2010年12月14日火曜日

昭和17年12月の残りの新機種 機種アップグレード先問題


昨日のエントリーでとりあげたKi-45 KAIb Nick以外に、昭和17年12月から生産できる新機種にはKi-21-IIb Sally、Ki-46-IIIb Dinah、A6M3a Zeroがあります。まずKi-21-IIb Sallyですが、これを生産する人はいるのでしょうか。現在生産中のKi-49-IIa Helenに比較して優っているところがcruise speedくらいしかありませんが、爆撃機のcruise speedなんてゲーム中ではあまり意味を持たないデータだと思われます。なので、これは生産する価値なし。
Ki-46-IIIb Dianahは偵察機ではなくて戦闘機バージョンです。norma range 14, extended range 18と航続距離が長い点が特長ですが、37mm Type94 Cannon(acc 1)が主武装ですから、連合軍戦闘機と戦闘する必要のある爆撃機の護衛任務にはつかえません。また、連合軍四発爆撃機の迎撃目的であれば航続距離の長さは役に立たず、夜間ならarmor 1のKi-45 KAIa Nickに、昼間ならTojoに任せた方がいいと思われます。ですから、これも生産しないことに決定。ただ、昨日のエントリーで紹介したKi-45 KAI IIb Nick配備のSpc.Attck.Unitの支隊が無料でこのKi-46-IIIb Dianah8機とパイロット8人つきで増援にやってきました。なぜSpc.Attck.Unitの無料提供機体がふつうの2機じゃなくて8機と多いのかは本当に謎。みんなが生産しないと思われる機種だから無料で配給して試用させようというのかしらん。ともかく、ただの機体なので数ターンはB-17迎撃をさせてみるつもりです。
A6M3a Zeroは、A6M2よりも航続距離が1伸びて、最高速度がわずかに向上して、maneuverabilityが1低下しています。空母搭載の戦闘機部隊は航続距離が1伸びても、艦爆や艦攻の航続距離がそのままなので、アップグレードの緊急性は低いかなと感じます。一方、半年前から生産開始されたA6M3を装備できるのは陸上基地所属の一部の部隊だけだったので、その他の部隊はこれに変更して、NellやBettyの攻撃範囲を1ヘクス伸ばすようにすべきなのでしょうか。そこで気になるのが、昨日のNickのエントリーで指摘されていたUpgrade path problem?の問題。そのスレを読んでみて、私の理解できた範囲と実験結果をまとめてみると
戦闘機Aのアップグレード先として、戦闘機B、戦闘機C、戦闘機Dがある場合。Bにアップグレードした後にDにアップグレードしたり、Cにアップグレードした後にBにダウングレードしたり、自由に選択できる。アップグレード先に機種カテゴリーの変更がない場合は、その後の選択も自由。
戦闘機Aのアップグレード先として、戦闘機B、戦闘機C、戦闘機D、戦闘爆撃機A、戦闘爆撃機Cがある場合。戦闘機Bにアップグレードすると、その後のアップグレード先は戦闘機カテゴリーの機種のみに限定されることがある。戦闘爆撃機Bにアップグレードすると、その後のアップグレード先は戦闘爆撃機カテゴリーの機種のみに限定されることがある。
これは、Ki-27b Nate装備の部隊をKi-43 Oscarにアップグレードすると、その後のアップグレード先は戦闘機だけ。Ki-45 KAI Nickにアップグレードすると、その後のアップグレード先は戦闘爆撃機だけになる例が一番有名でしょう。IJAの場合は、ほかに偵察機から戦闘機、爆撃機から戦闘機へのアップグレードが用意されている部隊がありますが、きっとそれらもこの例にあてはまるのでしょう。このように機種カテゴリーの明らかな変更がある場合は問題点に気づきやすいと思います。
面倒なのは、一見、機種カテゴリーに変更がないようなアップグレードで、それがこのゼロ戦です。A6MのAというコードは日本海軍で艦上戦闘機という機種を表していたのだと思います。しかしこのゲームのゼロ戦はAというコードで始まっていても、じつは艦上戦闘機と陸上戦闘機(A6M3がそう)に分かれているようです。そして、艦上戦闘機Aのアップグレード先として、艦上戦闘機B、艦上戦闘機C、陸上戦闘機D、陸上戦闘機Eがある場合。艦上戦闘機Bにアップグレードすると、その後のアップグレード先は艦上戦闘機カテゴリーの機種のみに限定される。陸上爆撃機Dにアップグレードすると、その後のアップグレード先は陸上戦闘機カテゴリーの機種のみに限定される。
海軍の陸上の戦闘機部隊はどれもA5M4、A6M2を装備できます。この両者間の機種変更には制限がありません。しかし、ここからのアップグレード先としてA6M3を選択するかA6M3aを選択するかによって、その後の行き先が決まってしまいます。Yokosuka Ku-S1で実験してみたところ、
A6M3を選択すると、その後にJ2M2 JackやN1K1-J Georgeといった陸上戦闘機カテゴリーへのアップグレードの途が開けます。ただし、A6M3からA6M3aにアップグレードしてしまうと、A6M3に戻すこともJ2M2 JackやN1K1-J へのアップグレードの途もなくなってしまいます。
A6M3aを選択すると、A6M3やJ2M2 JackやN1K1-Jといった陸上戦闘機カテゴリーへのアップグレードの途はありません。A6M2にダウングレードしてみても、やはりアップグレードの選択枝にA6M3は出てきません。


こういった状況はマニュアルに全く記載がありませんから知らず知らずのうちに望まない選択をしてしまうことがあり得ます。このスレをたてた人もやはりそうで、N1K1-Jにアップグレードできる部隊がなくなって途方にくれています。Devの人が、アップグレードする機種を選択する際に、その後のアップグレードが示されるように今後のパッチで改善したいと述べていますが、パッチ5では実現していません。Search Arcのバグの修正ともあわせて、この件もパッチ6での改善に期待したいところです。それまでは、機種をアップグレードしたらセーブする前に次のアップグレード先を確認して、自分の意図通りかどうかチェックする自衛策をとるほか仕方がないかなと感じました。IJNの戦闘機、戦闘爆撃機の系譜は本当に複雑です。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

いつも拝見させていただいております。
飛行機のアップグレードの件ですが、これは新パッチ固有のものではなく、当初からの問題なのでしょうか?
データベースにアップグレード先が設定されているはずなので、新しくゲームを開始する人は、そこに手を加えれば改善されるものだと思うのですが、どうなのでしょう。
開始してしまったら、アップグレードを待つしかないというわけなのでしょうか。

somali さんのコメント...

紹介したフォーラムのスレを読むと、新パッチとは関係なく、当初から存在している問題のようです。
今後のパッチで改善されるのも、この問題の根本的な解決(アップグレード先の制限をなくす)のではなく、機種のアップグレードによってその後のアップグレードが制限されることがあるのことに注意を喚起するように表示するものとなりそうな気配でした。