2013年6月13日木曜日

大戦終盤の日本経済の目標

 先日の鞍山への戦略爆撃にはショックを受けました。破壊された油田はわずかですが、ドゥーリットル空襲後にミッドウエイ攻略を企てた山本五十六が気持ちが分かるような気がします。お相手の方は今後とも中国からの戦略爆撃を続ける気満々なのだそうです。満州だけでなく、上海まで攻略すれば日本本土の主要な生産施設の戦略爆撃が可能になってしまいます。当然、日本側としてはそういった事態は想定外で、もしそんな展開になるのが分かっていたならば、開戦時から中国での攻勢を積極的にすすめていたところですが、いまとなっては中国での攻勢なんて無理。このあたりの意見の相違が埋まらないので、このあたりでおひらきということになりました。

先日、フォーラムにLate war japanese economyというスレが立てられていました。大戦終盤の日本経済をどう舵取りすべきか、そろそろ興味がわいてきていた頃なので読んでみました。どのくらいのHIポイントを貯めるべきかなど、かなり勉強になります。残念ながら、上述の理由ですぐにこれを活かすことはできませんが。
QBallさんとの対戦は1943年9月になろうとしている。戦争中盤の日本経済の状況を総括して、あと2年戦い続けられるよう計画を立てる時期だ。私はこれまでにHI(重工業)ポイントを195万ほど貯めたが、1944・45年にどのくらい必要なのだろうか?できれば、燃料切れになる前にHIの生産を中止すべきラインを知りたい。どこまで貯めると多過ぎになってしまうのだろうか?このままのペースでHIポイントの貯金を続けると、1944年6月には300万貯めることができる。1945年半ばまで戦うのに、300万で充分だろうか?
うちのゲームは1944年10月まできているが、なぜ日本側がHIポイントを貯めたがるのかが理解できない。連合軍と接戦の時期にHIポイントを貯めていくということは、その分を生産にまわさないことを意味する。そして連合軍が質的にも量的にも優勢な時期になってから、貯めたHIポイントを使うことになる。うちのゲームでは1944年10月の時点で5万ポイントのHIが貯まっている。燃料の工場での消費量をみながら、HIポイントの生産を減らし、帳尻を合わせるためその分アイテムの生産も減らしてゆく。例えば、数ヶ月前にすべての商船の建造を中止した。1942年から43年にはエンジンと機体工場を拡張したが、今は戦況と在庫をみて生産をオンオフしている。このやり方の方が、生産したものが役に立つ時期に生産を絞るよりも、ずっと意味があると思う。でも、このゲームは複雑だから、私のやり方だけでなく、あなたのやり方にも意味があるのかも知れない。
アイテムの生産ラインを拡張しすぎは仇になることがある(LI工場の場合も)から、HIポイントを貯めて後日に使おうとする人がいるんだと思う。HIポイントを貯蔵しておけば、HIポイントの生産に必要な燃料がいま手元にあるかどうかにかかわらず、アイテムの生産ができる。大戦後半の防衛作戦に必要なアイテムの場合、特にそれがあてはまる。例えば、 HIポイントを貯めなければ(しかもサプライを余分に消費すれば)ふうつの人の2倍も速く機体生産ラインを拡張することもできるが、1.5倍くらいのスピードの拡張か、もっとゆっくりした拡張にとどめてサプライとHIポイントを節約して貯めることもできる。実世界に例えると、クルマを運転していて衝突を避ける際には、毎時55マイルより35マイルで走りたい。連合軍と接戦できている時期を活かしたい、新機種の生産の立ち上げを速くして接戦の時間をなるべく長引かせたいというあなたの意見には賛成だ ;) スレ主さん、これまでに多くの人が実践しているから、おおまかな見通しを整理してくれている人もいるかもしれない。自分でも終戦までにパイロットの養成にどのくらいのHIが消費されるかは計算することはできる... かなりの量になるよ。それから、どうしても建造したい艦船があれば、それに必要なHIも見積もることができる。これら、パイロットの養成と造船に関しては戦況には影響されないので、しっかり見積もれる。しかし、飛行機の損失数や補充に要するArm(武器)ポイントやVeh(車輛)ポイントは見積もるのが難しい... 私なら、その時点までの数値や連合軍の進撃速度を参考に、また今後、損害を無視した戦いをするか、損失を抑えるように戦うつもりかによって、損失補充に必要なHIポイントの量を見積もるようにする。そして月に一回は見直ししてみたい。こんなふうにしてみれば、どのくらいのHIを貯めるべきか分かるんじゃないだろうか。
史実の日本にはそれほどの余裕がなかった。日本はありったけのものをすべてを戦争につぎ込んでいた。未来に何が起きるのか分かっているゲームをプレイするのは容易なことじゃないんだと思う。対AI戦にしても対人戦にしても同じで、相手の計画を察知し可能なら相手にダメージを与えるようにする。例えば、アメリカは日本がミッドウエイにやって来ることを察知して待ち構えていたし、山本五十六をソロモンで撃墜したが、そういった情報が、このゲームのインテリジェンスリポートにどう表現されているのかは分からないけど。もちろん、利用可能な最善の機種を手元に置きたいという気持ちも分かるが、パイロットのスキルも重要だ。疑問なのは、ある機種が他のAやCという機種より優れているということがどうして簡単に分かるのかという点だ。飛行機の研究開発のモデル化をもっと複雑なものにして、ある機種よりも次世代機の方が優秀だからそちらの研究に移ろうという判断が容易にできないようにしてもらいたい。史実での役割にふさわしい行動はしても、史実で何があったのかを知った上でプレイするというのは避けたい。たとえば、アメリカが長距離爆撃機を保有したことが判明してもその新型機B-29の詳細は分からないとか、アメリカがマリアナ諸島を占領したら日本全土が激しい空襲に曝されるだろうことまでは分からない、というような。
Trackerをみれば簡単に機種を比較することができてしまう。データをスプレッドシート用に出力すれば、もっと詳しく解析することもできる。いまプレイ中のゲームを始める前に、私もそうしてみた。開戦前からどの機種どのエンジンに集中するか、生産しないのはどれかを決めてあった。百式重爆については悩んだ。百式重爆のエンジンが、他の機種には使用されない特別なものだったから。しかし大戦前半の有力な機種なので、生産することに決めた。もちろん、これらはPDUをonにした場合の話だ。すべての機種についてどんな働きをしてくれるのか見ようと思ったら、PDUをoffにすればいい。実際、私は日本側を持ってPDUをoffにしてみたから、日本の創り出したがらくたのすべてを堪能することができた。PDUをoffにしているとonにした時と違って、たくさんの九六戦を使わせられてしまったけどねw
スレ主さんの質問への回答は、次の2点に集約される。1, 原油・燃料切れになるのはいつ頃か?2, 原油・燃料切れになったあとに、どのくらいの機数を生産するつもりか?HIポイントが100万あると単発機を2万7000機ほど生産できる。かなり多そうに感じるが、一年分の生産機数より少ないだろう。地上部隊の補充に使用するArmポイントとVehポイントも考えなければならない。一個歩兵師団はだいたい10万HIポイントを必要とする。1944年後半から46年にかけて多数の地上部隊の増援があるが、完全装備時状態での増援を期待するのなら、ArmポイントとVehポイント(1 Armポイントと1 Vehポイントは ともに6HIポイントから生産される)がたくさん必要だ。これはおおまかな見積もりだが、Trackerをつかえばかなり精確に計算できる。1944年末までに400万 HIポイントを貯めたいとMikeSさんが言っていたのも宜なるかな。それだけあれば1946年まで戦いを続けられる ... 日本をプレイしていて最も怖ろしいのは、原油・燃料の無くなる日だと思う。HIポイントの生産が停止してこれまでの貯金が減り始め、二度と増えないことに気付いて、この貯金はいったいいつまでもつんだろうかと心配することになる。
恐ろしい数字だ、まったく...1944年末で4百万も?うーん、平均して毎日だいたい4000HIポイントを貯めると、1944年1月までに230万貯めることができる。このペースだと1944年末までに370万だけど、これじゃ足りない。しかも、1944年にArmポイントとVehポイントの需要が多くなると、コンスタントに4000ポイントを貯めることができか自信がない。他スレで勧められているように、いままでArmポイントとVehポイントをそれぞれ2万、10万程度に保つようにして来たが、うちでは1943年後半から始まる歩兵部隊の増援もまだ始まっていないし... 日本の戦争経済の管理は簡単ではない。毎日数値をチェックしているけど、不安だ。守備隊を置かなければいけない拠点は多いし、防御施設の構築や糧食として大量のサプライが消費されてしまうし... 
HIポイントを使い果たしたあと、武器・車輛・軍艦・商船の製造には、それぞれ在庫されているArm、Veh、Naval、Merchantポイントを利用できる。それらの貯金が多いようなら、HIポイント自体の貯金がそれほど多くなくてもいいのかもしれない。
スレ主さん、他の数値はどんな具合?あなたのAARに目を通して、飛行機生産や造船計画をチェックするべきかなのかもしれないけど... NavSYやMerSYポイントの貯金が多かったり、補充・増援に必要な量よりArmポイント・Vehポイントの現在量の方がずっと多いようなら、そういったものの生産を削ることによりHIポイントを400万貯めることができるかもしれない。私もあなたと同じく「守備隊を置かなければいけない拠点は多いし」と思っている。それに建造したい艦船も多いし... 日本側をプレイしていて一番難しいのは何でもやれるるわけじゃないって点だけど、そこが一番面白くい点でもあるんだ。
というと、子供「みて、こんなにいっぱいおもちゃが」親「だめ、早く歯を磨いて寝なさい」子供「えー」ってこんな感じだよね。これが面白いの?
あなたの計画と決断に大きな影響を与える要素がたくさんある。以前のプレイとほとんど同じようにプレイするのに、生産面だけ違った選択をすることができる。それが面白いんだ。手に入るものすべてを入手することもできるが、そのぶん費用がかかってその後の戦いに影響するから、勝利条件達成か自滅のどちらかになってしまう。こういうのは、ギャンブルに狂うのと脳内メカニズムは一緒かも知れない。

レスを読んでいると、1944年末までに400万を目指している人がいるそうです。うちのゲームは1943年6月で、HIの貯金が70万ちょっと。1944年末までに200万くらいまでは貯金できるかもしれませんが、400万はぜったい無理。RA modは、開戦時にサプライやら資源の貯金が少ないのと、急速建造を利用すると1943年半ばまでに就役させることのできる空母が多い(急速建造をしたくなる)ので、素のGCよりもHIポイントの貯金が少なめになっています。でも、素のGCシナリオをプレイしても400万を実現するには、征服する地域を史実くらいまでに制限する必要があるでしょう。

飛行機、艦船、陸軍の装備などの生産に必要なHIポイント・リソース・重油(1 HIポイントの生産には、リソース 10トンと重油 1トンを消費する)をみてみました。単発機はリソース 360トンと重油 36トンとかなりお安く生産できます。九七式中戦車や陸攻などの双発機はその2倍のコスト。歩兵1個分隊を揃える方が九七式中戦車一両より高いとは知りませんでした。艦船の方では、駆逐艦やタンカーのコストはリーズナブルだと思いますが、空母ってこんなに高価なんだ。



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