2012年4月29日日曜日

DOSBoxでThird Reichを起動する

先日のエントリーで紹介した太平洋戦記2のマニュアルを探している時に、THIRD REICHのマニュアルをみつけました。ボードゲームをPCに移植したアバロンヒルの有名なゲームです。中にはさんであったレシートを見ると、ASOBITCITYがラオックスのコンピュータゲーム館という名前だった頃の1997年3月に6600円で購入していました。あまり遊んだ記憶がないのですが、2冊に分かれているマニュアルをぱらぱらめくったり、付録の大きな紙のマップを眺めているうちに、起動させてみたい気分になりました。CD-ROMをドライブにいれてインストールを試みてみましたが、アバロンヒルのタイトル画面が表示されるだけで、止まってしまいます。さすがにDOSのゲームをXPでそのままプレイするのは無理なんですね。
GOGで古いゲームを買うと、付属しているDOSBoxで動かしていることに気づきます。同じようにすればプレイできるかなと思って、DOSBoxのサイトを覗いてみました。CompatibilittyというページにはTHIRD REICHも載っていて、DOSBox version: 0.65でsupportedとなっています。また、0.70でも動くというコメントがついていたので、0.70をダウンロードしてみました。GOGのゲームはなにも考えずにインストールしてもプレイできるように準備されていますが、自力でDOSBoxを使うのはこれが初めてです。私はもともとMacユーザーで、PC-98をゲーム用に持ってはいましたが、MS-DOSをいじくるような経験はほとんどありませんでした。THIRD REICHはなんとか動かすことができるようになりましたが、かなり試行錯誤させられました。同じような迷える子羊がいないとも限らないので、以下に簡単に触れてみます。

まず、THRIDREICHインストールのために、CD-ROMをハードディスクにコピーしました。コピーしなくてもいけると思うのですが、最初は、DOSBoxにCD-ROMをマウントする方法がよくわからなかったので、コピーしちゃいました。コピーする場所はどこでもいいのですが、コマンドラインに入力する文字数がなるべく少なくなるように、Cドライブ直下にコピーしました。コピーするとTHRIDREICHというフォルダができます。
mount d c:\THRIDREICH
次にこのフォルダをDOSBoxの中で使えるようにします。dはDOSBox内でつかうドライブの名前で、次のcはwindowsのcドライブのcです。振り返ってみると、DOSBox内でcドライブとして使うように
mount c c:\THRIDREICH
とした方が良かったようです。でも、はじめはこの二つのドライブの違いがよく分からず、別の名前をつけてしまいました。

mount c c:\THRIDREICH\3R 
mount d d:\ -t cdrom
その後に試行錯誤が続いたのですが、正解はこれでした。前段で何も指示せずにインストールすると、THRIDREICHフォルダの直下に3Rという名前のフォルダができて、そこにインストールされます。なので、 mount c c:\THRIDREICH\3Rというコマンドで、WindowsのCドライブ直下のTHRIDREICHフォルダの中の3Rフォルダを、DOSBox内でCドライブとして使うようマウントします。また、THRIDREICHというゲームは起動にCD-ROMを要求するので、ディスクを入れたWindowsのCD-ROMドライブをDOSBox内でもCD-ROMドライブとして使えるようにマウントします。dが二つ並びますが、最初のdはDOSBox内のdドライブ(CD-ROMドライブ)のdで、つぎのdはWindowsのdドライブのdです。
Z:\>c: 
c:\>3R
ついで起動です。プログラムの入っているのはDOSBoxのcドライブなので、c:を指定。そして3Rを叩くと無事に起動します。じつはTHRIDREICHをインストールしたフォルダの中にはexeファイルが3R2.EXEというものしかありません。てっきり3R2を叩けば起動するのだと思っ他のですが、失敗。その後、いろいろ試行錯誤してもうまくゆかず、3R.BATというのがあるので、こっちを叩いたらようやく成功しました。こういうのは詳しい人なら全然迷わないのでしょうが、私はここが一番時間がかかりました。
CD-ROMは現物でなくて、daemon toolを使って仮想化したもの(ここではeドライブ)でもいいようです。またご覧の通り、0.70でなくて最新のDOSBox 0.74でも起動は可能でした。

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