2012年10月4日木曜日

日本側のASWに使う艦艇の工夫


ASWにどの艦船を使うべきというテーマについては、WitP AEのフォーラムでも以前から活発な論議が交わされてきていて、私もそれらを読むことでだいぶ勉強しました。もう新たな発見はないだろうと思いながら、この What makes up a good Japanese ASW TF? というスレを開きました。しかし予想外に新たに学ぶ点が多かったので紹介します。
多くのスレで、ASW TFを編成してコンボイの航路をパトロールさせることがきわめて重要だといわれているのに気付く。史的な観点から、日本側がこれを無視すると決定的な結果をもたらすだろうこともよく分かる。だとすると、日本はどの艦船をASW TFに使ったらいいんだろう?戦争の初期・中期・後期でそれぞれ違うんだろうか?
ASWに使える艦船はなるべく多く確保しておいた方がいい。それらの艦船で対象の海域を覆いつくし、海上哨戒またはASW(こっちのほうがいい)の訓練をした飛行機に協力させる。人事を尽くして天命を待つってことだ。
海防艦が登場し始める1943年中頃からやりやすくなってくる。
海戦第一日目からPBに改装することのできる小さなxAKがたくさんある。艦長には文民が就任していて、しかもそれらの艦長のスキル値が低いので、残念ながらそういったPBはないよりはましといった程度でしかない。しかも改装したPBの指揮官をすべて置き換えることができるほどの数の海軍大尉が日本にはいない... 旧式駆逐艦もチェックしておくといい。開戦時には爆雷を搭載していない駆逐艦もあるが、APDに改装すると爆雷を搭載するようになるし、1942年2月のアップグレードでは駆逐艦のまま爆雷を装備するようになる。駆逐艦のままにしておくと大戦後期になってから高性能の爆雷を装備することになる艦種もあるので、アップグレードの経路を良くチェックしてから、改装について考えた方がいい。1943年にならないと爆雷を装備しない駆逐艦や海防艦もある。また1943年に護衛艦艇へと改装可能な機雷敷設艦もある。そういった艦は1943年までは危険な目に合わせないようにした方がいい。あと、agression値の高い将校を指揮官に任命することも忘れないようにしておこう。
私流の緒戦期のASWの計画を紹介しようと思う。1943年を迎えるにあたってはASWスキルを訓練済みの飛行隊(海軍は零式水偵と九七艦攻、陸軍は百式重爆)を準備しておきたい。1、発見されてしまった潜水艦は、役に立たない潜水艦だ。なるべく航続距離の長い機種(6以上、私は零式水偵にしている) でしっかり哨戒飛行をし、貨物船の入港の多い重要な港の近くではASWを指示した飛行隊(ASWスキルが高く、航続距離6の指示で、九七艦攻が最適)を配備する。2、浅海ヘクスで発見したら、CHa-1級の駆潜艇やTo’su xPB、Kiso xPB級の哨戒艇を派遣する(訳注:見るたびに思うのですが、To’suのアポストロフィーは何を意味しているのでしょう?)。こいつらは役立たずだが、発見済みの潜水艦にダメージを与えることはある。3、Ch-1、Ch-4、Ch-13、Ch-51級の駆潜艇、Anshu xPB級の哨戒艇、旧式駆逐艦(爆雷の搭載数が少ないもの)でコンボイを護衛する。こいつらも潜水艦を沈めることはできないかもしれないが、潜水艦に攻撃を断念させたり、爆雷でダメージを与えたりする可能性はある。Type 95 mod2 DCやType2 DCを装備する艦船が充分な数揃ったら、それらで置き換えてゆく。4、大湊のように通過点となるヘクスは常にパトロールしておく(浅海ヘクスならCHa-1級で、深海ヘクスならShimushu級で、近くの港にAGとAKEを配備しておく)。5、発見した潜水艦には必ず、Type95 mod 2DC装備の新型駆逐艦を4隻送る。6、Anshu xAKはすべてPBに改装する(開戦時すでにPBになっているものは、xAKに戻す)。でもまずは艦長のLT/LCDRを交替させる。Navalスキル値が50-60の艦長が必要になるが、Anshu xPBに乗っている高スキルのLT/LCDRを本当の対潜艦としての能力を持つ海防艦・哨戒艇・駆潜艇の指揮官に任命することができる。7、開戦時すでにPBに改装済みのTo’su xPB級とKiso xPBをすべてxAKLにもどし、Anshu xPBの場合と同様に艦長をすげかえる。xAKLに戻したTo’su級は、スキルの最も低い指揮官を任命するだけでなく、ACMに改装するのがいいと思う(機雷の喪失を防いでくれる)。xAKLに戻したKiso級はAMcに改装し、Navalスキル値が40-50程度の指揮官を任命しておくのがいい。8、APDへの改装はしない方がいい。一回アップグレードすると、もっと強力な爆雷を装備するEへの改装ができるようになる。APDの装備する爆雷は貧弱だし、速度も遅くなるし。9、既存のAPDもEに改装することができるようになる。ただし、駆逐艦から改装したEに比較すると、速度が遅くて役に立たないが。10、1943年になったらCMとCMcをすべてEに改装すること。11、ASWの能力を持つ艦艇には、可能な限りNavalスキルの高い指揮官を任命する。駆逐艦でType 95 mod 2 DCを装備している艦にはNavalスキル70以上の指揮官を、またType 95 DCを装備していて1942年のうちにましな爆雷を装備するようになる艦にはNavalスキル 65以上の指揮官を任命する。Shimushu級のような艦には最高のNavalスキルを誇る将校をあてる。12、コンボイを編成する時には、いちばんNavalスキルの高い艦長の艦が旗艦になるようにする。13、航路はwaypointをつかって、可能な限り浅海ヘクスを通過するようにする。爆雷の有効最高深度が潜水艦の可潜深度に劣っていても、浅海ヘクスなら敵潜を沈められる可能性がある。
私は、この件に関して(ほかのテーマに関しても)、Mike SollさんのAARから多くを学んだとくに艦船の改装を扱ったポスト#19には蒙を啓かれた。
そのAARには「37隻あるxAKL To'suのうち17隻はACMに20隻はPBにしたい。xPB To'suはもともと20隻あるので合計54隻になる。12ノットと速いが、航続距離1700が玉にきず」とあるが、ぜんぶACMに改装してLT/LCDRたちを最もNavalスキルの低いCPに交替させよう。ASWにつかうのは他の艦が対潜艦艇に改装中の開戦後の短い時期だけにしておこう。また「69隻あるxAKL Kisoのうち40隻はACMに29隻はPBに改装したい。xPB Kisoはもともと31隻あるので合計60隻になる。xPB Kisoは航続距離が4000もあって爆雷投下軌条を3つも装備している。最高速度も11ノットあって、多数の10ノット貨物船の護衛に役立つ。この級の速度が12ノットだったら良かったのに....」とあるが、私ならぜんぶAMcに改装してしまうが、多少はPBとして残しておいてもいい。maneuver値は低いし、装備しているType 95 DCでは連合軍の潜水艦に太刀打ちできない。また「59隻あるxAKL Miyatiだが、xAKLの中ではもっとも大きいので、大部分はリソースの輸送に使うことになるだろう。実際、いま、フィリピン南部の島で生産されたリソースをNagaに輸送するために、xAKL Miyati 5隻とxPB Kiso 2隻からなるコンボイを5つ運行している。残りのxAKL Miyatiが何をしているか詳細はかけないが、あなたもこういった類いの任務につかうことになるだろう」とあるが、最大のxAKLは本当はAGとしてつかうのにふさわしい。貨物船としてつかうならxAK Gozanのほうがいい。xAKL MiyatiはどのxAKよりも燃費が悪いから貨物船として使うのは誤りだ。また「54隻あるxAK Ansyu-CはすべてPBに改装したい。xPB Ansyu-Cはもともと52隻あるので、100隻以上になるが、きっと必要な場面が来るだろう。航続距離が600と長くて、ASW TFとしてつかってもいいし、12ノットや14ノットの商船のコンボイの護衛にも最適だ。欠点は(開戦時のexpがきわめて低いことを除くと)2980トンと大きいことだ」とあるが、たしかに侵攻作戦には良いPBだ。砲を持っているので上陸支援射撃ができるし、AAも悪くはない。浅海ヘクスなら潜水艦を処理することもできるだろう。第一段作戦中には、コンボイの対潜護衛に役立つ(14ノット出るから多くの商船の護衛につける)。あと、Aden xAKをつかわないなんて変だ。Aden xAKは日本側にとっては優れた貨物船だ(数も多い)し、燃費も悪くない(Miyati級はもちろん、Gozan級よりもいい)。荷下ろしに関する問題は、荷下ろしの速度unload rateの問題だ。それと侵攻による損失を補うため、わたしはxAKからxAK-tへの改装をたくさん行う。Yusen-AやYuse-N級は貴重な金魚だから、けっして危険な海域では使わない。
たしかに、わたしもAnsyu級が一番役に立つと思う。Ansyu級をコンボイや上陸船団の護衛に使うと、本来の対潜艦艇をASW任務にふりむけることができる。駆潜艇からなるASW TFに組み込めばパトロール時間を延ばすこともできる。

私がこのスレで学んだ一番重要な点は、どの艦種をASWにつかうかという点ではなく、PB・AMcなどに改装することのできるAnsyu-C Cargo、To'su Cargo級xAKLの扱いでした。エディターで艦長のスキル値などをチェックしてみると、艦長をいっそう有効に働かせようという主張の正しさにすっかり納得。なので、要点を私なりにまとめてみると、
  1. 開戦時にPB(Ansyu xPB、To'su xPB)に改装済みの艦艇には、Navalスキルがおおむね40台の人(固有名付きの人)が艦長に就いている。
  2. 開戦時にCMc・AMc・ACM(To'su Ma-1、To'su Wa-1、To'su xACM)に改装済みの艦艇にはNavalスキルがおおむね10-20台の人(ランダムに生成される人)が艦長に就いている。
  3. Ansyu xPB、To'su xPB級のPBは、護衛には使えても連合軍潜水艦を狩る能力には乏しい。そこで、xAKLに改装してから艦長交替コマンドを使うと、艦長の候補にはNavalスキルがおおむね10-20台の人(ランダムに生成される人)が提示される。それらNavalスキルの低い人を艦長に任命すると、もともと艦長をしていたNavalスキルの高め(おおむね40台の固有名つき)の人は艦長候補プールに戻される。
  4. 上記の処置により、もともと乏しかった日本の艦長候補プールの人材を幾分か豊富にすることができる。
  5. ASW能力の高い艦艇が改装や新造で就役したら、上記の艦長候補プールからNavalスキルの高めの人を艦長に就任させるようにしましょう。

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