ビルマでは夜間空襲はきびしく、連日のように日本機の損失が多数出ています。ただ、ビルマ中部のマグエ、メイクテーラなど日本側の飛行場群がすべて使用不能という事態には至っていません。昭和18年1月には戦略爆撃が解禁になるので、マグエの油田は早晩破壊されてしまうでしょう。しかしP-38など、二式戦を相手に航空優勢を確保できる戦闘機の数が揃うまでは、連合軍も昼間に堂々とした航空撃滅戦を始めるわけにはいかないでしょう。ビルマへの連合軍地上部隊の侵攻は、制空権を握ってからのことでしょうから、もうしばらく先のこと。できれば5月まで現状を維持し、その後サプライ輸送が困難となる雨期は侵攻が先送りされ、昭和18年10月以降にしてもらえればいいなと希望的観測中です。まあ、すぐに地上部隊の増援が必要ということはなさそうです。
赤は沈没、白地は健在
濃い黄色は最近損傷して修理中、連合軍の日付は損傷した日、日本の日付は修理完了日
薄い黄色はこの後に増援・竣工する空母の予定日南東方面は12月3日のウエーク島沖会戦で連合軍空母を叩いたので安泰かと思っていたのですが、空母の消息を調べてみると、必ずしもそうとはいえないことに気付かされます。両軍の空母の状況を分かる範囲で表にしてみると、これまでに日本側はCV 3隻、CVL 3隻、CVE 1隻沈没に対して、連合軍側はCV 4隻とCVE 1隻沈没。CVイラストリアスも沈没と報告されていますが、昭和17年7月20日に250kg爆弾が2発命中しただけで、その後の消息は不明です。装甲空母だし、爆弾2発で沈没はないでしょう。また昭和18年1月5日にはwithdraw予定なので、いずれにせよ大勢には影響ないでしょう。
連合軍側のCVレキシントンとサラトガはウエーク島沖会戦に姿を見せませんでしたが、おそらく昭和17年10月のアップグレードで入渠中だったか、またはアップグレードが終了していてもまだハワイまでは進出していなかったのだと思われます。連合軍の稼働空母は現在、この2隻のCVとCVL 1隻、CVE 4隻。それに対し日本側は、CV飛龍・瑞鶴の2隻にCVL 2隻なのでほぼ互角です。何となく先日の戦いで優勢になったような気がしていましたが実はそうではなく、これまでと同様に控えめに過ごずべき状況のようです。
ウエーク島沖会戦で損傷した空母の修理状況ですが、日本側は昭和18年2月15日までにはCV赤城・翔鶴・加賀とCVE大鷹の修理が終わります。連合軍側の正規空母はCVヨークタウン・エンタープライズともに魚雷を喰らっていますから、もう少し日数がかかるんじゃないかと思われます。増援・竣工予定の空母は昭和18年2月にCVビクトリアスと5月からエセックス級。日本側はRA modで増やされた改翔鶴級のCV Ryukakuが4月、Taikakuが6月。双方ともこれにCVL、CVEが加わります。昭和18年前半は空母の数的にはかなり拮抗していて、夏以降はCVEなども加わって連合軍が少しづつ優勢になってゆくようです。
ウエーク島沖での空戦はゼロ戦52型(A6M5b)とF4F-4 Wildcatの対決で、ゼロ戦52型が奮闘してくれました。RA modでは雷電などが削除されている代わりにゼロ戦の研究が前倒しされていて、この時期に52型が登場し活躍したわけです。しかし昭和18年4月にはF6F-3 Hellcatが登場します。日本側は2月にRA mod固有の機種であるゼロ戦81型(A6M8)が登場し、ゼロ戦系列はこれが最後になります。烈風は昭和19年後半以降になるので、しばらくはこれが空母戦を支えなければなりませんが、どこまでやれるものか未知数ではあります。連合軍としてはF6Fの充足と、空母の数的優勢が確保できる昭和18年夏以降に次の上陸作戦を計画してくるのかなと思います。もちろん、ニューギニア島北岸を陸路で西進してくることは間違いないでしょうし、またオーストラリアから基地機の援護を受けながらニューギニア南岸、蘭印西部への上陸作戦がそれ以前にもあるかも知れません。それでも、こちら方面にも緊急の陸兵の増援は必要なさそうです。ということで、用意した2個師団はそのまま華南に行ってもらうことにしました。
余談ですが、空母の表を作ってみて、空母の打たれ強さに驚きました。もちろん少数の被弾でも発着艦できない状態・空母としては機能していない状態に追い込まれてしまうことはあるわけですが、撃沈するためにはかなり多数の命中弾がないとだめなようです。
0 件のコメント:
コメントを投稿