2014年8月13日水曜日

機動部隊は追撃に移らず


1942年10月14日、蘭印での激しい戦いから一日が経過しました。機動部隊の動静も気にはなりますが、まずは中国戦線から。日本側は重慶へ定期便の九七重爆(Ki-21-Ic Sally) 23機を送り込み、Airbase hits 9、Airbase supply hits 2、Runway hits 27。今日の中国戦線の空襲はこれだけでした。その後、重慶からみて長江の向こう側、貴陽からの1級道路の貫通する森林ヘクスで日本側のDeliberate attackがありました。ここにいた中国軍2ユニットは敗残兵でほとんど戦闘力がなく、修正オッズ比51:1で殲滅されました。第14軍HQ以下、歩兵師団 2、独立混成旅団 3、歩兵旅団 1、歩兵聯隊 1、捜索連隊 1、砲兵部隊 21、素のAV合計 1911の増援軍は、明日以降、長江を渡って重慶市内への突入をはかるものと思われます。

現在の重慶のヘクスのヘクスサイドの支配は図の通りです。重慶の6つのヘクスサイドのうち、西側のサイドは、先日陸路で日本軍部隊が侵入して来たので、日本側が支配しています。しかし、今日の戦闘のあったヘクスに接する南西のヘクスサイドは中国側が支配しています。長江を渡河してこのヘクスサイドを越える際、shock attackを強制されることはないんでしょうか?重慶のヘクスにいる日本軍の素のAVはきのうの砲撃で判明したように中国軍のAV合計の3分の1より多くなっています。日本側が重慶で砲撃を行った理由のひとつはこの3分の1以上を確認するためだったと思うのです。素のAVが合計で相手の3分の1以上の部隊がすでに存在すれば、南西側から渡河しても大丈夫か?この辺は私もルールがよく分かっていないのですが、南西側のヘクスサイドが中国軍支配下なので、最初の渡河ではshock attackを余儀なくされるような気がするのですがどうなんでしょう?後学のためにも、日本側にはぜひ渡河していただきたいと思います。

蘭印では連合軍が四発爆撃機 7機(B-17E Fortress 4, B-24D Liberator 3)でアンボンの飛行場を爆撃し、Airbase hits 6、Runway hits 6。またボエラにB-17F Fortress 12機を向かわせやはり飛行場にAirbase hits 2、Runway hits 11の命中弾を得ました。アンボンの方は昨日アンボンを爆撃した飛行隊すべてに今日も飛行場爆撃を指示してありました。しかし、きのう長距離を飛び、しかも迎撃により多数の機体を失ったことで、どの飛行隊も士気の低下と疲労度の上昇が顕著でした。そのため、今日の出撃時の士気値のチェックをパスする機体が7機しかなかったのだと思われます。

きのうのチモール島海空戦で損傷した連合軍艦船ですが、BBニューメキシコはクーパンの南西のヘクスにいます。このBBニューメキシコ、実はきのうもEscort TFに編成されて同じヘクスにいました。損傷が高度だったため、ダーウィンなどのオーストラリア西岸の港ではなく、クーパンに向かうように指示しておきました。Escort TFは到着後すぐにauto-disbandする仕様ですが、クーパンにはCAPの戦闘機を増強したので、比較的安全だろうと判断したのです。しかしリプレイをみていると、夜間のフェーズにいったんはクーパンに向かいかけてRotiのヘクスに達した(南側からクーパンのヘクスに行くにはRotiを経由することが必要、クーパンの港はチモール島の北岸にあるようです)のですが、その後、機動部隊の存在にびびって元いたヘクスに戻ってしまったのです。これが悲劇の始まり。夜が明けると機動部隊から零戦(A6M2 Zero) 31機に護衛された九九艦爆(D3A1 Val) 22機が来襲しました。このヘクスはクーパンとRotiの戦闘機の覆域に含まれてはいますが、レーダーの探知したのが8分前だったので、間に合ったCAPは6機(Martlet II 1, Hurricane IIc Trop 2, Kittyhawk IA 1, P-40E Warhawk 2)のみ。31機の零戦相手では多勢に無勢で、九九艦爆22機全機が投弾に成功しました。損傷により速度の低下したBBニューメキシコは充分な回避行動をとれず、250kg爆弾 15個が命中しました。ただ、このゲームの戦艦に対する250kg爆弾の威力は低く(史実と比較して低すぎるのかどうかは分かりませんが)、BBニューメキシコのダメージはSys 60, Flt 25, Eng 40, Fire 9と、昨日よりSys 14, Flt 11, Eng 16, Fire 7が増えただけでした。「だけ」とはいっても大きなダメージですから、鎮火しなければ沈没の可能性は充分にあります。近い港はやはりクーパンですから、今日もクーパンへ向かうよう指示しておきました。

機動部隊からはクーパンでサプライ揚陸作業中のコンボイにも空襲がありました。零戦(A6M2 Zero) 22機に護衛された九七艦攻(B5N2 Kate) 26機で、こんどはレーダーが36分前に警報を発してくれたので、46機の戦闘機(Martlet II 4, Hurricane IIc Trop 4, Kittyhawk IA 3, P-39D Airacobra 24, P-40E Warhawk 11)が迎撃しました。魚雷を投下できた九七艦攻は5機だけでしたが、xAKL Georgian(1600トン、VP 3)とxAKL Sipirok(1050トン、VP 2)に1本ずつ命中して沈没しました。多数の戦闘機に攻撃されながらの戦果ですから、練度の高さを感じます。でも、クーパンの港では他にもサプライ2900トン積みや3900トン積みの貨物船が揚陸作業中で、一番小さい1000トン積みや1700トン積みが狙わざるをえなかったのは慌てていたのでしょう。魚雷発射に至った5機を含め、飛来した九七艦攻26機のうち合計で22機が撃墜され、1機がOps lossになりました。

今日の2回の機動部隊からの空襲は艦攻と艦爆が反対の目標に向かっていたら、つまり先ほどのBBニューメキシコに艦攻が、こちらのコンボイ攻撃に艦爆が来ていたら沈没艦船数がもっと増えていただろうと思います。250kg爆弾は戦艦に対しては効果が小さいのですが、小さな貨物船なら1発の命中で沈没させるのに充分でしょう。またBBニューメキシコはあんな状態ですから1-2本の魚雷で沈没したことでしょう。

いちばんダメージの大きかったBBアイダホは消火に成功し南下中です。驚いたことにダメージはSys 51, Flt 92(50), Eng 26(6)のまま増加していません。アメリカ海軍のダメコンは本当にたいしたものです。でも、このままオーストラリア西岸の港に達することができるんでしょうか?またCVイラストリアスはSys 42, Flt 62(36, Eng 13と、昨日よりSysが1増え、Fltが1減りました。

機動部隊はというと小スンダ列島沿いの航路を北西(このゲームのマップの北西)に向けて5ヘクス移動しています。水上戦闘TFも同じヘクスです。機動部隊が追撃してこなかったので逃走中の連合軍の軍艦は命拾いしました。ところで、機動部隊や水上戦闘TFが一日に5ヘクスしか移動できないということはないはずです。この位置にいるということは、損傷し最高速度の低下した艦を万が一の連合軍の襲撃から護衛しているということなのでしょう。連合軍にはそんな余力はないんですけどね。でも、これは秘密です。

さて、一日に5ヘクスしか移動できないほどの損傷のある艦は何でしょう?第一の候補は、BBミシシッピの主砲弾を浴び、heavy fires, heavy damageとコンバットリポートに報告されていたCVL龍驤です。ただ、龍驤に関しては多少気になることがあります。昨日のエントリーに紹介した損失機数の表をご覧下さい。例えばSea Hurricane Ibをみると9機が地上破壊されたと表示されています。これは陸上基地でSea Hurricane Ibが破壊されたわけではなく、この機種を搭載していたCVLヘルメスが沈没して失われたことを意味しています。そしてこのSea Hurricane Ibの2つ上の欄をみると、53機の零戦(A6M2 Zero)が地上で破壊されたと表示されています。きのうはアンボンを四発爆撃機が爆撃し、駐機中の零戦を地上で破壊しました。それを反映しているのだとは思いますが、コンバットリポートによると爆撃で地上破壊が確認されたのは6機だけですから、いくらなんでも53機は多すぎる気がします。妄想をたくましくすると、CVL龍驤はCAPに専念するために戦闘機だけを搭載して機動部隊に加わっていて、そして実は沈没したのかなと。龍驤の艦載機の定数は48機ですし、哨戒機の目撃した今日のKBは空母5・戦艦3・重巡1・水上機母艦1と報告されていますから、辻褄は合うのです。本当に龍驤が沈んでいるとすると、水上戦闘で撃沈した空母は飛龍に続いて2隻目になります。フォーラムを読んでいると、潜水艦による空母の撃沈はそれほど稀なことではないようですが、水上戦闘で2隻も沈めたという報告は読んだ記憶がありません。

きのう、チモール島沖に機動部隊の出現をみた時、まずはお手柔らかにと願いました。この2日間の戦闘をみると、思っていたよりはお手柔らかにしてもらえたと思います。沈没したのは連合軍の艦船ばかりですが、飛行機の損失数をみると、機動部隊の艦載機が九九艦爆 17機と九七艦攻 50機、また陸上基地のものとも合わせて零戦が99機となっていますから、日本側にとってもラクな戦いではなかったろうと思うのです。そして、きのう考えたことのもう一つは、ウエーク島上陸作戦です。機動部隊はどこにいるか分からないから怖いんであって、バンダ海にいるとわかってしまえば太平洋のまん中辺りではしばらく怖れる必要がありません。準備(すでにprep 100)してあるハワイの海兵師団をすぐに乗船させれば、機動部隊がやって来る前に占領だけは可能かなとも思うのです。ただし、残念なことに1942年10月はアメリカ軍空母のアップグレードの月で、正規空母はすべて今日現在であと8日ドックに入ったままなのです(日本側はこのアップグレードを計算に入れて機動部隊をこちらに向かわせる決断をしたのだと思います)。このあと、機動部隊がシンガポール辺りまでゆっくり損傷艦をエスコートとしてくれたりすれば話は別かも知れませんが、やはり無理筋でしょうね。CVL龍驤は浮いていてもしばらく戦力外、heavy firesのCV加賀も一ヶ月くらいはドック入りを要するかも知れません。でも、きのう姿を見せた翔鶴・瑞鶴・赤城・蒼龍に隼鷹と飛鷹を加えて6隻で機動部隊を構成すれば、まだまだアメリカ空母には荷が重すぎる気がします。

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