2014年2月6日木曜日

東太平洋で日本の空母によりコンボイ壊滅


1942年6月18日、今日はルソン島バターンの陥落がトップニュースになるだろうと予想していました。しかし、昨日の陸戦で日本の地上部隊もお疲れのようで、バターンでは日本側の攻撃がありませんでした。そのかわりにというか、それ以上の悲報が東太平洋から飛び込んできました。サンフランシスコからパールハーバーに向かうコンボイが日本の空母艦載機に襲われ、表にお示しした通り、護衛空母 1、タンカー 2、兵員輸送艦(AP) 2、客船(xAP) 6、貨物輸送艦(AK) 1、貨物船(xAK) 2、機雷敷設艦(CM) 1、掃海艦(AM) 2の17隻が沈没し、さらに駆逐艦2隻が大破炎上中で助かりそうにありません。船団一つがそっくり全滅したことになります。17隻も沈没しましたが、その中でも護衛空母と兵員輸送艦(AP)と貨物輸送艦(AK)の沈没は、連合軍でも潤沢に増援される艦種ではないので残念です。

連合軍としては、オーストラリアをスプリングボードとしての攻勢を考えています。上陸作戦に際して地上部隊を輸送するには客船が必要ですが、現在オーストラリア所在の客船の数が充分ではないので、アメリカ西海岸から回送しようと考えました。サンフランシスコにいた護衛空母ロングアイランドもついでに回送することにし、またパールハーバーで舫っている艦船も何隻か一緒に連れて行こうと考えて、パールハーバーに向かわせたのです。こんなことになるのなら西海岸から南太平洋を経由してオーストラリアに直航させれば良かったと反省しています。ただ、これだけ客船の多いコンボイでしたが、回送が目的だったので、陸兵は1ユニットも載せられていませんでした。また護衛空母ロングアイランドにも飛行機は搭載されていませんでした。そのかわり、西海岸からハワイまで行くついでにと考えて、客船・貨物船ともすべてfuel(重油)を積んでいたので、爆弾・魚雷の命中ですぐに火災が発生し沈没してしまったんだと思います。

コンボイを襲った機動部隊は、きのう北東太平洋で受診されたPBのコールサインとは位置的に別もののようで、空母4、軽空母1、重巡1、水上機母艦1、タンカー1が含まれていると報告されています。空襲第一波は零戦(A6M2 Zero) 55機、九七艦攻(B5N2 Kate) 27機、九九艦爆(D3A1 Val) 17機、第二波は零戦 54機、九七艦攻 43機、九九艦爆 60機だったので、空母が5~6隻いるのは確かでしょう。これだけの規模のTFが東太平洋のこんなところまで哨戒機にみつからずに来れたのは、アリューシャン列島からの哨戒圈とミッドウエイ・ハワイからの哨戒圈のギャップを通過してきたからでしょう。先頃の第2回真珠湾攻撃も同じルートを辿ったものと思われ、あの奇襲の後、日本が太平洋上に漁船をつかって哨戒線を展開していたように、哨戒圈のギャップをカバーするように小艦艇を配置しようかとも思いました。でもあまりにgameyかと思い直し、実施しなかったのです。やっておくべきでしょうかね。

一方、連合軍は東部ニューギニアの北側のLong Islandに空襲を実施しました。このLong Islandは連合軍が東部ニューギニア南岸のTerapoを奪還した頃からTFの停泊していることがめっきり増え、しかも飛行場が拡張され始めて、ちょうど昨日6月17日に規模3になったところでした。ポートモレスビーとラエがB-17に叩かれて、順調に機能させることが困難になったので、かわりにこのLong Islandを拡張することにしたのだと思います。このまま放置しておくと厄介のもとですから、TerapoのP-38EとP-39Dにsweepを、またクックタウンのB-17Eに飛行場爆撃を指示しました。距離のずっと近いTerapoの戦闘機がsweepした後でB-17Eが到着するという計画です。

しかしなぜかTerapoの戦闘機は飛んでくれませんでした。sweepなしでB-17E Fortress 2波34機がLong Islandに到着し、CAPの零戦(A6M2 Zero) 47機の迎撃を受けました。Long Islandにはレーダーが配備されていましたが、この時期の日本のレーダーらしく慎ましい性能で、来襲の12分・5分前に探知できただけだったので、それほど役立たなかったようです。零戦はsweep対策の高度2万フィートと、爆撃機対策の高度6千フィートの2手に分かれていて、万全な指示がされているようです。

しかしこれで万事首尾よく迎撃できたかというとまた話は別。B-17Eは零戦を3機撃墜し、地上で駐機中の5機を破壊することができました。また2機がOps lossになっていて、これは機動部隊の零戦の可能性もありますが、少なくとも8機を破壊したのは確かです。しかも今日のB-17Eの損失数はゼロ。迎撃機の数が優っている昼間の迎撃でもこういうことがあるから、四発爆撃機は日本側プレイヤーに嫌われるのです。飛行場にもAirbase hits 12、Airbase supply hits 18、Runway hits 60の命中弾がありましたから、日本側が永々努力してきたLong Island飛行場も、これからは機能回復に苦労することになり、これ以上の拡張はまあ無理でしょう。sweepが飛ばないという予想外の事態にも関わらず、予想以上の戦果を挙げることができました。

今日は東太平洋で思わぬ大敗を喫したわけですが、Long Island空襲の成果を得て満足した気分でリプレイを見終えることができました。コンボイ一つ全滅は、日本側の素晴らしい采配による赫赫たる戦術的勝利です。でも、あの17(駆逐艦含めると19)隻がなくても、連合軍の予定している攻勢の継続にはそれほど大きな影響はありません。それよりはLong Island飛行場を叩けたことのほうがずっと戦局に及ぼす影響は大きいと思うのです。日本側も、貴重な燃料をたくさん消費して東太平洋まで空母を遠征させるより、珊瑚海に顔見せしてオーストラリア東岸の連合軍TFの航行を妨害する方が戦略的にはずっと意味があるだろうにと思ってしまいます。

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