2013年8月9日金曜日

珊瑚海海戦


1942年1月4日、予想していたとおりにジャワ海でも戦闘が起きましたが、ジャワ海での出来事がかすむような海戦が珊瑚海で発生しました。ラバウルは1月1日に無血占領されましたが、そろそろ日本軍がラバウルに哨戒用の機体(陸攻か大艇)を送り込む頃だろうと考え、地上でそれらの大型機を破壊できればという意図から、ラバウルの艦砲射撃を企画しました。参加したのはルイスビル・ペンサコラ・オーストラリアの重巡3隻とリアンダー・アキレス・パースの軽巡3隻と駆逐艦スチュアートの計7隻です。巡洋艦6隻に対して駆逐艦1隻は少ないと思うかも知れませんが、この時期にこの海域で運用できるものを集めてのこの程度なのです(蘭印方面にも巡洋艦・駆逐艦の仕事はあるので、ABDA艦隊として活動中の軍艦はまだオーストラリア東岸には移動させていません。)。

ラバウル艦砲射の翌日に空襲を受けずに済ますには、艦砲射撃の前日にラバウルまで7-8ヘクスの海域に達しておくのが安心と考え、艦砲射撃TFはラバウルまで距離7ヘクスの海域を目指して、ニューギニア東沖を北上していました。すると、日本の30隻からなる大船団と遭遇したのです。全く予期していなかったのでびっくりしました。でも、相手が上陸船団だということが見て取れたので、しめしめとも感じました。

遭遇したのは夜のフェーズで、昨夜はMoonlight 89%でした。日本側の軽巡・駆逐艦には商船を護衛しながら戦うという不利な条件がありますが、1942年1月はまだまだ日本側がずっと上手に夜戦を戦える時期です。さてどうなるのかと心配しましたが、連合軍側にとってラッキーなことに、昨夜の天候はThunderstormsで、視程が7000フィートまで低下していました。しかし、連合軍側TFのうち豪重巡とニュージーランド軽巡2隻には対水上レーダーが装備されていて、このレーダーが1万1000フィートで日本のTFを発見したのです。
Allies open fire on surprised Japanese ships at 7,000 yards
連合軍TFは距離7000フィートで日本側への奇襲に成功しました。日本のTFの護衛は軽巡4隻と駆逐艦3隻で、連合軍側に比較すると砲力では劣っています。しかも奇襲され、商船を護衛しながらの戦闘ですから、戦いはかなり一方的に。連合軍側では砲撃を集中されたDD Stuart(1500トン, VP6)が沈没しましたが、日本側はCL阿武隈(7000トン, VP28)、CL夕張(4075トン, VP 16)、DMS W-7(750トン, VP3)とxAK Heian Maru(4875トン, VP 10)の4隻が沈没しました。商船の沈没がたった1隻とは少し残念ですが、
Range increases to 11,000 yards 
xAP Hakone Maru ,  xAK Shinwa Maru ,  xAK Nittai Maru ,    xAK Yae Maru ,  xAK Asama Maru #2 ,  xAK Saiho Maru ,    xAK Heian Maru ,  xAK Ryunan Maru ,  xAK Yamayuri Maru ,    xAK Nikki Maru ,  xAK Erie Maru ,  xAK Brasil Maru ,    xAK Tokati Maru ,  xAK Taian Maru ,  xAK Venice Maru ,    xAK Nanman Maru ,  xAK Matsue Maru ,  xAK Tsukuba Maru ,    xAK Tenyo Maru ,  xAK Shinanogawa Maru ,  xAK Yokohama Maru  
screened from combat- escorted by CL Tenryu ,  DD Oboro ,  DD Tanikaze , DD Hamakaze
奇襲されてしばらくすると、日本側はCL阿武隈・夕張に連合軍TFとの戦闘をまかせ、CL天龍、DD朧・谷風・浜風はこんな風に商船の護衛に徹していたのです。日本の軍艦のexp(練度)の高さを再認識させられる行動で、沈没した商船の数が少なかったのはこれが理由だと思います。でも沈没していない艦船でも、heavy damageが5隻、炎上中が4隻も報告されているので、沈没艦船数はもう少し増えるだろうと思います。連合軍の巡洋艦の被害はCAオーストラリアがSys 26, Flt 6(0), Eng 9(0)、CAルイスビルがSys 15, Flt 7(0), Eng 6程度で、どの艦も31-32ノットでの航行が可能な状態です。

海戦(珊瑚海海戦と呼称することにします)のあった位置と船団(MO主隊と呼称することにします)の構成から、今回の日本側の行動はポートモレスビー上陸を狙っていたに違いありません。コンバットリポートには、日本側の地上部隊の被害が
Japanese ground losses: 
      1955 casualties reported 
         Squads: 32 destroyed, 76 disabled 
        Non Combat: 50 destroyed, 67 disabled 
         Engineers: 0 destroyed, 0 disabled 
      Guns lost 36 (14 destroyed, 22 disabled)
と付記されていました。Engineerが0なのが不思議ですが、一個師団ではなく複数の歩兵聯隊が載せられていたということでしょうか。この数字的には一個聯隊が海没したことになります。また生き残っている地上部隊もかなり疲労値や混乱値が上昇したことでしょう。

ということで、(今回のプレーでの)珊瑚海海戦に勝利できました。うれしいのはたしかなのですが、心配も幾つかあります。ひとつはこの上陸船団・MO主隊の行方が不明なことです。ポートモレスビーの攻略は、ラバウルから珊瑚海を哨戒し、ポートモレスビーを偵察してからだろうと思っていました。日本側はまだ哨戒も偵察も行っていないので、上陸船団が来るとは予想せず、ポートモレスビーのカタリナ飛行艇にはラバウル周辺だけを哨戒飛行させていました。ソロモン海南部から珊瑚海にかけては情報が無いのです。巡洋艦の搭載水偵からも報告がありません。巡洋艦TFのいる場所の今日の天気はextreme overcastなので、周囲も哨戒機が視認しにくい状況なのかも知れません。それにしてもMO主隊の所在が不明なことは不安です。あれだけ叩いたのですから上陸作戦は断念して帰投したと判断していいものでしょうか?それとも残った艦船でポートモレスビーに向けて続航中という可能性はないのかしらん。
AIR OPERATIONS PHASE : AM 
TF 342 shadowed by Japanese Torpedo Bomber at 104,132 near Woodlark Island 
B5N2 Kate has spotted CL Perth at 104,132 
B5N2 Kate has spotted CA Australia at 104,132 
B5N2 Kate has spotted CA Louisville at 104,132 
AIR OPERATIONS PHASE : PM 
B5N2 Kate has spotted CA Louisville at 104,132
それに加えて気がかりなのは、MO機動部隊です。ご覧の通り、巡洋艦TFは頻繁に九七艦攻に接触されています。ラバウルに九七艦攻を配備して哨戒飛行させている可能性もゼロではありませんが、順当に考えれば近くに空母、つまりMO機動部隊がいると考えるべきでしょう。そうすると、今日、巡洋艦TFに対して空襲がなかったのは単にラッキーだっただけ。日本側も珊瑚海海戦の復讐を狙うでしょうから、あしたは巡洋艦TFが襲われる可能性がかなり高いかも知れません。巡洋艦TFにはまっすぐにブリスベンに向かわせたのですが、いったんはポートモレスビー方向に避難させるべきだったかも知れません。

珊瑚海海戦はお互いにとって不期遭遇戦で、勝敗は運に左右され、単に連合軍側の運が良かった(中の人のふだんの行いがいいからか??)だけです。でも日本側にはもっとほかのやりようがあったと思います。上陸作戦の目的地としてポートモレスビーは少し遠めです。ラバウルから哨戒機をもっと飛ばしてからの方が良かったと思います。またMO機動部隊が参加しているのなら、連合軍側に空母の存在を見せつけた方が良かったと思います。空母の所在を秘匿することが一般的には非常に重要ですが、ポートモレスビーという少し遠方への上陸作戦を実施するに当たっては、空母の存在を相手にみせ、この時期この地域では少数の軍艦・飛行機しか投入できない連合軍に、迎撃・反撃を断念させた方が得だったような気がします。

1月3日にパレンバンの北東のヘクスに目撃されていた日本のTFですが、英蘭の巡洋艦TFも潜水艦も戦闘の機会を得ることができませんでした。しかし、シンガポールの飛行部隊がいい仕事をしてくれました。ずうずうしくもシンガポールから距離4ヘクスの海域に現れた日本の巡洋艦3隻に対して、Swordfish I 4機、PBY-4 Catalina 17機、Vildebeest III 16機が爆撃・雷撃を敢行。残念ながら魚雷は一本も命中しませんでしたが、CA鈴谷に4発、CA三隈に3発、CA最上に1発の500ポンド爆弾が命中しました。ちなみに命中した8個のうち7つは Vildebeest IIIによるものでした。今まで役に立たない機種と思っていましたが、見直しました。戦艦が相手だと500ポンド爆弾は効果のないことも多いのですが、巡洋艦ですから沈没はしないにしてもそれなりのダメージを与えタンじゃないかと思います。2ヘクス南に英蘭の巡洋艦TFがいるので追撃を試みることにしました。

ルソン島では定期の空襲がバターンにありました。零戦(A6M2 Zero) 43機のsweepの後、零戦 45機の護衛で九六陸攻(G3M2 Nell) 36機、一式陸攻(G4M1 Betty) 50機、九七重爆(Ki-21-IIa Sally) 29機の飛行場爆撃で、Airbase hits 5、Airbase supply hits 5、Runway hits 19がありました。またクラークフィールドでは日本側からの砲撃が続いています。ルソン島平定をそんなに急がなくていいことに気づいたのか、クラークフィールドを砲撃している部隊の数は以前より減ったように思えます。
Pre-Invasion action off Batangas (79,78) 
Defensive Guns engage approaching landing force 
40 Coastal gun shots fired in defense.Allied Ships 
      xAKL Legazpi, Shell hits 1 
xAKL Legazpi fired at enemy troops 
75mm Infantry Gun battery firing at xAKL Legazpi
バタンガスに進出した米比軍部隊ですが、バリクパパンからサプライを輸送してきた小貨物船のTFが2つ到着し、サプライの補給を受けました。この揚陸中に日本側地上部隊の75mm歩兵砲による反撃を受けました。xAKL Legazpiをみてみると、Sys 10のダメージを受けていて、Last hit by a 75mm Infantry Gunと記載されていて、沿岸砲部隊でないふつうの地上部隊の砲により艦船が被害を受けることを確認できました。

日本側はバタンガスに1万以上の兵力を集めていて、サプライを受け取った米比軍地上部隊に対して本気のDeliberate attack。2倍以上の兵力差があり、修正オッズ比4:1で敗北してしまい、またMaubanに戻されてしまいました。もうこの部隊に活躍してもらうことは無理です。貨物船にはまだサプライが積まれています。クラークフィールドとバターンで持久させるため、バターンに向かうという手もあります。しかし、日本側に貨物船の存在を知られてしまったので、あまりにも危険。ミンダナオ島に向け、南下させることにしました。ミンダナオ島にはまだ日本軍が上陸してきていません。ミンダナオ島でもカガヤンは山岳ヘクスで飛行場もしっかりしていて、立て籠もるのにふさわしい場所ですが、サプライが不足し始めています。サプライ不足を解消し、少しでも長く持久できればと思います。

2 件のコメント:

unflyable さんのコメント...

兵力的に不利な連合側でもやりようによっては健闘できるんですね。
珊瑚海での大戦果が機動部隊の復讐でふいにならないといいですね。

somali さんのコメント...

「機動部隊の復讐」が実現してしまいました。とほほ