2010年8月31日火曜日

I-172 浮上砲戦で沈没


潜水艦の戦いが続いてます。8月26日は珍しくIJNのSSが3隻の商船を撃沈し、またASWチームが海と空から連合軍SSに攻撃を命中させたとの報告がありました。その代わり、I-172が連合軍DE Talbotの攻撃で浮上させられ撃沈されました。
DE TalbotはアメリカのWiches級DDを昭和17年5月の改装でDEにconvertしたものと思われます。まあ、傷ついたSSが浮上砲戦で一発当てたことは褒めてあげたい。
DD Yamakazeと連合軍のSS S-45が対戦した豊原近海の124, 48はdeep water hexなので、Type 2 DCでないと連合軍SSに損害を与えることがまず不可能です。Type 2 DC装備の艦船はまだ数が少なく、本土近くのASWにも改装したばかりのDDをつぎこまなければならないのが、IJNの苦しいところです。
TrackerではSS S-45を撃沈したことになっていますがこれは疑わしい。なので、本日の成果は商船3隻。商船とSS、3:1の取引は本来なら喜べないはずですが、上出来と言わなければならないのが現状です。

AFTER ACTION REPORTS FOR Aug 26, 42
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Sub attack near Waipapakauri  at 116,179 
Japanese Ships
      SS I-172, hits 9, and is sunk 
Allied Ships
      DD Worden
      DE Talbot, Shell hits 1
SS I-172 launches 4 torpedoes at DD Worden
I-172 diving deep ....
DE Talbot fails to find sub, continues to search...
DE Talbot attacking submerged sub ....
SS I-172 forced to surface!
DE Talbot firing on surfaced sub ....
DD Worden firing on surfaced sub ....
Sub slips beneath the waves
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ASW attack near Toyohara  at 124,48
Japanese Ships
      DD Yamakaze
Allied Ships
      SS S-45, hits 4
SS S-45 is sighted by escort
DD Yamakaze fails to find sub, continues to search...
DD Yamakaze attacking submerged sub ....
DD Yamakaze fails to find sub, continues to search...
DD Yamakaze attacking submerged sub ....
DD Yamakaze is out of ASW ammo
DD Yamakaze fails to find sub, continues to search...
Escort abandons search for sub
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Sub attack near Hobart  at 86,179
Japanese Ships
      SS I-18
Allied Ships
      xAKL Kailua, Torpedo hits 2,  heavy damage
      xAKL Vichy
      xAKL Surigao
      AM Matai
      AM Muritai
SS I-18 launches 2 torpedoes at xAKL Kailua
I-18 diving deep ....
AM Matai fails to find sub and abandons search
AM Muritai fails to find sub, continues to search...
AM Muritai fails to find sub, continues to search...
AM Muritai attacking submerged sub ....
AM Muritai loses contact with SS I-18
AM Muritai loses contact with SS I-18
AM Muritai fails to find sub, continues to search...
AM Muritai attacking submerged sub ....
AM Muritai fails to find sub, continues to search...
Escort abandons search for sub
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Submarine attack near Busselton  at 30,163
Japanese Ships
      SS I-162
Allied Ships
      xAK Shirala, Torpedo hits 1,  on fire,  heavy damage
xAK Shirala is sighted by SS I-162
SS I-162 launches 4 torpedoes at xAK Shirala
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Submarine attack near Moala  at 133,163
Japanese Ships
      SS I-168
Allied Ships
      xAK Iron Chieftan, Torpedo hits 3,  on fire,  heavy damage
xAK Iron Chieftan is sighted by SS I-168
SS I-168 launches 4 torpedoes at xAK Iron Chieftan
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ASW attack near Toyohara  at 125,47
Japanese Ships
      APD Asakaze
      APD Harukaze
Allied Ships
      SS Sculpin
SS Sculpin is located by APD Asakaze
Sculpin diving deep ....
APD Harukaze fails to find sub, continues to search...
APD Harukaze fails to find sub, continues to search...
APD Harukaze fails to find sub, continues to search...
APD Harukaze attacking submerged sub ....
APD Harukaze loses contact with SS Sculpin
APD Harukaze attacking submerged sub ....
APD Harukaze loses contact with SS Sculpin
APD Harukaze cannot establish contact with SS Sculpin
SS Sculpin eludes ASW attack from APD Harukaze 
APD Harukaze cannot establish contact with SS Sculpin
Escort abandons search for sub
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ASW attack near Toyohara  at 125,47
Japanese Ships
      APD Harukaze
Allied Ships
      SS Sculpin 
SS Sculpin launches 4 torpedoes at APD Harukaze
Sculpin diving deep ....
APD Harukaze fails to find sub, continues to search...
APD Harukaze fails to find sub, continues to search...
APD Harukaze fails to find sub, continues to search...
APD Harukaze fails to find sub, continues to search...
APD Harukaze attacking submerged sub ....
SS Sculpin eludes ASW attack from APD Harukaze 
SS Sculpin eludes ASW attack from APD Harukaze 
SS Sculpin eludes ASW attack from APD Harukaze 
Escort abandons search for sub 
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E13A1 Jake attacking SS O21 at 67,97
:::::::: SS O21 is reported HIT

2010年8月30日月曜日

Barge TF その2

調べもせずにBarge TFをつくって失敗したので、少しのことにも先達はあらまほしきことなり、と考えフォーラムで大発に関する先達たちの意見を見てみました。


まず、Devの人のご意見ですが、
史実でも大発や上陸用舟艇は短距離の輸送に使われていた。日本側は海岸沿いや島と島の間で兵員を輸送するのにつかい、ソロモンやニューギニアでは大発でのサプライ輸送を実現するために一連の基地を設けることまでした。連合軍は短距離の侵攻目的で、主にニューギニアとビルマ沿岸で(ソロモンでも1~2回)使用した。このことを念頭において航続距離は短く、また数日にわたって兵員が舟艇に搭載され続けることにペナルティを与えるようにした。大発や上陸用舟艇は史実の通りに使うことを余儀なくされるだろう。大発と上陸用舟艇に関する要望は開発予定の中に含まれているが、まだ実現していない。
とのことでした。


大発の特徴

  1. 燃料切れによるダメージを受けずに遠くまで移動するためには、xAKL, xAK, E, PBを大発のTFに組み込む。組み込んだ数によってどこまで行けるかが変わる。片道6ヘクスの往復をさせることも可能。またfollow upするTFを設けて、燃料の海上補給を受けるのもいい。
  2. Barge TFは航空攻撃を受けることがない。しかしPBを含めるとbarge TFの特長がなくなって、Nav Strikeを受けることになってしまう。しかし、攻撃目標として優先度が低いのでPBが航空機からの攻撃を受けることは少ないはず。でも、高度100フィートからの攻撃で機銃掃射を受けることはある。
  3. PBを含めると、SSから砲撃を受ける心配がなくなる。
  4. 大発は60 troops+8supplyかまたは28supplyしか搭載できない。
  5. ほとんどのLCUに含まれている車両や大きな砲を大発に載せることはできないので、AKやAPを併用する必要がある。
  6. 数個のBarge TFを編成すると大発が品切れになってしまう。disbandして新たに大発が輸送されて来るのをシミュレートする期間である15日間を待たなければならない。
どこで使うべきか

  1. 緒戦の拡張期にAAAサポートを提供するDDの数が充分にはなかったので、大発を利用した。大発の搭載量は少ないかわりに短時間で降ろすことができ、また航空機からの攻撃を受ける心配がない。基地の確保のために大発で小部隊を降ろし、その後にBase Force、ついで戦闘機、最後にふつうの貨物船で多くの兵員とサプライを輸送した。現在はOostHavenとMerak間の輸送に使っている(訳注 スマトラからジャワへはサプライを輸送してるのかな?)。
  2. サプライ輸送目的や敵の制空権下ではつかわないようにしている。大発は侵攻の尖兵としてよくつかうが、重宝している。兵員は短時間で降りることができ、上陸時の損害は少なく、航空攻撃を含めて敵の行動に起因するdisruptionも少なくて済む。TFにPBを加えても航続距離が非常に限られていることと、車両や砲を積むことができないのが問題。
  3. シンガポールとその1ヘクス南のリソース産地との間で使っている。
  4. ソロモンやフィリピンでサプライや兵員を動かすのに使っている。
大発が役立たないという意見

  1. 素のWitPではもっと航続距離が長くfuelなしでも動き回れたので役に立った。AEでも使い途はあるが、非常に限定された状況でしかつかえない。貨物船と違って余分の燃料を積めないのがつらい。
  2. Bargeを作り出すサプライの量に見合った働きはしない(訳注 Large LB一隻で35サプライ、Small LBで20ポイントが必要とマニュアルには書かれています。大発には14m級と17m級があるようなので、昨日のエントリーで紹介した14m Type LB Daihatsu級はSmall LBにあたるんでしょうね。あと、大発をdisbandしても製作にかかったサプライは戻ってきませんでした)。
  3. 日本側プレーヤーだが、使いどころが分からない。ラバウル/ニューギニア地域で、敵の制空権下のサプライ不足の拠点でつかうのかな。

2010年8月29日日曜日

Barge TF


Barge(大発)って使ってますか?わたしはこれまで使ったことがありませんでした。そこで、どんな使い心地なのか試してみることにしました。
実験の場所に選んだのはBabeldaob。開戦以来、隣のPeleliu島には一度もサプライを輸送したことがなく、当初1170あったサプライが8月21日には在庫240にまで下がってました。1ヶ月あたりのSupplies requiredは45なのでまだ余裕があるのですが、これから守備隊を増派すると足りなくなってきそうなので、大発でBabeldaobからサプライを輸送してみてはと考えたのです。
初めて編成した大発のTF295です。ぱっと見てEnduranceが60しかないので、往復するには足りません。Peleliu島にはfuel在庫が0なので、最初の航海ではfuelを運ぶことにしました。
でも、実はこれは航行用のfuelが50%しかつまれていないからEndurance60になっているわけで、BabeldaobでreplenishすればEndurance 120になり、手持ちの燃料で一往復ができるはずだったのでした。TF作った時に燃料が50%死か積まれていないというのは罠ですね。ふつうの艦船は新造時にTFに組み込むと100%の燃料が積まれている設定なのに、どうしてこうなっているんでしょう。
1ターン後にPeleliu島に到着。12隻で合計48のfuelを降ろしました。このTFは編成時のEnduranceが60で、片道30消費してPeleliu島まで来れたんだから、残りのEndurance 30でBabeldaobまで帰れてもいいのではと感じますが、インフォメーション画面の30の数字は赤い表示になっています。なので、降ろした48の燃料から大発TFに補給してBabeldaobに帰ろうと思ったのですが、Peleliu島はPort 0なので燃料補給ができませんでした。なんとも、情けない大発の処女航海。収穫は、大発12隻でfuelを48輸送できることが分かったことだけでした。


2010年8月28日土曜日

CLAA Tenryu

CL Tenryu級をCLAAに改装する際に、史実(AEも)では14cm/50 3YTを12.7cm/40 Type 89に変更したけれども、100mm/65 Type98(DD秋月級の主砲)に載せ変えた方が良かったのではとCLAA Tenryu - Designというスレがたてられていました。IJNも100mm/65 Type98を載せたかったけれど秋月級を優先したとか、こんなふるい艦はスクラップにしてしまいたいけど戦争中でそうもいかないから12.7cm/40 Type 89に変更したのではとか、レスがついています。
せっかく改装するのですから、可能なら100mm/65 Type98をのせてほしかったと私も思います。長10サンチ砲自体については知りませんが、たしか高射装置の方はかなり製造能力が限られていたという話を読んだ記憶があるので、無理だったのでしょう。このスレも、100mm/65 Type98が無理なら12.7cm/40 Type 89がベストだろうという感じで終わっています。
うちのPBEMでも先日CLAAへの改装が終わり、現状ではBB, CVにつぐAA値を持っています。艦船のAA値=(AA Gunのeffectの総和/2)なのだそうです。知らなかった。ただし、秋月級DDのAA値は低めという以前のエントリーで触れたように、AA値と防空能力は必ずしも一致していないそうなので、どのくらい役立ってくれるものやら。できれば昭和17年のうちに空母機動部隊どうしの対決を期待していますが、 相手があることなので実現するのかどうか。人間相手のPBEMの面白い点でもあるし、悩む点でもあります。


2010年8月27日金曜日

商船は深い海が好きでSSは浅い海が好き?




商船コンボイを運行する時に感じることですが、航路をコンピュータに選ばせると、deep water hexを好むような気がします。例えば、長崎・台北間だとこんな感じ。コンボイは敵のSSの襲撃を避けたいので、なるべくなら赤いルートのようにshallow water hexを通るように設定して欲しいのですが、そうはしてくれません。もしかすると座礁する可能性もWitP AEにはあるのかもしれないので、島のあるヘクスを避けるのは分からなくもないですが、広い海域なら浅いところを通るようにして欲しいものです。waypointを設定してもshallow water hex好きなのは変わらず、waypointは3つだけでは足りないと感じることが少なくありません。
それに対してSSの航路は、敵のASWを考えるとなるべくdeep water hexを通ってもらいたいもの。これは、I-28がカラチ沖でイギリスのTKを雷撃し、魚雷がなくなったので帰路について、途中で連合軍のASW TFから攻撃を受けたところです。幸いにhitは1のみで、Sys 4, Flt 10(2), Eng 1(1)と軽傷で済みました。ただ、現在いる場所を通らずに、deep water hexばかりの赤いルートを通れば被害がなかったかも知れないと思うと、残念。


2010年8月26日木曜日

空母によるCity Attack

ふつうのair groupに攻撃任務を設定する時には、航続距離内の目標しか選べません。しかし、空母のair groupにAirfield AttackやPort Attackを設定する時には航続距離外の目標も選択することができます。空母が高速で目的地に接近し、空襲を行い、反転避退することを可能にするために、こうしているのだろうと思っていました。
しかし、空母のair groupでも航続距離外の目標を選択できない場合のあることが、Ouch!というスレに書かれています。Ouch!という名前はなんだかなですが、航続距離外の目標を設定できないのはCity Attackの場合なのだそうです。そして、これは素のWitPの時からの伝統的なルールなのだそうです。
私のPBEMでは中国の目標に対するCity Attackをハウスルールで禁止しているので、City Attackをしたくなるような目標はほとんどなく(パースの修理ドックを爆撃する手はあるのですが、入渠しているのは小さな艦船でしょうし、ドックはすぐにrepairされるでしょうし、おいしそうに思えない)、こういうルールがあるのを初めて知りました。
だからといって日本側がこのルールに全く無頓着でいていいわけではありません。というのも、パレンバンやバタビア・スラバヤは機動部隊によるインド洋からの空襲を受けやすい位置にあるからです。幸いにこのルールのおかげで、パレンバンの油田・精油所やジャワ島の造船所・油田・精油所などを狙った空襲をするには、いちど航続距離内にまで侵入して、そこでCity Attack任務を設定する必要があり、奇襲はしにくくなっています。ですから、必ずしも常にパレンバンに戦闘機を配置してCAPしなくても、接近を探知してから移動させてもいいのではという意見が出されていました。ただ、パレンバン港にはタンカーが停泊しているターンがほとんどなので、Port Attackの奇襲でタンカーが被害を受ける可能性はありますね。
開戦後8ヶ月以上になりますが、イギリスの空母の所在が全くつかめていません。複数ターンのIntelからDiego Garciaに何らかの艦船が停泊しているのは確かです。スレの中でも触れられていますが、Diego Garciaにせよセイロンにせよイギリスの空母がインド洋にいて、もしパレンパンやジャワへの空襲をするとなると、図の赤いルートで来る可能性が高いのだろうと私も感じていました。なので、Cocos島に配備してある97大艇の役割は重要ですね。



2010年8月25日水曜日

護衛のつかないEscort Mission TF





8月21日はトラックに向かうAKEが雷撃されました。Lima Maru級AKEなので沈んでもらっては困りますが、Sys 6, Flt 77(60), Eng 0(0), Fire 2と浸水被害が大きいので、このまま8ヘクス離れたトラックまで行き着けるのかどうか。それにしても驚くのは護衛のPB Kamitsu Maruです。傷だらけのTaketoyo Maruを放ってさっさと自分だけ横須賀に帰ろうとしています。マニュアルをチェックしてみると、
6.2.3.1 損害と速度の低下により艦船が自動的にTFから分離される
ひどい損害を受けた艦船が所属していたTFから自動的に分離され、(元のTFの速度を低下させないために)新たなTFをつくることがある。これが起こるのは、
1,ひどい損害を受け、Fast Transport, Surface Combat, Mine Warfare, Bombardment TFに所属していて、Patrol/Retreat StatusがRetirement Allowedに設定されている場合。損害を受けた艦船の最高速度が25ノット以下に低下した時に起きる。
2,その他の種類のTFに所属している場合には、最高速度が5ノット以下に低下した時に起きる。この速度低下は、損害によって常にその艦船の速度が低下している時にも、また(すぐに燃料が補給されなければ)燃料不足で所定の速度を達成できない時にも、起きる。
3,ひどい損害で、同じTFの他の艦船と大きな速度の差ができてしまった時
荷下ろし中の艦船は、荷下ろしが終了するまでは元のTFから分離されない。また兵員を積載していて目的地にあと1ヘクスという時にも分離されない。
ある艦船が元のTFから分離された時には、Escort missionを任務とする新たなTFに入り、元のTFのものと同じhome portが設定される。そしてこの新たなTFの目的地(DH)はhome portになり、Patrol/Retreat statusはRetirement Allowedとなる。このように艦船が分離されると、元のTFは任務を続行できるか任務を中止して基地に戻るかを選択することになる。Patrol/Do not retire設定のTFの方が、Retirement AllowedのTFよりも任務を放棄しにくくなっている。 
戦艦または空母がTFから分離される時には、コンピュータは主力艦護衛のためにもう一隻の艦船を元のTFから分離させる。対戦能力を持つ艦(一般的には駆逐艦)が選択される。この2艦が自動的に分かれることはない。

と記載されていました。護衛がつくのは戦艦か空母だけとは、不人情なルール。もともとAKEとPBの二人連れの旅、AKEが傷ついたら最後まで寄り添ってやってほしい。

追記:書いてから感じたのですが、floatation damageがあるとAKEとしての機能を果たせないかもしれないので、トラックではなくサイパンに送り、sysがなくなってから横須賀へ送るべきですね。



AFTER ACTION REPORTS FOR Aug 21, 42
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Sub attack near Saipan  at 112,100
Japanese Ships
      AKE Taketoyo Maru, Torpedo hits 1,  heavy damage
      PB Kamitsu Maru 
Allied Ships
      SS Grunion
SS Grunion launches 6 torpedoes at AKE Taketoyo Maru
Grunion diving deep ....
PB Kamitsu Maru fails to find sub, continues to search...
PB Kamitsu Maru attacking submerged sub ....
SS Grunion eludes PB Kamitsu Maru by diving deep
PB Kamitsu Maru attacking submerged sub ....
SS Grunion eludes ASW attack from PB Kamitsu Maru 
PB Kamitsu Maru cannot establish contact with SS Grunion
SS Grunion eludes PB Kamitsu Maru by diving deep
PB Kamitsu Maru fails to find sub, continues to search...
PB Kamitsu Maru fails to find sub, continues to search...
Escort abandons search for sub
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2010年8月24日火曜日

ビルマ防衛困難問題 その3

前々日・前日でとりあげた二つのスレを読んでみて、日本側のビルマ防衛困難問題の原因は、(1)史実以上の兵力を連合軍が対ビルマ攻勢に準備できること、(2)インド・ビルマ間のサプライ輸送が容易なこと、の2点に絞られるようです。またこの二つのうちでは、前者をより根本的な原因と考えるべきでしょう。その対策としては、 (1)優勢の昭和17年の夏まではインドに向けて攻勢を続けて連合軍に圧迫を加える、(2)史実以上の兵力をビルマに駐屯させること、の2つが挙げられています。
妙案という訳ではありませんが、私のPBEMでも「優勢の昭和17年の夏まではインドに向けて攻勢を続けて連合軍に圧迫を加え」るべきでした。振り返ると、ビルマ占領後に空からの攻撃はしましたが、安逸をむさぼって地上兵力は動かしませんでした。その気になればアキャブやレドの攻略くらいは何とかできたと思うので、反省しきり。特にアキャブにはヘクスサイドが2つしかないという指摘は印象的でした。確認してみると、アキャブの2ヘクス北のCox’s bazarもヘクスサイドが2つしかありません。陸上からの攻略はジャングルの行進に時間がかかるので、これらを狙った上陸作戦を早期に実施すべきところでした。これに気付かなかった自分の無能さに呆れます。



後悔先に立たず。 今となってはビルマの防衛の充実を考えるしかありません。現在ビルマには5個歩兵師団、2個歩兵聯隊、4個戦車聯隊、5個速射砲大隊などが配置されてますが、PPを考えるとモンスーン明けまでに中国・満州からあと2個歩兵師団の増援が可能です。一昨日のエントリーでは8個師団でも防衛できなかった人のレスがありましたから、増援した方が無難でしょうか。考えるところ。



対峙している連合軍の兵力はどれくらいなのか。スレでは史実のイギリスが緒戦の4ヶ月間に多数の兵力をむざむざと失ったことが書かれ、連合軍プレーヤーはそれを避けるであろうとされています。私のPBEMでは、シンガポールは1月2日に渡河上陸、1月10日に陥落と早かったのでマラヤから海路撤退できた兵力はあまり多くなかったと思われます。話題になっていた第3インド軍団やオーストラリア師団なども下記のコンバットリポートの通り、お縄にしました。まあ、一部は逃れたでしょうが、再建には時間がかかるでしょう。

TroopsGunsAFVs
Ledo2026019965
Imphal57609048
Silchar39700383194
Akyab109005913
Cox’s bazar412016169
Chittagon29820273437

ただ、シンガポール陥落に力を入れた分、ビルマの攻略が遅くなってしまったのかも知れませんが、ビルマではほとんどすべてのユニットに逃げられてしまっています。なのでそのビルマ軍団が補充と訓練を受けて秋にはAV1000程度に成長するのでしょう。また、インド北東部の現在の兵力量はこんな感じで、全部で4個師団はいるでしょう。また、後方にもいくつか師団がいるんでしょう。

この中ではチッタゴンのLCUがイギリス色ではなくてアメリカ色なのが目立ちます。チッタゴンにはAFVの数が多いので、アメリカの陸軍師団が駐屯しているのでしょう。数的には1個師団かな。
AFTER ACTION REPORTS FOR Jan 10, 42
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Ground combat at Singapore (50,84)

Japanese Deliberate attack

Attacking force 52404 troops, 613 guns, 522 vehicles, Assault Value = 2000

Defending force 17868 troops, 310 guns, 218 vehicles, Assault Value = 195

Japanese engineers reduce fortifications to 0

Japanese adjusted assault: 667 

Allied adjusted defense: 231 

Japanese assault odds: 2 to 1 (fort level 0) 

Japanese forces CAPTURE Singapore !!!

Combat modifiers
Defender: terrain(+), preparation(-), experience(-)
Attacker: 

Japanese ground losses:
      789 casualties reported
         Squads: 2 destroyed, 36 disabled
         Non Combat: 0 destroyed, 41 disabled
         Engineers: 0 destroyed, 26 disabled
      Vehicles lost 2 (0 destroyed, 2 disabled)
Allied ground losses:
      35495 casualties reported
         Squads: 618 destroyed, 235 disabled
         Non Combat: 1910 destroyed, 753 disabled
         Engineers: 69 destroyed, 5 disabled
      Guns lost 260 (260 destroyed, 0 disabled)
      Vehicles lost 188 (167 destroyed, 21 disabled)
      Units destroyed 23

Assaulting units:
    41st Guard Battalion
    5th Engineer Regiment
    114th Infantry Regiment
    19th Ind. Engineer Regiment
    15th Naval Guard Unit
    14th Tank Regiment
    6th Tank Regiment
    55th Infantry Regiment
    Imperial Guards Division
    38th Division
    41st Infantry Regiment
    56th Infantry Regiment
    5th Recon Regiment
    21st Infantry Regiment
    20th Ind. Engineer Regiment
    4th Ind. Engineer Regiment
    1st Tank Regiment
    11th Infantry Regiment
    22nd Recon Regiment
    42nd Infantry Rgt /3
    25th Army
    20th AA Regiment
    5th Mortar Battalion
    3rd Mortar Battalion
    18th Mountain Gun Regiment
    14th Ind.Art.Mortar Battalion
    1st RF Gun Battalion
    5th Field Artillery Regiment
    3rd Medium Field Artillery Regiment
    32nd Field AA Battalion

Defending units:
    3rd Cavalry Regiment
    Singapore Fortress
    27th Australian Brigade
    2nd Malay Battalion
    1st Manchester Battalion
    2nd Gordons Battalion
    2nd Loyal Battalion
    SSVF Brigade
    2/17 Dogra Battalion
    1st Malay Battalion
    22nd Australian Bde /1
    1st Indian Heavy AA Regiment
    Singapore Base Force
    110th RAF Base Force
    III Indian Corps
    24th NZ Pioneer Coy 
    109th RAF  Base Force
    Malayan Air Wing 
    22nd Indian Mountain Gun Regiment
    224 Group RAF 
    Malaya Army
    2nd HK&S Heavy AA Regiment
    137/155th Field Regiment
    5th Field Regiment
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マレー半島駐屯の(R)でないかまたはPPで(R)をはずせるユニットで降伏させたもの、地名のないのは上記のシンガポールで降伏
Malaya Army
 2nd Malay Battalion
 1st Manchester Battalion
 2nd Gordons Battalion
 2nd Loyal Battalion
 2/17 Dogra Battalion
 1st Indian Heavy AA Regiment
 110th RAF Base Force
 24th NZ Pioneer Coy
 109th RAF  Base Force
 22nd Indian Mountain Gun Regiment
 224 Group RAF
 2nd HK&S Heavy AA Regiment
 ほかに
  2nd ISF Base Forceクアラルンプールで降伏
  109th RAF Base Forceクアラルンプール

8th Australian Div(この他はダーウィンとラバウルに駐屯)
 22nd Australian Bde /1
 27th Australian Brigade
III Indian Corps
 3rd Cavalry Regiment
 SSVF Brigade
 137/155th Field Regiment
 5th Field Regiment
 ほかに
  3rd SSVF Battalionジョージタウン
  8th Indian Brigadeクアラルンプール
AHQ far east
 223 Group RAfクアラルンプール

2010年8月23日月曜日

ビルマ防衛困難問題 その2

昨日のエントリーに続いて、ビルマ防衛困難問題を扱ったパッチ4の後のWhy is holding Burma so hard for Japan?というスレを抄読。2月のパッチ3で”51. Rationalized supply draw rules.”という変更が入った後の前回のスレでもサプライ問題は解決していないのですから、サプライ輸送に変更のないパッチ4後に大きな変化があるわけではないのですが、なにか日本側にとって役立つ妙案はないかと思って読みました。
多くのAARは、昭和17年秋までにイギリス軍がビルマに巨大な圧力をかけることができることを示していて、史実より2年も早い。日本側プレーヤーの中には、こんなのは反則だと言いながら、(R)ユニットの国境越えの問題やジャングルヘクスを通ってのサプライ輸送が容易な点を指摘している人もいる。これらはゲームの仕組みの問題ではあるが、それに加えて戦争第一年目のイギリス連邦軍の実績・能力と、AEでしばしばみられる事態との間の明白な違いを多くのプレーヤーが見逃しているのだと思う。
史実でイギリス軍は16万6千人以上と多くの装備を、香港とマラヤで失った。これは9thと11thインド師団、8thオーストラリア師団に加えて、18th師団、2個旅団(17thインド師団由来)とシンガポールの陥落直前に到着した9000名のイギリス人・インド人・オーストラリア人の補充兵からなる。これに加えて、2個師団とベテランの戦車旅団(7th armoured Bdeは徒歩でビルマを脱出し戦車と車輌の全てを失った)がビルマで戦力を失った。つまりイギリス軍は6個師団と多くの補充兵を緒戦の4ヶ月で失ったことになる。イギリス軍はここから回復するのに2年かかった。完全には回復できなかったとする意見もある。
ほとんどの連合軍プレーヤーはこんな損害を被ったりはしない。昭和17年春までには、イギリス連邦軍はprep point100となり、イギリス軍のnational maxであるexp55にむけて訓練を始める。expの増加スピードは運と指揮官のadminスキルによるが、exp20から始まる最弱のインド部隊でさえ、昭和17年秋にはexp50台に達する。昭和17年秋のビルマ戦線で日本側プレーヤーが強い圧力を感じるのも不思議ではない。
イギリス軍が訓練を終え、PPを自由に使って(R)部隊を購入することができる前に、決定的な打撃を与えることが日本の戦争早期の目標になると私は思う。
いい案だけど、具体的にどうするの?
長らく議論されてきた問題だ。WitPのゲームエンジンはビルマの状況を適切にシミュレートすることができなかった。この問題に含まれるのは、
1、後知恵 ー 連合軍プレーヤーはターン2からビルマ防衛の準備を始める。史実のイギリスは混乱していて、どこか別の場所での防御を組織しようと努力していた。
2、サプライの抽象化 ー ゲーム中ではインドからビルマまでサプライが簡単に輸送される。史実ではレド公路の完成までほとんど輸送できず、ラングーンが戦略的に重要だったのはこのためで、ラングーンはサプライ輸送のハブであり、サプライがビルマに移入される地点でもあった。なので、よく分かっているプレーヤーなら、マンダレーと北東ビルマのミートキーナに強力な防衛ラインを設置する。私の現在のAARでも、ミートキーナはアキャブとならんで主要な拠点となっている。両方の拠点には20以上のユニットが駐屯していて連合軍が攻めてくるずっと前から塹壕を掘って立てこもっている。ラングーンを保持している限り、サプライは問題にならない。
3、前線の基地のSPSがデフォルトの値では大きすぎること ー 史実では兵站システムのせいで、4発・2発爆撃機はカルカッタ周辺の基地から活動することを余儀なくされ、前線の基地にはFとFBタイプだけが駐屯していた。
4、アキャブを連合軍が保持しやすいマップになっている ー これも史実を知っている後知恵の問題でもある。日本側プレーヤーとして、早いうちからアキャブの防御を開始しない連合軍プレーヤーと対戦したことがない。大きなSPS値とあいまって、アキャブも他の基地と同様にビルマの航空優勢につながる。
5、インドの兵站機能が誇張されている ー 史実のインドは1944年までは期待されながら兵站拠点とはなり得なかった。戦争目的の優先度、社会的な不安定、お粗末な管理などがその原因だった。このゲームいはPPの制限があるだけなので、インドに配置されるAir HQや支援ユニットの数には制限がない。
6、PP無料のビルマへの増援 ー 18th師団をシンガポールに送るのをやめる。オーストラリア師団2個についても同様。
パッチ前のAEでは航空機の対地攻撃が強過ぎた。パッチ後でも連合軍の航空戦力は簡単に集中できる。
兵站とprepできる点が最大の問題だと思う。サプライ問題を修正してSPS値を適正化すれば緒戦のビルマはもっと防衛しにくくなるだろう。
たしかに、史実のシンガポールへの増援はびっくりするほど多かった。昭和17年1月14日に45th Ind Bde(17thインド師団)と53rd Bde(18th師団)。1月22日に44th Ind Bde(17thインド師団)と11thインド師団向けの補充兵7000人。1月25日にAus MG Bnと8thオーストラリア師団向けの補充兵1900人。1月29日に18th師団HQと18th師団の残りの旅団。多数のハリケーンを含んだ航空機も送っている。
史実のシンガポールへの増援の多さを考えると、シンガポールへの増援キャンセルこそイギリス連邦軍があんなに早く反撃に移れる主な理由だね。連合軍プレーヤーにとって、18th師団とインドBdeを死地と決まったシンガポールに送り込む必要はないし。その代わりにインドかセイロンに配置して訓練させておけばいい。もう一つの問題点は、インドのgarrison値があまりに低いこと。日本人の期待とは違って、インド人はおおっぴらに反乱を起こす雰囲気ではなかったけれども、不安定だったのは確かだ。また、インドでは戦争の期間中ほとんど干ばつが続いていた。インドの民衆を食べさせるのに必要な資源がこのゲームでは勘定に入っていないのではとも思われる。最後に、日本側プレーヤーのほとんどが、この戦線で連合軍に対して圧力をかけ続けることに失敗しているのだと思う。日本側プレーヤーはビルマの全拠点を占領して、そこでおしまいにしてしまう。ちょっとした国境越えの侵入でも、連合軍プレーヤーには圧力と感じられ、ユニットの一部はrest modeにしておけなくなる(訳注 そうするとexpの増加が遅くなるっていう寸法なのでしょう、ただ退路を断たれる危険を考えるとあまり前に出たくない気持ちになるのも致し方ないと思う)。史実では昭和19年までIJAはこの戦域で攻勢をとっていた。
後知恵が問題。これは両軍について言える。連合軍プレーヤーはシンガポールに増援を送ろうとしないで、それらをインド東部の防衛に使い、準備ができたら昭和17年秋にはビルマに侵入する。日本側プレーヤーは中国で暴れ回るか、それらの師団をビルマに送って引き潮に長く耐えられるようにするか、どちらかを選択できる。全ての戦域で連合軍を圧迫するのは無理。
PBEMではこんなふうにハウスルールで解決するしかないのでは。
昭和17年、植民地インド当局者は、消極的抵抗と反抗の雰囲気からインドが反乱の温床とならないように注意しなければならなかった。イギリスの指揮官たちは日本がインドのこの雰囲気を利用すること(インド国民軍の編成など)を恐れていた。インド総督Wavellは57個大隊を治安維持目的だけにつかわなければならなかった。状況は非常に切迫していたので、Slim中将はカルカッタやBarrackporeの病院に性行為感染症で入院中の患者からも予備兵力を探さなければならなかった。
ルール1、昭和17年にはインドの(R)ユニットの所属HQを変更してはならない。
ルール2、もし日本軍がインド国境を越えたら、イギリス連邦軍に使われるPPはすべてインドに増援を送るためでなければならない。
明らかに、このルールだと日本のビルマ攻略とインド国境への到達が容易になる。そうなれば、ヒンドゥー教徒によってイギリスの圧制からの解放と解釈してもらえるから日本は必然的にインド侵攻を企図するだろうと見なすものである。実際にこれは前述のインド国民軍の組織により具体化しかけた。もし日本側プレーヤーが昭和19年より前にインド国境を越える判断を下したければ、多量のPPを維持していなければならないルールにする。具体的には4000PPで、カルカッタ、ボンベイ、コロンボ、トリンコマリーのいずれかを占領するまでは4000PPを保有し続けなければならない。また、インド国境を越える、またはセイロンに上陸するIJAユニットは80以上のprep値をもたなければならない。
「 昭和17年にはインドの(R)ユニットの所属HQを変更してはならない」だけでは、問題の数ヶ月先送りにしかならないと思う。また「日本軍がインド国境を越えたら、イギリス連邦軍に使われるPPはすべてインドに増援を送るためでなければならない」というルールも、昭和17年4月以降はオーストラリアとニュージーランドはアメリカ軍によって守ることができるので、あまり有効でないと思う。また日本のインド侵攻に際してPPの保有を義務づけるルールは、大きな作戦をするには対立しがちなIJAとIJNが一致しなければならないことを意味しているのだろう。でもそれなら、同じような対立はイギリスとアメリカの戦略目標の間にもあった。たとえば、アメリカ陸軍の大部隊をインド・ビルマ戦域に投入してイギリスの植民地支配の回復・維持にあたらせるのは非常に困難だった。また、アメリカ軍部隊がバターン半島に閉じこめられている時に、アメリカのPBYを使ってシンガポールから兵員を脱出させることが困難なのもその一例だろう。
私はIJAとIJNの不一致はイギリスとアメリカのそれとは違うと思う。イギリスは中国を信用していなかったが、アメリカとの間にそれはなかった。IJAとIJNの指導者の協調にはすべての戦域で問題があった(IJAは中国を第一目標とし、ソ連を主要な脅威としていたことなど)。戦争の終わり頃、イギリスがイギリス海軍太平洋艦隊をCINPACの指揮下におくことに何の問題もなかった。アメリカ自身も戦争初期には問題を抱えていたので、イギリス・アメリカ間の利益の違いを表す下記のようなハウスルールを考えてみた。
イギリス海軍はイギリス帝国の利益を守るために活動し、太平洋にはその対象がほとんど無かったので、
ルール1、昭和17年9月までは高価値艦船(CV, CVL, BB, BC)は太平洋では活動しない。ただし、アメリカの港に補給・修理に往復するのは許す。
ルール2、昭和18年1月以降、一隻の高価値艦船が太平洋で活動できる。
ルール3、昭和20年以降は制限なし。
この問題のもとは兵站が全てだと思う。インド・ビルマ国境を越えてのサプライ輸送が史実よりもずっとずっと簡単だ。アラカン作戦が失敗した主な理由は兵站にあった。AEで連合軍が昭和18年に発動できる10個師団規模の大攻勢とは違って、 アラカン作戦は充足していない軍団によるちょっとした作戦だったのに。
私はアラカン作戦失敗の原因は不適切な計画によったのだと思う。ただ、ジャングルを越えて10個師団を作戦させることが昭和18年にもその後も不可能だというのはその通り。このゲームではインド洋に充分な数の輸送艦を集めて、大規模な上陸作戦をビルマかスマトラかジャワに対して行うことが望ましいのだと思う。

両サイドが充分な後知恵をもち、オーストラリア首相Curtinやマッカーサーなどさえ指導できる最高司令部としてのプレーヤーがいて、 他の戦域で失う心配なくこの戦域に兵力を振り向けることができるので、インドの連合軍は史実以上に強力になれる。史実よりも多くの選択枝が連合軍にあるのは、2~8個師団に加えて多数の工兵部隊をこの戦域に送り込めるから。
後知恵がこの戦域では連合軍に有利に働いている。それはちょうど、パイロット訓練や工業生産の最適化や南方資源地帯の初期配置やニューギニアや南西方面が日本に有利に働くようなもの。ポートモレスビーを攻略できない。例えば、日本側プレーヤはいないでしょ。
連合軍プレーヤーの手を縛るため、史実でシンガポールに増援された部隊はマップ上の他の拠点ではなくシンガポールで開始かシンガポールに到着するようにするのも一つのオプションだ。
そうすれば、たしかに問題の一部を解決できるね。日本側がそれらユニットを降伏させることによって得られるはずのVPも確保できるし。
いいアイデア。でも、日本側はシンガポール増援の最後の部隊が登場するまで市外で待ったりするかも知れず、それはgamy。でもそれなら、史実よりずっと早いシンガポール陥落もあきらめることになってしまう。
連合軍プレーヤーから決断の機会を持つべきでないってことか。それなら、史実で戦争捕虜になった部隊は、捕虜になった日付で消去されてしまうようにでもプログラムしたらいい。
私は日本のSWPACやSoPAC方面の遠くまで進出するから、ビルマで史実より早く破綻してしまうんだと思う。
このスレの内容は採用する気にならない。日本側プレーヤーにも史実と同様のヘマをするように強制するの?連合軍側にとってはPoWとレパルスが死の航海に出ることが決まっていることだけで充分で、さらに数個師団も同じ運命にさらすの?
そういうことではない。マラヤとビルマで連合軍プレーヤーが6個師団も失ったりはしないから、日本側プレーヤーは史実以上に強力なインドのイギリス陸軍と対峙することが必要になる。ビルマ問題に関して、多くの人はサプライ輸送関連の問題にこだわりがちで、史実でイギリス軍が緒戦の4ヶ月にしでかした誤りをプレーヤーが繰り返さない問題には目が向いてないように思う。私自身も計算してみるまで後者の深刻さに気付かなかったが。
でも、ビルマへのサプライ輸送問題はやはり重要でしょう。実際にこのゲームではラングーンに船でサプライを運ぶような面倒なことは必要ない?もしそれが必要ないようなら、ビルマ作戦でラングーンが果たしていた重要性が再現されてないことになる。
また、緒戦でプレーヤーが史実のイギリス軍と違ってヘマをしない問題にしても、日本側プレーヤーだって同じで、このゲームの緒戦では史実以上の戦果をあげている。もし占領地の拡張のテンポが史実通りだとすると、へたくそということになるのでは。
緒戦で両陣営が侵したミスをプレーヤーが強制されることなく、それでいてもっと史実と似た雰囲気を味わいたいとだれもが考えているらしい。イギリス軍の増援はシンガポールとラングーンへの配置を済ますことが必要だと私は思う。軍靴をシンガポール・ラングーンの大地に降ろした後で、連合軍プレーヤーは増援部隊を自由に動かせるようにすべき。輸送船に乗せてインド・ジャワ・オーストラリア・アメリカ東海岸など好きなところに行かせればいい。
また、シナリオに取引オプションをつけてほしい。他のスレで、PDU onは日本側に有利と呼んだことがある。もし日本側プレーヤーがPDU onを望むのなら、代わりに連合軍プレーヤーは増援の場所を選択できるようにしてほしい。日本側から言えば、PDU offを選ぶから、連合軍プレーヤーは増援を史実の場所に送りなさいということ。これがPDU onの利点を相殺するかどうか分からないが、議論のとっかかりにはなるんじゃないか。
連合軍プレーヤーに一連のイギリスの破滅的な戦略的・戦術的決断(そのほとんどはチャーチルのせいだが)を繰り返させるつもりはないが、より史実に近い味付けを好む人には、第3インドCorpsをシンガポール以外のどこかへ移動させるにはPPを消費することが必要というハウスルールをおすすめする。
ビルマとインドシナ間のサプライ輸送も(主に日本側にとって)、連合軍側がインドからビルマへサプライを輸送するのとだいたい同じようなもの?
いいえ、インドからビルマへの方がずっと難しい。
私は日本側をプレイしていて昭和17年半ばだが、ビルマで大量の敵と対峙している。ここにいるオーストラリア兵はオーストラリアに行くよう求められるべきだし、そうでなければ多量のPPペナルティが課されるべきだ。もし実際にチャーチルがしたいことをしていたら、オーストラリアは完全にヨーロッパの戦争から手を引いていただろう。
アキャブに関して言うと、ここはどちらにとってもデストラップになり得る地点だ。ヘクスサイドの表示をonにしてみると、アキャブはサプライの経由すべきヘクスサイドが2つしかなくて、とても簡単にスターリングラードを再現できる地形になっている。もしその2つのヘクスからアキャブに侵入すれば、陸路での補給は絶たれる。周囲に飛行場が複数あって両サイドとも航空機を多数使えることを考えれば、ここへの補給を海路・空路で行うのはかなりの損害を伴うことになるだろう。
イギリス高級指揮官の行動力の欠如、イギリス陸軍がインド陸軍(イギリス人部隊も含めて)に対して抱いていた不信と軽蔑、よりましな将校と兵力を中東に引き抜いたこと、イギリス海軍の艦隊現存主義、緒戦における創意の欠如などが、この戦域でのイギリス軍の攻勢が遅くなった主な原因だと思う。
実際、計画された作戦を実施するのに充分な戦力と船舶がおそらくこの戦域には存在していたのだということをAEはよく示してくれているのだと思う。
たしかにWitPで兵站を維持することは現実より簡単だが、これは両軍にとって言えることだ。また、たしかに後知恵があることは有利だが、これも両サイドに当てはまる。
私はPBEMでアメリカの師団一個とオーストラリア軍団をこの地域に増援したが、かわりにイギリスの師団2個を進入路の防衛とついでダーウィンに派遣した。なのでたしかにこの地域に史実以上に兵力を集中できたが、実際にインド・ビルマ国境の南部を越えたのは、航空戦で日本を打ち破ってからだった。
この戦域の維持は日本にとってきびしいことだとは思うが、ほとんどの日本側プレーヤーは史実で存在したほどの兵力をビルマに送っていないとも思う。ビルマの日本軍は中国戦域からの兵力増援を必要としている。
私はWitPの連合軍プレーヤーの時にミスをしてこの戦線を失ったことがある。こんどは日本側を持って相手に同じ思いをさせたいと考えた。そのための策は、早いうちに強力に攻める、数的優勢があるうちに連合軍の航空兵力を消耗させること。兵力の温存はこの戦域の日本としては誤った戦略だ。しかしいつかは連合軍の航空戦力が日本の攻勢を止める日が来る。その時期を見極めて退くことが難しい。
連合軍の陸軍は弱体なので、1~2回打ち破ればかなり長いこと戻っては来ないだろう。しかし、まず1回は破らなければならない。
 (訳注 確かに日本側はこの方針で臨むべきですね。ただ私のPBEMではもうその時期を過ぎてしまったし、これまでは誤りとされる戦力温存策をとってしまった)
これはその通り。日本はビルマ占領後、ゆっくりとしていてはいけない。もし連合軍がビルマ軍団をインドに退却させ、オーストラリア軍団の存在位置がはっきりしないようなら、日本は昭和17年にアッサムを攻略することが必要で、そうすれば戦略的な縦深がより深くなる。つまり、レドを攻略する。
もしそうしなければ、モンスーン後の昭和17年後半に北部ビルマで戦わなければならなくなる。史実の連合軍は昭和17年後半に、約4個師団を第一アラカン作戦に投入してアキャブ奪還を狙った。これに、18th Brit師団とマラヤから撤退した兵力、オーストラリア師団2個、アメリカ陸軍師団1個、無傷で撤退すれば3個師団相当のビルマ軍団、インドで装備された中国軍を加えれば史実の3倍以上の兵力になる。
もし日本側プレーヤーがオーストラリアのような他の戦域に深入りすれば、連合軍プレーヤーには日本側がこちらに注力することが難しいことが分かってします。また、日本側プレーヤーは、連合軍がアキャブを奪取して飛行場を築いたり、アッサム戦線での航空戦が、連合軍パイロットのよい経験値稼ぎの場になってしまうことは嫌だろう。しかし、アキャブやアッサムを攻略してビルマ軍団や18 Brit師団を粉砕しなければ、彼らはいつか戻ってくる。イギリス連邦軍は昭和17年には弱体だが、deviceが補充され複数の師団の戦力が向上してゆくのを平穏のうちに許せば、いつかは強力な兵力となってしまう。イギリス連邦軍が強力なことが問題なのではなく、イギリス軍に平和な休息・訓練の期間をあまりに長く日本が許すことが問題なのだと思う。これは典型的な日本側プレーヤーが、ニューカレドニアやオーストラリアやフィジーや中国などで遊び暮らし、イギリス空軍の戦闘機の航続距離が短いことをよいことに連合軍の航空戦力に近寄りたがらない傾向を示すことにあらわれている。戦略的な緩衝地帯は上述の効果を発揮する、日本軍の戦力で全ビルマを守るには、ダッカからTezpurまでを攻略しておく必要がある。
そこまで行ってもインドに余分の兵力発生のイベントは起こらない?
インド北部のデリー周辺にまで行かなければ大丈夫。
日本軍は、インド軍が悲劇的なほど弱体のうちに叩いておくことが必要。イギリスは日本のビルマ侵攻で物理的にも心理的にもダメージを受けたが、後知恵をもつ連合軍プレーヤーには心理的なダメージは考えられない。なので、弱体な陸上兵力を粉砕しておく必要がある。それには早いうちにイギリス空軍を叩いておくことが必要。そうしておけば、航空戦は続くが連合軍が陸上兵力を再建するのをみながら、年単位で国境の山脈のこちら側に安住していられる。したがって、AEでは史実以上の兵力をビルマに派遣することが日本にとって必要。こうすると他の方面での攻勢が不可能になるかも知れないが、ビルマという裏口から地上戦で退場させられてしまっては、意味がない。
私はAARにも示したとおり、昭和17年後半にビルマだけでなくインドシナまで攻略してしまった。
どちらのサイドにとってもビルマを防衛することは困難だ。昭和17年はじめに私の相手は対ビルマ国境から侵入して包囲を狙ってきたので、私は退却を余儀なくされ、ビルマ軍団のほぼすべてを鉄道でミートキーナまで退却させた。ビルマ軍団はミートキーナで築城しながら、expを向上させ補充を受けた。間もなくビルマ軍団はそれなりのexpをもち、AVも1000程度になった。
WitP AEの発売前の情報で驚いていたので、私は第一オーストラリア軍団をすべて北東インドに送った。これが1300~1400AV。かれらは沿岸の港を守り、18イギリス師団も同じようにしていた。マラヤから第3インド軍団をそっくり北東インドまで撤退させることができ、これでもう1500AV。
私の相手は中国を席捲するのに忙しく、私の中国はサプライがきれてしまった。私がビルマを攻撃したのはビルマロードを再開するためやむを得ずに行ったものだ。ビルマ軍団・第一オーストラリア軍団・第3インド軍団の合計4000AVの攻撃を阻止するためには、日本側は9~10個師団が必要だったのだろう。私は日本側が中国から兵力をビルマ・東南アジアに移動させることを期待していたが、相手はそうしなかったのでビルマだけでなくインドシナまで失うことになった。
日本は満州や本土からビルマを増援するためにPPを使うべきだ。防御は攻撃よりも良い場合もある。

2010年8月22日日曜日

ビルマ防衛困難問題

ビルマでは航空戦が行われていますが、ゆくゆくは(といっても、史実よりはずっと早くなる可能性が大)連合軍の地上侵攻を考えておかなければなりません。だいぶ前から多くのAARで日本のビルマ防衛困難問題が明らかにされています。なにか対策がないものかとビルマ問題を扱ったスレを抄読、まずはパッチ4の前のWhat's up with Burma?というスレ
AARの中には、昭和18年どころか昭和17年のビルマを防衛することが日本にとって困難になっているものがある。これは、昭和19年春までIJAがこの戦線で攻勢を示していた史実とは全く異なっている。どうしてこんなことになっていると皆さんはお感じか。日本側プレーヤーが他の戦線にまわすためビルマからまとまった兵力を引き抜いてしまい、側面をさらしてしまったからか。連合軍プレーヤーが史実で可能だった以上の部隊をこの戦域に送り込むからか。インド師団は強すぎるのか。モンスーンの影響は充分ではないのか。これらの要素が複合しているのか、または他にも原因があるのか。
ビルマから昭和17年後半にたたき出されたプレーヤーの一人として。主な問題はサプライにあると思う。私のPBEMの相手は6000~7000AVの兵力に国境を越えさせ、補給は完全だった。私はビルマにIJAの8個師団を配置してあったので、兵力不足だったとは思えない。
私は、二つの原因があると思う。連合軍プレーヤーが史実以上の兵力を動員して、 日本側プレーヤーはそれを予期していないこと。もう一つは、サプライの輸送システムが不完全で、悪夢のようなビルマの兵站の状況を再現できていないこと。日本側プレーヤーはこの戦域にもっと増援する必要がある。中国から1~2個師団と独立旅団を1~2個、9月に到着する3個守備隊、対戦車砲大隊を2~3個、戦車聯隊を2つ、AA大隊・聯隊を3~4個くらい。それに、強力な戦闘機と爆撃機を。
海軍艦艇を失うリスクが少なくて済むので、戦争の初期にはビルマを主な戦域とする連合軍プレーヤーが多い。史実ではイギリス軍はインド・ビルマに少数しか存在しなかったし、インド人部隊は装備や訓練が充分ではなかったので、昭和17~18年に攻勢作戦を行えなかった。連合軍プレーヤーのAARを読むと、ほとんどがAIF師団(オーストラリア帝国師団)に加えて数個のアメリカの師団をもビルマに派遣している。
こうすれば昭和17年3月までに連合軍は、攻勢をとれる優秀な師団をこの戦域でつかうことができるようになる。サプライに関していうと、連合軍の攻勢作戦を制限するのと同様に、日本の攻勢をも制限すべきものである。それが実現しているのであれば、サプライをビルマ問題の原因の一つに数えるつもりはない。
連合軍が1942年後半にビルマにそんなに部隊を集められるとは思えない。AIF師団とアメリカ陸軍師団なしではオーストラリアの防衛が危うくなると思う。それを許してくれるのは消極的な日本側プレーヤーだけで、AIF師団とアメリカ陸軍師団をビルマに投入したら、日本側プレーヤーの多くはオーストラリアに攻勢をかけるだろう。
日本軍はビルマ北部の基地にサプライを輸送する道路網を保持している点で有利なはず。日本側のこれらの基地に対する一日あたりサプライ輸送量の上限はは連合軍と同じ量のはずだが、良好な道路が支配下にあるので週に1~2回ではなく連日サプライを輸送できる。しかし、ラングーンにまとまった量のサプライを海上輸送することができなくなると問題が発生する。なぜなら、タイからのサプライの輸送量には上限があり、しかも長い距離を運ばれなければならないから。
インドに駐屯する(R)ユニットはPPを消費してHQを変更しなければインドを離れることができないというハウスルールを、すべてのPBEMプレーヤーが採用すべきだろう。また、日本側はマンダレーの北西のジャングルヘクスで防御する必要がありそうだ。素のWitPで防御していたおなじみの基地だと、開けた地形のために蹂躙されてしまう。早いうちにジャングルに分け入って、塹壕を掘っておくべきだ。数ヶ月にわたって塹壕にこもっている部隊を駆逐することはとても難しい。
(R)ユニットに対するハウスルールには賛成。緒戦のビルマ戦の時機に連合軍は(R)ユニットを使用すべきではない。そうでないと、ビルマを早いうちからインド師団でいっぱいにすることができてしまう。ただ、本当の問題点は、連合軍にとっての兵站の困難さをシミュレートすることがとても難しいことにある。
日本軍にとっての兵站の困難さをシミュレートすることもとても難しいとも言えるね。インパール作戦は実際の戦闘よりもサプライの有無に関連していたし。
1942年後半に連合軍はアラカン作戦の14th師団HQのもとに12旅団と4個師団も集めることができたろうか?もし緒戦で、マレー半島の18 British旅団と3つのIndian旅団、ビルマの1st Burma師団と17th Indian師団、独立旅団、7th Armoured旅団、インドの6thと7th Aus師団のうちのいくらかを失わずに済ませれば、アラカン作戦用の兵力を1~4倍にまで増やせる。日本側プレーヤーも利用している後知恵をつかって第一ターンからそのつもりで運用すれば、これも可能なことだ。国境を越えてrestrictedのユニットを移動させるのにPPを消費する設定にしなければ、8個師団まで動員することが可能になってしまう。
日本のビルマ侵攻は昭和17年2月以降になるが、連合軍はビルマの防衛を第一ターンから始められる。もし兵站の困難さのシミュレーションが実現(インド・ビルマ間の山脈を越えてのサプライ輸送がほとんどゼロになる)しても、アキャブとミートキーナにしっかりした塹壕を掘る時間は充分にある。

パッチ2とパッチ3の前に開始されたプレイでは、連合軍がインドビルマ間の国境を越えての大攻勢を支えることが可能だった。パッチ3の後に始まったゲームでも、ジャングルと山岳ヘクスを通してサプライを輸送するのに困難はない。試しにhead to headプレイを昭和17年3月までやってみたが、二つの矛盾するような経験をした。連合軍がミートキーナを防衛することは、兵力を支えるのに充分なサプライをインドから輸送できないので不可能だった。しかし、攻勢時の連合軍がミートキーナのヘクスではなくその周辺ヘクスに2000~4000AVの兵力を配置して、インドから補給することは簡単だった。サプライがSilchar-Imphal-Kohima-Dinapur-Jorhat-Ledoへと輸送される途中でwastageも発生するだろうが、off-mapからサプライを運んでくるコンボイのおかげで、連合軍はそれを気にする必要は全くない。このルートは一日あたり6875のサプライ輸送を可能にする。なので、連合軍は好きな時に「北部ビルマ」を攻略できる。ここで「北部ビルマ」というのは、Jorhatから東のヘクスがサプライ供給点だとするとMagweとTung Gyiを結ぶ線より1ヘクス南までを含む。南武ビルマでは、モールメン以北はすべてChittigong-Comilla-Dacca(一日あたり2690サプライの輸送可能)から陸越えで支援されうる。
第一ターンから準備すれば、1942年後半からのアラカン作戦に史実の1~4倍の兵力を用意できるという意見に賛成で、それに加えて中国のユニットも加えることができると思う。史実でも中国軍はビルマ国境に行き、攻勢はしなかったが、守備隊としての役割を果たした。AEプレーヤーが史実以上の中国ユニットを送ればビルマの中央部まで行けるだろう。AEは航空優勢を持つ側の有利さを良く表しているゲームではあるし。ビルマに航空ユニットを増援することもできる。もうひとつ、史実以上に緒戦のビルマ戦線の連合軍を有利にさせているのは、危険を避けてビルマ南部から北部へ、またインド本土へとユニットが移動する速度が速くなっている点だ。これは、一つにはアレクサンダー将軍の決断よりも早くプレーヤーが総退却を始めるからだし、またAEでは接敵後でも良好な状態で逃れることが容易であり、さらにいっぺんに全てを荷造りして鉄道で戦略移動させることができるからでもある。史実では兵員と装備を輸送するのに必要な数の機関車と貨車を見つけ出し、そして順々に輸送しなければならなかった。
「いっぺんに全てを荷造りして鉄道で戦略移動させることができる」点は、一日に戦略移動できる距離が実際よりもかなり限定されていることで、代償されていると思う。一日に2個師団を1200マイル移動させる代わりに、もっと多くの師団を一日に500マイル移動できるような感じ。鉄道輸送されている状態を表すのに、機関車と貨車が表現されていてほしいが、このレベルのゲームではそれは無理だね。
それできちんと代償されてるとは思えない。ビルマの件について言うと(もっとひどい例はパース・アデレード間の大陸横断鉄道)、出発地での荷造りと到着後の荷下ろしをあわせても、連合軍プレーヤーは一週間以内にミートキーナまで退却することができる。これじゃ、民需物資、石油、軍需サプライの輸送はできないはず。ある国の鉄道で可能なことでも、他の国では不可能ということがある。
数ユニットを鉄道で戦略移動する時に、鉄道の輸送能力に限界が設定されているように感じることがあるが、どうだろうか。すでにstrategic modeになっている複数のユニットを同時に移動させても、遅れるユニットが生じることがある。
私は今のところ、鉄道の能力限界の存在を経験したことはない。もっとも、私の経験で多いのはアメリカ東海岸からサンフランシスコ行きで、オーストラリアやジャワでは1~2ダースのユニットを同時に鉄道輸送したことがあるが、いずれも起点と行き先が複数だった。でも、鉄道の輸送限界のように見えるのは、ユニットごとにpacking/unpackingにかかる時間が違うからなのでは。
ユニットのfatigue, disruptionなどの条件が異なると、かかる時間が異なるのかもしれない。その点ではstrategic moveも他の移動と同じで、単にスピードが速いだけなのだろう。
ビルマの補給問題を解決する簡単な手法がある。自分のmodの中で中国に使った方法だが、ビルマにも通用すると思う。ビルマ・インド国境の全てのヘクスにdot baseを配置する。インドからの進撃路になりそうなビルマのヘクスにもdot baseを配置する。インドのアッサム地方のすべてのヘクスにもdot baseを配置する。タイ・ビルマ国境を横断する道路ヘクスにもdot baseを配置する。これらdot baseのサプライ輸送量限度は史実を調査して決定するが、10とか20とかになるだろう。こうすれば、サプライの歩みはカタツムリのようにゆっくりとしたものになるだろう。また、ビルマ内のほとんどすべてのヘクスがbaseになってサプライ輸送量限度をもつことになる。そしてほとんどのヘクスがbaseのあるヘクスに位置することになるので、base以外に位置するユニットが多量のサプライを受け取れる問題も回避できる。(訳注 これはいい案ですね)。もちろん、AIが処理しにくい問題が出現するだろうから、それには別の対策も必要だろうが。
ビルマはゲームでシミュレートしにくい戦域の一つだと思う。私の記憶が正しければ、ビルマの連合軍司令官は、日本軍が迫ってきたからというだけではなく、サプライ不足や叛乱の恐れもあることから、早めにビルマから撤退することにしたはず。また、ビルマで作戦するどんな陸軍にも重大な影響を及ぼすモンスーンについて、AEがシミュレートできているようには思えない。
多くの連合軍プレーヤーは早期にビルマの死の罠から部隊を逃れさせ、インドに移動させる。これが日本にとってのビルマ防衛困難問題の原因の一つだろう。