよう峰風級をAPDに改装している。 
(素のシナリオでは違うかもしれないが、DBB-C modの)峰風級APDのレーダーは1943年3月にならないと解禁されない。秋月級駆逐艦は1943年1月にレーダーが解禁される。それでも、あなたの言うことはもっともだと思う。秋月級は長い航続距離を活かして機動部隊や主力の水上戦闘TFの護衛につくことになるから。
  • CS:私はすべてのCSを改装したいと思っていたが、時期が進むに連れて全部でなくてもいいと思うようになった。水上機は悪天候だと飛んでくれないし、零観と零水偵が搭載する爆弾は小さい。空母の艦上機は飛べる機会が多いし、九七艦攻は大きな爆弾を搭載しているし、いずれはレーダーを装備する。ということで、千歳と千代田は改装して機動部隊かmini KBに加えたい。水上機部隊を搭載したまま改装すると自動的に零戦と九七艦攻の飛行隊に機種転換される。改装は東京でのみ、しかも造船所の規模が50に拡張されていないとダメだ。他の2艦の改装は規模の充分な造船所ならどこでもOK。また搭載されている飛行隊は機種変更されないし、固有の飛行隊を入手することにもならないので、降ろしてしまってかまわない。2隻とも遅い(一隻は改装すると最高速度が2ノット速くなる)が、コンボイの護衛にはうってつけだから、九七艦攻を積むといいと思う。
  • DD:難しい選択でプレイスタイルによるだろう。何隻か改装するつもりではいたが、上記の爆雷に関するレスを見ると再検討が必要だ。
  • 母艦:Kiso級xAKLをAGに改装できることを忘れていた。AGはSC(駆潜艇)やPB(哨戒艇)やDMS(駆逐艦改装掃海艦)など駆逐艦より小さな艦艇の爆雷を補充できる。マーシャル諸島のように、港を大きく拡張したり多数のNaval supportを配置したくはないような場所では役立つ。小さな船だがASW TFの支援には充分だ。また時期が進むと他の艦種への改装も可能になる。そして他の母艦(AD、AS、AR、AKE)も役に立つから、けちけちしないでおこう。こういった艦がどこの港にいるのか、いつも探しているような状態でプレイしている。でも、改装せず高速輸送船のままの方が役立つ船もあるので注意してほしい。
  • CL:軽巡についてはあまり語ることもない。CLAA(防空巡洋艦)に改装できる軽巡が2隻あるので、かならず改装しよう。天龍と龍田の2隻。買いそうには6ヶ月かかり、AA値が384になる。
  • CA:最上級は1942年7月にCS(偵察巡洋艦)に改装できる。8ヶ月かかるし、実施するかどうかはプレイスタイルによるだろう。
  • BB:扶桑級2隻は航空戦艦に改装できる。史実では成功した改装とはいえなかったが、このゲームでどうなるかは分からない。1943年6月から始めて6ヶ月かかる。やはりプレイしているゲームの状況によるだろう。

プレイ経験の長い人が増えても、おすすめといえる改装は以前とそれほど変化ないようです。でもレスの中には勉強になったこともあります。特にFast Transport TFでサプライを輸送することが燃料経済に優しくないという指摘。 言われてみればその通りですね。ただ、Fast Transport TFにサプライ輸送や陸兵の移動を頼るのはやむにやまれぬ状況なので、実施せずに済ますというのもなかなかに難しくはありますが。

なお、このゲームの飛行機の燃料は輸送機を含めすべてサプライです。それに対して艦船の燃料はfuelです。fuelはおおむね重油を意味しているのだと思いますが、潜水艦やCS瑞穂などのディーゼル機関、PTボートのエンジンもfuelを燃やして動いています。fuelは重工業の原料としても消費され、サプライよりも希少度が高いとされるアイテムです。空輸で済むところはAPDではなく空輸を利用した方がいいのかも知れません。 まあAPDの消費するfuelなんて大した量ではありませんが。

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