2010年11月15日月曜日

機種自動アップグレードとプレーヤーによるアップグレードの違い


以前のエントリーで飛行第208戦隊がKi-49-IIa Helenにアップグレードできないと書いたことがあります。また機種アップグレードに関して私には不思議に思える現象を経験しました。
これはタラワ島に駐屯する802Ku T-1。ご覧の通り、H6K4 Mavisを装備しています。H8K1 Emilyの生産が進み、在庫が18機になったのでアップグレードできないかと思って、アップグレードボタンをonにしてみました。しかし、その右上のボタンは白いUpgrade Nowではなく、灰色のNo upgrades possibleの表示のまま。マウスカーソルをのせてみると、AF level7, Supply 20000が必要と指摘されました。タラワのAF levelは1ですし、この時点ではsupplyも15719しかありませんでした。
無理なのかと思ってそのまま放置したところ、なぜか次のターンにはH8K1 Emilyにアップグレードされていました。こちらの意思でアップグレードするなら、802Ku T-1の代わりに海上哨戒を担当するユニットを予めタラワに移動させておくのですが、今回は突然のことなのでその準備がありません。アップグレードで可動機が0になり、一時的に帝国南東端の守りがおろそかになってしまいました。今のところ、bad guysの襲撃はありませんが、このハプニングにはびっくりでした。
白いUpgrade Nowの表示にならず、プレーヤーの意思でアップグレードできなくても、システムが機種アップグレードをしてくれることがあるのですね。気になるので、マニュアルの16.2.3 AIRCRAFT UPGRADES で確認してみると、
ゲームに登場する機種の多くは戦争の進行とともに改良される。本国の技師たちはより良い設計のために骨身を削り、よりパワフルな新型機を絶え間なく送り出す。WitP AEでは、新型機が利用可能になるとreplacement poolに在庫されその数は段々と増えてゆく。飛行隊をアップグレードする設定にしておくと、新型機にアップグレードが可能かどうかのチェックが、Supply Operation Phaseで毎日行われる。必要事項を満たしている飛行隊はOrder PhaseにもUpgrade Nowオプションをつかって即座にアップグレードすることができる。
自動的なアップグレードが行われるためには、replacement poolの新型機の数が、その飛行隊の定数(その飛行隊がready aircraftとして持てる最大数)以上なければならない。
プレーヤーは、新型機がreplacement poolに最低1機は在庫され、しかも以下の条件が満たされていれば、自分の意思で飛行隊をアップグレードさせることができる。以下の条件のうちの一つが必要(複数の条件に当てはまる時は、上のものが適用される)。
  1. 飛行隊が、規模7以上の飛行場に駐屯し、その基地に20000以上のサプライがある場合。その基地のサプライが消費されて、飛行隊は在庫からdamagedの状態の機体を受け取る(受け取った機体の修理がrepair phaseに完了し、次のorder phaseにはreadyの状態になっていることもある)。
  2. 飛行隊が駐屯している基地と、飛行隊の所属するHQの存在する基地との距離が、現在の機種とアップグレード後の機種のtransfer rangeの範囲内にあって、飛行隊の所属するHQの存在する基地の飛行場規模が7以上でサプライが20000以上ある場合。そのHQの駐屯する基地のサプライが消費されて、飛行隊はdamagedの状態の新機種を受け取る。
  3. 飛行隊が駐屯している基地と、飛行隊の所属するcommandレベルのHQの存在する基地との距離が、現在の機種とアップグレード後の機種のtransfer rangeの範囲内にあって、そのcommandレベルのHQの存在する基地にサプライが20000以上ある場合。そのHQの駐屯する基地のサプライが消費されて、飛行隊はdamagedの状態の新機種を受け取る。
  4. 艦船に搭載されている飛行隊で、その艦船が(TFに編入されているかまたはat anchorの状態で) 規模7以上の飛行場がありサプライを20000以上持つ基地と同じヘクスにいる。その基地のサプライが消費されて、飛行隊は在庫からdamagedの状態の機体を受け取る。
上記の条件のうちの一つが満たされれば、現在の機種はreplacement poolに戻され、定数(その飛行隊がready aircraftとして持てる最大数)と同じ数のdamagedの状態の新機種か、または定数より在庫数が少なければ在庫にあるだけの数の新機種を受け取る。
アップグレードに必要な飛行場の規模は、HQが存在するとより少なくて済むようになる。
その基地が所属するcommand HQが範囲内に存在すれば、必要な飛行場規模はそのHQのcommand radiusだけ少なくて済む。
または、基地がAir HQの範囲内にあれば、必要な飛行場規模はそのAir HQのcommand radiusが2以上ならばその半分、そうでなければ1だけ少なくて済む。
必要な飛行場規模の最低値は1である。
飛行隊は、上記の条件に従って、その国のnational home baseでアップグレードを行うことができる。national home baseはcommand HQの存在する基地として機能する。
飛行場のserviceまたはrunwayが59%より多くダメージを受けている基地は、補充元として機能することができない。
必要とされるaviation supportの半分より少なくしかaviation supportが存在しない基地では、新機種が飛行可能にならないかも知れないので、自動的な機種のアップグレードは行われない。しかしながら、プレーヤーの意思によるアップグレードは行える。
アップグレードで置き換えられた旧機種は飛行機のreplacement poolに加えられる。ただし、実際に返還されるのに7日間までの遅れが生じることがある。replacement poolに返還されると、operational reportにその旨が掲載される。この遅れは、旧機種が補修されて新たに補充機として発送することができるまでの期間をシミュレートしようとしている。
この802Ku T-1の所属するAir HQである21st Air Flotilla(command radius 1)は蘭印のアンボン(飛行場規模 4)に駐屯しています。アンボンにいる理由は連合軍のチモール侵攻→小スンダ列島キャンペーンを心配したためです。タラワとアンボンの間の距離は69ヘクスもありますが、H6K4 MavisのMax.rangeは69、H8K1 Emilyは81もあって両方とも航続距離内です。アンボンのサプライはふつう一日に40~60くらい減少するのですが、802Ku T-1がH6K4 MavisからH8K1 Emilyへと機種変換された335ターンから336ターンへは37005→36418と587も減少しました。飛行機の補充の際、一機あたりどれだけのサプライが消費されるかをマニュアルの中にみつけられないので確実ではありませんが、おそらくこのアンボンのサプライ減少がH8K1 Emilyへの機種変更に使用されたのだと思います。一機あたり30、18機で540のサプライ消費でしょうか。
ここで気になるのは、アンボンの飛行場規模 4 + Air HQのcommand radius 1= 5にしかならず、飛行場規模の点でマニュアル記載の条件を満たしていない点です。プレーヤーの意思でアップグレードするにはいろいろな条件を満たしていないといけないけれど、自動的なアップグレードの場合には新型機の数が対象の飛行隊の定数以上になるだけでOKということでしょうか?たしかに、マニュアルの書き方だと、そう読めるような気もします。


特にオーダーしていないのに、 Bloggerの都合で勝手に今日から「続きを読む」的な表示になってしまいました。

0 件のコメント: