2013年11月21日木曜日

World in Flamesのマニュアル到着


11月18日にマニュアルが届きました。わりと立派な段ボール箱に、粗く折り曲げたクラフト紙とプチプチとを緩衝材にして詰め込まれいて、7.0193ポンド(3kg強)もある荷物でした。発送を報せるメールが15日で、アメリカからこの荷物が我が家に届いたのは18日ですから、輸送にかかった時間はかなり短め。この重さの荷物でこの日数なら送料4464.47円なりも決して高すぎるとはいえないと思います。でも個人的には、送達にもっと長い期間がかかってもいいから、もう少し安い方が良かったとは感じます。また、この高額な海外への輸送料についてアメリカ国内在住の人たちは気付いていなかったようで、フォーラムでオーストラリアの人が47オーストラリアドル(今日の相場で4386円くらい)もかかったと発言したら、驚いたというレスがついていました。

送料のこと以外に、マニュアルなしダウンロードだけという販売形態はなく、マニュアル込み100ドルという値段と実体版だけという販売方針に対する異論も完全にはおさまっていないようです。こういう販売方針もありだとする意見に対しては、たとえばEmpires in Arms(Matrixで販売されている Australian Design Group製のナポレオニック)が馬一頭つき実体版だけしか販売されなくなっても同じように言えるのか?なんていうレスがついていました。さすがに馬付属の実体版には同意できませんが、World in Flamesのこの販売方針はやむを得ないのだろうと思います。というのも、WiFのもともとの開発元であるAustralian Design Groupさんは、今後ともボードゲーム版を99ドルで販売し続ける方針で、MWiF(Matrixで販売されているPC版WiF)が99ドルよりずっと安く提供されてしまうのはまずい。かといって、まだAI戦も実装されていないゲームを100ドルで売るには、マニュアルの値段込みとしないわけにはいかなかったというと苦しい事情があるのだそうです。

MWiFって全世界でどのくらい売れるんでしょう?数千本は売れるんでしょうか。数千より多く、たとえば1万本売れたとしても1個100ドルだから、100万ドル≒1億円。1996年に開発に着手し、事情はどうあれ発売にこぎつけたのは17年後の2013年。ボランティアも少なからず参加したそうですが、ふつうに考えれば人件費だけでもかるく1億円を超えてしまっているでしょう。WitP2についてのスレを読んだ時にも感じたことですが、このてのゲームの市場は非常に小さく、全世界を相手にする英語版でも開発費の回収が困難か、または回収に長い時間がかかります。ボードゲームのことは知りませんが、PCウォーゲーム、とくにマンモスゲームにとっては存続の危機の時代です。オーケストラやオペラや映画や絵画などに税金が投入されるように、PCウォーゲームという文化にも補助金がつぎ込まれて当然だとは思いますが実現は難しそうです。幸い、この分野のゲームの主な購入者は若年層ではなく、経済的にも多少は余裕のできている世代のようです。王や貴族や大商人がパトロンとなる時代ではないので、自分の希望するようなゲームの企画・開発が持続するためには、製品が多少高価でも購入して協力してゆかざるを得ないのかなとも感じます。また、少しでも市場を大きくするため、英語版ではあっても、日本語など他国語modの導入しやすい仕様が望まれるところ。

ところで、件のマニュアルですが、厚手のコート紙にカラー印刷でハードカバーの立派なものでした。立派なので永久保存用としてはいいのですが、タイトバックなので開きにくく、しかもかなりの重さがあります。私の腕の力では寝転がって読むのは困難で、iPad Airでpdf判マニュアルを読む方がずっとラクでした。

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