2011年10月10日月曜日

The Reluctant Admiral mod その3

Reluctant Admiralの説明には、「陸軍部隊の中にも開戦時の位置が変更されているものがある」と書かれていました。その代表が香港攻撃軍です。香港攻略のtipsというエントリーで書いたことがありますが、シナリオ1(WitP AEのグランドキャンペーン、史実戦シナリオ)では、開戦時に香港攻略用の部隊が78, 60に集結しています。ただそのままだと兵力が不十分。広東にいる第23軍HQと第104歩兵師団も香港に移動させ、一緒に攻撃した方が早く陥落させることができます。Relauctant Admiral modでは、そういうプレーヤーの意図を先取りしてか、第104歩兵師団も78, 60に配置されていました。ただし、兵力を引き抜かれた広東では駐屯部隊の規模が規定を下回り、279/360と赤い文字で表示されています(ベータパッチをあてると、守備隊の所用数を下回ると赤い文字で表示されます)。大事の前の小事ということで、実際には守備隊不足を無視してプレーする人の方が多いだろうと考えてこういうmodをつくったんでしょうね。

開戦時すでに南方に配置されていたり、上陸船団に乗り込んでいたりする部隊の扱いにはあまり頭を悩ませることはありませんが、まだ日本国内や中国で南方行き船団への乗船を待っているユニットをどう使おうか考えるのは、日本側の楽しみの一つでもあります。本土や中国のユニットのほとんどはPP(政治ポイント)を支払わなければ南方へ移動させることができません。シナリオ1では、大阪と上海と長崎と仙台にいる4つの師団(仙台には師団のうちの2個聯隊だけで、もう一聯隊は南方行きの船団に乗船済み)がPPを消費せずに移動させることができるように設定してあります。Reluctant Admiral modでは、これらのうちで開戦時の位置が変更されているものがありました。戦地である南方により近く配置されているのはいいことのようではありますが、一個師団は一万3千から一万6千人ほどの規模で、これを移動させるには客船がたくさん必要です。三亜や高雄には充分な数の大きな貨客船はないので、回航してこなければなりません。マニラに近いので、開戦後間もなく連合軍の潜水艦がやってくるのが、少し問題です。

Reluctant Admiral素のシナリオ1
第4師団海南島三亜大阪
第21師団台湾の高雄上海
第33師団長崎長崎
第16聯隊仙台仙台
第24聯隊仙台仙台


このmodでの地上部隊に関する変更には「海軍の設営隊と根拠地隊とHQユニットには工兵が増備された」というものもありました。工兵や工兵用車輌が増備されるとそれだけ設営能力が向上するので、日本側プレーヤーにはありがたい変更です。ただし、これによる不利な変化もないわけではありません。まず海上輸送する際に増備されたdeviceの分だけ大きな船が必要になります。それとこっちの方が深刻ですが、駐屯できる兵数が上限のある離島の根拠地では、その上限を超えやすくなります。たとえば、マーシャル諸島のクエゼリンは地形がatoll(環礁)なので、駐兵数の上限は6000人です。このmodでは開戦時から6612人になってしまっています(ベータパッチをあてると、上限を超えると赤い文字で表示されます)。上限を超えるとサプライが大量に消費されるようになるとマニュアルには書かれていますが、600人オーバーくらいなら、一日のサプライの消費量は26トンくらいなので、短期的には見過ごせる量でしょうか。


海軍の艦艇では軽空母祥鳳と瑞鳳が就役済みで、パラオ近海で龍驤と軽空母3隻のmini KBを構成しているのがシナリオ1との大きな違いです。前線で戦う艦艇、特に空母の就役の前倒しはこのmodの大きな特徴ですが、実は支援艦艇にも追加があります。表で水色で示したのが追加された仮想艦ですが、 AR 2隻、AKE 3隻、ARD 2隻、AS 2隻、AG 2隻とかなりの数で、どれも前方の拠点に配備されていますから、継戦能力をかなり向上させてくれるものと思われます。



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